2024年04月27日 07:10
チャンピオンシップ(イングランド2部)第45節が25日に行われ、レスターのプレミアリーグ昇格が決定した。 昨季、レスターはプレミアリーグで最終節までもつれ込む激闘の末、惜しくも18位となり、チャンピオンシップへ降格。シーズン終了後には、ユーリ・ティーレマンス、チャーラル・ソユンジュらがフリーでクラブを離れ、ジェームズ・マディソン、ハーヴィー・バーンズをはじめとした主力選手の売却も余儀なくされた。 それでも、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督のもとでアシスタントコーチを務めていたエンツォ・マレスカ氏が、新戦力の多いチームを上手く軌道に乗せ、開幕から14試合で13勝1敗とスタートダッシュに成功。シーズン終盤はやや足踏みしたが、37歳になったジェイミー・ヴァーディが16ゴールを決めるなど活躍を見せ、ここまで44試合を消化して30勝4分10敗と首位を堅持してきた。 そして、25日に行われたチャンピオンシップ第45節で、首位レスターと4ポイント差の2位リーズがクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)に0−4で敗戦。これで残り1試合のリーズがレスターを上回る可能性はなくなり、3位イプスウィッチは残り3試合でレスターと勝ち点5ポイント差、4位サウサンプトンは残り2試合でレスターと勝ち点10ポイント差のため、レスターの2位以内が確定し、プレミアリーグ昇格が決定した。 【ハイライト】ヴァーディも決めた!ゴールラッシュの第38節サウサンプトン戦
2024年05月12日 08:30
ついにPSGからの退団を正式発表したキリアン・エムバペ。
今夏で契約満了となる彼はレアル・マドリーにフリー移籍すると見られる。
『RMC』によれば、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ネット上でのユーザーからの質問に答えるなかでこんな話もしていたそう。
「レアル・マドリーがオリンピックのためにキリアンを解放してくれることに期待している。そうすれば、彼はフランス代表でプレーできる」
エムバペはこの夏にドイツで行われるEUROにフランス代表として参加する予定。その後にはパリでオリンピックが行われるが、マクロン大統領は是が非でもエムバペに出場してもらいたいようだ。
パリ五輪に出られないことが決定している最強の5人
まだレアル移籍は正式発表されていないが…。
2024年05月12日 08:15
金子拓郎と荻原拓也が所属するディナモ・ザグレブはクロアチア1部リーグ優勝を決めた。
11日の第34節オシエク戦に1-0で勝利し、2位リエカとの勝点差が7となったことから2試合を残してリーグ制覇が決定。
『Sportske novosti』は、「ディナモは2節を残して史上最もクレイジーな優勝争いのひとつを無事に終わらせた」と伝えていた。
ディナモは破竹の10連勝で7連覇を決めたが、同紙では「シーズン終盤まで一度も首位に立つことはなかったが、その後は勝利のDNAを見せつけた」とも伝えている。実際、ディナモは2005-06シーズン以降、リーグ優勝を逃したのは2016-17シーズンの一度しかない。
ザグレブの街は大いに盛り上がっていたそうで、熱烈なファンのひとりは「お気に入りのタイトルのひとつになった。我々ファンがあらゆることを経験した後、予期せぬ失望やつまずきを経ても、選手たちは依然として自分たちが最高であることを示した。すべては彼らのおかげ。簡単なことではなかった。監督もおめでとう。このトロフィーを獲得するまでにどれほど多くの障害があったことか!とても嬉しい。きっとカップ戦も優勝できるはず」と話していたそう。
「ディナモ・ザグレブが生んだ現役スター」ベスト11がやばい
ディナモは国内カップ戦の決勝でリエカとの対戦が控えている(ホームアンドアウェイで対戦)。
2024年05月12日 08:05
現地5月11日に開催されたプレミアリーグの第37節で、橋岡大樹が所属する18位のルートンはウェストハムと敵地で対戦。ベンチ入りした橋岡に出番がなかったなか、1−3で敗れ、勝点26から積み上げられなかった。
この試合の後に行なわれた一戦で、勝点29で17位のノッティンガム・フォレストがチェルシーをホームに迎えた。引き分け以上で残留が決定するなか、一時は2−1と勝ち越したものの、2−3で逆転負けを喫した。
【動画】ハーランドの強烈シュートが顔面直撃→橋岡がまさかのオウンゴール
この結果、ルートンの2部降格は決定しなかったものの、最終節のフルアム戦に勝っても、ノッティンガム・Fがバーンリーに引き分け以上なら降格で、負けて勝点で並んでも得失点差が12点も下回っているため、残留は絶望的な状況となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 08:00
ジョーダン・ヘンダーソンは今夏、アヤックスを去る可能性がある。
2024年05月12日 07:42
試合後の投稿が現地で反響を呼んでいる。 5月11日に開催されたスコットランドリーグの第36節で、日本人5選手が所属する首位のセルティックは3ポイント差で2位の宿敵レンジャーズとホームで対戦。2−1でグラスゴー・ダービーを制し、3連覇に向けて大きく前進した。 この試合で、結果的に決勝点となったオウンゴールを演出したのが前田大然だった。1−0で迎えた38分、左サイドでロングパスを収めると、そこから仕掛けて左足で鋭いクロス。これが相手MFジョン・ランドストラムに当たってゴールに吸い込まれ、貴重な追加点となった。 喜びを爆発させた日本代表アタッカーは、スタンドまで走って行き、サポーターと喜びを分かち合ったが、この行為でイエローカードを出された。【動画】前田大然がオウンゴールを誘発→イエローを受けた行動
試合後、前田は自身のXを更新。英語でこう綴った。「ファンのところに行ったら、イエローカードを貰うなんて知らなかったよ! まあいいか!」 この投稿は現地メディアが次々に取り上げ、たちまち話題に。セルティックの専門メディア『CELTS ARE HERE』は、「そんなルールについて全く知らなかったと陽気に冗談を言った」と伝えた。 英紙『THE SCOTTISH Sun』は「試合後、ウインガーはSNSでこのイエローカードに異議を唱え、ファンの前で祝うことが違反になると全く思っていないと述べた」と報道。次のようなファンの声を紹介している。「仕方がない!」「もし知っていたら、セレブレーションを変更したの?」「今日は素晴らしい試合だったよ、ダイゼン」「魔法の瞬間をありがとう」「絶対的マシン、今日も素晴らしかった」 こんな一面もファンから愛される理由なのかもしれない。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 07:31
横浜F・マリノスは11日に行われたアル・アイン(UAE)とのAFCチャンピオンズリーグ決勝1stレグに2-1で勝利した。
前半12分に先制されるとリードを許す展開が続いたが、終盤に試合をひっくり返した。
『Kooora』によれば、アル・アインのエルナン・クレスポ監督は試合後にこう話していたそう。
「日本チームの勝利を祝福する。
我々は試合の大部分でスペースを狭めることに成功し、最後の数メートルに集中するだけでよかった。我がチームの選手たちのファイティングスピリットを讃えるが、任務はまだ終わっていない。
後半は攻撃の猛威が足りなかったが、(2ndレグを戦う)ホームではチャンスがある。状況がよくなり、勝利を収めることを願っている。
この栄冠はまだ我々の手中にある、なぜなら我々は2ndレグをホームのファンたちと一緒に戦うからね。
(選手交代は後半ATのひとりだけだったが)
この試合では多く交代は必要なかった。 より大きな脅威を生み出すために必要なのは攻撃的クオリティだけだった。私は選手たちが試合を完遂する能力に大きな信頼を寄せている、それが私のビジョンだった」
アル・アインは最近10試合で2勝2分6敗と不調気味。
クレスポが選ぶ「俺の最強チームメイト22名」
運命の2ndレグは5月25日に行われる。
2024年05月12日 07:15
フライブルクの堂安律が11日のブンデスリーガ第33節ハイデンハイム戦で今季6点目となるゴールを決めた。前半29分の得点シーンがこちら。🔥GOOOAL🔥
/#堂安律 がヘディングでゴール!!!
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🇩🇪#ブンデスリーガ 第33節
🆚#フライブルク×#ハイデンハイム
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— スカパー!ブンデスリーガ (@skyperfectv) May 11, 2024
逆サイドからのクロスにダイビングヘッド!試合は1-1の引き分けで終了している。
今季で退任するフライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督にとっては、この日がホーム最終戦。58歳の指揮官は2011年からフライブルクを率いてきたが、これで監督業から引退するとも伝えられている。
『Sky』によれば、フライブルクサポーターたちは「クリスティアン・シュトライヒ、あなたは最高の男だ」とキックオフ前から合唱していたそうで、指揮官が感謝のお辞儀をすると涙を流すファンもいたそう。同紙では「いかに並外れた人間とスポーツマンだったか」とも伝えていた。
adidasと契約していないのに「日本代表の10番」をつけた8名
7位のフライブルクは18日に行われるウニオン・ベルリンとの最終戦で今季を終える。
2024年05月12日 07:10
ウクライナ・プレミアリーグ第28節が11日に行われ、シャフタール・ドネツクが15度目の国内リーグ制覇を果たした。
2024年05月12日 06:56
[J1第13節]川崎 3−0 札幌/5月11日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
12試合を終えてリーグ戦ではわずか1勝。最下位に沈んでいた札幌は13節にアウェーで川崎と対戦したが、0−3で敗れた。
序盤はCF鈴木武蔵らを中心にチャンスを作るも、前半のうちに川崎FWバフェティンビ・ゴミスにJリーグ初ゴールを含むハットトリックを許し、完敗を喫した形だ。
試合後の監督会見、質疑応答の時間は取らずに約8分、言葉を紡いだのはミシャこと、ペトロヴィッチ監督だった。
「前半、非常に良い入りができ、自分たちがゲームの主導権を握れていたと思いますし、相手になかなかチャンスらしいチャンスというのを与えないなかでゲームを進めることができたと感じています。
ただそのなかで、立ち上がり、前半20分くらいまでにあったチャンスを1点、2点、3点決めていれば、試合はまた違った展開になったのではないかと思いますが、逆に少ないチャンスをものにしたのが川崎であったと。我々札幌にないものがあったのが、今日の川崎だったと感じます」
そして「気を付けなければいけない部分でやられてしまったことは非常に悔しい」と試合を振り返った指揮官だが、選手たちの姿勢は評価した。
「リスクを負って攻めるなかで相手のカウンターを受けて4点目の失点をする、5点目の失点をするという展開になっても十分におかしくない展開でしたが、選手たちはしっかりコントロールしながら、リスクを負って攻撃するということもしながら、もちろんカウンターを受けて危険なシーンは作られましたが、崩れることなく、最後まで規律を持ちながら自分たちの狙いとする戦いを見せてくれたと思います。
もちろん(キム・)ゴンヒ選手だったり、他の選手も含めて後半も得点になってもおかしくないチャンスというのは何回か作れていたと思いますし、そういうなかでもちろん後半の入りの早い時間に1点取れていれば、試合ももう少し違う展開になったはずです。
川崎も選手を入れ替えてより我々の圧を受けながらもカウンターから得点を奪うことを狙っていたと思いますが、選手たちはよくそこを我慢しながらゲームを進めてくれましたし、しっかりと相手の攻撃、プレッシングをしながら相手のボールを奪って、自分たちが得点を奪いに行くというところはしっかり見せてくれていたんじゃないかと感じます」
【動画】川崎×札幌のハイライト!!
そのうえで、現状の責任は監督にあるべきだと説明した。
「今日3−0という結果で敗れましたが、私自身は選手たちもよく戦ってくれたと感じていますし、この敗れたという結果に対して、そして今最下位にいるという結果に対して、やはり監督である私にもちろん責任があると思っています」
そして改めて選手を労った。
「本当によく戦ってくれた選手を褒めてあげたいと思いますし、結果に対する責任は常に監督にあり、その責任は私に向ければいいと思いますし、ただ、選手たちは自分たちのやっていること、プレーに自信を失ってほしくないです。しっかりと前を向いて次に向かっていくファイティングポーズを取ってほしいなと思います。もう一度言いますが、結果、今の状況にあるのは監督の責任。監督とは常に結果に対して責任があるものだと思います」
選手たちと強い絆を築き、これまで魅力的なサッカーを見せてきたペトロヴィッチ監督。ここから札幌を立て直せるのか、注目だ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月12日 06:55
セルティックは11日に行われた宿敵レンジャーズとのオールド・ファームに2-1で勝利し、リーグ連覇に近づいた。
前田大然は前半38分に相手のオウンゴールを誘発し、勝利に貢献している(動画1分5秒から)。
左からのクロスを相手が自陣ゴールに蹴り込んでしまった。
前田は得点が決まるとゴール裏のサポーターのもとに飛び込み、一緒に喜びを分かち合っていたが、イエローカードを貰っている。
試合後には「ファンに近づくとイエローカードを貰うなんて知らなかったよ!まぁいいや、しかたない!」とXに投稿していた(ファンに抱きついた後、警備員によって引き離された模様)。
サッカーの競技規則では「得点の喜び」の項目に「次の場合、競技者は、得点が認められなかったとしても警告されなければならない。安全や警備に問題が生じるような方法で、ピッチ外周フェンスによじ登る、または観客に近づく」と記されている。
「近年頭髪を補強した選手たち」10名
『The Scottish Sun』では、「一時はシーズン絶望の可能性もあったが、先発復帰。2点目を演出するなど疲れ知れずのプレーを見せ、一度も離脱していないかのようだった」として前田に8点の高評価を与えていた。
2024年05月12日 06:53
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるガリー・ネビル氏の発言が物議を醸している。
元イングランド代表DFは、『Stick to Football podcast』でユナイテッドと遠藤航が所属するリバプールの中盤を比較。古巣のMF陣のほうが、能力的には高いと主張したのだ。
「(ドミニク・)ソボスライではなく(メイソン・)マウントを獲得するだろうし、エンドウではなくカゼミーロを、あるいはエンドウではなく(ソフィアン・)アムラバトを獲得するだろう。(アレクシス・)マカリステルではなく、(ブルーノ・)フェルナンデスを獲得するだろう。おそらくハービー・エリオットではなくコビー・メイノーを選んだだろうし、カーティス・ジョーンズよりも(スコット・)マクトミネイを選択したかもしれない。そしてクリスティアン・エリクセンもいる」
「リバプールより優れているはずなのに、力を発揮していない」という意図の発言ではあったが、リバプールの専門サイト『ANFIELD WATCH』はこの意見にこう反論した。
「マンチェスター・ユナイテッドで19年間プレーしたネビルは、シーズン初めにすでにユナイテッドのMFがリバプールよりもはるかに優れていると主張して、笑い者になった。今シーズンのユナイテッドの、特に中盤での悲惨なパフォーマンスを考えると、この言葉は彼を大きく痛めつけることになるが、ネビルはまた乱暴な主張をして、負けを認めようとしない」
【動画】「立っておけよ」ユナイテッドOBが批判したカゼミーロの緩慢プレー
同メディアは、「驚くべきことではないが、ネビルの主張の大部分はただただ笑えるものだ。彼は、エンドウは当初の評価を覆して、このブラジル人選手を上回る活躍を見せているにもかかわらず、カゼミーロがエンドウよりも有望な中盤の補強選手であるとほのめかした。それ以外の意見もも、リバプールサポーターを大笑いさせるだろう」と揶揄している。
さらに、「カーティス・ジョーンズではなくスコット・マクトミネイを選ぶ人はほとんどいなかっただろう」「ワールドカップ勝者のアレクシス・マカリステルの代わりどころか、ブルーノ・フェルナンデスのような選手を自分のクラブに置くのを望むサッカーファンは多くないだろう」とバッサリ。こう締め括っている。
「クラブの選手に対する信頼もあれば、盲目的で偏った忠誠心もある」
少なくとも、今シーズンのパフォーマンスを見て、遠藤よりカゼミーロやアムラバトが良かったという意見はごく少ないだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 06:30
圧巻のボレー弾だった。
2024年05月12日 06:17
現地時間5月11日に開催されたブンデスリーガの第33節で、堂安律が所属するフライブルクがハイデンハイムとホームで対戦。1−1のドローに終わった。
この一戦で、フライブルク唯一のゴールを決めたのが、右ウイングバックで先発した堂安だ。
スコアレスで迎えた29分、左サイドからのクリスティアン・ギュンターが上げたクロスをダイビングヘッドで捉え、見事にネットを揺らしてみせた。
【動画】堂安律の鮮烈ダイビングヘッド弾
25歳の日本代表MFが決めた今シーズンの6点目に、ファンからは「美しいダイビングヘッド」「いい走り込み」「うますぎヘディング」「お見事すぎるわ」「勝負強い男」「岡崎慎司みたい。好きだ」「これは岡崎」「素晴らしい!」「驚きだ」「すごいとこから走り込んだな」といった声が上がった。
ここ8試合で4ゴール・1アシスト。あと1試合でシーズンが終わってしまうのが惜しいぐらいの好調ぶりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 06:01
リーグタイトルの行方を左右する大一番で、多大な貢献を果たした。 5月11日に開催されたスコットランドリーグの第36節で、日本人5選手が所属する首位のセルティックが、3ポイント差で2位の宿敵レンジャーズとホームで対戦。2−1で勝利し、3連覇に王手(あと1ポイント)をかけた。 この伝統のオールドファームで躍動したのが、左ウイングでフル出場した前田大然だ。35分に先制した直後の38分、左サイドでロングパスを受けると、果敢に仕掛けて左足でクロス。これが相手MFジョン・ランドストラムに当たってオウンゴールとなり、結果的に決勝点となった追加点をもたらした。【動画】前田大然が果敢な仕掛けからオウンゴールを誘発→喜びを爆発 60分、89分とネットを揺らした2本のシュートがオフサイドで取り消される不運もあったものの、得意のハイプレスで敵のキーマンであるジェームズ・タバーニアを抑え込むなど、攻守で輝きを放った。
英メディア『Football insider』は採点記事でこの韋駄天アタッカーに「7点」をつけ、こう称賛している。「マエダはタバーニアの脅威を無力化しただけでなく、レンジャーズは彼のダイレクトランニングと執拗なプレスに対処できなかった。前半に鮮やかな低いクロスでオウンゴールを呼び込んだが、2度のオフサイド判定で取り消され、不運にも自身の名前をスコアシートに加えられなかった」 一時は怪我で今シーズン絶望かと思われた26歳が、その価値を証明してみせた。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 06:00
2024年5月11日、味の素スタジアム。FC東京を相手に1-3とリードされた後半、柏レイソルに大きな勢いをもたらしたのはDFの犬飼智也だった。
46分、ゴール正面、30メートル以上のロングシュートを右足で突き刺し、スタジアムの雰囲気を一変させたのだ。前半アディショナルタイムにGK波多野豪(FC東京)の退場で数的優位を得たとはいえ、2点のビハインドは重かった。それが犬飼のスーパーショットで1点差となり、これで息を吹き返した柏はそこから同点に追いつくのだ。
殊勲者の犬飼に試合後、ロングシュートについて訊くと彼は「打った瞬間に入ったと思いました」とコメントした。「ラッキーという感じでした」と言いつつ、練習の賜物であることも付け加えていた。
驚愕とも言えるこのロングシュート、失礼を承知で犬飼に「サッカー人生でベストゴールですか」と質問を投げた。すると…。
「いや、鹿島でもああいうゴールを決めたことがあるので(21年8月9日の湘南ベルマーレ戦)。あの時のほうが当たり的には良かったです」
風が追い風だったこともあり、後半の早い時間帯で相手が下がった局面ではシュートを打つと、犬飼はそう決めていた。そうしたアグレッシブな気持ちがゴールに繋がり、チームに勢いをもたらす要因になったのだろう。
「コースは完璧でした」という犬飼のシュートは、いずれにしても後世に語り継がれるスーパーショットだった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【記事】「ただちょっとゲームが壊れてしまう」FC東京の高宇洋が柏戦で退場した波多野豪に苦言「2回目ですし、ちゃんと責任感は持ってほしい」