2024年04月24日 20:00
元アルゼンチン代表で、現在インデペンディエンテの指揮官を務めるカルロス・テベス監督が胸痛のため、23日の夜ブエノスアイレスの病院で検査を受けたようだ。クラブ公式のXアカウントが伝えている。 クラブ公式アカウントは同監督の状況を以下のように伝えている。 「カルロス・テベス監督が胸痛を訴えてサン・イシドロのラ・トリニダード病院に入り、検査を実施したが、異常は見られなかった。明日も検査を続けることになる。テベス監督は、検査が完了するまで予防措置として入院する予定だ」 検査の結果、異常は見られず大事に至らなかったが、テベス監督は検査入院するという。 現役時代、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ、ボカ・ジュニアーズなどで活躍し、アルゼンチン代表としてもプレイしたテベス。引退後はロサリオ・セントラルで監督としての第一歩を踏み出し、2023年からインデペンディエンテの監督を務めている。
2024年05月19日 14:33
今シーズン限りで現役を引退するセルティックに所属する元イングランド代表GKジョー・ハートが心境を明かした。18日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
現在37歳のハートは地元のシュルーズベリー・タウンのアカデミーで育ち、2005年4月に同クラブでトップチームデビューを飾った。2006年夏にマンチェスター・シティへ完全移籍加入。2011−12シーズンにはプレミアリーグ全38試合に出場して、マンチェスター・シティにとって44年ぶりのトップリーグ制覇、プレミアリーグとなってからは初の優勝に大きく貢献した。マンチェスター・シティでは公式戦通算348試合でゴールマウスを守った。
2016年夏にトリノへ、翌年にはウェストハムへとレンタル移籍となると、2018年夏にバーンリーへと完全移籍。2020年8月にトッテナムへとフリー移籍を果たした後、2021年8月からセルティックでプレーしている。今シーズンはここまで公式戦48試合に出場するなど、在籍3シーズンで152試合に出場しているが、今年2月に今季限りで現役引退をすることを発表していた。
18日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第38節(最終節)のセント・ミレン戦(◯3−0)に88分まで出場した試合後、ハートは「ある程度のところには到達していた。とてもいい20代を過ごしたし、サッカー面でも良かったけど、その後、自分の立場に関して少し苦労していた」とセルティック加入前を振り返りながら、引退を決断した理由についても明かした。
「その後、断ることのできないこの機会が訪れた。でも、どうなるかはわかっていなかったから、3年間全力を尽くしたかった。自分の人生の中で、もしかしたら終わりになる地点に達していたけど、別のチャンスを得ることができた。その幸運を逃したくなかったし、特別な場所、クラブで強い成績を収めたいと思っていた」
「自分は脇へと外れて他の人に楽しんでもらう時が来た。何も問題はないし、フィジカル的なことではない。でも、これが正しい瞬間だと感じた。それをわかっていながら、監督や選手たちに言えないことは本当に居心地が悪かった。引退することを言いたかったし、皆に理解してもらいながら、一生懸命努力をして終わる時は自分がピークでありたかった」
なお、3連覇を達成してリーグ最終戦を終えたハートだが、セルティックは25日に行われるスコティッシュカップ決勝のレンジャーズ戦を控えており、同選手はこの試合が現役最後の試合となる。
【ハイライト動画】セルティックvsセント・ミレン
2024年05月19日 14:33
現地時間5月18日に開催されたスコットランドリーグ最終節で、すでに3連覇を決めているセルティックは5位のセント・ミレンとホームで対戦。3−2で勝利を飾った。
この一戦で見事なゴールを叩き込んだのが、セルティックの古橋亨梧だ。1−2とリードされて迎えた37分、右サイドから持ち上がった旗手怜央の絶妙なクロスに反応。ニアサイドに飛び込みダイレクトで上手く合わせてネットを揺らした。
このゴールにSNS上では、「上手すぎる」「最高のフィニッシュだ」「めっちゃ綺麗なゴール」「ストライカーらしい」「完璧だ」「旗手→古橋のホットライン」などの声が上がっている。
【動画】旗手のクロスから古橋が同点弾!
また、英メディア『Football Insider』は採点記事で古橋に「7点」を与えて、「ニアに走り込むスマートなランニングで素晴らしいゴールを決めた。相変わらずの決定力だった」と称賛した。
一方、古橋のゴールをアシストした旗手には「8点」を付与。「絶妙なパスでまたも創造力を発揮。地上戦と空中戦でのデュエル勝率も100パーセントだった」と賛辞を贈っている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月19日 14:00
プレミアリーグ4連覇をかけて最終節に挑むマンチェスター・シティ。
そうしたなか、ジョゼップ・グアルディオラ監督の発言が話題になっている。
「人々はあなたのチームが好きだと思います?」と会見で聞かれると…。🗣️ "Do you think people like your team?"
🗣️ "F***"
Pep Guardiola was taken aback by one question in his press conference 😅
📺 https://t.co/p9KRLry8b0#mcfc | #epl pic.twitter.com/XycxS2A6yO
— Mirror Football (@MirrorFootball) May 17, 2024
するとグアルディオラ監督は笑顔でFワードを言い放ち、会見場も笑いにつつまれた。
その後、指揮官はこう説明していた。
「分からないよ(笑)君は好きかい?私には分からないよ。ずっと人がどう思うかを聞かれるが、人の考えは分からない。人がどう思うかを聞いて回ったりはしないさ。正直、分からないよ」
人がどう思うかは気にしていないとのこと。
グアルディオラ監督の「最悪の補強選手」ワースト10
シティは19日のリーグ最終戦でウェストハムと対戦。その後、25日にはマンチェスター・ユナイテッドとのFAカップ決勝を戦う。
2024年05月19日 13:36
サッカーイングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)は18日、ロベルト・デ・ゼルビ(Roberto De Zerbi)監督が19日のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との今季最終戦を最後に退任すると発表した。
2024年05月19日 13:30
今季のブンデスリーガで2位と大躍進したシュトゥットガルト。昨季は16位で入れ替え戦に回り、なんとか残留したが、そこからV字復活を見せた。
そのなかでアジア出身である日本代表DF伊藤洋輝と韓国代表MFチョン・ウヨンも存在感を示した。
伊藤はCBと左SBで全コンペティション29試合に出場。今季加入したチョン・ウヨンは10番を背負うと前線のあらゆるポジションで起用され、同じく公式戦29試合に出場した。
チームには原口元気とチェイス・アンリも所属しており、このほど4人で肩を組む4ショットの写真をInstagramに投稿していた。
チョン・ウヨンは「素敵な友達」と日本語のキャプションを添えており、いい関係性が築けていたようだ。
日本人vs韓国人!市場価値が最も高い8人を比べるとこうなる
33歳原口は契約が今季限りとなっており、チームを去る。チョン・ウヨンは「グッドラック、我が友」と英語でメッセージを送ると、原口も「Whoochan」と返信していた(ウーチャンと呼んでいたようだ)。
チョン・ウヨンは2023年のアジア競技大会で優勝した韓国代表メンバー。日本との決勝戦では同点ゴールを決めて逆転勝ちに貢献。
その際、韓国代表のYouTubeで「一番思い出に残っているのは、最後の試合後のこと。選手村にいたのは僕らと日本だけだった。試合後、僕らは一緒に食事をした。僕らは金メダルを首にかけて食事をした。日本は隣で静かに食事をしていた。僕らはご飯を3杯食べた。本当にお腹一杯になった」と語っていたというが、シュトゥットガルトで日本人選手との関係性も親密になった感じだろうか。
2024年05月19日 13:00
2023-24シーズンの日程が終わり、順位が確定したブンデスリーガ。
レヴァークーゼンが無敗優勝の偉業を成し遂げ、シュトゥットガルトも2位と大躍進した。
一方、11連覇中だったバイエルン・ミュンヘンは最終節で負けたことで3位に終わり、屈辱的な無冠のシーズンとなった。
伊藤洋輝が所属するシュトゥットガルトではブライトンからローンで獲得したFWデニス・ウンダフも18ゴールと大活躍。
『Sky』によれば、彼は最終節後のインタビューで「自分はドイツで最高の2チームが対戦したと言った。それで酷い目に遭った。いますぐ謝ってもらえるかい(笑)僕は正しかっただろ」とジョーク交じりに話していたそう。
ウンダフはレヴァークーゼンとシュトゥットガルトが2-2で引き分けたブンデスリーガ第31節後に「ドイツで最高の2チームが対戦した」と発言していたそう。
当時はバイエルンがシュトゥットガルトより上の2位だったため、この発言はバイエルンを怒らせていたとか。ただ、結果的にはウンダフの言葉通りの順位になったというわけ。
とほほ…今季「驚きの凋落」をしてしまった8つの強豪
『T-Online』では、「『皆さん、今すぐ謝ってもらえますか?』とウンダフがバイエルンを挑発」と伝えている。
2024年05月19日 12:53
プレミアリーグは17日、2023−24シーズンの年間最優秀若手選手賞にチェルシーに所属するイングランド代表MFコール・パルマーが選出されたことを発表した。
シーズン開始時に23歳以下の選手が対象となるプレミアリーグの年間最優秀若手選手賞は一般投票とフットボール専門家委員会の合算によって決められる。今季の最終候補にはパルマーを含め、MFフィル・フォーデンやFWアーリング・ハーランド(ともにマンチェスター・シティ)、FWアレクサンデル・イサク(ニューカッスル)、MFコビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)、FWブカヨ・サカ(アーセナル)、DFウィリアン・サリバ(アーセナル)、DFデスティニー・ウドジェ(トッテナム)ら8名がノミネートされていたが、パルマーが自身初となる受賞を果たした。
昨夏に8歳から過ごしたマンチェスター・シティを離れ、チェルシーに加入した現在22歳のパルマーはここまで公式戦47試合出場で27ゴール14アシストをマーク。プレミアリーグでは33試合出場で22ゴール10アシストを記録し、リーグ最多タイとなる32得点関与を果たしている。
また、今月5日には22歳の誕生日を迎える1日前に、FWロビー・ファウラー氏(1994−95&1995−96)、FWクリス・サットン氏(1993−94)に次いで、21歳以下の選手でプレミアリーグの1シーズンで30得点以上に関与した史上3人目の選手になった。
さらには、ここまで本拠地『スタンフォード・ブリッジ』では史上初となる7戦連発を達成したほか、リーグ戦では16ゴールを挙げており、2006−07シーズンのFWディディエ・ドログバ氏、2009−10シーズンのMFフランク・ランパード氏が記録したクラブ最多記録に並んでいることから、最終節のボーンマス戦ではこの記録を更新する可能性も残している。
プレミアリーグの年間最優秀若手選手賞が導入された2019−20シーズン以降の歴代受賞者は以下の通り。
2019−20シーズン:トレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)
2020−21シーズン:フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
2021−22シーズン:フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
2022−23シーズン:アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
2023−24シーズン:コール・パルマー(チェルシー)
2024年05月19日 12:30
レアル・マドリーとドルトムントの対戦に決まった今季のUEFAチャンピオンズリーグ決勝。
2024年05月19日 12:24
元日本代表の播戸竜二氏と田中隼磨氏が5月18日、テレビ東京系列で放送されたサッカー専門番組「サタデーナイトJ」に出演。同日に行なわれたJ1第15節の名古屋グランパス戦(0−2)で奮闘したサガン鳥栖のFW横山歩夢について語った。
4−2−3−1の左サイドハーフでフル出場した横山は、得点には絡めなかったものの、得意のドリブル突破で再三チャンスを演出。15分には、相手3人をかわしながらボックス内に侵入してシュートを放った。
播戸氏は、この場面を鳥栖サイドの「SCENE OF THE MATCH」に選出。「ワンタッチで(相手の)股を抜いて、細かいステップで。クルッと、足の裏も使いながら」と21歳のテクニックを称賛する。
【動画】サガン横山歩夢のドリブル突破
田中氏も「対策している名古屋の内田(宅哉)選手、稲垣(祥)選手、吉田(温紀)選手。3人かわしていますからね」と評価した。
そのうえで2人はフィニッシュの精度を課題に挙げつつ、播戸氏は「これからの成長に期待しましょう」、田中氏は「注目です」と語った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月19日 12:15
現地時間5月18日に開催されたブンデスリーガ最終節で、長谷部誠が所属する6位のフランクフルトは、4位のRBライプツィヒとホームで対戦。0−2から2−2に持ち込み、6位をキープし、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得した。
長谷部は、同じく今季限りで引退するセバスティアン・ローデと共に、後半アディショナルタイムから出場。サポーターからの大歓声が2人の偉大な功績を物語っていた。
クラブ公式サイトによれば、40歳の元日本代表キャプテンは、試合後にインタビューに対応。感謝と手応えをこう示した。
【PHOTO】今季限りでの現役引退。40歳になった長谷部誠のキャリアを厳選ショットで振り返る!(2003〜2024)
「試合後のスタジアムの雰囲気は素晴らしかったよ。チームメイト、スタッフ、みんなと一緒に共有できた。自分のキャリアだけでなく、彼らを信じられないくらい誇りに思うよ!(EL権を争う)ホッフェンハイムが4−2でリードしている状況は分かっていたから、しっかりと2−2で持ちこたえる必要があった。チームメイトにもそう言ったし、何とかできて嬉しいよ」
長谷部はブンデスリーガ通算384試合の出場でキャリアを締め括り、ポーランド代表のロベルト・レバンドフスキと並んだ。同リーグの外国人選手としては、元ペルー代表のクラウディオ・ピサロ氏(490試合)に次いで2位タイの記録だ。
日本代表、そしてブンデス屈指のレジェンドとして、22年に及ぶ現役生活に終止符を打った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月19日 12:03
思わず涙する姿が感動を呼んだ。
現地5月18日に開催されたブンデスリーガの最終節で、今シーズン限りで現役を引退する長谷部誠が所属する6位のフランクフルトが4位のRBライプツィヒとホームで対戦。2−2で引き分けた。
ベンチスタートとなった長谷部は、同じくこの試合を最後にユニホームを脱ぐキャプテンのセバスティアン・ローデとともに後半アディショナルタイムに投入。大歓声を受けて、数分間のプレーを噛みしめた。
試合後も感極まるような様子はなかった40歳が思わず男泣きをしたのが、娘と息子が駆け寄ってきたシーンだ。抱擁を交わした瞬間、その目には光るものがあった。
【PHOTO】今季限りでの現役引退。40歳になった長谷部誠のキャリアを厳選ショットで振り返る!(2003〜2024)
この場面に、ファンからは次のような声が上がった。
「最後、娘さんと息子さんのシーンは泣ける」
「心が揺さぶられるわ」
「ほんの数秒だったけど子供と抱き合うシーンはもう泣ける」
「試合後、子供達が走ってきて抱きついたところで私も泣。あの一瞬はサッカー選手ではなく完全にパパの顔だった」
チームメイトからもファンからもリスペクトされた偉大なレジェンドの姿が反響を呼んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月19日 12:00
ドルトムントは18日に行われた今季ホーム最終戦となるダルムシュタット戦に4-0で勝利した。
2024年05月19日 11:55
今季限りでの現役引退を発表しているフランクフルト所属の元日本代表MF長谷部誠が、現役ラストマッチを終えた。
長谷部は18日に行われたブンデスリーガ第34節(最終節)のライプツィヒ戦でベンチスタートとなると、2−2で迎えた後半アディショナルタイムに同じく今季限りでの現役引退を発表しているセバスティアン・ローデとともに途中出場を果たした。
出場時にはフランクフルトの本拠地『ヴァルトシュタディオン』に駆け付けたファン・サポーターから大きな歓声と惜しみない拍手が送られた。チームはこのまま2−2で引き分け、最終順位を6位とし、来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得した。
この試合の出場により、ブンデスリーガの出場数が通算384試合となった長谷部。データサイト『OPTA』によると、ドイツ人以外の外国人選手としてはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキに並んだほか、元ペルー代表FWクラウディオ・ピサーロ氏の390試合に次ぐ、出場数となったことが伝えられている。
クラブ公式サイトによると、有終の美を飾った長谷部は「チームメイトやスタッフ、そのほか全員と一緒だった試合後のスタジアムの雰囲気は素晴らしかったです。自分のキャリアを信じられないほど誇りに思っているけど、チームメイトやスタッフ、皆のことも誇りに思っています」と振り返った。
続けて、「ホッフェンハイムが4−2でリードしていたことは知っていたので、2−2の引き分けを維持するだけでした。それがチームメイトに伝えたことであり、それを達成できたことを嬉しく思います」と来季のEL出場権を獲得できた喜びも口にした。
2024年05月19日 11:30
今季限りでの現役引退を決めた元日本代表FW岡崎慎司。
このほど、シント=トロイデンで現役ラストゲームをプレーし終えた彼に、かつてのチームメイトたちから惜別のメッセージが送られている。
シント=トロイデンが公開した感動的なVTRがこちら。 この投稿をInstagramで見る STVV - Official(@stvv_official)がシェアした投稿
プレミアリーグ優勝を果たしたレスター時代の同僚であるジェイミー・ヴァーディ、リヤド・マフレズ(現アル・アハリ)、ウィルフレッド・エンディディ、マルク・オルブライトン、ケレチ・イヘアナチョ。そして、日本代表でともに戦った同じ歳の長友佑都(FC東京)、同じ名前を持つ香川真司(セレッソ大阪)、そして、盟友である本田圭佑が登場。
前線でコンビを組んだヴァーディは、37歳になった現在もレスターで活躍しており、今季18ゴールとプレミアリーグ再昇格の原動力になった。
そのヴァーディは「まったく信じられないようなキャリアを祝福するよ。君のことが恋しいけれど、いつも連絡を取り合っているからね。またすぐに会えるのが待ちきれないよ」、マフレズは「君はすばらしい選手、アンビリーバブルなチームメイト、超プロフェッショナルだったし、とてもおもしろい人もでもあった」との言葉を贈っている。
「岡崎慎司が一緒にプレーした最強同僚ベスト11」
この映像を見た岡崎は「みんな、ありがとう。みんなとの思い出や経験は特別なもの。多くの友達と一緒にプレーできて幸せだった!」と感謝のメッセージを綴っている。
2024年05月19日 11:24
昨年11月のU-17ワールドカップの記憶は、嫌でも脳裏に焼きついている。マンチェスター・シティが今年1月に獲得したMFクラウディオ・エチェベリを擁するアルゼンチンの圧倒的なプレー強度と、勝利に対する飽きなく執念。体力的に相手に分があったとはいえ、スペインの狡猾な試合運びと勝負強さ――世界で戦うために何が必要かを、これでもかと突きつけられたのは確かで、右SB柴田翔太郎(3年/川崎フロンターレU-18)にとって強烈な体験になった。
柴田はことあるごとに映像を見返してきたという。特にラウンド16のスペイン戦(1−2)は、フルタイムで何度も見た。
「忘れてしまうのが一番怖い。ベタかもしれないけど、負けたスペイン戦は僕のサッカー人生で一番悔しかった試合。だからこそ、あの試合を何度も見るようにしている。勝てると思っていたところもあって、それで負けたことが悔しかったし、それを忘れてはいけない。だから、ハイライトじゃなくて90分の映像で見るようにして、大事な試合やモチベーションを上げる時に見返してきた」
川崎U-18で世界に触れる経験をしたのは、自分とCB土屋櫂大(3年)だけ。2人が軸になって、その経験を仲間に伝えていく役割を果たすのだが、現在は土屋が負傷離脱中。できるのは自分しかいないのだが、理想と現実の狭間でもがき続けている。
「世界の基準を肌で感じたという自負もあるので、もっとできると思いながらも、体験しないとチームとしては分からない。そこをどうやって合わせるかはすごく難しい。でも、高い要求に合わせるほうが絶対に良いと思うんですけど...」
5月18日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグEASTの第7節・流経大柏戦は、まさにその難しさを味わうゲームとなった。
首位を走る川崎U-18は、アウェーで勝点1差の2位・流経大柏と対戦。序盤から相手のハイプレスに対応できず、前半のうちに2点を先行されてしまう。後半は立ち位置を修正してやや持ち直したが、ゴール前に入り切れない。78分に後半で唯一のシュートをFW恩田裕太郎(2年)が決めたものの、球際の強度で上回る相手の牙城に何度も阻まれた。
87分に流経大柏のDF堀川由幹(3年)が二度目の警告で退場となり、数的優位の状態となってからは押し込む時間が増えたものの、攻め切れずに1−2で敗北。中断前最後の試合を落とし、流経大柏に首位の座を明け渡した。
首位攻防戦の試合後、柴田は反省の弁を述べた。
「前線の選手は前から行きたいと思っていて、後ろの選手からはライン間が厳しいという意見が出ていた。フォワードのラインに合わせるのか、最終ラインに合わせるのか。そこで間延びが起きて、ライン間にボールを入れられる現象が前半を通してあった。ロッカールームに戻って、目を合わせるところが足りなかったという話をしたけど、45分間のその状態で戦っていれば失点はしてしまう。そこはもったいなかった」
特に前半は相手の戦い方に戸惑ったという。「自分たちの予想としては、3トップで自分たちの3枚回しに3人でプレスをかけてくると予想していたけど、ちょっとやり方が違った」と面食らい、2トップで前線からハイプレッシャーをかけられたことで、思うようにボールを保持できなかった。そうした状況で何ができるのか。経験値のある柴田がチームを引っ張る必要があった。
【PHOTO】輝く笑顔とポージングで個性を発揮!U-17女子アジアカップに出場するリトルなでしこ全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
個人の出来としては「高い位置でボールを持ったら、自分は絶対にアシストできる自信がある」と胸を張ったように、恩田のゴールを得意のクロスで演出したが、リーダーシップを思うように発揮できなかった。
「本人も個を出して、色々チームをもう1回、ここから奮い立たせるような姿勢は見えたんですけど、彼自身がはたして、ボールをもっと自分で要求しながら、やるんだというのがプレーで発信できたかというと、そうではないところも正直あると思うので、そのへんはさらにやってほしいなと思います」と長橋康弘監督も期待を寄せる。柴田本人も「自分を含め、経験や引き出しを持っている選手が、もっとチームに提示してあげないといけなかった」と唇を噛んだ。
今季のチームは開幕から好調を維持し、上位争いに加わり、苦しむようなゲームはほとんどなかった。そのなかで味わった流経大柏戦の敗北はショックも大きいが、この試合に意味を持たせなければならない。
チームを勝たせるために、自分は何ができるのか。個人として攻撃力を活かすために守備の立ち位置を見直すなど様々なことに取り組んできたが、プラスアルファでリーダーシップや仲間に伝えていけるようになれば、選手として次のステージも見えてくる。
U-17ワールドカップでともに戦った選手たちが続々とトップチームデビューを飾っており、焦る気持ちもあるが、今できることをやるしかない。
「今の自分ではいけない。その現実はきちんと受け止めているので、高望みせずに一歩一歩やっていくしかないです」
選手として強く逞しくなるべく、柴田は自分と向き合いながら前に進んでいく。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)