2024年04月29日 16:35
「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ) 朝倉未来の愛弟子の西谷大成は、パンクラス・フェザー級1位の高木凌と対戦し、1ラウンドKO負けを喫し、RIZIN2連敗となった。 セコンドに入った朝倉未来とともに入場。試合開始から果敢に攻めた西谷。テークダウンを狙ったが、高木も冷静に立て直していく。しかし、徐々に高木が打撃で主導権を握ると、西谷は強烈な右拳をたたき込まれてリングに大の字で沈んだ。口から激しく出血していた。 朝倉未来チャレンジ1期生の西谷は、昨年6月のRIZINデビュー戦では、“怪物くん”鈴木博昭に、飛び膝蹴りを敢行したところを左拳で合わされてダウン。そのままKO負けを喫した。当初は3月の神戸大会に出場予定だったが、2月のBreakingDownでYURAにKO負けを喫した影響で今回の大会にスライドとなっていた。 勝利した高木は試合後、「負けたらRIZINもう出られないぐらいの覚悟で挑んで、いい勝ち方できたので良かったです。(西谷の印象は?)あまり(試合前と)違ったなというのはなかった。(事前に)自分と殴り合おうと言ったら打ち合ってきたので。印象変わらないですね。試合後は『格闘技が好きなら、これからもっとお互い頑張ろう』って言いました」と振り返り、西谷に対しては「アドバイスはないですね。(自分が)上とかないんで」と語った。 本大会はABEMA PPVにて視聴できる。
2024年05月15日 12:22
朝倉未来が社長を務める1分間最強を決める格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」(6月2日、アリーナ立川立飛)のオーディションが行われ、元アウトサイダーで年商30億円の実業家でもある萩原裕介と、5階級制覇の伝説のキックボクサー、“喧嘩師”我龍真吾がスパーリングで対戦することが決まった。
我龍が可愛がっている“足ポキニキ”が前回のオーディションで元アウトサイダーの樋口武大に負傷させられたことが発端。怒りの我龍に対して、樋口の先輩である萩原が間に入り、いざこざとなっていた。
萩原は我龍に詰め寄り「お前さ、プロでやってるのに何を脅してるんだよ。恥ずかしくねーのか。リングでやろうよ。ぶつぶつぶつぶつYouTubeで言ってねえでよ」と対戦を要求。「ああいいよ。でも試合はしねえよ。俺はプロだからファイトマネーもらわねーとやらねーんだよ。お前、金持ってんだろ。じゃあ、お前、1億払えよ」と話す我龍を、萩原は一笑に付し「もうこいつ帰らせていいですか。やらねぇんなら帰れよ。お前、子供じゃねぇんだからよ。日本でどこに1億円で1分の試合やるやつがいるんだよ」と怒気を込めて言い放つと、我龍は「ここにいるよ」とキッパリ。萩原は「話になんないっす!帰れ!」と、呆れて立ち去った。
瓜田が「我龍くん、ここでこうなった以上は受けた方がいいですよ」と仲裁し、本番での対戦が決まった。
オーディション後の別撮りVTRでは我龍は「BDっていうのは1分間のどつきあい。俺も我龍タイムっていう1分ノーガードでどつきあおうぜっていうのを持っているので」と、自信をみせた。
2024年05月15日 11:20
全日本プロレスは6月10日に能登半島地震の被災者支援として石川・七尾市田鶴浜体育館で入場無料の「能登チャリティー大会〜ALL JAPAN FOR ONE〜」を開催する。
今年1月の「能登半島地震」被災地でプロレス団体が入場無料のチャリティーマッチを行うのは全日本が初。試合は午後6時半開始で対戦カードなど詳細は後日、発表となる。
世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」の斉藤ジュンはチャリティーマッチに「見に来る人を元気づけて、みんなが楽しめる試合をしていきたい」と決意。弟のレイも「迫力あるみんなが見て元気になれるような熱い、面白い、デカイ戦いをやりたいな」と明かし「斉藤ブラザースが元気いっぱいなパワフルな試合をしたら来た人みんな笑顔になるんじゃないか」とプロレスの力を被災地へ直接、届けることを明かした。
選手会長で29日に後楽園ホールで安齊勇馬の三冠ヘビー級王座に挑戦する宮原健斗は「三冠ベルトを巻いて俺にはやりたいことがある」と打ち明け「やりたいこと」を三冠王者としての被災地支援と掲げ「チャンピオンは俺じゃないとダメだと思っているんです。チャンピオンとして俺がチャリティー大会を締めたい」と見据えた。
さらに七尾でのチャリティーマッチに「プロレスはもともと大衆娯楽というか元気になるものだと思いますから、見ている人が日常の仕事、いやなことを忘れる空間がプロレスにはありますから」とし「全日本プロレスは、プロレス界の最高峰だと思ってるので、その一流の選手たちが、(能登へ)行って(元気を)届けることが大事だと思っています」と七尾での入魂ファイトを誓っていた。
2024年05月15日 11:10
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日の後楽園ホール大会で三冠ヘビー級王者の安齊勇馬がチャンピオンカーニバル(CC)を優勝した宮原健斗と初防衛戦を行うことを発表した。
5・12横浜BUNTAIで斉藤ジュンを倒しCCを5年ぶり2度目の制覇を達成した宮原は、試合後のリング上で安齊へ挑戦を表明していた。
会見でCC優勝をファンに感謝した上でチャンピオンとしての3つの条件を明かした。1つ目が「プロレスラーらしい体格であること」2つ目が「ルックスがいいこと」。最後が「チャンピオンベルトが似合うこと」と披露。この持論を受け「ただし、俺から見て安齊勇馬は、どうやら三冠ベルトはまだ似合ってないね」と断じ、その理由を「この全日本プロレスには、世界で一番、チャンピオンベルトが似合う男がもういちゃっているからだ」と説き、自画自賛負した。
続けて王者へ「格の違い」を突きつけ「三冠ベルトを巻くのはまだ、お前には早いんじゃないか?」と突きつけ「このベルトが重荷になっているんじゃないかなぁ。5月29日で楽になるから安心しなさい」とベルト奪還を宣言した。
迎え撃つ安齊は、CC優勝の宮原をたたえた上で「尊敬はしていますが目標、あこがれは一切ありません」と断じ「宮原選手を超えたい勝ちたいと思っています」と迎撃に意欲。さらに宮原が掲げた三か条のチャンピオンに必要な条件に触れ「プロレスラーらしい体型。ルックスがいい…これは圧勝ですね」と胸を張り「ベルトが似合うかどうか?宮原選手が世界一ベルトが似合う男だったら俺が宮原選手に変わってベルトが似合う男になろうと思っています」と防衛を確約した。
王者としての重圧を「プレッシャーは期待されれば面白い」と言い切り、ファンに「僕のチャンピオンロードを見せていきたい」と5・29後楽園の先を見据えていた。さらに宮原を「邪魔なオールド世代」と切り捨て「力付くで倒して僕を見せつけます」と王道マットにさらなる「新時代」到来を予告した。
宮原は「オールド世代」とくくられたことに「俺はオールドなの?俺ってまだ35歳だよね。全然オールドじゃないよね。何でオールド世代に入れられるか。わかりますか?」と問いかけ「俺はここ数年、すごすぎる試合をして、世間にすごすぎる存在だと伝わり過ぎていて、このベルトを巻いている姿をみなさんが認識しすぎてオールド世代になっていると思うんだよね。まだやりたいこといっぱいあるし、そこらへんのオールド世代と一緒にするんじゃねぇ」と時代のトップである誇りを訴えた。
この自負に王者は「オールドかどうかを気にしていることがオールドだと思います」と不敵に微笑んでいた。また会見が行われた5月13日は、2000年に急逝した全日本プロレスの偉大な先駆者で初代三冠王者のジャンボ鶴田さん(享年49)の命日。中大レスリング部の大先輩である鶴田さんに安齊は「過去のプロレスラーで『誰が一番強かったか?』という話をしたとして必ずジャンボ鶴田さんの名前が出てくると思うんです」と明かし「鶴田さんは大学の先輩として尊敬もしていますし、なおかつ僕もあのように(なりたい)、そして超えていきたいなという気持ちです」と誓った。
2024年05月15日 09:35
新日本プロレスは15日までに6月9日の大阪城ホール大会でIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリーがEVILと4度目の防衛戦を行うことを発表した。
2024年05月15日 07:59
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日のNWA世界ヘビー級王者のEC3(イーシースリー)に本田竜輝が挑戦することを発表した。
全日本に初参戦する王者は1983年3月18日生まれの41歳。身長188センチ、体重112キロの体格を誇り今年でデビュー22年目と百戦錬磨の強者だ。
「NWA」は、昭和時代に世界最大のプロレス団体としてファンに認知され、王者は「世界最強」と呼ばれていた。会見では、EC3のメッセージが紹介。「全日本プロレスに初めて参戦できることを誇りに思う。俺は日本のファンをリスペクトしている」などと言葉を送った。挑戦する本田は「彼は世界的に有名なレスラーだけど、全日本プロレスを代表して俺が挑戦します」とベルト奪取を宣言した。
さらに「今、全日本の新時代のメンバーが全員ベルトを持っているし、俺はそこにも負けていられない」と闘志を表した。王座を奪取すれば海外での防衛戦計画を披露し「俺がNWAのベルトを取ることは、三冠のベルトに負けないぐらい価値がある」と三冠ヘビー級王者でタッグパートナーの安齊勇馬への対抗心をむき出しにしていた。
2024年05月15日 07:34
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日の後楽園ホール大会で世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」の斉藤ジュン、レイがパロウ、オディソンの「THE END」と初防衛戦を行うことを発表した。
パロウは193センチ、140キロ、オディソンも190センチ、125キロと超大型タッグの「THE END」。自ら世界タッグへの挑戦を掲げ2019年以来、約4年半ぶりの王道マット参戦が実現。斉藤ブラザーズへ「世界最強のタッグチームは俺たちだ」とメッセージを送った。
193センチ、115キロのジュンと192センチ、145キロのレイとの戦いは、スーパーヘビー級のド迫力ファイトが期待されるが、ジュンは「かわいそうなぐらい叩きつぶしてやるよ。DOOM」と挑発し、レイは「THE END」のメッセージを聞き「俺たち斉藤ブラザーズをなめている。俺たちがおまえたちをボコボコにして世界にも通用するタッグチームだって証明してやるぜ。ぶっ倒してやる!楽しみにしてろ!」と怒りを炸裂させた。
前日の12日の横浜BUNTAIでチャンピオンカーニバル(CC)が終了。会見では、弟のレイが途中で退席すると大好物の缶ビールを持ち込み「チャンピオンカーニバル終わってシリーズ休みなったから、俺の好きなビール飲みながらやってもいいだろう」と胃袋に流し込むと隣でジュンは、うらめしそうな視線を送り「俺には何もない」とつぶやいた。
斉藤ブラザーズは、CCの5・3仙台大会での「兄弟対決」で負けた方が好物を封印することを宣言。ジュンは「甘いモノ」、レイは「ビール」をかけた試合はレイが勝利し以来、ジュンは大好きな「甘いモノ」を口にできない日々が続いている。
しかし、ジュンは好物が封印となった「憎しみパワー」でCC優勝戦に初進出。宮原健斗に敗れたが壮絶な一戦にレイは試合後、甘いモノ解禁を告げたが兄は拒否した。一夜明けた会見でも弟は甘いモノ解禁を再度、許可したが「絶対に食べない。これで食べたらダサイし格好悪いからな。負けは負けだから、ヤッパ食べない」と宣言。しかし、隣でうまそうにビールを飲む弟へ「何も隣で飲まなくていいんじゃないか?」と恨み言をこぼし「隣でおいしそうに飲んでいるのを見てとても苦しい。それでも俺は負けは負けだから甘いものを食べない」と決意した。
記者からは「甘いモノ」解禁のタイミングを聞かれジュンは「それはまだ考えている、何が正解なのか?さすがに来年のチャンピオンカーニバル待つことはできないから…どうしようかな?」と思案すると弟が「だったら挑戦状をたたきつけているTHE ENDに勝ったら今度こそスイーツ解禁でいいんじゃないか?」と提案された。これに兄は「あと何日だ?2週間ぐらいか…」と思いを巡らすと「わかった。そうだな…2週間は結構長いし、正直、そこまで我慢するつもりもなかったんで。まぁいいな。THE ENDを叩きつぶして世界タッグを防衛して甘いモノをリングで食べる。すばらしいじゃないか。よし決定だ」と初防衛成功で大好物解禁を宣言した。ただ、試合まで16日間あるため「あと2週間、想像を絶する。この甘いものを食べられない憎しみパワーをTHE ENDにぶつけたいな」と掲げていた。
2024年05月15日 06:00
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」が、女子世界王者のザ・マンベッキー・リンチと元NXT女子王者ライラ・ヴァルキュリアの同郷コンビに牙をむいている。
イヨ・スカイ、アスカ、カイリ・セイン、ダコタ・カイの悪のユニットは「WWEドラフト」でスマックダウンからロウに移籍。アスカが負傷欠場となる中、先週のロウではロウ最高峰王者ベッキーを襲撃して、ロウの女子戦線制圧に動き出していた。
13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では、ダコタがベッキーと一騎打ち。イヨとカイリはセコンドに就いたが、カイリは観衆から奪いとったのか「KING KOTA」のメッセージボードをダコタとベッキーに見せつけた。
ゴングが鳴ると「ベッキー!」チャントの中で、カリスマ女王が猛攻。介入に入ったイヨは、顔面キックを浴びて吹っ飛んだ。すかさずカイリは反対側のエプロンに立って、ベッキーをけん制。これでダコタが逆転に成功した。ペースを握って攻め込み、コーナーのベッキーに顔面キックを放つも、雪崩式ブレーンバスターで叩きつけられ、ベッキー必殺のディスアーマー(変型腕固め)で捕獲された。
ここでイヨとカイリがリングに乱入。ベッキーを突き飛ばし、ボコボコと蹴りまくった。試合はもちろんダコタの反則負けとなったが、イヨ&カイリは意に介さず、攻撃の手を緩めない。そこにベッキーと同郷アイルランドの妹分、ライラが救出に登場した。
4月の「WWEドラフト」でNXTからロウに昇格した新星は、この日の「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメント準々決勝でゾーイ・スタークを撃破。次回ロウの準決勝ではイヨと注目の激突となったが、ダコタとカイリに延髄斬りを見舞ってイヨと対峙した。
思わぬ前哨戦にイヨは「オラッ! やってやるよ! オメーは私のエジキだ!」と日本語で叫んで挑発。ライラが汚い言葉の意味を理解したかは不明だが、イヨの突進をかわしたところでベッキーがカウンターのラリアートを打ち込み、悪のユニットを退散させた。
さらに次回PLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で女子世界王座に挑戦するリブ・モーガンも王者ベッキーを襲い、ロウの女子戦線は混沌の気配。ダメージCTRL対ベッキー&ライラの同郷コンビの構図も浮上してきた。
バックステージのインタビューでダコタから「わかってる? ここにいるイヨが『クイーン・オブ・ザ・リング』になるのよ」と紹介されたイヨは、日本語で「そうだ、あのライラ、あの小娘、ぶっ潰してやるよ!」とすごんだ。続けて英語で「私がクイーンになる! ダメージCTRLがすべてを奪うんだ!」とズバリ。カイリは隣で軽やかに手招きして、女子戦線制圧を高らかに宣言していた。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月15日 06:00
これは本物だ! 女子プロレス新団体「マリーゴールド」に初来日する大怪獣ボジラが14日、猛デモを敢行した。
2024年05月15日 06:00
女子プロレス「スターダム」の上谷沙弥(27)が、注目の「クイーンズ・クエスト(QQ)」新メンバーについて明かした。
3月いっぱいでQQをけん引してきた林下詩美が退団。リーダー不在により責任感が芽生えた上谷は、先月27日の横浜大会でハイスピード王座初戴冠を果たした。これでユニットに勢いをつけると、3日の山口大会でユニットのメンバー増員を提案。2016年に紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)が立ち上げたQQに翌年に加入した古株メンバーのAZMも同意した。
上谷は「ユニットとしてこれからどうしていくかをみんなで話し合った時に、今のQQは良くも悪くも仲が良すぎて、慣れ合いになってしまっているところがある」と現状を分析。その上で「イヨさんが立ち上げた時のQQのコンセプトは『強さを求める』。根本の部分を見直そうと思って、個人個人が野心を持って戦うユニットになりたい。そのために強い戦力が必要だと思ったから提案をしました」と増員を訴えた経緯を説明した。
気になる新メンバー候補について、AZMは外国人選手も視野に入れていると明かしている。上谷には既に意中の選手がいる様子で「まだAZMさんと話し合っているところですが、QQと深く関わりのある人を1人考えています」と真剣な表情を浮かべた。
その前に王者としてやるべきことがある。18日の横浜武道館大会では19年デビューの同期・飯田沙耶の挑戦を受ける。同王座戴冠時には、姉貴分の詩美をほうふつとさせる真っ赤なコスチュームを着用し、これまでのイメージを一新。新たな決意を込めたと明かす王者は「詩美さんの思いを背負うっていうのと、赤いベルト(ワールド王座)をまだ諦めてないっていう意味を込めて赤に。そして一番は、QQの先頭に立って私が引っ張っていくっていう思いを表しました。そのためにもこのベルトをまだまだ防衛していきます」。
老舗ユニットを団体の頂点へと導く。
2024年05月15日 05:00
「大相撲夏場所・3日目」(14日、両国国技館)
平幕熱海富士が大関霧島を押し倒し、2勝目を挙げた。初日の豊昇龍戦に続く大関撃破。目標とする新三役へ、序盤で弾みをつける白星を手にした。霧島は2敗目。大関豊昇龍は大栄翔を下して初白星。大関琴桜は平戸海を退け、2勝目を挙げた。勝ちっ放しは宇良ら平幕7人。
インパクトは強烈だ。熱海富士が霧島を吹っ飛ばした。立ち合いで相手の当たりを受け止め、引きに乗じて追撃。重量感たっぷりにわずか3発で押し倒すと、尻もちをついた大関は土俵下に1回転して落ちていった。
春場所に続く2大関撃破。テレビインタビューでは「落ち着いていたのかなとは思います」と淡々と振る舞ったが、花道の奥では41本もの懸賞の束に満面の笑み。人懐っこい表情を全開にした。
4月から一時閉鎖となった旧宮城野部屋勢が合流。伸び盛りの21歳にとっては「新しい若い子がいっぱい入ってきて、より一層稽古が激しくなった」と、さらに自分を磨く環境が充実した。上位総当たりも3場所目。2場所連続で千秋楽まで優勝を争った昨年後半と比べても、着実に成長の跡を示している。
勝ち越せば、目標に掲げていた新三役は確実。春場所では、同部屋の尊富士が新入幕優勝を飾った。「まだまだ先は長い。あと12番あるんで、頑張ります」と熱海富士。足元を見つめて白星を重ねていけば、三度目の正直となる初Vも見えてくる。
2024年05月15日 05:00
ノアのジェイク・リー(35)が、因縁の新日本プロレス・内藤哲也(41)に意外なメッセージを送りつけた。2人は4月から抗争を繰り広げ、日本プロレスリング連盟設立第2弾大会「ALL TOGETHER(AT)」(6月15日、北海道・北海きたえーる)で初の一騎打ちが実現する。早くも決戦に向け気合十分かと思いきや、ジェイクの本音は――。
4月の新日本マットに電撃登場したジェイクは、内藤の首に照準を合わせて侵攻を開始。6日のAT(日本武道館)での6人タッグ戦では左目尻から流血させ、必殺FBS(串刺しビッグブーツ)で直接3カウントを奪った。この結果を受けて2人のシングルが決定。ノア22日後楽園ホール大会ではタッグマッチで前哨対決する。
ところが、取材に応じたジェイクは内藤について「何も感じないんですよ。『あれ?』みたいな。やっている感じがしない」という感想。最初に新日本に登場した際、内藤から言い放たれた「遊んでやるぜ」という言葉も引き合いに「私のことを見ているようで見ていないんじゃないかな。言い換えれば、なめられてるのかもしれない」と両手を広げた。
キャリア、実績、業界での立ち位置を含めて内藤に軍配が上がるのは紛れもない事実。ただし、これに異を唱えることはなかった。「でも、私はそれでもいいと思っているんですよ。そのまま、なめていてくれ」と呼びかける。相手が油断すればするほど、自身が有利になるという計算が働いているようだ。
「それで私が(3カウントを)取った日には、内藤本人だけじゃなく周りの選手も嫌でもこちらを見るしかなくなるだろう。そうなればありがたい。いろんなヤツと試合をしたいっていうのはずっと変わらないんだから。常に先々はイメージしているんでね。まあ、お楽しみにしていてください」と気になる言葉を口にし詳細はけむに巻いた。
一方、ノア内でも気になる動きがあった。GHCヘビー級王者・清宮海斗と拳王が合体し、新ユニット「オール・リベリオン」を誕生させたのだ。ジェイクは「大岩(陵平は)どこに行った? 別に2人が組むのはいいけど、唐突だったからね。私は、どっちかっていうとこれで大岩がどうするか気になっているんだ。ファンもそうなんじゃない? これで新日本に戻りますじゃ、『え、それきっかけで?』ってなるし、多分本人もそのつもりはないだろうし。面白そうですよねぇ…」と愉快そうに見物を決め込んだ。
最後はトレーニングを兼ねて取り組むブラジリアン柔術で青帯から紫帯に昇格することが決まったことを報告。公私で充実のジェイクが、プロレス界の中心を走る。
2024年05月14日 22:22
WWEの戸澤陽(38)が、所属ユニット「アルファ・アカデミー」でまさかのパワハラ地獄に陥っている。
2024年05月14日 21:50
女子プロレス「スターダム」の中野たむが、米AEW・TBS王者のウィロー・ナイチンゲールに宣戦布告だ。
18日の横浜武道館大会で同王座への挑戦が決定。14日に都内で開かれた会見では、ナイチンゲールからのビデオメッセージで「私たちは2人とも強くてかわいい。だけど、それだけじゃチャンピオンになれないってことも知っているわね? スターダムのリングで、世界中になぜウィロー・ナイチンゲールがTBSチャンピオンであるのかを教えてあげる」と挑発された。
中野は昨年団体最高峰のワールド王者として活躍したが、10月の同王座戦で左ヒザを負傷。長期欠場に入り、王座返上を余儀なくされた。今年2月の大阪大会で約4か月ぶりに復帰するも、同日にエグゼクティブプロデューサーを務めていたロッシー小川氏が解任に。3月いっぱいで5人の戦友がスターダムを去った。
「みんなの力を借りて復活することができたけど、復帰したその日から心が折れそうでした。スターダムは分裂と言われ、復帰したのにスターダムはどうなっちゃうんだろうって。みなさんを不安にさせないように自分は気丈に振る舞おうって思っていたけど、本当は悲しかった。無力な自分が悔しかった」と振り返る。
復帰後初のシングル王座戦となるだけに、ベルト取りへの思いは強い。「そんな悔しい気持ち全てを強さに変えて、このビックチャンスをつかみ取り、本当の意味でどん底からはい上がります」と宣言すると、おもむろに前髪をわしづかみに。「チャンスの前髪をつかむ準備はできてます。世界で一番強くてかわいいのを世界中に知らしめるのは中野たむだよ。たむを信じてください」と呼びかけた。
復権を目指し、中野の戦いがスタートする。
2024年05月14日 21:40
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが、観衆を味方につけ女王の座にまた一歩近づいた。
4月の祭典「レッスルマニア40」では、ダメージCTRLのリーダーだったベイリーに敗れ、WWE女子王座から陥落した。「WWEドラフト」ではスマックダウンからロウへの移籍が決まり、「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメントにエントリー。先週のロウでは1回戦でナタリアを破り、13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では準々決勝でシェイナ・ベイズラーと激突した。
元WWE女子タッグ王者のシェイナは1回戦で、ゼリーナ・ベガに代わって出場したマキシン・デュプリを絞殺。ジョシュ・バーネットの弟子で元UFCファイターの強敵だが、イヨはリングインするといきなり奇襲にあう。首投げで場外に放り投げられ、ストンピングから強烈なヒザ蹴りをぶち込まれた。
だが、ゴングが鳴ると、持ち前のスピード感あふれる攻撃で逆襲。強烈なドロップキックを放ち、ヘッドスプリングを見せて「ヨッシャーッ!」とアピールする。これには悪のユニットの一員にもかかわらず、大歓声が起きた。
シェイナの左腕攻撃でペースを奪われ、リング下の鉄棒に腕を巻きつけられたところに残忍なキックを浴びた。エルボー連打からウラカン・ラナで反撃するも、シェイナの執拗な左腕狙いから逃げ出せない。左腕の激痛で悲鳴を上げたが、コーナー上の攻防を制し、シェイナを場外に転落させた。ここで得意のムーンサルトアタックをさく裂させ、流れを取り戻した。
イヨはスワンダイブ式ミサイルキック、背後からのメテオラで猛ラッシュ。必殺のムーンサルトプレスは防がれて、キリフダクラッチ(裸絞め)で捕獲されるも、クロスフェースロックで切り返した。それでもシェイナはニーアタックをぶち込み、引き下がらない。ハイレベルな熱闘には、観衆から「This is awesome!(これぞ名勝負!)」のチャントが上がった。
勝負どころでイヨは、シェイナのニーアタックをキャッチしてドラゴンスクリュー。コーナーに吹っ飛ばすと、すかさずメテオラで両ヒザを打ち込んだ。最後はパーフェクトなムーンサルトプレスを決めて強敵を葬り、準決勝に進出した。
試合後はインタビュアーからマイクを奪うと「私がクイーンになって、そしてチャンピオンに返り咲く!」と日本語で絶叫。グリーンビルの観衆がどこまで日本語を理解しているかは定かでないが…観衆からはまさかの大歓声だ。悪の女王は確かな実力で、ファンの支持も集めている。
準決勝ではライラ・ヴァルキュリア対ゾーイ・スタークの勝者と激突。決勝はPLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で行われる。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月14日 21:21
女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦(18日、横浜武道館)で激突する王者・安納サオリ(33)と、挑戦者の壮麗亜美(27)がピリピリムードだ。
14日に都内で行われた調印式で、壮麗は「(これまで)随分、余裕ぶっこいたコメントしてくれているじゃん。『壮麗亜美はまだまだこんなもんじゃない』って? 当たり前だろうが!」と怒りを爆発。12日後楽園大会の前哨戦では直接フォール勝ちを収めたものの、いまだ上から目線の王者に憤りを感じているようだ。
「私はいつものクールでかっこいい安納サオリじゃなくて、感情的でグチャグチャの安納サオリと戦いたいと思ってる。そのために(自分も)ひと皮もふた皮もむけないといけないのかなって思うので。ナメてかかってくんじゃねえぞ!」と気迫をみなぎらせた。
すでに感情的な挑戦者を横目に、王者はいつものように冷静だった。表情一つ変えずに「私のワンダーのベルトに対する今の思いは3つ。1つは自分のため。2つ目は、このベルトとともにしたいことがある。3つ目は約束。だから勝たんといけない」と淡々と口にした。
さらに「私が思う壮麗のイメージって、いろんなチャンスが巡ってきているけど、惜しいところでいつも終わっている感じ。私は壮麗の胸の内にある沸々とした情熱ってもんがもっとあると思う。それが見当違いなのか、18日にわかるんじゃないでしょうか」と不敵に口にするや「こんなもんじゃないって? じゃあ楽しみにしてる。でもさあ、私もこんなもんじゃないから」。詰め寄る挑戦者に見せつけるようにベルトを肩にかけ、そのまま会場を後にした。