2024年03月29日 17:19
2024年、川崎からMLSのロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍を決めたのが、日本代表としてカタール・ワールドカップにも出場した右SBの山根視来である。30歳での初の海外挑戦。その姿を追ったインタビューを3回に分けてお届けしよう。 ――◆――◆―― 大谷翔平の一挙手一投足に沸き、アリーナでは八村塁が眩いスポットライトを浴びる。 今、日本人の歓声が大きく増しているアメリカ・ロサンゼルス。夢の詰まったこの街で、またひとり、新たな男が壮大なチャレンジをスタートさせている。 山根視来、30歳。2020年に湘南から川崎に移籍して以降、数々のタイトルを手にし、2022年のカタール・ワールドカップ出場も果たした右SBである。 「お久しぶりです。こっちの生活ですか? 夜は暇でしょうがないんですよ(笑)。実際はそんなことないんでしょうが、夜出かけるのはやっぱり怖いじゃないですか。なんだかひとりで歩いているとゾクゾクするというか(苦笑)。だからひとりで英語の勉強をしていることが多いですかね」 MLSの開幕直前、山根は相変わらず裏表のない言葉でこちらを笑わせてくれる。ちなみに英語は自称「中学1年生レベル」。だからこそレッスンには精力的なんだとか。 「確認のテストのようなものもあって、今日も怒られないために、ちゃんと宿題をやって頑張って勉強しておいて良かったです。褒めてもらえました(笑)」 その笑顔はまるで新たな発見を手にした少年のようだ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 取材に応じてくれた時点では、まだ家族は渡米しておらず、自身も家を探しながらホテル住まいをしている最中。それでも初の海外での生活は刺激の連続だという。 「昨日は引っ越しに向けてマットレスを買いに行ったんですが、どのマットレスが良いか伝えるにもすごく時間がかかってしまって。 2時間くらいして、やっと支払いにいけるぞとなったら、まだこっちの銀行のカードを持っていなくて、日本のカードでは支払いができないと(苦笑)。結局買えず、クラブのスタッフの人に『あとで払うから代わりに買ってほしい』とお願いしました。さすがに疲れましたが、真新しいことばかり。それにこっちの人はみんな優しくて、店の人もめちゃくちゃ時間がかかったのに『気にするな』と。周りの人に助けてもらっていますね」 さらに大きな存在もいる。日本代表に続き、チームメイトとなった吉田麻也である。 「こっちにきて約1か月ですが、すでに4、5回は麻也くんの家族と食事をさせてもらっていて、今日も自宅に誘ってもらい、ご馳走になってきたばかりなんですよ。本当にありがたいですね。 あの人以上に頼りになる日本人っていないんじゃないですかね。でも、だからこそミーティングなどでも、麻也くんになんでも聞かないように、できるだけ自分で意思疎通をできるように努力しています。ただ試合中にどうしても周りに伝えたいことがあると、麻也くんに助けてもらうようにしています。本当にいつもサポートしてくれるので、感謝してもし切れない存在ですね」 持ち前の積極性と、周囲のサポート受けながら、山根の新天地での挑戦は一歩ずつ進んでいるのである。 山根の川崎からロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍が発表されたのは2024年になったばかりの1月6日。 日本ではあまり馴染みのないMLSへの挑戦。その背景には大きな葛藤があった。 ここで少し時計の針を戻そう。 2020年に湘南から川崎に加入した山根は、すぐさま4−3−3の右SBに定着し、前年はリーグ3連覇を逃したチームの快進撃の一端を担い、黄金期を仲間とともに築いた。当時の川崎にはそれこそ、三笘薫、旗手怜央、守田英正、田中碧、谷口彰悟ら今や日本代表の常連となったメンバーが顔を並べ、さらには中村憲剛、家長昭博、小林悠といった偉大な先輩たちの背中があった。 誰もが厳しい意見を出し合いながら高め合うグラウンドで山根も日々力を付け、2021年3月には27歳でA代表デビューを飾ることになる。 国際親善試合として組まれた横浜での日韓戦。山根が“持っている”のはこうした舞台で結果を残すからである。17分、右SBとしてスルスルと駆け上がった山根はエリア内でパスを受けると豪快なシュートでネット揺らす。その名を広く知らしめるには十分な一発だった。 もっともこのゲームが、川崎と日本代表という二足の草鞋を履く濃密で、何度も厳しい現実を突きつけられる日々の始まりでもあった。 「ここ数年、自分の実力とA代表でやらなくちゃいけないレベルと、すごくギャップは感じていました。自分のなかでバランスを崩すことがすごく多かったですね。代表の試合に行くと、本当に速くて、強くて、身体を当てても弾かれるとか、足が長いとか、そういう相手が基本で、それをJリーグに持ち帰って意識してプレーするようにしていました。 フロンターレと日本代表のふたつのチームで、守備のやり方や個人に求められるものの違いについては、自分の頭を混乱させることが多かったと思います。 それこそ無理に取りに行ってしまったり、自分のなかで駆け引きをして、本来ならやられないためにポジションを取らなくてはいけないところを、自分ひとりで奪うためのポジションを取ったり。いろんなことにチャレンジしてみましたが、それが上手くいく試合と、いかない試合の対比がすごくありました。代表に行くたびに、ひとりで奪い切る能力の高い選手の姿を見て、Jリーグに帰って、自分だけガーっとボールにいって穴をあけることも多々ありましたから」 それでも、そんな山根の姿勢を川崎の鬼木達監督は認めてくれた。 「オニさんに、その奪いにいくプレーを否定されたことは一度もないです。それこそ『ドンドン行って良いし、それがミキの魅力だから』といつも声をかけてもらっていました。そこは本当にありがたかったですね」 誤解を招かないように山根も「Jリーグだからダメだとは自分も思っていません」と強調する。「(Jリーグでも)できる選手はできるし、日常にしていくことが大切」と続けるように、現にチームメイトだったCB谷口彰悟は、川崎所属として出場したカタール・ワールドカップで、世界の一線級の選手たちと堂々に渡り合ってみせた。 それでも山根の胸のなかには消化し切れないある想いが広がっていったのである。 【PART2へ続く】 ■プロフィール やまね・みき/1993年12月22日生まれ、神奈川県出身。178・72。あざみ野F.C.―東京Vジュニア―東京VJrユースーウィザス高―桐蔭横浜大―川崎―ロサンゼルス・ギャラクシー。J1通算196試合・14得点。J2通算37試合・0得点。日本代表通算16試合・2得点。粘り強い守備と“なぜそこに?”という絶妙なポジショニングで相手を惑わし、得点も奪う右SB。 取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月14日 15:43
23-24イングランド・プレミアリーグは13日、第37節の試合が行われ、アストン・ビラ(Aston Villa)はジョン・デュラン(Jhon Duran)が終盤に2得点を挙げてリバプール(Liverpool FC)との一戦を3-3の引き分けに持ち込んだものの、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場を確定にわずかに及ばなかった。
序盤にGKエミリアーノ・マルティネス(Emiliano Martinez)のオウンゴールで先制を許したビラは、早い時間帯にユーリ・ティーレマンス(Youri Tielemans)のゴールで追いついたものの、その後コーディ・ガクポ(Cody Gakpo)とジャレル・クアンサー(Jarrell Quansah)に得点を奪われ、公式戦4連敗を喫するかに思われた。
それでも途中出場のデュランが85分、88分と立て続けにゴールを決めて追いつき、4位のビラは1983年以来となる欧州トップ大会への出場に近づいた。
タイトルを追いかける2位マンチェスター・シティ(Manchester City)が14日の試合で5位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝利すれば、ビラは4位が確定する。
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2024年05月14日 15:41
パリ五輪に出場するU-23日本代表の大岩剛監督が5月14日、報道陣の取材に応じた。
大岩ジャパンは4月に行なわれたU-23アジアカップで4大会ぶりの優勝。8大会連続の五輪出場を決めた。指揮官は最低限の目標であった大舞台への切符を掴んだ今、アジア杯で感じたプレッシャーを改めてこう振り返った。
「当然、プレッシャーは僕だけじゃない。選手がものすごくプレッシャーを感じていて、それをいかに取り除いてあげるかっていう作業もしていた。でもやっぱりあれだけの見られ方をするというのは、彼たちもものすごく経験になったと思う。
それぞれの立場でみんなプレッシャーを感じていたと思います。監督もコーチも。あとは裏方さんもいますけど、そういう人たちもそれぞれのポジションで、ものすごくプレッシャーを感じていたと思う。喜びよりも、何かミッションを自分たちで終わらせることができたという、ホッとしたっていうのが正直なところです」
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
国民からの期待を一身に背負いながら、その大きなプレッシャーを乗り越えたU-23代表。7月にはパリ五輪に挑むが、その前の6月にはアメリカでU-23アメリカ代表との強化試合、2連戦を行なう。そこで気になるのは、その時点でオーバーエイジの選手を呼べるのかという点だ。
これについて大岩監督は「現時点では分からない」としつつも、「もし来てくれたらの仮定の話ですけど...」と続け、次のように語った。
「大会(五輪)の登録が18人なので、そういうところも関係してくる。アジアカップの前にもオーバーエイジのことを話しましたけど、その時と同じです。当然、その時からU-23の選手たちだけでいくことも想定をしているし、オーバーエイジが来てくれた時のことも想定していた。本当にいろんな想定をしています」
また、OAがU-23代表に入ることの影響にも言及。「我々の望んでいる選手が、我々のグループに入ってくることで、チーム力が上がっていくか、個人の成長があるかも当然、考えないといけない。それ(OA)が入ったから良い悪いではなく、それが1人かもしれないし、2人かもしれないし、3人なのかもしれない。ゼロかもしれないっていうのも、しっかりコミュニケーションを取ってやりたい」と、OAの招集は慎重に決めていきたいとした。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月14日 15:23
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、必勝態勢で臨むトッテナム戦について言及した。13日、クラブ公式サイトが同監督のコメントを伝えている。
今季のプレミアリーグ優勝争いは、マンチェスター・Cとアーセナルの“一騎打ち”となった。アーセナルは12日に行われたプレミアリーグ第37節でマンチェスター・ユナイテッドを1−0で下し、暫定首位に浮上。マンチェスター・Cはアーセナルよりも消化試合が1つ少なく、14日には延期分の第34節・トッテナム戦を控えている。
グアルディオラ監督は「私から言えることは実に明白だ」と前置きしつつ「我々に残された選択肢はただ1つ、試合に勝つことだけだ。我々は前進していく」と、トッテナム戦での勝利を誓った。
指揮官は「勝たなければプレミアリーグで優勝できないことは分かっている」とコメント。トッテナムに対する警戒感も口にした。
「彼らとの試合での要求はいつでも高いが、今季は特にそうだ。他の監督が指揮していた時よりも、今の彼らは積極的になっている」
「彼らはとてもアグレッシブだし、何が起ころうとも苦にしない。『アンフィールド』では0−4で負けていても自分たちのゲームプランを実行し続け、自分たちの信念を貫いていた」
5日に行われた第36節のリヴァプール戦で、トッテナムは後半序盤の59分までに4点のビハインドを背負いながらも、ブラジル代表FWリシャルリソンと韓国代表FWソン・フンミンのゴールで2点を返す気概を見せた。グアルディオラ監督は、トッテナムの“反骨精神”に注意を向けている模様だ。
2024年05月14日 15:05
今季に栃木SCからレンタルバックした湘南ベルマーレのFW根本凌が、怪我からの再起へ向けて順調に歩んでいる。
2024年05月14日 14:51
元Jリーガーの鄭大世氏が自身のX(旧ツイッター)で“永遠のキャプテン”へ熱いメッセージを送っている。
「その背中は遠かった
のしあがり、タメのほとんどをぶち抜いたが、一人だけ触れることすらできず、スパイクを脱いだ。
あ、これが足元にも及ばないってやつか
最後まで華麗に優雅に大空を飛び 高い屋根に降り立ち、羽を休める
見事な人生。あっぱれ」
これは、今季限りで現役引退する長谷部誠(フランクフルト)へのメッセージである。
23-24シーズンのブンデスリーガ最終節、フランクフルトは5月18日(現地時間)にホームでライプツィヒと戦う。その試合を前に、『PUMA JAPAN』がX(旧ツイッター)で長谷部の功績を以下のように讃えた。
「あなたのサッカー人生に何度も励まされてきた。
チームを鼓舞し続けてきたその背中を今度は私たちに押させてください。
永遠のキャプテン、ありがとう。
まだ旅は終わらない。
これからも、ともに走っていこう。」
これに対し、鄭大世氏が反応したのだ。長谷部が如何に偉大なフットボーラーかは、鄭大世氏の味わい深いメッセージからも分かるだろう。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
「エンドウは我々の6番ではない」交代後に2失点なのになぜ? 遠藤航に現地ファンからまさかの辛辣批判「10人で戦っているのと同じ」「機動力がない」
2024年05月14日 14:38
藤枝MYFCは14日、国士舘大学に所属するDF大森彗斗の2025シーズン加入内定を発表した。
2003年1月4日生まれの大森は現在21歳。国士舘高校から国士舘大学へと進学した同選手は、来シーズンより藤枝MYFCに加入するのに伴い、クラブ公式サイトにて以下のようにコメントを残している。
「この度、2025シーズンより藤枝MYFCに加入することが決まりました、国士舘大学の大森彗斗です。幼い頃からの夢を叶えることができたのは、どんな時でも支えてくれた家族や友人の存在があったからだと思います。現状に満足せず常に上を目指し、選手としても人間としても成長できるように頑張ります。感謝の気持ちを結果で示し、恩返しできるよう全力で戦います。藤枝MYFCのファン・サポーターの皆様、応援よろしくお願いします」
2024年05月14日 14:35
5月15日に行なわれるJ1第14節で、7位のセレッソ大阪は2位のFC町田ゼルビアと敵地で対戦する。
C大阪は今季、開幕から8戦負けなしで一時は首位に立った。しかし直近の5試合は未勝利で7位まで順位を下げている。毎熊晟矢、登里享平ら主力が負傷離脱している苦しい状況もあるなか、目標に掲げるタイトル獲得を成し遂げるためにも、町田に勝利を収め、上位に食らいついていきたい。
14日のトレーニング後、オンライン取材に応じた小菊昭雄監督が、勝点を順調に伸ばせていない要因を次のように語った。
【PHOTO】最後までチームに声援を送り続けたセレッソ大阪サポーター!
「複数の理由がありますが、主力に怪我人が出たこと、蓄積疲労のある選手が多数いること、私たちの特殊なサッカーに対して相手のスカウティングが進み、良さを消してくることなども理由だと思います。ただ(前節のヴィッセル神戸戦からの)3日間のトレーニングで、また(選手の)競争が回り出したので、明日の試合に出る選手のなかに期待が大きい選手もいます。
戦術的なところも、スカウティングをされるなかで、私たちが新たな変化を起こす必要もあります。キャンプからやっていることに対して、プラスアルファの肉付けをしているので、特にビルドアップのところは皆さんに見せたいです。今の勝点差は自分たちで取り戻せる。2位の町田に勝つことによって、またチームが成長できると思う」
また、町田戦で勝利するためのポイントについては、こう言及した。
「相手のリスタートとロングボールへの対応は、神戸戦と同様にポイントになる。神戸戦で良くできたところもあるし、リスタートの課題もあった。この3日間、短い時間でしたけど、課題に対して選手たちが真摯に向き合って、“グループで解決するんだ”“絶対にやらせないんだ”という強いメンタリティを感じました。相手のストロングポイントを出させない、そしてそのバトルに勝つ、全員でカバーし合うというトレーニングができたので、しっかりとそれを表現したい」
3戦負けなしと好調の町田を破り、久々の勝点3を掴めるか。
構成●サッカーダイジェスト編集部
2024年05月14日 14:33
Jリーグが5月14日、公式YouTubeチャンネルで「復刻版 Jリーグカレー2024年篇」を公開した。
2024年05月14日 14:14
23-24スペイン1部リーグは13日、第35節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はラミネ・ヤマル(Lamine Yamal)とラフィーニャ(Raphinha)のゴールでレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に2-0で勝利し、2位の座を守った。
昨季王者のバルセロナは不本意なシーズンの最終盤にプライドだけを懸けてプレーしており、それを少しでも保つためには今季躍進したジローナ(Girona FC)を上回ることが不可欠となる。
前節ジローナに2-4で敗れ、この結果レアル・マドリード(Real Madrid)の優勝が決まった中、バルセロナは40分にヤマルのゴールで先制すると、終盤にはラフィーニャのPKで勝利を決定づけた。これでバルセロナは、3位ジローナとの勝ち点1差の2位を維持している。
一方敗れたソシエダは、12日の試合で勝利したレアル・ベティス(Real Betis)に6位の座を明け渡し、来季も欧州大陸大会に出場するという野心をそがれた。
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2024年05月14日 14:00
栃木SCは14日、双方合意の下で田中誠監督および柳下正明ヘッドコーチとの契約を解除したことを発表した。後任は決定次第のお知らせとなることを併せて伝えている。
1975年8月8日生まれの田中氏は現在48歳。ジュビロ磐田とアビスパ福岡、日本代表でプレーした現役生活を終えた後、サックスブルーの古巣で指導者キャリアを積む。U−18チームの監督やトップチームコーチ、強化部などを歴任した同氏は、今シーズンに栃木SCの新監督に就任。しかし、J2リーグ第9節ジェフユナイテッド千葉戦では8失点の惨敗を喫するなど、第15節終了時点で3勝3分9敗の降格圏19位に低迷していた。
自身初となるシニアカテゴリーでの監督挑戦は、約3カ月で幕引きとなった田中氏。14日付けで契約解除となった同氏は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「チームを勝利させることができず、不本意な結果になっていることに対して責任を感じております。栃木SCを全力でサポートして頂いているファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さま、ホームタウン、スタジアム運営や練習場の整備に関わる皆さまなど多くの方々に支えられていることに大変感謝しております。ここまで一緒に戦ってくれた選手、テクニカルスタッフ、メディカルスタッフ、通訳、マネージャー、クラブ関係者の皆さまにも心から感謝しております。
「そして何より、どんな状況でもホーム、アウェイと選手達を熱く鼓舞し、後押しをしていただいたにも関わらず、サポーターの皆様を笑顔にする試合を届けることができず、期待に応えられなかったのは本当に申し訳ない気持ちです。短い期間でしたが、栃木SCに関わるすべての皆様に感謝いたします。監督のキャリアをスタートさせていただいたことにも感謝の気持ちでいっぱいです。これからの栃木SCの飛躍を心から応援しています」
また同日、柳下正明ヘッドコーチの解任も決定。昨シーズンまではツエーゲン金沢で指揮を取っていた現在64歳の同氏も、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「今年の1月から今まで、自分の役割を果たすことができなかったと思っています。その役割とは、監督をサポートすること、選手たちみんなを成長させること、チームを勝たせること。その力になることができなかったことを本当に申し訳なく思っています。またチームがひとつになって、チームの目標を達成できるように、お互いに切磋琢磨していってもらえたらと思います。4ヶ月という短い時間でしたが、皆さんありがとうございました」
2024年05月14日 14:00
Jリーグは14日、5月15日(水)の「Jリーグの日」を記念し、31年前の開幕当時話題になった「Jリーグカレー」のCMの令和版として「復刻版 Jリーグカレー2024年篇」をYouTube上で公開したことを発表した。
動画には、当時から出演していたラモス瑠偉氏だけではなく、子役として登場していた“まさおくん”もなんとお父さん役として登場。31年ぶりにラモス瑠偉氏との再共演を果たしている。
カレーを食べたあと、“まさおくん”がラモス瑠偉氏に変身するモーフィングまで完全再現!
ただ、前回のCMでは「おかわり」だった最後のセリフは、31年ぶりの撮影ということで「ただいま」に変わっている。「Jリーグカレー」を食べてラモス瑠偉氏に変身した“まさおくん”の名シーンが帰ってきたことを表現した素敵な変更だ。
前回のCMで子役として登場していた、“まさおくん”役の石山昌さんがお父さん役として出演。久しぶりにラモス瑠偉氏と再会し「大きくなったな、食べ過ぎだよ」と「Jリーグカレー」を食べて大きくなる当時のCMにかけて、成長した石山さんに声をかけていたという。
当時現役だったラモス瑠偉氏が出演し話題を呼んだ「Jリーグカレー」のCMは、CM好感度ランキングで数か月にわたり連続1位を記録(※CM総合研究所調べ)。サッカーファンでなくても知っているほど有名なCMだっただけに、今回製作するうえで様々な苦労があったに違いない。
再現CM動画「復刻版 Jリーグカレー2024年篇」のCreative Directorを務めた明円卓氏は以下のように語る。
「当時、超話題になったCMを最大限にリスペクトして作ろうということで、カレーの具材の大きさまで再現しています。「Jリーグカレー」と一緒に“まさおくん”にも再来してもらおうということで、ご本人にも登場して頂きました。そして何より、ラモスさんはやっぱり偉大です。(31年前にCMを企画された博報堂の井村光明さん、そして永谷園様にもご快諾頂きました。ありがとうございました!)」
「Jリーグカレー」は5月15日(水)、2024明治安田J1リーグ第14節が開催される全10スタジアムで1,000個ずつ、合計1万個を配布予定。当日ビジター側のクラブについては6月以降に配布を予定しているという(配布方法はスタジアムによって異なるとのこと)。
ヨーロッパでは驚き?「まだJリーグで現役を続ける信じられない5名」
また、会場以外ではSNSキャンペーンにて、抽選で100名へのプレゼントを実施。一般販売はないとのことなので、欲しい方は15日の試合当日、ひとまず早めにスタジアムへ向かうのが良さそうだ。
2024年05月14日 13:30
7200万ポンドでリールからアーセナルへ移籍してから5年。
2024年05月14日 13:05
相手からプレッシャーをかけられても慌てない。高校1年生とは思えない落ち着きでボールを捌き、チャンスと見れば鋭い縦パスを刺してチャンスを演出する。
6試合でプレータイムは432分。U-18高円宮杯プレミアリーグEASTで堂々たるプレーを見せているレフティがいる。大宮U18の神田泰斗(1年)だ。
最大の持ち味はゲームを読む“眼”と正確な左足のキック。5月12日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグEAST・第6節の尚志戦でも、その才覚を存分に発揮した。
5試合連続で先発起用されると、中盤の底でパス回しの中心として躍動。状況を見てCBからボールを引き出し、簡単にロストもしない。後ろ向きの状態でパスを受けるだけではなく、相手のプレスをかいくぐりながら前を向いてボールを前に運んでいく。そこから攻撃のスイッチを入れるパスを前線に入れ、攻撃の出発点として違いを生み出した。
何より光ったのが守備面だ。大宮U15時代は、球際の勝負やこぼれ球の回収よリも攻撃面でチームに貢献するタイプだったが、この日は豊富な運動量を活かして球際で奮闘。ボールが流れてくる場所を予測し、最適な位置取りでボールを拾って守備と攻撃を繋ぐ役割を全うした。
相手に押し込まれる時間帯が増えた後半に守備で存在感を発揮したのは、神田の成長を示す何よりの証拠だろう。
2−0で快勝した試合後、丹野友輔監督は神田の成長をこう話す。
「神田は代表の遠征が直前にあったので開幕節でスタメン起用できなかったんですが、それ以降はスタートでゲームに出ているなかで、1試合こなすごとに良くなっていて成長をすごく感じられます。セカンドボールの予測がすごく速い。賢い子なので。
自分もU-15世代から彼を見ていましたが、足もとでボールを捌くのは上手。でも、セカンドボールなどの戦いもできるようになっていかないといけないので、彼はしっかりそういうところを努力してくれた。ヘディングなどの競り合いもやれているので、それが良い形で出ているのかなと思います」
2か月前に中学校を卒業したばかりの新鋭だが、U15時代からお世話になっている指揮官の指導を受けて、右肩上がりで力をつけている。フィジカル面は改善の余地を残し、「守備はまだまだ」と口にしたものの、「セカンドボールの回収で少しはチームに貢献できたのかな」という言葉には充実感が滲んだ。
【PHOTO】U-17女子W杯出場を懸けた大会!U-17女子アジア杯に出場する選手&監督を一挙公開!
昨冬のU-15高円宮杯ではキャプテンとしてチームを準優勝に導くなど、有望株としてクラブから大きな期待をかけられていた神田。U15時代から丹野監督から守備の重要性を説かれ、意識改革に取り組んできた成果が今に繋がっている。神田は言う。
「中2の時に(左SBから)ボランチにコンバートされてから、丹野監督から常に守備の予測は求められていたのと、何回か代表活動などでヨーロッパのチームと対戦して学んだこともある。自分はフィジカルがそんなにあるタイプではないので、頭で考えて予測することをU18に上がる前から取り組んできたことが大きい。
元々、予測はできていたと思うけど、今はそれにプラスして、ひとつ前で捕まえた方がいいなとか、スペースを埋めた方がいいなとか、そういうのは少しずつ身についてきた」
また、クラブでの活動に加え、昨冬にバイエルン・ミュンヘンのU-15チームに短期留学した経験も、成長スピードを加速させる契機になった。「ヨーロッパの中でもドイツは少し日本に似ているというのは聞いていた。最初は、馴染めないまでは言わないけど、少し難しい部分もあったけど、練習でゴールを決めたり、プレーでアピールをしていくと、徐々に認められてバイエルンの選手と関係性が深まった」という。
「ボールを奪うプレーがすごく評価される。それはドイツですごく感じて、その2週間で奪いに行く姿勢は日本に持ち帰ろうと思った」。守備の予測でも発見があり、「寄せてくるスピードが速い。自分は足が速くないので、ひとつ速く予測できれば、相手に対して1歩、2歩寄せる距離が変わるので、その感覚はドイツで養えた」のは大きい。
世界基準を知った15歳はプレミアリーグで研鑽を積んでいけば、さらなる飛躍も見えてくる。来年のU-17ワールドカップを目ざす背番号24のチャレンジはまだ始まったばかりだ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月14日 12:59
Jリーグは14日、今夏にプレミアリーグに所属するニューカッスルが来日することを発表した。
今回の発表によると、JリーグとNTTドコモが主催する『Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo』にプレミアリーグの“古豪”ニューカッスルが参加するとのことだ。同クラブは7月31日に『埼玉スタジアム2002』で浦和レッズと、8月3日に『国立競技場』で横浜F・マリノスと対戦する。なお、同シリーズには、ブンデスリーガに所属するシュトゥットガルトの参戦も決まっている。
大会の概要は以下の通り。
■大会名称
Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo(略称Jリーグインターナショナルシリーズ)
■主催
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ、株式会社NTTドコモ
■主管
浦和レッドダイヤモンズ株式会社(浦和レッズ)
・浦和レッズ vs ニューカッスル
横浜マリノス株式会社(横浜F・マリノス)
・横浜F・マリノス vs ニューカッスル
■チケット
浦和レッズ vs ニューカッスル(埼玉スタジアム2002/7月31日・19時30分キックオフ)
▼第一次 先行抽選販売
対象:dポイントクラブ会員
開始日:5月31日(金)18:00(予定)
※dアカウントの発行、もしくはログインが必要です
※JリーグIDの会員登録(無料)が必要です
※dカードでのお支払いで当選確率がアップする施策も実施予定です
▼第二次 浦和レッズ クラブ先行抽選販売>
対象:浦和レッズ REX CLUB LOYALTYk会員、REX CLUB REGULAR会員(2024年度)
開始日:6月14日(金)18:00(予定)
※REX CLUB REGULAR会員は、6月17日(月)23:59 までにご入会および年会費決済を完了いただいた会員が対象となります。
▼一般販売(先着)
開始日:6月21日(金)18:00(予定)
横浜F・マリノス vs ニューカッスル(国立競技場/8月3日・19時キックオフ)
▼第一次 先行抽選販売
対象:dポイントクラブ会員
開始日:5月31日(金)18:00(予定)
※dアカウントの発行、もしくはログインが必要です
※JリーグIDの会員登録(無料)が必要です
※dカードでのお支払いで当選確率がアップする施策も実施予定です
▼第二次 横浜F・マリノス クラブ会員先行販売(先着)
対象:横浜F・マリノス シーズンチケット・トリコロールメンバーズ会員
開始日:6月14日(金)18:00(予定)
▼一般販売(先着)
開始日:6月21日(金)18:00(予定)
2024年05月14日 12:40
Jリーグは14日、この夏開催される「Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo」に、新たにイングランド・プレミアリーグからニューカッスル・ユナイテッドが来日することが決定したと発表した。
英国ノースイーストの雄であるニューカッスルは、2021年にサウジアラビア資本によって買収。大型補強を続け、昨季プレミアでは4位となりCLにも出場した強豪クラブだ。今季も36節終了時点で6位につけている。
そんなニューカッスルの、28年ぶりとなる来日が決定!(前回は1996年8月に来日しガンバ大阪と対戦)
7月31日(水)に浦和レッズと、8月3日(土)に横浜F・マリノスと対戦することになった。なお、この2試合は、JリーグとNTTドコモによる共同開催となる。
試合日程は以下の通り。
■7月31日(水)19:30
浦和レッズ vs ニューカッスル・ユナイテッド
@埼玉スタジアム2002
■8月3日(土)19:00
横浜F・マリノス vs ニューカッスル・ユナイテッド
@国立競技場
両試合のチケットに関しては、dポイントクラブ会員を対象とした第一次先行抽選販売がいずれも5月31日(金)18:00から開始予定。その後、両クラブ会員向けの第二次先行販売が6月14日(金)18:00から実施されるという。
サッカー界で最高の「白黒ストライプ」ユニフォームを着る5つのチーム
Jリーグの主催試合ではすでに「Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo」でトッテナム・ホットスパー、「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo」でシュトゥットガルトの今夏来日が発表されており、ニューカッスルが3チーム目となる。