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2023年06月01日 05:05
全国高校総体(インターハイ)サッカーの埼玉県予選は6月3日、46校が参加して開幕する。新型コロナウイルス感染拡大で2020年度大会が中止になったほか、この2年間は原則無観客で開催されたが、今回から制限がなくなった。決勝は6月18日にNACK5スタジアムでキックオフされ、優勝校が本大会(7月29日〜8月4日/北海道旭川市)の代表権を獲得する。 全チームの標的となる昌平が重圧をはね返して2連覇を果たすのか、それとも力のある宿敵や伏兵が立ちはだかるのか。今回もまた、一番の見どころはそこに尽きる。 才能豊かな個の能力が屋台骨となり、洗練された組織力を形成するのが昌平の強みだ。昨年度の全国高校選手権を経験した長準喜、土谷飛雅(ともに3年)、大谷湊斗(2年)のMF陣がドリブルを主体に構成する展開力は質が高く、U−16日本代表MF山口豪太の個人技は1年生の水準ではない。ただ、今季初昇格したプレミアリーグEASTは高校生年代最高峰の大会とはいえ、暫定9位と低迷する現状がやや気になる。 新人大会と関東高校大会予選を制した武南は、MF松原史季(3年)が高い個人技で攻撃陣をリード。左利きのMF高橋秀太(3年)は、独特のリズムで中列後方から好パスを配給する。自らが持つ最多優勝記録を16回に更新する力は十分ある。 予選準優勝で関東高校大会に初出場した埼玉平成は、CB清水聖那とMF三木響介(ともに3年)を軸にした堅陣が特長。MF中島昂大(3年)の良質なキックから、鋭いサイドアタックを仕掛ける。3大会ぶりの優勝を目ざす西武台は、目下4位のプリンスリーグ関東2部で5得点のFW竹内奏海(2年)をはじめ、ともに3ゴールのMF治部田元太(3年)とFW遠藤秀悟(2年)が攻撃の中心だ。 関東高校大会予選と新人大会4強の成徳大深谷は、SB鈴木嵐(3年)の良質な左足キックとロングスローが武器。昨年から2トップを組む秋本光瑛、平井心瑛(ともに3年)は得点感覚に優れる。公立勢で唯一、関東高校大会予選ベスト4の浦和東は、187のCB小山紘輝(3年)に代表される忠実で粘り強い守備が持ち味だ。 同予選8強組では、県トップリーグのS1で首位に立つ正智深谷は昨季からのレギュラーFW栗原健人(3年)の得点力が高く、GK望月奎杜(3年)も経験豊かな守備神だ。本庄東はMFアピッチ大翔(3年)のパス出しが絶妙で、細田学園はFW井出壱音やMF伊藤達樹(ともに3年)がチームを引っ張る。下級生に好人材を抱える花咲徳栄は、FW西尾優輝やMF仲山陽(ともに2年)の出来が上位進出のカギを握る。 S1リーグ5位の浦和南と新人大会8強の立教新座の対戦は、市立浦和−聖望学園のS1勢決戦とともに1回戦屈指の顔合わせとなった。新人大会準優勝でS1リーグ6位の武蔵越生は、MF佐藤祥太(3年)の舵取りが見もの。浦和学院は坂間真翔、平瀬優真の両MF(ともに2年)、DF川畑宇輝(3年)ら昨年度の全国高校選手権予選4強の主力が健在。埼玉栄も同予選ベスト4の陣容からGK安達洸太、FW小磯慧秦(ともに3年)という攻守の要が残り、チームをまとめている。 S2リーグで好調の国際学院や狭山ヶ丘も、技術の高い選手を揃えた好チームだ。関東高校大会予選でベスト16に残った公立勢は、4強の浦和東を含めて4校だけ。どこまで巻き返せるかにも注目したい。文●河野 正【記事】「私が培ってきた経験を…」元日本代表FW玉田圭司、昌平高コーチ就任報告にファンも興味津々!「びっくり!!」「楽しみ」
2024年05月07日 20:39
FC岐阜は7日、GK茂木秀の負傷を報告した。
今回の発表によると、今月3日の明治安田J3リーグ第12節AC長野パルセイロ戦で負傷した茂木の診断結果は、左アキレス腱断裂とのことだ。翌4日に手術を実施したことを併せて伝えている。なお、全治は明かされていない。
1999年1月15日生まれの茂木は現在25歳。2017年にC大阪でプロキャリアをスタートさせると、FC町田ゼルビアや水戸ホーリーホックなどを経て、2023年にFC岐阜に加入。今シーズンは開幕から正守護神として君臨し、ここまでのJ3リーグで12試合に出場していた。
2024年05月07日 20:34
スイス1部セルベッテに所属する常本佳吾が日本とスイスの違いを語った。
常本は昨年の夏に鹿島アントラーズからセルベッテに移籍。すぐさま定位置を掴むと、チームの欠かせない存在に。今季は不動の右サイドバックとして、ここまで公式戦32試合に出場している。
スイスメディア『blue news』のインタビューで、常本は「スイスに到着して最初に驚いたのは、国内での言語の違いでした」と明かす。スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と4つの公用語が使われている。
【動画】常本佳吾が見事なクロスで先制点をお膳立て!
また、サッカーにおいては、日本との違いを以下のように語っている。
「日本ではサポーターが試合中に発煙弾に火をつけるのは一般的ではありません。スイスのサポーターはとても熱狂的だという印象を受けました。また、日本では戦術とチームワークが重要視されますが、こっちではより、個人のパフォーマンスに大きく依存します。1対1の場面が多く、それがゲームの流れを左右します」
セルベッテはリーグ戦では2位につけており、スイスカップは決勝に進出。常本はチームのタイトル獲得に貢献できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 20:30
スペインの大手紙『MARCA』の公式Xが5月7日、アビスパ福岡に所属するFWシャハブ・ザヘディのスーパーゴールを取り上げた。
同メディアが注目したのが、J1第11節のガンバ大阪戦(1−0)で決めた超豪快な一発だ。22分、自陣でパスを受けたザヘディは敵GKの位置を確認すると、迷わずに左足を振り抜き、超ロングシュートを打ち込んだ。
【動画】「70メートルの素晴らしい一撃」スペイン大手紙が称えた福岡FWザヘディのゴラッソ
『MARCA』は「FIFAが注目すべき」とこのゴールを紹介し、次のように称えている。
「プスカシュ賞の候補となり得る70メートルの素晴らしい一撃。日本のアビスパ福岡のストライカー、シャハブ・ザヘディがガンバ大阪戦で見事なゴールを決めてみせた」
日本で生まれたゴラッソが、海外でも称賛を浴びているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 20:17
5月6日、湘南ベルマーレはJ1第12節でサガン鳥栖とホームで対戦し、2−1で勝利した。
2024年05月07日 20:13
バルセロナのFWヴィトール・ロッキの去就が、早くも宙に浮いているようだ。6日、スペイン紙『アス』が報じている。
チーム最小プレータイムの選手、これが加入を半年間前倒したサッカー王国の“新たな神童”の現状だ。移籍金3000万ユーロ(約47億円)にインセンティブで獲得した19歳に対して、クラブ側はブラジルのスタイルから欧州、バルセロナのスタイルに適応するにはある程度の時間を要することを理解し、最大限のサポートを行なった。が、トップチームデビューを飾った今年1月からここまでの公式戦25試合のうち、13試合出場・プレータイムは計310分にとどまることに。『アス』は、「バルセロナは、彼が欧州へと飛び立つのが早く、いくつかの点で未熟と考えている」とした上で、「現チームに居場所がないという意見で一致している」と指摘。レンタル移籍が最善の解決策と見出していることを明らかにした。
実際にセビージャとベティスがレンタル獲得に興味を抱いているとされる中、同選手は少なからず不満を募らせているとのこと。報道によると、プレーさせるつもりがないのなら、なぜ加入を6カ月も早めたのか理解できていないという。加えて、「ここ数週間、彼の失望が増しているだけではなく、周囲の人々は『シャビが彼を無視しており、監督と円滑なコミュニケーションを取れていない』と主張している」と、根も葉もない憶測が飛び交っていることを併せて伝えている。
また、スペインのラジオ局『Rac1』にて、ロッキの代理人を務めるアンドレ・キューリー氏が同選手の去就について言及。バルセロナ側がレンタル移籍を検討しているのに対して、同氏は「彼は残るか、(クラブに)売却させるかのどちらかだ」と場合によっては、退団に向けた交渉を始めることを示唆している。
まさかの半年で、“ブラウグラナ”での冒険を終える可能性が出てきたロッキ。果たして今夏、双方の決断はいかなるものになるのだろうか。
2024年05月07日 19:57
オランダリーグ6位のNECは5月6日、敵地でのエクセルシオール戦を3―0で快勝。先発したMF佐野航大は86分までプレー。ベンチスタートのFW小川航基は72分からピッチに立った。
スコアとは裏腹にNECは16位のチームを相手に苦戦し、これといったチャンスを作れないまま、無得点で60分が過ぎた。ここでゲームの均衡を破ったのが、FWチャロン・チェリーだった。およそ30mの位置から自慢の左足を振り抜くと、ボールは不規則にブレながらゴールネットに突き刺さった。その3分後、エクセルシオールに退場者が出た直後には、チェリーがボレーシュートで追加点を決めてNECは2点差とする。さらに90分、FWロベルト・ゴンザレスのゴールでとどめを刺した。
試合直後、佐野は「(チェリーの)スーパーゴールが凄かった。(エクセルシオールの守備網を)こじ開けることのできない状態が長く続いていたので、やっぱり一発持っているのは凄いと思います」とこの夜の勝利を振り返った。
NECが手こずった原因の一つが中盤の嚙み合わせ。エクセルシオールは降格ゾーンにいるとは言え、個々の選手は曲者揃い。なかでもケンゾー・ハウトマインはシーズン終盤にきて自信をつけたMFだ。そのハウトマインとユリアン・バースが組む22歳のボランチコンビに対して、NECはMFのシステムを合わせて佐野とメース・フーデマーカースがマンツーマンでついた。こうして中盤で実力拮抗のMF陣がお互いの力を消し合いながらにらみ合う展開が長く続いた。
「確かにそこはありましたね。10番の選手(ハウトマイン)は上手かった。そういう(両チームのMFが)噛み合ったところからカウンターでころっと(展開をひっくり返して)チャンスになったシーンもありましたが、そこから自分も崩して得点に持っていきたかった」
今季の後半戦、飛躍的な成長を遂げた佐野に、「エクセルシオール戦はスタジアムで観戦した中で一番苦戦していた試合だったと感じた」と私は正直に感想を伝えた。
「そうですね。常にポジション取りを考えながらプレーして、フリーになろうとしたけどなれませんでした。そこで、いかに一瞬で相手を外すとか、相手を背負いながらもプレーするとか、そういうところで自分の課題が結構出た試合でした」
ほとんどのチームが4−3−3フォーメーションを採用するオランダでは、中盤が相殺し合ってゲームが動かないことがよく起こる。
「確かにそういうのが多い気がしますね。最近、自分のところがそうなるのが多いと感じるので、そこで味方を使いながら外していくかを考えながらやらないと、やっぱり(敵に)食われると感じます」
そこで打開して前にボールを運べたら、他のリーグより大きなスペースが生まれるのがオランダリーグの特徴である。若かりし日の本田圭佑(元VVV)も、タイトなマークを外してからスペースを得るコツを掴んだことで一気に成長を遂げた選手だった。エクセルシオール戦の展開は、今後も佐野がオランダリーグで頻繁に起こりえること。この試合を今後の飛躍に繋がるヒントにしたいところだ。
【動画】首位PSV戦でNEC佐野航大が決めた勝ち越し弾!
NECはKNVBカップ決勝でフェイエノールトに0―1で惜敗した直後のリーグ戦で、AZに0―3で完敗してしまった。
「カップ戦の結果は残念で、本当に悔しかった。でも、リーグでも好位置にいるのは事実なので、チームとしても切り替えてAZ戦でも勝ちたかったんですけど…。だから今日のゲームで勝ち切って、しかも3点を取って無失点で終えたということはでかい。チームとしてここから乗っていけるようなゲームができたと思います」
AZ戦でチームが崩れた一因について佐野は、KNVBカップ決勝戦で負けたショックを引きずらず「切り替えよう、切り替えようと恐らく意識しすぎて(切り替えられなかった)」のだと話す。決勝戦で負けたフェイエノールトとは次節、リーグ戦の舞台で戦う。
「前回の反省も含めて、個人としてももっと成長した姿を見せたい。難しい試合になるのは間違いない。フェイエノールトを相手にゴール、アシストできれば良いと思います」
U-23アジアカップは佐野も見続けていたという。
「やっぱりアジアは難しいと感じました。そのなかで優勝したのはさすがだな、凄いなと思いました」
これまでもパリ五輪への思いを佐野は語っていた。改めてエクセルシオール戦後、そのことを訊いてみた。
「そこはもう自分がコントロールできる次元の話ではないですが、どうにかメンバーに入りたい。やることをやって、チームで結果を残した上で、あとは呼ばれるか、呼ばれないか。 目の前の試合に集中して、練習から集中してやるだけです。ここから18人という狭き門になっていく。でも、自分がそこに入れないと決まったわけでもないので、試合で頑張ってアピールしたい。そのためにも絶対にチームで結果を残さないといけない」
大舞台は選手の品評会でもある。佐野がNECに移籍したきっかけの一つがU-20ワールドカップの活躍だった。佐野に限らず、ステップアップリーグのオランダでプレーする若獅子たちは、18人の椅子をなんとか得ようと目を輝かせている。
取材・文●中田 徹
2024年05月07日 19:45
ドルトムントは現地5月7日、チャンピオンズリーグの準決勝・第2レグでパリ・サンジェルマンと敵地で対戦する。エディン・テルジッチ監督が前日会見で意気込みを語った。
クラブの公式サイトによれば、指揮官は1−0で勝利したホームでの第1レグに関して、「勝利できた要因は、激しさをピッチで表現できたからだ」と振り返る。
続けて、「ここまで来たからには、より良い結果を出したい。(第2レグも)必要であれば、あと20キロは走るよ。偉大なことを成し遂げるのなら、敬意と勇気、回復力を持って喜びをもたらさなければならない」と気合を入れた。
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先勝を許しているパリSGのリベンジを警戒する。
「彼らには優勝という使命がある。セカンドレグでは、彼らは前回以上に上手く戦ってくるだろう。我々も改善しなければいけないことがたくさんある」
フランス王者を退き、11年ぶりのファイナル進出を決められるか。雌雄を決する一戦は、日本時間で8日の4時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 19:27
浦和レッズは7日、同クラブに所属するMF早川隼平がファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍をすることを発表した。
2024年05月07日 19:21
サンフレッチェ広島は6日、明治安田J1リーグ第12節で名古屋グランパスをホームに迎え、2−3で敗戦。今季初黒星を喫した。
越道草太が吠えた。2点を追いかける23分、ペナルティエリア前で右CKのこぼれ球に反応。「最初はワンタッチで打とうと思ったけど、一回トラップして力を抜いて腰を捻りました。いつもは力が入るけど、声援のおかげで落ち着いて打てました」。右足シュートをゴール左隅に突き刺し、苦しい雰囲気を切り裂く反撃の一撃。2年目の20歳MFが喜びを爆発させた。「あんまり覚えていないけど、鳥肌が立って、気づいたら吠えていました」と笑みをこぼし、記念すべきプロ初ゴールとなり「率直にうれしかった」と喜んだ。
広島はミヒャエル・スキッベ監督が「最初の15分は本当にまずかった」と話したように、立ち上がりに不安定な守備から2失点。そこから越道のゴールで1点を返し、48分にDF中野就斗の同点ゴールで2点差を追いつく意地を見せたが、最後は相手のカウンターからオウンゴールを許して敗れた。越道は、「自分たちのサッカーができてチャンスも多かったけど、そこでしっかり決め切らないと、こういう結果になってしまう。自分を含めて決定力不足は課題なので、そこは意識しないといけない」と振り返った。
前節に続いて左ウイングバックで先発出場した越道は、元広島の名古屋DF野上結貴とマッチアップ。「ガミさんが自分のところに来ていてやりづらかった」と明かし、「個人的には仕掛けてクロスが入れられなかったので、自分の長所である縦突破を活かして仕掛けてクロスでアシストをしないといけない」と自身の課題を挙げた。
67分には左足の痛みを訴えてピッチに倒れ込み、担架で運ばれて無念の途中交代となった。スキッベ監督は「それほどひどくないと思う。前半にひざを打撲してしまい、プレーしているうちに固まってしまった状態だった」と説明。本人は試合後、左ひざにテーピングをして自ら歩いており、「まだわからないけど、大丈夫だと思う」と明かした。
広島は今季リーグ戦12試合目で初黒星を喫し、5試合勝利から遠ざかる結果となった。新スタジアムでの公式戦で初黒星となり、昨季からのリーグ戦連続無敗記録も17試合でストップした。
移動と試合が続いた過密日程が終わり、次節は中8日の15日に行われる鹿島アントラーズとのホームゲーム。リフレッシュして挽回へ。越道は「初ゴールはうれしいし、自信がついたので次節もゴールを狙っていきたい。試合に勝てていないので、次は勝つゴールを決めたい」と意気込んだ。
取材・文=湊昂大
【動画】試合ハイライト
2024年05月07日 19:10
5月6日、サガン鳥栖はJ1第12節で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、1−2で敗れた。
鳥栖は13分に手塚康平の右CKに富樫敬真が頭で合わせて先制。今季のアウェー初勝利に向け、上々の立ち上がりだったが、25分に追いつかれると、後半開始直後の46分に逆転を許した。
黒星を喫したとはいえ、収穫がなかったわけではないはずだ。相手がハイプレスをかけてきた際には、GKの朴一圭もビルドアップに関わり、数的優位の局面を作ってボールを前に運ぶ。セットプレーでも、手塚や河原創の上質なキックを活かして複数の好機を演出し、実際に得点も生まれた。内容面では、一定の成果を出せたと言えるだろう。
実際、川井健太監督も手応えを得られる部分もあったと語る。
「選手たちは厳しい連戦のなかでファイトしてくれたし、次につながるものも見えました。特に今日の前半は、我々が狙いとする部分を出せた。クロスも、意図的に狙いたいスペースを空けて、そこにボールを送るという点が良かったかなと。ただ、後半はクオリティが落ちてしまったので、何が原因かを次節までにしっかりと分析したいと思います」
【PHOTO】17の誇りを胸に選手と共に戦ったサガン鳥栖サポーター
ただ、内容面は悪くないからこそ、指揮官は結果が出ない現状を憂いている。
「今日は典型的な、順位が浮上しないチームの試合。よく皆さんがおっしゃる、中身は良いけど結果が出ないチームの試合でした。僕らがこういったゲームになった原因を突き止めなければいけません。戦っている選手が一番悔しいので、今後、またどういう風に彼らをたぎらせるかというところにフォーカスしてやっていきたいです」
現在19位と低迷する鳥栖。第2節の北海道コンサドーレ札幌戦(4−0)、第9節の鹿島アントラーズ戦(4−2)と、チャンスをモノにできている試合は大量得点での勝利を収めたが、複数のゴールを奪えなかったゲームは、いずれも勝点1以下に留まっている(2分8敗)。ボックス内でのクオリティ不足に悩まされている状況だ。
苦しい現状を、どう打破するのか。川井監督の考えはこうだ。
「現状は間違いなく良くないです。内容は良い部分もあるからこそ、選手たちはストレスを抱えていると思う。でも、こういう時こそやり続けることも大事ですし、逆に変化が必要な部分もある。そのバランスを見極めるのが大切ですし、僕の仕事でもあるので、改善していければ」
5月11日に行なわれる次節のジュビロ磐田戦へ向け、すでに見えている課題の解決を進めつつ、湘南戦で得た手応えをつなげられるか。指揮官の采配が鍵を握るだろう。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 19:00
広島ユース出身で、トップチームでも主力を張る満田誠は、J1リーグ制覇に向けて熱い想いを抱いている。
「自分がユースに入った時(2015年)に広島が優勝しました。それをスタンドから見ていて、凄い盛り上がっているのが分かりました。今、新スタジアムに毎試合満員に近い観客が来てくれて、ユース出身者がたくさん出ている年にやっぱり優勝したいです」
競っているわけではないが、満田が気になるのはあの球団だ。
「どうしても広島は野球、カープのほうが人気があって。それに負けないくらいサンフレッチェにも熱はあるので、ドラマチックな展開で優勝できればサッカーファンを増やせるのかなと思います」
J1制覇に向け、満田は「負けない雰囲気を作ることが大事」と話す。
「観戦していて今日も勝ったなみたいな。そういう雰囲気を作られると、相手も嫌だと思います。それこそ3年前の川崎フロンターレ。まさに、負けない集団でしたよね。どことやってもどうせ勝つんだろうなって。あれが理想です。戦う前から、相手も『川崎かあ』みたいに、『広島かあ』っていうチームになれれば」
2021年シーズン、川崎は勝点92で独走優勝している。当時の川崎になれるポテンシャルが今の広島にはあるのではないか。良いサッカーはしているが、そこまで勝点を伸ばせてない現状を打破できれば、広島はJリーグで突き抜ける存在になれるのではないか。そんな質問をぶつけると、満田は次のように答えた。
「引き分けでどれくらいの選手が満足しているか。そこを勝ちに持っていけるかどうか。スコアレスドローだった神戸戦(4節)も相手のほうがチャンスがあったなか引き分けで満足せず、どれだけの選手、スタッフが勝利にこだわっていたか。そういう熱量が大事です。
3年前の川崎は苦戦した試合もあるけど、途中出場の選手が点を取ったりしていました。ポジション争いも重要で、スタメンを脅かす選手がたくさん出てくれば、良い意味での危機感が生まれるはずで。競争は本当に大事です」
では、負けない雰囲気を作るためにはどうすべきか。満田は即答した。
「失点を減らすことと先制点を取ること」
これを実践できれば広島は良いチームから常勝軍団になれると、満田は信じている。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
2024年05月07日 19:00
ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンとキットサプライヤーのadidasは6日、2024-25シーズンの新ホームユニフォームを発表した。
2024年05月07日 18:43
[J1第12節]福岡 1−1 川崎/5月6日/ベスト電器スタジアム
J1の12節、アウェーで福岡と対戦した川崎は、1−1のスコアで引き分けた。リーグ戦での今季初の連勝をまたも掴めなかったが、ここ4戦は負けなし(1勝3分)ともなっている。
今オフも例年同様に主力が抜け、新陳代謝を図るも、怪我人が続き、台所事情は難しい。もっとも我慢の時期を過ごすなかで、少しずつだが積み上げている点もある。興味深いのは何度も話し合いを重ね、徐々に失点が減ってきている最終ラインだろう。
特に新たにCBを組む大南拓磨と佐々木旭のコンビは発展途上で粗さも残すが、楽しみな存在にもなってきた。
「なんでも話を聞いてくれる」(佐々木)という先輩の26歳の大南と、24歳の佐々木は、試合後のロッカールームでは、SBの瀬川祐輔、ファンウェルメスケルケン際、アンカーの橘田健人らを交えて、動画で失点シーンなどの修正点を確認し合うのがルーティーン。隙を作ってしまう場面もあるが、安定感は増してきた印象だ。
これまでは左SBを主戦場にしていた佐々木が果敢に前へボールを奪いに出て、スピードとフィジカルに長けた大南が後方のエリアを幅広くカバーする。互換性も良いコンビと言えるだろう。
現にふたりは常にラインを高く保つ意識を共有しており、それは11節の浦和戦(○3−1)で、左CBの位置からオーバーラップした佐々木がハーフウェーライン付近から一気に持ち運んで決めたゴールにもつながった。
このコンビが今後、どう成長していくのかは見ものである。
【動画】福岡×川崎のハイライト
ただし、川崎のCBには先日のパリ五輪最終予選を兼ねたU23アジア選手権でチーム最年少の19歳で大活躍した高井幸大が、貴重な経験値を手にして帰還。
さらに戦列に復帰したばかりで、時間を制限して起用されているジェジエウもベンチに控え、車屋紳太郎も怪我からの復活を目指してトレーニングに励む。
最終ラインからのパス出しという面では、チームとして改善すべき点を多分に残しており、そこを踏まえてのチョイスにもなりそうだが、今後、誰がCBを担っていくのかは注目である。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 18:35
バルセロナは4日に行われたラ・リーガ第34節でジローナに2−4で敗れ、3位に転落した。スペインメディア『RELEVO』は、バルセロナが今季のラ・リーガを2位で終えられなかった場合のデメリットを紹介している。
試合は立ち上がりの3分にデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが見事なボレーシュートを叩き込み、バルセロナが先手を取ったものの、直後に右サイドを崩されてウクライナ代表FWアルテム・ドフビクにヘディングシュートを決められる。前半終了間際にはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキのPKで再び勝ち越したものの、後半の半ばから終盤にかけて3失点を喫し、2−4で敗れた。
この結果、2位と3位の直接対決を落としたバルセロナは、ジローナに抜かれる形で3位へ転落。両者の勝ち点差は「1」とわずかなものだが、残る4試合での2位争いにも注目が集まっている。
このような状況のなか、『RELEVO』はバルセロナが受けることとなる2つのデメリットに言及。1つ目は来年開催されるスーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権を失うことだ。2019−20シーズン以降、ラ・リーガの優勝、2位チーム、さらにコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の優勝、準優勝チームの4チームによって争われる形式となったスーペルコパ・デ・エスパーニャは、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮された2020−21シーズンを除いて、サウジアラビアで開催されている。この大会では、全体の参加賞金から、歴代のタイトル獲得数、試合の視聴者数、放映権収入などの要素を踏まえ、4クラブの分配比率を決定する。そのため、これまでバルセロナはレアル・マドリードと並んで多くの“臨時収入”を得られていた。加えて、今季のケースであれば同大会の決勝進出で100万ユーロ(約1億7000万円)、優勝で200万ユーロ(約3億4000万円)のボーナスが獲得可能。出場権を失うことで、当たり前ではあるがこれらの賞金が得られなくなる。
2つ目のデメリットも同じく経済面。現在、ラ・リーガでは均等に配分される金額(昨季の場合は3560万ユーロ/約59億円)に加え、順位に応じてボーナスの放映権料が分配される。例えば、昨季の金額で2位の場合だと、均等配分額の3560万ユーロに加えて、ボーナスで約5300万ユーロ(約88億円)を手にできた。だが、3位の場合はこのボーナス金額が4600万ユーロ(約76億円)に減少。インフレ傾向のあるサッカー界において、差額はわずかな金額といえるかもしれないが、現在の財政状況が芳しくないバルセロナにとっては痛手だ。収入が減ることで、夏の移籍市場における補強計画にも多少は影響を与えるかもしれない。
このようなデメリットを考えると、今季のラ・リーガを2位で終えることは重要な意味を持つ。ここからは日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ、アルメリア、ラージョ・バジェカーノ、セビージャとの試合が続くが、4連勝を飾った上で、ジローナの結果を待ちたいところだ。
なお、バルセロナが2位で終わることで、経済的な打撃を受けるのはクラブだけではないようだ。スーペルコパ・デ・エスパーニャを主催するスペインサッカー連盟(RFEF)も、痛い目にあうという。現在、大会主催者のRFEFは、スーペルコパ・デ・エスパーニャの開催地であるサウジアラビアのサッカー連盟から、4000万ユーロ(約66億円)の収入を得ている。だが、レアル・マドリードまたはバルセロナが大会の出場権を逃した場合、その金額から500万ユーロ(約8億3000万円)が差し引かれる模様。RFEFはクラブのような収入源を持っていないことから、この損失は非常に大きなものだろう。
【ハイライト動画】バルセロナはジローナとの“直接対決”で敗北
2024年05月07日 18:31
鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の行動に称賛の声が寄せられている。
鹿島は5月6日にJ1第12節で柏レイソルと敵地で対戦。FWチャヴリッチのアディショナルタイムのゴールによって鹿島が2−1で劇的勝利を収めた。
この一戦の入場シーンが話題に。SNS上での柏ファンの投稿がきっかけだ。
「試合前の入場時に、レイソルのロゴを踏まないでピッチに入った鈴木優磨選手に、相手ながら拍手を送りたいです。子供達はきょとんとしちゃってますが(笑)」
添えられた動画には、選手が入場する場面で、後方にいた鈴木が一瞬画面から消え、花道を作っていた子供が戸惑うシーンが。その後、レイソルのロゴが入った地面を避けて入場する鈴木の姿が映されていた。
【PHOTO】鈴木優磨がレイソルロゴを避けて入場!
この投稿にファンが反応し、以下のようなコメントが寄せられている。
「ゲーム中と印象が違いますよね」
「優磨の素晴らしい配慮ですね」
「ヤンチャなくせにこういう事やるから彼好きなんすよ」
「同じ千葉県(銚子市)出身だからじゃないですかね?」
「昔の鹿島魂を持ってる男」
「これ凄いなぁ。周りによく思われたいとかじゃなく本当に『踏むのが気分良くないから』なんだってのが伝わってくる」
「試合の勝敗関係なしに取り上げてくれるレイソルサポの方も素敵です」
「試合後のあいさつでも一番丁寧だったりで憎み切れない男です」
鈴木が試合後に一礼してピッチを後にし、再び柏のロゴを踏まずにロッカールームへ引き上げる姿も投稿されるなど、対戦相手に敬意を示した行動が、両チームのファンの心を掴んだようだ。
構成●サッカーダイジェスト編集部