2024年04月17日 05:01
1月1日に発生した能登半島地震の復興支援を目的とした勧進大相撲が16日、東京・両国国技館で開催された。関取衆がコンコースで観客を出迎え、記念撮影などに対応。幕内取組に加え、力士によるのど自慢コーナー、親方衆のOB戦などが行われ、約7000人のファンを喜ばせた。 勧進相撲は寺院や神社の建立・修繕などの資金を募る目的で始まり、開催は1962年以来62年ぶり。今回の入場料の全額などが能登半島地震の被災地支援の義援金として寄付される。 地震発生から3カ月半。被害の大きかった石川県穴水町出身の幕内遠藤(追手風)は「すごく感謝しています」と支援の実現を喜んだ。2月には被災地を訪問。「なかなか復興には時間がかかるが、みなさん前向きに、元の日常に戻ろうという気持ちがすごく伝わってきている」と被災者に思いを寄せた。 祖父が避難所で生活を送る石川県津幡町出身の幕内大の里(二所ノ関)は「こういう機会を設けていただいてありがたい」と感謝。富山県出身の幕内朝乃山(高砂)は「自分たち力士は、少しでも力になりたいと思っている」と力を込めた。
2024年05月21日 11:23
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者モンスター井上尚弥(31=大橋)に元IBF同級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(37=アイルランド)が宣戦布告した。
共同プロモーターを務めるトップランク社のボブ・アラム氏が井上の次戦(9月、国内)相手としてドヘニーが最有力と発言し、注目されている中、専門メディア「IRISHBOXING」によると、ドヘニーは「(自身と井上は)この部門(Sバンタム級)に残っている、もっともエキサイティングなスタイルを持つ、もっともハードなパンチャーの2人だ。それは戦争になるだろう」と語ったという。
ドヘニーは井上が対戦したルイス・ネリ(29=メキシコ)に違反があった際の代役に指名されていた選手。対戦の可能性が浮上していることに「私は他の賃金泥棒たちとは違っておびえながら戦う姿は見られないだろう」と、強気な姿勢を示し「井上は強いファイターなので、私のベストを引き出してくれる」と対戦が決まったかのように語っていた。
ドヘニーは6日の東京ドーム決戦でブリル・バヨゴズ(22=フィリピン)にTKO勝ちするなど、過去日本で4戦4勝していることから「日本のファンのためにすべてをかけてやる。大和魂でいきます」としモンスターとの対戦を見据えていた。
2024年05月21日 06:00
禁断の扉は開かれたのか。7月に現役を引退する東京女子プロレス・角田奈穂のプロデュース興行(7月6日、東京・新木場1stRING)にスターダムのワンダー王者・安納サオリ(33)と妖精なつぽい(28)の参戦が20日に決まり、大きな反響を呼んでいる。
対戦カードは安納&なつぽい vs 角田&本間多恵で、4人は2015年にアクトレスガールズでデビューした同期。両団体とも米AEWとビジネスをしているため、今年に入りあいさつを兼ねて対面する機会があった。
水面下で両団体のパイプが生まれたことから、岡田太郎社長は「一人の選手が引退という大きな決断をする時に、業界としてしっかり盛り上げないといけない」という考えで、選手の派遣要請を快諾。さらに岡田社長個人が動き、プロレスラー時代は4人と同期だった声優・相羽あいなを特別リングアナウンサーとして派遣することになった。
気になるのは、今後の両団体の交流だ。岡田社長は「今回は角田さんが開いた扉に僕らが協力した」とし、「本当にやるなら、ちゃんとやらないといけないし、その時が来るのだろうかと。岡田個人としては来るのが楽しみだし、もちろん団体を持つ責任者としてブランドとか考えないといけないですが」と言葉を選びながら説明。世の中に求められ、機が熟せば本格交流に踏み切る用意はあるという。
一方、東京女子側も同様の考えだ。甲田哲也代表は「東京女子は交流しないことをブランディングとしてやっています。(交流戦を)やること自体が必ずしも業界のためになるかといえば、それは安直というか。今回を持ってすぐにやりますという話ではないですが…」と前置きしつつ「今回みたいに選手のためになる、業界のためになるとなった時に、そういう可能性が閉ざされているわけではないです」と含みを持たせた。
くしくも新団体「マリーゴールド」の旗揚げ日と重なった今回のサプライズ発表。今後の行方に注目だ。
2024年05月21日 06:00
目指すは「連盟脱退」だ! 全日本プロレスの陰湿ファイターこと青柳優馬(28)が、マット界のトレンドに逆行するまさかの野望を掲げた。試練の3番勝負に臨む自身のデビュー10周年大会(6月8日、長野・キッセイ文化ホール)を前に語った、業界への疑問と危機感とは――。
一昨年に「チャンピオン・カーニバル(CC)」を史上最年少で優勝すると、昨年7月には永田裕志を破り、悲願の3冠ヘビー級王座戴冠に成功。ここまで勢いに乗っていた優馬だが、11月に中嶋勝彦にベルトを奪われて失速を余儀なくされる。そこからの再浮上を期して臨んだ今年のCCでも、優勝決定戦に進めず「波風を立てず、寂しく終わってしまった。完全に、時代の波にのまれてしまいました。トホホ…」と肩を落とす、悔しい結果に終わった。
それでもあきらめない。出身地・松本に凱旋するデビュー10周年記念大会では宮原健斗、本田竜輝、大森北斗を相手に、1大会で3試合のシングル戦を敢行。今月29日の東京・後楽園ホール大会では、黒潮TOKYOジャパンと一騎打ちする。優馬は「(黒潮戦は)底辺争いではありますが、今の僕は下から一つずつクリアしていくしかないので。そして試練の3番勝負に臨み、3冠に返り咲きたいです」と意気込んだ。
そんな優馬が目指すのが「鎖国」だ。日本プロレスリング連盟が発足し、記念大会として「ALL TOGETHER」が開催されるなど団体の交流が進む時代。あえて「あそこまで乱発しちゃうと、団体で分ける意味がないって感じちゃうんですよね。業務提携でもしてるんですか?ってくらいですもんね」と疑問を呈する。
その上で「前みたいに何十年ぶりとかに集まった時に、お互いの団体が輝けるようにしたいんですよ。そのために今、僕たちは自分の団体力をつけていかないといけないと思う。もちろん僕だってこれからも他団体に出ることはあると思うんですけど、なるべく外との関係は断てるようにしていきたいんです」と危機感をあらわにする。
これを踏まえ、3冠王座に返り咲き、王道のトップに立った際の公約として「僕が全日本プロレスを鎖国させます。正しく閉鎖的なプロレス団体へ導きたい。そして全日本を支配して、プロレス連盟から脱退したい。これは青柳優馬の野望です」と陰湿かつ、ぶっそうなことをぶち上げた。ちょっと面白そうなので、そのまま突っ走ってほしい。
2024年05月21日 05:00
「プロレス・マリーゴールド」(20日、後楽園ホール)
女子プロレス新団体「マリーゴールド」旗揚げ戦が20日、後楽園ホールに超満員札止め1539人を集めて行われた。
2024年05月21日 05:00
「ボクシング・WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦」(7月7日、両国国技館)
ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35)=志成=が20日、ABEMAボクシングチャンネルの生配信で、7月7日に両国国技館で行われるIBF同級王者フェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=との統一戦について語った。
「本当に激しい試合にはなると思う。ある程度覚悟を決めないと勝てないと思うし、上回れないと思う。自分自身の魂で戦わないといけないと思っている」と見通しを示した。
2024年05月21日 05:00
「大相撲夏場所・9日目」(20日、両国国技館)
再出場した平幕高安が大関豊昇龍をすくい投げで破り、3勝目を挙げた。復帰戦でいきなり大関に快勝。元大関の地力を改めて示し、優勝争いのカギを握る存在になりそうな雰囲気が漂ってきた。大関琴桜は阿武咲を下して2敗を死守。1敗だった新小結大の里、平幕宝富士が敗れたため、トップタイに浮上した。優勝争いは2敗で御嶽海と湘南乃海を加えた5人が並び、混戦模様に拍車がかかった。
悠然と歓声を浴びる姿にたっぷりの貫禄が漂った。2日目以来7日ぶりの土俵でも、高安は強かった。「おかげさまでしっかり休んで良くなった。復帰戦に勝てたので、気持ちは前向きになりました」。また戦える手応えが表情ににじみ出た。
落ち着いていた。なかなか手をつかない豊昇龍にも「毎度のこと」と乱されず。もろ手突きからすぐに左を深く差すと、強引な投げを難なくしのいで、逆に力強くすくって転がした。過去8勝2敗と合口のいい大関に、また苦杯をなめさせた。
2日目に大の里に完勝して2連勝発進後、3日目の朝稽古で腰痛を発症した。無念の休場で悲願の初優勝はまたも霧散したが、勝ち越しを目指して戻ってきた。
いきなり結びの大関戦。ハードな取組編成を「ありがたい。こういうところで相撲をとれることが、お相撲さんの醍醐味(だいごみ)」と歓迎した。再出場3度、途中出場1度の“復帰戦”はこれで4戦全勝。「しょうもない相撲は見せられない。しっかり治して100%の相撲を見せられた方がいい。今日はそれができたかな」とうなずいた。
役力士の休場者が多く、今後も好成績の力士との対戦が予想される。「いいんじゃないですか。その方がやりがいがあるし、見ている方も面白い」と望むところ。10日目は琴桜が相手。「千秋楽までいい相撲をとりたい」という実力者が、賜杯レースの門番として立ちはだかる。
2024年05月21日 05:00
女子プロレス新団体「マリーゴールド」の旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)は1539人超満員札止め(主催者発表)の観衆を集め、大盛況で幕を閉じた。全6試合はいずれも白熱の攻防が繰り広げられ、メイン戦にはともにスターダムから移籍したジュリア(30)と林下詩美(25)のツートップが出陣。試合は敗れたものの、豪華競演にファンは酔いしれた。いよいよ本格始動した新団体はどこに向かうのか。試合後のジュリアを直撃した。
――旗揚げ戦を終えて
ジュリア 毎日旗揚げに向けた準備で目まぐるしく過ぎたんだけど、ふと落ち着いた時に、急に心臓がぎゅってなる日々が続いてた。会見からいろいろあったけど、結果こうやってたくさんの人が集まって、支えられて試合ができた。自分がファンだったころにチケットをギリギリで買えて、バルコニーの後ろで背伸びして見てた時の状態を自分たちでつくりあげることができるなんて思ってなかった。今日は本当に大成功!
――バックステージでは涙を流していた
ジュリア 入場式から涙が出てた。選手一人ひとりが入場する時に聞こえるお客さんの歓声や熱気っていうのが裏にも伝わってきて、みんなでドキドキしてたんだ。あの高橋奈七永ですら「キャー」って言ってた(笑い)。団体の旗揚げを経験できるなんて人生であるかないかの貴重なこと。今日この日を迎えられたことに胸がぎゅーってなって涙が出たよ。
――Sareeeとも約5年ぶりに再会
ジュリア 負けた…。それどころか「全部持っていったのボジラ」って言われてめっちゃくちゃ悔しかった。感極まってた気持ちが吹っ飛ぶくらい。でも同時にうれしくもあってさ。それは求めていた戦いに再び出合うことができたから。まだまだSareeeとは戦いたいし、他の選手たちにもSareeeとの戦いを感じてほしい。
――7月13日には東京・両国国技館に進出する
ジュリア 本当にびっくり。個人的には思い入れのある会場。またその両国に一つ歴史をしっかり刻み込むために、そこまで必死に真剣に歩んでいきたい。ここからが私の力の見せどころだね。「まだ早かったね」にしてはいけない。「両国でやって満足」っていう問題ではないので、選手一人ひとりが両国でやることの重みを真剣に受け止めて、お客さんに「いいもん見たね、大成功だった」と言わせないと。もうやるっきゃない!
――両国でSareeeとの一騎打ちが決定
ジュリア 絶対にやり返さなきゃいけない。Sareeeは「プロレスは戦いだから」って言ってたし、私も同じことも思ってやってきたから。やっぱり一番大事なのはリング上だと思うから、マリーゴールドのみんなで見せていきたい。
――今後の課題は
ジュリア ここから始まるマリーゴールドの歴史、ストーリーで女子プロ界に旋風を起こさないといけない。1大会ずつ成功したらまた次、上を目指そうって絶対にステップアップを諦めちゃいけないし満足しないでほしい。そこがまだまだ足りないところだから、みんなその気持ちを持ってほしい。レスラーとして対戦相手とも世間とも戦っていく覚悟を持ってやらなきゃ。私は「うちらがやらなきゃいけないんだ」ってことをマリーゴールドのみんなに伝えていかないとね。
2024年05月21日 00:30
女子プロレス新団体「マリーゴールド」は、7月13日東京・両国国技館大会の第1弾カードを発表。
2024年05月20日 22:47
女子プロレスの新団体「マリーゴールド」の旗揚げ戦が20日、後楽園ホールに超満員札止め1539人を集めて行われた。メインのジュリア(30)、林下詩美(25)組−Sareee(28)、ボジラ(20)組は28分6秒の熱闘となり、エースのジュリアがボジラのムーンサルトプレスからSareeeのリストクラッチ式裏投げの波状攻撃に沈む波乱の旗揚げとなった。
全日本女子プロレス出身でアルシオン、スターダムをこれまで旗揚げしてきたロッシー小川代表(67)は全試合終了後、大会を総括し、まず「このメンバーで何年もやってるような気がしてならないぐらい密度の濃い時間を過ごしてきました」と旗揚げの準備期間を振り返った。
熱戦続きだったことと団体のカラーについては「全体的に激しい試合が続いたから、これがマリーゴールドの試合なのかどうかまだ分からないですけど、どっちかというと一番激しい団体になってしまうんじゃないか。ちょっとそれがアレなんですけど。いろんなタイプの選手がいますんで」と、多彩な内容を提供したい考えを示した。
「(元)アクトレス(ガールズ)の選手たちもけっこう激しいなと思って、激しさが(団体のカラーとして)定義づけられちゃうとどうなのかなというところもあるんですけどね。激しいのもあっていいんですけど、今日はそれに特化しちゃったかなみたいな。何とも定義づけはできないですけどね、どういう団体かっていうのは。それは次の試合、また次の試合で形ができてくるんじゃないかと思います」
ジュリアとSareeeの今後については「あれだけの試合をして。一騎打ちをさせなきゃいけないですよね。(その試合がタイトル戦である)可能性はあるんじゃないですか。せっかく両国を発表しましたからね、勢いに乗ってどんどんどんどん進んでいきたい」と、初のビッグマッチとなる7・13両国国技館大会で、タイトルをかけて一騎打ちを行いたい考え。この日は新設したマリーゴールド・ワールド選手権と同ユナイテッド・ナショナル選手権のベルトをお披露目しており、王座決定戦を「両国でやりたい。2つはやりたいですね」と話した。
ボジラについては「予想通りですね。ハタチなんで、末恐ろしいですよ」と笑顔で、この日のMVPを聞かれると「ボジラじゃないですか」と即答。この日、後藤智佳とのタッグ「ツインタワー」で翔月なつみ、松井珠紗組を破ってプロレスデビュー戦を飾った元アクトレスガールズの天麗皇希については「キャリアがまだないじゃないですか。それをどう克服していくかですよね」と課題を指摘していた。
2024年05月20日 22:37
「プロレス・マリーゴールド」(20日、後楽園ホール)
女子プロレスの新団体「マリーゴールド」の旗揚げ戦が、超満員札止め1539人の観客を集めて行われ、メインイベントのジュリア(30)、林下詩美(25)組−Sareee(28)、ボジラ(20)組は衝撃続きの展開となった。
まず観客の度肝を抜いたのは、ドイツから来た身長181センチ、体重91キロのボジラだった。Sareeeをリフトアップして場外のジュリアと林下に投げつけるなど規格外のパワーに加え、ブロックバスターやリバーススプラッシュなどの大技で運動能力の高さも見せつけ、大「ボジラ」コールを呼び込んだ。林下もボジラの巨体をジャーマンスープレックスで投げてみせ、意地を見せた。
お互いもファンも対戦を熱望していたジュリアとSareeeも激闘を展開したが、最後はジュリアがボジラの衝撃的なムーンサルトプレスからSareeeのリストクラッチ式裏投げとつながれてごう沈。旗揚げ戦でエースのジュリアが外敵Sareeeに敗れるという結末となった。
28分6秒の熱すぎるロングマッチを制したSareeeは「まだまだウチら、こっからが始まりだよな?もっともっとこの女子プロレス界に、熱い戦い残していくぞオラ!ついて来れんのか?」とジュリアに投げかけ、ジュリアは「マリーゴールドに定期参戦してほしい。私がずっと感じたかった戦いを他の選手にも味わわせてやってほしいんだよ!」と要求。Sareeeも「全員片っ端からやってやるよ!」と受諾した。
ジュリアはさらに「シングルでケリをつけたいと思ってるよ!」と要求し、Sareeeも「望むとこだよジュリア!」と受諾。この日お披露目されたマリーゴールド・ワールド選手権、同ユナイテッドナショナル選手権のベルトを林下、ボジラも含めて奪い合い、初のビッグマッチとなる7・13両国国技館大会で、いずれかの初代王座をかけてのジュリアとSareeeの一騎打ちが濃厚になった。
バックステージではSareeeが「思ってた通りのジュリアで、魂と魂の戦いができたなと思うし、めちゃくちゃうれしい」と手応えを口にし、「次はシングル、リング上で約束したので必ず実現させたい。正々堂々ジュリアと私のプロレスに対するプライドをぶつけ合いたい」と改めて一騎打ちに意欲。新設王座についても「ジュリアから見せつけられたのであのベルト、参戦するからにはもちろんねらっていきますよ。そこにはジュリアが対角にいてこそだと思うので」とアグレッシブに語った。
ジュリアは「(旗揚げで)感極まってたものが、(負けた)悔しさで全部ぶっ飛んだ」と唇をかみつつも、「マリーゴールドの歴史は今日始まりました!女子プロ界に旋風を起こす!詩美!やってやりましょうよ!Sareeぶっ飛ばしてやる!シャーッ!」と、巻き返しを誓っていた。
2024年05月20日 22:30
女子プロレス新団体「マリーゴールド」のジュリア(30)&林下詩美(25)のツートップが、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で元WWEのSareee(28)に完敗した。
プロレス業界で最も注目を集める新団体のメインイベントを務めた2人は、Sareee&大怪獣ボジラ(20)と対戦した。
序盤からジュリアと詩美がダブルのドロップキックを決めるなど好連係を連発。だがその後、場外で大暴れする大怪獣の猛攻にさらされてしまった。
15分過ぎ、かねて対戦を熱望していたジュリアとSareeeが対峙すると、激しいエルボー合戦を展開。強烈な打撃戦を制したジュリアが、SareeeをSTFで捕獲する。一気に流れを引き寄せたジュリアは、詩美がSareeeを抱え上げたところにミサイルキックを放つ合体技を敢行。勝利をつかんだように思えたが、ボジラの妨害によりトドメを刺せない。
その間に体力を回復したSareeeに裏投げ3連発を食らったジュリアは窮地に追い込まれた。最後はボジラのムーンサルトプレスを食らったジュリアが、Sareeeのリストクラッチ式裏投げで3カウントを献上した。
スターダム時代には団体最高峰ワールド王座の戴冠歴&「プロレス大賞」女子プロレス大賞の受賞歴があるツートップの敗北に会場は騒然。試合後、マイクを持ったSareeeから「ジュリア! ずっとずっと会いたかったよ! 今日はタッグだったけど、うちらここからが始まりだよな。女子プロレス界に熱い戦いを残していくんだろ? ついてこれんのか?」と挑発された。
2019年6月18日のシングルマッチ以来、約5年ぶりの再会で敗れたジュリアは「Sareee、5年前戦ったのを忘れられなかった。『ついてこれんの?』って、うちらがこの女子プロレス界を引っ張っていかなきゃ、誰が引っ張っていくんだよ?」と不敵な笑みを浮かべ「お前に一つ頼みがあるんだよ。負けて言うのもなんだけど、マリーゴールドに定期参戦してほしい。私がずっと感じたかった戦いを、他のマリーゴールドの選手に味わわせてほしい」とレギュラー参戦を熱望した。
Sareeeも「今日出た選手全員、片っ端からやってやるよ。しっかり指導しとけよ」と呼応。最後にジュリアは「お前とシングルでケリをつけたいと思ってるよ」と再戦を要求すると、Sareeeも「臨むとこだよジュリア。やってやるよ!」と絶叫しにらみ合った。旗揚げ戦から波乱の幕開けとなった。
2024年05月20日 22:09
◆マリーゴールド旗揚げ戦「Marigold Fields Forever」(20日、後楽園ホール)観衆1539
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が20日、後楽園ホールで旗揚げした。
2024年05月20日 22:05
本当にやばいヤツがやってきた。女子プロレス新団体「マリーゴールド」旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で、主役の座を奪ったのが初来日の大怪獣ボジラ(20)だ。
メインでSareeと組み、新団体ツートップのジュリア&林下詩美と対戦。スモークがたかれたリングに威風堂々と登場すると、会場に戦慄が走った。
試合ではジュリアと詩美を子供扱いだ。2人からダブルのドロップキックをくらっても、181センチ、91キロの体は微動だにしない。ジュリアを軽々と持ち上げると、突進してきた詩美も捕獲。2人まとめて投げ飛ばし、会場は大「ボジラコール」に包まれた。
さらにパートナーのSareeeを担ぎ上げると、場外のジュリアと詩美めがけて投げつける。もう誰にも止められなかった。
自軍が勝利したリング上では、この日お披露目された赤いベルトこと、マリーゴールド・ワールド王座を強奪。高々と掲げると再び会場は大「ボジラコール」に。気を良くした大怪獣はコーナーに上がり、マッスルポーズを披露した。ワールド王座戦線に絡んでくることは確実だ。
ドイツ出身のボジラは元スターダムのワールド王者アルファ・フィメールが送り込んだ刺客で、2022年3月にデビュー。ロッシー小川代表も「まさか、ここまでとは…」と絶句し、ジュリアと詩美のダメージを心配していた。
2024年05月20日 21:43
◆マリーゴールド旗揚げ戦「Marigold Fields Forever」(20日、後楽園ホール)
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が20日、後楽園ホールで旗揚げした。
ロッシー小川氏が社長の同団体。所属選手は3月いっぱいで「スターダム」を退団したジュリア、林下詩美、桜井麻衣、MIRAI、ビクトリア弓月の5選手と高橋奈七永、石川奈青に加え、「アクトレスガールズ」を退団した青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香の6選手が入団し13選手での旗揚げとなった。また「アクトレス―」でアドバイザーを務めていた風香氏がアシスタント・プロデューサー(AP)に就任した。
超満員の旗揚げ戦。第1試合前に全選手の入場式が行われた。選手を代表して林下があいさつした。マイクを持ち「満員のなか旗揚げできることをうれしく思っています。ありがとうございます」と観客に感謝した。さらにファンへ「マリーゴールドの歴史の始まりの証明になります。マリーゴールドの全選手の覚悟をぜひ見届けてください」とメッセージを送ると大きな拍手がわき起こった。
続けて小川氏がリングインし2本のベルトを持ち団体のタイトルを紹介。「赤いベルト」がマリーゴールド・ワールド選手権。白いベルトがマリーゴールド・ユナイテッドナショナル(UN)選手権と命名したことを発表した。
2024年05月20日 21:40
女子プロレス新団体「マリーゴールド」のMIRAI(24)が、20日に後楽園ホールで行われた旗揚げ戦でCHIAKI(29)に勝利した。
会場を大「MIRAIコール」が包む中でスタートした一戦は、一進一退の攻防が続いた。エルボー合戦を制したMIRAIは、そこからエンジン全開。CHIAKIのパワーに押される場面もあったが、最後は強烈なラリアートでなぎ倒し白星で飾った。
試合後は笑顔で「旗揚げメンバーとして試合をすることができて良かった。ここで満足することなく、どんどんトップを目指していきます」と決意を新たにした。
プロレス人生に悔いを残したくないと、3月いっぱいで「スターダム」を退団。新天地にマリーゴールドを選んだ。スターダム時代は「シンデレラ・トーナント」2連覇、ワンダー王座の戴冠歴がある実力者が、新団体のトップ戦線に食い込む。