2024年03月29日 15:35
「巨人−阪神」(29日、東京ドーム) 阪神が15時過ぎに開幕戦を戦う東京ドームに入った。 アップ開始前には、昨季までのチームメートで巨人に新加入したケラーが、三塁ファウルグラウンドに足を運んだ。 すると、阪神の投手らが続々とケラーの元へ向かって輪ができた。岩崎、才木らがハグし、開幕投手の青柳はグータッチ。ケラーには昨季の日本一を記念して作製されたチャンピオンリングも手渡された。熱戦を前に心温まるシーンだった。
2024年05月15日 07:40
ビデオゲームをするフリーマンをリラックスした様子で見つめる大谷と山本
大谷翔平投手らドジャースの選手たちの、ロッカールームでの姿が公開されている。球団公式カメラマンのジョン・スーフー氏が、12日(日本時間13日)に敵地で行われたパドレス戦の試合後に自身のインスタグラムを更新。「選手の皆さんの笑顔も素敵。心躍る素敵な写真ありがとう」との声があがっている。
この日は母の日ということもあり、選手たちはピンク色のバット、グラブ、アンダーシャツなどを着用。年に1回しかない貴重な1日が、惜しみなくカメラに収められている。
さらにロッカールームでは、フレディ・フリーマン内野手を中心に選手たちの輪が広がっている。ビデオゲームをするベテランをリラックスした様子で見つめる大谷と山本由伸投手。ウィル・アイアトン通訳、園田芳大通訳らも加わって笑顔の1枚も見逃せない。
ファンもレアなビジターゲームでのロッカールームに興味津々。「今日は裏での選手たちが拝見出来て嬉しいです」「スーホーさん、皆さんの楽しい動画観れて良かったです。ありがとうございます。これからも楽しみにしています」「和気藹々とした雰囲気が素晴らしいですね」との声が寄せられている。(Full-Count編集部)
2024年05月15日 07:30
西武の羽田慎之介がプロ初登板、、1イニングを1安打1失点(自責0)だった
■日本ハム 4ー1 西武(14日・エスコンフィールド)
西武の羽田慎之介投手が14日、エスコンフィールドで行われた日本ハム戦でプロ初登板を果たした。超有望株として話題の20歳左腕は、8回に3番手としてマウンドに上がると、1イニングを1安打1失点(自責0)。最速155キロを計測する内容に「2年後、日本球界を代表する選手になる」との声があがっている。
2点を追う8回、プロ初登板ながら堂々の立ち振る舞い。先頭の松本に右前に運ばれると、盗塁で二塁に進まれた。しかし、動じずに郡司を一ゴロ。1死三塁からパスボールで失点を喫したが、マルティネスを二飛、石井を左邪飛に仕留めた。18球を投じ、その内の4球で155キロをマークするなど才能を示した。
身長191センチの長身で、しなるような左腕からの投球はランディ・ジョンソンを彷彿。SNS上でも超有望株として話題になっていた。八王子学園八王子高では故障もあり登板は少なかったが、2021年ドラフト4位で入団。3年目の今季、2軍で5試合に登板して防御率0.33、奪三振率10.33の好成績を残していた。
「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeは、羽田のプロ初登板を映像で公開。「若い時のダルっぽい生意気さがあって、今後楽しみです」「足とケツの感じは大谷ぽい」「メジャー行くのは間違いなさそうな器だね、日本人離れしてるわ」「間違いなく5年後バケモンになっている」とコメントが寄せられている。(Full-Count編集部)
2024年05月15日 07:20
◆ 「どうやって1点を取るかっていうのが」
DeNAが巨人に僅差の惜敗。北陸での連戦の初戦を落とした。DeNA先発のアンソニー・ケイは、2回に岸田行倫に今季1号2ランを許したものの、その後は力強いストレートを武器に6回まで好投。バトンを受けた徳山壮磨と山粼康晃も無失点で切り抜けた。しかし打線は昨年も5杯を喫した山粼伊織に7回1失点と手を焼き、続く船迫大雅と抑えのアルベルト・バルドナードの前にランナーは出したがホームは踏めなかった。
DeNAにとって1点が遠かったゲームに、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMC務めた高木豊氏は「ちょっと腹が立つというか、もうちょっとなんかできんかなっていうね…」とDeNAの作戦面に大苦言。具体的に「2回の攻撃でね、防御率が1.51のピッチャーが投げてる。で、下位(打線)に行くとはいえ、ここで自由にいったんでは、僕は1.51のピッチャーって打ち崩せないような気がしてならない」と2回表、無死一・二塁から7番山本祐大がライトフライ、8番森敬斗がショートゴロ、ケイが四球を選びながらも1番蝦名達夫がレフトフライで無得点の場面に言及すると、この日解説として出演した館山昌平氏も「やっぱり何かいろんな作戦を練っていったりとか、あとは打球方向を徹底していかないとなかなか難しいですよね」と同意。
さらにまだ納得のいっていない高木氏は「ノーアウトでランナーが一塁で出たんです。でも何もできずに終わったんです。だから問題点はやっぱこういうところかなっていう風に思うんです」と最終回に筒香嘉智が四球で出塁したが、佐野恵太が空振り三振、山本祐大はレフトフライ、代打の桑原将志も空振り三振とランナーを進めることすらできなかったケースに憤慨。
もう一人の解説者・斎藤雅樹氏も「やっぱりランナーを進めるなり、どうやって1点を取るかっていうのが色々あった方がね」と同調した。また高木氏は「打線には自信があるんでしょうけれども、もう少し細かくやったら、もっと勝つことに近くなるんじゃないかなっていうような気がするんですよね」と最後まで作戦面の見直しを訴えていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 07:20
「日本のマッサージは最高だよ」西武のアギラーは試合前にもリラックス
メジャー通算114本塁打を誇る西武の新外国人ヘスス・アギラー内野手は、右足首痛で8日に出場選手登録を抹消されたが、スタメン出場した全29試合で4番を任されるなど期待は大きい。
2024年05月15日 07:10
◆ 「今年は本当に落ち着いて投げれるようになりました」
巨人がDeNAに逃げ切り勝ち。阪神が敗れたため、再び首位の座を奪取した。この日は先発の山粼伊織の好投が光った。去年はDeNA相手に5勝1敗、防御率1.65と相性の良さそのままに4回までホームを踏ませぬ力投。2回には女房役の岸田行倫に今季1号2ランが飛び出し援護をもらった右腕は、2点リードの5回に蝦名達夫にタイムリーで1点を失うも、その後はフィールディングも冴え、7回まで投げ抜き勝利に貢献した。
4勝目をマークした山粼伊織に対し、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者を務めた斎藤雅樹氏は「いやもう去年からも良かったですけど、今年は本当に落ち着いて投げれるようになりましたよね。少々ピンチになっても、すごく落ち着いて冷静に投げられてるかなっていう感じがしますね」と着実にレベルアップしていると強調。またバッテリー揃ってのお立ち台にも「ここのところの巨人はずっとそういう感じですね。小林(誠司)も頑張ってますし、ほんとにピッチャーも頑張っていて」とOBとして目を細め「接戦に強くなったなっていう感じはしますよね」とバッテリーを中心とした粘り強い戦いができていると評価した。
また岸田のバッティングに齋藤氏は「元々いいんですよ」とコメントするとMCを務めた高木豊氏も「高校ジャパンでもクリーンナップ打ってましたからね。だからバッティングはいいんですよ。 このホームラン1本で勝ちましたからね」と殊勲打にも不思議はないと解説した。
無敗のピッチングを続ける右腕と、それを支える女房役。キャッチャー出身の阿部監督らしい勝ち方が増えてきたようだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 07:03
阪神の佐藤輝明内野手(25)が15日、2軍降格のため名古屋から帰阪した。
2試合ぶりに「5番・三塁」でスタメン出場した14日の中日戦(豊橋)。1点リードの八回無死二塁の場面で田中の犠打を捕手・坂本が三塁へストライク送球したが、佐藤輝が落球した。その後、カリステに同点の右前打。さらに1死満塁からは、石川に勝ち越しの2点打を許す痛恨の失策を喫していた。
試合後、佐藤輝は「あれは捕らないといけないと思うので、僕のミスです」と猛省。岡田監督は「うまいことなバントでおまえ、いけたと思ったけどな。あれで終わりよ。おーん」と苦言を呈していた。
今季はここまで35試合の出場で打率・209、17打点、3本塁打。2軍降格について佐藤輝は「またもう一回頑張ります」と再起を誓った。
2024年05月15日 07:00
◆ 「村上でやられたやもう仕方ない」
阪神が中日に逆転負け。このカード4月13日以来、約1カ月ぶりの敗戦を喫した。阪神先発の村上頌樹は3回、この日2番に入った中日の田中幹也にタイムリーで先制を許したが、その後は要所を締める粘りのピッチングを披露。7回には味方エラーで出塁されるも牽制で刺すなど、ピッチャースキルの高さも見せつけた。しかし1点リードのまま8回もマウンドへ立った村上だったが、無死二塁のピンチから佐藤輝明のエラーもあり無死一・三塁とピンチは拡大。続くカリステに同点タイムリー、細川成也に四球と暗雲立ち込めると、石川昂弥にライト前に落とされこの回決定的な3点を奪われてしまった。
130球の熱投報われず敗戦投手となってしまった村上頌樹に対し、12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した斎藤雅樹氏は「本来ならばあそこで代える手もあったかもしれませんけども…」とカリステに同点打を浴びた場面での継投も策としてはあるとしながらも「今日は細川、中田っていうところは合ってなかったんですよ」とここまで看板の2人を抑え込んでいたことに言及。続けて「村上で、しかも同点ですよね。村上はエースということを考えれば、続投っていうのはありだと思うんですよ。やっぱりしっかりケリが付くまでしっかり投げろというとこだと思うんですよね。村上でやられたやもう仕方ないと」とエースと心中する作戦はアリだと説いた。
味方のミスをカバーできずに沈んだ若虎右腕。大エースになるために、この敗戦も糧にしなければならない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 07:00
「中日4−2阪神」(14日、豊橋市民球場)
阪神は中日に痛恨の逆転負けを喫し首位の座から転落した。
2024年05月15日 06:50
◆ セ・リーグワーストの24失策を記録
阪神が中日に逆転負けを喫し、首位の座から陥落してしまった。3回に中日の田中幹也にタイムリーで先制を許したが、6回には中日先発の高橋宏斗の制球に乱れと相手のミスにも付け込み逆転に成功。このまま逃げ切りたい展開だったが、8回裏に落とし穴が待っていた。ここまで踏ん張っていた阪神先発の村上頌樹が無死二塁のピンチを招くも、続く田中幹也の犠打はキャッチャー前のボテボテの当たり。坂本光士郎が三塁へと送球したが、これを佐藤輝明が落球し無死一・三塁とピンチを拡大させてしまった。そこから流れを失った阪神は、この回一挙3失点し2−4で敗れた。
敗戦に直結してしまった佐藤輝明のエラーに、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した斎藤雅樹氏は「佐藤をかばうわけじゃないんですけど、キャッチャーは取ってからもう少しピッと速い球を投げると、佐藤も捕りやすくて…やっぱりタッチを焦ったんですよ。だから早く来いっていうところで、ボールが捕れずにタッチに行ってしまったというとこだと思うんですよね」と捕手の送球のスピードに言及。
もう一人の解説者の館山昌平氏も「待ちきれなくて上から捕りに行ってしまった感じもありますね。 佐藤選手のあの口元見たら『落ちた』っていうようなことも言ってたので、ちょっとボールが垂れてしまった。言い訳にしてはいけないんですけど、大事に行ってほしかったんですけどもね」と苦言とともに同情的な見解も示していた。
これでセ・リーグワーストの24失策と、守備の乱れが目立つ岡田阪神。昨年の覇者はどのように立て直してくるのだろうか。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:47
敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場
■ジャイアンツ ー ドジャース(日本時間15日・サンフランシスコ)
ドジャース・大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場する。6戦ぶり12号に期待がかかる。
前日13日(同14日)の同カードでは、「2番・指名打者」で腰の張りから2戦ぶり復帰。初回の第1打席で右前打、5回には俊足を生かして適時内野安打を放つなど5打数2安打1打点だった。チームはサヨナラ勝ちを収めた。
オラクルパークは、右翼側が海に面しており、海に飛び込む特大アーチは「スプラッシュ・ヒット」と呼ばれている。ジャイアンツ所属選手のみのカウントとなっているが、大谷の豪快アーチに期待がかかる。
ジャイアンツの先発はキートン・ウィン投手。今季は3勝5敗、防御率5.63となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月15日 06:40
◆ 村上に対しフルカウントからド真ん中へ直球勝負!
広島は投手陣が踏ん張りヤクルトに2−1で勝利。再び貯金生活に入った。
先発の床田寛樹は立ち上がりから安定した投球。6回は二死満塁でライナー性の飛球を許したが、これを中堅・秋山翔吾が好捕するなどバックの堅守も光った。8回はセットアッパーの島内颯太郎、9回は守護神・栗林良吏が1イニングずつをパーフェクト救援。7回5安打1失点の床田はリーグトップタイの4勝目(2敗)、栗林は10セーブ目(1敗)をマークした。
盤石の継投で逃げ切った広島。14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、8試合連続で無安打無失点リリーフを披露した島内にスポットを当てた。
セットアッパーが登場したのは1点リードの8回。この試合3番に入った村上宗隆から始まり、4番のドミンゴ・サンタナ、5番のホセ・オスナと続くタフな場面だった。島内は先頭の村上に対しフルカウントとしたが、最後は真ん中付近の152キロ直球で三飛斬り。続くサンタナ、オスナは連続三振に仕留めヤクルトの中軸を完璧に封じた。
この快投にMCの高木豊氏は「8試合連続無安打無失点、素晴らしい」と絶賛。解説を務めた館山昌平氏も「3、4、5番をピシャっと抑えたことによって(ヤクルト打線は)9回になす術がなかった」と高評価。「困ったときに真ん中に投げ込めるストレートに威力があるのがすごい。村上選手に(カウント)3−2からド真ん中。キャッチャーも真ん中に構えてフライアウトが取れるというのが今の状態の良さだと思います」と分析した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:30
◆ 1年間ローテーションを守るためにも「これからが踏ん張りどころ」
連敗ストップを狙うオリックスは14日、那覇でロッテと対戦するも1−4(6回表降雨コールド)で敗れた。
2024年05月15日 06:20
◆ 高木氏「耐え忍ぶしかないかな」苦手球場の克服法とは?
5連勝で首位を快走するソフトバンクは14日、楽天と対戦し4−1で敗れた。ソフトバンク先発は、仙台での登板5連敗中の有原航平。2回に四球と安打で無死一・三塁のピンチを招くと、プロ2年目・平良竜哉に本拠地初打点となる先制打を浴びた。なおも無死一・二塁で四球を与え、満塁。その後併殺に打ち取る間に三塁走者の生還を許した。4回には石原彪に第3号2ランを浴び、今季最短の6回4失点で降板。3敗目を喫した。
“鬼門”仙台で、チームの連勝もストップ。昨年の12連敗も有原の仙台での登板から始まっており、14日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でもその克服法について議論が交わされた。
館山昌平氏は自身の経験を踏まえて「どんな形でも良いから勝ちたかった。克服は難しい。どうすれば良いのだろう。特にルーティーンを変えることもないし…」と思案。斎藤雅樹氏も「苦手な球場はあったが、最後まであまり変わることはなかった」と振り返った。
高木豊氏も二人の話を受けて「耐え忍ぶしかないかな」と今後の有原の登板に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:10
◆ 「130球超えてもチェンジアップが低めに決まっていた」と力投称える
3連勝と波に乗る日本ハムは14日、西武との2連戦の初戦を4−1と勝利した。日本ハム先発・山粼福也は走者を背負う場面でチェンジアップの制球が冴え渡り、粘りの投球を続けた。この日は100球を超えてもマウンドに立ち続け、9回137球・8安打7奪三振1四球1失点の力投で今季2度目の完投勝利を収めた。
女房役・伏見寅威の先制適時打など打線の援護もあり、リーグ1位タイとなる4勝を挙げた山粼。14日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、山崎の巧みな投球術に注目が集まった。
館山昌平氏は「最後までチェンジアップとスライダーの制球も良かったが、早い段階から右打者の内角を攻める厳しい球が多かった。西武の5番〜9番の右打者が、自分の打撃をさせてもらえなかった」と分析。「130球を超えても、最善の注意を払ってチェンジアップを低めに投げていた」と最後まで持ち前の投球を続けた山粼を称賛した。
力投による疲労が今後の登板へ影響を及ぼす可能性も心配されるが、斎藤雅樹氏は「疲れているだろうが、完投勝利の喜びや充実感ですぐ消えてしまうと思う。大丈夫」と太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月15日 06:00
「ヤクルト1−2広島」(14日、坊っちゃんスタジアム)
4番の重圧なんてどこ吹く風!広島の新4番・小園海斗内野手(23)が全2打点を稼ぐ活躍を見せた。四回に先制の適時三塁打を放つと、六回にはロースコアの試合で貴重な追加点となった右前適時打をマーク。4番に座り始めた7日以降、勝った4試合全てで決勝打を放ち、得点圏では6打席連続打点。思い出の地・松山で背番号51が“ゾーン”に入った。
勢いに自信を携えた小園のバットが止まらない。ヒーローインタビューで「4番目と思っていつもやっているので、4番とは思ってないです」と謙遜すると、スタンドのファンからは「4番!4番!」と大きな声。松山の鯉党を鮮やかな活躍で熱狂させ、魅了した。
まずは0−0で迎えた四回無死三塁。相手先発・小沢の直球に対してスイングを仕掛けると、力なく舞い上がった飛球は左翼前へポトリと落ちた。左翼手・サンタナが処理に手間取る隙に三塁まで陥れる適時打で先制点をもたらした。
さらに六回無死一、三塁では右前へ鋭くはじき返す適時打。全打点を挙げる活躍に「不思議なんですけど、良かったです」と頭をかいた。
これで4番に座り始めた7日・阪神戦(甲子園)以降、チームは5試合を戦い4勝1敗で、小園は4度の決勝打を放った。「4番に入ってからチャンスで回って来て打てているので不思議な感じ」。好調の要因も「分からない」と笑うが、得点圏打率・483はリーグトップで、4番起用が始まった7日から得点圏で6打席連続打点だ。重圧のかかる打順で若武者が覚醒した。
小園にとって松山はゆかりのある土地でもある。2021年から1月にヤクルト・山田、川端らに弟子入りする形で合同自主トレを行っており、時には午前10時から午後5時まで汗を流して自らを成長させてきた場所。今年は体調不良で不参加となっていただけに、「いい姿を見せられて良かったです」と充実感に浸った。
この活躍に新井監督も「本当に、数字にも出ているし、たぶん本人が得点圏で回ってきたら『よしっ』と思っていると思う。自分も経験があるけど、『得点圏で回ってこい!』とたぶん今、彼は思っていると思う。今日もいい仕事、いいバッティングをしてくれた」と称賛を惜しまなかった。
これでチームは再び貯金1とした。「打順は関係ないと思っているので気にしてないです。重圧はあるけど、それにとらわれずやろうと思っているので」と先を見据えた小園。鍛錬を積んだ思い入れのある土地で、4番としての座をさらに確固たるものとした。