2022年05月25日 22:40
新日本プロレス25日後楽園ホール大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Aブロック公式戦で、IWGPジュニアヘビー級王者の石森太二(39)が金丸義信(45)に敗れ、リーグ戦初黒星を喫した。 入場して早々にスライディングキックで体勢を崩された石森は場外へ逃げる。続いてリングを下りてきた金丸と、鬼の形相で追いかけっこを展開した。 リングに戻ってベルトで襲いかかろうとした石森だったが、レフェリーに止められてしまう。その隙に金丸からウイスキーを噴射されパニック状態に。ふらつく石森はそのまま足をつかまれ、変型エビ固めで3カウントを奪われた。わずか2分7秒の決着に観客も騒然となった。 試合後の石森は「あー! 勝てねえ! なんでだ! 金丸に勝てねぇ! あー!」と床を叩きながら絶叫。過去の戦績で圧倒的に負け越している天敵に土をつけられ、悔しさを爆発させた。 両ブロックを合わせて唯一の全勝を守り、初優勝へ快調な滑り出しを見せていたIWGPジュニア王者が伏兵に足をすくわれた格好だ。 一方の金丸は24日後楽園大会での高橋ヒロム戦に続き、優勝候補相手に2連勝。「まあ、こんなもんだよ。あれがチャンピオンか? 優勝狙ってるんだろ? こんなもんかよ。バンバンこれから足をすくってやるから、よく見とけよ」と残りの対戦相手全員を挑発した。
2024年05月05日 19:07
女子プロレス新団体「マリーゴールド」の貴婦人桜井麻衣(33)が5日、新・超貴婦人宣言をした。
4日のノア両国大会で初陣を飾ったマリーゴールドは、翌日に都内で20日東京・後楽園ホールで行われる旗揚げ戦の公開対戦カード発表会を開催。桜井は「世界美女決戦」と称されたタッグマッチで米国から初来日するゼイダ・スティールと組み、ノア両国大会で参戦を表明された野崎渚、アイルランドからの刺客マイラ・グレース組と対戦することが発表された。
対戦カードを見た桜井はマイクを持つと「プロレス界には2種類のレスラーしかいない…」語り始め、「それは私か私以外か! 私貴婦人がこんな庶民レスラーに負けるはずがありませんわ!」と豪語。前日方舟マットで初対戦を果たした野崎に対し「昨日は私が乗り込んでいった立場でしたが、今度はこのマリーゴールドに『参戦したい』っていうことなので、私が野崎渚のお相手をして差し上げてもよろしくってよ」と上から目線に語った。
熱く意気込みを語っていた貴婦人だったが途中、急に何かを思い出しけげんな表情を浮かべると、「最近X(旧ツイッター)で『貴婦人がテッペンを目指せない』っていうご意見をいただいて…」と眉間にしわを寄せた。だが、誹謗中傷にも屈しない強い心と大金を持っている貴婦人は「ですが! 私はこれからこのマリーゴールドで新・超貴婦人として、テッペンを目指します!」と決意表明。「なので、こんなところで負けていられません。旗揚げ戦楽しみにしていてちょうだい。それではごめんあそばせ」と貴婦人ポーズを決め、足早に去っていった。新超貴婦人に変身した桜井から目が離せない。
2024年05月05日 17:50
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が5日、旗揚げ戦の全対戦カードを発表した。
この日、都内でファン80人を集めてカード発表イベントを開催。所属選手13人が登場した。旗揚げ戦のメインイベントではジュリアと林下詩美がタッグを結成し、Sareee&ボジラと対戦することが決定した。
カードが発表されると驚いた顔をした詩美は「ジュリアの隣にいることが違和感すぎて、大丈夫かな? でもデッカい人が多い中で輝きを隠せないこの林下詩美が、デカいボジラをパワーでぶん投げたいと思います」と意気込み「まずはジュリアと少しでも絆をつくらなきゃ」と、力強くジュリアの手を握った。
詩美の力の強さにジュリアは「ケンカ、売ってるよね?」とキレつつ「でも今日みんなの覚悟を聞いて刺激になったし、それを全部背負った上でのメインイベントだと思ってるから、このメインベントでうちらがこけたら終わりでしょう? だから2人で飲み行こうか。お泊まりパーティーでもする?」と飲みに誘う場面も。
最後に詩美と再び握手を交わしたジュリアは「私たちが女子プロレス界を引っかき回し、もっともっと明るい女子プロレス、そして世界にも世間にも届く団体を目指していくので。その旗揚げ戦、ぜひみんなかみ締めて見に来てください」とファンに呼びかけた。
その他にノア両国大会で参戦表明をされた野崎渚が謎の外国人刺客のマイラ・グレースと組み、桜井麻衣&ゼイダ・スティールと対戦。元アクトレスガールズの翔月なつみは松井珠紗とタッグを結成し、旗揚げ戦でプロレスラーデビューを果たす天麗皇希&後藤智香と激突する。
またMIRAIはCHIAKIと、元アクトレスの青野未来は元アイスリボンの石川奈青と一騎打ちで激突。先月15日の旗揚げ会見で引退を示唆した高橋奈七永は、デビュー5か月の新人・ビクトリア弓月とパッション注入マッチと称されたシングルマッチを行う。
2024年05月05日 16:05
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が5日、都内でファンとのランチパーティーを開催し5・20後楽園ホールでの旗揚げ戦全対戦カードを発表した。
ロッシー小川氏が社長の同団体。所属選手は4月15日の団体設立会見で3月いっぱいで「スターダム」を退団したジュリア、林下詩美、桜井麻衣、MIRAI、ビクトリア弓月の5選手に高橋奈七永、石川奈青の7選手が発表された。
さらに4月30日には「アクトレスガールズ」を退団した青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香の6選手の入団。また「アクトレス」でアドバイザーを務めていた風香氏のアシスタント・プロデューサー(AP)就任が発表となっている。
旗揚げ戦のメインイベントは、4月15日の会見で「ジュリア、X vs Sareee、X」と発表されたが、ジュリアのパートナーの「X」が林下詩美、さらにSareeeと組む「X」はボジラと発表された。
ファンが驚きの歓声をあげた2人のタッグ。壇上に上がった林下は「ジュリアと隣は違和感すぎて」と切り出し「Sareeeさんもきっとジュリアのことしか見てないんじゃないですか?マリーゴールドにこんなすごい人もいることを見せつけたい」と意気込んだ。
林下と並んだにジュリアは「詩美と横に並ぶなんて想像しましたか?何か似たような覚悟だったり大きな決断をして、ここへ来た。何か縁があるのかなと思っているんです」と万感を込め「このメインイベント、ウチらがこけたらマリーゴールド終わりでしょ?」とファンへ語りかけ「一回、2人で飲みにいこうか?」と林下と絆を深めるサシ飲みを提案した。
林下は微妙な反応だったがジュリアは、旗揚げ戦でSareeeとの対戦に「自分でもちょっと想像がつかない。でもきっと何かが始まると思います」と見据え「私たちが女子プロ界を引っかき回し、もっともっと明るい女子プロレス、世界にも世間にも届く団体を目指していくので、その旗揚げ戦かみしめて見に来てください」とメッセージを送った。
◆5・20旗揚げ戦全対戦カード
▼startin over パッション注入2024
高橋奈七永 vs ビクトリア弓月
▼A対Aイデオロギー対決
青野未来 vs 石川奈青
▼The Power Contest
MIRAI vs CHIAKI
▼第4試合
翔月なつみ、松井珠紗 vs 天麗皇希、後藤智香
▼World beauty showdown〜世界美女決戦〜
桜井麻衣、ゼイダ・スティール vs 野崎渚、マイラ・グレース
▼マリーゴールド最強タッグ伝説
ジュリア、林下詩美 vs Sareee、ボジラ
2024年05月05日 15:54
「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者の井上拓真(大橋)、挑戦者の石田匠(井岡)ともに53・4キロでクリアした。
2024年05月05日 15:33
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内のホテルで行われ、王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)、挑戦者の武居由樹(大橋)ともに53・4キロで一発パスした。バンタム級のリミットは118ポンド(53・5キロ)
武居は落ち着いた表情で計量を終え、王者と力強く握手。「一安心。ここからは気を引き締めて明日に向かいたい。(相手は)いい目をしていた。こちらも負けていられない」と闘志を燃やした。
元K−1王者で、21年にプロボクシングに転向し、ここまで全8戦をKO勝ちしている。初の世界戦へ「早いラウンドで倒すのが今回の目標」。デビューから9連続KOでベルトを奪取する。
2024年05月05日 15:23
WWEのPLE「バックラッシュ」が4日(日本時間5日)にフランス・リヨンで開催され、大熱狂の連続となった。
序盤から会場にはサッカーのようなフランス独特のチャントと歌声が鳴り響いた。観衆の異様な盛り上がりの中で、メインの統一WWE王座戦では、王者のアメリカン・ナイトメアコーディ・ローデスがAJスタイルズの挑戦を受けた。時期は重なっていないものの、2人は新日本プロレスでユニット「バレットクラブ」に所属。注目の初対決は期待通り真っ向勝負の大熱闘になり、AJのスタイルズクラッシュを決めさせなかったコーディが必殺のクロスローズで3カウントを奪った。
4月の祭典「レッスルマニア40」で、1316日の長期政権を築いたローマン・レインズからタイトルを奪取。新時代の扉を開いた1か月後に防衛に成功したコーディは、大会後の会見で「実現するかわからないけど、AJとはもう一度試合がしたい」と名勝負の再戦を熱望。さらには「俺はLAナイトが大好きなんだ」と、これまでほとんど接点のなかった人気者との対戦にも興味を示していた。
世界ヘビー級王座戦は闇落ち軍「ザ・ジャッジメント・デイ」の王者ダミアン・プリーストが、ジェイ・ウーソを雪崩式サウスオブヘブン(変型チョークスラム)で下し王座を防衛した。試合中には闇落ち軍のフィン・ベイラーとJDマグダナが介入。マグダナはジェイのウーソスプラッシュをくらってフォール負け寸前の王者の足をロープにかけて、王座陥落から救った。試合後もベイラーとマグダナはジェイに暴行を加えたが、プリーストが2人を突き飛ばして蛮行をやめさせた。ベイラーとマグダナは不満そうな表情で、闇落ち軍に不穏な空気が流れた。
4月の祭典「レッスルマニア40」でイヨ・スカイからWWE女子王座を奪ったベイリーはナオミ、ティファニー・ストラットンとトリプルスレット王座戦。25歳の新星ティファニーが得意の空中殺法を武器に大奮闘したが、ベイリーとナオミが合体式のネックブリーカーを決めて新星を排除。最後は延髄斬りからの丸め込みを狙ったナオミを切り返して、王者が後ろケサ固めで電光石火の押さえ込み。そのまま3カウントを奪って、ベルトを守った。
CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHも試合後の会見で「信じられないような経験だった。大会が始まると、隣に座っている人とお互い叫び合って、その声が聞こえないなんてことは今までなかった」と熱狂的な空間に驚きを隠せない。その上で、今後も世界各地でPLE(プレミアム・ライブ・イベント)を開催していく意向を示した。
2024年05月05日 15:14
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者の井上尚弥(大橋)は55・2キロ、挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)は54・8キロでクリアした。
2人はフェイスオフで約20秒間、関係者が引き離すまでごく近い距離でにらみ合い、火花を散らした。
計量後、取材に応じた井上は「いつもながらバッチリです」とコンディションに自信。フェイスオフについて「明日やるだけなんで。ここから駆け引きも始まっているので」と話した。
ネリが500グラムアンダーだったことには「余裕なんじゃないですか。ちゃんと管理して準備すれば」と驚きは見せず。試合が成立したことには「成立はするでしょ」と苦笑し、「さすがに、このビッグイベントの、ネリもたぶん過去最高のファイトマネーもらうだろうし、そこはしっかりやってくるだろうと。そこに関しての心配はなかったですけどね」と驚きは見せなかった。
自身は3戦目のスーパーバンタム級になるが、「調整面ではなんとなくつかんでは来ていますけどね。今回もパーフェクトにいくと思います」と順応に自信満々。意気込みを聞かれると「意気込みなんて、今聞いてどうするんですか?そりゃ、もうやるしかないじゃないですか」と、笑顔を見せていた。
2024年05月05日 15:10
「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内のホテルで行われ、王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、挑戦者の桑原拓(大橋)ともに50・7キロで一発パスした。
2024年05月05日 14:12
IBF世界バンタム級タイトルマッチ(4日・エディオンアリーナ大阪)で王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に3−0で判定勝ちし、新王者に輝いた西田凌佑(27)=六島=が5日、大阪市内の所属ジムで一夜明け会見を行った。同ジムの枝川孝会長は、今後王座を返上をして、スーパーバンタム級に階級を上げる可能性も示唆した。
西田は9戦目での世界タイトルに「本当にうれしい。応援してくれた方々、ジム関係者に感謝です」と腫れた目をサングラスで隠し、右ほおもパンパンに腫らしながらも笑顔をみせた。今後については「ロドリゲス選手との試合に勝つことだけしか考えていなかったので、先のことは考えられない」とし、「ボクシングを忘れて少し休んで、新婚旅行にも行きたい。あと、ずっと我慢していた揚げ物やポテトチップスを食べたり、ジュースを飲んだりしたい」と話した。試合後は、この日午前5時まで自宅で妻・沙捺さん(27)とともに話をしながら、3月に生まれた長女の夜泣きに付き合っていたと笑わせた。
枝川会長は「強い選手に勝ってくれたのは本当にうれしい。名城の気の強さを西田も受け継いでくれた」と、同ジム初の世界王者だった名城信男氏に例えて喜んだ。今後について「(那須川)天心くらいいっとくか?」と冗談をまじえながらも「(王座)返上の可能性もある」と明かした。体重の問題を挙げ「今回はカツカツの状態で、体重が直前まで落ちきらずにウエートオーバーも覚悟した。リミットになったが、果たして元気な体で戦えるか怖かった」と説明。「僕としては(現階級で)やってほしいが、来年井上尚弥がフェザー級に階級を上げるかもしれない。今後の動向をみながら」と話した。西田も「今回の減量は一番きつくて限界を感じた」とこの階級で戦う難しさを明かした。
2024年05月05日 13:09
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者・井上尚弥(大橋)に挑戦するルイス・ネリ(メキシコ)は54・8キロでパスした。スーパーバンタム級のリミットは122ポンド(55・34キロ)。
ネリは2018年3月1日に行われた、WBC世界バンタム級王者としての山中慎介(帝拳)との再戦で、1回目の前日計量で55・8キロと2・3キロ超過。最終的に54・8キロと1・3キロ超過で失格となり、王座を剥奪された。試合にはTKO勝ちし、山中は引退を表明した。
WBCはネリに無期限資格停止処分、日本ボクシングコミッション(JBC)は日本でのボクシング活動停止処分を下し、ネリは日本ではすっかり「悪童」のニックネームと悪役のイメージが定着することになった。
今回は体重管理を厳格化。関係者は、常にネリの体重を計測していることを明らかにしている。
2024年05月05日 11:51
WWEのPLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)が行われ、カブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)はWWE女子タッグ王座から痛恨の陥落となった。
昨年11月に悪のユニット「ダメージCTRL」入りし、今年1月に同王座を奪取。約3年9か月ぶりに王座に返り咲くと、ロウ、スマックダウンに加え、第3ブランドのNXTでも防衛戦を行い、王座を守ってきた。だが4月の祭典「レッスルマニア40」ではダコタ・カイとのトリオで、ビアンカ・ベレア&ナオミ&ジェイド・カーギルに完敗。この日は、因縁のビアンカと元AEWの大物ジェイドとのスーパーチームをフランス決戦で迎え撃った。
サッカーのような独特のチャントが飛び交うリヨンの会場は、異様な雰囲気。アスカ&カイリは筋肉ムッキムキの挑戦者組に防戦一方で、カイリは胴上げ風に空中に放り投げられる破天荒な合体攻撃を浴びた。それでも、アスカがビアンカのプランチャをかわして場外でハイキック一閃。カイリはコーナー上段から舌を出しながら、鮮やかなクロスボディーを放ってペースを引き戻した。
アスカは奇声を発しながらビアンカにエルボー。カイリは前腕打ちを叩き込む。アスカもスライディングキックで追い打ちをかけ、得意の連係攻撃にさえを見せる。ところが、長身のジェイドが入ると、戦況が一変。スワンダイブ式のクロスボディーを2人でくらってしまう。挑戦者組の猛パワーを止めるため、カイリがジェイドに、アスカはビアンカに腕十字を仕掛けるが、2人とも力任せに担ぎ上げられ、マットに叩きつけられた。
フランス語ではなく「This is awesome!(これぞ名勝負!)」の大チャントの中、挑戦者組の猛攻をしのいだカブキ・ウォリアーズは、アスカがビアンカをドラゴンスリーパーで捕獲。そこにカイリが必殺のインセインエルボーを放つ必殺の合体技を見舞った。決まったかに見えたが…ジェイドが入ってカウントを阻止。アスカとカイリもさすがにぼうぜんの表情も、カイリは敢然とコーナーからジェイドに飛びついた。ところが、強引にキャッチされ空中で体勢を入れ替えられる。必殺のジェイデッドで顔面をマットに叩きつけられた。アスカはビアンカのKODで、マットに倒れたカイリに投げつけられてダウン。そのまま3カウントを奪われ、タッグ王座から陥落した。
アスカ&カイリにとっては、ロウ、スマックダウンの両ブランドに出場できる特権のあるWWE女子タッグ王座を失う痛恨の事態。ダメージCTRLはすでに「WWEドラフト」によりスマックダウンからロウへの移籍が決定しており、今後ロウマットで再浮上を狙うことになる。
大会中にはアスカが仲間のイヨ・スカイとともに、「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」の女子トーナメントにエントリーされたことが発表された。次回ロウの1回戦でアスカは元NXT女子王者のライラ・ヴァルキュリア、イヨはナタリアとの対戦が決定。ダメージCTRLは王座陥落から休む間もなく、女王を選ぶ戦いに突入する。
この日の「バックラッシュ」は「ABEMA」にて生中継された。
2024年05月05日 10:08
WWEのPLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)が行われ、新日本プロレスに3月まで参戦していた元IWGPタッグ王者のタンガ・ロア(40)が衝撃の登場。
2024年05月05日 10:07
新日本プロレスの大岩陵平が5日、自身の「X」を更新し昨年9月からタッグを結成しているプロレスリング・ノアのGHCヘビー級新王者・清宮海斗への戸惑いを明かした。
清宮は4日、両国国技館で行われた「WRESTLE MAGIC」のメインイベントでGHCヘビー級王者・イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.と壮絶な戦いを繰り広げ王座を奪還した。
試合後のバックステージでは、突然、現れた拳王へ「ノアを変えていくにはあなたの力が必要です。俺に力を貸して下さい」と共闘を呼びかけ拳王も受諾し「俺とお前でノアを変えていくぞ!俺とお前でプロレス界のトップに連れて行こうぜ」と固い握手をかわした。
大岩は、昨年秋から新日本を離れノアへ「国内留学」で参戦。清宮とタッグを組み新時代を切り開こうと戦ってきた。しかし、今回の拳王との電撃合体を受け、いわば「三角関係」状態に突入した。「X」では「状況が分かりませんが、海斗さんは俺の事どー思ってる」と困惑の胸中をつづった。
2024年05月05日 10:00
【昭和平成スター列伝】全日本プロレス、春の祭典「チャンピオン・カーニバル」が連日、熱戦を展開中だ。今年は全16選手がA、Bブロックに分かれて優勝決定戦(5月12日、神奈川・横浜BUNTAI)を目指して覇を競い合う。新装なった横浜文化体育館で優勝トロフィーを手中にするのは誰か、注目が集まる。
1973年の第1回から今年で44回目を迎えるカーニバルだが、中断されていた時期があった。83年から90年にかけての8年間である。この時期はリーグ戦は行われずに文字通り、NWA世界ヘビー級王者やAWA世界ヘビー級王者を招聘して毎シリーズ、豪華なタイトルマッチが行われ、各地で大人気を呼んでいた。84年からは長州力率いるジャパン・プロレスと提携したことも大きかった。
91年には8年間の空白を経てカーニバルが再開される。90年に天龍源一郎らがSWS旗揚げのため大量離脱。団体が危機を迎えた御大ジャイアント馬場にとっては、目玉となるシリーズを復活させる必要があったのだ。当時、3冠王に君臨していたのは“最強”ジャンボ鶴田。三沢光晴ら四天王も急台頭を遂げており、馬場はカーニバル復活へゴーサインを出した。
4月16日名古屋の優勝決定戦はAブロック首位のスタン・ハンセンとBブロック首位の鶴田。鶴田は初優勝を決めた80年以来、実に11年ぶりの優勝を決めている。
「3冠王者の意地が爆発した。ハンセンのアゴにヒザが食い込む。威力は十分。力の抜けたハンセンの上に覆いかぶさり3カウントが入った。序盤は前3冠王者のハンセンがプライドを持って後頭部へのヘッドバット、エルボー、鉄柱、イス攻撃。そして不意にハンセンの左腕がうなった。横殴りのラリアート。もう1発。しかし鶴田はこの瞬間を待っていた。低くタイミングのいいジャンプ。ハンセンの左腕が空を切る前に鶴田のヒザがハンセンのアゴを砕いた」(抜粋)
鶴田は公約通り全勝優勝を達成。18日には日本武道館で三沢をバックドロップ3連発でKOして王座防衛に成功し“最強”を満天下に証明した。しかし92年には肝炎を患い、第一線から退く。代わりに三沢、小橋健太(現建太)、川田利明、田上明らが一気に台頭。全日本は再度黄金期を迎える。鶴田は2000年5月に49歳の若さで死去するが、再開されたカーニバル優勝は最後の輝きでもあった。 (敬称略)
2024年05月05日 10:00
【プロレス蔵出し写真館】広大な土地にひときわ大きな建物が建っていた。イベント会場かと見まがう自慢の豪邸。
「ハイウエー401号線を通るドライバーはみんなウチを見る。特に夜はライトアップされ、ウチだけが目立っているからな」。そう自慢げに語りポーズを取るのはタイガー・ジェット・シンだ(写真)。
今から35年前の1988年(昭和63年)11月16日、川野辺修記者とカナダ・トロントのダウンタウンから約40キロ、オンタリオ州ミルトンのシンの自宅を訪ねた。当時は家の前は道路があるだけだったが、その後、庭やら噴水の装飾が施されたようだ。
案内してくれたのは川野辺記者の大学の先輩、小幡宰さん。川野辺記者は「先輩はトロントの日本領事館に務めている。シンのワーキングビザ取得を手配している」と説明してくれた。
「シンが『オレは日本ではビッグスターだ。スゴイだろ』。そう言って東スポを見せるんだって。で、小幡さんが『その記事を書いてるのは私の後輩だ』って言ったら、シンの態度がコロッと変わっちゃって。それまで、シンから蹴飛ばされたり、サーベルでしばかれたりしてたんだけど、ファミリーみたいな扱いになっちゃって…。今度トロントへ行くんだけどって話したら『じゃ、ぜひウチに来てくれよ』って言われて、じゃあ先輩も一緒に行くからよろしくとシンに伝えてたんだよ」。シンの家に着く前に、そう教えてくれた。
そう、シンは最も恐ろしいレスラーだった。東スポでもテレビ朝日で解説を務めた桜井康夫編集局長をはじめ、現場の記者やカメラマンは必ず一度は殴られるか蹴られた。全日本プロレス参戦時、いきなり外国人控室からものすごい勢いで飛び出してきた記者もいた。顔から血を流し、つんのめって転んでいた。控室でいきなりシンにサーベルで殴られたと、息を弾ませ口を開いた。
まさに脱兎のごとくという言葉がピッタリの光景を今でも思い出す。私は幸いに、一度蹴飛ばされただけだったが、自宅豪邸の写真をプレゼントしてから、控室での撮影もOKになり手を出されることはなかった。
今でこそ慈善の人と言われるシンだが、全盛時はまさにインドの狂える虎だった。
さて、そんなシンが今年4月29日付で発表された外国人叙勲として旭日双光章を受章した。政治や芸術、文化などの分野で功績を残した人に贈られるという叙勲は1年に2回、春と秋にありシンはスポーツを通じた日本とカナダの友好親善・相互理解の促進に寄与したとして春の叙勲に選ばれた。
シンが主宰する慈善団体「タイガー・ジェット・シン財団」は2011年の東日本大震災の被災者支援活動をはじめとする、日本との友好親善への貢献を評価され、21年2月25日には佐々山拓也・駐トロント総領事から在外公館長表彰も授与されている。
シンは「世界は日本のために祈る」と日本語で書かれたリストバンドを製作し、10年秋にミルトンに開校した「タイガー・ジェット・シン学校」を中心に1つ5カナダドル(当時、約420円)で販売し、2か月で1万個以上も売ったという。リストバンドの収益金はすべて義援金として日本に送られた。
03年にはカナダ政府から特別功労賞を贈られ、07年にはミルトンの市政150年を記念して設立された「ウオーク・オブ・フェーム」(市民栄誉賞)を長男(タイガー・アリ・シン)と親子で受賞。同年7月1日にはオープンカーによるパレードも行われた。
今回の叙勲で共同通信社が行ったインタビューでは、「日本は第2の故郷、家族のような存在。(アントニオ)猪木が一番強かった。試合後は打撃の痛みが数週間残った」と語り、「日本のすべてのプロレスファンへ与えられた栄誉だ」と話した。
外国人叙勲で旭日双光章を受章したプロレスラーはザ・デストロイヤー(17年)、ミル・マスカラス(21年)についで3人目の快挙だ
川野辺記者は「インドのマハラジャみたいな家だったよね。地下1階、地上2階。一番自慢していたのは1本の木をくりぬいて作った階段だったね。シンは『家の周辺の土地はすべて自分のモノ。近くの湖だけは買えなかった』って言ってたね。あれは、保護区だから無理だよね」そう言って笑った(敬称略)。