2022年08月11日 07:00
◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 32」大会 ▽「G1 CLIMAX 32」Cブロック公式戦30分1本勝負 〇後藤洋央紀=3勝2敗、勝ち点6(19分01秒 GTR→片エビ固め)棚橋弘至●=3勝2敗、勝ち点6(10日、広島・広島サンプラザホール、観衆1522人) 真夏の最強決定戦「G1」のブロック戦で、14年ぶり2度目の優勝を狙う後藤洋央紀が4年ぶり4度目の優勝を目指す棚橋弘至を必殺のGTRで撃破。激戦のCブロック勝ち抜けに向け、サバイバルの3勝目を挙げた。 過去の対戦成績11勝2敗と圧倒的にリードしてきた棚橋だったが、6・12大阪城ホール大会で敗れている後藤は序盤から猛攻。棚橋も得意のひざ殺しで機動力を奪いに出て反撃。 終盤、強烈な顔面への張り手で後藤を流血に追い込んだ棚橋はハイフライアタックを炸裂させ、とどめのハイフライフローを狙う。しかし、これをしのいだ後藤は一人消灯を決めると、最後は昇天・改からのGTRの大技連発で3カウントを奪った。 試合後のリングでマイクを持った後藤は「かろうじて俺もまだ生きてます! 次もしっかり勝って、この暗い世の中に希望の光を灯したいと思います!」と絶叫。さらに「息子に一言、言わせて下さい。お父さんは本当は強いんだ! 最後の最後まで生きて、きて、生きまくるぞ!」と愛する息子に向けて叫んだ。 バックステージでは汗まみれの顔で「見ての通り、ダメージはデカいよ。でも、それ以上に、大きな光を手に入れた」とつぶやいた後藤。「最後の公式戦は(16日、日本武道館大会での)EVIL。何がダークネスワールドだ。俺の光で照らしてやるよ。最後にリングで、G1のGは何かを言うのが楽しみだ」と、かつて口にしてきた「G1のGは後藤のG」解禁に向け、気合を入れていた。
2024年05月04日 09:15
「IBF世界バンタム級タイトルマッチ エマヌエル・ロドリゲス−西田凌佑」(4日、エディオンアリーナ大阪)
当日計量が4日午前、大阪市内のホテルで行われ、王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が57・4キロ、挑戦者で同級1位の西田凌佑(六島)が58・0キロだった。ともにIBFルールの10ポンド(約4・5キロ)以内の増量に収まりクリアしたことで、午後5時30分開始の世界タイトルマッチは予定通り挙行されることになった。
計量を終えた西田は「普段から(試合当日は)あまり体重は増えないので、いつも通りですね」と落ち着いた表情で話した。前日計量をバンタム級のリミットちょうどの53・5キロでパスしたあとは、塩ちゃんこ味のおじや、うなぎ、フルーツで栄養を補給。睡眠も十分にできたそうでコンディションは万全だ。「世界チャンピオンになるという強い気持ちで、全力で挑みたい」とタイトル奪取へ意気込みを示した。
王者のロドリゲスは2019年5月に井上尚弥(大橋)とバンタム級の王座統一戦を戦い、2回KO負けを喫したものの昨年8月にIBF王座に返り咲いた実力者。一方の西田は19年10月のプロデビューから8戦全勝(1KO)、WBOアジア・パシフィック王者として3度の防衛に成功するなど着実に実績を積み上げ、今回は指名挑戦者として王者に挑む。バンタム級はWBCが中谷潤人(M・T)、WBAが井上拓真(大橋)と日本人が世界王者に君臨している階級。西田がこれに続くことができるか、大いに注目を集めている。
2024年05月04日 07:15
2022年10月1日に亡くなった国民的プロレスラーのアントニオ猪木さん(享年79)の肖像権などを管理する「猪木元気工場」(IGF)は3日、東京・水道橋の「闘魂 SHOP」でアントニオ猪木語録と読売ジャイアンツ、阪神タイガースとのコラボレーションタオル販売会を実施した。
このタオルは、猪木さんの語録の中でも、特に人気のある名言となる1990年2月10日新日本プロレス東京ドーム大会で猪木、坂口征二組vs橋本真也、蝶野正洋組の決戦前に出た『やる前から負けること考える馬鹿いるかよ』の猪木さん直筆の文字、落款と巨人、阪神の球団ロゴ、球団カラーのコラボレーションで販売する。タオルのサイズは、横80センチ×縦34センチ。値段は各3300円(税込)。
販売会にはタレントのアントニオ小猪木とアントキの猪木が登場し両球団のタオル販売数を競ったが、数多くのファンが訪れ用意した枚数は巨人、阪神ともに完売した。4日は、同所で午後3時から6時までものまね芸人の原辰、あれ慎之助、さかともによる、タオル購入者とのグータッチ販売会を実施する。
猪木さんについては、現在、福岡市の「大丸福岡天神店」で「アントニオ猪木展」が開催中。6月には京王百貨店新宿店でこれまでの展覧会をスケールアップした「超猪木展」(仮称)が開催される。IGFの宇田川強取締役は「これまでの展覧会で公開されなかった猪木さんの貴重品はもちろんですが、数々の名勝負を残したライバル、弟子の方々、対戦相手にまつわる展示も行う予定です」と明かしていた。
2024年05月04日 06:17
◆新日本プロレス「レスリングどんたく 2024」(3日、福岡国際センター)観衆2440
新日本プロレスは3日、福岡国際センターで「レスリングどんたく 2024」を開催した。
メインイベントのIWGP GLOBALヘビー級選手権は、王者ニック・ネメスが棚橋弘至を17分22秒、デンジャーゾーンで破り初防衛を飾った。
当初、4・6両国国技館大会で実現予定だったが棚橋の負傷で延期となっていた一戦。試合はネメスが膝攻めを繰り出せば、棚橋もハイフライフローで逆襲。最後はスリングブレイドを回避したネメスがデンジャーゾーンで棚橋を撃破し勝利した。
試合後、デビッド・フィンレーがネメスを急襲。ネメスはマイクを握ると「明日の夜だ!」と、ベルトをかけてフィンレーを迎撃することを宣言した。
バックステージで王者は「史上最高のレジェンドの一人といっしょのリングに上がった。タナハシ、あなたは俺のこの顔面に全力をぶつけてくれた。そして俺も全力をぶつけたが、素晴らしいあなたは何度も起き上がった。タナハシ、この試合に感謝したい。俺がいかに優れた存在なのかを俺自身に気づかせてくれたことに感謝したい」と棚橋への敬意を明かした。
一方、敗れた棚橋は「クソッ、悔しい。悔しい……。どっちも全力でやるから。社長もレスラーも、全力でやるから。あきらめねえから……。今、この時期の新日本を任せられたんだったら、必ずもう1度、プロレスファンに、見てくれてるみんなに……満足してもらえるような、楽しんでもらえるような、新日本に必ずします。どっちも、どっちも100パーセントで、どっちも100パーセントでやるから」と誓った。さらに「何年かぶりに上のコスチューム脱いだんだけど」と明かすと、自身の腹をさすって「もう少し、もう少し……時間をください」と訴えていた。
◆5・3福岡全成績
▼第1試合 20分1本勝負
SHO、〇高橋裕二郎(7分29秒、BIG JUICE→体固め)TAKAみちのく●、DOUKI
▼第2試合 20分1本勝負
〇上村優也、タイチ(9分14秒、カンヌキスープレックスホールド)カラム・ニューマン●、グレート―O―カーン
▼第3試合 20分1本勝負
邪道、〇エル・ファンタズモ、ヒクレオ(6分55秒、横入り式エビ固め)藤田晃生、シェイン・ヘイスト、マイキー・ニコルス●
▼第4試合 30分1本勝負
石森太二、〇チェーズ・オーエンズ、KENTA(7分34秒、パッケージドライバー→片エビ固め)タイガーマスク●、YOSHI―HASHI、後藤洋央紀
▼第5試合 30分1本勝負
〇BUSHI、高橋ヒロム、鷹木信悟、内藤哲也(11分16秒、ファブル)外道●、ドリラ・モロニー、クラーク・コナーズ、ゲイブ・キッド
▼第6試合 30分1本勝負
〇金丸義信、海野翔太、ジョン・モクスリー(8分44秒サムソンクラッチ)エル・デスペラード●、成田蓮、“キング・オブ・ダークネス”EVIL
▼第7試合 NJPW WORLD認定TV選手権試合15分1本勝負
〇挑戦者ジェフ・コブ(13分28秒、ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め)王者ザック・セイバーJr.●
▼第8試合 30分1本勝負
〇デビッド・フィンレー(22分22秒、オーバーキル→片エビ固め)辻陽太●
▼第9試合 IWGP GLOBALヘビー級選手権試合60分1本勝負
〇王者ニック・ネメス(17分22秒、デンジャーゾーン→片エビ固め)挑戦者・棚橋弘至●
2024年05月04日 06:00
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥(27)が、所属ユニット「クイーンズ・クエスト(QQ)」のメンバー増員を提案した。
2024年05月04日 05:01
「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(4日、エディオンアリーナ大阪)
前日計量と会見が3日、大阪市内のホテルで行われた。挑戦者の同級1位・西田凌佑(27)=六島=はリミットちょうどの53・5キロで一発クリア。ルールミーティングを終えると、持参した塩ちゃんこ味のおじやで栄養を補給した。近大ボクシング部の同期である沙捺夫人特製の“勝負メシ”だ。
大学時代から試合前はこれと決めており、初の世界戦でもルーティンを変えることは一切ない。「早めに減量を始めて、今回は一番うまくいったと思う。妻のサポートが大きかった」と話した。3月末に第1子となる長女が誕生したばかりだが、夫人は子育てと並行して西田の栄養サポートもばっちりだったという。
戦前の予想は王者有利。それでも「やってみないと分からない。必ずチャンピオンになるという強い気持ちを持って戦う」と王座奪取を誓った。
2024年05月04日 05:00
「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)
新入幕の欧勝馬(鳴戸)が3日、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、大関豊昇龍との三番稽古で堂々と渡り合った。力強く鋭い動きで3連勝するなど3勝2敗。申し合い全体で16番とって11勝5敗で「前に圧力をかけることができた。幕内でやったことない人たちばかりとできてよかった」と充実感を漂わせた。
モンゴル出身で、豊昇龍とは日体大柏高に同期入学。今は「追いつきたい」という目標だ。新入幕は初場所で大の里が後半まで優勝争いに絡み、春場所では尊富士が歴史的V。「できれば10番勝ちたい」という欧勝馬が、次なる旋風を起こす可能性は十分にある。
2024年05月04日 05:00
新日本プロレスのデビッド・フィンレー(30)が、IWGP GLOBALヘビー級王座奪回後の青写真を明かした。急きょ4日福岡大会でニック・ネメス(43)への挑戦が決定的となったフィンレーの思惑は――。
フィンレーは3日の福岡大会で「NEW JAPAN CUP(NJC)」覇者・辻陽太とのシングル戦に激勝。メインで棚橋弘至を退け初防衛を果たしたネメスを襲撃すると、4日大会での王座戦が緊急提案された。
体調不良によりNJCでは準々決勝を棄権したフィンレーだったが、優勝後はGLOBAL王座奪回の思いを明かしていただけに、最速での挑戦はまさに狙い通りだ。取材に対し「GLOBALはIWGP US・UKのベルトを破壊した俺のためにつくられたものだ。このプロレス界にはいろいろな世界王者がいるが、GLOBALは唯一無二。俺が取り戻してIWGP世界王座はもちろん、WWEやAEWのベルトを超えるものにしたい」と同王座へのこだわりと野望を口にした。
団体最高峰のIWGP世界王座は米AEWのジョン・モクスリーに流出中。AEWマットでの王座戦が唐突に行われるなど、その扱いに不満をあらわにする新日本の選手が続出している。
しかし、フィンレーは「怒っているヤツらの気持ちも分かる。ただ、今はモクスリーが王者なので好きにする資格はあると思う」と持論を展開。「今後も同じことがあれば、日本でまったく知名度のない選手にベルトが渡るリスクもあるだろう。だが、そうなっても問題ない。俺が新日本を救ってやろう。その時は自分が取り戻しにいって、2冠王者になればいいだけだ」と寛大な姿勢を示すとともに2冠取りも見据えた。
自身率いる「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」は今シリーズからノアのジェイク・リーとも共闘。勢力を拡大中のフィンレーが、新日本の中心を狙う。
2024年05月03日 23:40
新日本プロレス3日の福岡国際センター大会で行われたNJPW WORLD認定TV選手権は、挑戦者のジェフ・コブ(41)がザック・セイバーJr.(36)を撃破し、第5代王者に輝いた。
2024年05月03日 22:15
新日本プロレス3日の福岡国際センター大会で、棚橋弘至(47)がIWGP GLOBALヘビー級王者のニック・ネメス(43)に敗れ、ベルト奪取はならなかった。
両者は当初、4月6日両国国技館大会でV1戦を戦う予定だった。しかし、棚橋が右足関節捻挫により欠場したため、延期に。満を持してこの日のメインで初対決が実現した。
テクニカルかつクラシックな攻防が続く中、棚橋はハイフライアタックからハイフライフローを狙い勝負に出る。しかし、これを回避されてしまうと、101(トラースキック)で反撃を許した。
ならばとドラゴン式張り手からツイスト&シャウト、スリングブレイドと得意技を連発した棚橋だったが、この日2発目のハイフライフローは剣山で迎撃されてしまう。スリングブレイドにカウンタのデンジャーゾーン(変型ネックブリーカー)を決められると、2発目のデンジャーゾーンでついに力尽きた。
バックステージでは横たわりながら「悔しい…。社長とレスラーも全力でやるから。諦めないから」と社長兼レスラーとしても最前線にこだわる決意を明かした。
「今、この時期の新日本を任せられたんだったら、必ずもう一度プロレスファンに、見てくれているみんなに、満足してもらえるような、楽しんでもらえるような、見てもらえるような新日本に必ずします」と誓った棚橋に、復活の日は訪れるのか――。
2024年05月03日 22:11
新日本プロレス3日の福岡国際センター大会で、IWGP GLOBALヘビー級王者のニック・ネメス(43)が棚橋弘至(47)の挑戦を退け、初防衛に成功した。
棚橋へのリスペクトを示すネメスは当初、4月6日両国国技館大会でV1戦を戦う予定だった。しかし、棚橋が右足関節捻挫により欠場したため延期に。満を持してこの日のメインで初対決が実現した。
窮地の連続だった。ハイフライアタックを決められたネメスは、ハイフライフローを狙われる。それでもこれを間一髪で回避すると、101(トラースキック)で反撃に転じた。
それでも棚橋の猛攻は止まらない。ドラゴン式張り手、ツイスト&シャウト、スリングブレイドを立て続けに浴びてしまう。それでもこの日2発目のハイフライフローを剣山で迎撃。スリングブレイドにカウンタのデンジャーゾーン(変型ネックブリーカー)を決めると、なおも立ち上がってくる棚橋を2発目のデンジャーゾーンで沈めてみせた。
試合後は棚橋と抱擁をかわしたネメスだったが、何とここで前王者のデビッド・フィンレーに襲撃を受ける。大乱闘を展開したネメスは怒り心頭で「俺は今日レジェンドと戦ったばかりだが、いつでもどこでも誰とでも戦ってやるぞ。後ろから襲うことしかできない卑怯者が。いいだろう、明日、俺とお前でタイトルマッチだ」と、何と2夜連続のタイトルマッチを提案。緊急事態が発生したことで、4日福岡大会でフィンレーとのV2戦が決定的となった。
2024年05月03日 20:15
新日本プロレス3日福岡国際センター大会で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の成田蓮(26)がIWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38=AEW)との前哨戦を制した。
成田は4日福岡大会でキャリア初のIWGP挑戦を控えている。この日の大会ではEVIL、金丸義信と組んでモクスリー、海野翔太、エル・デスペラード組と対戦した。
入場時にコーナーに登ったモクスリーを襲撃した成田は、悪の連係で試合の主導権を握る。1対1の場面ではスリーパーホールド、コブラツイストで攻め立て、金丸のアシストから断頭台を決め王者を追い詰めた。最後はプランチャを浴びてチームが分断されたものの、金丸がデスペラードを丸め込んでH.O.Tに凱歌が上がった。
さらに試合後のリングでは場外のモクスリーをリングに戻すと、ディック東郷も加わって暴行。4人がかりでストンピングを乱射し、ダメージを与えていった。
やりたい放題で今シリーズ唯一の前哨戦を終えた成田は「オイ、いよいよ明日だな。早くそのベルトよこせ。もう俺のもんだろ。なあ。あんな反則、凶器ばっかり使うヤツがチャンピオンだぞ。俺がな、正統なチャンピオンなんだよ、新日本プロレスなんだよ」と高笑い。福岡決戦を制するのは裏切り者か、外敵王者か――。
2024年05月03日 19:46
元格闘家の魔裟斗が3日、インスタグラムを更新。
2024年05月03日 19:40
女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優(31)の地元凱旋試合(3日、山口・KDDI維新ホール)で、豪華トリオが一日限りの復活を果たした。
岩谷と「コズミック・エンジェルズ(CA)」の中野たむ、先日「大江戸隊」を追放されたスターライト・キッドが組み、舞華&白川未奈&HANAKOの「イーネクサスヴィー(EXV)」と対戦。岩谷、中野、キッドは、2018年の「STARS」結成時のメンバーだ。
大「麻優コール」に迎えられた岩谷は、序盤からエンジン全開。白川を捕らえると、さっそく3人の絶妙な連係が炸裂だ。トリプルのドロップキックを成功させ、5分過ぎには中野とキッドもドロップキックの競演で会場を沸かせた。
さらに岩谷が白川に、キッドは舞華に619を決めると、直後にその場跳びムーンサルトの同時発射を決めEXVを追い込む。ハイライトは17分過ぎだ。岩谷、中野、キッドは息を合わせて場外への同時プランチャを発射。会場のボルテージは最高潮に達した。
最後はコーナー上の岩谷の肩に乗ったキッドがダイビングボディーアタックをHANAKOに決めると、岩谷が必殺のムーンサルトプレスを放ち18分56秒の熱戦に終止符を打った。
試合後、キッドは「やっぱりずっと一緒にやってきただけあって、いつ組んでも完璧にできちゃうんですね」と試合を振り返りつつ、「こうして少しずつ、私がしたいこと、するべきことの答えを見つけたいと思います」と口にした。
大江戸隊を追放された後は中野からの呼びかけで「CA」と共闘。だが、ユニット入りは決めておらず、態度は保留したままだ。そんな悩める黒虎に、岩谷は「いつでも戻ってきてもいいんだからね。キッドの出す答えに何も言わない。ただただ待っているから」と優しく呼びかけた。
さらに凱旋試合を勝利で飾ったスターダムのアイコンは「選手みんなが裏口で言ってました。『山口県は本当に温かい場所だね』って。山口県に生まれて良かったです。お母さん、ありがとう」と故郷に感謝の言葉を贈りつつ、「今度ともスターダム、よろしくお願いします!」と大会を締めくくった。
2024年05月03日 18:30
女子プロレス「スターダム」の壮麗亜美(27)が、王者・安納サオリ(33)のワンダー王座挑戦を決めた。
3日の山口大会(KDDI維新ホール)で行われた次期挑戦者決定戦で「ゴッズアイ」の壮麗は、「コズミック・エンジェルズ(CA)」のなつぽい(28)と対戦。4月27日の横浜BUNTAI大会でV2に成功した王者に2人が挑戦を表明したため、安納の提案で実現した一戦だ。
序盤から壮麗は、体格差と持ち前のパワーを生かして襲いかかった。コーナートップのなつぽいを強引にエプロンに叩きつけると、場外マット上にボディースラムで投げつける。さらにフェアリアルギフロ(変型ダイビングボディープレス)を間一髪で回避し、「ドスっ」という鈍い音とともに強烈なエルボーを叩き込んだ。
10分過ぎには、なつぽいのクリスト(変型羽根折り固め)に長時間捕捕まるが、これを何とかロープに逃れて再び攻勢に。アルゼンチンバックブリーカーで体力を奪うと、最後はラリアート2連発から雷の如く(ファイヤーサンダー)でトドメを刺した。
これで18日横浜武道館大会で王者・安納への挑戦が決定。CA対決を阻止した壮麗は「安納サオリ、見てんだろ? 次期挑戦者は壮麗亜美だ。空気は読むもんじゃねえんだよ。つくるもんなんだ。私が白いベルトを取って、次期挑戦者になつぽいを指名してやるよ」と豪語した。
一方、なつぽいとの防衛戦を想定していた安納もリングに上がり「あんた、ホンマに空気読めへんな」とピシャリ。それでも「いいよ、わかった。ここからは、あんたしか見いへん。このワンダーのベルトを防衛するのは安納サオリやから」と言い放ち、ベルトを誇示した。
2024年05月03日 14:00
「IBF世界バンタム級タイトルマッチ エマヌエル・ロドリゲス−西田凌佑」(4日、エディオンアリーナ大阪)
前日計量と会見が3日、大阪市内のホテルで行われ、王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が53・4キロ、挑戦者で同級1位の西田凌佑(六島)がリミットちょうど53・5キロで、ともに一発でクリアした。計量後にはフェイスオフで約10秒間のにらみ合い。ロドリゲス陣営からはパーカーの上下が西田にプレゼントされ、お互いに健闘を誓い合った。
西田は計量を終えると、夫人特製の塩ちゃんこ味のおじやで栄養を補給した。近大ボクシング部時代から、試合前はこれと決めている“勝負メシ”で初の世界挑戦に備えた。「早めに減量を始めて、今回は一番うまくいったなと思います。妻のサポートが大きかった」と話した。3月末に第1子となる長女が誕生したばかりだが、夫人は子育てと並行して西田の栄養サポートもばっちりだったという。
ロドリゲスは2019年5月に井上尚弥(大橋)とバンタム級の王座統一戦を戦った実力者。実績で上回る王者有利の予想にも、「強いチャンピオンだけど、やってみないと分からない。信じてくださる方がいるので、その方々たちに『信じていて良かった』と思ってもらえるように勝ちたい」とタイトル奪取を誓った。