2022年09月24日 13:00
昨季チャンピオンズリーグでベスト4に入る快進撃を見せ、ダークホースとして世界を盛り上げたビジャレアル。そのチームで昨季大きな話題を呼んだのがFWアルノー・ダンジュマだ。昨夏にボーンマスからビジャレアルに加入したダンジュマは全コンペティション合わせて16ゴールを挙げる活躍を見せ、3年ぶりにオランダ代表へ招集されることにもなった。今季は筋肉系の故障で出遅れていたが、コンディションさえ整えばオランダ代表メンバーに入ってくるだろう。 ダンジュマの活躍は「ダンジュマジック」などと呼ばれるようになり、同選手のブレイクは予想を超えるものだった。そのダンジュマに続くだろうか。実は今季もさっそく面白い選手が出てきているのだ。開幕からロケットスタートを見せたのは、21歳のスペイン人FWアレックス・バエナだ。クラブのアカデミーで育ったバエナは主に左のウイングを主戦場としているアタッカーで、U-21スペイン代表にも選ばれている。今季は開幕からリーグ戦で3ゴール、カンファレンスリーグの方でも3ゴールと、ここまで10試合で6ゴールの大当たりだ。2020−21シーズンは19試合で2ゴール、スペイン2部のジローナにレンタル移籍していた昨季は45試合で5ゴールだったことを考えると、今季のペースは驚きだ。ダンジュマに続いて予想を超えるブレイク選手となる可能性がある。チームの方も現在リーグ戦で6位、カンファレンスリーグでも2連勝スタートを切るなど立ち上がりは悪くない。カンファレンスリーグならば優勝を狙う力があるはずで、指揮官はカップ戦に強いウナイ・エメリだ。今季もビジャレアルが欧州カップ戦を盛り上げてくれるかもしれない。バエナも将来的にはスペインA代表入りを狙えそうだが、今季完全ブレイクを果たすのか。注目する価値のあるアタッカーと言えそうだ。
2024年05月07日 19:45
ドルトムントは現地5月7日、チャンピオンズリーグの準決勝・第2レグでパリ・サンジェルマンと敵地で対戦する。エディン・テルジッチ監督が前日会見で意気込みを語った。
クラブの公式サイトによれば、指揮官は1−0で勝利したホームでの第1レグに関して、「勝利できた要因は、激しさをピッチで表現できたからだ」と振り返る。
続けて、「ここまで来たからには、より良い結果を出したい。(第2レグも)必要であれば、あと20キロは走るよ。偉大なことを成し遂げるのなら、敬意と勇気、回復力を持って喜びをもたらさなければならない」と気合を入れた。
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先勝を許しているパリSGのリベンジを警戒する。
「彼らには優勝という使命がある。セカンドレグでは、彼らは前回以上に上手く戦ってくるだろう。我々も改善しなければいけないことがたくさんある」
フランス王者を退き、11年ぶりのファイナル進出を決められるか。雌雄を決する一戦は、日本時間で8日の4時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 19:10
5月6日、サガン鳥栖はJ1第12節で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、1−2で敗れた。
鳥栖は13分に手塚康平の右CKに富樫敬真が頭で合わせて先制。今季のアウェー初勝利に向け、上々の立ち上がりだったが、25分に追いつかれると、後半開始直後の46分に逆転を許した。
黒星を喫したとはいえ、収穫がなかったわけではないはずだ。相手がハイプレスをかけてきた際には、GKの朴一圭もビルドアップに関わり、数的優位の局面を作ってボールを前に運ぶ。セットプレーでも、手塚や河原創の上質なキックを活かして複数の好機を演出し、実際に得点も生まれた。内容面では、一定の成果を出せたと言えるだろう。
実際、川井健太監督も手応えを得られる部分もあったと語る。
「選手たちは厳しい連戦のなかでファイトしてくれたし、次につながるものも見えました。特に今日の前半は、我々が狙いとする部分を出せた。クロスも、意図的に狙いたいスペースを空けて、そこにボールを送るという点が良かったかなと。ただ、後半はクオリティが落ちてしまったので、何が原因かを次節までにしっかりと分析したいと思います」
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ただ、内容面は悪くないからこそ、指揮官は結果が出ない現状を憂いている。
「今日は典型的な、順位が浮上しないチームの試合。よく皆さんがおっしゃる、中身は良いけど結果が出ないチームの試合でした。僕らがこういったゲームになった原因を突き止めなければいけません。戦っている選手が一番悔しいので、今後、またどういう風に彼らをたぎらせるかというところにフォーカスしてやっていきたいです」
現在19位と低迷する鳥栖。第2節の北海道コンサドーレ札幌戦(4−0)、第9節の鹿島アントラーズ戦(4−2)と、チャンスをモノにできている試合は大量得点での勝利を収めたが、複数のゴールを奪えなかったゲームは、いずれも勝点1以下に留まっている(2分8敗)。ボックス内でのクオリティ不足に悩まされている状況だ。
苦しい現状を、どう打破するのか。川井監督の考えはこうだ。
「現状は間違いなく良くないです。内容は良い部分もあるからこそ、選手たちはストレスを抱えていると思う。でも、こういう時こそやり続けることも大事ですし、逆に変化が必要な部分もある。そのバランスを見極めるのが大切ですし、僕の仕事でもあるので、改善していければ」
5月11日に行なわれる次節のジュビロ磐田戦へ向け、すでに見えている課題の解決を進めつつ、湘南戦で得た手応えをつなげられるか。指揮官の采配が鍵を握るだろう。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 19:00
広島ユース出身で、トップチームでも主力を張る満田誠は、J1リーグ制覇に向けて熱い想いを抱いている。
「自分がユースに入った時(2015年)に広島が優勝しました。それをスタンドから見ていて、凄い盛り上がっているのが分かりました。今、新スタジアムに毎試合満員に近い観客が来てくれて、ユース出身者がたくさん出ている年にやっぱり優勝したいです」
競っているわけではないが、満田が気になるのはあの球団だ。
「どうしても広島は野球、カープのほうが人気があって。それに負けないくらいサンフレッチェにも熱はあるので、ドラマチックな展開で優勝できればサッカーファンを増やせるのかなと思います」
J1制覇に向け、満田は「負けない雰囲気を作ることが大事」と話す。
「観戦していて今日も勝ったなみたいな。そういう雰囲気を作られると、相手も嫌だと思います。それこそ3年前の川崎フロンターレ。まさに、負けない集団でしたよね。どことやってもどうせ勝つんだろうなって。あれが理想です。戦う前から、相手も『川崎かあ』みたいに、『広島かあ』っていうチームになれれば」
2021年シーズン、川崎は勝点92で独走優勝している。当時の川崎になれるポテンシャルが今の広島にはあるのではないか。良いサッカーはしているが、そこまで勝点を伸ばせてない現状を打破できれば、広島はJリーグで突き抜ける存在になれるのではないか。そんな質問をぶつけると、満田は次のように答えた。
「引き分けでどれくらいの選手が満足しているか。そこを勝ちに持っていけるかどうか。スコアレスドローだった神戸戦(4節)も相手のほうがチャンスがあったなか引き分けで満足せず、どれだけの選手、スタッフが勝利にこだわっていたか。そういう熱量が大事です。
3年前の川崎は苦戦した試合もあるけど、途中出場の選手が点を取ったりしていました。ポジション争いも重要で、スタメンを脅かす選手がたくさん出てくれば、良い意味での危機感が生まれるはずで。競争は本当に大事です」
では、負けない雰囲気を作るためにはどうすべきか。満田は即答した。
「失点を減らすことと先制点を取ること」
これを実践できれば広島は良いチームから常勝軍団になれると、満田は信じている。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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2024年05月07日 19:00
ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンとキットサプライヤーのadidasは6日、2024-25シーズンの新ホームユニフォームを発表した。
2024年05月07日 18:43
[J1第12節]福岡 1−1 川崎/5月6日/ベスト電器スタジアム
J1の12節、アウェーで福岡と対戦した川崎は、1−1のスコアで引き分けた。リーグ戦での今季初の連勝をまたも掴めなかったが、ここ4戦は負けなし(1勝3分)ともなっている。
今オフも例年同様に主力が抜け、新陳代謝を図るも、怪我人が続き、台所事情は難しい。もっとも我慢の時期を過ごすなかで、少しずつだが積み上げている点もある。興味深いのは何度も話し合いを重ね、徐々に失点が減ってきている最終ラインだろう。
特に新たにCBを組む大南拓磨と佐々木旭のコンビは発展途上で粗さも残すが、楽しみな存在にもなってきた。
「なんでも話を聞いてくれる」(佐々木)という先輩の26歳の大南と、24歳の佐々木は、試合後のロッカールームでは、SBの瀬川祐輔、ファンウェルメスケルケン際、アンカーの橘田健人らを交えて、動画で失点シーンなどの修正点を確認し合うのがルーティーン。隙を作ってしまう場面もあるが、安定感は増してきた印象だ。
これまでは左SBを主戦場にしていた佐々木が果敢に前へボールを奪いに出て、スピードとフィジカルに長けた大南が後方のエリアを幅広くカバーする。互換性も良いコンビと言えるだろう。
現にふたりは常にラインを高く保つ意識を共有しており、それは11節の浦和戦(○3−1)で、左CBの位置からオーバーラップした佐々木がハーフウェーライン付近から一気に持ち運んで決めたゴールにもつながった。
このコンビが今後、どう成長していくのかは見ものである。
【動画】福岡×川崎のハイライト
ただし、川崎のCBには先日のパリ五輪最終予選を兼ねたU23アジア選手権でチーム最年少の19歳で大活躍した高井幸大が、貴重な経験値を手にして帰還。
さらに戦列に復帰したばかりで、時間を制限して起用されているジェジエウもベンチに控え、車屋紳太郎も怪我からの復活を目指してトレーニングに励む。
最終ラインからのパス出しという面では、チームとして改善すべき点を多分に残しており、そこを踏まえてのチョイスにもなりそうだが、今後、誰がCBを担っていくのかは注目である。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 18:35
バルセロナは4日に行われたラ・リーガ第34節でジローナに2−4で敗れ、3位に転落した。スペインメディア『RELEVO』は、バルセロナが今季のラ・リーガを2位で終えられなかった場合のデメリットを紹介している。
試合は立ち上がりの3分にデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが見事なボレーシュートを叩き込み、バルセロナが先手を取ったものの、直後に右サイドを崩されてウクライナ代表FWアルテム・ドフビクにヘディングシュートを決められる。前半終了間際にはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキのPKで再び勝ち越したものの、後半の半ばから終盤にかけて3失点を喫し、2−4で敗れた。
この結果、2位と3位の直接対決を落としたバルセロナは、ジローナに抜かれる形で3位へ転落。両者の勝ち点差は「1」とわずかなものだが、残る4試合での2位争いにも注目が集まっている。
このような状況のなか、『RELEVO』はバルセロナが受けることとなる2つのデメリットに言及。1つ目は来年開催されるスーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権を失うことだ。2019−20シーズン以降、ラ・リーガの優勝、2位チーム、さらにコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の優勝、準優勝チームの4チームによって争われる形式となったスーペルコパ・デ・エスパーニャは、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮された2020−21シーズンを除いて、サウジアラビアで開催されている。この大会では、全体の参加賞金から、歴代のタイトル獲得数、試合の視聴者数、放映権収入などの要素を踏まえ、4クラブの分配比率を決定する。そのため、これまでバルセロナはレアル・マドリードと並んで多くの“臨時収入”を得られていた。加えて、今季のケースであれば同大会の決勝進出で100万ユーロ(約1億7000万円)、優勝で200万ユーロ(約3億4000万円)のボーナスが獲得可能。出場権を失うことで、当たり前ではあるがこれらの賞金が得られなくなる。
2つ目のデメリットも同じく経済面。現在、ラ・リーガでは均等に配分される金額(昨季の場合は3560万ユーロ/約59億円)に加え、順位に応じてボーナスの放映権料が分配される。例えば、昨季の金額で2位の場合だと、均等配分額の3560万ユーロに加えて、ボーナスで約5300万ユーロ(約88億円)を手にできた。だが、3位の場合はこのボーナス金額が4600万ユーロ(約76億円)に減少。インフレ傾向のあるサッカー界において、差額はわずかな金額といえるかもしれないが、現在の財政状況が芳しくないバルセロナにとっては痛手だ。収入が減ることで、夏の移籍市場における補強計画にも多少は影響を与えるかもしれない。
このようなデメリットを考えると、今季のラ・リーガを2位で終えることは重要な意味を持つ。ここからは日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ、アルメリア、ラージョ・バジェカーノ、セビージャとの試合が続くが、4連勝を飾った上で、ジローナの結果を待ちたいところだ。
なお、バルセロナが2位で終わることで、経済的な打撃を受けるのはクラブだけではないようだ。スーペルコパ・デ・エスパーニャを主催するスペインサッカー連盟(RFEF)も、痛い目にあうという。現在、大会主催者のRFEFは、スーペルコパ・デ・エスパーニャの開催地であるサウジアラビアのサッカー連盟から、4000万ユーロ(約66億円)の収入を得ている。だが、レアル・マドリードまたはバルセロナが大会の出場権を逃した場合、その金額から500万ユーロ(約8億3000万円)が差し引かれる模様。RFEFはクラブのような収入源を持っていないことから、この損失は非常に大きなものだろう。
【ハイライト動画】バルセロナはジローナとの“直接対決”で敗北
2024年05月07日 18:31
鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の行動に称賛の声が寄せられている。
鹿島は5月6日にJ1第12節で柏レイソルと敵地で対戦。FWチャヴリッチのアディショナルタイムのゴールによって鹿島が2−1で劇的勝利を収めた。
この一戦の入場シーンが話題に。SNS上での柏ファンの投稿がきっかけだ。
「試合前の入場時に、レイソルのロゴを踏まないでピッチに入った鈴木優磨選手に、相手ながら拍手を送りたいです。子供達はきょとんとしちゃってますが(笑)」
添えられた動画には、選手が入場する場面で、後方にいた鈴木が一瞬画面から消え、花道を作っていた子供が戸惑うシーンが。その後、レイソルのロゴが入った地面を避けて入場する鈴木の姿が映されていた。
【PHOTO】鈴木優磨がレイソルロゴを避けて入場!
この投稿にファンが反応し、以下のようなコメントが寄せられている。
「ゲーム中と印象が違いますよね」
「優磨の素晴らしい配慮ですね」
「ヤンチャなくせにこういう事やるから彼好きなんすよ」
「同じ千葉県(銚子市)出身だからじゃないですかね?」
「昔の鹿島魂を持ってる男」
「これ凄いなぁ。周りによく思われたいとかじゃなく本当に『踏むのが気分良くないから』なんだってのが伝わってくる」
「試合の勝敗関係なしに取り上げてくれるレイソルサポの方も素敵です」
「試合後のあいさつでも一番丁寧だったりで憎み切れない男です」
鈴木が試合後に一礼してピッチを後にし、再び柏のロゴを踏まずにロッカールームへ引き上げる姿も投稿されるなど、対戦相手に敬意を示した行動が、両チームのファンの心を掴んだようだ。
構成●サッカーダイジェスト編集部
2024年05月07日 18:30
過去2シーズン、サンフレッチェ広島はいずれもJ1リーグで3位だった。
2024年05月07日 18:12
「“もっとできたな”という悔しさがあります」
人生で1度きりのプロ初出場は、納得のいくものではなかったかもしれない。ただ、大学4年時にJのピッチを踏んだ経験は、成長の糧となるはずだ。
5月6日、湘南ベルマーレはJ1第12節でサガン鳥栖と対戦。2−1で勝利した。
今節のサプライズは、5月2日に2025年シーズンの内定及び今季の特別指定選手承認が発表されたばかりだった桐蔭横浜大FW渡邊啓吾のメンバー入りだろう。
185センチの長身が売りの21歳は、2−1で迎えた82分から途中出場を果たすと、5−4−1のワントップとしてプレスに奔走し、1点のリードを守り切っての勝利に貢献。自身初となるプロの舞台でのゲームを、白星で飾った。
渡邊は、J初出場となった鳥栖戦をこう振り返る。
「平日の練習も湘南で参加していて、気持ちの準備はできていたつもりでしたが、いざ出場するとなると、緊張したし、すぐにバテてしまった。ただ、チームは勝てたので、今日の勝利をきっかけに、僕もチームとともに流れに乗れれば」
【厳選ショット】湘南が逆転勝利で最下位を脱出し残留圏へ!敗れた鳥栖は19位に後退|J1第12節 湘南 2−1 鳥栖
渡邊にとって、湘南の本拠地であるレモンガススタジアム平塚でのプレーは初めてではない。桐蔭横浜大の一員として戦う関東大学リーグでも、同会場が使用されることがあるため、今年だけで数えても、平塚でのプレーは3度目だ。
ただ、同じスタジアムでも、大学とプロではまったく違ったという。
「やっぱり景色がまったく違った。1万人を超える観客が作る雰囲気や、ピッチ上の熱など、プロ特有の素晴らしい雰囲気を味わえました」
鳥栖戦では、湘南の主軸FWルキアンが欠場。「(離脱の理由は)そこまで重いものではない」(山口智監督)とはいえ、5月11日の次節・FC町田ゼルビア戦で復帰できるかは不透明なため、同ポジションの渡邊にとっては絶好のアピールチャンスだ。
自身の持ち味を「持久力と、積極的にゴール前へ顔を出すプレー」と語る大学生ストライカーは、プロの舞台で結果を残し、ポジションを掴めるか。「デビュー戦では持ち味を出せなかった分、次節以降に魅せたい」と意気込む背番号34に注目したい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 18:10
浦和レッズは5月7日、MF早川隼平のファジアーノ岡山への育成型期限付き移籍を発表した。
2023年2月にユースから2種登録された早川は、ルヴァンカップの第3節・川崎フロンターレ戦でトップチームデビューを飾る。続く第4節の湘南ベルマーレ戦では17歳4か月14日でゴールを決め、クラブのJリーグ公式戦最年少記録を更新。同大会では、ニューヒーロー賞を受賞した。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
U-19日本代表にも招集されている18歳の逸材は、クラブの公式サイトを通じて、以下のようにコメントした。
「このたび、ファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍をすることになりました。今シーズンは、みなさんの前でプレーすることができず、非常に悔しいです。最高のスタジアムの、最高のファン・サポーターのみなさんの前でもう一度プレーするために、必ず成長して帰ってきます」
なお、移籍期間は2025年1月31日までとなる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 18:06
5月4日、私はロンドンのエミレーツスタジアムでプレミアリーグ第36節のアーセナル対ボーンマスを取材した。
試合直前、アーセナルのミケル・アルテタ監督がピッチ上でこの一戦を生中継するテレビ会社のインタビューに答えていた。印象的だったのは、インタビューが終わった途端、集まった大勢のファンから拍手が沸き起こっていたことだ。
今季、アーセナルのホームゲームは残り2試合。今回のボーンマス戦と最終節のエバートン戦だ。優勝に向けてガナーズファンの興奮と期待感が伝わってきた。
また、開幕戦で大怪我をして長期離脱を強いられたユリエン・ティンベルがメンバー入りするという噂もあったが、結局、ベンチには入らず。冨安健洋が左サイドバックで先発に名を連ねた。
【動画】冨安効果と現地メディアが評価! ライス→トロサールで奪った追加点
その冨安は、試合開始直後からハードワークし、粘り強い守備を披露。攻撃でも、タイミングの良いランニングで相手のペナルティエリア内に侵入するなど、好機を演出。23分にはマーティン・ウーデゴーのFKを頭で折り返してトーマス・パーテイの決定機を作った。
最近のアーセナルのFKやCKでは、ベン・ホワイトが警戒されるようになっているので、セットプレーのチャンスの際には冨安がフリーになり、今まで以上に得点の機会が増えるはずだ。
その後、アーセナルは試合を支配し、前半終了間際にブカヨ・サカのPKで先制に成功する。後半には70分にレアンドロ・トロサールが貴重な追加点をゲット。このゴールで落ち着きが生まれるとアディショナルタイムには、デクラン・ライスのダメ押し弾が決まり、3−0で勝利を飾った。
アーセナルは1試合消化の少ない2位のマンチェスター・シティと勝点1差で首位をキープした。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
2024年05月07日 18:01
フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督が来季からリバプールの指揮を執ると言われるようになってから、遠藤航の去就を巡る噂は後を絶たない。
2024年05月07日 17:59
アストン・ヴィラを率いるウナイ・エメリ監督に関心を寄せるバイエルンだが、招聘が実現する可能性は極めて低いようだ。6日、ドイツ紙『ビルト』が報じている。
トーマス・トゥヘル監督の後任探しが難航している。前人未到のブンデスリーガ連覇記録が『11』で止まった“ドイツの盟主”は、早々にシーズン終了後の指揮官交代を発表。が、これまでに候補者として挙げてきたシャビ・アロンソ氏(レヴァークーゼン監督)、ユリアン・ナーゲルスマン氏(ドイツ代表監督)、ラルフ・ラングニック氏(オーストリア代表監督)と次々に断られることに。また、接触したと取り沙汰されていたフレン・ロペテギ氏も、6日に今シーズン限りでの退任が発表されたウェストハムのデイヴィッド・モイーズ監督からバトンを引き継ぐことが濃厚と見られている。
そんなバイエルンに追い打ちをかけるように、同リストに名を連ねるウナイ・エメリ氏もミュンヘン行きに難色のようだ。『ビルト』は、「彼はアストン・ヴィラで天国のような条件を持っている」と指摘。先日に現行契約を2027年夏まで延長したバスク人指揮官は、共同でオーナーを務めるナセフ・サウィリス氏とウェズ・イーデンス氏との関係がとても親密で、バーミンガムのクラブの全権を掌握し、望むことはほぼ全て叶えられる高待遇という。スペイン語を話せるスタッフを20名以上招き入れるなど、盤石のサポート体制が敷かれていることも明かしている。
このような状態を把握しているバイエルン側は、直接的なコンタクトに至っていないとのこと。エメリ監督は、バイエルン側から自身のチーム作りを実行するための必要な権限が与えられないことを懸念している模様。加えて、報道によると、アストン・ヴィラで気に入っているアシスタントコーチやスタッフ数名を連れていけるかどうかが不透明で、その点も『ノー』という決断に影響を与えていると併せて伝えている。
エメリ監督招聘の線も消えたバイエルンだが、後任探しはどのような結末を迎えるのだろうか。
2024年05月07日 17:41
現在のアルゼンチン代表にもインテルFWラウタロ・マルティネス、マンチェスター・シティFWフリアン・アルバレスら優秀なセンターフォワードが揃うが、他にも実力者はいる。
今季もトルコ1部リーグで大暴れしているのは、名門ガラタサライでプレイするFWマウロ・イカルディだ。
イカルディは6日に行われたシバスポル戦で2ゴールを記録し、チームの6-1大勝に貢献。これでイカルディはリーグ戦7試合連続ゴールとなり、今季の得点数を23まで伸ばしている。これは20ゴールのフェネルバフチェFWエディン・ジェコを抑え、得点ランク1位の数字だ。
今季はチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグでも得点を奪っていて、全コンペティションを合わせた成績は30ゴール12アシストと圧巻。ガラタサライでの通算成績も70試合で53ゴール20アシストと文句のつけようがない。
ただ、イカルディはこれまでも素行の部分が問題視されてきた。やや私生活にお騒がせなところがあり、これだけの実績がありながらアルゼンチン代表では8試合しかプレイしていない。スペイン『as』も過去のことから代表と縁がないのはもったいないと現状を嘆いていて、実力で判断すればアルゼンチン代表でもプレイ出来たはずだ。
今夏には南米No.1を決めるコパ・アメリカが予定されており、本来はイカルディもアルゼンチン代表に入るべき実力者だ。スタメンは難しくとも、スーパーサブとしてベンチに入れておきたい選手だろう。それだけに、全く代表に関与できていない現在のキャリアは残念だ。
2024年05月07日 17:32
鎌田大地が来季もラツィオでプレーするかどうかは、あと1週間で分かるかもしれない。
イタリア紙『Il Messaggero』の報道として複数メディアが伝えたところによると、ラツィオは鎌田に対し、契約延長オプションを行使するかの最終決断を5月15日までに下すことを求めたという。
鎌田は昨年夏にラツィオと1年契約を結んだ。選手に行使可能な延長オプションがついており、鎌田が望めば今後もラツィオでプレーできる。
マウリツィオ・サッリ前監督の下では出場機会に恵まれず、鎌田が延長オプションを行使することはないと見られていた。だが、イゴール・トゥドール監督の就任後、鎌田の存在感は急上昇。スタメン出場が続き、チームの中心的役割を担うようになったことで、去就が注目されている。
【動画】鎌田大地の弾丸ミドルが先制点を演出
報道によれば、鎌田には2つのオファーが届いているとのこと。ひとつは、フランクフルト時代に薫陶を受けたオリバー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスだ。しかし、報道によれば、鎌田は「残留を具体的に再検討中」だという。
ただ、鎌田サイドはラツィオにある条件を提案しているとのこと。それは、オプション行使の場合、複数年と報じられていた延長を1年に限定するというものだ。これが認められれば、鎌田はもう1シーズンはラツィオでプレーし、2025年夏に再び身の振り方を選べるようになる。
現時点でトゥドールとラツィオの契約は2024-25シーズンいっぱいまで。指揮官と同じ契約期間とすることで、相性の良いトゥドールとの共闘を重視する考えなのかもしれない。ただし、ラツィオがトゥドールと契約を延長する動きも噂されている。
いずれにしても、ラツィオは5月末ではなく、15日までの決着を望んでいるという。ラツィオはフェリペ・アンデルソンの退団が決まり、ルイス・アルベルトやチーロ・インモービレの去就も不透明。この夏は改革的な動きも見込まれる。鎌田が残留するかは補強活動にも影響するはずだ。それだけに、クラブは早期決着を望んでいるのだろう。
監督交代を機に状況が一変した27歳は、どのような決断を下すのか。その選択が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部