2024年04月23日 21:12
新日本プロレス23日の後楽園ホール大会で、NEVER無差別級6人タッグ王者の棚橋弘至(47)、矢野通(45)、ボルチン・オレッグ(31)組が「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL、高橋裕二郎(43)、金丸義信(47)組の挑戦を退け、初防衛に成功した。 14日の台湾大会で行われた新王者決定トーナメントを制してベルトを奪取した棚橋組だが、決勝戦で撃破したH.O.T(EVIL&SHO&金丸)のイチャモンによりV1戦での再激突が決定。SHOが裕二郎に変わったトリオを挑戦者組に迎え撃った。 H.O.Tの悪の連係に苦しめられた王者組は、孤立した棚橋が裕二郎のインカレスラムを浴びて窮地に陥る。さも当然のように介入してきたセコンドのディック東郷のスポイラーチョーカーで締め上げられた。 しかし、ここに矢野が救出に訪れると、金丸のウイスキーミストを裕二郎に誤爆させる。両チーム入り乱れての急所攻撃合戦は、棚橋がEVILにさく裂させて裕二郎を孤立させることに成功。最後はボルチンのカミカゼのアシストから、ハイフライフローを投下して乱戦に終止符を打った。 V1に成功した棚橋は「今日はカバーしてもらった。ボルチンの成長がチームの成長」と、期待のホープの活躍にご満悦。ボルチンも「プロレス強くなってると思うけど、これは先輩のおかげ、このベルトのおかげ」と、さらなる飛躍を誓っていた。
2024年05月18日 11:53
「邪道」大仁田厚が、6月9日に名古屋国際会議場イベントホールで行われるGLEATの「GLEAT Ver.EX」大会で行われるカズ・ハヤシ最初で最後の電流爆破マッチに向け、GLEATのエース級選手たちを挑発した。
大仁田は18日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「#なんだかんだ言いながら」のハッシュタグのもと書き始めると、「CIMA選手に田中選手出てきたね カズ・ハヤシ選手の最初で最後の電流爆破マッチだもんなぁ」と続けた。
その上で「イヤイヤと言いながらふたりも一緒に爆破させてあげるよー(笑)」と、大舞台で激突するカズのタッグパートナーとして出場するGLEATの顔的存在のCIMAと田中稔を挑発した。
7月1日の同団体TOKYO DOME CITY HALL大会で引退するカズは引退表明後、敬愛する大仁田との電流爆破マッチでの対戦を熱望。これに呼応する形で、今月11日、サッカーJ1の川崎―札幌戦試合前のとどろきスタジアムで開催された大仁田参戦の「ボーイズビーアンビシャス」イベントにGLEATの河上隆一が乱入。大仁田に「カズ・ハヤシの引退試合、この俺をタッグパートナーにどうですか? 俺は電流爆破で俺自身を燃やし尽くしたいんです!」と猛アピール。
大仁田も河上の希望に応え、河上、さらに共にアジアタッグを戴冠したこともあるヨシ・タツと組んでのGLEAT参戦を決意。カズ、CIMA、田中組との激突が決まっていた。
2024年05月18日 06:00
全日本プロレスの暴走男諏訪魔(47)とマット界一の偏屈者こと鈴木秀樹(44)の「バカバカコンビ」が、ベルトをかけて対戦することになった。
鈴木は17日、横浜市内の全日本道場を訪問。この日は女子プロレス「エボリューション」の練習日で、ちょうど同団体のプロデューサーを務める諏訪魔がコーチとして、ChiChiとZONESに指導をしている最中だった。
諏訪魔は「お前、何しに来たんだ?」と警戒するが、ChiChiとZONESは練習の手を止め「あっ、秀樹だ!」と歓迎。6日の新木場大会を訪れた鈴木が、人気の洋菓子「ニューヨークパーフェクトチーズ」を差し入れたことで、すっかり女心をつかんでいる。その際、確かに「今度道場に行っていいですか?」と許可を取っていたが、社交辞令ではなく、本当にやって来るとは…。
この日はとらやのようかんを持参したことで、女子2人は大喜び。コーチ役の諏訪魔そっちのけで「せっかくなので、卍固めを教えてください」(ChiChi)、「私はエルボースマッシュを!」(ZONES)と依頼した。
これを快諾した鈴木は「ちょっと練習生、来い!」と諏訪魔を練習台にしてお手本を披露。「相手を引きつけて、右足を前に出して…、そう、ここに力を入れて」と手取り足取り2人を指導した。さすが米WWEの養成機関「パフォーマンスセンター」でコーチを務めただけある。理路整然とした説明を受け、またたく間にChiChiは卍固めを、ZONESはエルボースマッシュを習得した。
すると自信をつけたChiChiは「私、久しぶりに全日本プロレスで試合がしたい」と希望。女子2人と組むことを決めた鈴木は「この人、一度でもこうやってお菓子とか買ってきたことありますか? 一回も物をくれない男ってどうですか?」と、諏訪魔のネガティブキャンペーンをするや「この練習生の諏訪魔が何かベルトを持っているんですよ。まだ持っているでしょ?」と問いただす。
確かに諏訪魔は尾崎魔弓、雪妃魔矢とのトリオで全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を持っている。昨年10月に獲得したものだが、一度も防衛戦を行わないまま半年以上が経過したため、すっかり忘れ去られていた。
コーチとしてだけでなく、男としてのプライドまで踏みにじられた諏訪魔が「やってやるよ!」と応じると、3人はストンピングの雨アラレ。ピクリとも動かなくなった暴走男を残し、3人は仲良く青葉台の人気ラーメン店に向かった。
2024年05月18日 05:00
「大相撲夏場所・6日目」(17日、両国国技館)
新小結大の里が大関琴桜を寄り切り、5勝目を挙げた。前日の霧島戦に続く大関戦勝利で、1横綱2大関を撃破。役力士では唯一の1敗となった。琴桜は2敗目。かど番の大関霧島は王鵬に屈し、4連敗で5敗目を喫した。大関豊昇龍は翔猿を寄り切って2敗を守った。宇良が御嶽海との平幕全勝対決を制して6連勝。宝富士に土がついたため、単独トップに立った。勝ちっ放しの宇良を、1敗で7人が追う。
あまりの完勝に館内がどよめいた。注目の大一番。大関との1敗対決を制しても、大の里は想定通りとばかりにわずかにうなずいただけ。風格すら漂わせながら、静かに勝ち名乗りを受けた。
立ち合いで胸で当たってから、すんなりと右下手を引いた。琴桜にも左上手を取られたことはお構いなしに、半身のまま前へ。下がりながら投げを打とうとする大関に体を寄せてわずか4秒0、右手一本で寄り切った。
新入幕の初場所ではあっさりと寄り切られ、春場所は前に出たところに小手投げを食って2連敗していた相手。「2回負けているので、同じ失敗をしないように心がけていった。体が動いてくれたのでよかった」と納得顔で振り返った。
“予習”を生かした。今場所前の7日には、自ら志願して佐渡ケ嶽部屋へ出稽古。琴桜との三番稽古で6勝2敗と勝ち越し、手応えをつかんでいた。「感覚も分かっているので。本割で勝たないと意味がないと思っていた。今日勝てたのは大きい」。悪いイメージを拭い去り、1勝以上の確かな自信を手に入れた。
新入幕から2場所連続で11勝を挙げた大器のさらなる進化。八角理事長(元横綱北勝海)は「もともと力を持っているが、慣れてきたな。相撲が落ち着いてきた」と評価。「馬力があるからね。研究されているだろうが安泰だ。なかなか止められない」と認めた。1横綱2大関を破った大の里は「前半戦は厳しい戦いになると思ったけど5勝1敗、いいと思います」。自らに及第点を与えた。今場所からちょんまげを結い始めたばかり。初土俵から所要7場所目の史上最速Vが、早くもうっすらと見え始めた。
2024年05月18日 05:00
新日本プロレスの6月9日大阪城ホール大会でIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38=AEW)に挑戦するEVILが、AEWのトニー・カーン社長に制裁予告だ。
2024年05月17日 16:03
新日本プロレスはHENARE(31)が30日後楽園ホール大会で復帰することを発表した。
HENAREは今年2月大阪大会の「ユナイテッド・エンパイア」と「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」の5対5ドッグパウンドケージマッチに出場。試合中に頭部裂傷のダメージを負ったことで、以後の大会から長期欠場していた。
そして5月11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会で復帰を宣言。NEVER無差別級王座への挑戦を表明し、6月9日大阪城ホール大会で現王者・鷹木信悟への挑戦が決定した。
王座戦に先駆けて復帰戦も正式決定。HENAREは30日後楽園大会でフランシスコ・アキラと組み「ハウス・オブ・トーチャー」のSHO、高橋裕二郎組と対戦する。本来であれば前哨戦で鷹木と肌を合わせたいところだっただろうが、現在はジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」の真っ只中とあって、ヘビー級選手はリーグ戦公式戦の前哨戦のメンバーとして出場するケースが多い。鷹木も同大会で内藤哲也、高橋ヒロムと組んで石森太二、ドリラ・モロニー、外道組と対戦する。
2024年05月17日 14:41
米国・AEWの次回PPV「Double or Nothing」(26日=日本時間27日、ネバダ州ラスベガス)で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38)が竹下幸之介(28)と挑戦権をかけたエリミネーターマッチを行うことが16日(日本時間17日)に発表された。
モクスリーはここまで同王座を3度の防衛に成功中。4月にAEWマットでパワーハウス・ホブスを下し初防衛に成功後、竹下からベルト挑戦をアピールされていた。さらに15日(日本時間16日)放送の「AEW DYNAMITE」ではタッグマッチでの勝利後に竹下から襲撃を受け、遺恨が深まっていた。
これを受けトニー・カーン社長は次回PPVでのエリミネーターマッチを発表。これはタイトルマッチではないが、竹下が勝利した場合、王座への挑戦権が手に入る形式だ。
ちなみにモクスリーはすでに6月9日の新日本プロレス大阪城ホール大会でEVILとのV4戦が決定済み。仮に今回のエリミネーターマッチに敗れた場合、竹下の挑戦は早くても大阪城以降になると見られる。
モクスリーが大阪城でベルトを失ってしまった場合も竹下の挑戦権はそのまま生き続けて、EVILとの王座戦が行われることになるのか? それともまさかホブスとのV1戦同様、新日本での興行を待たずしてAEWマットでモクスリーと竹下のタイトルマッチが強行されてしまうのか? 結果次第では大きな混乱を呼びそうなエリミネーターマッチは日米のファンの注目を集めそうだ。
2024年05月17日 14:07
「ボクシング・WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチ」(7月9日、後楽園ホール)
王者の保田克也(大橋)が、10位のプレスコ・カルコシア(比国)の挑戦を受けて、3度目の防衛戦を行うことが17日、所属する大橋ジムから発表された。戦績は保田が13勝(8KO)1敗で、カルコシアは12勝(9KO)3敗1分。
保田は今年1月9日、佐伯瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)を9回TKOで下して2度目の防衛に成功しており、現在の世界ランクはWBO11位。2度目の防衛後には「僕も年も年(注・現在は32歳)なので、世界挑戦を考えていきたい。そこに一番近道でいけたら」とコメントしており、結果はもちろんのこと、内容も問われる一戦となる。
また、昨年11月27日、日本ミニマム級タイトルマッチで王者の高田勇仁(ライオンズ)に挑戦するも判定負けした同級1位・森且貴(大橋)が、再起戦となる8回戦でパリニャ・カイカンハ(タイ)と対戦する。
この他の決定カードは次の通り。いずれも8回戦となる。
・スーパーバンタム級 石井渡志也(Re:BOOT)−エドワード・ヘノ(フィリピン)
・ライトフライ級 石井武志(大橋)−プラチャノン・ミンプラチャ(タイ)
・バンタム級 田中湧也(大橋)−アナンタチャイ・ドゥアンヤイ(タイ)
2024年05月17日 07:34
プロレスリング・ノア、DDT、東京女子プロレスなどを運営するプロレス事業会社「CyberFight(サイバー・ファイト)」は16日、都内の会見で新体制を発表した。
2024年05月17日 06:26
プロレスリング・ノアは16日、佐々木憂流迦とEitaが入団したことを発表した。
佐々木は、1989年10月7日、静岡・伊豆の国市生まれの34歳。高校時代はレスリング部に所属し、全国高校生グレコローマン選手権ベスト16進出を果たす。2014年にUFCと契約を交わして戦歴を積み今年1月2日の有明アリーナ大会での杉浦貴戦でプロレスデビューした。身長180センチ、体重90キロ。得意技は、スリーパーホールド、弁天、シャイニングトライアングル、ファーアウト。
入団について佐々木は「自分は20歳でプロデビューして、修斗、UFC、RIZINと13年間格闘家として戦ってきました。2023年1月1日、グレート・ムタvs中邑真輔を観て、かつてないほど心が動いて。幼少期の頃に憧れたプロレスラーという夢、再度心の中の火が灯り、“プロレスラーになりたい”と強く思って、今この14年目をプロレスラーとして戦っています。今年の1月からこのNOAHのリングに上がり、戦っているうちに強く思っているのが”GHCのベルトが欲しい”。この目標をもって、覚悟をもって、険しい旅路になると思いますが、佐々木憂流迦、驀進します!」とコメントを寄せた。
Eitaは、1991年10月27日、長野県生まれの32歳。2011年5月30日にデビュー。ドラゴンゲートで活躍し21年からノアに参戦。GHCジュニアヘビー級、GHCジュニアタッグ王座を戴冠した。身長170センチ、体重75キロ。得意技はNumero Uno。
入団に際しEitaは「正式所属になっても、変わらずNOAHジュニアの顔としてどんどんかき回していくので、よろしくお願いいたします!」とコメントしていた。
2024年05月17日 06:12
プロレスリング・ノアは16日、昨年2月に現役を引退した武藤敬司が新人発掘に力を貸す「スカウティングアドバイザー」に就任したことを発表した。
武藤は、この日、IT大手のサイバーエージェント(東京・渋谷区)が渋谷区のシャトーアメーバ0スタジオで行ったプロレス事業会社「CyberFight(サイバー・ファイト)」の新体制発表会見に出席。会見では、高木三四郎(54。本名・高木規)が社長を退任し新たにサイバーエージェント副社長の岡本保朗氏(48)が6月1日付けで社長に就任することを発表した。
スカウティングアドバイザー就任に武藤は「引退して1年と3か月。あらためてまたプロレスの仕事に携われて非常にうれしく感じております」と切り出し「スカウティングアドバイザー、今あらゆる企業が優秀な人材を欲しがっている中、あらゆる企業が初任給などを上げていて。たぶんプロレス界もこの流れには逆らえないんじゃないかと思っていまして。実はまだ岡本社長とはあまり具体的な話はしていないんですが、ここは一発、3年後、5年後を見越した予算を出してほしいと思っております。プロレス界も、CyberFightのレスラーじゃないけどオカダ・カズチカとか一説によると3年で20億とか。本当に夢のある世界であります。ぜひこれを聞いている若者がいたらこのNOAH、門をたたいてみたらどうでしょうか」と抱負を明かしていた。
さらに新人発掘の具体的なプランについて「俺も20年ぐらい前は、当時、斬新だった『武藤塾』という一般の観客を入れたところでオーディションをやって、いろんな団体でトップに立っている選手を育てた実績があるんですけど」と振り返り「ただ、それも20数年前の話でこれからは新しい形。もしかしたら、(スカウトに)予算をちらつかせる。あとは、プロレス界の慣習というか…いまだに職人みたいな背中を見て学ばないといけない、そういう風習とかも今はナンセンスでそういうシステムからも変えた方がいいんじゃないかと思ったり。あとグローバルですね。日本人だけにとらわれず海外からも募集、かつこっちから取りにできたらいいのかなと思います」と明かしていた。
◆サイバーファイト新体制
代表取締役社長 岡本保朗
副社長 高木規
同 丸藤正道
取締役 武田有弘
同 西垣彰人
2024年05月17日 06:00
新社長の素顔は――。DDT、ノア、東京女子を運営する「株式会社 CyberFight(CF)」は16日、親会社サイバーエージェント(CA)で執行役員副社長の岡本保朗氏(48)が、6月1日付で代表取締役社長に就任すると発表した。
副社長となったDDT・高木三四郎に代わり、指揮を執る。会見で「われわれはチャレンジしていく立場」などと攻めの姿勢を強調した。CAの主力である広告事業のかじ取りを任され、その成長の立役者とされる。岡本氏について関係者は「熱い人です。まさにザ・リーダー。みんなを引っ張っていく方で(トップに)適した熱気あふれる人」と説明した。
CAの動画配信サービス「ABEMA」の北野雄司エグゼクティブプロデューサーも「昔、ご協力いただきながらあんまり成果を出せない案件があったんですけど、その時『そんなことで縮こまってんじゃねえ』みたいな熱いゲキをいただいたことがあります。古い言葉ですけど攻めダルマだと思います」と明かした。
会見で本人も「これで、プロレスを見ていても仕事だって言えるなって、ラッキーだと思いました」と話した通り、プロレス・格闘技好きでも知られる。北野氏によれば「ABEMAの格闘技コンテンツも全部見ていると思います。前に『チケットある?』って言われて最前列をご用意しようとしたら『そういうんじゃないんだよ。ちょっと後ろの見やすい席』って言われたことがあります。熱狂的なファンですよ」。プロレスLOVEな新社長がCFをどう導くのか。
2024年05月17日 05:00
「大相撲夏場所・5日目」(16日、両国国技館)
37歳の大ベテラン・平幕宝富士が十両大奄美を寄り切り、全勝を守った。
2024年05月17日 05:00
「ボクシング・東日本新人王予選ライト級4回戦」(16日、後楽園ホール)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋=の幼なじみで、元Jリーガーの山口聖矢(30)が、スプリット判定で鈴木に辛勝した。1回にダウンを喫したが、6日の井上同様に落ち着いてカウント8まで待ち、最前列の井上からのアドバイスも冷静に聞きながら立て直した。
山口は「動いている相手だと、まだ難しい部分がある」と振り返り、「一番上(新人王)を意識するより、次の試合から」と堅実に話した。
2024年05月17日 05:00
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」16日群馬大会のBブロック公式戦で、IWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)がニンジャ・マック(ノア)を下し2勝目を挙げた。
徹頭徹尾、悪かった。偽物のニンジャを用意して開始わずか数秒でギブアップを奪ったSHOだったが、さすがにこれでは終われない。ガムテープなどで拘束されていたと見られる本物のニンジャが何とかリングに駆けつけ、改めて試合開始のゴングが鳴らされた。
ニンジャ・スペシャルをはじめとした驚異の空中殺法に対し、SHOはいつものように反則まがいの攻撃を連発し応戦。トーチャーツールこそ不発に終わったが、ニンジャボムを回避するとIWGPジュニアのベルトを持ち込もうとする。これをとがめたレフェリーがベルトをリング外に戻すスキに、死角を突いた急所攻撃から一気に丸め込んで3カウントを奪った。
王者らしからぬ卑劣な手口で勝ち星を積み重ねるSHOは「見ただろ、俺の実力を。オメーの忍術なんか俺には通用しねえんだ。今年はチャンピオンのまま、余裕で優勝してやらあ」とニヤリ。
次戦(18日、八王子)では歴代最多4度のBOSJ制覇を誇る高橋ヒロムと激突する。「八王子のウジやろ? 八王子、出身だったり、ちょっとでも関わったヤツはロクなヤツはいねえ。全員ウジ虫だオラ! 調子の悪いお前と、この俺、そんなんどっちが勝つか目に見えとるやろがオイ! 俺が、もっともっともっともっともっと、苦しめてやるよオラ!」と、どこまでも不敵な挑発を繰り返していた。
2024年05月16日 23:16
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」16日群馬大会のBブロック公式戦で、高橋ヒロム(34)がドラゴン・ダイヤ(25=ドラゴンゲート)から待望の初日をあげた。2024年は不調を極めていたヒロムだが、ここから一気の巻き返しを狙う。
交通事故による負傷で欠場した田口隆祐に代わってエントリーされたダイヤは、ヒップアタック、どどんと田口の得意技を連発。反撃に出たヒロムだがダブルコークで丸め込まれ窮地に陥った。
それでも450°スプラッシュをヒザで迎撃するとTIME BOMB ・で逆転。最後はTIME BOMBで3カウントを奪った。
歴代最多4度のBOSJ制覇を誇るヒロムだが、今年はまさかの低空飛行が続いていた。1月4日東京ドーム大会でIWGPジュニアヘビー級王座を失うと、何とこの日までシングル戦未勝利の日々を送っていたが、ついに待望の初勝利だ。
ようやく逆襲ののろしをあげ「ドラゴンさん、それにしてもすごいな。あれは確実にドラゴンゲートの未来だと思いますよ。またどこかでやりたいな。すごく気持ちのいい戦いだった。俺の今年、シングル初勝利の相手がドラゴンさん…いや、ドラゴン・ダイヤ選手で本当によかった」と手ごたえをアピール。「ドラゴン」を冠するレスラーは、その対になる名前で呼ばれるのが一般的なのだが…。
ともあれ「せっかくだから弟のYAMATOにもよろしく伝えておいてよ。『ヒロムはこれだけ負けても、ヒロムらしく元気にやってる』って」と言い残し去ったヒロムの次戦(18日、八王子)の相手は現IWGPジュニア王者のSHO。地元で王者を破り、5度目の頂点を手繰り寄せる。