2024年04月27日 18:26
「ウエスタン、ソフトバンク5−2阪神」(27日、タマホームスタジアム筑後) 阪神2軍は六回に井上が和田から2ランを放ち、逆転。しかし七回に逆転を許すと、反撃することができなかった。 自主トレをともにした“師匠”和田との投げ合いとなった先発の富田は七回に同点打を許し、降板。6回1/3を6安打4失点。103球を投じた。 ソフトバンクの先発・和田は7回6安打2失点で12奪三振。112球を投げ抜いた。 和田監督の一問一答は次の通り。 −相手先発の和田に対して打線が苦しんだ。 「苦しんだっていうよりも、三振12個取られたかな。追い込まれてからの対応ができなかったというよりも、追い込まれるまでにスイングいってんだけど、それを前に飛ばせなかったっていうのはあるかな。シーズン入る前に一回当たってんだけど、その時は打ち崩してる中で、ちょっとそのイメージが強すぎたね。あの時よりも、今日のが数段良かった。真っすぐも走ってたし、キレも良かった。それをやっぱり感じないとダメだよね。感じて工夫できたかっていうところだよね。だから前回のイメージがちょっと強すぎてっていうところが一つの反省点というか。やっぱり投げるピッチャーも毎日、同じ状態で来るわけじゃないから、調子が良かったり悪かったりする中で、今日まっすぐ走ってるなとか、変化球キレてるなと感じた時の対応策。そこらへんがちょっと今日は足りなかった」 −その中でも井上がいいところで一発。 「前の打席に三振取られた、カットボールかな、それをしっかり対応できた。あれはやっぱり4番の仕事だよね」 −先日も2発出たが状態は。 「まだ相手ピッチャーによるところもあるんだけど、今日みたいにいっぺんやられてもね、その次の打席で仕留めるっていうね。全部が全部打てるわけじゃないんでね。やっぱり前の打席の反省がしっかり次に生かされてる、その結果のホームランだと思うんでね」 −富田は苦しみながらもよく投げた。 「相手の和田投手との投げ合いで、勉強にも参考にもなったと思うし。今日ちょっとストライクゾーンが広めではあったんだけど、向こうはそれをもう本当にうまく使って、ギリギリのところでね。だから見逃し三振も結構うちはあったしね、そこらへんのとこだろうね。まだまだ富田これからのピッチャーなんで、今日の和田投手のピッチングっていうのは頭に焼き付けてほしいな」 −明日の先発は。 「明日は鈴木」
2024年05月13日 18:52
「目的や勝つためのプランを持っていないように見える」
エンゼルスは12日(日本時間13日)の本拠地・ロイヤルズ戦に2-4で敗れ、地区最下位に再び転落した。ここまで15勝26敗の借金11。マイク・トラウト外野手をはじめ故障者が続出する中、若手を登用するも上向かないチーム状態に、番記者は「勝つための計画を持っていない」と痛烈批判した。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は自身のX(旧ツイッター)で、9日(同10日)にロン・ワシントン監督に対して今季は勝ちにいくのか、再建のシーズンなのかを質問したことに言及。指揮官は「勝つことを目指している。我々はプレーオフを目指している。今季が再建シーズンになった場合は記者の皆さんが一番最初にそれを知るだろう」と述べたという。
また、スポーツ・ジャーナリストのフリード・セルバンテス氏は12日(同13日)の試合後に指揮官に質問。「シーズンの1/4が終わって15勝26敗のチームをどう評価するか」と問うと、次のように答えた。「私の評価基準は成長しているかだ。アデルが成長している。ネトが成長している。投手陣が成長している。オハッピーが成長している。我々はその点を評価している。若い選手にとってこれは学習だ。勝つために何が必要かの経験だ。負けた時、それは教育になる。チーム成績には現れないかもしれないが、選手たちは良くなってきている。彼らは以前よりずっといい野球をしている」。その様子を自身のXに投稿している。
ブラム記者はこの日、改めてXに投稿。「困難な状況に置かれているロン・ワシントン監督を批判するために指摘しているのではない。それよりも、エンゼルスが(明確な)目的や勝つためのプランを持っていないように見えることを強調し続けたいのだ」と綴っている。
昨年はトレードが取り沙汰された大谷翔平投手を放出せず。オフにFAとなりドジャースに移籍し、エンゼルスに見返りはなかった。今季は10本塁打と好スタートを切ったトラウトが左膝の半月板損傷のため負傷者リスト(IL)入り。復調気配だったアンソニー・レンドン内野手の他、ミゲル・サノ内野手、ブランドン・ドルーリー内野手、ルイス・レンヒーフォ内野手らもIL入りしている。
“野戦病院”の中、元有望株のジョー・アデル外野手らが覚醒の気配を見せているが、チーム成績に直結していない。2014年を最後にプレーオフから遠ざかるエンゼルス。低迷打開への道は険しい。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 18:32
広島、近鉄でリリーフ投手として活躍した西武の投手育成アドバイザー・清川栄治さんが、5日に悪性腫瘍のため東京都内の病院で死去した。13日、西武が発表した。62歳。京都府出身。左のサイドハンドの変則左腕として通算438試合全てにリリーフ登板。地味な存在ながら清川さんは、チーム関係者、報道陣など誰からも愛された。
◇ ◇
2013年のオフだった。西武のコーチに就任する際、清川さんから「西武から連絡があった。行ってくるよ」と球界復帰の報告を受けた。
「西武に親しい人がいたのですか?」
「いや。なんで声がかかったか分からないんだ」
球界は狭い。いい評判も悪い評判もすぐ広まる。清川さんは間違いなく前者だ。西武は14日の1、2軍の試合で喪章を付けて試合に臨むというのだから、チーム内の評判もよかったと想像できる。
だれに聞いてもきちょうめんでまじめでいい人。敵がいない。加えて話術にもたけ、ユーモアもある。食事に出かけるとアルコールが進むにつれ陽気になる。マイクを持てば歌唱力は一級品だ。
そしてもう一つ、隠された才能があった。
あれは清川さんが広島の2軍コーチ時代。神戸遠征時に宿舎のある明石市内で食事をした。最後のシメで訪れたJR明石駅近くのお好み焼き店。壁には当時の2軍選手の似顔絵が、はがき大の用紙に描かれ並んでいた。
聞けば「清川画伯」の作品という。選手の特徴をつかんだ似顔絵はプロ級だ。「何でもできますね」と言うと笑った顔が今も忘れられない。
清川さんが大病を患っているという話を聞いたのは、昨年の晩秋だった。連絡をとるか逡巡していた12月、関西に来ていた安仁屋宗八さんに相談するとすぐに電話をしてくれた。
電話を代わってもらったが、何を言っていいか分からず「治療を頑張ってください」と言うしかできなかった。
そして私の東京転勤を伝えると「来年、暖かくなったころにごはんでも行こう」と言ってくれた。「所沢まで行きます」というと「国分寺だよ」という会話が最後となった。
なぜ西武から声がかかったのか真相も知りたかった。似顔絵も書いてもらいたかった。まだまだいろいろ話したかった。安らかにお眠りください。(デイリースポーツ・岩本 隆)
2024年05月13日 18:26
「関西六大学野球、京産大3−2大経大」(13日、南港中央野球場)
今秋ドラフト候補で最速150キロ右腕の最速大経大・林翔大投手(4年・乙訓)が先発し、7回3安打無失点と好投した。
初回は2四球を与えて2死満塁を招くも、最後は三飛で先制の危機を脱出。立ち上がりから尻上がりに調子を上げ、変化球も巧みに交えながらスコアボードに0を刻んだ。
阪神は畑山統括スカウトなど4人態勢で視察。担当の岡本スカウトは「全体的に(制球が)まとまっていていいピッチャー」と評価した。
11日の1回戦では114球を投げて9回3安打完封勝利。わずか中1日で力投した。
ただ、2点リードの九回に中継ぎが勝ち越しを許してチームは敗れ、V逸が決定。大商大のリーグ史上最長となる5季連続優勝が決まった。
2024年05月13日 18:22
広島の床田寛樹投手(29)が松山・坊っちゃんスタジアムで行われる14日のヤクルト戦で先発する。
2024年05月13日 18:19
14日からは“苦手”ジャイアンツとの3連戦を戦う
ドジャースはパドレスとの3連戦を終え、13日(日本時間14日)からは敵地でジャイアンツとの3連戦を戦う。腰の張りで12日(同13日)の試合を欠場した大谷翔平投手も復帰予定となっているが、ジャイアンツ戦、そしてオラクル・パークとは相性が悪い。同地区のライバルとの一戦で、パフォーマンスを発揮する事ができるか。
大谷はこれまで、50打席以上対戦した17チームの中では、ジャイアンツ戦が一番打率が低く、14試合(54打席)で打率.192、1本塁打、OPSは.594となっている。同条件で一番相性がいいレイズ戦での成績は打率.356、9本塁打、OPS1.221で比べると大きな差がある。
オラクルパークでの出場は、2021年5月31日(同6月1日)、9回に代打で登場して四球だったのが最後。3試合で打率.000(8打数0安打)、0本塁打、OPS.200と、まだ1本をヒットを打っていない球場でもある。
また、同球場は右翼スタンド後方に海があり、海に飛び込む本塁打は「スプラッシュヒット」と呼ばれる。風の影響で左打者は本塁打が出にくいとされ、MLB公式データサイト「ベースボール・サバント」が公開している「パークファクター(球場の特性を評価する指標)」では、同球場は毎年、左打者の本塁打指数が全30球場の中で最も低く位置付けられている。
本塁打が出にくいとされる球場で3試合を戦うことになるが、その裏でライバルたちが好調。リーグ本塁打王を争うマルセル・オズナ外野手(ブレーブス・12本)は3試合ノーアーチだが、12日(同13日)の試合では両リーグ最速の40打点に到達。6試合連続安打と当たっている。打率ではウィリアム・コントレラス捕手(ブルワーズ)が大谷と6厘差の.346まで上げてきている。大谷は分が悪い球場で、結果を残せるか。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 18:00
◆ 白球つれづれ2024・第16回
「終わった選手」。一時期の輝きを失い、首脳陣の信頼も失った選手の末路は寂しい。多くの場合は、「整理リスト」に入れられ、退団の道を歩むことになる。
巨人の小林誠司捕手も限りなくそれに近い一人だった。
35歳の11年目。昨年の一軍出場は、わずかに21試合。華やかな戦場を離れて、大半を二軍で暮らした。オフには年俸1億円の4年契約が切れると、大幅ダウン。わずか3000万円のサラリーは、ある面“窓際族”を意味した。
だが、人生、一寸先はわからないものだ。小林にとって失った信頼を一気に取り戻すチャンスが巡って来る。阿部慎之助新監督の誕生である。
前任の原辰徳監督が、仕掛けを好む「動く将」なら、捕手出身の新監督は、まずディフェンス面から固めて隙のない野球を目指す。派手さはないがしぶとく守り勝つ「耐える将」と言っていいかも知れない。
13日現在(以下同じ)首位の阪神と0.5ゲーム差に迫る阿部巨人。19勝16敗3分けの貯金3は、評価される数字だ。
中でも特筆すべきはチーム防御率2.30と言う投手陣の頑張りだ。昨年の同数字は3.39と、リーグ5位。特に中継ぎ陣の崩壊がV逸の元凶と言われた。
もちろん、オフには積極的な補強で投手陣全体の底上げを図ったが、阿部監督は、違う視点からチーム改造を狙っていた。すべてのデータを洗い出す中で、捕手の役割も見直していったのだ。
近年、巨人の正捕手と言えば大城卓三が主に務めてきた。クリーンアップも打てる強打の捕手である。
しかし、一方ではリード面や、窮地の投手を引っ張るリーダーシップ、さらには捕逸、後逸と言ったキャッチング技術などには物足りなさが残っている。捕手出身の指揮官はこのあたりを見逃さなかった。
投手陣を前面に押し立てた、守り勝つ野球には、ベテラン・小林の経験と手堅さが必要と判断したのだろう。開幕戦こそ、先発マスクは大城に任せたが、徐々に小林の出番は増えて、今では正捕手の信頼を勝ち得つつある。
◆ 正捕手の座を明け渡してから7年の歳月を経て復活
大城は現在、ファームで再調整に汗を流している。逆に一度は選手生命の終わりを覚悟したベテラン捕手は劇的な復活を遂げた。
小林が正捕手として試合に出続けたのは入団3年目の2016年から18年までの3年間。いずれも100試合以上にマスクを被り、この間、強肩で盗塁阻止率12球団トップを誇り、WBCの日本代表に選出されるなど華々しいキャリアが記される。
しかし、年々打撃成績は下降カーブをたどり、首脳陣の信頼を失っていく。加えて20年には左手尺骨の骨折などで長期離脱。原前監督からは「野球選手じゃない」「職場放棄だ」と酷評が浴びせられた。
正捕手の座を明け渡してから7年の歳月が経つ。
一度は「死んだ男」が溌剌としたプレーでチームを引っ張っている。
10日から神宮球場で行われたヤクルト3連戦では、初戦に4年ぶりとなる本塁打を放てば、第2戦では貴重なタイムリー。さらに最終戦では21年以来の盗塁を記録するなど、攻撃面でも大きな貢献を見せている。上位で躍動する阿部巨人の隠れたMVPである。
捕手と言うポジションは1人の正捕手が誕生すれば、それ以外は控えに甘んじるしかない。野手なら他のポジションに活路を見いだせるが、捕手はそうもいかない。
過去を見てもソフトバンクの近藤健介、オリックスの頓宮裕真選手らは捕手から出番を求めてコンバートの道を選んだ。ましてや、一度は正捕手失格の烙印を押された選手が、元いた場所に戻るのは並大抵のことではない。
阿部監督が見立てたとおりに、小林がこのままレギュラーに居続けられるのか? 大城や岸田行倫捕手らが、この先に立ちはだかるのか?
夢見心地は一瞬。小林にとってチーム内競争に勝ち、ライバルチームを打ち負かす、息の抜けない戦いが続く。
文=荒川和夫(あらかわ・かずお)
2024年05月13日 17:50
元広島、近鉄の投手で変則左腕として活躍した清川栄治氏が5月5日、悪性腫瘍のため死去した。62歳だった。カープの同期入団(1984年)で現役とコーチ時代をともに過ごした川端順氏(64)は、かけがえのない戦友への惜別の情を追悼の言葉で表した。
◇ ◇
清川はユニホームのズボンの右ポケットにお守り、左ポケットに塩を入れて試合に臨み、塩は必ずマウンドにまいてました。ブルペンを出入りするときの一礼も欠かすことがない。礼儀正しく、きれい好き。真面目を絵に描いたような性格でした。
彼は歌がうまかった。よく12球団対抗歌合戦などにカープの代表として出場していたほど。そんな彼でも皆で飲んでいると、それこそ“おはこ(十八番)を一つ歌うだけ”で楽しそうに聞いているタイプ。酒とつまみがあれば十分という、晩酌の似合うタイプでしたね。
人の話をじっくり聞くことも好きでした。1時間話をすると、1冊の本を読んだのと同じくらい価値があると言って。雑談の中から知恵を見つけるという感じで、向学心が高かった。
コーチ時代は正面から選手と向き合ってコミュニケーションをとり、常に一方的にならず、相手の心を上手に引き出していた。カープで同時期に投手コーチをしたときに、それを感じましたね。昭和の人間なのに、心はずっと以前から今風でした。
広島やオリックス、西武でコーチを務め、亡くなるまで球団に在籍できていたのも、そういう誠実さを感じてもらっていたからでしょうか。
現役時代はお互いにリリーフ投手として助けたり、助けてもらったり。最後は津田につなぐ役目でした。
彼は週刊誌の取材に僕ら2人のことをコーヒーに例えて“川端さんがミルクなら僕は砂糖”という表現で答えていた。ブラックで飲んでもおいしいけど、あったらあったで使いようがあるという意味でしょうかね。
中継ぎという地味な仕事だったが、清川という投手は僕に言わせれば、角(盈男=巨人など)、永射(保=西武など)に並ぶ左サイドハンドのビッグスリー。あの浮き上がるボールの質は、点でしか捉えられないから空振りが多かった。
もともと上手投げの本格派だったが、プロ入り後は課題だった制球力をつけるため、慣れ親しんだ投球フォームから腕の位置を下げるという決断をしたんです。そのときは「僕の勇気を認めてください」と訴えるように言ってきた。相当腹をくくった様子でした。
強打者を相手によく投げていましたね。バースやクロマティを打ち取る姿は爽快そのもの。いいピッチャーだったなあ。
彼は無類のきれい好き。広島の合宿所(広島市西区の三省寮)が建て替え工事の時、同部屋になったけど、ヒマがあれば掃除をしてくれていました。お菓子などこぼすとよく叱られたけど。
焼き肉を食べるときは網に具材を乗せすぎるのを嫌がってね。「食事はゆっくり食べないと体に悪いですから」と言いながら網の上に自分のエリアを作って、少しずつ焼いてマイペースで飲んでいた。
3、4年前。東京で会って飲んだのが最後になってしまった。その店では2曲歌ってくれた。新沼謙治の「大雪よ」と河島英五の「旅的途上」。いい歌でした。だから強く印象に残ってます。
清川は色恋ものより、いつも人生の応援歌を好んで歌っていた。自分を叱咤し、仲間や後輩を励ます気持ちがよく表れていたように思う。
高橋慶彦さんや北別府さんら先輩からは、いつも「キヨ」と言ってかわいがられ、僕や川口、金石、白武、津田ら年の近い連中だけでなく、周りの人みんなに愛されていた。人柄というのか、持って生まれたものなんでしょうね。
僕なんか元気だというのに、どうして…いい人間ほど早く逝ってしまうのかなあ。そう思うと残念でなりません。
合掌
2024年05月13日 17:47
ド軍公式カメラマンがSNSに投稿
ドジャース・大谷翔平投手が一瞬でみせた“変顔”が話題になっている。
2024年05月13日 17:36
「DeNA0−1阪神」(12日、横浜スタジアム)
7点差逆転負けの翌日、岡田監督が大幅に打線を組み替えた。昇格後2試合連続安打中だった井上をプロ入り初の1番に据え、3番には前日11日に自身初の満塁弾を放った近本。だが、前日に2安打を放っていた佐藤輝はスタメンから外し、森下も今季初めて2試合連続で先発オーダーに組み入れなかった。
7点差逆転負けは2022年の開幕戦以来というショッキングな出来事だったが、それでも打線は9得点を奪っていた。なぜ、岡田監督はこのタイミングで打線組み替えに踏み切ったのだろうか。
佐藤輝は2021年の入団以降、全試合でスタメン出場した22年を除いて、たびたびスタメンから名前が消えるケースがあった。岡田監督が就任した昨年も、1安打した翌日にスタメンを外れるケースは2度あったが、それでも2安打した翌日に先発出場しなかったのはプロ入り初。大貫との過去3年の対戦成績が19打数2安打の打率・105という苦手を示す数字を考慮した可能性も考えられるが、森下は最終的に今季初めて試合に出場することがなかった。
阪神OBの中田良弘氏は「岡田監督の頭の中では、将来を見据えても森下と佐藤輝は確固たるレギュラーになってもらわなければ困る存在だと思う。ただ、チームがより強くなるためには、チーム内での競争が激しくなって戦力を底上げすることも必要不可欠。打線変更、スタメン落ちについては2人に刺激を与える意味もあったんじゃないかな」と指摘し、続けて「森下は粗さが解消できてないし、佐藤(輝)は2安打したけど、1本は風に助けられたもの。トドメを刺したかった八回1死一、二塁で二ゴロ併殺打に倒れるなど、まだ確実性に欠ける面があるから、ベンチから試合を見ることの悔しさを味わわせたかったんだと思うな。岡田さんはそういう時にどういう姿勢でいるか、どういう態度を取っているかをしっかり見てるから」と解説した。
岡田監督は12日の試合後、井上を1番、近本を3番に据えた新打線について「いや、いろいろずっと考えてたんや、おーん。これは前から言うとったんや。2番・中野、3番・近本っていうな。1番にちょっとな、なんか一発ありそうなのを例えば森下とかそういう感覚でな。1回行こうかっていうな」と説明した。
就任1年目にリーグ優勝、日本一を成し遂げたメンバーではあるが、指揮官は続けて「そんな、去年と同じ形じゃできへん言うて。それはずっと話はしとったんや。ミーティングの時に」と現状維持ではなく、今の実情を把握し、先を見据えた一手を打たなければ、唯一無二の目標に掲げたリーグ連覇は成し遂げられるものではないと改めて声にした。
14日から始まる中日3連戦の先発は、高橋宏、小笠原、梅津が予想されている。外野でいえば近本、昇格後3試合連続安打中の井上のスタメンは確実と思われ、残り1枠は右腕相手ということで前川を起用し、森下が3試合連続でスタメン落ちする可能性も考えられる。佐藤輝に関しては12日に代わって出場した糸原が3打数無安打に終わったこともあり、スタメン復帰する可能性は十分にある。
中田氏は「ベンチにいることしかできなかった悔しさを晴らすことができるか。チクショーと思ったはずなんだよね、2人とも。だから次に出た時の結果が持つ意味は大きい」と語った。
切磋琢磨を繰り返すことでチーム力はアップする。それでも常勝軍団を築くためには、頼りになる軸、太い幹は欠かせない。25歳の佐藤輝、23歳の森下。何度も訪れるであろう壁を乗り越えるたび、強さを身につけていくだろう。岡田監督も数ある引き出しを開ける効果的なタイミングを計りつつ、一本立ちのために手を差し伸べていく。(デイリースポーツ・鈴木健一)
2024年05月13日 16:59
「ベースボール・サバント」で紹介しているスイングスピード…大谷翔平は19位
投手のレベルアップが著しい野球界だが、打者も手をこまねいているわけではない。ドジャースのムーキー・ベッツ内野手ら超一流選手たちもスイングスピード向上を目指してトレーニングを積んでいるという。MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」はバット・トラッキング指標を新たに導入。その1つがスイングスピードランキングで、ドジャースの大谷翔平投手は19位にランクインしている。
MLB公式サイトによると、メジャー全30球場に5台ずつホークアイカメラが設置されている。このカメラを使ってバットスピードやスイング軌道などを計測しているという。スイングスピードは、バットの先端から約6インチ(約15センチ)付近のスイートスポットで測る。
科学上では、打球を打ち上げた場合、スイングスピード時速1マイル(約1.6キロ)につきおよそ6フィート(約1.8メートル)距離が延びる。今季ここまでのMLBの平均スイングスピードは72マイル(約115.8キロ)で、全体の2/3は68〜77マイル(約109キロ〜123.9キロ)の範囲内だという。
最速はジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)で平均81マイル(約130.3キロ)となっている。スタントンといえば爆速打球で知られる。2014年オフ、マーリンズと13年総額3億2500万ドル(約507億円)の契約を結び、2018年にヤンキースに移籍した。8日(日本時間9日)のアストロズ戦で、119.9マイル(約193キロ)の今季メジャー最速本塁打を放っている。2位はオニール・クルーズ(パイレーツ)で平均77.0マイル(約124キロ)だから大差をつけている。大谷は19位で、平均75.4マイル(約121.3キロ)。チームでは最速だ。
実際スイングスピードと打撃成績に関連はあるのか? 記事によると、時速80マイル(約129キロ)以上だと打率.321、長打率.665。時速70〜79マイル(約112〜128キロ)で打率.274、長打率.477。時速69マイル(約111キロ)以下だと、打率.202、長打率.254となっている。また、本塁打のスイングスピードはMLB平均で時速75マイル(約120.7キロ)だという。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 16:42
阪神OBの能見篤史氏が13日、MBSの「よんチャンTV」に出演し、12日のDeNA戦で4安打完封勝利を飾り、リーグトップタイの4勝目を挙げた阪神・才木について「見事ですよ」と語った。
能見氏は「真っすぐで押していけるのが彼のスタイル。DeNA打線に対してもしっかり勝負できていたのが大きいですね」と語り、「進化の途中。まだまだ伸びますよ」と伸びしろの大きさを強調した。
また、能見氏は才木が中学3年時に野球教室で指導した経験があるといい、「キャッチボールを見て、こんなにいいピッチャーがいるんだって思った」と振り返り、「背が高いし、フォームもきれい。(阪神の)スカウトに言っておくから」とやりとりしたことがあると回顧した。
2024年05月13日 16:31
ソフトバンクや阪神でプレーしたパドレスのスアレスはMLBトップタイの12S
パドレスのロベルト・スアレス投手が12日(日本時間13日)、本拠地・ドジャース戦で4-0の9回に登板。
2024年05月13日 16:01
大谷翔平の今季11本塁打のうち7本が全球場でも本塁打
ドジャース・大谷翔平投手が昨季のア・リーグ本塁打王の“看板”に違わぬデータを残している。米データサイトによると、今季ここまで放った11本塁打のうち7本は、メジャー30球団のすべての本拠地でも本塁打となっているという。
MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、30球団のどの球場でも入っている「No-doubters」の1位は大谷で7本(11本中7本で63.6%)。ブルワーズのリース・ホスキンス内野手も7本(今季9本塁打、77.8%)で並んでトップだった。
3位はアスレチックスのブレント・ルッカー外野手の6本(同9本66.7%)、4位には5本で8選手。その中にはブレーブスのマルセル・オズナ外野手、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手、エンゼルスのマイク・トラウト外野手らそうそうたる名前が並んでいる。
ナ・リーグトップの12本塁打で、大谷のライバルでもあるオズナは今季12本中5本が「No-doubters」で41.7%、ジャッジは9本中5本で55.6%、トラウトは10本中5本で50%となっている。
大谷は昨年、エンゼルスで44本塁打を放ちア・リーグの本塁打王となった。今季もここまで11本塁打で緊迫のトップ争いを演じている。「長打が持ち味だと思っている」と語っていた大谷が、驚異の“全球場本塁打数”で改めて、そのパワーを示した。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 15:43
巨人は5月28日のソフトバンク戦(東京ドーム)で開催する球団創設90周年記念特別試合「王貞治DAY」で、特別な刻印入り試合球を使用すると発表した。特別刻印ボールには「1 OH SADAHARU DAY 5.28.2024」と刻印されたボールを使用する。
また、マウンド後方に、王さんの永久欠番「1」を掲出。球場の22ゲート前広場に記念モニュメントを設置する。
2024年05月13日 15:35
巨人と読売新聞社は7月15日の巨人−阪神戦(東京ドーム・午後2時試合開始)の終了後に実施する「伝統の一戦〜レジェンズOB対決〜」の出場選手が13日、決定したと発表した。
プロ野球90周年の節目を記念して、球団創設90周年を迎える巨人と、ともにプロ野球の歴史を刻んできた阪神のレジェンズOBによる試合を行う。
OB戦は公式戦終了から約1時間後に開始予定で、当日の巨人−阪神戦チケット購入者が、同じ席で観戦できる。
ほかにインタビュートークや能登半島地震被災地支援を目的としたチャリティー企画、レジェンズOBとハイタッチが出来るファンサービス企画なども行う予定。
OB戦の出場予定選手は以下の通り(敬称略。変更の場合あり)。
【巨人】
〈監督〉中畑清(兼内野手)
〈投手〉堀内恒夫、江川卓、角盈男、定岡正二、鹿取義隆、川口和久、槙原寛己、宮本和知、斎藤雅樹、上原浩治、高橋尚成、岡島秀樹
〈捕手〉吉田孝司、阿野鉱二、村田真一、西山秀二、佐藤弘祐
〈内野手〉河埜和正、篠塚和典、原辰徳、岡崎郁、福王昭仁、江藤智、元木大介、仁志敏久、小笠原道大、片岡保幸
〈外野手〉末次利光、柴田勲、高田繁、クロマティ、吉村禎章、緒方耕一、清水隆行、ラミレス、高橋由伸、松本哲也
【阪神】
〈監督〉川藤幸三(兼外野手)
〈投手〉小山正明、上田二朗、江本孟紀、江夏豊、星野伸之、藪恵壹、川尻哲郎、能見篤史、井川慶、藤川球児、岩田稔
〈捕手〉田淵幸一、矢野燿大、狩野恵輔、今成亮太
〈内野手〉藤田平、掛布雅之、久慈照嘉、上坂太一郎、的場寛一、鳥谷敬、西岡剛
〈外野手〉真弓明信、田尾安志、亀山努、桧山進次郎、福留孝介、浜中治、糸井嘉男、柴田講平、俊介