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2024年04月29日 17:51
「ロッテ6−8楽天」(29日、ZOZOマリンスタジアム) 楽天は今季最大4点差をひっくり返しての逆転勝ちで、カード勝ち越しとなった。 打線が奮起した。4点を追う三回、島内の適時打などで2点を返し、反撃ののろしを上げる。六回には小郷、島内の2点適時打でついに逆転。終盤にも追加点を挙げ、突き放した。 投手陣はなんとか粘った。体調不良で離脱し、約3週間ぶりの先発となった荘司は、2回までに4点を失う苦しい立ち上がり。それでも三回以降は立ち直り5回まで投げきった。六回に味方が逆転し、今季3度目の先発で初勝利をつかんだ。 六回以降、リリーフはロッテの反撃を退け、リードを守り切った。前の試合では大敗を喫し、この日も序盤にビハインドを背負ったが、執念の逆転勝利を飾った。
2024年05月16日 08:00
「ヤクルト2−0広島」(15日、坊っちゃんスタジアム)
ヤクルトの村上宗隆内野手が八回、史上最年少24歳3カ月で200号本塁打を放った。清原和博の24歳10カ月を更新。偉業の陰には至近距離で見守ってきた打撃投手の存在があった。
◇ ◇
とんでもない成長曲線を描く村上を支え、近くで見守ってきた。距離にして約14メートル、時間にして約3分間の短い“対話”を積み重ねてきた信頼がある。左腕・佐藤賢打撃投手が投じる球を幾度となくスタンドへ運び、令和の三冠王は日々グラウンドに向かってきた。
新人王を獲得した翌年、20年から七條祐樹打撃投手を含めた“三人四脚”は始まった。その過程の中で村上は史上最年少記録を100号、150号と塗り替え、三冠王にもなった。相手投手からの攻めは厳しくなる一方だからこそ、佐藤打撃投手は「僕らは気持ちよく打たせてゲームに臨んでもらいたい」と精神面を支え続けた。
村上からの基本的なコース、高さなどの要望はない。「本当に何でも打ってくれる」4番だからこそ、「ゴロになるよりは打球が上がった方がいいのかな」と互いを思い合うことが快進撃につながっている。
だが、今季から村上からある“お願い”をされるようになったと笑う。ビジターでの練習は時間が制限されることもあることから、「おかわりをするようになりましたね、最近は特に。外でフリー打撃をやって、室内に移ってまた投げたりとか」。4番として背負う重責に加え、村上自身の持つ青天井の向上心が行動を変え、史上最年少200号への道筋を立てた。
グラウンドを出れば、今年24歳になったばかりの無邪気な野球小僧でもある。食事の席では「ムネ(村上)はね、肉奉行。焼き肉に行けば肉を焼いてくれて、みんなに振る舞ってくれる」と主砲の素顔を明かす。
そして、1年間に一度は必ず訪れる好不調の波を受けても変わらない姿に感謝した。「結果が出てないと、選手ってそのまま持ち込んできてしまう。でもムネはいつも一生懸命。ナイターデー(ナイター翌日のデーゲーム)や連戦でも、いつも通りやってくれるので助かります」。底知れない成長は、さまざまな支えがあってこそ輝きを増している。(デイリースポーツ・ヤクルト担当・松井美里)
2024年05月16日 07:40
大谷翔平の大きな背中にファンが熱視線
ドジャース・大谷翔平投手の“大きな背中”に注目が集まっている。球団フォトグラファーのジョン・スーフー氏が自身のインスタグラムにクラブハウス内の写真を投稿。大谷と山本由伸投手らが和気藹々とするシーンにファンは「楽しそう。由伸君とゲーム観戦もしてる」「楽しそうな写真をありがとー」と熱視線を送っていた。
ユニホームを脱ぎ、アンダーシャツ姿の大谷は“分厚く”映っている。紺色のアンダーシャツがパツパツに見えるほど筋肉の詰まった体で、ファンを魅了している。
SNSなどで大谷の肉体を確認したファンは「広ーい背中が好き(筋肉でモコモコしとる)」「背中の筋肉もたまらないよね」「あの太い腕! そして胸板。筋肉すごい」など、胸をときめかせていた。
さらに、同僚たちとリラックスする様子には「和気藹々とした雰囲気が素晴らしいですね」「楽しそうでなによりです」とファンは喜びの声を上げていた。(Full-Count編集部)
2024年05月16日 07:30
ロサンゼルス・ドジャースで活躍する大谷翔平の元通訳で、違法賭博問題などにより解雇された水原一平被告。賭博による借金を返済するために大谷の口座から不正に送金していたこと、また虚偽の納税申告をしていたことを水原被告も認め、起訴されている。
【写真】「ちょっと似てる」「目の奥が善人じゃない」水原一平役の期待が寄せられる俳優たち
そんな水原被告の一連の騒動がアメリカでドラマシリーズ化される予定であると、複数の米メディアが報道。製作は映画『ラ・ラ・ランド』(2016年)などを手がけた『ライオンズゲート』で、日本でも大きな注目を集めている。 「伝説として後世まで残る」
ドラマ化については現状、ネット上では賛否両論。まだ半信半疑の声もあるが、すでに大きなニュースとなっていることもあり《アメリカは仕事早い》《アメリカならそれくらいやる》などと受け止めているネットユーザーも。さらに、
《普通に見たい》
《これは伝説として後世まで残る》
《日本でもヒットするんちゃうか》
《ネトフリ配信希望》
といった期待の声も続々と寄せられている。加えて、注目が集まるのは……。
「ネットユーザーの関心はやはり“キャスト”です。アメリカで製作されるわけですから、日本人俳優ではないかも……とする意見もありますが、一部では“一平役が日本人だったら誰がいいか”などと盛り上がっています」(スポーツ紙記者)“嘘の経歴”によるシンデレラストーリーにも期待の声
これまでに、以下のような意見が挙げられている。
《水原一平役 : 藤原竜也 希望》
《堺雅人で。詐欺師っぽく演じてもらいましょう》
《浅野忠信に演じて欲しい》
《真剣佑とか?? 英語ペラペラな通訳できるアジア人役なんてピッタリ! 目の奥が善人じゃなく、ちょっと悪い人な雰囲気もいいのでは》
《山下智久に演じてもらいたいな、実は結構前からちょっと似てるんじゃないかな?って思っていた》
《日本人となると小栗旬とか?この前ハリウッドゴジラ出てたし》
「小栗さんが出演していたのは2021年公開の『ゴジラvsコング』ですが、彼だけはあり得ないかも……。というのも、小栗さんは同年10月放送のTBS系『A-Studio+』にゲスト出演した際、自身の姉と水原被告が“仲良くて”と明かすなどしていて、今となっては気まずいでしょうから」(テレビ誌ライター)
水原被告はスーパースターである大谷を騙し、裏切っていた存在だけに《一平役をやる俳優も複雑よね》《誰がやりたがるの?》とも言われており、小栗でなくとも遠慮したい役かもしれない。一方、水原被告は騒動の中で経歴詐称疑惑も浮上していたとあって、《賭博より嘘の経歴でどのようにシンデレラストーリーを歩んでいったかのほうが知りたい》という意見も。
ライオンズゲートがどのような作品に仕上げるつもりなのか、また大谷役は誰になるのかも含め、新情報が明らかになるたびに話題を呼びそうだ。
2024年05月16日 07:29
法廷にメディアは一切入れず、別室で音声のみ傍聴する形に
ドジャース・大谷翔平投手の元通訳で、銀行詐欺などの罪に問われた水原一平被告の罪状認否の法廷にメディアが立ち入れなかったことについて、裁判所が15日(日本時間16日)に謝罪した。
2024年05月16日 07:10
吉田裕太さんは現在、自動車販売店「bond cars」の浦和店で勤務
元ロッテ捕手の吉田裕太さんは2022年シーズンで現役を引退し、現在は自動車販売店「bond cars」の浦和店で勤務している。9年間のプロ生活を経て営業職に転身。パソコンも全く使えなかった中で異業種に転身した理由とはーー。
幼少期から車が好きだった吉田さんは中学生の時、自宅の近くを走る日産「GTR」を見かけた。「ビビビッときたんです。すごいなって思って」。それ以来、この車が欲しいと一途に思い続けた。
「親に『それに乗るならプロ野球選手になるしかない。普通の企業で働いていたらなかなか買えないよ』と言われました。それが欲しくてプロ野球選手になったというのも多少はありますよね」
日大三高、立正大を経て2013年ドラフト2位でロッテに入団。プロ1年目、ついに憧れの車を買った。あのとき夢見たGTRで当時1200万円の大きな買い物。10年が経った今も、ナンバーを外して自宅に置いているほど、思い入れのある大切な車だ。
2022年限りで戦力外となり、NPB球団での現役続行を模索したが声は掛からず、現役引退を決めた。「野球はやり切った感があったので、ほかの仕事に就こうと。色々な方に相談したら、自分の好きなことを仕事にしないと長く続かないよというお話をもらったので……」。自分の好きなことを考えた結果、自動車業界に進むことを目指したのは自然の流れだった。“コピペ”に苦戦も…鳥谷氏の言葉を胸にイチから勉強
吉田さんの1日は長い。朝5時半に起床し、ジムへ。約1時間のトレーニングを経て、自宅から勤務する店舗まで約1時間半をかけて電車通勤する。店舗の閉店は午後8時だが、岐路に着くのは午後10時近くになることがほとんど。それでも「電車通勤、意外と楽です。携帯いじれるし寝られるし。プロ野球選手のとき、なんであんなタクシー乗っていたのかな。もったいないですよね」と笑う。
2023年1月に入社して、1年以上が経った。三十路を過ぎてからの新たな挑戦は、パソコンの“コピー&ペースト”すらできないところからのスタートだったが、先輩スタッフからの温かい指導もあり、メキメキと力をつけている。
純粋に物事を吸収する背景には、かつてともに戦った“レジェンド”の言葉がある。2020年から現役最後の2年間をロッテで過ごした鳥谷敬氏だ。「『野球を辞めてほかの仕事に就く時に、何もできないのは当たり前。それなのに、俺は野球でしか生きていけないと考えるのは違うと思う』という話をずっとしていた。それを凄く覚えていたんです。最初からできる人はいないですもんね」。“元プロ野球選手”というプライドはない。新人として、イチから勉強する姿勢を忘れなかった。
妻と9か月の愛娘のためにも「まずは車の営業として一人前になりたいんです」という目標を掲げる吉田さん。32歳の今も真っ直ぐに努力する姿は、現役時代と何も変わっていなかった。(町田利衣 / Rie Machida)
2024年05月16日 07:00
クリスマットが今季2度目のDFAに…サラザーとエリザー・ヘルナンデスが昇格
大谷翔平、山本由伸両投手が所属するドジャースは15日(日本時間16日)、エドゥアルド・サラザー投手をメジャー昇格させ、エリザー・ヘルナンデス投手をメジャー契約を結んだ。代わってガス・バーランド投手がマイナー降格、ナビル・クリスマット投手がメジャー40人枠から外す措置(DFA)となった。
29歳のクリスマットは3月31日(同4月1日)に今季初のメジャー昇格。本拠地で行われたカージナルス戦に3番手として登板。2回1安打無失点、3奪三振の好投で勝利投手になっていたが、わずか1日でDFAとなっていた。
再び契約を結び、5試合で防御率2.57と好成績を収めていたが、2度目の通告となった。また、バーランドは7試合で0勝0敗、防御率3.00だった。(Full-Count編集部)
2024年05月16日 07:00
野球ファンの皆さんはプロ野球選手の「セカンドキャリア」についてどのようなイメージをお持ちだろうか?
例えばコーチ、スコアラー、スカウトなどの職種で球団内に残る元プロ野球選手は多い。社会人や独立リーグなどで現役を続行する例も増えているし、近年は「YouTuber」として活躍をしているOBもいる。とはいえ全員が球界内に残れる、希望した仕事に就けるわけではない。さらに球団のコーチ、スタッフは大半が1年契約で、セカンドキャリアでなく「サードキャリア」が人生の大きな岐路になる場合もあるという。
日本プロ野球選手会は20年以上に渡って、セカンドキャリア問題に取り組んできた。今回は森忠仁事務局長のインタビューを通して、引退後のキャリアに関する取り組みと課題、そして「元プロ野球選手が持つ可能性」をファンの皆様にお伝えしたい。
◆ プロ野球まで行く過程、プロ入り後の努力は、野球界の外でも役に立つ
プロ野球選手にとって何より大切なこと――。それはプレイヤーとしての能力を出し切る、やり切ることだ。セカンドキャリアはあくまでも「その次」の話になる。森事務局長は日本プロ野球選手会が目指す取り組みについて、こう説明する。
「現役選手にはしっかり野球をしてもらって、悔いを残さずユニフォームを脱いでほしい。やり切って、納得した中で、次のステップに行く環境を作ってあげたい。ただどんな選手もユニフォームは脱ぐときが来ることは理解してもらって、そのときが来たときに選択肢を持てる状態を目指しています」
キャリアの岐路は秋に訪れる。メジャーリーグを目指す選手、フリーエージェントから移籍をする選手、在籍する球団との契約更改に臨む選手と様々だが、10月に入ると「戦力外通告」が始まっている。
日本プロ野球選手会は10月に宮崎県で開催されるフェニックスリーグに合わせて、キャリアに関する研修会を行っている。またSBヒューマンキャピタルと提携して、元プロ野球選手向けの再就職情報を掲載するサイトを設けている。
一般論としてプロ野球選手のセカンドキャリアは、他競技に比べると恵まれている。球団内、野球界で次の仕事を得られる可能性がこれだけ高いプロスポーツは他にないだろう。
森事務局長はこのように説明する。
「引退したその年の進路の7割、8割は野球関係です。社会人や独立リーグなど(NPBの)外で続ける選手もいます。球団のフロントに入るケースも野球関係に含まれます。ただ残る約3割のOBは一般企業や起業、進学などのキャリアを選択しています」
当然と言えば当然だが、プロ野球選手は引退後も野球に関わる仕事に就こうとする例が多い。それは自然だし、決して悪いことではない。一方で野球界に「こだわりすぎる」ことは、彼らの可能性を狭める。
「辞めた後『野球しかやってこなかったから』というような言葉を口にする選手が多いです。しかしよく一般企業の方から言われることですが、プロ野球まで行く過程、プロ入り後の努力は、野球界の外でも役に立ちます。元選手にもそういう認識を持ってもらいたいし、『野球しかやってこなかったから、他の世界に行くのは厳しい』みたいな考えは変えてもらいたいのです。『自分が本当にやりたいことか』が大事で、まずは色んな選択肢の中から選んでほしいと願っています」(森事務局長)
元プロ野球選手は「体力的に恵まれている」「努力をできる」「礼儀が身についている」といったイメージが強い。それが間違いということではないのだが、体力・努力・礼儀だけでは言い尽くせない潜在能力の持ち主も多い。例えば近年は、コンサルタントのような「知識集約型産業」に転身する、そこで活躍する例が増えている。
「ジャイアンツの育成選手だった柴田章吾さんが、2016年にアクセンチュアへ入社しました。大粼雄太朗さんも2017年に『YCP JAPAN』というコンサル系の企業に進んで、久古(健太郎)さんは2019年にデロイトトーマツコンサルティングへ入りました。DeNAにいた松下(一郎)さんは2017年にセールスフォース・ジャパンに入社しています。ITソリューションの世界的企業ですが、5年ほどでマネージャー(管理職)クラスになりました」(森事務局長)
柴田氏は明治大、大粼氏と久古氏は青山学院大、松下氏は関西外国語大の出身だが、プロの超有名選手だったわけではない。それぞれが自分で考え、自ら掴み取ったセカンドキャリアだ。
企業側の元プロ野球選手に対する評価も、変わってきているという。
「私達が嬉しいのは、選手に対する企業側の評価が変わってきたところです。以前は挨拶ができるとか、根性があるといった評価がほとんどでした。今は『チームビルディングができる』『ソーシャルスキルがついている』『PDCAを回してくれる』といった評価をいただきます」(森事務局長)
当然ながら野球界も平成、令和と時代が進むにつれて変化しつつある。トレーニングについても、試合に関しても、今は豊富な情報を処理する知性が要求されている。また監督、コーチから選手、先輩から後輩への「一方通行型指導」では結果が出ない時代だ。仮説と検証、データの咀嚼、そして対話といった「知的な裏付けがある努力」が必要だし、その経験は一般企業でも生きる。
また企業の採用活動は多様化している。新卒でなくても、一般企業のキャリアがなくても、選考の入口には立てる時代だ。そもそも「体育会」は就職活動で評価されるのだから、より高いレベルのプロを経験した人材が評価されるのは不思議でない。かくしてプロ野球選手のセカンドキャリアも進化を遂げつつある。
「セカンドキャリアの開拓者」たちは、選手向けのセミナーなどで、協力もしているようだ。
「アクセンチュアの柴田さんはフェニックスリーグのとき、一般の社会人が持っているスキルを、野球に置き換えて語ってくれていました。『こういうことを考えながら野球をやっていれば、社会に出たても考え方は同じで、実はスキルが身に付いている』と教えてくれました」(森事務局長)
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取材=大島和人
撮影=野口岳彦
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2024年05月16日 06:50
◆ 藤岡は今季初失策…五十嵐氏も「この場面じゃなくてもいいよなと思ってしまう」
昨日雨天の沖縄・那覇で勝利を収めたロッテは15日、オリックスとのカード2戦目も1−0とリードのまま9回二死まで進めるも、藤岡裕大のファンブルの間に三塁走者が生還し、同点に追いつかれた。
2024年05月16日 06:45
敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場
■ジャイアンツ ー ドジャース(日本時間16日・サンフランシスコ)
ドジャース・大谷翔平投手は15日(日本時間16日、午前10時45分開始)、敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場する。2戦連発13号本塁打に期待がかかる。
前日14日(同15日)の同カードでは、4回に12号ソロ。5回無死一塁の第3打席は中前打、7回無死三塁の第4打席では左翼線へ適時二塁打を放ち、5打数3安打2打点で打率.361とし、再び両リーグトップに立った。
12本塁打はブレーブスのマルセル・オズナ外野手に並びリーグトップタイ。チームも2連勝を飾った。
ジャイアンツの先発はローガン・ウェブ投手。大谷とは5打数2安打の打率.400となっている。オラクルパーク名物の“スプラッシュヒット”なるか。(Full-Count編集部)
2024年05月16日 06:40
◆ 防御率1.66も5試合連続未勝利
中日は延長11回までもつれた阪神との接戦を0−1で落とし3連勝とはならず。再び借金2となった。
先発の小笠原慎之介は立ち上がりから安定。6回は中堅・岡林勇希、7回は左翼のオルランド・カリステがライナー性の飛球を好捕するなど、バックも堅い守りで左腕を盛り立てた。8回までテンポ良くゼロを刻んだ小笠原だったが、0−0のまま迎えた9回、先頭打者に二塁打を許したところで降板。立浪和義監督は無死二塁の場面で守護神のライデル・マルティネスをマウンドに送り込んだ。
続く3番・近本光司は申告敬遠。無死一、二塁と塁を詰め、マルティネスは続く大山悠輔を空振り三振に仕留めた。シェルドン・ノイジーは中飛に打ち取り二死一、三塁。最後は6番・渡邉諒を見逃し三振に仕留め見事な火消しでゼロを刻んだ。
投手陣の力投に応えたい打線だったが、阪神先発・大竹耕太郎の前に7回まで無得点。6回は先頭の4番・細川成也が左中間への二塁打を放ったが、5番・中田翔、続く石川昂弥はいずれも遊ゴロに倒れるなど無得点に終わった。最後まで得点を奪えず今季6度目の完封負け。延長11回表に失点した齋藤綱記に今季初黒星(2勝)が記された。
小笠原はマルティネスの助けも借りながら、8回0/3で97球を投じ、4安打無失点、5奪三振1四球の力投。防御率は1.66に良化したが、またしても今季2勝目はお預けとなり、これで5試合連続未勝利となった。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では小笠原の好投を取り上げ、番組MCの真中満氏は「小笠原が登板したときは38イニング連続無得点と援護がないんですよ。内容は非常にいいんですけど、ちょっと気の毒というか…」と“無援護”ぶりを紹介。解説者の谷沢健一氏も「あそこで代えるかかね、とは思った。ちょっとベンチ内も慌ててましたよね」と同情した。
真中氏に『勝利の女神が惚れた男』と紹介された解説者の五十嵐亮太氏は、「いいピッチングをしていても(点が)入らないのは仕方がない。こればっかりは我慢しかないと思います」とキッパリ。五十嵐氏は現役時代の2000年に、中継ぎ登板のみでシーズン11勝をマーク。「しかも前半戦だけでね」と付け加えたが、白星を手繰り寄せる秘訣については「たまたまなので」と、偶然だったことを強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月16日 06:30
◆ 勝負の3年目で定位置確保へ!真中氏「しっかりとしたアピールができた」
4連勝で首位に3.5ゲーム差に迫った日本ハムは15日、西武と対戦し12−3で大勝した。初回に万波中正の第5号3ランで先制すると、3回には郡司裕也の第4号2ラン、7回には水野達稀のプロ初本塁打が飛び出し、19安打12得点と打線が絶好調だった。
水野は本塁打を含む4打数3安打の大活躍。定位置確保に向けて結果を残した水野に、15日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも注目が集まった。
真中満氏はこの日の水野に対して「遊撃はライバルが多く、争いが激しい。その中でしっかりとしたアピールができた」と称賛。五十嵐亮太氏も「水野はそこまで体は大きくないが力がある。日本ハムの打線自体も若い選手が多いので、そこに23歳の水野が加わるとさらに楽しみ。どんどん強い時代を作っていけるような雰囲気も感じる」と太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月16日 06:20
◆ 仲間が好機演出「絶対打たなアカンと思った」
阪神は延長11回までもつれた中日との接戦を1−0で制し再び貯金4。
2024年05月16日 06:10
◆ 五十嵐氏「内角への直球を見事に打ち返した」失点直後に流れを変える一打!
前日に連勝が止まったソフトバンクは15日、楽天とのカード2戦目を7−3で勝利した。4回に勝ち越しを許し2−3となった直後の5回、9番三森大貴の安打と1番周東佑京の二塁打で無死二・三塁と好機を作る。続く2番川瀬晃が中飛に倒れるも、3番柳田悠岐がフェンス直撃の適時二塁打を放ち、4−3と一気に逆転。なおも一死二塁で4番山川穂高にも適時二塁打が出てリードを2点に広げた。6回にも2点を加え、ソフトバンクは昨日の敗戦を払拭する逆転勝利となった。
6試合ぶりに打点を挙げた柳田は、4打数3安打2打点と頼もしい活躍。15日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも大きな話題となった。
五十嵐亮太氏は楽天先発・荘司康誠と柳田の相性について指摘。「荘司は柳田に昨季も10打数4安打と打たれている。この日も投げにくそうにしていた。初回はストレートの四球となり、ボール球を振ってくれなかった。打者に嫌なイメージを植え付けたいということで、5回は初球から内角を攻める直球を投げたら、それを見事に打ち返された。今後荘司は柳田をどう抑えるかが大事になってくる」と今後の対戦にも目を向けながら分析した。
谷沢健一氏はここまでの柳田の打撃について「今季は本塁打数が4本しかないが、29打点でチームにものすごく貢献している」と語り「この日は序盤になかなか得点できない中で、先発の石川柊太を代えざるを得ず、継投に入りそこから打線に火が付いた」と柳田の流れを変える一打を称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月16日 06:00
「ヤクルト2−0広島」(15日、坊っちゃんスタジアム)
広島が今季8度目の完封負けを喫した。無得点試合は11度目となり、わずか1日で勝率5割に逆戻りした。プロ初登板初先発となったヤクルト・松本健を打ち崩せず、散発3安打で完封勝利を献上。広島がプロ初登板の新人投手に完封されたのは1988年、大洋・野村弘以来36年ぶりの屈辱となった。次回の顔合わせで、必ずリベンジするしかない。
もどかしいムードを打開できないまま、イニングだけが進んだ。祝福ムードの一塁ベンチとは対照的に、カープナインは視線を落としながらロッカーへと引き揚げた。新人の松本健に、プロ初登板で完封勝利を献上。新井監督は「全てのボールが、低めにコントロールされていた」と相手ルーキーの制球力に脱帽した。
初回は1死から宇草が中前打で出塁。菊池が三振に倒れた際に二盗で得点圏に進んだ。だが、好調・小園が直球に手が出ず見逃し三振。試合前の段階で、得点圏では6打席連続打点を挙げていた若鯉は「あれで流れが変わってしまった。見極めたと思ったんですけど…」と凡退を悔やんだ。
二回1死では林の右中間二塁打と相手失策で一、三塁と攻め立てたが、会沢が三ゴロ併殺に倒れて得点を奪えなかった。指揮官は「あのサードゴロもしっかり捉えた当たり。それが野手の正面にいったということだと思う」と決して悲観することなく振り返った。
四回以降は尻上がりに状態を上げた松本健の前に無安打に抑えられた。スライダー、スプリットに手を焼き、緩いカーブで緩急を付けられる形。チャンスすらつくれなかった。
四球はなく、散発3安打で10三振を喫した通り、完璧に封じられた。広島が初登板初先発の投手に完封勝利を許すのは88年10月2日、大洋・野村弘以来、36年ぶりの不名誉な記録となった。新井監督は「いい投手だなと思いました。なかなか(高めに)浮いてこないよね。特に打者有利のカウントになっても低めに(集めて)そこで振らせることができる投手だなと」と印象を語った。
この日は黒星を献上したものの、同一リーグだけに今後も対戦は見込まれる。朝山打撃コーチは「どの球もある程度、ゾーンに投げられていた。狙い球は絞りにくかったかな」と分析し「変化球を待っていても(バットの)先に当たったりしている。徹底して逆方向に入るとか大胆なことをやっていかないと、なかなかチームとして崩していけないと思う」とリベンジを誓った。
チームは2連勝を逃して、1日で勝率5割に逆戻りした。「次はまた対策をして、点を取れるように頑張りたいと思います」と新井監督。やられたらやり返すのがプロの流儀。次なる顔合わせは倍返しで意地を見せる。
2024年05月16日 06:00
巨人4―0DeNA(セ・リーグ=15日)――巨人は投打がかみ合い快勝。
一回、坂本の適時打で先制し、三回は吉川の適時打、七回は代打・丸の2ランで加点した。堀田は6回無失点。DeNAは最下位転落。
試合前、巨人・坂本の練習に付き添っていたスタッフが太鼓判を押した。重いボールを頭上に放り投げ、瞬発力と体の連動性を滞空時間で測るメニューで、「数字がすごくいい」。言葉通り、第1打席の第1スイングで大きな先取点をもたらした。
一回、二死から内野の失策と四球で一、二塁。相手の隙を逃さなかった。石田健が2ボールから投じた内角直球を豪快なスイングで捉えると、打球は鋭いゴロで左前へ。福井のファンを沸かせ、「これだけ多くのジャイアンツファンに勝利を見せられて良かった」と声を弾ませた。
前夜に富山でフル出場した。チームは試合後、球場をバスで出発し、約2時間かけて福井の宿舎に到着したのは午後11時30分頃だった。今季18年目の35歳。それでも、「毎年のようにあること。全然大丈夫」とハードな移動に疲れを見せないのは、日頃から備えを徹底しているからだろう。
この日もそうだった。試合開始の5時間前から、坂本は一塁側のファウルゾーンにいた。マットの上ではだしになり、下半身を中心としたストレッチ、重りを持ってのスクワットなど、ケアやトレーニングを入念に行った。多くの野手がいた中、約1時間を割いたのは坂本だけだ。
116試合に出場して打率2割8分8厘、22本塁打、60打点の成績を残した昨季、ある手応えを感じたという。「ケガさえなければ、まだまだやれる」。長嶋茂雄に並ぶ猛打賞、川上哲治を超える通算安打――。記録ラッシュが続くバットは、止まりそうにない。(福井浩介)
巨人・阿部監督「やっぱり先制するのは大事なこと。(坂本は)すごい数のヒットを打っている人ですから。(堀田は)球数が増えてくると、のらりくらりだったけど、それまでは打者としっかり勝負できていた」