2024年04月29日 05:55
スタッド・ランス中村敬斗が28日に行われたリーグアン第31節クレルモン戦で今季4点目となるゴールを決めた。 1点を追う前半33分、ゴール前のこぼれをハーフボレーで叩きつけてゴールネットを揺らした。 リーグアン英語版公式Xでは「中村敬斗かキャプテン翼か。日本人がクレルモン戦で同点弾を決め、今季4点目を決めた」と紹介していた。 ただ、2つのPKを献上したスタッド・ランスは後半にDFが退場したこともあり、最下位相手に1-4で敗戦。終盤に来て、痛い3連敗となってしまった。 三笘薫vs中村敬斗!長い靴下と短い靴下を愛する天才たち 『Maxifoot』などによれば、試合後に36歳のクレルモンMFジョアン・ガスティアンは「俺たちはビッグゲームをプレーした。だが、相手はビーチサンダルで来たのか?俺はそう思うが、俺の問題ではない」などと発言し、ランス側の姿勢に疑問を呈していたとか。 ランスのウィル・スティル監督は「そう思うなら練習を見に来い。我々がしっかりとした準備をしていなかったと考えている者がいるなら来い」と発言への不快感を露わにしていたそう。
2024年05月15日 06:00
元日本代表FWの城彰二氏が5月14日、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。宮本恒靖新会長が就任した日本サッカー協会(JFA)について語った。
3月24日付で第15代会長に就いた宮本氏には、日本代表や海外リーグなどでの豊富な経験や47歳という若さに、大きな期待が寄せられている。だが、城氏は「現実的にツネが新会長になっても変わらないよ」と話す。
「なぜかというと、大きな組織って、1人会長が代わったからといって全部変わらないし。その周りの取り巻きの人たちが、すごく重要なんだよね。そこは代わっていないんだよ。だから、支えている人たちも代わっていかないと、変わらない」
【動画】城彰二がJFAの新体制について語る
それでも、宮本氏が選ばれた点については、「大きな組織を変えるってなかなか難しいけど、思い切ってやったと思うよ」と評価した。
「まだまだ(時間が)かかるとは思うけど、何かを変えようという意図が出てきているのは確かだから、進歩はしているかなという気がする」
急激な改革は難しいが、確実に前に進んでいるというのが、城氏の見立てのようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 05:58
現地時間5月14日に開催されたプレミアリーグ第34節(延期分)で、4連覇を目ざす2位のマンチェスター・シティが、チャンピオンズリーグ出場権獲得の可能性を残す5位のトッテナムと敵地で対戦した。 この一戦の分だけ消化が少ない状態で、首位アーセナルと1ポイント差のシティは、この試合に勝てば、19日の最終節を前にトップに浮上できる。 序盤は出足のいいトッテナムにやや押し込まれて、6分にはベンタンクールにミドルシュートを浴びるも、GKエデルソンがセーブする。 16分にはビッグチャンス。ホイビェアのクリアミスをフォデンがダイレクトで狙うも、ゴール至近距離からのシュートはGKヴィカーリオに右手一本で阻まれる。 その後は一進一退の展開で、スコアレスで前半を終える。
後半立ち上がりの47分、敵ゴール前でのボール奪取から、デ・ブライネが際どいシュートを放つも、ヴィカーリオの好セーブに防がれる。 その2分後、ソン・フンミンがボックス内でクロスに合わせたシュートはエデルソンがブロックする。 ついに均衡を破ったのは51分、ボックス内右サイドでデ・ブライネが送り込んだ絶妙のクロスを主砲のハーランドが押し込み、先制点を奪う。【画像】先制点を決めるハーランド 69分にはロメロと激突した守護神エデルソンとアキレス腱を踏まれて足を引きずっていたデ・ブライネを下げて、オルテガとドクと投入する。 71分には、そのオルテガがクルセフスキの至近距離からのシュートをストップする。86分にも、裏抜けしたソン・フンミンのシュートをオルテガがビッグセーブ。大ピンチを防ぐ。 後半アディショナルタイム1分、ドクが獲得したPKをハーランドが決めて勝負を決定付けた。 このまま2−0で勝利したシティが、アーセナルを抜いて首位に浮上。最終節のホームでのウェストハム戦に勝てば、4連覇が決まる。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 05:40
レアル・ソシエダで活躍する久保建英。
リヴァプールがエジプト代表FWモハメド・サラーの後釜として関心を寄せていると噂されている。『Fichajes』によれば、トッテナムも久保の獲得を狙っているとか。
アンジェ・ポステコグルー監督が率いるトッテナムは、5000万ユーロ(84.6億円)の獲得オファーをソシエダに送ったそう。
久保とソシエダには6000万ユーロ(101億円)の契約解除料が設定されているほか、古巣レアル・マドリーが先買権を保有しているが、トッテナムは値下げ交渉をする見込みだとか。
トッテナムも…「完全に呪われている」5つのチーム
なお、トッテナムはプレミアリーグ5位につけているが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場は厳しい状況にある。
2024年05月15日 05:35
交代は適切だったのか。
2024年05月15日 05:30
大岩ジャパンは4月に行なわれたパリ五輪の出場権がかかるU-23アジアカップで4大会ぶりの優勝。この大会の裏で、選手たちは“世間の声”に影響を受けていた。
それは大会期間中、選手の言葉の端々から感じた。今大会、準々決勝のカタール戦(4−2)で細谷真大と内野航太郎が大会初ゴールを決めたが、それまでのグループステージ3試合でFW陣はノーゴールだった。
そのことに対し、内野航はカタール戦後、「言われなくても分かってる。アタッカーは点を決めれば賞賛されるし、点を決められずに負けたら非難される。これだけ注目されるなら、点をとって全部ひっくり返してやろうと思っていた」と、様々な意見に対し、反骨心を持ってピッチに立ったと明かしていた。
SNSなどを通して選手たちに直接声が届く時代。5月14日に報道陣の取材に応じたU-23日本代表の大岩剛監督は、「再認識しました」と選手への影響を改めて感じたと明かし、こう語った。
「しょうがないと思うしかない。だって極端に言えば、試合が終わってロッカーに戻ったら、選手みんなが携帯を持っているから。でもこういう時代なんだって。しょうがないですよね、こればっかりは。
解決方法は僕の中にはない。携帯を絶対に持ち込んじゃ駄目とか、そういうことですよね。でもそっちの方が選手にとってはストレスになる」
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
ただ指揮官は、SNSが必ずしも選手にとってマイナスではなく、プラスにもなり得るとしつつ、選手の判断に任せるしかないとの見解を示した。
「もしかしたらネガティブな経験をした選手は(SNSを)見ないようになるだろうし、むしろ力になった選手は逆にそれを活用する。だからそれは本当に経験談とか体験談でしか、測れないと思う」
なお大岩監督自身はSNSを一切やっていないようで「僕はやれない」としたうえで、「でも僕の偽アカウントがあるみたい。排除方法も知らないから、ほっといてますけど(笑)」と記者陣の笑いを誘った。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月15日 05:02
レアル・ソシエダの久保建英には、かねてより遠藤航が所属するリバプールからの関心が取り沙汰されている。 だが、日本代表MFを狙うプレミアリーグのビッグクラブは、ひとつではないようだ。 英メディア『football365』は5月14日、「トッテナムがサラーの後釜候補に“魅力的な”オファーを出し、リバプールに打撃」と題した記事を掲載。「スペインの報道によると、トッテナムがレアル・ソシエダのスター選手、久保建英の獲得にオファーをしたため、リバプールは打撃を受けた」と伝えた。「エジプト代表選手のサウジプロリーグへの移籍と関連性が報じられるなか、久保はリバプールのモハメド・サラーの後釜候補として言及されている。先月、レッズが日本代表選手へのオファーを出す準備をしているとされた。しかしスペインの報道によると、スパーズは久保に照準を定め、来シーズンに向けて彼と契約することを“決意”しているとのことで、完敗したという」 記事は「トッテナムはスキルのあるMFを獲得するために、レアル・ソシエダに5000万ユーロという魅力的なオファーを出したと言われている。同選手には6000万ユーロの契約解除金が設定されているが、彼らはそれよりも低い金額で交渉するつもりだ」と続けた。【動画】久保が不満を露わにしたゴール取り消し
さらに、スペインメディア『todofichajes.com』は同日、トッテナムのライバルであるアーセナルも、この22歳を狙っていると報じている。「クボは、アーセナルの今夏の移籍市場での望ましい憧れの的となっている。ミケル・アルテタのような元選手が監督を務めるプレミアリーグのクラブは、レアル・ソシエダの最高のタレントの一人を加えたいと考えている」 そして、「シーズン最後のこの時期は例年よりも活動的ではなかったが、この日本人選手は間違いなくイマノル・アルグアシル監督にとってアンタッチャブルな存在であり、すでに次の移籍期間のことを考えると震え始めている」と報道。こう続けている。「ガナーズは(ソシエダのMFマルティン・)スビメンディに興味を持っているが、そこに久保が加わり、5000万ユーロという金額でサン・セバスティアンを離れる可能性がある。彼は7ゴール・4アシストをマークしているが、彼の貢献は数字が示す以上のものだ。同選手はラ・レアルでのプレーに満足しているが、アーセナルからのコンタクトを考慮すると、彼にとってまたとない機会となるロンドン行きに同意する可能性がある。最初の接触はすでに行われているがが、具体的なものには何も達していない」 ここ2試合でベンチスタートとなり、移籍を疑う声もある久保。その裏側で、争奪戦が過熱しているのかもしれない。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 04:04
韓国チアリーディング界を牽引する人気者、キム・ハンナさんが公式インスタグラムを更新。久々のビキニショットを公開してファンの喝采を浴びている。
【PHOTO】韓国No.1美女チアリーダー、キム・ハンナの“ドッカン悩殺ショット”を厳選でお届け!
かつてFCソウルのチアチームでも活躍した33歳は「久しぶりのお休み。空がすごく綺麗だった〜」と綴って2枚の写真を投稿。南国リゾートのようなプールサイドで、快晴の空と青い海をバックに撮影された水着ショットだ。やや透け感のある黒のビキニ上下を着込み、圧巻の8頭身ボディを惜しげもなく披露している。
投稿をチェックしたフォロワーからは絶賛する声が続出。コメント欄には「熱すぎるボディ!」「マジで美しい」「俺たちの女神だ」「人魚は実在した」「これは反則でしょ」「セクシー全開」などなど、好意的な声が数多く寄せられている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 01:00
先週の準決勝で劇的な勝利を収め、チャンピオンズリーグのファイナルに駒を進めたレアル・マドリー。
2024年05月15日 00:02
『The Athletics』は13日、セビージャ所属の元スペイン代表セルヒオ・ラモスが契約満了となる今夏に、フリーで2025年からメジャーリーグ・サッカー(MLS)に参入するサンディエゴFCに加入する可能性があると報じた。
現在38歳のS・ラモスはこれまでに、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、EUROと多くのタイトルを獲得。そんなS・ラモスは昨夏に、カンテラ(下部組織)から過ごし、プロキャリアを始めたセビージャに復帰。今季はこれまで公式戦34試合に出場し7ゴール1アシストと活躍を見せている。
S・ラモスとセビージャの契約は来月までとなっているが、同選手はプロデビューを果たしたクラブと契約延長をしない見込みだという。そして、サラリーキャップの制限を受けないMLSの特別指定選手としてサンディエゴFCと契約する可能性があると説明されている。
また、『The Athletics』は、新興クラブであるサンディエゴFCに、S・ラモスのように豊富な経験と実績を持ち、どんな手段を用いてでも勝つ姿勢を持つ選手が必要とされていると説明している
2024年05月14日 23:13
スペインメディアの『スポルト』は14日、レアル・マドリードが2025年の夏にフリーでリヴァプール所属のイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドを獲得する計画があると報じた。
現在25歳のアレクサンダー・アーノルドは、6歳からリヴァプールのアカデミーに所属し、2016年10月にトップチームデビューを飾った。翌シーズンには、プレミアリーグの最優秀選手賞にもノミネートされるなど、世界屈指のサイドバックへと成長。高い攻撃力を武器としながら数々のタイトル獲得に貢献している。
そんなアレクサンダー・アーノルドとリヴァプールの現行契約は2025年6月までとなっており、右サイドナックの補強を考えているレアル・マドリードは、パリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表キリアン・エンバペと同様に、選手とクラブの契約が満了するタイミングを狙い移籍金フリーで獲得することを検討しているという。
なお、レアル・マドリードにはスペイン代表経験を持つ現在32歳のダニエル・カルバハル、同じく32歳のルーカス・バスケスと2人の右サイドバックが所属しており、両者の去就にも注目が集まっている。レアル・マドリードは30歳以上の選手に対し、1シーズンごとに契約更新を行うルールを設けており、カルバハルに対しては例外として複数年での契約更新が提示される可能性があるが、ルーカス・バスケスに対しては単年での契約更新を提示する予定と説明されている。
そして、レアル・マドリードはルーカス・バスケスがクラブを去る2025年夏のタイミングで、リヴァプールとの契約を満了するアレクサンダー・アーノルドをフリーで加入させることを狙っていると『スポルト』は説明している。
2024年05月14日 22:35
スペインメディアの『マルカ』など世界の大手メディアが13日に、ルーマニアで起こったギニアビサウ共和国出身の双子の兄弟による「替え玉出場疑惑」 を報じたが、同選手の所属クラブであるディナモ・ブカレストが疑惑を否定した。
ルーマニア1部ディナモ・ブカレストに所属するギニアビサウ共和国代表DFのエドガル・イエは、スポルティングの下部組織を経てバルセロナB、ビジャレアルB、リール、ナント、フェイエノールト、トラブゾンスポルなどでプレーし、2024年2月にディナモ・ブカレストへ加入した。
エドガル・イエにはエデリーノ・イエという名の双子の弟がおり、エドガルと同じくスポルティングの下部組織出身だが、エドガルとは異なり攻撃的なポジションを主戦場とし、キャリアのほとんどをポルトガルで過ごした。
そんな中、ジャーナリストのダニエル・センドレ氏がエドガルと話をしたときに、エドガルがスペイン、フランス、オランダ、トルコなどでプレーしてきたにも関わらず、ギニアビサウ共和国の公用語であるポルトガル語しか話せなかったことから、双子の弟のエデリーノが兄エドガルの代わりに公式戦5試合に出場した疑いがあると指摘。このニュースが大きくなり、多くの国で報道されることになった。
疑惑が広がる中、14日に動きがあった。ディナモ・ブカレストがクラブ公式サイトで声明を発表し、この「替え玉疑惑」を真っ向から否定。そして、誤った情報を拡散させた者に対し法的措置も辞さない姿勢を示した。
ディナモ・ブカレストは「フェイスブック上に投稿されたフェイクニュースは、ルーマニアのメディアによって取り上げられ、BBC、マルカ、レコルドに至るまで国際的な大手メディアで取り上げられた。ディナモ・ブカレストがエドガー・ミゲル・イエの代わりに、彼の双子の弟であるエデリーノ・イエを出場させたという疑惑は嘘であり、中傷であり、クラブに対する癌のような攻撃である」と疑惑を強く否定した。
続けてディナモ・ブカレストはエドガル・イエを透明性と合法性を持ってチームに所属させているとしたうえで、「この誤った情報の作成者を告訴する手続きを開始した。また、倫理的な観点から、ディナモ・ブカレストはクラブの名を利用して誤った情報を宣伝する一部メディアの立場を受け入れることはできない」と、誤った情報に対し強い姿勢でのぞむと強く主張した。
【動画】2012年にバルセロナと契約を結ぶエドガル・イエ
2024年05月14日 22:00
今年10月に開業が予定されているV・ファーレン長崎の新しいホーム「長崎スタジアムシティ」。
2024年05月14日 21:50
浦和レッズでのデビューが待ち遠しいFW安部裕葵だが、お披露目のときは近いか。
現在25歳の安部は、2017年に鹿島アントラーズでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2019年夏に海外挑戦を決断。スペインの名門バルセロナのセカンドチームへ移籍した。加入初年度は公式戦20試合に出場して4ゴールを記録するなど主力として活躍したが、2年目以降はたび重なる大怪我に悩まされ、思うような出場機会を得られず。昨夏に契約満了を迎えたことで、日本への復帰が決まった。
そして、新天地に選んだのが浦和だ。大きな期待を背負って加入するも、コンディション調整に失敗したり、今季開幕前のキャンプ中に負傷したりと、未だ浦和デビューに至ってはいない。しかし、現在はすでにチームへ合流している。約3年間公式戦から遠ざかっていることもあり、クラブとしてはデビュー戦への道のりを慎重に進めているのかもしれない。
ただそんな中、13日に行われた記者会見でペア・マティアス・ヘグモ監督が安部について言及。「魔法のようなプレイをトレーニングのセッションで毎回見せてくれています」と述べており、実戦へ向けて着実に前進しているようだ。
そして、ヘグモ監督の会見内容を伝えた浦和公式『X』のポストに反応したのがチームメイトの宇賀神友弥だ。リポストする形で「毎日、安部裕葵の魔法にかけられてます。あの独特のリズムをどうやって止めればいいのか頭悩ませてる。彼を止めることができたときまた一つ成長してるはず」と綴った。
さらに、この宇賀神のコメントに対して、昨季まで浦和でプレイしていたDF岩波拓也が「ひろきは天才です」と、今季は浦和から京都サンガF.C.へ期限付き移籍しているDF宮本優太が「僕も常にコテンパンにされてました」と返信していた。
日本で再び安部のプレイを見れるのが楽しみで仕方がない。是非とも「魔法のようなプレイ」に酔いしれたいものだ。
2024年05月14日 21:30
13日に行われたプレミアリーグ第37節、リヴァプールはアウェイでアストン・ヴィラと対戦。試合終了間際に立て続けに失点し、3-3のドローに終わった。
リヴァプールにとって、転機だったのは試合残り15分のタイミングでの“4枚替え”だろう。英『Liverpool Echo』は遠藤の交代が致命的だったという見解を示している。
「4人の選手交代のうち、遠藤航を外したことで苦労してつかみ取れそうだった勝利を手放してしまった。遠藤は前半あまり良い出来ではなかったが、後半はリヴァプールが主導権を握る上で重要な存在で、前半は甘さが目立った守備陣をより良くカバーした」
そして、同メディアは今シーズンの失点の多さを課題にあげ、遠藤の“バックアッパー探し”が重要だとの見方だ。
「MFアレクシス・マクアリスターはシーズン前半戦を見事に埋めていたとはいえ、本職の守備的MFではない。遠藤は毎試合出場できるわけではない。また、MFステファン・バイチェティッチ(この試合では交代要員として起用されなかった)はまだキャリアをスタートさせたばかりであることから次期指揮官はどこを補強すればいいかを把握しているだろう」
4-2で勝利した前節トッテナム戦でも遠藤の交代後に失点を喫しており、遠藤不在時の守備を懸念する声は多い。リヴァプールの今夏の最重要課題は遠藤の“バックアッパー探し”なのかもしれない。
リヴァプールは最終節、アンフィールドでウォルバーハンプトンと対戦する。
2024年05月14日 21:01
スタジアムのいたるところで涙を流すファンの姿があった。堂安律がプレーするフライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督にとって、33節のハイデンハイム戦は最後のホームゲームとなった。
今季限りでチームを離れることを表明している指揮官は、「試合がある時間に私が街のどこかにいて、みんながここでサッカーをしているというのが不思議な感じはするだろう」と将来的に訪れるであろう心境について語っていた。
フライブルクでトップチームの監督となって12シーズン。育成アカデミーで指導者をしていた時期と合わせると29年にもなる。クラブを引っ張る存在であり、クラブを象徴する存在でもあった。
頭ではわかっている。でも心が追いつかない。シュトライヒがいないフライブルクを想像できるファンはいない。
最後に勝利を飾ってみんなで喜び合いたいと、フライブルクは試合開始から押し気味に試合を進めた。29分、左SBクリスティアン・ギュンターのクロスから堂安が豪快なダイビングヘッドでゴールネットを揺らす。
【動画】堂安が指揮官のホームラストゲームでダイビングヘッド弾
勢いに乗って畳みかけたいところだったが、守備の乱れを突かれて失点。後半は一方的に攻め込み続け、何度もチャンスを作る。だがシュートはバーやポストをたたく。至近距離からのシュートがGKにセーブされるシーンもあった。結局、1−1の引き分けでこの試合は終わった。
勝ち切れなかった失望が一瞬スタジアムを覆ったが、すぐにゴール裏のファンが歌いだす。スタジアムではその後、シュトライヒ監督、そして同じく今季限りで職を辞する在籍25年のパトリック・バイアー・コーチのお別れセレモニーが始まった。
まず、バイアーがファンに感謝とお願いをしていた。
「みんなに最後に一言を。フライブルクはここ数年でものすごい成長を遂げた。ファンからの期待が高まってきているのもわかる。でも自分たちがどこから来たクラブであるかを忘れてはいけない。現実的な視点で、冷静さをもって取り組み続けるクラブを支えてほしい」
ファンから大歓声が起こった。2年連続でヨーロッパカップに出場し、今季も最終節まで出場権獲得のチャンスを残している。だが、育成クラブという自分たちの立ち位置を忘れてはならないのだ。
シュトライヒも以前こんな話をしていたことがあった。
「ゴールキーパーのノア・アトゥボルがSNSで叩かれている。彼は21歳で今季正ゴールキーパーになったばかりの選手だ。9度も無失点ゲームをしている。フライブルク出身で、SCフライブルクの育成アカデミー育ちだ。そうした選手がチームでプレーしていることを誇りに思わなければならない。我々はフライブルガーだ」
言いたいことだけ勝手にぶちまけるのなら、それはソーシャルネットワークではなく、反ソーシャルネットワークだとも言っていた。確かにそうだ。そんなところで社会性は築かれない。
セレモニーでの話に戻ろう。バイアーのあとにマイクを手にしたシュトライヒは、こう語る。
「ホームゲームで勝てないのはいつでも嫌だが、もしそうなるなら対戦相手はハイデンハイムが一番望ましい。大事なことはパトリックが話してくれた。みんなに心からの感謝を」
今季にブンデスリーガ初昇格を果たしたハイデンハイムのフランク・シュミット監督はことあるごとに、「我々のお手本はフライブルク」と口にしている。シュミットとシュトライヒはとても分かり合える関係性で、この日もコーチングゾーンでプレーについてジェスチャーを交えてにこやかにやり取りしていた。
このお別れセレモニーにもハイデンハイムは全選手とスタッフがピッチに残り、一緒に参加。シュミット監督はプレゼントも準備していた。
「あなたの最後のホームゲームの対戦相手が我々ハイデンハイムだったのをものすごく誇りに思う。ここで、このクラブであなたがなしえてきた全てのことに敬意を表す。シャポー」
再び大きな拍手がスタジアム中から起こり、フライブルクのファンから「クリスティアン・シュトライヒ!あなたは最高の人だ!」というコール。ゆっくりとゴール裏へと足を運ぶシュトライヒとバウアー。手を何度もたたき、キスを送った。
ハイデンハイムのファンからも大きな拍手とシュトライヒコール。「忠誠心と正直さ。今日では稀なことになってしまった。クリスティアン、どうか元気で」と書かれた大きな横断幕があった。
そういえばアウェーのダルムシュタット戦もそうだった。試合後にダルムシュタットファンがシュトライヒに大きな声援を送る。試合後に、シュトライヒは「私がすごいのではない。ああした振る舞いをしてくれるダルムシュタットのファンがすごいのだ」と答えていたのがとても印象的だった。
プロサッカーの世界でこうした人と人の結びつきが感じられ、互いにリスペクトをし合える関係性が築かれ、そして試合となると本気でぶつかり合えるのがなんとも素敵ではないか。
フライブルクは最終節ウニオン・ベルリンとのアウェー戦を残す。今節の結果で2部3位との入れ替え戦に回る16位へ落ちてしまっただけに、異様な雰囲気になることが想像される。
「ウニオンファンは燃えるだろうね。今日のうちのスタジアムのように。素晴らしかった。ファンがサポートしてくれた。失点はひどかった。でもそれを振り払って後半は素晴らしいプレーを魅せることができた。ファンのみんなが燃え上がるのを助けてくれた。これをウニオンでも示さなければ。もし我々が本当にいいチームで、本当にいい選手で、本当にヨーロッパに行きたいと思うなら、ウニオンに勝たなければならないのだ」(シュトライヒ)
守備陣に負傷者が続出し、ベストメンバーが組めない苦しい台所事情があるものの、泣いても笑ってもラスト1試合。シュトライヒサッカーを存分に披露してほしい。全てをクラブのために捧げ続けてくれた偉大な指揮官のために。
取材・文●中野吉之伴