2023年03月29日 18:21
スペイン代表MFロドリ(マンチェスター・C/イングランド)が、EURO2024予選での敗戦に悔しさを滲ませた。28日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。 EURO2024予選・第2節が28日に行われ、グループAのスペイン代表は敵地でスコットランド代表と対戦した。連勝スタートを切ったチーム同士の一戦は、スコット・マクトミネイ(マンチェスター・U/イングランド)が2ゴールを挙げる活躍を見せ、スコットランド代表が2−0で勝利。スコットランド代表にとっては1984年11月以来、約39年ぶりのスペイン代表戦の白星となった。 一方で、連勝スタートを逃し、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督体制2戦目にして初黒星を喫したスペイン代表。キャプテンマークを巻いて中盤の一角としてフル出場を果たしたロドリは試合内容について「彼らが2点を取ったのは明らかだ。僕たちはトライしていたし、明確なチャンスもかなりあったと思う。しかし、僕たちは改善しなければならない。このようなチームとの対戦で、ミスはチームに大きな損害を与える」とコメント。その上で、勝利したスコットランド代表のプレーに対する不満を露わにした。「彼ら(スコットランド代表)のプレーには敬意を払わなければならないが、僕にとっては少しばかり不愉快でくだらないものだった。常に時間を浪費し、相手を挑発し、ピッチに倒れ込む。僕にとって、これはサッカーではない。スピードを考慮すれば、試合を前に進める必要がある。しかし、レフェリーは何も言わなかった」 敗戦に悔しさを滲ませたロドリ。“新生スペイン代表”において中心選手としての活躍も期待される26歳のMFは、「代表チームに対する疑いの余地は全くない。疑念を抱くことから始めたくはないよ。僕たちは努力し、多くのことが上手くいっている。それはチームとしての共同作業の結果だ。ハードワークし続ければ、必ず向上できると思っている」と今後の改善を誓った。
2024年05月03日 15:42
イングランドサッカー協会(FA)は2日、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に所属するサンドロ・トナーリ(Sandro Tonali)に対し、賭博規定違反のため、執行猶予付きの出場停止2か月と罰金2万ポンド(約385万円)の処分を科すと発表した。
代理人いわくギャンブル依存症に苦しんでいるというトナーリは、母国のイタリアサッカー連盟(FIGC)から賭博規定違反で科された10か月の出場停止処分を消化中で、今季は残りのクラブ戦や欧州選手権(UEFA Euro 2024)の出場が不可能となっている。
FAから今回認定された規定違反は50件に及び、ニューカッスル移籍後の2023年8月から10月までに行われたとみられている。ただし、来シーズン終了までに新たな違反を犯さなければ、さらなる出場停止は免れる。
ニューカッスルは、トナーリが賭博行為に関して自己申告し、FAの調査に全面協力して違反を全て認めたとした上で、「クラブの全面的な支援の下、サンドロは治療計画と教育プログラムを継続し、チームメートとのトレーニングも続けていく」と述べた。
来季の欧州カップ戦出場権争いをしているニューカッスルにとって、トナーリの不在は大きな痛手となっている。リーグ戦残り4節となる中でクラブは現在7位につけており、6位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とは1ポイント差となっている。
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2024年05月03日 15:32
FC東京は5月3日、J1第11節で京都とホームで対戦。開始4分に先制点を奪う。
決めたのは、パリ五輪世代のバングーナガンデ佳史扶。右サイドから安斎颯馬がグラウンダーのクロスを供給。これを左サイドから駆け上がった佳史扶がダイレクトで蹴り込んだ。
【動画】バングーナガンデ佳史扶の開始4分弾
カタールの地でパリ行きのチケットを掴んだ大岩ジャパンに、今回は招集外となった左SBが、Jの舞台でアピールした。なお、FC東京は21分にディエゴ・オリヴェイラの得点でリードを広げた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 15:18
日本のオリンピック8回連続出場、おめでとうございます。
韓国やサウジアラビア、オーストラリアが次々に敗退したU-23アジアカップで、大岩剛監督が率いるU-23日本代表は準決勝でイラクを2−0で撃破。順当にパリ五輪出場を決めたのはさすがだ。
準々決勝のカタール戦を乗り越えた自信のせいか、日本はイラクをあらゆる面で圧倒した。イラクはゴール前を固めて失点を防ぎにきたが、カタール戦より多くのチャンスを作り、前半に2ゴールを挙げて有利に試合を運べた。
日本は多彩な攻撃オプションを生かして攻略した。両サイドから20番(平河悠)と11番(山田楓喜)が素早く仕掛け、FWの細谷(真大)の後方からは17番(松木玖生)と13番(荒木遼太郎)が状況に合わしたポジショニングと連係プレーで相手のブロックを崩した。
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
最も輝いていた選手はやはり8番の藤田(譲瑠チマ)だ。アンカーの役割をほぼ完璧にこなした。ビルドアップの起点になって、攻撃の方向とテンポを状況に合わせて決める能力は素晴らしかった。中盤で無双し、クリエイティブなパスから日本の2ゴールをアシストした。韓国代表のファン・インボム(レッドスター)に似ていて、プレーを見るのが楽しかった。
あえて一つだけ言わせてもらうなら、自らもゴールを積極的に狙って欲しい。激しいプレッシャーをくぐり抜けてせっかくボックスまで行ったのに、もっと完璧なチャンスを作ろうとしてチームメイトにパスを送るのはもったいない。シュートとパスにバリエーションを加えることによって、相手のマークを混乱させることができる。
元イタリア代表のアンドレア・ピルロも自分で直接ゴールを狙う場面が少なくなかった。チャンスを作ることだけに執着する必要はない。サッカーはゴールを決めれば、主役になれる。もっとシュートを狙えば、より驚異的なMFになれると思う。
グループステージで無得点だった細谷も、カタール戦、イラク戦と連続得点を挙げて貢献した。チームが一番欲しい時にゴールを決めるのが、ストライカーの仕事だ。今シーズンは開幕してから、所属クラブでも無得点が続いていたから、この連発はチームにも自身にもウェルカムなニュースだろう。
本大会に向けて、日本はもう少し決定力を上げなければならない。今大会の日本は5試合で全てゴール期待値より、実際の得点が少なかった。イラク戦でも期待値は2.94xGだった。
スタイルの違いもあるが、韓国はUAE戦を除いて4試合で実際の得点が期待値より多かった。本大会では、もっとチャンスの数は少なくなるはずで、確実に仕留める必要があるだろう。
決勝で対戦するウズベキスタンは今大会、最高のパフォーマンスを見せてきたチームだ。日本よりは直線的なスタイルだが、テクニック、フィジカル、組織力、全てが高い水準に達している。このウズベキスタンの黄金世代は今後10年、韓国や日本の脅威になると思う。
オリンピックのチケットをすでに獲得したという満足感から離れ、絶対に優勝したいとう気持ちで上回ったチームがトロフィーを掲げると思う。残念ながら、韓国ではウズベキスタンを応援するファンが多いと思うけれど(笑)。
文●ホン・ジェミン(フリーランス)
【著者プロフィール】
英サッカー専門誌『Four Four Two』韓国版の編集長など経てフリーに。2024年のアジアカップでは日本戦も全試合取材。韓国代表ファン・ヒチャンの自宅で独占インタビューを行なうなど選手の信頼も得ている。
2024年05月03日 15:15
サッカーフランス・リーグ1のスタッド・ランス(Stade Reims)は2日、今季残り3節となる中で、ウィル・スティル(Will Still)監督(31)の退任を発表した。
2024年05月03日 14:55
2024年5月3日、FC町田ゼルビア対柏レイソル戦で昨季J2MVPのエリキ(町田)が今季初のベンチ入りを果たした。
エリキは昨年8月19日の清水エスパルス戦(J2リーグ第31節)で負傷。左膝前十字靭帯断裂、外側半月板損傷、内側側副靱帯損傷で全治8か月と診断されていた。それからリハビリを経て、ようやく戦列に復帰した。
戦線離脱前はJ2リーグで18ゴールを決めて、クラブ史上初のJ1昇格に大きく貢献したエリキが、トップリーグの舞台でどんなプレーを見せるのか。ファン・サポーターも期待しているはずだ。
スタジアムで「エリキ」の名前がコールされると町田サポーターから歓声があがった。果たして、柏戦で出番はあるのか。ひとつの見どころになる。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
2024年05月03日 14:26
日本サッカー協会(JFA)は5月3日、公式SNSで日本時間の同日深夜に行なわれるU-23アジアカップの決勝を告知した。
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねる同大会の準決勝でイラクに勝利し、8大会連続のオリンピック出場を確定。ファイナルに駒を進め、アジア・ナンバーワンの座を懸けて、U-23ウズベキスタン代表と相まみえる。
決戦を前に、JFAは「アジアの頂点まであと1つ」と綴り、試合の案内やMF荒木遼太郎がモデルのグラフィックを公開した。
【画像】「アジアの頂点まであと1つ」日本対ウズベクの告知
この投稿には、以下のような声が上がった。
「パリ五輪での組み合わせがかかる重要な一戦」
「メダル目指すんだから負けはここから許されない!」
「最高の仲間と最高の舞台を思いっきり楽しんで欲しい」
「さあファイナル」
「頑張れ!」
「今までの努力とチームワークを発揮して、最後まで力を尽くしてほしいですね」
「楽しみ」
「さぁ、今夜は燃えるぞー!」
「アジアチャンピオンになってパリオリンピックへ」
「頂点に登るんや!」
大岩ジャパンは最後も勝利して大会を終えられるか。試合は日本時間で4日の0時30分にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 13:43
ここまで来たらU-23アジアカップで優勝して、アジア王者としてパリ五輪に行くのが理想的な流れだ。大岩剛監督も選手たちも、現時点で本大会での組み合わせのことはあまり考えずに、優勝を目ざして決勝でウズベキスタンと戦うだろう。それを大前提として、優勝の場合と準優勝の場合で、本大会でどうなるかをシミュレートしてみたい。
すでにパリ五輪の抽選会は行なわれており、アジア3枠と大陸間プレーオフ枠も含めて組分けが決定している。U-23アジア杯で優勝なら、D組でパラグアイ、マリ、イスラエルと、準優勝ならC組でスペイン、エジプト、ドミニカと対戦することになるが、結論から言ってしまえば、準優勝でC組に回った方が、突破の可能性は高い。
欧州勢では、C組なら東京五輪で惜しくも敗れたスペイン、D組なら昨年のU-20ワールドカップで因縁のあるイスラエルと対戦することになるが、欧州予選を兼ねたU-21欧州選手権の優勝はイングランドだった。
しかし、周知の通り男子はイギリス代表としては参加せず、準優勝のスペインとベスト4のイスラエル、ウクライナが3枠を勝ち取ることとなった。
スペインはU-21欧州選手権の主力は2000年生まれの選手で、これまで通りなら彼らの中から3人が、オーバーエイジとしてパリ五輪に出場するはず。10番を背負ったMFロドリ・サンチェス(レアル・ベティス)やFWセルヒオ・ゴメス(マンチェスター・シティ)などが候補だ。
一方で2001年生まれ以降の選手で、同大会の主力になっていたのはボランチのアレックス・バエナ(ビジャレアル)、センターバックのジョン・パチェコ(レアル・ソシエダ)、GKアルナウ(パリ・サンジェルマン)ぐらい。
もちろんMFガビ(バルセロナ)や2007年生まれのFWヤマル(バルセロナ)など、一戦級のタレントたちがパリ五輪に参戦してくれば話は別だが、A代表が6月にドイツで開幕する欧州選手権(EURO2004)に参加するため、Wエントリーするかは現時点で不透明だ。
イスラエルはEUROに出場せず、おそらくオーバーエイジを含めたベストメンバーで、パリ五輪に臨んでくるだろう。U-20W杯の躍進が物語るように、言わばイスラエルの“黄金世代”だ。イスラエルの至宝とも称されるオスカー・グルーク(ザルツブルク)や驚異的な得点力を誇る大型MFオムリ・ガンデルマン(ヘント)など、個性的なタレントがチームとして結束してくるのは厄介だ。
無論、もし彼らと同組になれば、U-20W杯の対戦で悔しい思いをした松木玖生などにとっては、願ってもないリベンジのチャンスになる。
アフリカ勢では、アジア3位のイラクが入ったB組のモロッコが王者であり、C組のエジプトとD組のマリはほぼ同格だ。どちらも強敵だが、3月の親善試合で日本が1−3で敗れたマリは典型的な“サブサハラアフリカ”の国で、エジプトよりやりにくい。
マリはMFブバカル・トラオレ(ウォルバーハンプトン)が中心的な選手だが、FWアダマ・トラオレ(ハル・シティ)やモハメド・カマラ(モナコ)など、オーバーエイジが誰になるのかは気になるところだ。
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エジプトは東京五輪に続く出場となるが、A代表のエースであるモハメド・サラーがオーバーエイジで招集されるかは、大会全体の中でも注目トピックの1つ。東京五輪の時は同国協会が熱望し、本人も前向きだったと伝えられるが、リバプールが拒否する形で実現しなかった。
今回もすでに1月のアフリカ・ネーションズカップに参加しており、そこでの負傷が後半戦のコンディションとパフォーマンスに影響した経緯があるため、リバプール残留なら招集が認められない可能性が高いと見る。
A代表の招集経験もあるFWオサマ・ファイサル(ナショナル・バンク)やFWイブラヒム・アデル(ピラミッズ)といったパリ五輪世代のタレントはいるが、オーバーエイジの選考が鍵を握る。
また、C組なら北中米カリブ海勢のドミニカだが、D組だと南米1位のパラグアイとなる。2年前のU-20北中米カリブ海選手権が大陸予選を兼ねていたため、ドミニカの実力を測るのは難しいが、同大会でエルサルバドル、ジャマイカ、グアテマラを相手に勝ち上がり、決勝ではアメリカに0−6で敗れた事実を踏まえれば、南米予選で東京五輪の金メダルのブラジルを倒したパラグアイとの実力差は想像に難くない。
パラグアイはMLSでメッシやスアレスと前線を組むFWディエゴ・ゴメスが攻撃の中心だ。南米予選は不参加だったフリオ・エンシソ(ブライトン)も注目されるが、パラグアイも銀メダルを獲得したアテネ五輪を参考にすれば、オーバーエイジでA代表の主力クラスを招集することは濃厚だ。守備の統率力を重視するならDFオマル・アルバレーテ(ヘタフェ)やGKカルロス・ミゲウ・コロネウ(ニューヨーク・レッドブルズ)などが有力か。
総合的に見ると、C組の方が戦いやすそうだが、日本の機運や選手たちの自信を考えれば、アジア王者として堂々と世界に挑むべきだろう。ファイナルで勝っても負けても一旦、チームは解散して、それぞれの所属クラブでアピールしていくことになるが、五輪出場を決めたカタールの地で、最高のフィナーレを迎えてもらいたい。
文●河治良幸
2024年05月03日 13:07
驚異的な回復力でシーズン最終盤に間に合ったレアル・ソシエダのMFブライス・メンデスが、意欲を示した。
2024年05月03日 12:54
FC町田ゼルビアは5月2日、公式YouTubeチャンネルで「『誰もが笑顔になれる場所が、ここにある』天空の城 野津田へ行こう」と題した動画を公開した。
イベントを楽しむ子どもたち、熱のこもった応援など、町田のホームスタジアムである町田GIONスタジアムで試合観戦を満喫するファン・サポーターの様子が収められている。
【動画】「誰もが笑顔になれる場所が、ここにある」ゼルビアが町田GIONスタジアムを紹介!
この投稿に、ファン・サポーターからは「めっちゃくちゃ良い映像!」「こういう動画本当好き」「これ小田急とか町田駅の動画広告のところで流れて欲しい!」「ぜひ遊びに行ってみよー」といった声が上がった。
町田は3日に行なわれるJ1第11節で柏レイソルとホームで相まみえる。試合は15時キックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 12:50
サッカーオーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督が2日、続投を表明した。これにより、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の後任を探す中で再び打撃を負った。
イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で指揮官を務めた経験を持つラングニック監督は、トゥヘル監督の後任候補に挙がっていた。バイエルンは今季リーグ12連覇を逃し、トゥヘル監督がシーズン終了後に退任することになっている。
オーストリア代表は2022年4月にラングニック監督が就任して以降好調を維持しており、今夏に欧州選手権(UEFA Euro 2024)を控える中で直近14戦11勝を記録し、敗戦はわずか1試合となっている。
ラングニック監督はオーストリアサッカー協会(OFB)を通じ、「私は100パーセント、オーストリアの指揮官だ」「この仕事は自分に信じられない喜びをもたらしており、これからも選択した道のりを歩み続ける決意だ」と述べた。
さらに、「これはFCバイエルンを拒絶するものではなく、私のチームとわれわれの共通目標のための決断であることを強調しておきたい。われわれは欧州選手権に完全に集中している」とし、「可能な限り勝ち進むために、全力を尽くしていく」と意気込みを語った。
バイエルンの次期監督ではなく、現職にとどまることを選んだ有名指揮官はラングニック氏だけではない。
他にも、バイエルンの牙城を崩してバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を優勝に導いたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督や、前監督で、現在はドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督も、バイエルンのオファーを断ったと伝えられている。
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2024年05月03日 12:50
高い打点のヘッドで屈強な相手FWに競り勝ち、地上戦でも身体を張ったディフェンスで突破を許さない。正確なビルドアップも磨きがかかり、左右に蹴り分けて攻撃の出発点となる。隙あらば自らボールを持ち運び、積極的に縦パスを通す。1年前と比べれば、想像ができないほどのパフォーマンスだろう。それほどまでにU-23アジアカップでのプレーは際立っていた。
高井幸大、19歳。川崎フロンターレのアカデミーで育った192センチの大型CBは、飛躍の時を迎えようとしている。
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジア杯で、高井はここまでグループステージ(GS)第2節のUAE戦(2−0)以外、先発で起用されている。GS最終節の韓国戦(0−1)から準決勝のイラク戦(2−0)までは3試合連続でフル出場。パリ五輪行きを決めたチームにおいて、欠かせない存在になっている。
仲間たちからも絶大な信頼を寄せられており、賛辞が止まない。
「僕がどうこういうのはあれですけど、高井は若いけど、ちゃんとグイグイこっちに要求してくるし、度胸もすごい。やっぱりフロンターレで出ているだけあって、技術も高いし、カバーリングのところもうまく対応してくれる」(MF山本理仁/シント=トロイデン)
U-20ワールドカップでもチームメイトだったMF松木玖生(FC東京)も「自分が言えることではないんですけど」と前置きしたうえで、「すごく成長していますし、一緒にプレーをしていて、高井がそこにいたらやられないだろうなって思っている。彼への信頼はすごくあります」と頼りにしている様子だ。
以前のように集中力を切らす場面が減り、最後の最後まで安定したプレーを見せられるようになっている。では、なぜここまで成長できたのか。川崎の大先輩でもある日本代表の谷口彰悟(アル・ラーヤン)は高井についてこう話す。
「プレーを見ても、責任感、自分が引っ張っていく、自分が締めるという想いを感じる。その気持ちというか、その状態が僕は大事だと思う。責任感とかリーダーシップを取ってやっていく。それをやり始めた方が絶対に伸びる」
【PHOTO】ネットで話題? 気品漂う豪州女性レフェリー、ジョアンナ・キャラクティスさんを大特集!
川崎を離れ、カタールの地にやってきて1年半。久しぶりに後輩と再会し、今大会も何度か観戦に訪れた。そこで見たのは、成長した高井の姿だった。
「(自分の性格に)合っている、合っていないとか、成功や失敗とか関係なしに、練習も試合も(その姿勢で)臨むことで確実に経験値が上がっていく。そういう状況で幸大はやれているというのは、見ていて分かった。やっぱり、あのサイズであの能力がある選手なので、これからどんどん引っ張っていく存在になる。そこは僕も期待していますし、この大会を通じてどんどんリーダーシップを取ってやってもらえればなと思います」
高井は成長の原動力として“考えること”とコーチングの量を増やしたことを挙げていたが、そうした変化はリーダーシップを取ろうとする姿勢があるからこそ。実際に今回のチームでも自ら言葉を発し、ロッカールームでも率先して「やろうぜ!」と発破をかけて仲間たちを鼓舞していたという。
「懐かしいですね。あいつがフワっとしていた時が」と懐かしそうに笑った谷口からも認められ、高井は右肩上がりで成長を続けている。
5月3日に行なわれるU-23アジア杯の決勝・ウズベキスタン戦ではどんなプレーを見せるのか。「昨年のU-20ワールドカップで経験したことだけじゃないけど、いろんな体験をこの1、2年でできた。自分もすごく成長できたと思うので今、示せているのは一番良いこと」と充実した表情を見せた背番号22は、深めた自信を確固たるものにすべく、ファイナルのピッチに立つ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月03日 12:45
U23アジアカップは2日、3位決定戦が行われ、イラクが延長戦の末インドネシアに2-1で勝利。
2024年05月03日 12:30
今週半ばに行なわれたUEFAチャンピオンズリーグの準決勝ファーストレグで、パリ・サンジェルマンに1-0と勝利を収めたボルシア・ドルトムント。
ホームのジグナル・イドゥナ・パルクで戦ったドルトムントは、冬に加入したジェイドン・サンチョの突破を中心にパリ・サンジェルマンに立ち向かい、ニコラス・フュルクルクのゴールで奪ったリードを守りきって勝利した。
守備陣もパリ・サンジェルマンの強力な攻撃陣に何度もピンチを作られながらも奮闘し、無失点でファーストレグを終えることに成功している。
『GFFN』や『Onefootball』によれば、この試合で勝利したあとにドルトムントのDFマッツ・フメルスは以下のように語っていたという。
「パリ・サンジェルマンのようなチームを相手にして勝ちたいのであれば、いつもよりももっと走らなければならないんだ。
相手には『ディフェンスにおいては全てをやることができない一方で、攻撃では信じられないようなクオリティを見せてくる』選手が2〜3人いると言わざるを得ないからね。
我々は素晴らしい試合をしたよ。非常に成熟したゲームだった。お互いに助け合い、高いパフォーマンスを発揮した。
チャンピオンズリーグの準決勝という舞台で冷静さを保ち、適切な判断を下すのは簡単なことじゃない。ただ、我々は長い時間それを続けることができた。
もちろん決勝の舞台であるウェンブリー・スタジアムに行きたいよ。でも来週のパリでの試合はまた難しい試合になるだろうからね。
ファイナルまで進みたければ、我々は次のパリで踏ん張らなければならないんだ」
2012年に「ブンデス優勝したドルトムントの伝説選手」は、今どうしているのか
なお、チャンピオンズリーグ準決勝のセカンドレグは5月7日から8日に行なわれる予定となっており、パリ・サンジェルマン対ボルシア・ドルトムントは7日の開催だ。
また、2-2で終了したバイエルン・ミュンヘン対レアル・マドリーのセカンドレグは8日に開催される予定となっている。
2024年05月03日 12:15
ローマを率いるダニエレ・デ・ロッシ監督が、2日に行われたヨーロッパリーグ(EL)準決勝ファーストレグのレヴァークーゼン戦を振り返った。同日、イタリアメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えた。
『スタディオ・オリンピコ』にブンデスリーガの新王者を迎え撃ったローマ。お互いに好機を作り合う中でベルギー代表FWロメル・ルカクのシュートがクロスバーに直撃するなど先制点を奪えないでいると、28分にオランダ代表DFリック・カルスドルプのボールロストから失点を喫する。その後はレヴァークーゼンのペースに呑まれ、73分に追加点を献上。最後まで決定力に欠いたローマは、0−2で敗れた。
デ・ロッシ監督は試合後、「私たちは強いチームと対戦した。彼らがリードを奪うと、より厄介になるチームにね。前半のチームには好感を持てたし、積極性も良かったが、失点してからは慌てふためいてしまった。多くの試合で、我々はすぐに“鍵”を開け、リードを味方につけることができたが、今日は逆になった。今日は彼らの夜だったし、今年は彼らの年だ。確かに、2つのアドバンテージを得たことで、カウンターアタックにおける彼らの脅威はさらに増した」と、試合を総括した。
不用意なバックパスが失点に直結したカルスドルプのミスについては、「これも試合の一部」と擁護。「それでも、まだ60分も残っていたのだから、他のことをしなければならなかった」と、失点からの立ち直りができなかったことをチームの反省点として挙げた。また、「どのゴールにも信じられないほどの価値がある。特にアウェイゴールというルールの重みがなくなったからね」と決定力にも改善を求めた。
セカンドレグは1週間後に開催。今季公式戦の無敗記録を「47」試合に伸ばしたレヴァークーゼンの本拠地『バイ・アレーナ』に乗り込み、PK戦に持ち込むとしても2点差以上での勝利が求められる高難度のミッションだ。それでも、デ・ロッシ監督は逆転を諦めていない。
「もしセカンドレグで先制点が奪えれば、すべてが変わるかもしれない。簡単ではないことはわかっているが、諦めない。何かを変えることになる。プレスの圧を抑えればドリブルされるし、圧を強めればディフェンスの背後のスペースに抜け出す選手の危険にさらされる。彼らは常に難しい相手だ。彼らのフィジカルの強さを抑えるのは難しい。彼らがボールを持ったとき、私たちは適切なテンポでプレーしなければならない。再戦では、エピソードが私たちに有利になることを願いながら、自分たちのプレーをすると確信している」
2024年05月03日 12:10
ここ1、2年の超大型補強により、チェルシーの顔ぶれはガラリと変わった。退団した選手も多くいたが、中には忘れられている選手もいるかもしれない。
『Football Transferes』がスポットを当てたのは、昨夏にノッティンガム・フォレストへと完全移籍したFWカラム・ハドソン・オドイだ。
23歳を迎えているハドソン・オドイは、チェルシーのアカデミーで育ってきた選手だ。怪我に苦しんだ時期もあったが、イングランドA代表でプレイしたこともある快速ウイングとして期待は大きかった。
しかしレヴァークーゼンへのレンタル移籍を経て、昨夏にノッティンガム・フォレストへ移籍。それも500万ポンドと比較的安価な移籍金でだ。
代わりにチェルシーにはノニ・マドゥエケ、ミハイロ・ムドリクがウイングとして加入したが、ここまでのパフォーマンスには疑問も残る。特にムドリクはサポーターからも厳しい視線を浴びていて、期待に応えられていない。同メディアは、ハドソン・オドイの売却とムドリクの獲得は失敗だったかもしれないと見ている。
「ムドリクに支払った移籍金とハドソン・オドイの売却で得た僅かな売却益を考慮すると、チェルシーは自分たちの行動を後悔していると言っても過言ではない。ハドソン・オドイはノッティンガム・フォレストで足場を固めていて、現在では印象的なパフォーマンスを残している一方で、ムドリクは依然としてひどく不安定だ。現状では移籍金に見合う価値をほとんど示していない」
ハドソン・オドイは今季プレミアリーグで26試合に出場し、5ゴール1アシストの成績を残している。大量得点というわけではないが、ノッティンガム・フォレストは17位に沈むチームだ。攻撃のチャンスは限られているため、それを考慮すれば5ゴールも悪い数字ではない。
ムドリクの獲得には8900万ポンドを投じており、費用的にもムドリクのことはフォローしづらい。今のムドリクならば、ハドソン・オドイの方がインパクトを残せたか。