2024年03月29日 17:42
2024年、川崎からMLSのロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍を決めたのが、日本代表としてカタール・ワールドカップにも出場した右SBの山根視来である。30歳での初の海外挑戦。その姿を追ったインタビューを3回に分けてお届けしよう。 ――◆――◆―― 山根は2022年の年末には夢であったカタール・ワールドカップ出場も果たしてみせた。ピッチに立ったのは先発したグループリーグ第2戦・コスタリカ戦での62分のみだったが、「自分のやりたいプレーも出せた一方、逆に経験が足りないなと思う場面もあった」と、躍進した日本代表の一員として貴重な経験を積んだのである。 そして迎えた、昨年の2023年シーズン。川崎での4年目とあって、慣れ親しんだ環境で落ち着いてスタートすることができた。しかし、これが山根のなかでは引っかかっていたという。 「ワールドカップという目標に突き進んで、その大きな大会が終わった時に、クラブに戻って新しいモチベーションを見つけてサッカーに取り組むなか、やっぱり川崎はすごく居心地が良かったんです。 キャンプもこういう感じでこうなっていくんだろうな、とイメージできてしまう自分がいた。そのなかでもちろん全力で取り組んでいましたし、より成長することを意識していました。ただ同時に環境はすごく大事だなと感じていました。 僕は選手には『同じ環境でやり続けられる選手』と『厳しい環境に行くことで新たにエネルギーを生み出していく選手』の2パターンがいると思っています。僕は明らかに後者だった。だからこそ、思い悩んでいたんです。 これはどちらが正解というわけではなく、現にフロンターレには長く在籍しても常にギラギラしている先輩たちがいて、自分もそういう人たちを見習っていけば、より成長していけるとの想いはありました。ただどこかで、スッキリしない自分もいた。もっとも移籍というのは自分がしたいと言ってできるものではない。だからこそ、まずは目の前のことに全力を尽くしていました」 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 価値観は人それぞれであり、考え方が異なるのは当然である。ただ、共通しているのは“今の自分よりも成長したい”という想いだろう。山根の胸のなかでもその気持ちが膨らんでいったに違いない。 2023年シーズン、川崎はリーグ8位に甘んじたように厳しい1年を過ごした。その苦境において山根はあえて悪者になるかのように、チームメイトへ厳しい要求をし続けた。それは大好きなクラブへの彼なりの恩返しでもあったように映る。 「なぜか点がいっぱい入って勝つ試合もありましたが、とにかく失点が減らなかった。これってなぜだろうと考えると、やっぱり『日常が緩くなっているんだろうな』という考えに行き着いたんです。 トレーニングが始まるというタイミングでも、ワイワイしているのは良いと思うんです。僕もそうしたいタイプですから。でも緩んだ空気になってしまうのは絶対に違う。だから周りに厳しい声がけをすることもありましたし、意見がわざとぶつかるような話をしたり、いろんなアプローチをしていましたね」 山根の想いは、シーズン終盤に結実した。 リーグ戦でも復調傾向にあったチームは、年末に行なわれたACLのグループリーグを無敗で勝ち抜き、天皇杯では柏との決勝戦を制し、見事にトロフィーを掲げたのである。 天皇杯の優勝後、これまで見せたことのないような喜びようをサポーターの前で示す山根の姿があった。 この天皇杯決勝の前後で、山根のもとにはロサンゼルス・ギャラクシーからオファーが届いていたという。 「以前から興味を持ってもらっているとの話はいただいていて、それが正式なオファーになるかどうかは分からない状況でした。でも、もしかしたら天皇杯が最後になるかもしれないとの想いがありました。 だからこそ後悔しないようにPK練習も相当にやっていました。決勝戦がPK戦にもつれることは容易に想像できましたから。“俺が外して、チームが負けて、移籍します”は、絶対に違うだろと自分に言い聞かせていました。だから1、2か月間、ほぼ毎日のようにPK練習はやっていましたね。 それで実際に試合はPK戦になり、あれだけ練習したのに『俺は8番目か!!』と、後々、オニさんに冗談で言いましたが(笑)、いざ蹴るとなるとめちゃくちゃ緊張しました」 ネットを揺らしたあと、何度もガッツポーズを作り、サポーターへ両腕を突き上げた彼の姿が、脳裏に焼き付いている人は多いのではないか。その熱は周囲に確実に伝播していた。 最後は両GKがキッカーになるまでもつれた一戦を、川崎は根気強く、身体を張って手にしたのである。決して綺麗な形ではない。それでも想いの詰まった会心の勝利であった。 「フロンターレに来てからの優勝でダントツで嬉しかったですね。自分が移籍してきた時は圧倒的な優勝が続きましたし、駆け抜けた印象が強かったのですが、この天皇杯はみんなで一つひとつ勝ち進んで、リーグ戦では調子が悪かった分、『なんとしても』という想いがみんなからも、オニさんからも伝わってきていました。自分はそれに応えたかったですし、1年間、不甲斐ないプレーをしても使い続けてくれたオニさんと、絶対に優勝したかった」 山根のなかではひとつの区切りがついたという想いがあったのかもしれない。勝ち上がっているACLを2024年もともに戦いたいという、後ろ髪を引かれる気持ちもあったが、改めて当時の胸中を明かしてくれた。 「現状を変えたかったというのが一番にありました。もちろんACLを優勝したいという気持ちも強かったですし、それができるクラブだと思っていました。みんなでアジア王者になりたかった。そこは一番悩んだ点でした。 ただ、フロンターレでも去年、いろんな選手、スタッフが新しいチャレンジを決めたなかで、自分も刺激された面はありました。すごく居心地が良かったからこそ、逆にそれが自分にとっては良くない、と。何かを変えなくちゃいけない。想いはそこでしたね」 もっとも簡単に移籍を決断できたわけではない。そこにはチームメイトらとの会話、流した涙があった。 【PART3へ続く】 ■プロフィール やまね・みき/1993年12月22日生まれ、神奈川県出身。178・72。あざみ野F.C.―東京Vジュニア―東京VJrユースーウィザス高―桐蔭横浜大―川崎―ロサンゼルス・ギャラクシー。J1通算196試合・14得点。J2通算37試合・0得点。日本代表通算16試合・2得点。粘り強い守備と“なぜそこに?”という絶妙なポジショニングで相手を惑わし、得点も奪う右SB。 取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月14日 15:56
リヴァプールの日本代表MF遠藤航が、13日のプレミアリーグ第37節アストン・ヴィラ戦に先発出場。試合は3−3の引き分けに終わったものの、地元紙『リヴァプール・エコー』からは一定の評価を受けている。
遠藤が3試合連続のスタメン出場となった同試合。リヴァプールは開始早々にオウンゴールで先制に成功すると、1−1の同点で迎えた23分にFWコーディ・ガクポが再びリードを奪うゴールを決める。さらに、48分にはDFジャレル・クアンサーが追加点を挙げた。が、85分と88分に立て続けの失点。結局、3−3の引き分けに終わっている。
結果的に見れば、リヴァプールはアウェイ戦とはいえ勝ち点2を失う形に。ただ、76分までプレーした遠藤に対しては、『リヴァプール・エコー』がチーム2位タイとなる評価点7を与え、「前半は守備のカバーリングに追われることが多く、自由にプレーすることができなかった。ただ、後半はかなり良くなっただけに、途中交代が惜しまれるものとなった」と綴っている。
すでに3位フィニッシュが確定しているリヴァプールは、最終節でウルヴァー・ハンプトンと対戦。ユルゲン・クロップ監督のラストマッチを勝利で飾ることができるのだろうか。
【動画】今節はチーム2位タイの評価を受けた遠藤航
2024年05月14日 15:54
日本代表FW上田綺世の所属するフェイエノールトが、現在35歳のヌリ・シャヒン氏を次期監督候補にリストアップした模様だ。13日、オランダメディア『Voetbal International』が伝えている。
トルコ系ドイツ人で元トルコ代表のシャヒン氏は、ボルシア・ドルトムントの下部組織出身であるボルシア・ドルトムントII出身。ドルトムントやレアル・マドリード、リヴァプール(ローン移籍)、ブレーメンといった数々の名門クラブでプレーし、2021年10月に当時所属していたアンタルヤスポルの監督に正式就任する形で現役を引退した。
フェイエノールトは、現在チームを率いているアルネ・スロット監督の今季限りでの退任と、来季のリヴァプール指揮官就任がほぼ確実視されている。そこで、後任候補として白羽の矢が立ったのがシャヒン氏だった。なお、シャヒン氏は2007−08シーズンのみローン移籍でフェイエノールトに所属した過去がある。
『Voetbal International』によると、フェイエノールトのゼネラル・マネージャー(GM)兼テクニカル・ディレクター(TD)のデニス・デ・クローゼ氏は「“監督”というのはチームで最も重要なポジション。私にとって新監督の任命は単なる業務ではない。今後数週間にわたってじっくりと方向性を定め、社内で協議する」とコメント。複数候補者の中にシャヒン氏の名前もある模様だ。
今年1月からは、古巣ドルトムントでアシスタントコーチを務めているシャヒン氏。アンタルヤスポルで選手兼任監督として約1年、監督として約1年半を経て、フェイエノールトを率いることになるのだろうか。また、フェイエノールトの次期監督が誰に決まるかという件は、上田の同クラブでの将来にも大きく影響しそうだ。
2024年05月14日 15:43
23-24イングランド・プレミアリーグは13日、第37節の試合が行われ、アストン・ビラ(Aston Villa)はジョン・デュラン(Jhon Duran)が終盤に2得点を挙げてリバプール(Liverpool FC)との一戦を3-3の引き分けに持ち込んだものの、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場を確定にわずかに及ばなかった。
序盤にGKエミリアーノ・マルティネス(Emiliano Martinez)のオウンゴールで先制を許したビラは、早い時間帯にユーリ・ティーレマンス(Youri Tielemans)のゴールで追いついたものの、その後コーディ・ガクポ(Cody Gakpo)とジャレル・クアンサー(Jarrell Quansah)に得点を奪われ、公式戦4連敗を喫するかに思われた。
それでも途中出場のデュランが85分、88分と立て続けにゴールを決めて追いつき、4位のビラは1983年以来となる欧州トップ大会への出場に近づいた。
タイトルを追いかける2位マンチェスター・シティ(Manchester City)が14日の試合で5位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝利すれば、ビラは4位が確定する。
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2024年05月14日 15:41
パリ五輪に出場するU-23日本代表の大岩剛監督が5月14日、報道陣の取材に応じた。
2024年05月14日 15:23
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、必勝態勢で臨むトッテナム戦について言及した。13日、クラブ公式サイトが同監督のコメントを伝えている。
今季のプレミアリーグ優勝争いは、マンチェスター・Cとアーセナルの“一騎打ち”となった。アーセナルは12日に行われたプレミアリーグ第37節でマンチェスター・ユナイテッドを1−0で下し、暫定首位に浮上。マンチェスター・Cはアーセナルよりも消化試合が1つ少なく、14日には延期分の第34節・トッテナム戦を控えている。
グアルディオラ監督は「私から言えることは実に明白だ」と前置きしつつ「我々に残された選択肢はただ1つ、試合に勝つことだけだ。我々は前進していく」と、トッテナム戦での勝利を誓った。
指揮官は「勝たなければプレミアリーグで優勝できないことは分かっている」とコメント。トッテナムに対する警戒感も口にした。
「彼らとの試合での要求はいつでも高いが、今季は特にそうだ。他の監督が指揮していた時よりも、今の彼らは積極的になっている」
「彼らはとてもアグレッシブだし、何が起ころうとも苦にしない。『アンフィールド』では0−4で負けていても自分たちのゲームプランを実行し続け、自分たちの信念を貫いていた」
5日に行われた第36節のリヴァプール戦で、トッテナムは後半序盤の59分までに4点のビハインドを背負いながらも、ブラジル代表FWリシャルリソンと韓国代表FWソン・フンミンのゴールで2点を返す気概を見せた。グアルディオラ監督は、トッテナムの“反骨精神”に注意を向けている模様だ。
2024年05月14日 15:05
今季に栃木SCからレンタルバックした湘南ベルマーレのFW根本凌が、怪我からの再起へ向けて順調に歩んでいる。
根本は2022年に鹿屋体育大から湘南に加入。同年6月から活躍の場を栃木に移すと、半年でリーグ戦5得点をマークした。翌年も栃木でのプレーを選択し、夏までに6得点を決めたが、8月26日の水戸ホーリーホック戦で左膝前十字靱帯を断裂。全治8か月の大怪我で、現在は復帰を目ざしてリハビリ中だ。
トレーニングではいまだに全体練習には合流できていないものの、アジリティを中心に、徐々にハードなメニューを取り入れている段階だ。5月6日の練習終了後には、ピッチの周りでジョギングとスプリントを繰り返し、動きを確認。根本は現在の身体の状態を次のように明かす。
「だいぶ、走れるようになってきて、アジリティの、反応の部分も上げられるようになってきました。靭帯自体は、もう少し時間がかかりそうで、あと1〜2か月くらいで復帰できれば、という感じです。長かったですね」
【PHOTO】スタジアム全体で選手を後押しした湘南ベルマーレサポーター!
一度大きな怪我をしてしまうと、強く踏み込めなかったり、全力で走れなかったりと、恐怖心が出てしまうという話はよく耳にする。根本は、そういった気持ちをどう取り除いていくのか。
「怪我をした時も、『自分は大きい怪我をしないだろう』と思っていたなかで怪我をしてしまった。一生懸命やって怪我をするのは仕方ないことです。怪我をするかもしれないといって、躊躇をして、ボールを奪えなかったり、ゴールを決められなかったりすれば、それが一番、のちに後悔してしまうと思う。今は恐怖心よりも、リハビリ期間に溜め込んだ気持ちを試合にぶつけたい想いの方が強いです」
ポジションを争うルキアンや福田翔生、鈴木章斗らが結果を残すたびに、焚きつけられるものもあるのだろう。根本は最後に、復帰への想いを語った。
「怪我の期間で、自分の特長を今のチームでどう活かすか、というのを考えてきていますし、それを上手く表現できれば結果もついてくるはず。復帰したら、まずはチームが勝つための仕事をしていきたいです」
根本は湘南のホームタウンの茅ヶ崎市出身。自分のルーツとなった街に恩返しをするためにも、一日でも早く復帰し、ピッチを駆ける姿をサポーターに見せたいところだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月14日 14:51
元Jリーガーの鄭大世氏が自身のX(旧ツイッター)で“永遠のキャプテン”へ熱いメッセージを送っている。
「その背中は遠かった
のしあがり、タメのほとんどをぶち抜いたが、一人だけ触れることすらできず、スパイクを脱いだ。
あ、これが足元にも及ばないってやつか
最後まで華麗に優雅に大空を飛び 高い屋根に降り立ち、羽を休める
見事な人生。あっぱれ」
これは、今季限りで現役引退する長谷部誠(フランクフルト)へのメッセージである。
23-24シーズンのブンデスリーガ最終節、フランクフルトは5月18日(現地時間)にホームでライプツィヒと戦う。その試合を前に、『PUMA JAPAN』がX(旧ツイッター)で長谷部の功績を以下のように讃えた。
「あなたのサッカー人生に何度も励まされてきた。
チームを鼓舞し続けてきたその背中を今度は私たちに押させてください。
永遠のキャプテン、ありがとう。
まだ旅は終わらない。
これからも、ともに走っていこう。」
これに対し、鄭大世氏が反応したのだ。長谷部が如何に偉大なフットボーラーかは、鄭大世氏の味わい深いメッセージからも分かるだろう。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
「エンドウは我々の6番ではない」交代後に2失点なのになぜ? 遠藤航に現地ファンからまさかの辛辣批判「10人で戦っているのと同じ」「機動力がない」
2024年05月14日 14:38
藤枝MYFCは14日、国士舘大学に所属するDF大森彗斗の2025シーズン加入内定を発表した。
2024年05月14日 14:35
5月15日に行なわれるJ1第14節で、7位のセレッソ大阪は2位のFC町田ゼルビアと敵地で対戦する。
C大阪は今季、開幕から8戦負けなしで一時は首位に立った。しかし直近の5試合は未勝利で7位まで順位を下げている。毎熊晟矢、登里享平ら主力が負傷離脱している苦しい状況もあるなか、目標に掲げるタイトル獲得を成し遂げるためにも、町田に勝利を収め、上位に食らいついていきたい。
14日のトレーニング後、オンライン取材に応じた小菊昭雄監督が、勝点を順調に伸ばせていない要因を次のように語った。
【PHOTO】最後までチームに声援を送り続けたセレッソ大阪サポーター!
「複数の理由がありますが、主力に怪我人が出たこと、蓄積疲労のある選手が多数いること、私たちの特殊なサッカーに対して相手のスカウティングが進み、良さを消してくることなども理由だと思います。ただ(前節のヴィッセル神戸戦からの)3日間のトレーニングで、また(選手の)競争が回り出したので、明日の試合に出る選手のなかに期待が大きい選手もいます。
戦術的なところも、スカウティングをされるなかで、私たちが新たな変化を起こす必要もあります。キャンプからやっていることに対して、プラスアルファの肉付けをしているので、特にビルドアップのところは皆さんに見せたいです。今の勝点差は自分たちで取り戻せる。2位の町田に勝つことによって、またチームが成長できると思う」
また、町田戦で勝利するためのポイントについては、こう言及した。
「相手のリスタートとロングボールへの対応は、神戸戦と同様にポイントになる。神戸戦で良くできたところもあるし、リスタートの課題もあった。この3日間、短い時間でしたけど、課題に対して選手たちが真摯に向き合って、“グループで解決するんだ”“絶対にやらせないんだ”という強いメンタリティを感じました。相手のストロングポイントを出させない、そしてそのバトルに勝つ、全員でカバーし合うというトレーニングができたので、しっかりとそれを表現したい」
3戦負けなしと好調の町田を破り、久々の勝点3を掴めるか。
構成●サッカーダイジェスト編集部
2024年05月14日 14:33
Jリーグが5月14日、公式YouTubeチャンネルで「復刻版 Jリーグカレー2024年篇」を公開した。
「Jリーグカレー」は 、1993年のリーグ開幕当初に公開されたTVCMが話題になったことで知られている。同CMは、まさお少年がカレーを食べると一気に成長し、元日本代表MFのラモス瑠偉氏になる設定だった。
31年ぶりに作られた「2024年篇」でも、まさおがラモス氏になる設定。“初代まさお”が父親役を務め、ラモス氏も現在の姿で出演している。
【動画】変化は?「Jリーグカレー」のCM、93年版と24年版
この投稿には、以下のような声が上がった。
「まさお...大きくなって...」
「過去CMかとおもったら、まさかの『当事者を再度呼んで新録』!」
「普通に発売して欲しい」
「まさかのCMも復刻とは!」
「31年後にわざわざ同じキャストで撮り直したの!?」
「懐かし過ぎて涙出る」
「最高やん!」
「ラモスさん!このCMはエモい」
「面白い」
懐かしのCMのリニューアルが、注目を集めている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月14日 14:14
23-24スペイン1部リーグは13日、第35節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はラミネ・ヤマル(Lamine Yamal)とラフィーニャ(Raphinha)のゴールでレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に2-0で勝利し、2位の座を守った。
昨季王者のバルセロナは不本意なシーズンの最終盤にプライドだけを懸けてプレーしており、それを少しでも保つためには今季躍進したジローナ(Girona FC)を上回ることが不可欠となる。
前節ジローナに2-4で敗れ、この結果レアル・マドリード(Real Madrid)の優勝が決まった中、バルセロナは40分にヤマルのゴールで先制すると、終盤にはラフィーニャのPKで勝利を決定づけた。これでバルセロナは、3位ジローナとの勝ち点1差の2位を維持している。
一方敗れたソシエダは、12日の試合で勝利したレアル・ベティス(Real Betis)に6位の座を明け渡し、来季も欧州大陸大会に出場するという野心をそがれた。
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2024年05月14日 14:00
栃木SCは14日、双方合意の下で田中誠監督および柳下正明ヘッドコーチとの契約を解除したことを発表した。
2024年05月14日 14:00
Jリーグは14日、5月15日(水)の「Jリーグの日」を記念し、31年前の開幕当時話題になった「Jリーグカレー」のCMの令和版として「復刻版 Jリーグカレー2024年篇」をYouTube上で公開したことを発表した。
動画には、当時から出演していたラモス瑠偉氏だけではなく、子役として登場していた“まさおくん”もなんとお父さん役として登場。31年ぶりにラモス瑠偉氏との再共演を果たしている。
カレーを食べたあと、“まさおくん”がラモス瑠偉氏に変身するモーフィングまで完全再現!
ただ、前回のCMでは「おかわり」だった最後のセリフは、31年ぶりの撮影ということで「ただいま」に変わっている。「Jリーグカレー」を食べてラモス瑠偉氏に変身した“まさおくん”の名シーンが帰ってきたことを表現した素敵な変更だ。
前回のCMで子役として登場していた、“まさおくん”役の石山昌さんがお父さん役として出演。久しぶりにラモス瑠偉氏と再会し「大きくなったな、食べ過ぎだよ」と「Jリーグカレー」を食べて大きくなる当時のCMにかけて、成長した石山さんに声をかけていたという。
当時現役だったラモス瑠偉氏が出演し話題を呼んだ「Jリーグカレー」のCMは、CM好感度ランキングで数か月にわたり連続1位を記録(※CM総合研究所調べ)。サッカーファンでなくても知っているほど有名なCMだっただけに、今回製作するうえで様々な苦労があったに違いない。
再現CM動画「復刻版 Jリーグカレー2024年篇」のCreative Directorを務めた明円卓氏は以下のように語る。
「当時、超話題になったCMを最大限にリスペクトして作ろうということで、カレーの具材の大きさまで再現しています。「Jリーグカレー」と一緒に“まさおくん”にも再来してもらおうということで、ご本人にも登場して頂きました。そして何より、ラモスさんはやっぱり偉大です。(31年前にCMを企画された博報堂の井村光明さん、そして永谷園様にもご快諾頂きました。ありがとうございました!)」
「Jリーグカレー」は5月15日(水)、2024明治安田J1リーグ第14節が開催される全10スタジアムで1,000個ずつ、合計1万個を配布予定。当日ビジター側のクラブについては6月以降に配布を予定しているという(配布方法はスタジアムによって異なるとのこと)。
ヨーロッパでは驚き?「まだJリーグで現役を続ける信じられない5名」
また、会場以外ではSNSキャンペーンにて、抽選で100名へのプレゼントを実施。一般販売はないとのことなので、欲しい方は15日の試合当日、ひとまず早めにスタジアムへ向かうのが良さそうだ。
2024年05月14日 13:30
7200万ポンドでリールからアーセナルへ移籍してから5年。FWニコラ・ペペは難しい時間を過ごしてきた。
アーセナルでは112試合をこなして27ゴールを奪ったが、期待通りのパフォーマンスとはいかなかった。そこからOGCニースへのレンタル移籍を挟み、昨夏にはトルコのトラブゾンスポルへ完全移籍している。
今季はトルコ国内リーグで5ゴール1アシストの成績を残したが、期待に応えられたかは微妙なところだ。クラブとの契約は今季限りとなっていて、英『The Sun』は新契約がオファーされる可能性は低いと伝えている。
ペペには中東のクラブも関心を示しているようだが、ペペはまだ28歳と中堅世代だ。本人は欧州でのプレイを望んでいるようで、今夏に新天地を探すことになるか。
アーセナル移籍当初は移籍金額のこともあって話題を呼んだが、トルコへ向かった現在は話題に上がる機会がかなり少なくなっている。
2024年05月14日 13:05
相手からプレッシャーをかけられても慌てない。高校1年生とは思えない落ち着きでボールを捌き、チャンスと見れば鋭い縦パスを刺してチャンスを演出する。
6試合でプレータイムは432分。U-18高円宮杯プレミアリーグEASTで堂々たるプレーを見せているレフティがいる。大宮U18の神田泰斗(1年)だ。
最大の持ち味はゲームを読む“眼”と正確な左足のキック。5月12日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグEAST・第6節の尚志戦でも、その才覚を存分に発揮した。
5試合連続で先発起用されると、中盤の底でパス回しの中心として躍動。状況を見てCBからボールを引き出し、簡単にロストもしない。後ろ向きの状態でパスを受けるだけではなく、相手のプレスをかいくぐりながら前を向いてボールを前に運んでいく。そこから攻撃のスイッチを入れるパスを前線に入れ、攻撃の出発点として違いを生み出した。
何より光ったのが守備面だ。大宮U15時代は、球際の勝負やこぼれ球の回収よリも攻撃面でチームに貢献するタイプだったが、この日は豊富な運動量を活かして球際で奮闘。ボールが流れてくる場所を予測し、最適な位置取りでボールを拾って守備と攻撃を繋ぐ役割を全うした。
相手に押し込まれる時間帯が増えた後半に守備で存在感を発揮したのは、神田の成長を示す何よりの証拠だろう。
2−0で快勝した試合後、丹野友輔監督は神田の成長をこう話す。
「神田は代表の遠征が直前にあったので開幕節でスタメン起用できなかったんですが、それ以降はスタートでゲームに出ているなかで、1試合こなすごとに良くなっていて成長をすごく感じられます。セカンドボールの予測がすごく速い。賢い子なので。
自分もU-15世代から彼を見ていましたが、足もとでボールを捌くのは上手。でも、セカンドボールなどの戦いもできるようになっていかないといけないので、彼はしっかりそういうところを努力してくれた。ヘディングなどの競り合いもやれているので、それが良い形で出ているのかなと思います」
2か月前に中学校を卒業したばかりの新鋭だが、U15時代からお世話になっている指揮官の指導を受けて、右肩上がりで力をつけている。フィジカル面は改善の余地を残し、「守備はまだまだ」と口にしたものの、「セカンドボールの回収で少しはチームに貢献できたのかな」という言葉には充実感が滲んだ。
【PHOTO】U-17女子W杯出場を懸けた大会!U-17女子アジア杯に出場する選手&監督を一挙公開!
昨冬のU-15高円宮杯ではキャプテンとしてチームを準優勝に導くなど、有望株としてクラブから大きな期待をかけられていた神田。U15時代から丹野監督から守備の重要性を説かれ、意識改革に取り組んできた成果が今に繋がっている。神田は言う。
「中2の時に(左SBから)ボランチにコンバートされてから、丹野監督から常に守備の予測は求められていたのと、何回か代表活動などでヨーロッパのチームと対戦して学んだこともある。自分はフィジカルがそんなにあるタイプではないので、頭で考えて予測することをU18に上がる前から取り組んできたことが大きい。
元々、予測はできていたと思うけど、今はそれにプラスして、ひとつ前で捕まえた方がいいなとか、スペースを埋めた方がいいなとか、そういうのは少しずつ身についてきた」
また、クラブでの活動に加え、昨冬にバイエルン・ミュンヘンのU-15チームに短期留学した経験も、成長スピードを加速させる契機になった。「ヨーロッパの中でもドイツは少し日本に似ているというのは聞いていた。最初は、馴染めないまでは言わないけど、少し難しい部分もあったけど、練習でゴールを決めたり、プレーでアピールをしていくと、徐々に認められてバイエルンの選手と関係性が深まった」という。
「ボールを奪うプレーがすごく評価される。それはドイツですごく感じて、その2週間で奪いに行く姿勢は日本に持ち帰ろうと思った」。守備の予測でも発見があり、「寄せてくるスピードが速い。自分は足が速くないので、ひとつ速く予測できれば、相手に対して1歩、2歩寄せる距離が変わるので、その感覚はドイツで養えた」のは大きい。
世界基準を知った15歳はプレミアリーグで研鑽を積んでいけば、さらなる飛躍も見えてくる。来年のU-17ワールドカップを目ざす背番号24のチャレンジはまだ始まったばかりだ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)