2024年04月17日 19:30
前節終了時点で、首位アーセナルに勝ち点で並び2位だったリヴァプール。14日に行われたプレミアリーグ第32節でクリスタル・パレスをホームに迎え対戦し、0-1で敗北を喫した。この敗戦により3位に転落し、首位マンチェスター・シティとの勝ち点差は2となった。 そんなリヴァプールに心配なニュースが入った。この試合で先発出場した北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーは後半開始直後、クリスタル・パレスのMFエベレチ・エゼと交錯し足首を負傷し交代した。同メディアによると、ブラッドリーはこの負傷で、最大で3週間離脱することになる。そのため、18日に行われるヨーロッパリーグ、アタランタ戦、プレミアリーグのフラム、エヴァートン、ウェストハムとの試合に欠場する見込みが高いようだ。英『90 MIN』が伝えている。 負傷したトレント・アレクサンダー・アーノルドの穴を埋めるだけでなく攻守に大活躍だったブラッドリーの離脱は、プレミアリーグ、ヨーロッパリーグのタイトルを争うリヴァプールにとって頭の痛い問題だ。 この試合でDFトレント・アレクサンダー・アーノルドの出場という良いニュースもあったが、怪我から復帰したばかりの同選手を試合序盤から起用するのはリスクが伴う。リヴァプールの次の試合は、18日に行われるヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグだ。1stレグで0-3で敗北しているだけに、準決勝に進むには3点以上の差をつけて勝利が求められる。リヴァプールの指揮官ユルゲン・クロップ監督は頭を悩ませることになりそうだが、アタランタ戦の先発メンバーに注目が集まる。
2024年05月21日 07:55
浅野拓磨が所属するボーフムはブンデスリーガで16位となり、昇降格プレーオフに回ることになった。
そうしたなか、クラブはGKマヌエル・リーマンがプレーオフ2試合に参加しないと発表。出場停止や懲罰ではなく、「相容れない意見の相違があるため」と説明している。
35歳のリーマンは2015年からボーフムでプレーしてきたベテランで、今季は出場停止の1試合を除いて34試合に出場した。
ただ、問題行動の多い選手でもある。2022年にボーフムが最下位と低迷していた際、練習中に「奇形児たちが」などとチームメイトに暴言を吐き、謝罪する事態になった。
『Bild』は、「リーマンほどピッチ上で不満を口にする選手はいない」、『WAZ』でも、「ブレーメンに1-4で敗れた最終戦でチームメイトに不満げだった。同僚と口論になることもあり、今季初めての事態ではなかった」と伝えている。最終戦でも味方に罵声を浴びせていたようだ。
「凄い選手がいたのに降格の悲劇を味わった10のチーム」
なお、浅野のボーフムとプレーオフで対戦するのは、田中碧と内野貴史が所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフだ。
2024年05月21日 07:47
トッテナムは現地5月19日に開催されたプレミアリーグの最終節で、シェフィールド・ユナイテッドと敵地で対戦。3−0で快勝を収めた。
そして、その翌日、アンジェ・ポステコグルー監督の母国であるオーストラリアへのツアーに早くも出発している。
このスケジュールに苦言を呈したのが、韓国メディア『Xpors News』だ。韓国代表は6月にワールドカップニ次予選が控えているため、トッテナムで主将を務める同国の大黒柱、ソン・フンミンのコンディションを懸念しているのだ。
「ソン・フンミンの殺人スケジュール。やりすぎだ。シーズン終了→オーストラリア→Aマッチの強行日程」と題した記事でこう主張している。
「ソン・フンミンがシーズン終了後も『殺人日程』を消化しなければならない。はオーストラリア・メルボルンに移り、ニューカッスルと親善試合を行なった後、6月のAマッチスケジュールに合わせて韓国代表に合流、W杯アジア二次予選に出る予定だ」
【動画】アーセナルファンが激怒したソン・フンミンの決定機逸
同メディアは、「ほぼフルタイム出場したソン・フンミンは試合が終わり、休むことなくすぐに飛行機に乗らなければならなかった」とし、こう続けている。
「プレシーズンに開かれる親善試合の場合、各クラブがシーズンの準備をしながら構想している戦術をテストしたり、新たに加入した選手たちが既存の選手たちと呼吸を合わせることに重点を置いたりもする。しかし、シーズンが終わった直後に行われる今回の親善試合は、ただ収益を創出するためだけに開かれるのだ」
記事は「選手たちの立場では『殺人スケジュール』と変わらない。トッテナムとニューカッスルの選手はリーグ最終戦が終わり、3日後に再び試合をしなければならない。もちろん主力級がすべて出場するという保証はないが、スター性のある選手たちの出場は避けられないのが事実だ」と指摘。こう嘆いている。
「残念ながら、ソン・フンミンはすでにシーズン中に所属チームと代表チームを行き来し、疲れ果てた状態だ。所属チームのトッテナムでは主軸であるため試合を外れることができず、シーズン中にはアジアカップに行って体力が落ちた」
『Xpors News』は「シーズンが終わってしばらく休憩を取った後、代表チームに合流しても足りないのに、オーストラリアで開かれる親善試合まで消化しなければならない。殺人スケジュールというほかない」と苦言を呈した。
韓国代表は6日にアウェーでシンガポールと、11日にホームで中国と対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月21日 07:20
今季限りでPSGを退団することを発表したフランス代表FWキリアン・エムバペ。ファンだと公言してきたレアル・マドリーへのフリー移籍が確実視されている。
彼の弟である17歳のエタン・エムバペもPSGに所属しているが、同じく2024年6月末で契約満了になる。
『Footmercato』によれば、弟エタンもPSGを退団する見込みで、リールが獲得を狙っているとのこと。
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リールは今季のリーグアンで4位になり、来季のUEFAチャンピオンズリーグに予選3回戦から出場する。来季からは兄弟がスペインとフランスで別れてプレーする可能性があるようだ。
2024年05月21日 07:14
評価を一変させている。
2024年05月21日 07:05
リヴァプールを今季限りで去ることになったユルゲン・クロップ監督。
サポーターからも愛された指揮官との別れにフィルヒル・ファンダイクやトレント・アレクサンダー=アーノルドは思わず感極まっていた。
そうしたなか、『A Bola』は、リヴァプールFWダルウィン・ヌニェスがクロップとの別れ際に拍手をしなかったことで批判されていると伝えた。
アンフィールドでの最終戦では、選手やスタッフが花道を作って指揮官に拍手を送っていた。だが、ヌニェスだけ拍手をしていなかったと炎上している。 Footage has emerged of Darwin Nunez failing to clap Klopp in his guard of honour. He was also seemingly the only player not to clap for Klopp in his final team meeting yesterday.
That’s really not a good look. pic.twitter.com/VfqkBnnDZP
— Anfield Edition (@AnfieldEdition) May 20, 2024
ヌニェスはInstagramからリヴァプール関連の投稿を全て削除したことも話題になっていた。
また、クロップ監督がロッカールームで最後のスピーチをした際の映像でも、ヌニェスは心ここにあらずといった様子で、ここでも拍手をしなかったように見える。
今季全コンペティションで18ゴールを決めたヌニェスだが、終盤は控えになることが多かった。
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ただ、アルネ・スロット新監督は彼を構想に含めているとも伝えられている。
2024年05月21日 07:01
昨夏にシュツットガルトからリバプールに加入した遠藤航は、激動のプレミアリーグ1年目を終えた。
シーズン序盤はイングランドの水に慣れるまで時間を要したものの、昨年12月あたりからはアンカーのポジションを確保。入団当初の期待を上回る活躍を見せてきた。
ただ、疲労もあり、終盤のパフォーマンスがやや低下すると、厳しい声も出始めた。
退任したユルゲン・クロップ監督の後任として、フェイエノールトを率いていたアルネ・スロットの招聘が決定したなか、現地サイト『FOOTBALL FANCAST』は、アンカーのレギュラー交代の可能性を主張した。
同メディアは、まずクロップ監督が見出したイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドに言及。「スロットは同じように、レッズのステファン・バイチェティッチに彼自身の天才を見つけることができるだろう」と綴った。
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そして、日本代表キャプテンについて、「31歳のエンドウは、昨夏に1600万ポンドでアンフィールドに電撃移籍を果たした後、中盤の基点で目覚ましい仕事をしてきた。だが、あるアナリストはクロップ監督のシステムから離れると『苦戦するだろう』と予想しており、スロット監督はバイチェティッチを6番としてフィーチャーすることで、自分のサッカーブランドが成長するのに気づくかもしれない」と続けている。
記事は「日本代表は今シーズン、プレミアリーグで28試合に出場し、そのうち19試合に先発。パスの88%を成功させ、フィールドの中心で勤勉で献身的な存在感を示している一方で、1試合平均タックル数はわずか1.6回で、彼が争ったデュエルで勝利したのは45%だけだ」と指摘。こう見解を示している。
「これは、バイチェティッチが大いに誇る2つの点である機動力と運動能力におけるエンドウの弱点を物語っている。この10代のタレントは、エリートとしての落ち着きにも恵まれており、混沌とした状況でも冷静さを保ち、同時にたくましいバイタリティも養われ、広大なグラウンドをカバーし、ピッチ全体で守備を完遂した」
今シーズンが怪我もあり、プレミアリーグでたった1試合しか出場していない19歳が遠藤を追いやるという見立てはやや意外だが、いずれにしても期待は小さくないようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月21日 06:45
ユルゲン・クロップ監督が退任したリヴァプール。アルネ・スロット氏の新監督就任を正式発表した(公式ではマネージャーではなくヘッドコーチと表記)。
45歳のスロット監督は今季までフェイエノールトを指揮しており、契約が2年残っていた。リヴァプールは940万ポンド(18.6億円)ほどの補償金をフェイエノールトに支払うとされている。
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クロップは4-3-3システムを使っていたが、スロット新監督は4-2-3-1システムを多用している。
『Sky Sports』では、「守備的MFは遠藤航とアレクシス・マカリステルが分担してきたが、スロット監督はダブルボランチを使う。遠藤がリヴァプールの守備的MFとして長期的な解決策であるかどうかについて疑問があるため、守備的MFの補強は今夏の明らかな移籍ターゲットのように思われる。そうすれば、マカリステルは“10番”の役割でプレーできる」とも伝えており、この夏の移籍市場での動向も注目される。
2024年05月21日 06:36
最終節まで持ち込まれたプレミアリーグのタイトル争いは、5月19日のウェストハム戦に3−1で勝利したマンチェスター・シティの優勝で幕を閉じた。
2024年05月21日 06:26
昨夏、ラツィオと1年契約を結んだ鎌田大地。期限が5月末に迫る契約延長オプションを行使するかが注目されている。
『la Repubblica』によれば、鎌田はラツィオに残留する可能性があるものの、あえて延長条項を失効させるかもしれないとか。
その理由は、300万ユーロ(5億円)に設定されている給与額を撤回させるためだそう。
延長オプションは行使せずに、年俸350万ユーロ(5.9億円)+ボーナスの総額400万ユーロ(6.7億円)ほどで契約し直す可能性があるとのこと。
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2024年05月21日 06:04
現地5月19日に開催されたプレミアリーグの最終節で、5位のトッテナムは最下位のシェフィールド・ユナイテッドと敵地で対戦。3−0で快勝を飾っている。 この一戦で物議を醸してしているのが、76分のシーンだ。トッテナムのCKの際、シェフィールド・UのFWアンドレ・ブルックスに衝突されたスパーズの主将ソン・フンミンが倒れる。韓国代表FWが痛がるなか、ブルックスにレッドカードが出されたが、オンフィールドレビューの末に取り消された。 これに敏感に反応したのが、韓国メディアの『SPOTV NEWS』だ。「衝撃、ソン・フンミンが試合中に暴行を受けた。相手からの突然の“膝蹴り”。だが、レッドカードは取り消し」と報じている。「シェフィールドのブルックスはどこからともなく膝蹴りを試み、ソン・フンミンに直撃した。膝が飛ぶ直前、ソン・フンミンと特別な口論や神経戦はなかった。ソン・フンミンはただプレーに集中していた」【動画】ソン・フンミンへの膝蹴り→レッド取り消し
同メディアは、「その直後、アンディ・メドレー主審はブルックスに対し一発レッドを出した。理由はブルックスの暴力行為だった。しかし、主審は突然オンフィールドレビューを実施。チェックを終えた後、ブルックスのレッドカードは取り消された。レッドカードどころかイエローカードもなかった」と報道。「サッカーファンは当惑の反応を示している」と続けている。 イエローカードすら出なかったのは、納得がいかないようだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月21日 05:55
2023-24シーズンが終了したリーグアン。
伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ランスは9位で今季を終えた。日本代表のイケメン2人が所属するチームは今夏に来日する予定だ。
『Journal L'Union』によれば、ジャン=ピエール・カイヨ会長は、こう話していたそう。
「(この夏に放出指令を出した選手はいるか)
昨夏の移籍市場で47人の移籍があったのは、新しいスポーツサイクルをスタートさせなければならなかったからだ。主要選手に関する限り、チームの基盤は整っている。もちろん、市場の動向には耳を傾けるし、チャンスがあれば代役選手を獲得する。
伊東純也に関しては、声がかかるかもしれないが、我々としては彼が去る可能性はない。この夏、彼が本物のスターになっている日本へのツアーが予定されていることを考えれば、なおさらだ」
伊東についてはオファーがあっても放出しない方針のようだ。
日本代表、定着・招集に期待したいイケメン5人
スタッド・ランスは8月3日にヴィッセル神戸とノエビアスタジアム神戸で対戦する予定。
2024年05月21日 05:54
リバプールの遠藤航は現地5月19日に開催されたプレミアリーグ最終節のウォルバーハンプトン戦にフル出場。
2024年05月21日 05:40
2023-24シーズンが終了したブンデスリーガ。
シュトゥットガルトは2位と大躍進したが、チーム最年長である33歳の原口元気は契約満了により今季限りで退団。「これまでに感謝し、今後の成功を祈っています」との惜別メッセージをSNSに綴っている。
『Fussball Transfers』などによれば、その原口はフォルトゥナ・デュッセルドルフに移籍する可能性があるとのこと。古巣復帰の可能性が浮上しているようだ。
原口は2018年1月にヘルタからのローンでフォルトゥナ・デュッセルドルフにレンタル移籍。宇佐美貴史らとともにプレーし、13試合で1ゴールを記録した。
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そのフォルトゥナ・デュッセルドルフには現在、田中碧と内野貴史が所属中。今季の2部リーグで3位となり、浅野拓磨が所属するボーフムとの昇降格プレーオフを戦う。
2024年05月21日 05:39
上田綺世はひとつキッカケを掴むと、ゴールを量産するタイプなのだろう。欧州初挑戦となった昨シーズン、セルクル・ブルージュ(ベルギー)ではシーズン序盤に苦しみながらも、12節からプレーオフ最終節までの29試合で20ゴールを固め取りし、大量22ゴールを記録してフェイエノールトへの移籍を勝ち取った。
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日本代表でもそう。代表初ゴールまで13試合もかかったが、この1年間で11ゴールとエースストライカーの名に恥じぬプレーを披露している。
ここロッテルダムでも30節まで2ゴールとなかなか結果が出なかったが、31節のゴー・アヘッド・イーグルス戦を皮切りに3試合連続ゴールと覚醒。最終節のエクセルシオール戦(4対0)ではノーゴールに終わったが、それでも上田は1アシストを記録。オランダリーグ初年度を5ゴール・2アシストのスタッツで終えた。
上田の連続ゴールがスタートしたのは、KNVBカップ決勝戦直後のこと。1対0でNECを下したフェイエノールトはカップ王者に輝いたものの、15分間の出場に留まった上田はインパクトを残すことができずに終わり、ピッチの上では優勝の喜びを見せたものの、インタビューゾーンでは浮かない表情をしていた。そのときのやり取りを再現する。
「あくまで僕の仕事の本質は点を取ることなんで、そこですね」
――その悔しさは次のシーズンに取っておいて。
「そうですね。でも取っておく必要もないんですけど」
その言葉通り、上田はゴー・アヘッド・イーグル戦の後半、2本のシュートを撃ちながらエンジンを温め、3発目のシュートでゴールを射抜いた。そこからの4試合で3ゴール。2アシストの追い込みを見せた。
エクセルシオール戦後、この1年間を振り返った上田は「チームへの貢献はほぼゼロに近いと思っています」と言った。その悔しさは?
「いや、悔しいというのは別にないですね。それは自分の力だし。もう1回、今季の頭に戻ってやり直したとしても、たぶん何かをできたわけでもなく、そこまで結果が変わるわけではないですから。
ただ、今シーズン、試合に出るために取り組んできたことは、僕にとってすごく価値があったと思います。リーグのレベルというよりも、自分のチームのレベルがぐんと上がったぶん、そこで毎日、刺激をもらえたのは僕にとってすごく良かった。ただ、期待して取ってもらったぶん、もっと結果でチームに貢献したかった思いはもちろんあります。
そこの不甲斐なさみたいなものを感じますが、自分のパフォーマンスを向上させるために1年間、スタッフにも手伝ってもらいながらいろいろなことをしてきて、ようやく今、自分が成長して、最後に結果をある程度残すことができたので、シーズンの終わり方としては悪くはないのかなと思います」
初めてのオランダリーグということで、苦労する要素は多々あったはずだが、やはり一番苦労したのはポジション争いを含む、ビッグクラブで自身を表現するということ。
「自分のチームにいかに自身がマッチしていくか(に苦労した)。同じポジションに良い選手(サンティアゴ・ヒメネス)がいた。そこで結果を残して自分のポジションを取るということに苦労した。今まで経験したことのないぐらい、所属するクラブのレベルがグンって上がって、そこで『自分が何を表現しないといけないか』『どこが抜けているか』『どこを伸ばさなきゃいけないか』とやらないといけないことは山ほどあった。自分のパフォーマンスを向上させて、自分のチームの結果に反映するところまで持っていくことが、この1年を通して1番難しかったことです」
結果を残せなかった時期も、アルネ・スロット監督は上田について「ものすごいポテンシャルを秘めた素晴らしいストライカー」「綺世はアジアカップで自信を満タンにしてフェイエノールトに戻ってくれば良い」「ヒメネスが開幕から絶好調だったのは綺世にとってアンラッキーだった。彼がスタメンでずっと試合に出ていたら、ヒメネスと同じ数のゴールを決めていたことは間違いない」などとコメントしながら擁護していた。その指揮官は来シーズン、ユルゲン・クロップの後を継いでリバプールの監督に就任する。
「プロ、アマを含めて自分が経験してきた監督とはまったく違うサッカーの価値観を持ち、僕も高いクオリティーを求められた。そこに挑戦するっていうのは僕にとってすごく楽しかった。自分を必要として獲得してもらったなか、僕は結果として貢献できず悔しいですけど、僕のサッカー観や自分の選手としての幅の広がりといった面で、自身のキャリアとしてもすごい大きな1年になりました」
シーズン大詰めに掴んだレギュラーの座、蘇ったゴールの嗅覚。その良い手応えを感じながらシーズンオフに入る。来シーズンへの上田の意気込みは?
「今シーズン、1年通してずっと自分が積み上げてきたものを来シーズン表現しなきゃいけない。それはもちろん表現するだけじゃなくて、結果で貢献していかないと、自分のポジションはないし、自分のキャリアにも繋がらなくなるんで、来年また成長しなきゃいけない。自分の中でいろんなことに挑戦しながら、結果を出したい」
取材・文●中田 徹
2024年05月21日 05:18
ラツィオの鎌田大地は5月19日、セリエA第37節のインテル戦でゴールを決めた。第3節ナポリ戦以来となる約8カ月半ぶりの得点だ。
鎌田は33分にペナルティエリアの外から左足を振り抜き、チームに先制点をもたらした。ダブルボランチの一角ではなく、2列目で先発出場した試合で得点を挙げたのは、評価をさらに高めたのではないだろうか。
しかも、相手は今季のセリエAで圧倒的な強さを誇り、通算20回目となる優勝を果たしたインテルだ。その本拠地サン・シーロでゴールを決めたインパクトは大きい。
前回ゴールを決めた相手も、昨季のリーグ戦で圧倒的な強さを誇って優勝したナポリだ。同じシーズンに昨年度の王者、そして今年度の王者を相手にゴールを決めたかたちとなる。
【動画】鎌田がインテル戦で決めた衝撃の左足ミドル弾!
ジュゼッペ・パストーレ記者によると、同一シーズンに新旧王者の双方から得点をあげたのは、1996-97シーズンのピエルルイジ・カジラギ以来とのこと。同じラツィオの選手だったのは運命か。
同記者の投稿を伝えた地元メディア『Radiosei』は、「バンザイ、カマダ。またチャンピオンにゴール」と報道。また、ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』は「カマダはイタリア王者の天敵」と伝えた。
リーグの上位を競うライバルとなるビッグクラブ相手に結果を出せるかどうかは、個人としてもチームとしても評価の指標となり得る。今季の2ゴールで、強豪相手の勝負強さを期待されるようになるかもしれない。
周知のとおり、鎌田はラツィオとの契約を延長するかどうかが注目されている。ナポリとインテル相手にゴールを決めた「チャンピオンキラー」の残留を、ラツィオのファンは望んでいるのではないだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部