©sports-topics.net 2024
2024年03月29日 18:19
2024年、川崎からMLSのロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍を決めたのが、日本代表としてカタール・ワールドカップにも出場した右SBの山根視来である。30歳での初の海外挑戦。その姿を追ったインタビューを3回に分けてお届けしよう。 ――◆――◆―― 山根の手もとには誰にも見せないメモ帳がある。 迷った時、頭を整理したい時、彼はその時々の想いや、かけられた言葉を綴ってきた。それは今回の移籍に向けても同様だった。 川崎のチームメイトたちにどんな言葉をかけられたのか? そう質問をすると、「一回、メモ帳を見返しても良いですか?」と丁寧に当時の記憶と言葉の数々を振り返っていく。「絶対に見せないですよ」。その中身は門外不出なのだという。 「先ほども話しましたが、ACLは自分にとってすごく大きなウェイトを占めていたので、迷った部分でした。でも考えてみると新しい挑戦に傾いている自分がいた。 ただ、決めるまでの間にいろんな人と話をしながら、その都度思ったことを客観視できるようにメモ帳に書いていったんです。やっぱりその時の感情で、視野が狭くなってしまうことがあるので、起こった出来事、その時に何を感じたか、海外に行っている自分をイメージした時の気持ち、誰かに言われてどういう風に思ったかなど、バーッと書いていきました。 いろんな言葉をかけてもらい、残ろうかなと考えた時もありました。でもメモを客観的に見返すと、新たな環境に進みたがっている自分がいるのが分かったんです。 川崎のチームメイトでは、皆さんが想像している人には、ほぼ相談したと思います。そのなかで一番印象に残っているのは、やはりアキさん(家長昭博)の存在でした。アキさんとは特別深い話をする仲ではなかったのですが、僕のアキさんへの信頼度はそりゃ相当ですし、(右SBと右ウイングとして)試合中は一番近くにいて、一番多く一緒に出場したはずです。 アキさんがいたからここまで来られたし、僕がもっとアキさんの要求するレベルに応えることができていたら、どれだけワクワクする攻撃が右サイドからできるのだろうと常にモチベーションにもなっていました。 そんなアキさんが、「残ってほしい」とかではないですよ、以前に僕のことを評価してくれていたと。「お前の話をしていたよ」と他の人から教えてもらったんです。それって直接言われるよりも嬉しいんですよね。なんだか心が震えて揺さぶられました」 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! さらに兄貴分の小林悠にはいち早く相談に乗ってもらい、様々なアドバイスや「お前がいなくなったら友だちがいなくなっちゃうよ」と冗談交じりの引き留めもしてもらった。脇坂泰斗、登里享平、瀬川祐輔...多くの仲間たちと語り合った。 そのなかで共通して送られた言葉があったという。それは山根が多くの汗と涙を流しながら進んできた道を称えてくれる、何よりの誉れだった。 「みんなサッカーの技術のところは一切褒めてくれないんですよ(笑)。でも自分のサッカーに臨む姿勢をみんな褒めてくれた。うん...、そこはやっぱり嬉しかったですね」 大先輩の中村憲剛からはこんな言葉をもらった。 「あなたを見て学んだことはたくさんあったし、自分が今後、指導者をしていくうえで、ミキのような選手がこうやって成長していった姿はすごく指標になる」 そして常に間近で自分の努力を認めてくれていた鬼木達監督に、報告をした際には涙が溢れてきた。技術力が求められる川崎で、テクニックがあったわけではない自分を起用し続けてくれ、サッカーや練習に対する真摯な姿勢を誰よりも理解してくれた恩師であった。 「本当にオニさんには感謝しかなくて。ボロボロ泣きました。改めて一緒に天皇杯を優勝できて良かったなという想いが込み上げてきて」 多くの人の支えや、自分の進んでききた道は間違いではなかったと改めて認識ながら――そんな晴れやかな想いを抱え、山根は勇気を持って新たな一歩を踏み出したのである。 エンターテインメントの国、アメリカではやはり日本との違いを、至るところで感じるという。例えばキャンプでのワンシーン。 「いろんなことが面白いですよね。キャンプでは夕食のあとに、選手のストレスを発散させるような時間をクラブが設けてくれるんです。それこそ『アタック25』みたいに2つのチームに分かれて、それぞれ代表者が回答していくクイズ大会もあって、僕も言葉が分からないなかで楽しみました。 マジックショーも見ましたし、最初の頃は『練習で疲れているし部屋に帰って休ませてくれよ』と思っていたんですが(笑)、やってみるとすごく楽しい。さすがエンターテインメントの国だなと、節々に感じています。 食事は練習日は朝と昼、クラブが出してくれて、僕は今まで朝ご飯は、白米と魚、納豆、卵など日本食と決めていたのですが、クラブの食事だとお米はないので、オートミールを初めて食べたりと、欧米の食事に合わせるようにしています。 でもオートミールの食べ方を知らなくて(笑)。お米と同じようなものだと思っていて、スクランブルエッグをおかずのようにして食べていたら、(吉田)麻也くんに『それグラノーラみたいなやつだぞ、フルーツ乗っけて食べるんだぞ』と笑われて。いろんなことが勉強ですね」 さらに周囲には知っている英単語をフル活用し、積極的に話しかけるようにしているという。 「数少ない単語で勝負しています。それでも、みんな分かろうとしてくれて。多分メチャクチャ間違えていると思うんです。でも果敢に攻めています。物怖じしちゃいけないとは聞いていたので、いろんなスポーツのことだとか、それこそキャンプ地がラスベガスに近くてスーパーボールが開催されていたので、そういう話だとか。みんなノリが良いのでなんとかなるのかなと感じていますね」 充実ぶりが窺える日々。もっとも、改めて疑問に思っていたことも聞いてみた。「欧州ではなくMLSへ移籍することに抵抗はなかったのか?」。その問いに山根は自信を持って答えてくれた。 「移籍する前のMLSのイメージはすごくフィジカル寄りのリーグなんだろうなというものでした。麻也くんにどういう感じか訊くこともできていました。 正直に言うと、去年、僕はACLを戦うのが一番楽しくて、最も『サッカーをやっているな』と感じることができたんです。アウェーでの難しさ、観客席から飛んでくる厳しい野次やジェスチャー、そして対面する大きくて、速くて、強い相手。MLSに飛び込めば、その環境を日々、体験できるという想いがありました。だから僕は欧州が良かったなどとは、あまり思ってないんです」 ただし、渡米後、当初はプレー面で難しさも感じたという。そんな時に背中を押してくれたのが川崎での経験だった。 「外国人のなかで、日本人が入ってやる難しさは、実際に体験してみないと分からないと思うんです。それこそ日本代表として外国人と戦う舞台とはまた違って、自分が得意なプレーをとにかく出そうとする選手が多かったりする。 日本人だったらつながりを意識しながらやりますが、『いや俺はこういう選手だから』と、自分の特長を出すことに集中している選手と一緒にやっていくなかで、『恐らくこうしてくれるよね』と期待すると、自分の思ったようには動いてくれないシチュエーションに直面して難しさを感じてしまう。 そのうえ、身体の大きな選手が目の前に来たり、日本では引っかからないようなパスを長い足で当てられたりと、選手ひとりとして何ができるのかを、すごく試されているなと感じました。 そんな時、キャンプの途中に、フロンターレのACLの試合があって(ACLラウンド16のアウェー・山東泰山戦/○3−2。ただ1週間後のホームでの一戦で川崎は敗れて敗退となった)、久々に天皇杯決勝のハイライトも見ていたら、改めて心にくるものがあったんです。こっちきて難しさを感じているなかで、ACLのアウェーの試合を含めて身体を張って、勝ちにこだわる、すでに真剣勝負のなかにいるフロンターレの選手たちの姿を目にして、『俺は何をしているんだ』と。もっとやらなくちゃいけないと決意してから、良いプレーを出せるようになりました。 それこそ最初のうちは『ああしてほしい、こうしてほしい』と考えていましたが、味方がどういうプレーをするかまだ分からない部分があるなかで、気を使って味方を見ることに時間をかけると、どんどん自分のリズムが狂ってしまう。 そこを『もう良いや、めちゃくちゃ要求してやろう』と意識を変え、好きなように動き、自分が欲しいところで受け、意図を見方にちゃんと伝えるようにしたら、キャンプのラスト数日や、最後の練習試合は自分のなかで良いプレーができたんです」 リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバらを率いるインテル・マイアミとの開幕戦のピッチには、背番号2の姿があった。そこから山根は5試合連続でフル出場を果たしている。 チームも元バルセロナのMFリキ・プッチらを軸に2勝3分とまずまの成績を残している。それでも自らに厳しい男だ。求めるのはさらなる高みなのだろう。 「ここで活躍できれば、フロンターレの時とまた違う選手に、バージョンアップできると信じています。すごく楽しみですし、ひとりの選手として試されている。いろんなタイプの対戦相手に、様々な守り方ができるようになりたいです。プラス人間として、いろんな国籍の人たちがいるなかで、学んでいきたい。人間としての“深み”を持てるようになりたいですね」 そしてもうひとつ、伝えたいメッセージも生まれた。 「僕が言いたいのは、自分のことではなく、MLSというリーグに対して、より関心を持ってもらえればということですね。それは見てくれる人たちもそうですし、現役の選手たちには特にこのリーグでプレーをする選択肢を頭の片隅に入れておいてほしいなと思います。 Jリーグでも、欧州移籍が当たり前になってきた今、“いかに早く行けるか”がポイントになっていると感じます。ただ、高卒3、4年目にJリーグで活躍し、23、24歳で欧州に渡る形では、遅いと言われる時代になってきているのかもしれません。そのなかで、ワンステップ、MLSを挟むというのもありなんじゃないかなと、個人的には考えています。 日本人選手のクオリティの高さはこっちに来ても感じます。技術力が高く、いろんなことができる。MLSでは重宝されるはずですし、英語圏で言語も学べますし、本当に多くの国籍の選手がプレーをしているからこそ、様々な文化を知ることができる。 クラブの環境も整っているからこそ、実力も発揮しやすいはず。そういう面でも海外での第一歩目としてもすごく良いリーグなのかなと。現にMLSから欧州に行く選手も多いですし、欧州からはJリーグより注目されているようにも感じます。だからこそ若い選手にとってはありなのかなと。 サラリーキャップ制度(年俸総額の上限制度)があるなかで、各クラブはできるだけ金額を抑えながら良い選手を獲ろうとしていて、そうした基準に日本の選手はマッチしているはずです。そうやって道が増えれば、日本人選手の可能性は改めて広がるのかなと。 だからこそ麻也くんとも、僕らがMLSの良さを伝えていこうという話をしているんです。あまり言いすぎると日本のサポーターの方たちに怒られちゃいますが(苦笑)、日本サッカーの発展のためにも、考えていくべきなのかなと」 そのなかで30歳となった自身は代表復帰や、欧州へのステップアップという野望を抱いていないのか。そんなこちらの意図はやんわり否定する。 「サッカー選手である以上、日本代表は常に意識するものです。僕の頭のなかにも、もちろん入っています。でも今はそこを明確な目標にしているわけではなく、まずは目の前のこと。まだここで何も成し遂げていないですから。それに僕の場合、先ばかりを目指しても良いことはないんですよ。計画通りにいつもいかないので(笑)。一歩一歩。目の前のことに全力を傾ける。そこですね」 それこそが山根視来の生きる道。川崎で称賛され続けた姿勢なのだろう。 インタビューの数日後、山根のもとには川崎のサポーターたちから数多くのメッセージが寄せられた等身大のタペストリーが届いた。背中を押してくれる人たちがこんなにもいる。異国の地で彼はこれからもピッチを走り続け、闘い続けるはずである。 、はこちら ■プロフィール やまね・みき/1993年12月22日生まれ、神奈川県出身。178・72。あざみ野F.C.―東京Vジュニア―東京VJrユースーウィザス高―桐蔭横浜大―川崎―ロサンゼルス・ギャラクシー。J1通算196試合・14得点。J2通算37試合・0得点。日本代表通算16試合・2得点。粘り強い守備と“なぜそこに?”という絶妙なポジショニングで相手を惑わし、得点も奪う右SB。 取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月15日 20:41
5月11日に開催されたスコットランドリーグの第36節で、日本人5選手が所属する首位のセルティックは、3ポイント差で2位の宿敵レンジャーズをホームに迎え、2−1と下した。
3連覇に王手をかけた一戦で躍動したのが前田大然だ。38分には左サイドから果敢に仕掛けてクロスを送り込み、これが相手MFジョン・ランドストラムに当たってオウンゴールを誘発。得意のハイプレスでも敵のキーマンであるジェームズ・タバーニアを抑え込むなど、攻守に渡って貢献する。
ただ、惜しかったのが、60分と89分とネットを揺らしながら、いずれもオフサイドでゴールが認められなかったシーンだ。
右サイドから送り込まれたクロスをファーサイドで受けてシュートを放った後者について、セルティックのレジェンドGKであるパット・ボナー氏が、英公共放送『BBC』でこう発言している。
「彼はそのポジションでオフサイドになってはいけない。マエダはラインを向こう側まで見ることできた」
【動画】伝説OBが指摘した前田大然の幻ゴール
相手の最終ラインが全て視界に入っている位置にいるのだから、オフサイドに掛かるなという指摘だ。この点については、過去に本田圭佑も同じ指摘をしていた。
カタール・ワールドカップの初戦となったドイツ戦の開始早々、伊東純也が右サイドから供給した絶妙のクロスを前田がファーサイドでゴールに叩き込むもオフサイドになったシーンで、解説を務めていた本田はこう悔しがった。
「前田さん、ライン見れるでしょ」
この動き出しを磨き上げれば、さらに脅威になるのは間違いない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 20:11
先のアジア・チャンピオンズリーグの決勝・第1レグで、UAEのアル・アインを相手に決勝点を決めた横浜の渡辺皓太が、今度はJの舞台で魅せた。
5月15日に開催されているJ1第14節で、横浜は敵地で新潟と対戦。25分に渡辺が先制点を奪う。
【動画】渡辺皓太、絶妙な飛び出しからのボレーシュート!
ヤン・マテウスがゴール前に柔らかな浮き球のパスを供給。これに反応した背番号6が、滑り込みながら右足のボレーシュートを流し込んだ。
馬力あるプレーで攻守に存在感を放つ25歳MFが、嬉しい今季J初ゴールを挙げた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 20:00
デサントジャパンが展開するフットボールブランド『UMBRO』は、1924年にサッカー発祥の地・イギリスで誕生し、2024年に100周年を迎える。
その記念日である5月23日(木)から26日(日)の4日間限定で、生誕100周年を祝う「BENE」とのポップアップストア「UMBRO x BENE POPUP STORE」が東京・渋谷にて開催される。
「BENE」(※ベーネ。イタリア語で「良い」の意味)は主に90‘sのヴィンテージ・ユニフォームや雑誌、雑貨などを取り扱うサッカーのセレクトショップ。コロナ禍のイタリアで多くの著名人やサッカー選手が掲げた“ANDRÀ TUTTO BENE”(全てが良くなりますように)という標語が名前の由来となっている。
オーナーはユニフォームや雑貨のコレクターであり、幼少期に祖母から英国土産として譲り受けたレスター・シティのユニフォームをきっかけにコレクションを開始。日本のフットボール文化のさらなる発展を目的に、欧州や南米の熱気、空気を纏ったアイテムを紹介している。
今回のポップアップでは、4月4日(木)にイギリス・ロンドンで人気を博した「BENE」のポップアップをベースに、UMBROの24年シーズンの新作ウェア「THE THIRD by UMBRO」や先日発表した「UMBRO100周年限定コレクション」、「BENE」厳選のUMBROヴィンテージ・ユニフォームなどが販売される。
■ポップアップ開催概要
イベント名:UMBRO ×BENE POPUP STORE
日程:2024年5月23日(木)〜5月26日(日)
営業時間:13:00-20:00
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目22-5 1F
※渋谷駅B1出口より徒歩3分
以下はロンドンで開催された「BENE」ポップアップの様子。
100周年の『UMBRO』が生み出したプレミアリーグ「90年代最高のユニフォーム」5選
来場者からは「セレクトが良い」「希少なヴィンテージ品が多い」など、サッカーの本場イギリスでも、日本発祥のポップアップが高い評価を受けたという。
5月23日(木)から4日間限定で開催される渋谷のポップアップストアも楽しみだ。
2024年05月15日 19:40
黒星は1つ喫してしまったが、今季オランダ・エールディヴィジで28勝4分1敗と驚異的な成績を残して優勝を決めたPSV。
2024年05月15日 19:40
川崎フロンターレは5月15日、J1第14節でサガン鳥栖と敵地で対戦。開始13分に均衡を破る。
瀬古樹の右CKに走り込んだのは、高井幸大。打点の高いヘディングシュートを豪快に叩き込んでみせた。
【動画】どんぴしゃり! 高井幸大の鮮やかなJ初ゴール
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねた先のU-23アジアカップでも躍動した19歳DFが、待望のJ初ゴール。Xでは「高井くん」がトレンド入りし、SNS上では「やっときた!」「完璧やで」「打点の高さが素晴らしい!」「高さより動きの質!」「超絶嬉しい」「本格的に世界に見つかってまう」といった声があがっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 19:30
日本代表MF三笘薫が所属するブライトンは、クラブのベテラン2名と契約を更新した。
現在プレミアリーグ10位に位置するブライトンは、来季に向けて38歳MFジェイムズ・ミルナーと33歳FWダニー・ウェルベックとの契約延長を正式発表した。
ミルナーはリヴァプールでの8年間で数多くのタイトルを獲得し、昨夏にブライトンへ完全移籍加入。プレミアリーグでは通算634試合に出場してきた鉄人ミルナーは、ブライトンで新たに契約を1年延長する。同選手は公式サイトで以下のようにコメントしている。
「これまでと同じくらい意欲的だし、来季に向けてワクワクしている。今シーズンの前半戦は、クラブが初めてヨーロッパでプレイしたこともあり、本当に楽しめたし、後半戦は個人的には怪我人が何人か出て残念な結果になってしまったけど、来季の開幕に向けて準備万端だよ」
また、かつてアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドで活躍したウェルベックだが、ブライトンとは2020年10月に契約。クラブでは通算123試合に出場し、25ゴール・8アシストを記録。その活躍が評価され、新たに2026年までの契約締結に至った。
ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督は、「2人との契約延長を喜んでいる。サッカー選手として、また個人としての彼らの資質は誰の目にも明らかだ」とベテランを称賛するコメントを残している。
2024年05月15日 19:00
延期となっていたプレミアリーグ第34節でチェルシーとの対戦を控えているブライトン。指揮官のロベルト・デ・ゼルビは試合前日のインタビューにて、チェルシーのエースであるMFコール・パルマーの獲得に昨夏動いていたことを認めた。『METRO』が伝えている。
昨夏に総額4250万ポンドとも言われる移籍金でマンチェスター・シティからチェルシーに移籍を果たしたパルマー。シティ時代から才能を注目されていた逸材だったが、チェルシーに移籍後、覚醒している。シティではなかなか出場時間を得られなかったパルマーだったが、移籍後はプレミアリーグ32試合の出場で21ゴール10アシストを記録している。
プレミア年間最優秀選手候補、年間最優秀若手候補にも名を連ねているパルマーについて、デ・ゼルビは同選手の獲得に動いていたことを認め、さらに現在の活躍を称賛している。
「我々は昨年の夏に彼を連れて来ようとした。彼はトッププレイヤーになれるだろうと思った。パルマーのクオリティは明らかだ。今シーズン、彼は非常に良いプレイをし、多くのゴールを決めている」
チェルシーに移籍後、ステップアップを果たしたパルマー擁するチェルシーは3連勝中であり、順位を7位にまで上げている。一方のブライトンは多くの主力選手の怪我もあり、今シーズンは主力選手の怪我で苦しみ、10位に甘んじている。
勢いのあるチェルシーを相手にブライトンは勝利を収めることができるのか、注目だ。
2024年05月15日 19:00
ドイツ1部ホッフェンハイムとキットサプライヤーのJomaは14日、2024-25シーズンの新ホームユニフォームを発表した。
2024年05月15日 18:50
ファジアーノ岡山は15日、同クラブに所属するFW太田龍之介の負傷状況を報告した。
クラブは受傷日を明かしていないものの、太田は医療機関にて検査の結果、右足関節外側不安定症および右足関節前方インピンジメントと診断されたという。その後、5月2日に手術を実施した。全治までは手術後からおよそ3カ月程度を要する見込み。回復の進行度合いによって復帰時期は前後するものの、順調に進めば、8月3日に控えた2024明治安田J2リーグ第25節のモンテディオ山形戦の前後には実戦復帰を果たせる可能性が高い。
現在22歳の太田は、セレッソ大阪U−15、ファジアーノ岡山U−18、明治大学を経て、今季より岡山へ入団。ルーキーイヤーから背番号「11」を託されると、3月24日に行われた2024明治安田J2リーグ第6節のザスパ群馬戦(○2−1)に先発出場し、Jリーグデビューを飾った。今季はここまで4試合のピッチに立っており、先発出場が2試合、途中出場が2試合となっている。
今シーズン、岡山は2024明治安田J2リーグ第15節を終えた時点で、6勝6分3敗の成績を残し、勝ち点「24」を積み上げて現在6位につけている。開幕から7試合を5勝2分と無敗で駆け抜けたが、現在は直近4試合未勝利(2分2敗)と苦しい状況だ。首位を走る清水エスパルスとの勝ち点差は「13」まで広がっており、J1昇格のために巻き返しを狙って前半戦の終盤を過ごす。
【ハイライト動画】岡山の最新試合はこちらからチェック!
2024年05月15日 18:35
バレンシアのGKギオルギ・ママルダシュヴィリに、ニューカッスルが関心を寄せているようだ。15日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
先日、「僕の夢はここで続けることだけど、でもそれは自分次第ではないんだ」とギオルギ・ママルダシュヴィリは吐露していた。現在23歳の守護神はバレンシアで不動の地位を築いた他、今年3月にはジョージア代表を史上初のEUROに導いた“母国の英雄”として崇められ、今や市場価値は3500万ユーロ(約59億円)とラ・リーガで最も高いゴールキーパーにまで上り詰めた。ビッグクラブが獲得に乗り出すことは想像に容易い。そして、選手本人がバレンシア残留を希望するのとは裏腹に、これまで数々の悪政を敷いてきたオーナーのピーター・リム氏は“売り時”と見ており、まさに生殺与奪の権利を握られている状況なのだ。
そんなママルダシュヴィリに対して、いち早く獲得に乗り出しているのがニューカッスルとのこと。『マルカ』によると、ニューカッスルはゴールキーパー陣に不安要素を抱えており、ニック・ポープ、マルティン・ドゥブラフカ、ロリス・カリウスらのパフォーマンスが不安定という。そこで、ラ・リーガのファッショナブルな守護神に白羽の矢を立てたと併せて伝えている。
先に述べたようにピーター・リム氏は、同選手の売却を推し進める意向だ。『マルカ』は、バレンシア側が交渉に応じるのは、数年前に100万ユーロ弱(約1億7000万円)で獲得したママルダシュヴィリに4000万ユーロ(約67億円)以上の入札を行ったクラブのみと指摘した。加えて、今シーズン終了前までの早期決着を望んでいる模様。ただ反対に、財政的な余裕があるニューカッスルに限らず、獲得に興味を持ったクラブは、ピーター・リム氏らが何よりも売り上げを欲していることを把握しており、交渉はその辺りがカギとなると見解を示している。
ルベン・バラハ監督が率いる“新生”バレンシアの中でも際立つママルダシュヴィリだが、来シーズンに『メスタージャ』でその姿を見ることはできなさそうだ。
2024年05月15日 18:30
日本代表FW上田綺世の所属するフェイエノールトだが、現監督のアルネ・スロット監督のリヴァプール行きに備え、早くも新監督探しに尽力しているようだ。
オランダメディア『Voetbal International』によると、フェイエノールトは来季の新監督候補として現在35歳のヌリ・シャヒン氏をリストアップしたとのこと。
トルコ系ドイツ人で元トルコ代表のシャヒン氏は、ボルシア・ドルトムントの下部組織出身であるボルシア・ドルトムントII出身。ドルトムントやレアル・マドリード、リヴァプール、ブレーメンといった数々の欧州ビッグクラブでプレイし、2021年10月に当時所属していたアンタルヤスポルの監督に正式就任する形で現役を引退している。
フェイエノールトは現在チームを率いているスロット監督の今季限りでの退任と、来季のリヴァプール指揮官就任が決定的。そのような中で後任候補としてリストアップされたのが、07-08シーズンのみローン移籍で同クラブに所属した過去があるシャヒン氏だったようだ。
同メディアによると、フェイエノールトのゼネラル・マネージャー兼テクニカル・ディレクターのデニス・デ・クローゼ氏は「監督というのはクラブで最も重要なポジション。私にとって新監督の任命は単なる業務ではない。今後数週間にわたってじっくりと方向性を定め、クラブと協議する」と監督の重要性を強調するコメントを残している。
今年1月からは、古巣ドルトムントでアシスタントコーチを務めているシャヒン氏。アンタルヤスポルで選手兼任監督として約1年、監督として約1年半と未だ指揮官としての経験は浅いが、来季フェイエノールトで指揮をとることになるのだろうか。次期監督が誰に決まるかは、上田の同クラブでの将来にも大きく影響しそうだ。
2024年05月15日 18:19
ラツィオの指揮官がイゴール・トゥドール監督になってから変わったのは、鎌田大地を巡る状況だけではない。
2024年05月15日 18:00
バイエルン・ミュンヘンの新監督候補の一人として名前が挙がるなど、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督は、いまや欧州サッカー界屈指の名将の一人として数えられている。
緻密にデザインされた攻撃の組み立てが特長のブライトンについては、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督も称賛の言葉を惜しまない。同監督は、イギリス国営放送『BBC』の取材を受けた際にブライトンを指揮するデ・ゼルビ監督について以下のように語った。
「デ・ゼルビに対する私の感嘆の思いは年々増している。彼はブライトンで信じられないような仕事をしているんだ」
しかし、サッカー関係者の中には世間のデ・ゼルビ監督に対する評価に疑問を持つ者もいる。かつてユベントスやレアル・マドリードで数々のタイトルを獲得したファビオ・カペッロ氏もその一人だろう。
同氏は、マドリードで行われたイベント『Laureus Sports Awards』に出席した際にデ・ゼルビ監督についての話題になると、「彼は良い準備ができる監督で、どのチームを指揮しても自分のアイディアをしっかりと落とし込める」と称賛する一方で、「私の中では、デ・ゼルビは3番手グループの監督にランク付けされる。グアルディオラをはじめ多くの人々が彼を一流の監督の一人と見なしているが、彼のチームは今季のプレミアリーグでは10位もしくは11位だ。それから、彼はこれまでのキャリアでタイトルを獲得したことがあるか?」とも語り、ゼ・ゼルビ監督が名将と評価されていることに疑問を呈した。
フットボールに対する明確な哲学を持ち、さらにその哲学を選手達に伝える力を持ち合わせていることは重要だが、それらだけでなく結果も伴っていなければ名将とは言えない。それがカペッロ氏の考えのようだ。
2024年05月15日 17:30
リオネル・メッシをはじめとする世界的スーパースターが集うメジャーリーグ・サッカー(MLS)に、またしてもスター選手が加入する可能性がある。
『The Athletic』によると、セビージャに所属する元スペイン代表セルヒオ・ラモスは契約満了となる今夏に、フリーで2025年からMLSに参入するサンディエゴFCに加入する可能性があるようだ。
現在38歳のセルヒオ・ラモスはこれまでに、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、EUROと数多くのタイトルを獲得。そんなセルヒオ・ラモスは昨夏に、下部組織から過ごし、プロキャリアを始めたセビージャに復帰。今季はこれまで公式戦34試合に出場し7ゴール1アシストと中心選手として活躍している。
そんなセルヒオ・ラモスだが、セビージャとの契約は来月までとなっており、同メディアによると、同選手はプロデビューを果たしたクラブと契約延長をしない見込みだという。そして、サラリーキャップの制限を受けないMLSの特別指定選手としてサンディエゴFCと契約する可能性があるようだ。
サンディエゴFC のような新興クラブに、セルヒオ・ラモスのような経験と実績を十分に持ち、常に勝つ姿勢を持つスター選手が加入することとなれば、クラブの価値は飛躍的に上がるだろう。メッシやブスケッツを獲得し、成功したインテル・マイアミに続いて、アメリカではこういった傾向が加速しているようだ。
2024年05月15日 17:23
凄まじい“キレ方”だった。
現地5月14日に開催されたプレミアリーグの第34節(延期分)で、5位のトッテナムが2位のマンチェスター・シティとホームで対戦。51分に先制を許すと、後半アディショナルタイムにもPKで被弾し、0−2で敗れた。
この一戦で、途中交代に激怒したのがトッテナムのMFロドリゴ・ベンタンクールだ。先制点の場面で、フィル・フォデンの突破を止められなかった悔しさもあったのだろう。
その直後の55分、最初の交代でベンチに下がると、怒りが爆発。ベンチのイスを複数回蹴り飛ばし、ペットボトルを叩きつけて、大暴れした。
横に座っていた同僚のブライアン・ヒルが怯えたような表情を見せるほど激昂する姿に苦言を呈したのが、イングランド代表のレジェンドであるマイケル・オーウェン氏だ。
【動画】交代に激怒!イスを蹴り飛ばすなど大暴れするトッテナムMF
『OPTUS SPORT』によれば、まずウルグアイ代表MFが序盤にイエローカードを受けたこのが、失点シーンでの対応に影響したと指摘している。
「これはイエローカードをもらって何もできない男のチャレンジだ。彼(フォデン)を行かせてしまった。もし監督が『うちの選手たちはピッチ上にいるのに、チャレンジできない』と考えたら、おそらく変化を起こす必要がある。彼を交代させなければならない」
そのうえで、「それ(交代)は理解できるが、彼の反応は理解できない。フラストレーションはわかるが、やりすぎだ」と糾弾している。
アンジェ・ポステコグルー監督やクラブは、この行為に何らかの制裁を科すのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部