2024年04月24日 22:14
○ オリックス 4x − 3 西武 ● <5回戦・京セラD大阪> オリックスは今季2度目のサヨナラ勝ち。3連勝で貯金は今季最多の「2」となった。 来日初登板から3連勝中のエスピノーザは、この日も多彩な球種を操り安定感抜群の投球。スタメンを大幅に入れ替えた西武打線を寄せ付けずテンポ良くゼロを刻んだ。 味方打線は9番・ゴンザレスの1号ソロなどで7回まで3得点。エスピノーザはこの日も7回99球、2安打無失点、7奪三振2四死球の快投を披露し、球団外国人初の初登板から“4戦4勝”の権利を持って救援陣にバトンを渡した。 しかし、3点リードの9回を託された守護神・平野佳が大誤算。先頭の3番・中村に左越えソロを浴びると、続く佐藤龍、平沼にも連続長打を浴び1点差に迫られた。なおも二死一、三塁で、途中出場の金子に中前適時打を浴び痛恨のセーブ失敗。エスピノーザの快挙達成は幻となり、試合は3−3の同点で延長戦に入った。 それでも延長10回裏、二死二、三塁で2番・紅林が左翼線突破の適時打を放ちサヨナラ勝ち。10回表を3者凡退に抑えたマチャドに来日初白星が記された。 今季初のサヨナラ勝利時でも決勝打を放った紅林は、「すごく集中していた。『僕が決めるんだ』というよりも『やることをやるぞ』という気持ちでした」と劇的な一打を回顧。ともにお立ち台に上がったマチャドは「彼が勝たせてくれたので感謝」と、若き正遊撃手の一打を称えた。
2024年05月19日 10:00
敵地でのブレーブス戦に先発予定だった
■ブレーブス ー パドレス(日本時間19日・アトランタ)
パドレスのダルビッシュ有投手が先発予定だったブレーブス戦は、雨天のため中止が決まった。王手をかけている日米通算200勝への挑戦は持ち越しとなった。
ダルビッシュはここまで8試合に先発して3勝1敗、防御率2.43。前回登板した12日(同13日)のドジャース戦で7回2安打無失点の快投を見せ、自身3連勝で大台にあと「1」と迫り「なるべく早く達成して、早く気が楽になりたいと思っている。しっかり調整してまた勝ちたいなと思います」と話していた。
この日の中止分は、20日(同21日)にダブルヘッダーで行われることが決まった。(Full-Count編集部)
2024年05月19日 09:57
マウンドでの“珍しい”振る舞いをMLB公式Xが注目
■シカゴ 1ー0 パイレーツ(日本時間19日・シカゴ)
カブス・今永昇太投手の振る舞いがファンを魅了している。18日(日本時間19日)の本拠地・パイレーツ戦では7回無失点と好投し、防御率は0.84でメジャートップ。圧倒的な投球もさることながら、MLB公式X(旧ツイッター)はマウンドでの“日本流”の行動に注目。「本当に素晴らしい」と話題となっている。
9試合目のマウンドに上がった今永は、7回4安打7奪三振無失点の投球を披露して降板。勝ち負けはつかなかったが、デビューから9先発での防御率の最少記録を更新した。
しかし今回、MLB公式が注目したのは投球以外の部分だった。マウンドでは、球審からボールを受け取るたびに帽子のつばに手を当てており、MLB公式Xは「ショウタ・イマナガは、新しいボールを受け取るたびに、会釈をすることで球審に敬意を示す」と注目した。
メジャーリーグではあまり見られない光景に、米国のファンたちは「彼が大好き」「なかなか粋だね」「アメリカ人は日本人選手を見ることで、尊敬についてたくさん学べる」「謙虚な男だ」「これは本当に素晴らしい」などと、些細な行動を称賛していた。(Full-Count編集部)
2024年05月19日 09:25
元中日監督の落合博満氏が19日、TBS系サンデーモーニングに出演。今季最速で自力優勝の可能性が消滅した西武について、打開策を提案した。
共演した中畑氏が「ちょっと空気が思い。特に監督。この状況で自力優勝消滅は責任ありますよ。選手任せではなく」と語気を強めた中、落合氏は泰然自若で耳を傾けた。そんな中、意見を求められると「負けてるから動かなきゃいけないというのはどうかと思う」とキッパリ。その上で打開策を提案した。
「状態を見ながらいいい選手を休ますことなく、どんどん使っていくこと。打線を組み替えることで、休ませることで悪循環につながることがある。前後の打者が入れ替わることで配球も役割も変わってくる」と指摘した落合氏。「ベンチワークとして、ここは送りバントなのか、どう(選手を)替えていくのか、神経使わないと。監督は采配をふるうだけであって、グラウンドに立つのは選手」と語った。
その上で「自力優勝がなくなるといっても復活しますから。ソフトバンクでも悪い状態が出てくる。貯金をどう利用するかがペナントレースを戦う条件ですから」と語った落合氏。その言葉に中畑氏は「勝てる監督と勝てない監督の差かな」と納得の表情を浮かべていた。
西武は18日のソフトバンク戦で逆転負けを喫し、今季5度目の4連敗で借金13。首位ソフトバンクとのゲーム差は14・5に開き、自力優勝の可能性が消滅した。1点リードの八回、チーム事情でセットアッパーに回っている松本が近藤に逆転2ランを浴びた。
松井監督は「選択しているのはこちらですから…。松本だって打たれる時もあります」と語り、「一つずつやっていくしかありません」と声を絞り出していた。
2024年05月19日 09:12
元中日監督の落合博満氏が19日、TBS系「サンデーモーニング」に出演。
2024年05月19日 09:00
小久保裕紀新監督のもと、ソフトバンクは開幕から首位を快走する。
15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』で解説を務めた田尾安志氏はソフトバンクについて「ゲーム差よりも貯金の数ですよね。まだ余裕ですね、これだけ貯金ができると。年間通して5勝4敗ペースで勝っていくと、16貯金ができるという話をするのですが、そうすると優勝争いなんだよと。今10以上貯金があるというのはすごいペースすぎるくらいすごい。優勝争いは確実です」とその戦いぶりを絶賛した。
ソフトバンクはここまで26勝10敗2分の首位。貯金は「16」と、4年ぶりのリーグ優勝に向けて視界良好だ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月19日 08:43
直近162試合のOPSランキングで大谷は「1.101」で1位
ドジャースの大谷翔平投手が“最強打者”である証拠を、米データ会社が紹介した。今季は17日(日本時間18日)の試合を終えて打率.358、13本塁打、32打点をマーク。直近162試合(1シーズン分)のOPSでは「1.101」でメジャー1位となっており、米ファンが驚愕している。
米データ会社「コーディファイ・ベースボール」は、OPSランキング(直近162試合)を紹介。昨季ア・リーグ本塁打王に輝き、なおかつ今季も好成績を叩き出している大谷がただ1人「1.100」を超えて1位となった。2位がムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)で1.024、3位がアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の1.008、4位がマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)の.965となっている。
「OPS」とは出塁率と長打率と合わせた値で、打撃の総合的な攻撃力を評価する指標として用いられる。大谷は昨年もOPSは両リーグトップの1.066をマークし、2度目となるMVPに輝いた。
昨年まで大谷と同リーグのライバルとして切磋琢磨したジャッジは、3・4月は不調。5月は調子を上げてすでに6本塁打を記録したが、大谷には及ばなかった。「コーディファイ・ベースボール」がX(旧ツイッター)でランキングを紹介すると、「なぜ最高の打者が投手なんだ?」「ユニコーン」と驚くコメントが寄せられていた。(Full-Count編集部)
2024年05月19日 08:10
「いい真っすぐあるのに」齋藤友貴哉の2軍調整を明言
■ロッテ 6ー4 日本ハム(18日・ZOZOマリン)
日本ハムは18日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦で逆転負けを喫し、引き分けを挟んだ連勝は5でストップした。初回に4点を奪うもリードを守れず、新庄剛志監督は「4点守り切れんか……。やっぱ悔しい。連敗しているときよりも悔しいかな」と落胆の色を隠せなかった。
そんな指揮官が「もう1回ファームで修業してもらって」と“喝”を入れたのが、4番手で登板した齋藤友貴哉投手だ。4-5の8回にマウンドに上がり、先頭の高部に左翼線二塁打を浴び、続く田村は四球。犠打で二、三塁に進まれると、荻野に変化球を左前に運ばれ痛恨の1点を失った。
「いい真っすぐあるのにフォークボールで、真っすぐいってほしいなって思うんですけどね。158キロ放っていてもったいない。真っすぐを磨きに、1回(ファームに)行ってもらう」
2018年ドラフト4位でホンダから阪神に入団。2022年に20試合に登板したのが自己最多で、同年オフに交換トレードで日本ハムに移籍した。しかし2月の春季キャンプ初日に行われた紅白戦で、わずか1球を投げただけで右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、シーズンを棒に振った。
ついに今年、満を持して新天地での本当の戦いが始まった。2軍で8試合に投げ防御率2.00の成績を残し、4月30日に1軍に昇格。184センチ、92キロという恵まれた体から投じられる最速161キロの剛球はすさまじい。しかし持ち味を発揮できない投球に、新庄監督は物足りなさを感じていたのだった。
2年ぶりの6連勝を逃したが、ソフトバンクを5ゲーム差の2位で追いかける戦いは続く。この先、きっとまた齋藤友の力が必要になるときがくる。指揮官の期待に応え、誰にも負けない武器をつくり上げる。(町田利衣 / Rie Machida)
2024年05月19日 08:04
防御率0点台…デビューから快投を見せる今永
■シカゴ 1ー0 パイレーツ(日本時間19日・シカゴ)
カブスの今永昇太投手が記録的快投を見せている。
2024年05月19日 08:00
18日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル ラジオペナントレース』に中日ファンのスピードワゴン・井戸田潤さんが、守護神のライデル・マルティネスについて言及した。
井戸田さんは「安定のマルティネス投手。抑えることができて防御率は0.00です。マルティネスが登場する時のビジョンも新しくなった。それが流れると他球団も絶望ですよね。最高です」とその活躍ぶりを手放しで褒めた。
マルティネスは今季18試合・17回1/3を投げて、0勝0敗5ホールド、11セーブ、防御率0.00と抜群の安定感を誇る。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月19日 08:00
「広島4−3巨人」(18日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝ちで2連勝。貯金を今季最多の「2」とした。開幕投手を務めたものの自身4連敗中で勝ち星がなかった先発・九里亜蓮投手(32)は5回1/3を2失点。今季8戦目にして、ようやく初勝利をつかんだ。打線も3試合ぶりの2桁安打で九里を援護し、中継ぎ陣も必死の継投で逃げ切った。
2016年に結婚し、現在は6歳の長男と4歳の長女の父でもある九里。子育てのモットーは「本人がやりたいって言ったことにはとりあえずチャレンジさせる」こと。これまで子どもたちにはスポーツ教室や学習塾、サッカー、バイオリン、生け花など多種多様な習い事に挑戦させてきた。その中で「自分が好きだと思って続けるものを見つけて一生懸命取り組んでくれたら」と願っている。
その思いは米大リーグ・ブレーブス傘下のマイナーリーグでも遊撃手として活躍した父・シェックさんから受け継いだ。九里自身も幼少期は野球に加えて、アメフト、バレー、空手、キックボクシング、テニス、駅伝などに取り組み、野球の道を選んだ。「お父さんはいろんなスポーツを見せに行ってくれた。どんなことにも挑戦させてくれた」と感謝する。
開幕から勝てない苦しい時期を支えてくれたのも家族だった。仕事を家庭に持ち込まない右腕に対して家族もいつもと変わらず明るく接してくれた。「子どもと遊んだり、奥さんと話したり。家族との時間が自然と心安らぐ時間になっている」という。そんな中でようやくつかんだ今季初勝利。お立ち台で感極まる姿は子どもたちにもかっこよく映ったはずだ。(広島担当・畠山賢大)
2024年05月19日 07:35
「超ときめき宣伝部」の辻野かなみさんが始球式に登場
■ソフトバンク 3ー2 西武(18日・みずほPayPayドーム)
6人組アイドルユニット「超ときめき宣伝部」の辻野かなみさんが18日にみずほPayPayドームで行われたソフトバンク-西武の試合前に始球式を行った。ユニホームにスカート姿での投球にファンは「激かわ」「最高」「推しが!」「感慨深い」「いい投げっぷりでした!」などの声を上げている。
辻野さんは恒例イベント「ピンクフルデー」の特別ユニホームを着てマウンドへ。セットポジションから投じた1球は左方向へと大きく外れ、悔しそうな表情を浮かべていた。
この様子を「パーソル パ・リーグTV」の公式X(旧ツイッター)が映像で公開すると「一生に一度かもしれないかなみんの始球式」「ポニーテール、かわいすぎ」「悔しそうなのがまたいい笑」などの声が広がった。
さらには「ユニホームにポニーテールが映えてるね」「真剣な眼差しにときめいた」など、ひらひらの一投に胸を躍らせるファンも見られた。(Full-Count編集部)
2024年05月19日 07:30
◆ 5月最強の岡大海
ロッテの岡大海は5月、月間打率.341、4本塁打、8打点、出塁率.408、長打率.750、OPSは1.158と、マリーンズ打線を引っ張っている。
2024年05月19日 07:25
大谷翔平の“フォルムチェンジ”に「ピタっと決まっててカッコイイ」
ドジャース・大谷翔平投手の“パツパツ”なスーツ姿が話題となっている。17日(日本時間18日)、本拠地のある米カリフォルニア州ロサンゼルスが5月17日を「大谷翔平の日」と制定したと発表。大谷は淡いグレーのスーツで球団幹部らとロサンゼルス市庁舎を訪問した。この姿に「少しぱつぱつ感ありでした」「鍛えてるから仕方ない」などの声が上がっている。
大谷はロサンゼルス市庁舎で市議会から功績をたたえられ、記念の制定書を贈呈された。そして、市議会が「ショウヘイ・オオタニ・デー」と宣言した。ビシッと決まったスーツ姿をSNSなどで見たファンは「やはり大谷翔平はトラディショナルなスーツが1番似合う」「市議会の大谷さんやっぱりぴっちり目のスーツ安心する」など絶賛している。
“フォルムチェンジ”に驚いたファンもいる。今月2日(同3日)にドジャースタジアムで行われたチャリティイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」には真美子夫人と参加。ブランドアンバサダーを務める「BOSS」のゆったりとした黒いジャケットで登場した。ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」では「このスーツは多くの話題を呼んでいる。しかしながら、だぼだぼでゆったりしたスーツは、日本では特有のスタイルのようである」とX(旧ツイッター)で紹介されていた。
2週間ほどでの“スタイル変更”に「パーティーだからちょっと遊び心出したダボスーツにした」「やっぱりこのサイズ感のスーツの方が似合うね」「大谷君の体型に合うシャツはないのかなー」「スーツがピタっと決まっててカッコイイ」「この前のダボダボだった記憶が消えゆく」など“着替えた”大谷に注目が集まっていた。(Full-Count編集部)
2024年05月19日 07:20
阪急、オリックスで46年間…松本正志氏「ようやく答え合わせができてよかった」
甲子園優勝投手、ドラフト1位のプライドが生んだ「家族のドラマ」があった。今年3月31日付でオリックスを退職した松本正志氏は、1977年に行われた夏の甲子園大会で東洋大姫路高を全国制覇に導いた左腕だった。同年に阪急ブレーブスからドラフト1位指名を受けて入団。以降は阪急、オリックスで46年間のプロ野球人生を全うした。
プロでの現役生活は10年間。1987年に引退し、球団職員に転身していた。温厚な性格の松本氏は「プロ5年目くらいから打撃投手をしながら2軍の試合に行ってましたね。当時は(1軍と2軍の)球場が隣同士だったので、デーゲームは1軍の練習にバッティングピッチャーとして参加してから2軍の試合で登板していました。ナイターの時はファームの練習に出てから、1軍の試合前練習に(打撃投手で)行く感じでした」と“二刀流”だったタフネスな日々を振り返る。
隣接する球場間を「歩いて1軍から2軍に。グローブとスパイクだけを持ってね。あの頃、何も思わなかったですね。毎日、淡々と。楽しかったからね、野球。しんどいとか辛いとかは思ったことなかったですね」と懐かしむ。
節目のプロ10年目を迎える直前、球団からの呼び出しがあった。「松本くん、選手契約をしてあげるけど、今年は2軍の練習に出なくていい。1年間、打撃投手として1軍の練習に行ってください」。背番号も9年間、親しみを込めてつけていた「33」から「67」に変わった。
球団幹部との約束を守り、背番号2桁ながら1年間ずっと打撃投手を務めた。「不思議と、解雇になる気配はなかったですね。戦力外通告をされる感じがしなかった。もうすでに気持ちは切り替わっていましたから。一生懸命、仕事を頑張るだけでした」。28歳で現役を引退。まっさらなボールを持つことはなくなった。「当時、妻に言えなかったことがあります」
ユニホームを脱ぎ、ジャージ姿に転身。翌年1988年から打撃投手と用具係を兼任した。オープン戦や公式戦で顔を合わせる同世代のメンバーは現役バリバリのプレーヤーで、自然と羨望の眼差しを送ってしまっていた。
「僕らの世代(1959年生まれ)で筆頭だったのが中日の小松辰雄、広島の川口和久たちでしたね。完全に負けたと思いました。正直、辛かったですよ。彼らの顔を見る度にね……」
グラウンド上で挨拶するのが“苦手”になった時もある。「球場で会ったら『おー! 松! 今、何やってんの? 裏方かー!』となるんです。僕は『うん、そうやー』と言うんですけど、それが辛かった。現役を辞めて3年くらいはその感情がありましたね。甲子園優勝投手で裏方はいなかったですから……」。背中を丸めて、一言ポツリとつぶやいた。「結婚して、娘も生まれるタイミングだったのでね……」。
顔を上げると、目尻にシワができた。「当時、妻に言えなかったことがあります」。自然と口角が上がる。「つい最近まで、ずっと嘘をついてました。自分のプライドを傷つけたくなかったんです。『同級生に負けて悔しい』から、裏方として職場に行くのが嫌だと。そんなこと言えないから『上司が厳しくて、辞めたい』と言い続けていました」。
実は、最初は結婚も反対されていた。「成績が伸び悩んでいたからね。妻のご両親から『仕事を紹介してあげるよ』とも言われましたけど、妻は『断って』ほしい、と。あなたは野球しかしてないのに、仕事ができなかったらみんなが恥をかくと言ってましたね。当然、そうだと思います。しっかり考えを持った、本当に良い妻です」。
もちろん、妻は松本氏の胸中を知っていた。いつも大好きな野球に専念させてくれようとする“相棒”から思いやりのある言葉に頭が上がらなかった。「こないだね、初めて嘘をついていたことを言いました」。退職を機に“告白”した。すると、妻は「え……? そうだったの?」と大きく驚いた。松本氏は「ようやく答え合わせができてよかった。ドラマ化できそうでしょ?」と少年のように笑う。
「全部、自分が考え過ぎだっただけなんやけどね……」。世の中には、幸せに導く嘘もある。(真柴健 / Ken Mashiba)
2024年05月19日 07:15
◆ 「皆んなの記録を抜くんじゃないか」
巨人が広島に逆転負け。昨日に続き連敗となり、今季マツダスタジアムでの初勝利はお預けとなった。そんな中でも坂本勇人がメモリアル安打を放ち、敵地を埋めたジャイアンツファンから喝采を浴びた。
5番サードでスタメン出場した坂本は、2回の第1打席でレフトへヒットを放つと、5回の第3打席にもライト線へ運ぶスタンディングダブル。このツーベースで山内一弘氏の448に並び、歴代3位タイの記録となった。さらに9回無死一、二塁では広島の抑え・栗林良吏の144キロカットボールをレフト前に運び、通算187回目の猛打賞をマーク。これで長嶋茂雄氏の186を抜き、歴代単独3位となった。
坂本にとってメモリアルな日となったことに、18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者を務めた仁志敏久氏は「やりますねえ。坂本選手はキャリアがまだ35歳なので、まだまだここから数字を伸ばせるので安打数は3000を狙ってほしいですし、ある数字は全部トップにしてほしいです」と全ての記録を塗り替えることに期待。また猛打賞記録の2位は川上哲治氏の194となっていることに「顔ぶれがすごいですね。川上さんの次になって、長嶋さんの上にいるっていうのがすごいですね」と改めて偉大な記録だと強調した。
もう一人の解説者・江本孟紀氏は「長嶋さんを抜いたらいかんでしょ」とジョークを飛ばしつつ「これ張本(勲)さんも、皆んな抜くんじゃないか。このまま行ったら」と同意していた。
猛打賞は1位の張本氏の251まで64、通算二塁打数は2位の福本豊氏の449まで1、1位の立浪和義現中日監督の487までも39と迫っていた坂本勇人。歴史に名を刻む男のバットに、これからも要注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』