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2023年02月08日 16:00
【武藤敬司の軌跡(26)】 2001年は3冠ヘビー級、世界タッグ、IWGPタッグの3タイトルを取って「6冠王者」になった。だけど、問題は新日本の“空気”だ。アントニオ猪木さんの意向もあって格闘技路線に傾き始めたんだよ。きなくさい感じで「俺のキャリアは潰されるな」って感覚。俺が出る? それはないし、嫌がる者にさせることはないけど、そういうスタイルを喜ぼうとすることが嫌でね。 そんな時、出稼ぎで全日本の純粋なプロレスをやると、お客も歓迎してくれて。それが心地よくて傾倒していって。年末に馳浩先生から「全日本に来ない?」って言われて移籍を決めたんだ。社長の話? あったよ。馳先生から「全日本、いただく?」って。男だからさ、一国一城のあるじを夢見るのもいいかって思うじゃん。それで、02年1月4日の東京ドームを最後に新日本を離れたよ。 移籍した時に、小島聡と棚橋弘至だけ誘って。棚橋は断ったけど、それで良かったと思うよ。イシザワ(ケンドー・カシン)は俺じゃねえ。馳先生が連れてきたんだ。で、ほかの移籍と違うのは社員5人も一緒に全日本に行ったんだ。社員も俺と同じ感覚でやきもきしてるのがいたんだよ。正直、選手よりも体制づくりの方が大事だと思ったから声をかけた。 満を持しての移籍だったけど、最初は大変だったな。2月9日の後楽園ホール大会であいさつしたけど「乗っ取り」って感じでブーイング。でも俺たちが行ったことで試合が組みたつようになり、受け入れられたよ。その後は、いろいろありつつも10月に株式の譲渡を受けて社長になった。 そこで全日本を立て直す一環でスタートしたのが「ファンタジーファイト WRESTLE―1」(※)。やっぱり「テレビが必要だ」と交渉していく過程で、局側から「PRIDEとK―1がいいって言わないとできない」って。当時はその2つが大人気で、変な話テレビを牛耳っていたから。テレビの人間からするとPRIDEもK―1もプロレスも同じようなものなんだよ。 だったら「その2つと手を組んでみよう」って。ところが肝心のK―1とPRIDEが選手の引き抜きやらで仲が悪くなっちまってさ。それで俺は2回目で仕切りから撤退したんだよね。 ただ、その経験で得たものはあったよ。WRESTLE―1でネームバリューのある格闘家にプロレスをやらせたけど、やっぱりプロレスはプロレスができる職人を集めた方がいいなって改めて感じたんだ。だから、その方向にかじを切ることができた。それがいわゆる「パッケージプロレス」になっていくわけだ。 ※ 02年11月17日と03年1月19日に開催。K―1とPRIDEと全日本が手を組み「ボブ・サップのプロレスエンターテイメントショー」とのキャッチコピーでフジテレビでも放送された
2024年05月04日 21:45
WWE女子タッグ王者の「カブキ・ウォリアーズ」ことアスカ&カイリ・セインが、PLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)の防衛戦へ向けて、前哨戦で完敗を喫した。
「バックラッシュ」では、因縁深いビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルの挑戦を受ける。3日(日本時間4日)のスマックダウンは決戦地のフランス・リヨンで開催。アスカ&カイリはダコタ、ティファニー・ストラットンと組み、ビアンカ&ジェイド&ベイリー&ナオミとの前哨8人タッグ戦に出撃した。PLE決戦ではWWE女子王者ベイリー vs ナオミ vs ティファニーのトリプルスレット王座戦も行われるだけに、ダブル前哨戦となった。
試合開始早々、観衆がサッカー会場ばりに歌い出す独特の雰囲気の中、先発したカイリはエルボーでナオミを吹っ飛ばす。だが、すぐに反撃にあい、コーナーで串刺しドロップキックを浴びた。続けてPLEの挑戦者ビアンカからその場跳びのムーンサルト弾をくらい、強烈なブレーンバスターで叩きつけられた。
慌ててアスカがリングに入ってカイリを援護するが、ビアンカから場外に放り投げられた。ここでカイリが得意の裏拳を放って逆転。過去に因縁のあるビアンカとベイリーが交代をめぐってモメた隙に、アスカはビアンカを場外に引きずり倒した。リングに戻ってはダメージCTRLの元リーダーで、アスカ&カイリがユニットを追放したベイリーに猛攻撃。大ブーイングを浴びながらアスカのエルボー、カイリのフォアアーム、アスカのスライディングキックの波状攻撃を見せた。
さらにカイリはエプロンに座り込み、カメラ目線でVサインをしながら「アハハハッ!」と高笑い。アスカは奇声を上げながら、コーナーに上がると後ろ向きでヒップを突き出した。そのアスカの尻に、カイリがベイリーの顔面を叩きつけるという珍しい攻撃だ。名コンビらしいさすがの連係。続けてまたもビアンカとベイリーがモメ出したが、元AEWの大物ジェイドのリングインで状況は一変する。
アスカが高角度のチョークスラムで叩きつけられると、カイリには変型背骨折りの大暴れ。アスカはジェイドにミサイルキックを放って意地を見せるが、ナオミの羽交い締めの体勢から叩きつけられて場外に転落。最後はダコタがビアンカのKODで沈み、カブキ・ウォリアースは前哨戦を白星で飾れなかった。
決戦直前の前哨戦で強力チームに完敗。カブキ・ウォリアースは「ダメージCTRL」とともに、ロウ移籍が決まっている。果たして、虎の子タイトルの行方は――。
この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月04日 21:23
「ボクシング・日本ウエルター級タイトルマッチ」(4日、後楽園ホール)
メインイベントで王者の坂井祥紀(33)=横浜光=が1位の豊嶋亮太(28)=帝拳=の挑戦を受けて、3度目の防衛戦を行った。
坂井は2021年12月、豊嶋に判定負けしており、今回が再戦。豊嶋が前に出て、接近戦で激しく打ち合い、双方ヒットはするものの決定的な場面は作れないという「根比べ」(豊嶋)の展開が最終10回まで続く。判定は2−1で豊嶋。豊嶋がリベンジを許さず、WBOアジアパシフィック、東洋太平洋に続き、地域3冠目となる日本タイトルを手にした。
豊嶋は「やれることに比べて、やっていることが全くできなかった。殴り合いとしては面白い感じになりましたけど、ボクシングテクニックをもう少し出したかった」と反省しきり。「後半にボディーが効いてきて(坂井の)行動が減って、やりやすくなった。体の力とハンドスピードで総合的にまさった感じになりました」と勝因を説明した。
初の日本タイトルには「うれしいですねえ。ボクシング漫画では登竜門を越えた先の日本チャンピオン。僕が王道を通って来なかったので、今回、指名挑戦者という王道を通ってチャンピオンになれたのは一生ものの財産だと思います。家にある2本と並べてみようかな」と笑顔。今後については「言いたい気持ちはいろいろありますが、今の僕は一回下山して登り始めている途中。一つ一つ積み重ねですかねえ」と話すにとどめた。
セミファイナルでは日本ライトフライ級タイトルマッチが行われ、王者・川満俊輝(28)=三迫=が1位の安藤教祐(31)=KG大和=の挑戦を退けて初防衛に成功した。
川満は安藤と21年2月に対戦し46秒、右フックでTKO勝ちしている。リベンジを目指す安藤に対し、左ボディー、精度の高い連打で主導権を握るが、安藤も怒濤(どとう)の反撃を見せ、何度も連打で川満の動きを止めてみせる。6回、川満の強烈な左フックが安藤の顔面をとらえ、安藤がよろめいたところでレフェリーが試合をストップし、2分29秒、川満がTKO勝ちした。
川満は「(安藤が)強い覚悟を持ってくると思ったので、相当の気持ちを要して挑まないと勝てないと思った。勝ってホッとしています」と安堵の表情。「なんとも言えない内容だったので、また(三迫貴志)会長や横井(龍一)トレーナーの厳しい指導が待っていると思う。もっと上のレベルに行けるよう頑張ります」と、さらなる向上を誓っていた。
2024年05月04日 21:12
ノアのビッグマッチ「WRESTLE MAGIC 2024」(4日、東京・両国国技館)に電撃登場した新日本プロレスの「天コジ」(天山広吉&小島聡)が、GHCタッグ王座取りに失敗した。
当日対戦カードが発表される同大会のセミファイナルでは、GHCタッグ王者ジャックモリス、アンソニー・グリーン組のV8戦がオープンチャレンジで行われ、天コジが久しぶりにタッグを結成し、挑戦した。
序盤、天山は得意のモンゴリアンチョップをグリーンに叩き込み会場を沸かすと、小島と2人で、ダブルショルダータックルで吹き飛ばした。その後も好連係をさく裂させ、天山はアナコンダバイスでグリーンを締め上げて優勢に。小島も逆水平チョップ連打からのダイビングエルボードロップで格の違いを見せつけ、テンコジカッターも放った。
しかし、12分過ぎに小島がモリスに強烈なバイシクルキックを決められると、窮地に陥った。最後は小島がモリスにタイガードライバーからシューティングスタープレスを決められ、3カウントを献上した。
試合後、バックステージに現れた天山は「リングに上がったら、やるだけのことやんないと。あのベルトほしかった」と悔しげな表情を浮かべた。天山と握手を交わした小島は「今、2024年の5月に天コジがそろってこの両国のリングに立っている。『まだやってんのか!』『いつまでやってるんだ!』って言われてもいい。上等だよ。この現実に天コジが生きている。リングで裸にタイツで俺たちが戦っている。それが俺と天山が生きているすべてのことです」と訴え、控室へ消えていった。
2024年05月04日 21:00
新日本プロレス4日福岡国際センター大会で行われたIWGP GLOBALヘビー級選手権は、挑戦者のデビッド・フィンレー(30)がニック・ネメス(43)を撃破し、第3代王者に輝いた。
2024年05月04日 20:55
◆プロレスリング・ノア「WRESTLE MAGIC」(4日、両国国技館)観衆3512
プロレスリング・ノアは4日、両国国技館で「WRESTLE MAGIC」を開催した。
全12試合の大会は、GHC5大タイトルマッチ、女子プロレス新団体「マリーゴールド」の初陣の6試合が大会前に明らかにしたが残り6試合は当日に対戦カードが発表となった。
メインイベントのGHCヘビー級選手権は王者・イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.と挑戦者・清宮海斗が対戦。両者が惜しみなく必殺技を出しまくった白熱の攻防は、清宮が変型シャイニングウィザードで王者を沈め、3度目の王座奪還に成功した。王者は2度目の防衛に失敗。
解説に訪れた武藤敬司氏からベルトを贈呈され腰に巻かれた清宮はマイクを持ち「今のノアに何が必要だと思いますか?何が足りないと思いますか?」と客席に語りかけた。そして「俺がノアをもう一度プロレス界のトップに持って行きます」と約束した。
さらに「リング上は熱い戦い、お客様に対しては優しい対応、それがノアのレスラーだと思ってます。不器用な団体なんです。だからこそ俺はノアを変えるためにこの団体に入団しました。俺がプロレス界の顔になるんで全部かえていくんで新しいノアをつくっていきましょう」と呼びかけた。
バックステージで清宮は「プロレスリング・ノア、プロレス界のトップに引っ張っていきます」と宣言。さらに「ノアの歴史に新たな時代の変化も受け入れて、反抗心も受け入れていきます」と切り出し「ノア、レベリオン宣言だ!」と叫んだ。
そこへ拳王が登場し「清宮、むちゃくちゃいい考え言っているな。お前も大人になったな」と語りかけると、絶縁を通告していた清宮は「ノアを変えていくにはあなたの力が必要です。俺に力を貸して下さい」と共闘を呼びかけた。
拳王は「もちろんだよ」と受け入れ「俺とお前でノアを変えていくぞ!俺とお前でプロレス界のトップに連れて行こうぜ」と固い握手をかわした。
◆5・4両国全成績
▼GHCヘビー級選手権
〇挑戦者・清宮海斗(24分25秒、変型シャイニングウィザード→エビ固め)王者・イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.●
▼GHCタッグ選手権
王者組・〇ジャック・モリス、アンソニー・グリーン(14分05秒、シューティングスタープレス→片エビ固め)天山広吉、小島聡●
▼GHCジュニアヘビー級選手権
〇王者・ダガ(11分39秒、ディアブロウイングス→片エビ固め)挑戦者・アレハンドロ●
▼タッグマッチ
ジェイク・リー、〇TAJIRI(10分40秒、バズソーキック→片エビ固め)丸藤正道、大原はじめ●
▼超女両国列伝
〇ジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣(18分17秒、ノーザンライトボム→片エビ固め)野崎渚●、愚零闘咲夜、高瀬みゆき、彩羽匠
▼タッグマッチ(GHCマーシャルアーツルール)
〇佐々木憂流迦、桜庭和志(11分13秒、TKO)佐藤光留、谷口周平●
▼シングルマッチ
〇拳王(15分50秒、P.F.S→片エビ固め)YAMATO●
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権 サバイバル3WAYマッチ
王者組〇YO―HEY、タダスケ(12分43秒、ジャックナイフ式エビ固め)挑戦者組・ドラゴン・ベイン、アルファ・ウルフ●
※残りは、近藤修司、”brother”YASSHI組
▼6人タッグマッチ
Eita、HAYATA、〇AKIRA(9分24秒、ムササビプレス→片エビ固め)大和田侑●、宮脇純太、熊野準
▼シングルマッチ
〇マサ北宮(9分57秒、ダイビングセントーン→片エビ固め)杉浦貴●
▼タッグマッチ
タイタス・アレクサンダー、〇スターボーイ・チャーリー(6分35秒、450°スプラッシュ→片エビ固め)稲葉大樹●、大岩陵平
▼GHCハードコア選手権
〇挑戦者・石川修司(10分05秒、スプラッシュマウンテン→体固め)王者・ニンジャ・マック●
2024年05月04日 20:45
プロレスラーで大阪府和泉市議会議員のスペル・デルフィンが4日、インテックス大阪で開催中の「大阪コミコン2024」(5日まで)で行われた「WRESTLING PARTY 2024 in大阪コミコン」に出演し、大阪府が先月発表した「日本国際博覧会子ども招待事業」について言及した。
大阪府は、学校の遠足として大阪の子供たちを万博会場へ招待すると発表しており、4月には追加で万博の入場券「チケットID」を1枚配付すると発表していた。
議員の顔を持つデルフィンは「怒ってるんですよ!」と切り出した。その理由は「大阪府が学校の遠足として子供たちを万博に連れて行くと言っていたが、先日、2回目は大阪府下の各市がチケットを購入して子供たちに渡せという指定があったんです。飲み込まないといけないので、決済はおりてますが…。1回で十分じゃないですか? 大人はどうすんねん!」と憤まんやるかたないといった様子。
子供の付き添いとして両親や祖父母にチケットを買わせようという、万博サイドの魂胆が透けてみえる。デルフィンは「怒ってますよ。姑息なことをなんでするんだ!」と叫んだ。
怒りを闘志に変え挑んだ試合では、道頓堀プロレス所属のプロレスラー・枚方兄さんと2point5女子プロレス所属のプロレスラー・フライングペンギンに敗れてしまったが、その雄姿で多くの観客を沸かせていた。
2024年05月04日 20:35
元スターダムエグゼクティブプロデューサーのロッシー小川氏(66)が旗揚げした女子プロレス新団体「マリーゴールド」が、初陣を飾った。
ノアのビッグマッチ「WRESTLE MAGIC 2024」(4日、東京・両国国技館)にマリーゴールドのジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣が組んで、愚零闘咲夜(グレート・サクヤ)&彩羽匠&高瀬みゆき&野崎渚と激突した。
先月15日に旗揚げ会見をした4人と小川代表は、その足でノア「MONDAY MAGICシーズン2」(新宿フェイス)に乱入し、同大会に参戦を表明。20日東京・後楽園ホールでの旗揚げ戦を前に、方舟マットに所属13選手と小川代表がリングに登場すると、大歓声で迎えられた。
奇襲をかけられたマリーゴールド軍だったが、好連係を繰り広げて存在感を発揮。その後。両軍が入り乱れる大乱闘となった。
10分過ぎ、敵軍につかまったジュリアが猛攻にさらされピンチを迎えたが、野崎に雪崩式ダブルアームスープレックスをさく裂させ反撃に成功。MIRAIと桜井がすかさずサンドイッチ攻撃で攻め、詩美がコウモリ吊り落としを決めて一気に流れを奪った。
勢いづいたジュリアが咲夜の毒霧を野崎に誤爆させ、バックドロップを発射。最後は足元をふらつかせる野崎を抱え上げたジュリアが、ノーザンライトボムで3カウントを奪った。
試合後、ジュリアからマイクを渡された桜井が「はじめまして。両国国技館にお越しの庶民のみなさまごきげんよう! 私たちマリーゴールドが寄せ集めの庶民レスラーを成敗してさしあげましたわ!」と絶叫。大ブーイングを浴びたが「お黙り! さて、私たちは豪華屋形船で隅田川を1周して参りますが、あなたたち庶民は両国名物やきとりで我慢しなさい!」と言い放ち、再び反感を買った。
最後にマイクを持ったジュリアが「ノア女子? 寄せ集め集団? こんなもんかよ。まだまだ足らねえから続きがあるよな? 楽しみにしとけ。また会いましょう。アリベデルチ。またな!」と呼びかけリングを後にした。
バックステージでジュリアは再び野崎に襲われた上に、マリーゴールド参戦を表明された。目の前に立ちはだかれた桜井は「野崎がジュリアの前に立つのは1万年早い。マリーゴールドに上がるなら私がお相手して差し上げますわ」と横やり。状況を飲み込めない様子のジュリアだったが「まあ、盛り上がってるからいいじゃん。参戦するなら野崎渚、待ってるよ。私を倒せるものなら倒してみろ!」と言い放っていた。
2024年05月04日 20:14
◆プロレスリング・ノア「WRESTLE MAGIC」(4日、両国国技館)
プロレスリング・ノアは4日、両国国技館で「WRESTLE MAGIC」を開催した。
2024年05月04日 19:50
「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(4日、エディオンアリーナ大阪)
挑戦者の西田が王者ロドリゲスに3−0の判定勝ち。9戦目で世界タイトルをつかんだ。西田はリング上のインタビューで「妻に本当に感謝したい。『沙捺、取ったで!』」とリングサイドで観戦した沙捺(さな)夫人に感謝の言葉を述べた。リングサイドで見届けた沙捺さんも「めっちゃかっこよかった」とうれし涙をぬぐった。
沙捺さんは近大の同級生で西田とともにボクシング部に所属した経験から、減量中の食事を「私も減量で苦労した経験があるので、減量を感じさせないようなメニューに」と工夫。前日は計量後の雑炊を作り、試合までの練習期間も「ロドリゲス選手の右ストレートに気を付けたほうがいい」などとアドバイスするなど、内助の功が実った。
最終ラウンドまで持ち込まれた激闘に「本人が頑張っていたので勝ってほしいのはもちろんあったが、普通(無事)に終わってくれたらいいなと思っていた」と胸をなで下ろした。3月に長女を出産したばかりだが、この日だけは夫の応援を優先。ボクサー目線で「ボディーをめっちゃもらっていたので、ガードをしっかりしてと声を出していた」と懸命に声援し「序盤は右ストレートも結構外して、ボディーも作戦通りにいけたのでよかった」と分析していた。
2024年05月04日 19:40
「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(4日、エディオンアリーナ大阪)
1位の挑戦者・西田凌佑(27)=六島=が、王者のエマヌエル・ロドリゲス(31)=プエルトリコ=に3−0の判定で勝ち、具志堅用高らに並ぶ9戦目での世界王座奪取に成功した。
西田は1回から右ジャブで距離を取りながら、左ストレートを相手の顔面にヒット。序盤でペースをつかんだ。4回はボディーを攻め、左ボディーでダウンを奪った。
しかし、5、6回は相手のいきなりの右ストレートに手を焼くなど、ジャッジが3者とも2ラウンド連続でロドリゲスのポイントに。西田自身も「その後は見えやすいボディーばかりだったので、効かなかった。ちょっと変に力んでしまったかな」と振り返った。
それでも「ずっと足を使うのも無理だと分かってたんで、無駄に下がらないようにと意識した」と接近戦に活路。打ち合いで一歩も引かなかった。7回以降は再びポイントを積み重ね、1人が117−110、2人が115−112の3−0で文句なしの判定勝ちを収めた。
2024年05月04日 19:21
新日本プロレス4日福岡国際センター大会で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38=AEW)が成田蓮(26)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。
成田属する「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の反則三昧にとことん苦しめられた。入場時にいきなり金丸義信とSHOに襲撃されると、試合が始まっても当然のようにセコンド介入が繰り返され、なかなか主導権を握れない。
場外に設置したテーブルに成田を叩きつけて反撃に転じ、ゲスト解説を務めていたエル・デスペラードも助太刀に入り、SHOと金丸義信を排除。しかし、モクスリーが成田をリアネイキッドチョークに捕獲すると、場内が暗転…。EVILとディック東郷が現れ、モクスリーはスポイラーズチョーカーに捕らえられたしまう。
この絶体絶命のピンチに、海野翔太がかけつけて2人を蹴散らす。弟子のアシストを受けたモクスリーは、成田の改造プッシュアップバー攻撃を回避すると、デスライダーを一閃。最後は高角度のデスライダーでマットに突き刺し、乱戦に終止符を打った。
これでモクスリーは5月11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会で海野との師弟対決が決定。試合後のリング上では海野から握手を求められたが、モクスリーはこれに応じることなく、早くも戦闘モードに突入していた。
「俺は約束する。何が起きても、どんなに最悪な状況でも、俺は死ぬまで戦い続ける」とマイクアピール。事実上の1対5マッチを制した外敵王者が、今後もベルトを守り続ける。
2024年05月04日 19:11
◆プロレスリング・ノア「WRESTLE MAGIC」(4日、両国国技館)
プロレスリング・ノアは4日、両国国技館で「WRESTLE MAGIC」を開催した。
2024年05月04日 19:04
「ボクシング・四大世界タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
記者会見が4日、横浜市内で開かれ、4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)、挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)、WBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)、挑戦者の武居由樹(大橋)、WBA世界バンタム級王者の井上拓真(大橋)、挑戦者の石田匠(井岡)、WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、挑戦者の桑原宅(大橋)、米トップランクCEOのボブ・アラム氏、大橋ジムの大橋秀行会長が出席した。
世界的なプロモーターであるアラム氏は興行の意義を「日本ボクシング史上、象徴的で、最大で、最も重要なイベントだと思う。6日は世界のボクシング業界が東京に集中してこの試合を見ることになる」と強調。大橋氏は「歴史に残る試合を繰り広げてほしい」と8選手にハッパをかけた。
四大世界戦の先陣を切る阿久井は「4週間、東京でスパーリング合宿してたんですけど、まばたきしたら4週間が終わってたというくらい、すごくいい練習ができました」と自信を漂わせた。
2021年の日本フライ級タイトルマッチでは阿久井が桑原をKOしており、阿久井は「その相手に挑む桑原選手は本当にすごいと思うし、その気持ちをしっかり受け止めて勝ちたい」と返り討ちを宣言。桑原は「桑原「2人だけのこれまでのストーリーとかもあると思うので、そういうところも含めて試合を楽しみにしていただきたい」とドラマを盛り上げた。
今年2月の前戦で鮮やかなKO勝ちを決めて殻を破った井上拓真は「前回のように熱い感動を与えられるような試合内容にしていきたい。今後の統一戦に向けて必ず勝ちたい。(石田の)コンディションはすごい良さそうなので、当日はバチバチの試合になると思います」と、熱い試合を続けることを約束。
石田は日本人同士ですし、熱い試合して、最後は自分がKOして勝ちたい。お互い状態はいいので、バチバチの試合したい。明後日、自分が(ベルトを)巻く姿が想像できます」と、KO戴冠を宣言した。
モロニーは「個人的にも今、非常に盛り上がっていて、この大きなイベントでいいパフォーマンスをしたい。印象に残る試合をしたい」と、ビッグイベントが待ちきれない様子。武居は「大きい舞台ですし、一番目立つぐらいの試合を見せたい。バチッと倒して勝ちたい」とKO宣言した。
2024年05月04日 19:00
新日本プロレス4日福岡国際センター大会で、NEVER無差別級王者の鷹木信悟(41)がゲイブ・キッド(27)の挑戦を退け、初防衛に成功した。
「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」の中でも特に好戦的なゲイブとの激突は、壮絶な肉弾戦となった。互いに引かない両雄は、激しいラリアート合戦からヘッドバットの応酬を展開。ゲイブのレッグトラップ・パイルドライバーでマットに突き刺された鷹木だったが、即座に立ち上がり、スライディングエルボーを見舞っていく。
その後も鷹木とゲイブは無数の打撃を繰り出し合う。強烈な張り手からヘッドバットを浴びた鷹木は2発目のレッグトラップ・パイルドライバーを浴びてしまうが、ゲイブも大ダメージでカバーに行けず、九死に一生を得る。強烈なパンピングボンバーからタカギドライバー98でマットに突き刺し、形勢逆転に成功。なおも唾を吐きかけ抵抗するゲイブを、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで沈め激闘に終止符を打った。
文字通り魂の一戦を制した鷹木は「お前みたいに性格の悪いクソガキは大嫌いだけど、ありがとよ。気持ちのいいプロレスができたよ。とんでもねえヤツにターゲットにされたな」とゲイブを称えた。しかし、王者に休息は訪れない。バックステージにはKOPW保持者の上村優也が登場し、挑戦を表明された。
「NEW JAPAN CUP」1回戦で下している上村からは「どうだ、リベンジ」と要求された。鷹木は「どうだ、リベンジ? 俺が言うならともかくお前が言うのか…?」と困惑しつつも「やってやるよ。ゲイブだろうが誰だろうが、出る杭は叩き潰すのみだ」と受諾。KOPWの特性上、ダブルタイトル戦ではなく、NEVERをかけての再戦が決定的となった。
2024年05月04日 18:38
「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(4日、エディオンアリーナ大阪)
挑戦者の西田が王者ロドリゲスに3−0の判定勝ち。9戦目で世界タイトルをつかんだ。
西田は初回からスピードのある右ジャブで主導権を握り、4回には左ボディーでダウンを奪った。中盤はロドリゲスの反撃に苦しむ場面もあったが、接近戦でのボディー攻撃で再びペースをつかみ、そのまま最終回まで押し切った。判定は3人のジャッジのうち、1人が7ポイント差、2人が3ポイント差と明白に西田の勝利を支持していた。
西田はリング上のインタビューで「妻に本当に感謝したい。“沙捺、取ったで”」とリングサイドで観戦した夫人に感謝の言葉を述べた。「圧倒的な不利の予想の中で、自分を信じてくれた人たちの期待に応えられて良かった。これで負けたら辞めるつもりだったので、先のことは考えられない」と話した。これでバンタム級はWBCの中谷潤人(M・T)、WBAの井上拓真(大橋)に続き、日本人王者が4団体のうち3団体を独占した。