2024年04月17日 20:44
GLEATの「LIDET UWF Ver.4」(17日、新宿フェイス)で、船木誠勝(55)が飯塚優に戦慄の秒殺勝利を収めた。 試合はまさかの結末だった。開始のゴングが鳴らされて視線を交錯させた後、飯塚がテークダウンを狙い放ったタックルに船木の右ヒザ蹴りが直撃。これを顔面にもろに受けた飯塚はそのまま崩れ落ち、10カウントで立ち上がれず。船木も心配そうに見守る中、スタッフとセコンドの手でタンカに乗せられ搬送されると、そのまま病院へ直行した。 わずか46秒での衝撃KOに船木は「僕自身、緊張があったのでこの結果になったのかもしれないです。飯塚選手と試合をするのは3年ぶりだったので…」と話す。開始早々放ったミドルキックと相手のタックルが正面衝突したと明かした上で「体重差も10キロくらいあったので、こういう結果になったのかもしれないです」とした。55歳にしてなおすごみのおとろえぬ姿には驚かされるばかりだ。
2024年05月22日 09:22
2022年10月1日に亡くなった国民的プロレスラーのアントニオ猪木さん(享年79)の肖像権などを管理する「猪木元気工場」(IGF)は22日までに6月12日から24日まで熊本・鶴屋百貨店で「燃える闘魂・アントニオ猪木展」を開催することを発表した。
熊本は、猪木さんの母・猪木文子さんの故郷でいわば猪木さんのルーツとなる場所での開催となる。
展示内容は、猪木さんのガウン、愛用品、ライバルとの激闘を物語る写真パネルなど貴重な品々を展示する。
アントニオ猪木展」は昨年8月に東京の京王百貨店新宿店で初開催、11月には大阪の阪神梅田本店で行われ、今年は2月に猪木さんのふるさとである横浜市、4月には九州で初となる福岡市の大丸福岡天神店で開催している。
2024年05月22日 09:08
5・20後楽園ホールで超満員札止めの旗揚げ戦を行った女子プロレス新団体「マリーゴールド」は22日、公式「X」で旗揚げ2戦目となる5・26新木場1stRING大会の昼夜興行の対戦カードを発表した。
旗揚げ戦のメインイベントで驚異のパワーでホールを揺るがせた“大怪獣”ボジラは、正午試合開始の昼は、高橋奈七永とタッグを組み、林下詩美、ビクトリア弓月と対戦。午後6時試合開始の夜は、野崎渚とタッグを組みMIRAI、CHIAKIと対戦する。
身長181センチ、体重91キロと破格の大会を持つ20歳の大怪獣。入場時に火を噴くと呼ばれていたが後楽園では鳴りを潜めた。圧巻のパフォーマンスが新木場で炸裂するか注目の旗揚げ2戦目だ。
さらに旗揚げ戦でジュリアを破り7・13両国国技館でジュリアと一騎打ちするSareeeが昼興行に参戦。野崎渚とのタッグでMIRAI、桜井麻衣と対戦する。
ジュリアは、旗揚げ戦で右手首を骨折したため欠場する。
2024年05月22日 08:28
◆プロレスリング・ノア「STAR NAVIGATION 2024」(21日、後楽園ホール)観衆825
プロレスリング・ノアは21日、後楽園ホールで「STAR NAVIGATION 2024」を開催した。
メインイベントで「業界ナンバーワン」と「革命」を掲げ決起したGHCヘビー級王者・清宮海斗と拳王が結成した「反抗」を意味する新ユニット「ALL REBELLION」(A・R)がメンバーのアレハンドロ、クリストバルと4人が初めてカルテットを組み本格始動。大岩陵平、佐々木憂流迦、近藤修司、Eitaと対戦した。
銀色の新コスチュームに身を包んだ4人は、通常の花道ではなく南側の客席から登場し新たな船出への不退転の決意を表現したが、試合は、クリストバルが16分08秒、大岩陵平のドクターボムに屈し黒星発進となった。
注目の新ユニット始動も観衆は825人と空席が目立ち試合も敗北と最悪の船出となってしまった。それでも清宮は、これまで共闘してきた大岩へ「A・R」入りを勧誘。大岩は一度は了承し拳王とも握手を交わした。しかし、直後に反旗を翻し清宮へラリアット、拳王をドクターボムでKOに追い込んだ。ガラガラの客席、敗北、そして試合後には大岩から決別宣言のKOと三重苦の本格始動にジェイク・リー率いる「GLG」がリングインした。
ジェイクは、大岩を「GLG」あるいは現在、共闘している新日本の極悪軍団「バレットクラブ・ウォードッグス」入りを誘ったがスルーされた。そのままリングに残り、5・6日本武道館での「ALL TOGETHER」で「ウォードッグス」のゲイブ・キッドにGHCベルトを強奪されたまま何の行動にも出ない清宮を「なぜ取り戻しに行かない?」と酷評。ゲイブは、6・16横浜BUNTAIで清宮に挑戦するが前哨戦として6・9後楽園でゲイブと組んで清宮、拳王とのマッチメイクを提案した。これに清宮は「やってやるぞ!」と受諾。大会後にノアは、6・9後楽園で清宮、拳王とジェイク、ゲイブのタッグマッチの決定を発表した。
バックステージで散々な本格始動に清宮は「負けた。負けたけど、これが革命の一歩だ! 俺たちが必ずNOAHを変えてやる。NOAHはこういうもんだとか、そういう固定概念なんてぶっ壊して、俺らでNOAHを変えていくんだ。絶対に必ず革命を起こしてやる!」とほえた。「そして、ゲイブ。お前がベルトを持ってるのがホントに許せねえんだよ! NOAHのベルトなんだよ。6月9日、やってやるよ。必ずベルトを取り返してやる!」と誓った。
拳王は「ああ、この気持ちだよ。こんな熱い気持ちを持っている選手がNOAHにいるなら、まだまだNOAHも諦めたもんじゃねえだろ。今日の後楽園の南側見ただろ? 今日は小島聡が参戦したのか。オレンジの服着た人がいっぱいいたよな。こんな寂しい現状、これが今のNOAHの現状だ。それを変えようと誰がしてるんだ? 会社がやってるのか。やっている風には見えねえぞ。だがな、やっていこうとしている人間がここにいるだろ。俺たちは変えていくぞ。NOAHをもっともっとかかがやしい未来へ連れていってやるよ。テメーらクソヤローども、俺たちの未来、見えてきただろ? 美しくなりそうな未来が見えてきた。俺たちがすべてを変えてやる」と宣言していた。
6月1日付でノアを運営する「サイバーファイト」新社長に就任する親会社でIT王手「サイバーエージェント」の岡本保朗副社長は就任会見で新体制の経営課題を「集客アップ」と掲げた。リング上だけでなく観客を動員する「業界ナンバーワン」の魅力と強さを実現できるのか。清宮と拳王は「有言実行」で大きな壁と戦うことになる。(福留 崇広)
◆5・21後楽園全成績
▼第7試合・8人タッグマッチ
〇大岩陵平、佐々木憂流迦、近藤修司、Eita(16分08秒、ドクターボム→エビ固め)清宮海斗、拳王、アレハンドロ、クリストバル●
▼シングルマッチ
〇YO―HEY(11分24秒、ドロップキック→片エビ固め)Hi69●
▼6人タッグマッチ
丸藤正道、杉浦貴、〇望月成晃(12分32秒、ツイスター→片エビ固め)ジェイク・リー、ジャック・モリス、LJ・クリアリー●
▼タッグマッチ
〇潮崎豪、小峠篤司(18分35秒、豪腕ラリアット→片エビ固め)齋藤彰俊●、藤田和之
▼タッグマッチ
タイタス・アレクサンダー、〇スターボーイ・チャーリー(11分29秒、シューティングスタープレス→片エビ固め)アンソニー・グリーン、タダスケ●
▼シングルマッチ
〇谷口周平(7分29秒、ハーフネルソンスープレックス→片エビ固め)モハメドヨネ●
▼タッグマッチ
マサ北宮、〇稲葉大樹(11分04秒、DDD→片エビ固め)宮脇純太、大和田侑●
2024年05月22日 07:58
5・20後楽園ホールで超満員札止めの旗揚げ戦を行った女子プロレス新団体「マリーゴールド」は21日、ジュリアが右手首を骨折し当面欠場することを発表した。
2024年05月22日 07:43
◆プロレスリング・ノア「STAR NAVIGATION 2024」(21日、後楽園ホール)観衆825
プロレスリング・ノアは21日、後楽園ホールで「STAR NAVIGATION 2024」を開催した。
メインイベントで「業界ナンバーワン」と「革命」を掲げ決起したGHCヘビー級王者・清宮海斗と拳王が結成した「反抗」を意味する新ユニット「ALL REBELLION」(A・R)がメンバーのアレハンドロ、クリストバルと4人が初めてカルテットを組み本格始動。大岩陵平、佐々木憂流迦、近藤修司、Eitaと対戦した。
銀色の新コスチュームに身を包んだ4人は、通常の花道ではなく南側の客席から登場し新たな船出への不退転の決意を表現したが、試合は、大岩が16分08秒、ドクターボムでクリストバルを沈め、黒星発進となった。
この一戦で注目は、大岩の動向だった。デビュー2年目を迎えた昨秋から新日本プロレスからノアへ「国内武者修行」を敢行。以来、4月まで清宮海斗とタッグを結成しGHCタッグ挑戦、新日本の「ワールドタッグリーグ」へ参加するなど結果は出なかったが健闘を続けてきた。
ところが、信頼していた清宮は5・4両国国技館大会でイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.を破りGHCヘビー王座を奪還すると、「絶縁」を通告していた拳王へ「業界ナンバーワンになるためにはあなたの力が必要」と拳王と合体。後日、2人はアレハンドロ、クリストバルと共闘し「A・R」を結成した。完全にはしごを外され、蚊帳の外へ追い出された形となった大岩は自身の「X」で「パズルをぶっ壊してやる」など清宮との決別をほのめかしていたが、清宮自身が態度を明かしていなかったため、2人の関係がどうなるかが注目されていた。
試合後、マイクを持った清宮は「陵平、オレの選んだ道を一緒に歩んでくれないか?」と共闘続行を要望された大岩は「俺と海斗さんは、終わんねぇ」と握手し拳王ともガッチリ手を握った。この行動に拳王はマイクを持ち「これが革命だ!今日から大岩陵平も一緒にやっていく!」と宣言した直後、大岩は清宮を背後から強引に振り向かせるとラリアットをたたき込み、拳王をドクターボムで沈め、「A・R」の2トップを連続KOに葬った。
マイクを強奪し「海斗さん…いや、違うな、清宮海斗!俺はお前の都合で生きてんじゃねぇ!だから、このノアのリングはもう…」とノアマットからの撤退をほのめかしたが「心配するな。俺と清宮海斗は終わらねぇ!俺がお前をぶっ潰してやる!」と清宮との決別を宣言した。
ホールが騒然となる中、ジェイク・リーが「GLG」のメンバーとリングインし共闘を求めたが、大岩は無言でスルーした。
清宮が「A・R」結成後、デビュー2年目の「ヤングライオン」大岩は、5・18横浜ラジアント大会で過去、GHCヘビーを史上最多5度も戴冠した潮崎豪と30分時間切れ引き分けの大健闘で成長と進化を証明。さらに、この日はたった1人で反旗を翻し清宮、拳王をKOした。清宮と拳王が吠える「業界ナンバーワン」の言葉こそ威勢はいいが、まったく具体性もターゲットも不透明な「REBELLION」宣言を遙かに上回る説得力と実力行使は、まさに真の「REBELIION」(反抗)だ。
打倒!清宮へ立ち上がった「令和の革命戦士」は、バックステージで「スッキリしました。僕の気持ちはリング上で言った通りです。これからは海斗さんじゃなくて、清宮海斗をぶっ潰していく」と真の反抗宣言をぶち上げた。
◆5・21後楽園全成績
▼第7試合・8人タッグマッチ
〇大岩陵平、佐々木憂流迦、近藤修司、Eita(16分08秒、ドクターボム→エビ固め)清宮海斗、拳王、アレハンドロ、クリストバル●
▼シングルマッチ
〇YO―HEY(11分24秒、ドロップキック→片エビ固め)Hi69●
▼6人タッグマッチ
丸藤正道、杉浦貴、〇望月成晃(12分32秒、ツイスター→片エビ固め)ジェイク・リー、ジャック・モリス、LJ・クリアリー●
▼タッグマッチ
〇潮崎豪、小峠篤司(18分35秒、豪腕ラリアット→片エビ固め)齋藤彰俊●、藤田和之
▼タッグマッチ
タイタス・アレクサンダー、〇スターボーイ・チャーリー(11分29秒、シューティングスタープレス→片エビ固め)アンソニー・グリーン、タダスケ●
▼シングルマッチ
〇谷口周平(7分29秒、ハーフネルソンスープレックス→片エビ固め)モハメドヨネ●
▼タッグマッチ
マサ北宮、〇稲葉大樹(11分04秒、DDD→片エビ固め)宮脇純太、大和田侑●
2024年05月22日 07:18
世界最大のプロレス団体「WWE」は21日(日本時間22日)、公式WEBなどで7月に日本で3つのライブショーを開催することを発表した。
WWEの日本公演は2019年6月の両国国技館2連戦以来、5年ぶり、最初のショーは、7月25日に大阪のエディオンアリーナ大阪第一競技場で開催。その後、同26、27日に両国国技館で2連戦を行う。
参戦選手として現時点で統一WWE王者のコディ・ローデス、中邑真輔、ドリュー・マッキンタイア、ボビー・ラシュリー、イヨ・スカイ、ASUKA、カイリ・セインが決定したことを発表した。
2024年05月22日 06:00
ノアの拳王(39)が、団体を運営する「サイバーファイト」の人事に物申した。
先日は長らく対角に立ってきたGHCヘビー級王者・清宮海斗と共闘し、新ユニット「オール・レべリオン」を立ち上げた。「反乱」「謀反」を意味するレべリオンを旗印に「俺と清宮が組んでいる時点でノアのトップのユニットだという確信は持てるので、目指すはそれ以上、日本一だ。日本を見渡せば腐ってもロス・インゴ(ベルナブレス・デ・ハポン)が1位だと思うから、そこを超えるっていうのがまず最初の目標だな」と豪語する。
だが、船出は順調ではなかった。21日後楽園大会メインでアレハンドロとクリストバルを加えたメンバー4人が初めてそろい踏みするも敗北。さらに拳王は、825人(主催者発表)と会場に空席が目立ったことをあえて強調し「そこに危機感を持っているのは俺と…、あとは清宮海斗も持ち始めたところだ。だけど取締役とかの人事を見れば、会社が危機感を持ってないのは分かるだろ。まあ、このような現状で活動を始めるのもレべリオンしがいがあるってことだな」と持ち前の反骨心をむき出しにした。
ちなみに拳王のいう「人事」とは、サイバーファイトの新たな代表取締役社長に岡本保朗氏が就任し、前社長のDDT・高木三四郎が副社長となったことだ。拳王は「本当に業績がいいなら、社長が代わるはずがない。つまり業績が悪いから代わるんだろ? それなのに、アイツ(高木)が副社長のポジションに残っている意味が分からないぞ!」と声を荒らげる。
さらに「アイツがいる時点で、この会社の未来をレべリオンできる可能性はゼロに等しい。だからリング上から革命を起こし、アイツを失脚させて俺が副社長になってやる」とぶち上げた。
プロレス界の勢力図をどこまでレべリオンできるか注目だ。
2024年05月22日 06:00
女子プロレス新団体「マリーゴールド」に早くも暗雲が垂れ込めている。
2024年05月22日 06:00
WWEの悪女ユニット「ダメージCTRL」が、WWE女子タッグ王座挑戦権取りに失敗した。
アスカとカイリ・セインの「カブキ・ウォリアーズ」は4日のPLE「バックラッシュ」で、ビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルのムッキムキコンビに敗れて同王座を失った。しかもアスカは王座戦で負傷した模様で、6日のロウから欠場を続けている。そうした中、20日(日本時間21日)のロウ(ノースカロライナ州グリーンズボロ)では、WWE女子タッグ王座への挑戦権がかかったフェイタル4WAYタッグマッチが行われた。
カイリはダメージCTRLの仲間で元同王者ダコタ・カイとのコンビで出場。カタナ・チャンス&ケイデン・カーター、シェイナ・ベイズラー&ゾーイ・スターク、マキシン・ドゥプリ&アイビー・ナイルと激突した。試合前にWWEの公式X(旧ツイッター)が行った試合予想では、カイリ&ダコタが40%の支持を集めて1番人気。ただ、試合形式は8人で戦うフェイタル4WAYマッチだ。カイリはアイビーと対峙してゴングが鳴ったが、すぐにシェイナやカタナが入って、混戦状態に。カイリはスーパーモデル風ルックスのマキシンにエルボーを打ち込んだが、アイビーにブレーンバスターで投げられた。
さらに場外でカタナ&ケイデンの合体攻撃を浴びて何が何だかわからない。カイリはマキシンのフィッシャーマンスープレックス、フェースバスターを浴びるも、巧みに場外に逃れてみせた。コーナーに上がったシェイナに、ダコタと2人で合体の雪崩式ブレーンバスターにトライ。ところが、下からアイビーに3人まとめてパワーボムで叩きつけられ、カイリ&ダコタもダメージを負ってしまう。
マキシンが盟友・戸澤陽仕込みの妙なダンスからダコタにエルボードロップ。さらにアンクルロックで捕獲すると、カイリはコーナーから必殺のインセインエルボーだ。これがマキシンに直撃し「オーケー! チャーンス! タッチ!」とダコタと交代。足を踏み鳴らして得意のダンスから攻撃態勢に入ると、観衆から何と手拍子が起きた。ところが、コーナーで背後からシェイナのキリフダクラッチに捕まってしまう。カイリとタッチしたゾーイがリングに入り、頭上越しに放り投げたマキシンに、シェイナがニーリフトをズバリ。最後はゾーイがマキシンを押さえ込んで、シェイナ&ゾーイが王座挑戦権をゲットした。
1番人気で敗れたダメージCTRLは、イヨ・スカイも「クイーン・オブ・ザ・リング」トーナメント準決勝敗退。一方で、WWEを放送する「ABEMA」は5年ぶりとなる日本大会(7月25日・エディオンアリーナ大阪第1競技場、同26、27日・両国国技館)の開催を発表したばかり。ダメージCTRLのイヨ、アスカ、カイリも参戦選手に名を連ねるが、それまでにベルト奪回を済ませて凱旋帰国に華を添えたいところだ。
2024年05月22日 05:00
「大相撲夏場所・10日目」(21日、両国国技館)
平幕宝富士が一山本を寄り切り、幕内一番乗りで勝ち越しを決めた。12年ぶりの十両転落から1場所で再入幕を果たした37歳のベテラン。2敗を守り、首位並走の快進撃を続ける。大関琴桜は高安に苦杯をなめ、3敗に後退した。小結大の里、平幕湘南乃海はそれぞれ2敗を守って勝ち越し、宝富士を含めた3人がトップタイ。3敗で7人が追う。
第一目標をクリアし、マツコ・デラックス似の表情は自然とほころんだ。「とりあえず幕内にいられるんで」。取り囲んだ報道陣の輪の中で、宝富士の本音が漏れた。再入幕で10日目に早くも勝ち越し。幕内一番乗りのおまけ付きだ。
一山本の突っ張りをあてがって圧力をかけると、相手の体を起こして左差し。自分の形にして寄り切った。攻め急いで2敗目を喫した前日の反省をしっかりと生かした。
9日目は、夫人と長男・慶丞(けいのすけ)くん(5)が観戦。相撲を始めて1年弱の慶丞くんは、本場所初観戦だった。偶然にも勝ち越しがかかるタイミングとなり、宝富士は「硬くなった」と勝利を見せられず。それでも、帰宅して「パパ、負けちゃった」と謝ると「いいよ。カッコ良かったよ」と言ってくれた愛息に救われた。
観戦チケットを手配したのも「もしかしたら今場所が最後の幕内かもしれない。幕内の土俵に上がっている姿を見せたかった」という思いから。1日遅れで勝ち越しを愛する家族に届け「まだちょっと続けられそうでよかった」と笑った。
日米通算200勝を達成した大リーグ、パドレスのダルビッシュと同じ37歳。「すごい。同い年で頑張っている人を見ると刺激になる」と気力は十分にある。次の目標は「欲しいっすね。(敢闘賞)一つしか持ってないので」と三賞に定めた。11日目は湘南乃海との2敗対決。勝てば単独先頭の可能性もある一番で、最高にカッコいいパパの姿を見せる。
2024年05月22日 05:00
脱ぐべきか、それとも――。女子プロレス「スターダム」の悩める黒虎スターライト・キッドが「公開質問状」を突きつけた。
極悪軍団「大江戸隊」を追放され、次の所属ユニットを決めかねているが先日、「新たな姿に変えないといけないかも」と発言。2015年10月のデビューから着用する虎のマスクを脱ぐ可能性を示唆したことで、ファンの間では覆面論争が勃発している。本人は「今回の選択に関してはそれくらいの覚悟というか、重大で重要な選択なんだということを、これでみんなにわかってもらえたらいいなと思う」と理解を求める。
ただし、結論は出ておらず、むしろ周囲の意見を見聞きするうちに悩みが深まっている様子だ。特に共闘ラブコールを送り続けてくれる「コズミック・エンジェルズ(CA=コズエン)」率いる中野たむからのメッセージが引っかかる。
そこで「素顔でやることに対しては今まで自分は否定的だったけど、ファンの皆さんはどうなんでしょうね? 特に『キッちゃんの素顔はたむの次にかわいい』と言ってた、たむちゃんは。ということは、ビジュアルを売りにしているCAは私にマスクを脱いでほしいのかな?」と問いかけた。まずは中野の真意を確かめたいという。
一方で自身は各ユニットの色に合わせられる自信がある。18日の横浜大会でなつぽいと「チーム両思い」を結成した際はこれまでの黒ではなく、なつぽいに合わせたシルバーとイエローのマスクを使用したばかり。「存在感という色は消せないけど、見た目とか色は何色にでもなれる。ここはマスクウーマンの特権かな。私はCAに染まろうと思えば染まれるし、STARSに戻ろうと思えば戻れる。それにまだ組んでないユニットもあるし」と強調した。
今後の所属ユニットとマスクについての結論は、遅くともシングルリーグ戦「5★STAR GP」が開幕する8月までに決めたいという。「みんなは、どんなSLKが見たいですか?」と呼びかけた黒虎は、まだまだ悩み続けそうだ。
2024年05月21日 23:40
WWEを放送するインターネットテレビ「ABEMA」は21日、日本大会「WWE Supershow Summer Tour」が7月25日に大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場、7月26、27日に東京・両国国技館で開催されると発表した。
2024年05月21日 22:25
WWEのジーニアス・オブ・ザ・スカイことイヨ・スカイがよもやの金星を献上した。
4月の祭典「レッスルマニア40」で、約8か月守り抜いてきたWWE女子王座から陥落。「WWEドラフト」で悪女ユニット「ダメージCTRL」としてスマックダウンからロウに移籍し、「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメントに臨んでいた。
20日(日本時間21日)のロウ(ノースカロライナ州グリーンズボロ)では、トーナメント準決勝でライラ・ヴァルキュリアと激突。ライラは女子世界王者ベッキー・リンチと同郷のアイルランド出身で、昨年10月にはそのベッキーを破り、NXT女子王座を奪取した。NXTから昇格したばかりの新星は、破竹の勢いでトーナメントを勝ち上がってきた。
イヨは鮮やかなブルーの高級車に乗って会場入り。英語字幕付き日本語動画で「私は私の道を邪魔するもの、全てを支配してきた。世界王者としてやったきたが今…王冠を手にする時が来た。ダメージCTRLはスマックダウンをもう支配した。私がロウの女王になれば…ロウの誰も私にひれ伏す。特にライラ・ヴァルキュリア。ライラ、アンタは今、パタパタ舞い上がってるが、太陽に近づきすぎて、私の上空にいるアンタをぶち落としてやる。私、ジーニアス・オブ・ザ・スカイ、そして…私はクイーン・オブ・ザ・リングになる」とド派手に宣言した。
注目の初激突では、ロープを使った攻撃でペースを握り、コーナーのライラにダブルニーをぶち込んだ。「どうした! オラッ!」と日本語で威嚇しながら、強烈な回転式の背骨折り。試合運びはやはり一枚も二枚もイヨが上手だ。ところが強烈なジャーマンで投げ飛ばされると、一気に反撃にあう。クロスボディーからブレーンバスターを浴びて、変型の釣鐘固めで締め上げられた。
イヨはクロスフェースロックで切り返して掌底アッパーを放つも、鼻から出血。これに「なめんな、オラッ!」と、スプリングボードドロップキックからダブルニーだ。ムーンサルトプレスは防がれたが、場外では鮮やかなムーンサルトアタックを決めてみせた。
ライラの猛攻に3カウントを許さないものの、再度のムーンサルトは不発。豪快なパワーボムで叩きつけて必殺のムーンサルトに3度目のトライしたが、これもかわされ、ライラに肩車の体勢で担ぎ上げられた。イヨは回転エビ固めの要領で丸め込むも、上から体重をかけられて押さえ込まれた。電光石火の切り返しに、まさかの3カウントを奪われてしまった。
格下に黒星を喫したイヨはぼうぜんの表情…。それでもインタビュアーからマイクを奪い「おめえとはまだ終わってねえからな!」と再戦アピール。金星献上の怒りは収まらなかった。
ライラはPLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)の決勝で、ビアンカ・ベレアvsナイア・ジャックスの勝者と女王の座を争う。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月21日 22:01
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」Aブロック公式戦(21日、姫路)で、初優勝を狙うエル・デスペラードが首位タイに浮上した。
公式戦6戦目のメインで、「ハウス・オブ・トーチャー」の金丸義信(47)と対戦。勝ち点2差で首位のブレイク・クリスチャンを追走するデスペラードにとって、負けられない一戦だ。
序盤は金丸の足攻撃を巧みにかわしたが、今度は左腕への集中砲火を浴びた。鉄柱に腕から激突させられ、サポーターを外された左腕を踏みつけられる。19日名古屋大会のクリスチャン戦でも狙われた左腕は、テーピングがグルグル巻きの状態だ。その後もアームバー、キーロックの非情攻撃が続き、デスペラードは左腕を押さえて悶絶。一時は動きが止まり、レフェリーのチャックが入る場面もあった。
何とか低空ドロップキックからのドラゴンスクリューを繰り出し、得意の脚攻めで突破口を開こうとするが、ペースを奪えない。ムーンサルト、アームロック、ディープインパクトであと一歩まで追い込まれた。
それでも15分過ぎ、一瞬の隙を見逃さなかった。金丸のウイスキーミストを口をふさいで阻止したデスペラードは、エルボーで迎撃。ピンチェ・ロコは切り返されたものの、スペインバスターから今度はしっかりピンチェ・ロコを決めて逆転の3カウントを奪った。
試合後はマイクを握り「やっぱりヤバイ。あの人はヤバイ、チクショー、勝てて良かった。やるたびにいろいろな手が増えてくるのはこっちも一緒だけどな、あの人とやれば俺はいつまでもレベルアップできるからな」と振り返った。
これで4勝2敗の勝ち点8。この日の結果を受けデスペラード、ティタン、クリスチャン、クラーク・コナーズの4人が首位に並ぶ混戦模様となった。残る公式戦は3つ。視界にとらえるのは、6月9日大阪城ホール大会メインで行われるBOSJ決勝戦の舞台だ。
「決勝戦っていうのは、さぞかしレベルが高いんだろうな。絶対にそこに行って、お前らが満足して金払えるような試合にしてやるからよ」と約束したデスペラードは、「さんざん待たせてんだ、俺が俺を。今年は取りに行くぜ!」ときっぱり。悲願達成に向け突き進む。
2024年05月21日 21:53
ノア21日の後楽園大会で、新日本の大岩陵平(25)がかつてのパートナー・清宮海斗に三くだり半を突きつけた。
昨年9月から国内武者修行としてノアに参戦して以降、大岩は清宮とタッグを組んできた。そこに暗雲が立ち込めたのは今月になって清宮が宿敵の拳王と共闘を決め、新ユニット「オール・レべリオン」を結成すると発表してからだ。自らの意思を置き去りに話を進める清宮に大岩は不快感を示し、オール・レベリオンの4人が初めてそろい踏みしたこの日のメインで相対した。
試合ではリング内外を問わず清宮と激しくやり合う。そして最後は大岩自ら、クリストバルをドクターボムで沈めて3カウントを奪った。するとその直後、清宮から手を差し出され「陵平。俺のえらんだ道を一緒に歩んでくれないか?」と握手を求められる。これに応じた大岩は続いて拳王とも握手をかわし「俺と海斗さんは終わらねえ!」と叫んだ。
だが拳王が「これが革命だ! 今日から大岩陵平も一緒にやっていく。オール・レべリオン。全てのパズルのピースはそろっ…」と話したところで後ろからラリアート。さらに清宮も惜別のドクターボムで叩きつけて「海斗さん、海斗さん、違うな。清宮海斗。俺はお前の都合で生きてんじゃねえんだよ!」と吐き捨てる。そして「こここから俺がお前をぶっ潰してやる!」と堂々の宣戦布告で歓声を浴びた。
その後、リングに上がってきたジェイク・リーからも握手を求められ無視した大岩は「スッキリしました。気持ちはリング上で言った通り。清宮海斗をぶっ潰していく!」と晴れやかな表情。若武者の次の行動に注目が集まりそうだ。