2023年05月31日 22:00
V・ファーレン長崎が、5試合ぶりとなる勝利の美酒に酔った。ジュビロ磐田をホームに迎えた明治安田生命J2リーグ・第18節の一戦は、ともにJ1昇格プレーオフに位置する(長崎が5位、磐田が6位)チーム同士による好ゲームが繰り広げられた。最終的には90+5分に米田隼也によるこの日2点目が決まり、ホームチームが劇的な展開で勝ち点3をゲットした。難敵撃破で4位に浮上した長崎は、もとより豊富な戦力を誇り、J1昇格の有力候補に挙げられている。その長崎を牽引する絶対的エースと攻撃パターン、現チームが抱える課題とそれを打開するための解決策をひも解いた。 直近5試合の基本システムまずは、直近のリーグ戦5試合での基本システムおよびメンバーを見ていこう。守護神はムードメーカーの波多野豪で、4バックは右からサイドバックに本格転向した増山朝陽、「娘が好きな番号」だという4番を背負うヴァウド、セットプレーからの得点力が光る櫛引一紀、サイドのスペシャリストである米田隼也の4人。右SBとセンターバックに対応する岡野洵も存在感を示している。ダブルボランチはリンクマンの鍬先祐弥と攻守の軸であるカイオ・セザールがコンビを組む。C・セザールが出場停止だった第18節のジュビロ磐田戦では、秋野央樹が左ボランチを務めた。期待の若手である安部大晴、五月田星矢の台頭も楽しみだ。様々な組み合わせが試されている2列目は、ブレイクの予感を漂わせる笠柳翼、トップ下と左サイドを兼務するクレイソン、積極的な仕掛けが武器の宮城天が主力の座に。一発の破壊力があるクリスティアーノ、攻守に計算できる澤田崇、走れる司令塔の加藤大(ボランチと兼務)らも控えており、増山も一列前で起用されるなど争いは熾烈だ。1トップはチームトップのリーグ戦8ゴールをマークしているフアンマ・デルガドが絶対的エースに君臨。その背番号9は直近2試合を欠場しており、第17節と第18節ではエジガル・ジュニオが最前線に入った。6月16日に37歳の誕生日を迎える都倉賢は、持ち味である空中戦の強さを今季も見せている。献身的な姿勢でチームに芯を通す背番号9リーグ戦18試合を消化し、4位と上位につけるV・ファーレン長崎。今季のここまでを振り返ると、浮き沈みの激しいシーズンとなっている。開幕4戦勝ちなし(2敗2分)と苦しみ21位に沈むなか、第5節のロアッソ熊本戦で今季初勝利をゲット。すると熊本戦から3連勝を記録し、7位に浮上する。第8節のザスパクサツ群馬戦で黒星を喫したが、第9節のヴァンフォーレ甲府戦から怒涛の5連勝。順位を一気に2位まで上昇させる。しかし、第14節の東京ヴェルディ戦を1-2で落とすと、その後は1敗2分と再びトンネルに入ってしまう。第18節のジュビロ磐田戦を劇的な展開で制し、5試合ぶりの白星を手にしたのだった。成績が安定しない一面があるとはいえ、ツボにハマった時の爆発力は凄まじい。特に5連勝を飾った第9〜13節では、そのうちの3試合で4得点を記録。快調にゴールと勝ち点を積み重ねた。5連勝のチームでひと際輝いたのが、この期間だけで4得点を決めたフアンマ・デルガドだ。2017および18シーズンに得点源として活躍したスペイン人ストライカーは、大宮アルディージャとアビスパ福岡でのプレーを経て、5シーズンぶりに復帰。4月度のリーグ月間MVPに輝くなど、エースとしてチームを牽引している。リーグ戦14試合でチームトップの8ゴールを挙げている通り、得点感覚が優れているのはもちろんだ。コースを突く正確なシュート、ペナルティーエリア内でクロスに合わせる技術、左右両足とヘディングでネットを揺らせる得点パターンの豊富さが光る。だが、背番号9の魅力は決してゴールだけではない。ポストプレーや前線からの守備など幅広いタスクをこなし、献身的な姿勢でチームのために奮闘する。J1昇格を目指すクラブに芯を通す存在であり、フアンマ不在時にその穴の大きさを感じるのは、無理もないだろう。果たして強みを生かせているか?チームとしてフアンマ・デルガドの決定力を生かす形のほか、機能している攻撃パターンがいくつかある。まとめると以下の通りとなる。エースのフアンマに良い形でボールを供給し、ゴールに結びつける 櫛引一紀を軸としたセットプレーからの得点 ロングスローからの効果的な崩しのセットプレーだが、こちらはセンターバックの櫛引が突如として得点力を開花させている。今季ここまでリーグ戦18試合に出場して4ゴールを決めているが、ゴール数はキャリアハイの数字。プロ13年目、30歳のシーズンで覚醒の時を迎えている。櫛引の4ゴールはいずれも5連勝の期間に決まっているが、長崎には優秀なプレースキッカーが多く存在する。第10節の徳島ヴォルティス戦でアシストしたクレイソン(ショートコーナーからの右足クロス)、加藤聖(自身が蹴ったコーナーキックの流れから左足クロス)に加え、加藤大(左足)、秋野央樹(左足)や増山朝陽(右足)、クリスティアーノ(右足)、宮城天(右足)と左右のキックで決定機を演出できるのだ。今後もセットプレーからの一発は期待が持てるだろう。そして、のロングスローもシンプルながら効果的だ。主なスロワーは増山と岡野洵で、加藤聖も地肩の強さを披露する。ロングスローが特段際立った第13節の水戸ホーリーホック戦では、岡野のロングスローを起点に2得点をゲット。効率的にゴールを重ねてみせた。町田ゼルビアやブラウブリッツ秋田のように、ロングスローを有効活用するチームが耳目を集めているが、長崎もまたロングスローを取り入れて崩しのパターンを増やしている。しかし、セットプレーおよびロングスローというストロングポイントが存分に発揮されているとは言い難い。それは、指揮官が採用するコンセプトと密接な関係がある。🌟月間優秀監督賞🌟【4月度】明治安田生命J2リーグ ファビオ カリーレ 監督(V・ファーレン長崎)@v_varenstaff 受賞コメント・総評⏬https://t.co/POaogvmp3s pic.twitter.com/mHFQboaMOS — Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 16, 2023昨年7月より指揮を執るファビオ・カリーレ監督は、個の力を引き出しつつ、サイドアタックを軸としたチーム作りを推し進めてきた。そのブラジル人指揮官が徹底させているのが、最終ラインからのビルドアップだ。両センターバックを中心にボールをつなぐ形がメインで、3バックに可変して左サイドバックの米田隼也が中に絞る動きやボランチの鍬先祐弥が最終ラインに落ちる形も見られるが、ビルドアップの質は決して高いとは言えない。各人が足元にボールをつけるだけになってしまっており、相手の守備ブロックの外でパスを回すのみに終始している。また、パス回しのテンポが基本的に変わらず一定のため、相手からすると守備の予測が立てやすくなっている。事実、第18節・ジュビロ磐田戦のとりわけ前半には、相手のハイプレスによる圧力もあって自陣でボールロストしてしまう場面が散見された。76分の失点シーンは、ディフェンダーとゴールキーパーの連係ミス(難しい局面だったが、GKへ下げる際にゴールエリア前方を外してリスクを減らせれば防げたかもしれない)によるものであり、悔やまれる形だった。自陣でのボールロストをできる限り無くし、自分たちのペースで試合を運ぶためにはどうすればいいのか。この方策については、次のセクションで考察していきたい。光が見えた磐田戦の先制点前述した通り、ビルドアップの質が決して高いとは言えないなかで、V・ファーレン長崎が課題を解決するためにどうしていくべきか。解決策となり得るのが、前線へのロングボールを増やすことだ。長崎が自陣深くでビルドアップを開始した際、相手はその動きを分断しようとプレッシャーをかける。自軍のアタッカーがハイプレスを仕掛けるため、相手はディフェンスラインを押し上げて全体をコンパクトに保とうとする。そうなれば、おのずと敵陣にスペースが生じる。そのスペースに最終ラインからロングボールを送り込み、一気に攻め込めれば、手薄な相手DFラインを突くことが可能となる。第18節・ジュビロ磐田戦での先制点はまさにこのパターンから奪ったもので、文字通り理想的な形だった。ロングボールのターゲットには、エアバトルに強いフアンマ・デルガド&都倉賢という適任者がいる。トップ下で起用された選手がサイドに流れて、ボールを呼び込む動きで起点となる形も効果的だろう。クレイソンと澤田崇は機動力があり、加藤大には走力がある。敵陣深くにロングボールを送り込み、そのボールが相手に回収された場合は、最終ラインを素早く押し上げて連動したプレスを仕掛け、ショートカウンターを狙っていく。多くの運動量が求められるゆえ、90分を通して実施するのは現実的ではない。あくまでも状況を見てという形になるが、相手を押し込むことが目的だ。「セットプレーおよびロングスローというストロングポイントが存分に発揮されているとは言い難い」と前項で述べたのは、この点が関係してくる。つまり、敵陣深くに押し込むことができれば、必然的にセットプレーやロングスローのチャンスもより増えるはずで、今以上に強みを生かすことができると見る。相手がロングボールを警戒してハイプレスを選択しない場合は、ビルドアップから丁寧に崩していく形を取る。もちろん、つなぎの局面での課題はあるが、相手のプレッシャーが軽減されれば落ち着いてボールを回すことができ、不用意なボールロストは減るだろう。ロングボールを用いて緩急をつけたパス回しが実現できれば、相手に守備の狙いを絞らせない戦い方が可能となる。
2024年05月04日 18:39
大ピンチを救ったプレーに、日本のレジェンドが賛辞を贈った。
U-23日本代表は現地5月3日、カタールで開催されたU-23アジアカップの決勝で、ウズベキスタンと対戦。後半アディショナルタイム1分に山田楓喜が決めた決勝弾で1−0と勝利し、4大会ぶり2度目のアジア制覇を成し遂げた。
この一戦でビッグプレーが飛び出したのが、1点を先制して迎えた90+8分だ。DF関根大輝のハンドで献上したPKを、GKの小久保玲央ブライアンが横っ跳びでセーブ。見事に阻止してみせた。
【動画】小野伸二が驚嘆した大岩ジャパンの超絶プレー
『DAZN』で大一番の解説を務めていた元日本代表MFの小野伸二氏は、このスーパープレーの直後に「素晴らしいですね。いいシュートだったと思いますよ。しっかりセーブしました」と称賛。さらに試合を進んだ後にも、「凄かったですね。一瞬鳥肌が立ちました」と褒めちぎった。
天才も驚嘆した、超絶プレーだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 18:30
サンフレッチェ広島の満田誠は昨年5月7日のアビスパ福岡戦で負傷。右膝前十字靭帯部分損傷と診断され、長期離脱を余儀なくされた。その大怪我を経て、心境の変化があったという。
「いつ怪我でサッカーができなくなる危機感が当時はあって結果的に復帰できましたが、もしかしたら(今後)戻ってこられない怪我をする可能性はあります。ですので、サッカーができているうちは少しでも楽しみながらやりたいです」
自分にとって「1試合、1試合が大切な時間」という事実を改めて噛み締めている満田は、サッカーへの考え方にも変化があった。
「それまでゴール(を奪うこと)が楽しみで、生き甲斐でしたが、怪我をして考え方が少し変わりました。自分がやりたいことだけやっていたら勝てない。それを負傷中にスタンドから試合を見ていて感じました。チームの勝利のために自分がやりたくないこともやらないといけないという使命感が生まれました」
復帰後、そうした思考があったからこそシャドーからボランチに抜擢された際も対応できたのだろう。セルフィッシュ(自己中心的)な側面を残しつつ、チームのバランスを取る。大怪我を乗り越えた満田は、プレー面だけでなく精神面も間違いなく成長している。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【記事】「スピード、重さに加え、駆け引きも入ってくる」「GKとしては対応が難しい」広島の大迫敬介がそう絶賛した選手は?
2024年05月04日 18:05
最近、アーセナルのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが、クラブ公式によるインタビューで「練習で対戦するのが最も難しいのは誰ですか?」と質問を受け、冨安健洋とガブリエウ・マガリャンイスの名前を挙げたのが話題となった。
これを受けて、英メディア『THE BOOT ROOM』は「アーセナルのトレーニングセッションではボールを扱う時間は一秒たりともない。どのようなものなのか、我々には想像もつかない」と綴っている。
【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!
そして、日本代表DFについて、こう称えている。
「トミヤスが言及されたのは興味深い。日本代表はアーセナルでは縁の下の力持ちのような存在だが、ジェズスが言うように、この(移籍金が)1700万ポンドの男はチーム内で最も強力なディフェンダーの一人であり、どんなストライカーにとっても恐ろしい存在だ」
同僚が苦戦するのも納得できるという評価だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 18:00
マンチェスター・シティでプレーするリコ・ルイス。
2024年05月04日 17:35
U-23日本代表は現地時間5月3日、U-23アジアカップの決勝で、U-23ウズベキスタン代表と対戦。1−0で接戦をモノにし、4大会ぶり2回目の優勝を成し遂げると同時に、同じ相手に0−2で敗れた前回大会準決勝の雪辱を果たした。
アジア制覇に大きく貢献したのが、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)だ。90+1分に山田楓喜(東京ヴェルディ)がついにゴールを奪った直後、関根大輝(柏レイソル)がハンドでPKを与えるも、頼れる背番号1が渾身のストップ。大ピンチを防ぎ、歓喜と感動をもたらした。
圧巻のパフォーマンスに日本中から賛辞が寄せられるなか、ポルトガル紙『Record』もベンフィカGKの活躍に大注目。「コクボがPKをセーブし、日本のU-23アジアカップ優勝の立役者になった」と銘打った記事で、次のように伝えている。
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
「偉業に最も貢献した人物の1人がレオ・コクボだ。この23歳のベンフィカBチームのキーパーは、90+10分にPKをセーブし、ウズベキスタン相手に1−0での勝利に導いた。誰もが延長戦にもつれ込むだろうと思ったその時、失点を防ぎ、日本の勝利を決定づけたのである」
小久保は柏U-18在籍時、アルカスカップで大会最優秀GKに。その活躍が高く評価され、2019年1月にベンフィカ入りした。いまだトップチームでのプレー機会はないものの、世界最高峰の舞台チャンピオンズリーグでのベンチ入りを経験している。
成長著しい守護神は勢いそのままに、ポルトガルの名門でトップデビューを果たせるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 17:16
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップは、現地5月3日に決勝が行なわれ、大岩剛監督が率いるU-23日本代表がウズベキスタンに1−0で勝利。2016年以来4大会ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
大岩ジャパンがアジア王者としてパリ五輪に乗り込む一方、優勝候補の一角だった韓国は、準々決勝で格下のインドネシアにまさかの敗戦。10大会連続出場を逃している。
この結果を嘆いたのが、韓国メディア『ヘラルド経済』だ。「韓国とは違う。日本がU-23アジアカップで8年ぶりに優勝」と報じている。
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
同メディアは、アジア1位となったため、日本が本選ではパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦する点に触れ、「平穏なグループを勝ち取った」と伝えた。
また、自国の予選敗退については、「人気スポーツのサッカー代表までオリンピックに不参加となり、今回の五輪の興行収入に赤信号が点灯した」と悲嘆している。
国内での盛り上がりに影響があると見ているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 17:00
カタールで行われたAFC U23アジアカップで見事に優勝を成し遂げたU-23日本代表。
大会MVPには藤田譲瑠チマが選出されたが、それに匹敵する活躍を見せたのが守護神の小久保玲央ブライアン(ベンフィカ所属)であろう。
退場者を出したグループステージ初戦の中国戦でスーパーセーブを連発すると、決勝のウズベキスタン戦でも後半アディショナルタイムのPKをストップし、アジア制覇の立役者となった。 /
絶体絶命のピンチに
立ちはだかった守護神
\
小久保玲央ブライアン
チームを勝利に導いた魂のPKセーブ
🏆AFC U23アジアカップ カタール2024
⚔決勝
🆚日本×ウズベキスタン
📱#DAZN 見逃し配信中 pic.twitter.com/0QRyjjBEfC
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 3, 2024
そんな小久保だが、2019年1月に加入したベンフィカでの近況は厳しい。
5年の間にU-23やBチームで経験を積んできたものの、最近はトップチームにも呼ばれるようになったことで逆にBチームでベンチに入れず、2月から試合に全く絡めないという複雑な状況となっている。
何よりベンフィカに登録された4人のGKは19〜23歳とほぼ同年代であり、第4GKの小久保が最年長という構成でもある。
そのため、ベンフィカのトップから下部チームの情報までを網羅するXのアカウント『Coluna Vermelha』は大会前、小久保とベンフィカの契約が2025年夏までとなっていることを念頭に「彼自身のキャリアを考えると、ベンフィカが彼を第4GKとしてとどめておくのは意味がない」と退団を推奨。
小久保玲央ブライアンはなぜベンフィカ「B」でもベンチ外なのか?現地の事情通は「退団の勧め」
問題は『売却することによってベンフィカ側にどれほどの利益が出るか』だとしていたが、今大会の大活躍を受けて「彼はどうするべきか?」との質問に「売るのに最適な時期だ」と返信していた。
パリ五輪は7月に開幕する。時期的に移籍の難しさもあるが、小久保の今夏の動きは大きな注目になりそうだ。
2024年05月04日 16:41
日産スタジアムで5月3日に行なわれたJ1リーグ第11節で、横浜F・マリノスとジュビロ磐田が1−1で引き分けた。
2024年05月04日 16:38
日本人6選手が所属するシント=トロイデンは現地5月3日、ベルギー1部リーグのプレーオフ2第7節でウェステルローと敵地で対戦。2−2で引き分けた。
この試合でチームの全得点に絡んだのが伊藤涼太郎だ。開始8分、ペナルティアーク手前で右足を振り抜き、鋭いシュートを突き刺して先制点を挙げる。1−2と逆転されて迎えた69分には、正確無比なスルーパスでアドリアーノ・ベルタッチーニの同点弾を演出した。
【動画】ミドルをズドン! スルーパスをビシッ! STVV伊藤が1G1Aの活躍
今季7点目となるゴールに加えて、アシストも記録。抜群の存在感を発揮した26歳アタッカーに、SNS上では「まじでミドルうまい」「やっぱ涼太郎はレベチだったなぁ」「モンスター級の選手になりそう」「活躍してんなぁ」「代表また呼ばれて欲しい」「夏のステップアップに期待」といった声があがった。
同日には、チームメイトの藤田譲瑠チマ、山本理仁が大岩ジャパンの一員として参戦したU-23アジアカップで優勝。伊藤は「おめでたいですし、彼らなら必ず優勝してくれるだろうと思って、僕たちも送り出した」と祝福。「彼らもホッとしていると思うし、まだシーズンは終わっていないので、オリンピック前に帰ってきて、チームで良い競争ができるように頑張りたい」と意気込んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 16:31
ヴァンフォーレ甲府は4日、DF孫大河とMF木村卓斗の負傷について報告した。
今回の発表によると、孫は先月27日のJ2リーグ第12節愛媛FC戦で、木村は今月1日のトレーニングで、それぞれ負傷したとのことだ。前者は左膝前十字じん帯部分損傷と左外側半月板損傷と診断され、全治は約6〜8週間。後者は左膝後外側支持機構損傷で、全治は約8〜10週間が見込まれていることを明らかにしている。
1999年6月13日生まれの孫は現在24歳。2022年にサガン鳥栖でプロキャリアを始めると、ツエーゲン金沢へのレンタル移籍を途中に挟み、今シーズンにヴァンフォーレ甲府に加入。ここまでのJ2リーグで8試合に出場していた。
2000年5月16日生まれの木村は現在23歳。横浜F・マリノスの育成組織出身で、明治大学を経由する形で2023年にトップチームに入団。ヴァンフォーレ甲府にレンタル移籍加入した今シーズンは、ここまで公式戦13試合に出場し2得点1アシストを記録するなど、好調を維持していた。
2024年05月04日 16:05
2月に腰を痛めたことで今シーズンを終えることになった三笘薫。
所属するブライトンは最近6試合勝ちなし(2分4敗)と不調で、プレミアリーグで12位と苦しんでいる。
『Sky Sports』では、三笘の不在離脱がいかにブライトンにとって大きいかを伝えていた。
「(ブライトンにとって)最大の損失は三笘薫だ。この日本人は絶好調だった2月に背中の怪我でシーズン終了となってしまった。
三笘はドリブルとトリッキーさでブライトンの攻撃に予測不可能性をもたらす。彼はプレミアリーグにおいて、1vs1の攻撃でトップ5に入る。彼以上なのはビッグ6の選手たちだけで、ブライトンにとってどれほどプライスレスな戦力かを示している。
データ上では、三笘の怪我が得点力の低下だけでなく、クオリティの低下も示している。ブライトンの攻撃陣は三笘の不在を実感しており、他のチームメイトたちもその思いを共有している。
3月以降、彼らのシュートコンバージョンレートは2.8%とプレミアリーグ最下位にとどまっているのだ。さらにクリエイティビティも破滅的。ブライトンはこの8試合で決定機が5回しかない」
三笘は今季のプレミアリーグで上位のスタッツを記録している。
三笘薫がネイマール超えの世界7位!現世界最強の左ウィング10人
1vs1のデュエル数9.47回(4位)、ペナルティエリア内での1vs1は2.54回(5位)、1vs1の成功数は41.84(4位)、シュートで終わった1vs1は2.54回(7位)、ドリブルアテンプト数2.97回(4位)を記録しているとのこと(90分平均の値、1vs1成功数は桁が多いが)。
2024年05月04日 16:00
アーセナルの指揮官ミケル・アルテタは今夏の去就が騒がれているガブリエウ・ジェズスとオレクサンドル・ジンチェンコについて言及した。
2024年05月04日 15:45
アスレティック・ビルバオのGKウナイ・シモンが、3日のヘタフェ戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。
「彼を祝福する。全てにおいて素晴らしく、信じられないようなセーブをした」と、相手のハイメ・マタまでもが賛辞を送ったのが、3日のラ・リーガ第34節ヘタフェ戦で神がかったウナイ・シモンだ。このスペインナンバーワン守護神は、58分に、ミスからカウンターを喰らいかけた場面で本能的に手でボールを止めて1発レッドとなったイェライ・アルバレスを、78分には、スリップした弾みで相手選手を倒してダブルイエローとなったアイトール・パレデスを失ったものの、計34本のシュート浴びながらクリーンシートを達成。メイソン・グリーンウッドのPKストップは、勝ち点3を手繰り寄せるシーンだった。両CBの退場と、判定に異議を唱えたエルネスト・バルベルデ監督の退席というアクシデンタルな試合において、2−0の勝利の立役者となっている。
試合後、U・シモンは両CBの退場に関して「明白だった」と主張。最後は4−4−0のブロックで耐え切ったが、同選手は「結局、あのような罰を受けたことで、僕たちは苦しまなければならなくなった。もっといい試合ができたかもしれないけど、2人が退場した中で重要だったのは勝つことであり、チームにとって大きな通過点」と省察。続けて「1人、2人と減っていった状況では、高い位置からプレスをかけることはできない。以前のオサスナ戦(ラ・リーガ第2節)で退場者を出した経験が、教訓となったよ」と“苦しみ方”を知っていたことがカギだったと語った。
これで5試合ぶりの白星となり、チャンピオンズリーグ出場圏内浮上の望みを繋いだアスレティック・ビルバオ。シーズン16度目のクリーンシートを達成した、サモラ賞(ラ・リーガにおけるGKの個人賞)レーストップの守護神は「僕らGKの役割は、止められるものは全て止めるということ。ただ、いくつかのプレーで誤った判断をしてしまった」としつつも、「ゴールは観客に喜びを与えてくれるものだから、そういう人たちにとっては、GKはさながら映画の悪役みたいだろうね」と告白。さらに、「サモラ賞? それについては考えていないよ。あと4試合もクリーンシートを目指すことができる。大事なのは、勝ち点3を得ることだ」とゴールを守護する理由は“チームの勝利のため”と強調している。
アスレティック・ビルバオは次節、本拠地『サン・マメス』にオサスナを迎える。しかし、今節退場した両CBが出場停止となる他、負傷離脱中のダニ・ヴィヴィアンも間に合うかは怪しいところ。開幕前から同ポジションの層の薄さが懸念点に挙げられていたが、ここにきてそれが的中する形となっている。
2024年05月04日 15:40
サッカードイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の指揮官を今季限りで退任することになっているトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は3日、自身の後任探しが続いている中で、続投の可能性も視野に入れていることを示唆した。
現在バイエルンは次期監督を探しているが、前日には候補に挙がっていたオーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督が続投を表明した。また、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を今季優勝に導いたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督や、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督も、バイエルンからのオファーを断ったと伝えられている。
トゥヘル監督は2月に今季終了後の退任でバイエルンと合意したが、当時から続投の希望を公言していた。
3位VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)とのリーグ戦を翌日に控えたこの日の会見では、今夏に退任する予定に変わりはないとしつつ、「何でも起こり得る」と発言した。
また、有力候補が何人もオファーを断ったことを受け、もはやバイエルンの監督は魅力的ではないのかと聞かれると、「自分にとっては十分に魅力的だった。そうでなければ、今は自分が監督なので、あまり話したくない。われわれの目の前には魅力的な仕事がある」と答えた。
今季はリーグ12連覇を逃したバイエルンだが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)では準決勝まで勝ち残っている。レアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)とホームでの第1戦を2-2で引き分け、8日には第2戦を控えている。
トゥヘル監督は、次期監督をめぐる不透明な状況が続けば選手たちにとって気が散る要因になりかねないとした一方で、「彼らがここからの5日以内に知りたがるとは思えない」と話し、「選手たちはあすの試合に集中している。それに水曜日(8日)の第2戦が自分にとって最優先事項だ」と述べた。
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2024年05月04日 15:38
遠藤航が来季もリバプールのユニホームを着るかは分からないという。もしも移籍することになった場合、日本代表キャプテンにはどれだけのクラブが関心を寄せるのだろうか。
ユルゲン・クロップ監督が今季限りで退任するリバプールは、現在フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督を招聘する見込みだ。黄金期を築いた一時代に別れを告げ、オランダ人指揮官の下で新たなサイクルを築くことになる。
最近になって、遠藤はその新体制に含まれない可能性を騒がれている。グレアム・ベイリー記者が「ドイツに戻ったとしても大きなショックではない」「ブンデスリーガに戻るのは確実に目に見えている」などと発言している。
リバプールが売却に踏み切れば、遠藤は1年に新天地に向かうこととなる。『TheHardTackle.com』は5月3日、日本代表キャプテンが少なくないクラブにとってお買い得な補強になると報じた。
【動画】サラーがクロップとまさかの衝突!同僚FWが止めに入る
同メディアは「リバプールが売却を望むなら、エンドウを求めるクラブには事欠かないだろう。経験豊富なMFはプレミアリーグでそのクオリティを証明した。大半のクラブにとって有益な補強となるかもしれない」と伝えている。
「年齢やリバプールが支払った金額から、彼はリーズナブルな価格で手に入れることができるだろう。来季の彼がどうなるかは分からない。一方、リバプールもクオリティのあるセントラルMFに投資する必要がある。チアゴ・アルカンタラのフリー退団が見込まれるだけになおさらだ。クロップ監督はすでに退任を発表している。リバプールは夏の移籍市場で大規模な改革に乗り出すようだ」
加入当初こそ適応期間を必要としたが、シーズン半ばから中盤で存在感を際立たせてきた遠藤。プレミアリーグという世界最高峰の舞台で活躍してきた日本代表主将には、どんな未来が待っているのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部