2024年04月18日 10:54
米AEWに移籍した元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が、17日(日本時間18日)の「AEW DYNAMITE」で抜群の存在感を発揮した。 今年1月限りで新日本を退団したオカダは、3月からAEWに参戦すると早々にAEWコンチネンタル王座を奪取。次回PPV「DYNASTY」(21日、ミズーリ州セントルイス)では、WWEやドラゴンゲートで活躍したPACとの防衛戦を控えている。 この日の大会ではヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)とのトリオでPAC&ペンタ・セロ・ミエド&ダニエル・ガルシアとの6人タッグ戦に出場。場外に追いやられたヤングバックスがPACにコーナー最上段からのムーンサルトアタックを浴びると、オカダもペンタにMADE IN JAPANを決められ苦戦を強いられる。さらにオカダはPACとのエルボー合戦からトラースキックでダウンを喫してしまった。 それでもPACの空中弾はマシューが妨害し窮地を脱すると、試合の流れが一変する。オカダがガルシアとペンタにツームストーンパイルドライバーを連発して形勢逆転に成功。最後は孤立したガルシアに、ヤングバックスのダブルスーパーキックからレインメーカーをさく裂させ3カウントを奪ってみせた。 試合後のリング上ではヤングバックスがなおもガルシアにEVPトリガーを放ち敗者にムチを打つ。さらにオカダも加わり、ラダーを使って暴行をはたらこうとしたところで、ハンマーを手にしたPACがこれを阻止。リング上で激高するPACに対し、オカダはベルトを見せつけるように退場し、王座戦への自信をのぞかせていた。
2024年05月21日 15:04
2017年5月4日のDDT大阪・豊中大会でのリング上の事故で負った頸髄(けいずい)完全損傷の大ケガとの不屈の闘いを続けている高山善廣さんが21日、自身の公式ブログを更新。自身の冠イベント「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」を9月3日、東京・後楽園ホールで開催することを発表した。
この日、ファンに向け、「TAKAYAMANIAの皆様 TAKAYAMANIA EMPIRE 3を9月3日 後楽園ホールで開催いたします!!」とつづった高山さん。
「2019年8月26日にEMPIRE 2を行なって以来、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の感染防止などを踏まえて、開催を見送ってまいりましたが、各プロレス団体様、各関係者様のご協力、ご支援をいただき、5年ぶりにTAKAYAMANIA EMPIREを開催させていただきます!」と続けた。
17年5月4日に頸髄完全損傷と診断されて以来、現在も懸命のリハビリを続けている高山さん。
全盛時196センチ、125キロの巨体から繰り出すパワフルな攻撃を武器にUWFインターナショナルを皮切りに全日本プロレス、新日本プロレス、プロレスリング・ノアとメジャー団体を渡り歩き、IWGPヘビー、三冠ヘビー、GHCヘビーなど各団体の最高峰のベルトを総なめにし、「プロレス界の帝王」と呼ばれた男は現状について、「本当に1ミリずつながら前向きに進んでいる状況です。TAKAYAMANIA EMPIREにおける必要経費以外の収益はすべて高山の医療費に回させていただきます」と記した上で「TAKAYAMANIAの皆様にも、EMPIREに参加していただき、大いに楽しんでいただけるような大会にできるよう、スタッフ一同、邁進してまいりますので、皆様のご参加をお待ちしてます。行くぞーーーーー!NoーーーーーFearーーーーーーーーーー!! 高山善廣、TAKAYAMANIAスタッフ」と締めくくった。
この日の発表には、高山さんにとって盟友的存在の鈴木みのる、高木三四郎とのスリーショットも添えられ、参戦が濃厚に。高山さんとは数多くの電流爆破マッチで戦った大仁田厚の参戦も有力視されている。
「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」は9月3日、後楽園ホールで午後6時半開演。Abema TVで生放送の予定となっている。
2024年05月21日 14:54
2017年5月4日の試合中に頸髄完全損傷の重傷を負い、現在もリハビリ中のプロレスラー・高山善廣(57)を支援するプロレスイベント「TAKAYAMA EMPIRE 3」が、9月3日に後楽園ホールで開催されることが21日、高山の公式ブログで発表された。TAKAYAMA EMPIREの開催は5年ぶり。
プレスリリースでは、高山の現状について「現在もリハビリを続け本当に1ミリずつながら前向きに進んでいる状況です」と説明されており、今大会における必要経費以外の収益は全て高山の医療費に回される。
TAKAYAMANIA EMPIREは2018年8月31日に後楽園ホールで第1回大会が開催され、鈴木みのる、諏訪魔、永田裕志、天山広吉、秋山準、丸藤正道、杉浦貴らが出場した。2019年8月26日に第2回大会を開催したが、その後は新型コロナウイルスの流行などもあって開催が見送られ、今回、5年ぶりに開催されることになったもの。
発表では高山とTAKAYAMANIAスタッフの連名で「TAKAYAMANIAの皆様にも、EMPIREに参加していただき、大いに楽しんでいただけるような大会にできるよう、スタッフ一同、邁進してまいりますので、皆様のご参加をお待ちしてます。行くぞーーーーー!NoーーーーーFearーーーーーーーーーー!!」というメッセージが掲載されている。
2024年05月21日 11:23
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者モンスター井上尚弥(31=大橋)に元IBF同級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(37=アイルランド)が宣戦布告した。
共同プロモーターを務めるトップランク社のボブ・アラム氏が井上の次戦(9月、国内)相手としてドヘニーが最有力と発言し、注目されている中、専門メディア「IRISHBOXING」によると、ドヘニーは「(自身と井上は)この部門(Sバンタム級)に残っている、もっともエキサイティングなスタイルを持つ、もっともハードなパンチャーの2人だ。それは戦争になるだろう」と語ったという。
ドヘニーは井上が対戦したルイス・ネリ(29=メキシコ)に違反があった際の代役に指名されていた選手。対戦の可能性が浮上していることに「私は他の賃金泥棒たちとは違っておびえながら戦う姿は見られないだろう」と、強気な姿勢を示し「井上は強いファイターなので、私のベストを引き出してくれる」と対戦が決まったかのように語っていた。
ドヘニーは6日の東京ドーム決戦でブリル・バヨゴズ(22=フィリピン)にTKO勝ちするなど、過去日本で4戦4勝していることから「日本のファンのためにすべてをかけてやる。大和魂でいきます」としモンスターとの対戦を見据えていた。
2024年05月21日 06:00
禁断の扉は開かれたのか。
2024年05月21日 06:00
目指すは「連盟脱退」だ! 全日本プロレスの陰湿ファイターこと青柳優馬(28)が、マット界のトレンドに逆行するまさかの野望を掲げた。試練の3番勝負に臨む自身のデビュー10周年大会(6月8日、長野・キッセイ文化ホール)を前に語った、業界への疑問と危機感とは――。
一昨年に「チャンピオン・カーニバル(CC)」を史上最年少で優勝すると、昨年7月には永田裕志を破り、悲願の3冠ヘビー級王座戴冠に成功。ここまで勢いに乗っていた優馬だが、11月に中嶋勝彦にベルトを奪われて失速を余儀なくされる。そこからの再浮上を期して臨んだ今年のCCでも、優勝決定戦に進めず「波風を立てず、寂しく終わってしまった。完全に、時代の波にのまれてしまいました。トホホ…」と肩を落とす、悔しい結果に終わった。
それでもあきらめない。出身地・松本に凱旋するデビュー10周年記念大会では宮原健斗、本田竜輝、大森北斗を相手に、1大会で3試合のシングル戦を敢行。今月29日の東京・後楽園ホール大会では、黒潮TOKYOジャパンと一騎打ちする。優馬は「(黒潮戦は)底辺争いではありますが、今の僕は下から一つずつクリアしていくしかないので。そして試練の3番勝負に臨み、3冠に返り咲きたいです」と意気込んだ。
そんな優馬が目指すのが「鎖国」だ。日本プロレスリング連盟が発足し、記念大会として「ALL TOGETHER」が開催されるなど団体の交流が進む時代。あえて「あそこまで乱発しちゃうと、団体で分ける意味がないって感じちゃうんですよね。業務提携でもしてるんですか?ってくらいですもんね」と疑問を呈する。
その上で「前みたいに何十年ぶりとかに集まった時に、お互いの団体が輝けるようにしたいんですよ。そのために今、僕たちは自分の団体力をつけていかないといけないと思う。もちろん僕だってこれからも他団体に出ることはあると思うんですけど、なるべく外との関係は断てるようにしていきたいんです」と危機感をあらわにする。
これを踏まえ、3冠王座に返り咲き、王道のトップに立った際の公約として「僕が全日本プロレスを鎖国させます。正しく閉鎖的なプロレス団体へ導きたい。そして全日本を支配して、プロレス連盟から脱退したい。これは青柳優馬の野望です」と陰湿かつ、ぶっそうなことをぶち上げた。ちょっと面白そうなので、そのまま突っ走ってほしい。
2024年05月21日 05:00
「プロレス・マリーゴールド」(20日、後楽園ホール)
女子プロレス新団体「マリーゴールド」旗揚げ戦が20日、後楽園ホールに超満員札止め1539人を集めて行われた。
メインのジュリア、林下詩美組−Sareee、ボジラ組は、181センチ、91キロのボジラがムーンサルトプレスなどで度肝を抜けば、エースのジュリアがSareeeのリストクラッチ式裏投げに敗れるなど衝撃続き。ジュリアの「シングルでケリを」という要求をSareeeも飲み、7・13両国国技館大会での実現が濃厚になった。
2024年05月21日 05:00
「ボクシング・WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦」(7月7日、両国国技館)
ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35)=志成=が20日、ABEMAボクシングチャンネルの生配信で、7月7日に両国国技館で行われるIBF同級王者フェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=との統一戦について語った。
「本当に激しい試合にはなると思う。ある程度覚悟を決めないと勝てないと思うし、上回れないと思う。自分自身の魂で戦わないといけないと思っている」と見通しを示した。
2024年05月21日 05:00
「大相撲夏場所・9日目」(20日、両国国技館)
再出場した平幕高安が大関豊昇龍をすくい投げで破り、3勝目を挙げた。
2024年05月21日 05:00
女子プロレス新団体「マリーゴールド」の旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)は1539人超満員札止め(主催者発表)の観衆を集め、大盛況で幕を閉じた。全6試合はいずれも白熱の攻防が繰り広げられ、メイン戦にはともにスターダムから移籍したジュリア(30)と林下詩美(25)のツートップが出陣。試合は敗れたものの、豪華競演にファンは酔いしれた。いよいよ本格始動した新団体はどこに向かうのか。試合後のジュリアを直撃した。
――旗揚げ戦を終えて
ジュリア 毎日旗揚げに向けた準備で目まぐるしく過ぎたんだけど、ふと落ち着いた時に、急に心臓がぎゅってなる日々が続いてた。会見からいろいろあったけど、結果こうやってたくさんの人が集まって、支えられて試合ができた。自分がファンだったころにチケットをギリギリで買えて、バルコニーの後ろで背伸びして見てた時の状態を自分たちでつくりあげることができるなんて思ってなかった。今日は本当に大成功!
――バックステージでは涙を流していた
ジュリア 入場式から涙が出てた。選手一人ひとりが入場する時に聞こえるお客さんの歓声や熱気っていうのが裏にも伝わってきて、みんなでドキドキしてたんだ。あの高橋奈七永ですら「キャー」って言ってた(笑い)。団体の旗揚げを経験できるなんて人生であるかないかの貴重なこと。今日この日を迎えられたことに胸がぎゅーってなって涙が出たよ。
――Sareeeとも約5年ぶりに再会
ジュリア 負けた…。それどころか「全部持っていったのボジラ」って言われてめっちゃくちゃ悔しかった。感極まってた気持ちが吹っ飛ぶくらい。でも同時にうれしくもあってさ。それは求めていた戦いに再び出合うことができたから。まだまだSareeeとは戦いたいし、他の選手たちにもSareeeとの戦いを感じてほしい。
――7月13日には東京・両国国技館に進出する
ジュリア 本当にびっくり。個人的には思い入れのある会場。またその両国に一つ歴史をしっかり刻み込むために、そこまで必死に真剣に歩んでいきたい。ここからが私の力の見せどころだね。「まだ早かったね」にしてはいけない。「両国でやって満足」っていう問題ではないので、選手一人ひとりが両国でやることの重みを真剣に受け止めて、お客さんに「いいもん見たね、大成功だった」と言わせないと。もうやるっきゃない!
――両国でSareeeとの一騎打ちが決定
ジュリア 絶対にやり返さなきゃいけない。Sareeeは「プロレスは戦いだから」って言ってたし、私も同じことも思ってやってきたから。やっぱり一番大事なのはリング上だと思うから、マリーゴールドのみんなで見せていきたい。
――今後の課題は
ジュリア ここから始まるマリーゴールドの歴史、ストーリーで女子プロ界に旋風を起こさないといけない。1大会ずつ成功したらまた次、上を目指そうって絶対にステップアップを諦めちゃいけないし満足しないでほしい。そこがまだまだ足りないところだから、みんなその気持ちを持ってほしい。レスラーとして対戦相手とも世間とも戦っていく覚悟を持ってやらなきゃ。私は「うちらがやらなきゃいけないんだ」ってことをマリーゴールドのみんなに伝えていかないとね。
2024年05月21日 00:30
女子プロレス新団体「マリーゴールド」は、7月13日東京・両国国技館大会の第1弾カードを発表。ジュリア(30)とSareee(28)のシングルマッチが決定した。
20日に後楽園ホールで行われた旗揚げ戦メインで、2人はタッグマッチで激突。ジュリア&林下詩美の団体ツートップが、Sareee、大怪獣ボジラ組と対戦した。
試合は激闘となり、約5年ぶりの再会マッチとなったジュリアとSareeeは、バチバチの攻防を展開。最後はボジラのアシストを受けたSareeeがリストクラッチ式裏投げでジュリアから直接勝利を収めた。試合後のジュリアは、sareeeに継続参戦を求めると同時に一騎打ちを要求していた。
即座にシングル戦を決めたロッシー小川代表は「鉄は熱いうちに打てです。今日発火したものをためておく必要はないので」。旗揚げ2か月で迎えるビッグマッチとなるだけに、今後どんなカードが発表されるのか注目だ。
2024年05月20日 22:47
女子プロレスの新団体「マリーゴールド」の旗揚げ戦が20日、後楽園ホールに超満員札止め1539人を集めて行われた。メインのジュリア(30)、林下詩美(25)組−Sareee(28)、ボジラ(20)組は28分6秒の熱闘となり、エースのジュリアがボジラのムーンサルトプレスからSareeeのリストクラッチ式裏投げの波状攻撃に沈む波乱の旗揚げとなった。
全日本女子プロレス出身でアルシオン、スターダムをこれまで旗揚げしてきたロッシー小川代表(67)は全試合終了後、大会を総括し、まず「このメンバーで何年もやってるような気がしてならないぐらい密度の濃い時間を過ごしてきました」と旗揚げの準備期間を振り返った。
熱戦続きだったことと団体のカラーについては「全体的に激しい試合が続いたから、これがマリーゴールドの試合なのかどうかまだ分からないですけど、どっちかというと一番激しい団体になってしまうんじゃないか。ちょっとそれがアレなんですけど。いろんなタイプの選手がいますんで」と、多彩な内容を提供したい考えを示した。
「(元)アクトレス(ガールズ)の選手たちもけっこう激しいなと思って、激しさが(団体のカラーとして)定義づけられちゃうとどうなのかなというところもあるんですけどね。激しいのもあっていいんですけど、今日はそれに特化しちゃったかなみたいな。何とも定義づけはできないですけどね、どういう団体かっていうのは。それは次の試合、また次の試合で形ができてくるんじゃないかと思います」
ジュリアとSareeeの今後については「あれだけの試合をして。一騎打ちをさせなきゃいけないですよね。(その試合がタイトル戦である)可能性はあるんじゃないですか。せっかく両国を発表しましたからね、勢いに乗ってどんどんどんどん進んでいきたい」と、初のビッグマッチとなる7・13両国国技館大会で、タイトルをかけて一騎打ちを行いたい考え。この日は新設したマリーゴールド・ワールド選手権と同ユナイテッド・ナショナル選手権のベルトをお披露目しており、王座決定戦を「両国でやりたい。2つはやりたいですね」と話した。
ボジラについては「予想通りですね。ハタチなんで、末恐ろしいですよ」と笑顔で、この日のMVPを聞かれると「ボジラじゃないですか」と即答。この日、後藤智佳とのタッグ「ツインタワー」で翔月なつみ、松井珠紗組を破ってプロレスデビュー戦を飾った元アクトレスガールズの天麗皇希については「キャリアがまだないじゃないですか。それをどう克服していくかですよね」と課題を指摘していた。
2024年05月20日 22:37
「プロレス・マリーゴールド」(20日、後楽園ホール)
女子プロレスの新団体「マリーゴールド」の旗揚げ戦が、超満員札止め1539人の観客を集めて行われ、メインイベントのジュリア(30)、林下詩美(25)組−Sareee(28)、ボジラ(20)組は衝撃続きの展開となった。
2024年05月20日 22:30
女子プロレス新団体「マリーゴールド」のジュリア(30)&林下詩美(25)のツートップが、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で元WWEのSareee(28)に完敗した。
プロレス業界で最も注目を集める新団体のメインイベントを務めた2人は、Sareee&大怪獣ボジラ(20)と対戦した。
序盤からジュリアと詩美がダブルのドロップキックを決めるなど好連係を連発。だがその後、場外で大暴れする大怪獣の猛攻にさらされてしまった。
15分過ぎ、かねて対戦を熱望していたジュリアとSareeeが対峙すると、激しいエルボー合戦を展開。強烈な打撃戦を制したジュリアが、SareeeをSTFで捕獲する。一気に流れを引き寄せたジュリアは、詩美がSareeeを抱え上げたところにミサイルキックを放つ合体技を敢行。勝利をつかんだように思えたが、ボジラの妨害によりトドメを刺せない。
その間に体力を回復したSareeeに裏投げ3連発を食らったジュリアは窮地に追い込まれた。最後はボジラのムーンサルトプレスを食らったジュリアが、Sareeeのリストクラッチ式裏投げで3カウントを献上した。
スターダム時代には団体最高峰ワールド王座の戴冠歴&「プロレス大賞」女子プロレス大賞の受賞歴があるツートップの敗北に会場は騒然。試合後、マイクを持ったSareeeから「ジュリア! ずっとずっと会いたかったよ! 今日はタッグだったけど、うちらここからが始まりだよな。女子プロレス界に熱い戦いを残していくんだろ? ついてこれんのか?」と挑発された。
2019年6月18日のシングルマッチ以来、約5年ぶりの再会で敗れたジュリアは「Sareee、5年前戦ったのを忘れられなかった。『ついてこれんの?』って、うちらがこの女子プロレス界を引っ張っていかなきゃ、誰が引っ張っていくんだよ?」と不敵な笑みを浮かべ「お前に一つ頼みがあるんだよ。負けて言うのもなんだけど、マリーゴールドに定期参戦してほしい。私がずっと感じたかった戦いを、他のマリーゴールドの選手に味わわせてほしい」とレギュラー参戦を熱望した。
Sareeeも「今日出た選手全員、片っ端からやってやるよ。しっかり指導しとけよ」と呼応。最後にジュリアは「お前とシングルでケリをつけたいと思ってるよ」と再戦を要求すると、Sareeeも「臨むとこだよジュリア。やってやるよ!」と絶叫しにらみ合った。旗揚げ戦から波乱の幕開けとなった。
2024年05月20日 22:09
◆マリーゴールド旗揚げ戦「Marigold Fields Forever」(20日、後楽園ホール)観衆1539
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が20日、後楽園ホールで旗揚げした。
ロッシー小川氏が社長の同団体。所属選手は3月いっぱいで「スターダム」を退団したジュリア、林下詩美、桜井麻衣、MIRAI、ビクトリア弓月の5選手と高橋奈七永、石川奈青に加え、「アクトレスガールズ」を退団した青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香の6選手が入団し計13選手での旗揚げとなった。また「アクトレス」でアドバイザーを務めていた風香氏がアシスタント・プロデューサー(AP)に就任した。
超満員札止め1539人を集めた旗揚げ戦のメインイベントは、ジュリアが林下詩美と組んでSareee、ボジラと対戦した。
ジュリアとSareeeの5年ぶりの対決が注目された一戦は、初来日のボジラが驚異的なパワーを発揮し試合を支配。観客のハートをわしづかみにするファイトを展開した。ジュリアも鋭いエルボー、林下も身長180センチのボジラの巨体を投げ捨てるなど食い下がったが、最後は28分06秒、ジュリアがSareeeのリストクラッチ式裏投げに沈み痛恨の旗揚げ戦での黒星を喫する屈辱にまみれた。
試合後、マイクを手に勝ち誇るSareeeにジュリアはマリーゴールドへの定期参戦を要求。Sareeeも受諾し両者は一騎打ちを約束した。大会後、館内のスクリーンで7月13日に両国国技館でのビッグマッチ開催を発表。Sareeeはバックステージでこの日、明らかになったマリーゴールドのユナイテッドナショナル(UN)選手権でのジュリアとの一騎打ちを希望し両者の激突が不可避の状況に突入した。
試合後、バックステージでジュリアは「あぁ〜悔しい…」とうめき、旗揚げまでに支えてくれた人々への感謝を口にし「負けたことが本当に悔しい。絶対こっから這い上がってやる」とリベンジを誓った。さらに林下もSareeeへ「マリーゴールドへ来てくれるんだったら私は今日やり合えてないから私にも教えてくださいよ」と一騎打ちを要求していた。
この日、新団体の2つのベルトを発表したロッシー小川氏は、王座決定戦を「両国でやりたいですね」と初代王者決定戦を行うことを明言した。ジュリアは「マリーゴールドの歴史は今日、始まりました。女子プロ界に旋風を起こす。詩美やってやりましょうよ!Sareeeぶっ飛ばしてやる!」とぶち上げれば林下も「ボジラ、ぶっ飛ばしてやる」と雪辱を誓った。
◆5・20旗揚げ戦全成績
▼startin over パッション注入2024 15分1本勝負
〇高橋奈七永(14分15秒、冷蔵庫爆弾→片エビ固め)ビクトリア弓月●
▼A対Aイデオロギー対決 15分1本勝負
〇青野未来(8分55秒、スタイルズクラッシュ→エビ固め)石川奈青●
▼The Power Contest 15分1本勝負
〇MIRAI(11分30秒、ラリアット→エビ固め)CHIAKI●
▼World beauty showdown〜世界美女決戦〜 15分1本勝負
△桜井麻衣、ゼイダ・スティール(15分時間切れ引き分け)野崎渚、マイラ・グレース△
▼アクトレス・ニュータイム 20分1本勝負
〇天麗皇希、後藤智香(12分30秒、アメシストバタフライ→片エビ固め)翔月なつみ、松井珠紗●
▼マリーゴールド最強タッグ伝説 30分1本勝負
〇Sareee、ボジラ(28分06秒、リストクラッチ式裏投げ→片エビ固め)ジュリア●、林下詩美
2024年05月20日 22:05
本当にやばいヤツがやってきた。女子プロレス新団体「マリーゴールド」旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で、主役の座を奪ったのが初来日の大怪獣ボジラ(20)だ。
メインでSareeと組み、新団体ツートップのジュリア&林下詩美と対戦。スモークがたかれたリングに威風堂々と登場すると、会場に戦慄が走った。
試合ではジュリアと詩美を子供扱いだ。2人からダブルのドロップキックをくらっても、181センチ、91キロの体は微動だにしない。ジュリアを軽々と持ち上げると、突進してきた詩美も捕獲。2人まとめて投げ飛ばし、会場は大「ボジラコール」に包まれた。
さらにパートナーのSareeeを担ぎ上げると、場外のジュリアと詩美めがけて投げつける。もう誰にも止められなかった。
自軍が勝利したリング上では、この日お披露目された赤いベルトこと、マリーゴールド・ワールド王座を強奪。高々と掲げると再び会場は大「ボジラコール」に。気を良くした大怪獣はコーナーに上がり、マッスルポーズを披露した。ワールド王座戦線に絡んでくることは確実だ。
ドイツ出身のボジラは元スターダムのワールド王者アルファ・フィメールが送り込んだ刺客で、2022年3月にデビュー。ロッシー小川代表も「まさか、ここまでとは…」と絶句し、ジュリアと詩美のダメージを心配していた。