2024年04月29日 07:00
◆ 「スタメンで出ればこれだけ結果を残せる」岡田采配がこの試合も的中! 阪神は28日、カード最終戦でヤクルトと対戦し4−3と接戦を制した。この日6番・三塁で今季初先発となった糸原健斗は、2回に先制の適時打を放つなど4打数3安打1打点と首脳陣の期待に応えた。 今季は代打での活躍が目立つが、先発出場でも猛打賞の活躍を見せた糸原に対して、28日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも賛辞が送られた。 岩本勉氏は「まだまだ31歳で元気だから、これで佐藤輝明との競争にも一層拍車が掛かるのでは」と三塁でレギュラーの座を掴む佐藤輝との争いに期待を込めると、斎藤雅樹氏も「最近は代打が多かった糸原だが、出ればこれだけ結果を残せる。本人もレギュラーで出たいと思っているだろうから、良い競争になると思う」と太鼓判を押した。 齊藤明雄氏は「(先発で)3本打ったということは、代打で出たときも絞り球をしっかり定めている打席を迎えているのではないか。(今日も)そういう安打に見えた」と日頃からの打席の積み重ねを称賛した。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 07:00
「中日4−2阪神」(14日、豊橋市民球場)
阪神は中日に痛恨の逆転負けを喫し首位の座から転落した。森下翔太外野手(23)を昨季9月5日の中日戦(バンテリン)以来の1番に据えたが、元阪神監督でデイリースポーツ評論家の藤田平氏は「打順を固定させるカギを握っている」と適任打順にも触れた。
◇ ◇
落ち着かない打順が続いているが、打順を固定させるカギを握っているのは森下だ。パワーがあって、本塁打が打てる。3番を打つ適任者だ。確率の低さがネックとしてあるが、1番に入ったこの日は実に理にかなったスイングをしていた。
直球を見送って2球目のスライダーをライナーで中堅右に運んだ初回。狙い球をしっかり絞っているなと感じたし、打てるボールに対してスイングを仕掛けられていた。低めの直球を捉えた三回の左前打、結果として中飛となった五回の打球、三ゴロとなった七回の打席もコンパクトなスイングでボールを捉えていた。
1番は3番に比べたら楽な打順だ。とにかく1番は塁に出ることだけを考えればいい場面が多いからだ。だが、3番に座ると、どうしても走者を生還させなければいけないという意識が働き、それが力みにつながり、必要以上のオーバースイングを誘発する。
岡田監督は森下の打順を1番にすることで、原点回帰させたかったのではないだろうか。この日は過度に重圧を背負わず、純粋に打つこと、塁に出ることだけに集中できていた。今後大事になってくるのは、3番に戻った時にもこのスイングを貫くことができるか。この1点に尽きる。
2024年05月15日 06:50
◆ セ・リーグワーストの24失策を記録
阪神が中日に逆転負けを喫し、首位の座から陥落してしまった。3回に中日の田中幹也にタイムリーで先制を許したが、6回には中日先発の高橋宏斗の制球に乱れと相手のミスにも付け込み逆転に成功。このまま逃げ切りたい展開だったが、8回裏に落とし穴が待っていた。ここまで踏ん張っていた阪神先発の村上頌樹が無死二塁のピンチを招くも、続く田中幹也の犠打はキャッチャー前のボテボテの当たり。坂本光士郎が三塁へと送球したが、これを佐藤輝明が落球し無死一・三塁とピンチを拡大させてしまった。そこから流れを失った阪神は、この回一挙3失点し2−4で敗れた。
敗戦に直結してしまった佐藤輝明のエラーに、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した斎藤雅樹氏は「佐藤をかばうわけじゃないんですけど、キャッチャーは取ってからもう少しピッと速い球を投げると、佐藤も捕りやすくて…やっぱりタッチを焦ったんですよ。だから早く来いっていうところで、ボールが捕れずにタッチに行ってしまったというとこだと思うんですよね」と捕手の送球のスピードに言及。
もう一人の解説者の館山昌平氏も「待ちきれなくて上から捕りに行ってしまった感じもありますね。 佐藤選手のあの口元見たら『落ちた』っていうようなことも言ってたので、ちょっとボールが垂れてしまった。言い訳にしてはいけないんですけど、大事に行ってほしかったんですけどもね」と苦言とともに同情的な見解も示していた。
これでセ・リーグワーストの24失策と、守備の乱れが目立つ岡田阪神。昨年の覇者はどのように立て直してくるのだろうか。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:47
敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場
■ジャイアンツ ー ドジャース(日本時間15日・サンフランシスコ)
ドジャース・大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場する。6戦ぶり12号に期待がかかる。
前日13日(同14日)の同カードでは、「2番・指名打者」で腰の張りから2戦ぶり復帰。初回の第1打席で右前打、5回には俊足を生かして適時内野安打を放つなど5打数2安打1打点だった。チームはサヨナラ勝ちを収めた。
オラクルパークは、右翼側が海に面しており、海に飛び込む特大アーチは「スプラッシュ・ヒット」と呼ばれている。ジャイアンツ所属選手のみのカウントとなっているが、大谷の豪快アーチに期待がかかる。
ジャイアンツの先発はキートン・ウィン投手。今季は3勝5敗、防御率5.63となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月15日 06:40
◆ 村上に対しフルカウントからド真ん中へ直球勝負!
広島は投手陣が踏ん張りヤクルトに2−1で勝利。
2024年05月15日 06:30
◆ 1年間ローテーションを守るためにも「これからが踏ん張りどころ」
連敗ストップを狙うオリックスは14日、那覇でロッテと対戦するも1−4(6回表降雨コールド)で敗れた。雨天での登板となったオリックス先発・東晃平は、初回に4安打3失点を許す苦しい立ち上がり。2回には岡大海に第4号ソロを浴び、4回2/3・10安打6奪三振4失点で今季3敗目を喫した。
4月12日の黒星でデビュー8連勝が止まった後、4戦連続で勝利がない東に対し、14日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では激励の声が上がった。
館山昌平氏は「連勝が続いていた時は、中嶋監督も東が良い状態だったから使っていたのだと思う」と分析したうえで「1年間ローテーションを守るとなると、勝ち星に恵まれないこともある。ここから負けをどうやって跳ね返すか、リズムが悪くなった時にどうやって勝ちに転じられるか」が大切だと語った。
斎藤雅樹氏も「一つ狂うとなかなか戻らなくなる。これからが踏ん張りどころ」と今後の東の成長に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:20
◆ 高木氏「耐え忍ぶしかないかな」苦手球場の克服法とは?
5連勝で首位を快走するソフトバンクは14日、楽天と対戦し4−1で敗れた。ソフトバンク先発は、仙台での登板5連敗中の有原航平。2回に四球と安打で無死一・三塁のピンチを招くと、プロ2年目・平良竜哉に本拠地初打点となる先制打を浴びた。なおも無死一・二塁で四球を与え、満塁。その後併殺に打ち取る間に三塁走者の生還を許した。4回には石原彪に第3号2ランを浴び、今季最短の6回4失点で降板。3敗目を喫した。
“鬼門”仙台で、チームの連勝もストップ。昨年の12連敗も有原の仙台での登板から始まっており、14日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でもその克服法について議論が交わされた。
館山昌平氏は自身の経験を踏まえて「どんな形でも良いから勝ちたかった。克服は難しい。どうすれば良いのだろう。特にルーティーンを変えることもないし…」と思案。斎藤雅樹氏も「苦手な球場はあったが、最後まであまり変わることはなかった」と振り返った。
高木豊氏も二人の話を受けて「耐え忍ぶしかないかな」と今後の有原の登板に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:10
◆ 「130球超えてもチェンジアップが低めに決まっていた」と力投称える
3連勝と波に乗る日本ハムは14日、西武との2連戦の初戦を4−1と勝利した。日本ハム先発・山粼福也は走者を背負う場面でチェンジアップの制球が冴え渡り、粘りの投球を続けた。この日は100球を超えてもマウンドに立ち続け、9回137球・8安打7奪三振1四球1失点の力投で今季2度目の完投勝利を収めた。
女房役・伏見寅威の先制適時打など打線の援護もあり、リーグ1位タイとなる4勝を挙げた山粼。14日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、山崎の巧みな投球術に注目が集まった。
館山昌平氏は「最後までチェンジアップとスライダーの制球も良かったが、早い段階から右打者の内角を攻める厳しい球が多かった。西武の5番〜9番の右打者が、自分の打撃をさせてもらえなかった」と分析。「130球を超えても、最善の注意を払ってチェンジアップを低めに投げていた」と最後まで持ち前の投球を続けた山粼を称賛した。
力投による疲労が今後の登板へ影響を及ぼす可能性も心配されるが、斎藤雅樹氏は「疲れているだろうが、完投勝利の喜びや充実感ですぐ消えてしまうと思う。大丈夫」と太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:00
「ヤクルト1−2広島」(14日、坊っちゃんスタジアム)
4番の重圧なんてどこ吹く風!広島の新4番・小園海斗内野手(23)が全2打点を稼ぐ活躍を見せた。
2024年05月15日 06:00
「中日4−2阪神」(14日、豊橋市民球場)
阪神が逆転負けで首位の座から滑り落ちた。1点リードの八回、佐藤輝明内野手(25)の失策なども絡みカリステに同点、石川昂に決勝の2点適時打を許した。村上頌樹投手(25)は八回途中8安打4失点(3自責)で3敗目。以下、阪神・岡田彰布監督(66)の一問一答要旨。
◇ ◇
−村上は2週続けて守備のミスから。
「そやねんなあ」
−佐藤輝は昨オフからまずは守りだと話してきた。
「うん。そらあんなプレーばっかり出るんやから」
−打線はしばらく相手投手によって変えるか。
「いやいや、ある程度、形作らなあかんけどそれは。なかなか波に乗り切れんよな」
−1人、2人安定したバッターが出てくると組みやすくなるか。
「うん、バッターっていうか、ヒット出る時も出んときもあるけど、そういう問題じゃないわな」
−失策の数ではなくて失点を防げるかどうかと話していたが。
「いやいや、普通のプレーやんか。それはもうどうこうの問題じゃないやろ、そんなのは」
2024年05月15日 06:00
◆ 「またヤクルトが変わるチャンス。頑張ってほしい」
ヤクルトは広島との接戦に1−2で敗れ再び借金4。最下位脱出とはならなかった。
先発の小澤怜史は5回まで1失点。6回は先頭から4連打を浴び、2点目を失ったところでマウンドを降りた。なおも無死満塁の大ピンチだったが、小澤をリリーフした2番手・長谷川宙輝が圧巻の火消しを披露。代打・中村健人を空振り三振に仕留めるなど、後続を完璧に封じ追加失点を許さなかった。
投手陣の踏ん張りに応えたい野手陣だったが、今季すでに2敗を喫している広島先発・床田寛樹にまたも苦戦。村上宗隆を3番に入れるなど打線のテコ入れも実らず、得点は武岡龍世の2号ソロによる1点に終わった。
計5安打1得点と振るわなかったヤクルト打線だが、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、このところ活躍が目立つ若手野手の結果に着目。この日は「8番・二塁」でフル出場した武岡が一発含むマルチ安打と結果を残し、長岡秀樹は8打数連続安打とはならなかったものの5試合連続安打をマーク。丸山和郁は無安打に終わったものの、今季ここまで打率.333、出塁率.381と結果を残している。
番組MCの高木豊氏は、敗戦の中の光明として「ヤクルトは下位にいるが、長岡、丸山、武岡、こういう選手たちが生き生きしていて成長を感じる」と若手の突き上げを評価。「長岡はずっとレギュラーという扱いだが、丸山や武岡は頑張りどき。またヤクルトが変わるチャンス。頑張ってほしい」と期待を寄せた。
ヤクルトOBの館山昌平氏も「郄津(臣吾)監督が若い選手たちを競わせている。レギュラーや控え関係なく、キャンプ中から同じ練習を同じタイミングでやらせていた。山田(哲人)選手や塩見(泰隆)選手の離脱はよくないことではあるんですが、若手が生き生きと活躍していることはいいこと」と、後輩たちの成長に熱視線を送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:00
巨人2―1DeNA(セ・リーグ=11日)――巨人がリーグ一番乗りで20勝目。
二回に岸田の2ランで先制し、3投手の継投で逃げ切った。山崎伊は7回1失点で無傷の4連勝。DeNAは拙攻が目立った。
◇
まだ雪をかぶった立山連峰へ向かうように、打球が飛んでいった。富山・アルペンスタジアムの左翼席へ放物線を描いたのは、試合前までプロ通算3本塁打だった巨人の岸田だ。「素晴らしいスタジアムで最高の結果を出せた。先制できて良かった」。今季1号は効果的な場面で飛び出した。
二回一死一塁で打席へ。ケイの球威に振り負けず、1ボールから高めにきた151キロの直球を捉えた。打撃の印象はそれほど強くないが、「どんどん積極的に仕掛けていきたい」と実は普段から鼻息は荒い。打席直前のベンチでも「初球から自分のスイングがしっかりできるように」と、投手との間合いを確かめていた。
明るい性格で、投手の持ち味を引き出すリード面にも定評がある。岸田とバッテリーを組み、ここ5試合で計4失点と好投が続く山崎伊は語る。「1球ごとにアンサー(回答)をくれる。『今の球いいね』『今のは違うよ』というのがすごく伝わってくるので、気が引き締まる」。試合前に配球プランを練り上げるだけでなく、表情やしぐさで時に鼓舞し、時に注意を促す気配りにも信頼を寄せている。
本塁打を放つ直前の守りでは、山崎伊が二死満塁と走者をためた。ここで強気にストライクゾーンに速球を要求して腕を振らせ、蝦名を左飛に打ち取った。「ピンチを防ぎ、伊織もテンポが良くなった」と岸田。攻守にわたる活躍だった。
阿部監督は複数の捕手を併用しており、先発した試合数は小林が15試合で最も多く、大城卓が14、岸田が10と続く。昨季46試合出場の岸田はオフに「スタメンの試合数を増やしたい。まずは50試合」と誓いを立てた。この調子が維持できれば、目標の上方修正は十分可能だろう。(井上雄太)
2024年05月15日 05:01
「中日4−2阪神」(14日、豊橋市民球場)
自己最多130球の熱投も実らず、敗戦投手となった。
2024年05月15日 05:01
「中日4−2阪神」(14日、豊橋市民球場)
自ら白星を手放す形となった逆転負けだ。阪神の岡田彰布監督(66)が「あれで終わりよ」と振り返った分岐点は、1点リードの八回無死二塁。相手の送りバントをさばいた坂本の送球に対し、佐藤輝がまさかの捕球ミスを犯し、そこから3失点だ。首位堅持の流れから暗転しての、首位陥落。痛すぎる敗戦となった。
試合終盤の勝負どころで、あまりに痛いミスが出た。ピンチ脱出のはずが、佐藤輝の失策から大暗転だ。試合後、岡田監督はあきれ返っていた。
「あれで終わりよ。(当たり前のことができなかった?)もうええ、ええ。それは。キャッチボールやからな。普通のプレーやんか」
痛恨のプレーは2−1の八回だ。無死二塁から田中のバントが捕手前で弾むと、坂本は迷わず三塁へ。佐藤輝がキャッチしてタッチすれば、タイミングは完全にアウトだった。だが、まさかの捕球ミス。無死一、三塁にピンチが広がり、村上はカリステに同点打を献上。1死満塁から石川昂に勝ち越し打を浴びた。
「あれは捕らないといけないと思うので僕のミスです。(タッチの焦り?)それはありました」
リーグワーストタイとなる6失策目に佐藤輝は猛省。馬場内野守備走塁コーチは「あそこは絶対アウトにしてあげないとダメでしょ、難しいとかいう問題じゃない。そこは絶対アウトにしてあげないとダメ」と繰り返し、厳しく指摘した。
佐藤輝は四回にも、石川昂の三遊間の打球に対してバウンドを合わせられず、左前打としていた。今春はキャンプから意欲的に特守に励んできたが、シーズンで結果として表れない。四回に関しては失策が付かなかったものの、バットでは六回の得点に絡む二塁打を放つなどマルチ安打を記録しただけに、あまりにもったいない八回の守備だった。
「あの回までやったけどなあ。球数的にな。うまいことバントでいけたと思うたけどなあ」と岡田監督。村上は前回登板も味方の失策に足を引っ張られ、敗戦投手になっている。「村上の時、いくつエラーしたんや」。先発の大黒柱に勝ちを付けられず、指揮官も嘆くしかない。
この日は年に一度の豊橋での一戦。練習前には、岡田監督が「グラウンド硬いな」と木浪らに話しかける場面があった。「守りの野球」を掲げる将はいつもノックバットを片手に土や芝などの感触を確かめる。細心の注意を払うからこそ、佐藤輝のような軽く見えるプレーがもどかしい。
ダメージが残る逆転負けで、チームは再び首位から陥落。15日からバンテリンドームに場所を移す。痛恨の黒星だがショックを引きずりたくない。
2024年05月15日 05:01
「中日4−2阪神」(14日、豊橋市民球場)
今季初の1番起用に応えた。阪神・森下翔太外野手(23)が昨季9月26日・ヤクルト戦(甲子園)以来のトップバッターで2安打3出塁。「試合に出てない日が続いていたので、何とかやってやろうという思いで」。3試合ぶりの先発に燃えていた。
初回に高橋宏から中前打を放つと、三回2死でも左前打。「きょうはチャンスメーク。後ろに近本さんもいるので」。得点にこそつながらなかったが、役割は果たした。九回2死では守護神のマルティネスから四球。「自分が出ないと勝てない」と最後まで諦めなかった。
5試合ぶりの安打に7試合ぶりのマルチ安打。5月は苦しんでいたが、少し復調気配も漂い始めた。「チャンスの場面で回ってきたら、もっとチームのために貢献しようと思っていた」。任された打順で、求められる打撃をしていく。
2024年05月15日 05:01
「巨人2−1DeNA」(14日、富山市民球場アルペンスタジアム)
左翼後方に望む立山連峰に向かい、巨人・岸田行倫捕手の打球がグングンと伸びた。富山で作られたバットを使い、「最高の球場」で放った今季1号の決勝2ラン。試合前に食べた名物のブラックラーメンに「パワーが出たかな」と感謝した。吉兆となる4年ぶりのリーグ最速20勝到達。再び首位に立った。
決勝打の流れを作ったのは「神様越え」のバットだった。二回、坂本勇人内野手が左前打でチャンスメーク。通算2352安打で「打撃の神様」川上哲治氏を抜き、歴代単独13位に立った。調子は「まだまだです」と言葉少なだが、「1点差で粘ってチームが勝ったことがよかった」と笑みを浮かべた。
坂本を一塁に置き、岸田に打順が巡る。1ボールから2球目。「積極的に振ろうと思った」と、初球ストライクの151キロを狙った。四回にも二塁内野安打を放ち、打率・324と打撃の貢献も光る。「いつも助けてもらっている」と感謝するのは、富山県南砺市で生産されている特製バット。1年目から愛用する“相棒”に、「最高ですね」と恩返しを形で現した。
今季、地方球場では3戦3勝。巨人軍を創設した正力松太郎氏の地元・富山で首位に返り咲き、新生・巨人の強さを示した。「みんなもブラックラーメンがおいしいと言っていたので、しっかりとエネルギーを蓄えて。差し入れもいっぱいあって、それも多めに食べました」と殊勲の岸田。富山愛全開の1勝で、再びチームは上昇気流に乗る。