2024年04月29日 18:01
「邪道」大仁田厚(66)が29日、全日本プロレス時代の恩師・ジャイアント馬場さんの故郷・新潟で開催された「ジャイアント馬場没25年スペシャルトークショー」に日本最高齢現役レスラー・グレート小鹿(82)とともに登場。99年1月31日に大腸癌(上行結腸腺癌)の肝転移による肝不全のため61歳で亡くなった馬場さんへの思いを語った。 大仁田にとって、馬場さんは16歳での全日入門以来、付き人1号として1日24時間付き添い、レスラーのイロハをたたき込まれた師匠。一方、前日28日に82歳になったばかりの小鹿も全日時代、大いにしごかれた大先輩。昨年、今年と2年連続で史上最高齢電流爆破マッチで相まみえた仲だ。 まず大きな花束を持って入場した大仁田。続いて入場の小鹿に向け、「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」と歌いながら花束を渡し、82歳の誕生日を祝った。 トークショーでは、1974年4月の大仁田のレスラーデビューから5か月後に米国でカンフー・リーとして一世を風靡した小鹿が凱旋帰国し、全日に加入。ともに戦った日々について、大仁田が「プロレス雑誌で見ていたカンフー・リーが目の前にいて。試合が終わったら呼び出されて『おまえのドロップキック、しょっぱいな』って怒られたけど、俺は小鹿さんがドロップキックしたの見たことないんだよ」と笑わせれば、小鹿も「あの頃はものすごいかわいい兄(あん)ちゃんだったよね。なんでも『はい!』って返事して一生懸命で。馬場さんに『大仁田、俺のパンツ忘れたな』って言われて、『はい、すみません。今から取りに行きます』って、やり取りしていたのを覚えてるよ。本当に大仁田選手はよく忘れ物したなあ」と“反撃”。 大仁田もこれに呼応して、馬場さんの現金3000万円の入ったバッグを宿泊ホテルに置き忘れたエピソードを明かした。 馬場さんについて、小鹿が「アメリカから帰ってきた馬場さんのプロレスを初めて見た時、『動きのすべてが印象に残る人だなあ』と思った」と振り返れば、大仁田も「同感です。馬場さんはプロレスもすごいし、頭もスマートだった」と、うなづいた。 さらに小鹿は「僕がアメリカから持ち帰ったオールズモビルに一時期、馬場さんが乗っていたんだけど、大田区体育館に行く途中だったかな? 馬場さんがお地蔵さんにぶつけて、おシャカにしちゃった」という秘話も披露していた。
2024年05月15日 17:46
ゼロワン真夏の祭典「火祭り」が、異例ずくめの開催を迎える。
24回目を迎える今大会は、18日の栃木県庁前広場大会で開幕。2AWとガンバレ☆プロレス主催興行を含む15大会で公式戦が行われ、7月28日の東京・後楽園ホール大会で決勝戦が行われる。例年は7月に開催されていたが、2か月を超える長丁場は初となる。
同団体は「ダイコーゼロワン」によるベテラン勢を中心とした「リアルゼロワン」と、若手勢の「栃木プロレス」に二極化。双方が「ゼロワン」として興行を開催する自体となり、ファンの間でも混乱が広がっていた。これに伴い一時は火祭りのリーグ戦が組めず、開催危機に陥っていた。
だが、若手選手たちから強い要望があり、これを受けた栃木プロの臼井伸太郎代表が全面協力する形で開催にこぎつけた。臼井代表は「歴史ある火祭りですが、新しい力で新しいゼロワン、そして火祭りをつくりたい。まったく違う火祭りになると思います」と語った。頚髄損傷でリハビリ中の炎の戦士大谷晋二郎とも話し、「歴史を残し、新しい歴史をつくろう」という思いで一致しているという。
出場メンバーも大幅に入れ替わった。出場12選手中、火祭り参戦経験があるのは前年度覇者の松永準也をはじめ、佐藤嗣崇、永尾颯樹、阿部史典、クリス・ヴァイス、宮本裕向だけ。半数は初出場となる。
15日に都内で行われた全体会見には8選手が参加。松永は「開催が危ぶまれていましたが、無事に開催できることになって良かったです。なぜなら2連覇するからです。夢の扉を開きたいと思います」と決意表明。大谷も田中将斗もいない伝統のリーグ戦がいよいよ幕を開ける。
なお、ブロック分けは以下の通り。
【Aブロック】松永、佐藤、永尾、阿部、今成夢人、エンデル・カラ
【Bブロック】クリス、宮本、土肥こうじ、花見達也、武蔵龍也、ブレイザー丹内
2ブロックで総当たりのリーグ戦を行い、勝ち点トップ同士が7月28日後楽園大会で決勝戦を行う。
2024年05月15日 16:46
全日本プロレスの諏訪魔(46)が、公益財団法人「神奈川県福利協会」における公式アンバサダー「暴走福祉大使」に任命された。
同協会は県内の民間社会福祉事業を推進するたため1955年に設立された財団で、民間社会福祉事業者とともに、退職金制度等の維持運営を行っている。
諏訪魔は2016年から同協会の活動に協力しており、これまで保育園や老人ホームを表敬訪問したり、プロレスの試合に招待してきた。その活動が認められた形だ。
15日に神奈川・綾瀬市内で委嘱式が行われ、同協会の鶴飼一晴理事長から委嘱状を授与された。諏訪魔は「これからもプロレスの力で協会の方々に力を与えていきたいなと。体力づくりの方法とかレスリングを教えてあげたいね。あとはベルトを持って、いろいろなところを表敬訪問したい。今は(全日本プロレスTV認定)6人タッグベルトだけしか持っていないので、3冠(ヘビー級)のベルトを見せてあげたいなと思います」と語り、団体最高峰王座取りを目指すことを誓った。
2024年05月15日 12:22
朝倉未来が社長を務める1分間最強を決める格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」(6月2日、アリーナ立川立飛)のオーディションが行われ、元アウトサイダーで年商30億円の実業家でもある萩原裕介と、5階級制覇の伝説のキックボクサー、“喧嘩師”我龍真吾がスパーリングで対戦することが決まった。
我龍が可愛がっている“足ポキニキ”が前回のオーディションで元アウトサイダーの樋口武大に負傷させられたことが発端。怒りの我龍に対して、樋口の先輩である萩原が間に入り、いざこざとなっていた。
萩原は我龍に詰め寄り「お前さ、プロでやってるのに何を脅してるんだよ。恥ずかしくねーのか。リングでやろうよ。ぶつぶつぶつぶつYouTubeで言ってねえでよ」と対戦を要求。「ああいいよ。でも試合はしねえよ。俺はプロだからファイトマネーもらわねーとやらねーんだよ。お前、金持ってんだろ。じゃあ、お前、1億払えよ」と話す我龍を、萩原は一笑に付し「もうこいつ帰らせていいですか。やらねぇんなら帰れよ。お前、子供じゃねぇんだからよ。日本でどこに1億円で1分の試合やるやつがいるんだよ」と怒気を込めて言い放つと、我龍は「ここにいるよ」とキッパリ。萩原は「話になんないっす!帰れ!」と、呆れて立ち去った。
瓜田が「我龍くん、ここでこうなった以上は受けた方がいいですよ」と仲裁し、本番での対戦が決まった。
オーディション後の別撮りVTRでは我龍は「BDっていうのは1分間のどつきあい。俺も我龍タイムっていう1分ノーガードでどつきあおうぜっていうのを持っているので」と、自信をみせた。
2024年05月15日 11:20
全日本プロレスは6月10日に能登半島地震の被災者支援として石川・七尾市田鶴浜体育館で入場無料の「能登チャリティー大会〜ALL JAPAN FOR ONE〜」を開催する。
2024年05月15日 11:10
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日の後楽園ホール大会で三冠ヘビー級王者の安齊勇馬がチャンピオンカーニバル(CC)を優勝した宮原健斗と初防衛戦を行うことを発表した。
5・12横浜BUNTAIで斉藤ジュンを倒しCCを5年ぶり2度目の制覇を達成した宮原は、試合後のリング上で安齊へ挑戦を表明していた。
会見でCC優勝をファンに感謝した上でチャンピオンとしての3つの条件を明かした。1つ目が「プロレスラーらしい体格であること」2つ目が「ルックスがいいこと」。最後が「チャンピオンベルトが似合うこと」と披露。この持論を受け「ただし、俺から見て安齊勇馬は、どうやら三冠ベルトはまだ似合ってないね」と断じ、その理由を「この全日本プロレスには、世界で一番、チャンピオンベルトが似合う男がもういちゃっているからだ」と説き、自画自賛負した。
続けて王者へ「格の違い」を突きつけ「三冠ベルトを巻くのはまだ、お前には早いんじゃないか?」と突きつけ「このベルトが重荷になっているんじゃないかなぁ。5月29日で楽になるから安心しなさい」とベルト奪還を宣言した。
迎え撃つ安齊は、CC優勝の宮原をたたえた上で「尊敬はしていますが目標、あこがれは一切ありません」と断じ「宮原選手を超えたい勝ちたいと思っています」と迎撃に意欲。さらに宮原が掲げた三か条のチャンピオンに必要な条件に触れ「プロレスラーらしい体型。ルックスがいい…これは圧勝ですね」と胸を張り「ベルトが似合うかどうか?宮原選手が世界一ベルトが似合う男だったら俺が宮原選手に変わってベルトが似合う男になろうと思っています」と防衛を確約した。
王者としての重圧を「プレッシャーは期待されれば面白い」と言い切り、ファンに「僕のチャンピオンロードを見せていきたい」と5・29後楽園の先を見据えていた。さらに宮原を「邪魔なオールド世代」と切り捨て「力付くで倒して僕を見せつけます」と王道マットにさらなる「新時代」到来を予告した。
宮原は「オールド世代」とくくられたことに「俺はオールドなの?俺ってまだ35歳だよね。全然オールドじゃないよね。何でオールド世代に入れられるか。わかりますか?」と問いかけ「俺はここ数年、すごすぎる試合をして、世間にすごすぎる存在だと伝わり過ぎていて、このベルトを巻いている姿をみなさんが認識しすぎてオールド世代になっていると思うんだよね。まだやりたいこといっぱいあるし、そこらへんのオールド世代と一緒にするんじゃねぇ」と時代のトップである誇りを訴えた。
この自負に王者は「オールドかどうかを気にしていることがオールドだと思います」と不敵に微笑んでいた。また会見が行われた5月13日は、2000年に急逝した全日本プロレスの偉大な先駆者で初代三冠王者のジャンボ鶴田さん(享年49)の命日。中大レスリング部の大先輩である鶴田さんに安齊は「過去のプロレスラーで『誰が一番強かったか?』という話をしたとして必ずジャンボ鶴田さんの名前が出てくると思うんです」と明かし「鶴田さんは大学の先輩として尊敬もしていますし、なおかつ僕もあのように(なりたい)、そして超えていきたいなという気持ちです」と誓った。
2024年05月15日 09:35
新日本プロレスは15日までに6月9日の大阪城ホール大会でIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリーがEVILと4度目の防衛戦を行うことを発表した。
モクスリーは11日(日本時間12日)の米カリフォルニア州オンタリオ大会で海野翔太を破りV3に成功した。しかし、試合後にEVILと成田蓮が乱入。EVILは英語で「オレこそがリアルチャンピオンだ! 次の挑戦者はモクスリー、オマエだ!」と突きつけると、世界ヘビーのベルトをスプレーで黒く染め上げられた。
この蛮行にモクスリーは「大きな後悔をする」と激怒。両者の遺恨を受けベルトをかけた一騎打ちが決定した。
◆6・9大阪城決定済み対戦カード
▼IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合 60分1本勝負
4WAYトルネードイリミネーションマッチ
STRONG無差別級タッグ王者組・エル・ファンタズモ、ヒクレオ vs IWGPタッグ王者組・チェーズ・オーエンズ、KENTA vs 挑戦者組・YOSHIーHASHI、後藤洋央紀 vs 挑戦者組・シェイン・ヘイスト、マイキー・ニコルス
※4チームが同時にノータッチルールで試合を行い、パートナーが敗れたチームは退場。最後まで残ったチームが勝者となる。
▼NJPW WORLD認定TV選手権試合 15分1本勝負
王者・ジェフ・コブ vs 挑戦者・石井智宏
▼『KOPW 2024』争奪戦
『KOPW 2024』保持者・上村優也 vs 挑戦者・グレートーOーカーン
▼NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
王者・鷹木信悟 vs 挑戦者・HENARE
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
王者・ジョン・モクスリー vs 挑戦者・“キング・オブ・ダークネス”EVIL
▼『BEST OF THE SUPER Jr.31』決勝戦 時間無制限1本勝負
「Aブロック1位 vs Bブロック2位の勝者」 vs 「Bブロック1位 vs Aブロック2位の勝者」
2024年05月15日 07:59
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日のNWA世界ヘビー級王者のEC3(イーシースリー)に本田竜輝が挑戦することを発表した。
全日本に初参戦する王者は1983年3月18日生まれの41歳。身長188センチ、体重112キロの体格を誇り今年でデビュー22年目と百戦錬磨の強者だ。
「NWA」は、昭和時代に世界最大のプロレス団体としてファンに認知され、王者は「世界最強」と呼ばれていた。会見では、EC3のメッセージが紹介。「全日本プロレスに初めて参戦できることを誇りに思う。俺は日本のファンをリスペクトしている」などと言葉を送った。挑戦する本田は「彼は世界的に有名なレスラーだけど、全日本プロレスを代表して俺が挑戦します」とベルト奪取を宣言した。
さらに「今、全日本の新時代のメンバーが全員ベルトを持っているし、俺はそこにも負けていられない」と闘志を表した。王座を奪取すれば海外での防衛戦計画を披露し「俺がNWAのベルトを取ることは、三冠のベルトに負けないぐらい価値がある」と三冠ヘビー級王者でタッグパートナーの安齊勇馬への対抗心をむき出しにしていた。
2024年05月15日 07:34
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日の後楽園ホール大会で世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」の斉藤ジュン、レイがパロウ、オディソンの「THE END」と初防衛戦を行うことを発表した。
2024年05月15日 06:00
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」が、女子世界王者のザ・マンベッキー・リンチと元NXT女子王者ライラ・ヴァルキュリアの同郷コンビに牙をむいている。
イヨ・スカイ、アスカ、カイリ・セイン、ダコタ・カイの悪のユニットは「WWEドラフト」でスマックダウンからロウに移籍。アスカが負傷欠場となる中、先週のロウではロウ最高峰王者ベッキーを襲撃して、ロウの女子戦線制圧に動き出していた。
13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では、ダコタがベッキーと一騎打ち。イヨとカイリはセコンドに就いたが、カイリは観衆から奪いとったのか「KING KOTA」のメッセージボードをダコタとベッキーに見せつけた。
ゴングが鳴ると「ベッキー!」チャントの中で、カリスマ女王が猛攻。介入に入ったイヨは、顔面キックを浴びて吹っ飛んだ。すかさずカイリは反対側のエプロンに立って、ベッキーをけん制。これでダコタが逆転に成功した。ペースを握って攻め込み、コーナーのベッキーに顔面キックを放つも、雪崩式ブレーンバスターで叩きつけられ、ベッキー必殺のディスアーマー(変型腕固め)で捕獲された。
ここでイヨとカイリがリングに乱入。ベッキーを突き飛ばし、ボコボコと蹴りまくった。試合はもちろんダコタの反則負けとなったが、イヨ&カイリは意に介さず、攻撃の手を緩めない。そこにベッキーと同郷アイルランドの妹分、ライラが救出に登場した。
4月の「WWEドラフト」でNXTからロウに昇格した新星は、この日の「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメント準々決勝でゾーイ・スタークを撃破。次回ロウの準決勝ではイヨと注目の激突となったが、ダコタとカイリに延髄斬りを見舞ってイヨと対峙した。
思わぬ前哨戦にイヨは「オラッ! やってやるよ! オメーは私のエジキだ!」と日本語で叫んで挑発。ライラが汚い言葉の意味を理解したかは不明だが、イヨの突進をかわしたところでベッキーがカウンターのラリアートを打ち込み、悪のユニットを退散させた。
さらに次回PLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で女子世界王座に挑戦するリブ・モーガンも王者ベッキーを襲い、ロウの女子戦線は混沌の気配。ダメージCTRL対ベッキー&ライラの同郷コンビの構図も浮上してきた。
バックステージのインタビューでダコタから「わかってる? ここにいるイヨが『クイーン・オブ・ザ・リング』になるのよ」と紹介されたイヨは、日本語で「そうだ、あのライラ、あの小娘、ぶっ潰してやるよ!」とすごんだ。続けて英語で「私がクイーンになる! ダメージCTRLがすべてを奪うんだ!」とズバリ。カイリは隣で軽やかに手招きして、女子戦線制圧を高らかに宣言していた。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月15日 06:00
これは本物だ! 女子プロレス新団体「マリーゴールド」に初来日する大怪獣ボジラが14日、猛デモを敢行した。
後楽園ホールで20日に行われる旗揚げ戦では、元WWEのSareeeと組み、ジュリア&林下詩美の団体ツートップとメインで対戦する。スターダムの元ワールド王者アルファ・フィーメルが送り込んだ刺客は、2003年8月31日生まれの20歳で、ドイツ出身。181センチ、91キロの体格を誇り、22年3月にドイツマットでデビューしている。入場時に火を噴くことで知られているという。
この日、かつて米ECWで活躍した父のウルフ・ヘルマン氏とドイツから来日した大怪獣は、さっそくマリーゴールド勢が練習する都内の道場を襲来。「ジュリア〜、ウタミ〜」と獣のようなうなり声を上げながら、道場内を徘徊した。
だが、あいにく2人は不在。すると突然、今にも泣き出しそうな練習生3人をまとめて担ぎ上げ「ウオー!」と雄叫びを上げた。さらに停車していた高級外車にロープをかけると、渾身の力で引っ張り出す。パーキングブレーキがかかっているにもかかわらず、重さ1・5トンの車は徐々に動き出したから驚きだ。
かつて大型バスを鎖で引っ張った密林王グレート・アントニオをほうふつとさせるパフォーマンスの前には、またたく間に人だかりができた。ひとしきり暴れた大怪獣は「ジュリアとウタミをぶっ飛ばす!」と言い残し、姿を消した。
報告を受けて道場に急行したロッシー小川代表は状況を把握し「とんでもない選手ですね。ジュリアと詩美がぶざまな姿を見せなければいいのですが」と不安そうな表情。詩美も「私でも、さすがに車を引っ張るのは無理。ボジラってそんなにすごいのか…」とおびえていた。旗揚げ戦の主役を奪いそうな予感だ。
2024年05月15日 06:00
女子プロレス「スターダム」の上谷沙弥(27)が、注目の「クイーンズ・クエスト(QQ)」新メンバーについて明かした。
3月いっぱいでQQをけん引してきた林下詩美が退団。リーダー不在により責任感が芽生えた上谷は、先月27日の横浜大会でハイスピード王座初戴冠を果たした。これでユニットに勢いをつけると、3日の山口大会でユニットのメンバー増員を提案。2016年に紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)が立ち上げたQQに翌年に加入した古株メンバーのAZMも同意した。
上谷は「ユニットとしてこれからどうしていくかをみんなで話し合った時に、今のQQは良くも悪くも仲が良すぎて、慣れ合いになってしまっているところがある」と現状を分析。その上で「イヨさんが立ち上げた時のQQのコンセプトは『強さを求める』。根本の部分を見直そうと思って、個人個人が野心を持って戦うユニットになりたい。そのために強い戦力が必要だと思ったから提案をしました」と増員を訴えた経緯を説明した。
気になる新メンバー候補について、AZMは外国人選手も視野に入れていると明かしている。上谷には既に意中の選手がいる様子で「まだAZMさんと話し合っているところですが、QQと深く関わりのある人を1人考えています」と真剣な表情を浮かべた。
その前に王者としてやるべきことがある。18日の横浜武道館大会では19年デビューの同期・飯田沙耶の挑戦を受ける。同王座戴冠時には、姉貴分の詩美をほうふつとさせる真っ赤なコスチュームを着用し、これまでのイメージを一新。新たな決意を込めたと明かす王者は「詩美さんの思いを背負うっていうのと、赤いベルト(ワールド王座)をまだ諦めてないっていう意味を込めて赤に。そして一番は、QQの先頭に立って私が引っ張っていくっていう思いを表しました。そのためにもこのベルトをまだまだ防衛していきます」。
老舗ユニットを団体の頂点へと導く。
2024年05月15日 05:00
「大相撲夏場所・3日目」(14日、両国国技館)
平幕熱海富士が大関霧島を押し倒し、2勝目を挙げた。
2024年05月15日 05:00
ノアのジェイク・リー(35)が、因縁の新日本プロレス・内藤哲也(41)に意外なメッセージを送りつけた。2人は4月から抗争を繰り広げ、日本プロレスリング連盟設立第2弾大会「ALL TOGETHER(AT)」(6月15日、北海道・北海きたえーる)で初の一騎打ちが実現する。早くも決戦に向け気合十分かと思いきや、ジェイクの本音は――。
4月の新日本マットに電撃登場したジェイクは、内藤の首に照準を合わせて侵攻を開始。6日のAT(日本武道館)での6人タッグ戦では左目尻から流血させ、必殺FBS(串刺しビッグブーツ)で直接3カウントを奪った。この結果を受けて2人のシングルが決定。ノア22日後楽園ホール大会ではタッグマッチで前哨対決する。
ところが、取材に応じたジェイクは内藤について「何も感じないんですよ。『あれ?』みたいな。やっている感じがしない」という感想。最初に新日本に登場した際、内藤から言い放たれた「遊んでやるぜ」という言葉も引き合いに「私のことを見ているようで見ていないんじゃないかな。言い換えれば、なめられてるのかもしれない」と両手を広げた。
キャリア、実績、業界での立ち位置を含めて内藤に軍配が上がるのは紛れもない事実。ただし、これに異を唱えることはなかった。「でも、私はそれでもいいと思っているんですよ。そのまま、なめていてくれ」と呼びかける。相手が油断すればするほど、自身が有利になるという計算が働いているようだ。
「それで私が(3カウントを)取った日には、内藤本人だけじゃなく周りの選手も嫌でもこちらを見るしかなくなるだろう。そうなればありがたい。いろんなヤツと試合をしたいっていうのはずっと変わらないんだから。常に先々はイメージしているんでね。まあ、お楽しみにしていてください」と気になる言葉を口にし詳細はけむに巻いた。
一方、ノア内でも気になる動きがあった。GHCヘビー級王者・清宮海斗と拳王が合体し、新ユニット「オール・リベリオン」を誕生させたのだ。ジェイクは「大岩(陵平は)どこに行った? 別に2人が組むのはいいけど、唐突だったからね。私は、どっちかっていうとこれで大岩がどうするか気になっているんだ。ファンもそうなんじゃない? これで新日本に戻りますじゃ、『え、それきっかけで?』ってなるし、多分本人もそのつもりはないだろうし。面白そうですよねぇ…」と愉快そうに見物を決め込んだ。
最後はトレーニングを兼ねて取り組むブラジリアン柔術で青帯から紫帯に昇格することが決まったことを報告。公私で充実のジェイクが、プロレス界の中心を走る。
2024年05月14日 22:22
WWEの戸澤陽(38)が、所属ユニット「アルファ・アカデミー」でまさかのパワハラ地獄に陥っている。
チャド・ゲイブル、オーティス、戸澤、マキシン・ドゥプリの4人は、戸澤の妙なダンスもあって人気ユニットとなったが、リーダーのゲイブルがインターコンチネンタル王座取りに失敗して凶暴化。なぜか昭和のコワモテ教師のように、生徒3人を横に並べて「お前らなあ、わかっとんのか!」などと説教を続けてきた。
13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)でも、戸澤はスーパーモデル風ルックスのマキシン、巨漢オーティスとともに一列に並べられ、説教タイム。ゲイブル先生から「トザワ、今夜もビッグチャンスだ。無駄にするなよ。相手はブロンソン・リードだ。それでな、神に誓って、お前があのダンスをしたら…さあ、行くぞ!」と言い渡され、試合前から不安げな表情を浮かべた。
セコンドにゲイブル先生を就けた戸澤の相手は巨体のリード。新日本プロレスマットでは、オカダ・カズチカ(現AEW)を一騎打ちで破ったこともある強豪だ。戸澤はリードの突進をかわして、パンチの雨を降らせた。さらに素早い動きから、ラリアートをかわして顔面にスーパーキック。さらにソバット、延髄斬りと猛攻を仕掛けた。
それでも倒れないリードに、コーナー上段からミサイルキックを発射。この一発で巨漢を見事に横転させた。続けて、リング上をぴょんぴょん跳ねると、超人ハルク・ホーガンばりにタンクトップを破り捨てるパフォーマンス。再びコーナー上段に上がったが、背面アタックをあっさりキャッチされてデスバレーボムを浴びた。そのままリードのTSUNAMI(ダイビングボディープレス)で圧殺され、3カウントを聞いた。
試合後はリング上でゲイブル先生が口角泡を飛ばして、倒れた戸澤を説教…。WWEマットをガッツと気合で生き抜いてきた熱血漢が、無用のパワハラにより道を誤らないことを祈るばかりだ。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月14日 21:50
女子プロレス「スターダム」の中野たむが、米AEW・TBS王者のウィロー・ナイチンゲールに宣戦布告だ。
18日の横浜武道館大会で同王座への挑戦が決定。14日に都内で開かれた会見では、ナイチンゲールからのビデオメッセージで「私たちは2人とも強くてかわいい。だけど、それだけじゃチャンピオンになれないってことも知っているわね? スターダムのリングで、世界中になぜウィロー・ナイチンゲールがTBSチャンピオンであるのかを教えてあげる」と挑発された。
中野は昨年団体最高峰のワールド王者として活躍したが、10月の同王座戦で左ヒザを負傷。長期欠場に入り、王座返上を余儀なくされた。今年2月の大阪大会で約4か月ぶりに復帰するも、同日にエグゼクティブプロデューサーを務めていたロッシー小川氏が解任に。3月いっぱいで5人の戦友がスターダムを去った。
「みんなの力を借りて復活することができたけど、復帰したその日から心が折れそうでした。スターダムは分裂と言われ、復帰したのにスターダムはどうなっちゃうんだろうって。みなさんを不安にさせないように自分は気丈に振る舞おうって思っていたけど、本当は悲しかった。無力な自分が悔しかった」と振り返る。
復帰後初のシングル王座戦となるだけに、ベルト取りへの思いは強い。「そんな悔しい気持ち全てを強さに変えて、このビックチャンスをつかみ取り、本当の意味でどん底からはい上がります」と宣言すると、おもむろに前髪をわしづかみに。「チャンスの前髪をつかむ準備はできてます。世界で一番強くてかわいいのを世界中に知らしめるのは中野たむだよ。たむを信じてください」と呼びかけた。
復権を目指し、中野の戦いがスタートする。