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2022年05月24日 20:26
Jリーグは24日、ヴィッセル神戸に対して罰金50万円の処分を科すことを発表した。「2022明治安田生命J1リーグ第14節(湘南ベルマーレvsヴィッセル神戸)の試合の90+6分の判定に対して、ヴィッセル神戸の複数の選手が執拗に抗議した行為が見られた」ためだと伝えている。 処分の対象となったのは、21日に行われた明治安田生命J1リーグ第14節の湘南ベルマーレ戦での出来事だ。後半アディショナルタイムに、戸がペナルティエリア手前でフリーキックを獲得。MFアンドレス・イニエスタの放ったシュートは、壁に当たった後でFW武藤嘉紀が押し込み、ネットを揺らした。しかし、武藤の腕にボールが当たっていたことからハンドの反則が確認され、ゴールは無効に。ラストプレーでのゴール取り消しに納得ができない神戸の選手たちは、試合後に今村義朗主審に対して猛抗議していた。 Jリーグは規律委員会にて、同シーンの映像等を用いて事実関係の確認を実施。以下のようにコメントを出し、詳細な処分理由を伝えた。「ヴィッセル神戸の監督・スタッフ等が抗議を静止しようとする行動は確認できたが、その行動以前に激しく執拗に主審への抗議がなされていること、またその行動後も選手等による抗議が繰り返し続いていたことが確認できたため、同委員会はヴィッセル神戸の複数の選手が主審に集団で詰め寄って、見苦しい抗議を執拗に繰り返し行ったものと認定した」「上記の事実関係の確認を踏まえ、 『(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準』に照らして審議した結果、同行為は、『チームによる違反行為-同一チームの何人かの選手等が審判等に集団で詰め寄って、脅しをかけるような言葉や態度を用いた場合、あるいは、見苦しい抗議を執拗に繰り返し行なった場合、当該チームに対して罰金が科される』に該当すると判断、罰金(50万円)処分とする」 今シーズン、ヴィッセル神戸は明治安田生命J1リーグで14試合を消化し、1勝9分4敗で最下位に沈んでいる。
2024年05月04日 19:30
5月4日に開催されるプレミアリーグ第36節で、10位のボーンマスをホームに迎えるアーセナルが、スターティングメンバーを発表。冨安健洋が3試合連続で名を連ねた。
確実に序列を高めている25歳の日本代表DFは、前節ではソン・フンミンら強力攻撃陣を擁するトッテナム相手にフル出場で奮闘し、ノースロンドン・ダービーの勝利に貢献した。
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その確かなパフォーマンスはチームメイトから一目置かれており、先日にはガブリエウ・ジェズスがクラブ公式インタビューで、「練習で対戦するのが最も難しいのは誰?」と問われ、「ガブリエウ(・マガリャンイス)かトミヤスかな。どちらも一瞬の余裕も与えてくれないんだ!」と答えたほどだ。
信頼度も抜群に高い冨安は、4連勝に導けるか。
20年ぶりのプレミアリーグ制覇へ――。消化試合が1試合少ないマンチェスター・シティと、わずか勝点1差ながら首位に立つアーセナルにとって、絶対に落とせない一戦だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 19:30
ルーキーイヤーの22年シーズンにJ1リーグで9ゴール・8アシストとアタッカーとして結果を残した満田誠(サンフレッチェ広島)はプロ2年目、右膝前十字靭帯部分損傷という大怪我を乗り越えると、ミヒャエル・スキッベ監督の下でボランチに抜擢された。
果たして、突然のポジション変更に戸惑いはなかったか。その問いに対し、満田は「難しさも戸惑いももちろんありました」と答えた。
「それでも、やるしかないと。練習や試合でボランチの選手の動きを見て、自分なりにアレンジしてやりました」
どの点が難しかったか。
「攻撃でも守備でもバランスを一番取らないといけないポジションなので、相方のボランチとの関係性を考えてプレーしないといけません。ただ攻め上がるだけではダメで、守備の時はプレスのタイミングの見極めが難しいです」
今季もボランチで起用される試合があるが、満田自身は「まだまだ」と言う。
「それこそ青山(敏弘)選手をはじめ広島には素晴らしいボランチがたくさんいるので、そういうプレーヤーと組んでやってみて『自分もこうすれば良いのか』って気付きもあります。自分には他の選手にはない良さがあるので、そこをアピールしつつ他の選手から学んだものを出していきたいです」
慣れないポジションだからといって放棄するつもりは毛頭ない。「もうやるしかない」という覚悟が満田にはある。
どこを任されても一定以上のパフォーマンスを保証しなければならない。それがプロだということを満田は十二分に理解している。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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2024年05月04日 19:19
レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、カディス戦での起用メンバーについて言及した。3日、スペイン紙『アス』が同監督のコメントを伝えている。
ここまでのラ・リーガで26勝6分1敗を記録し、勝ち点「84」の首位に立つレアル・マドリード。現在リーグ戦で27試合無敗を維持する同クラブは、2位バルセロナに11ポイント差をつけており、残り5試合を残しながら2021−2022シーズン以来の優勝が目前に迫っている。
カディス戦の前日会見に出席したアンチェロッティ監督は、「目的ははっきりしている。3ポイントを取って、このコンペティションの優勝に近づくことだ」とコメント。続けて、「降格を避けるために戦っていて、欲望と興奮を持ってベルナベウにやってくるチームを相手に、目的を達成することだけを考えている」とカディス戦に向けた決意を述べた。
また、今シーズン開幕前に左ひざ前十字じん帯を断裂する重傷を負い、戦列復帰が近づいていた3月19日に右ひざの内側半月板を断裂したことで、再度離脱していたベルギー代表GKティボー・クルトワについて、「明日は久しぶりにプレーするだろう」と起用を明言。「(エデル・)ミリトンもそうだが、彼が戻ってくるのはいいニュースだ。クルトワは貢献できるし、元気だし、楽しみにしている。彼の復帰を喜んでいる」と明かしている。
さらに、そんなブラジル代表DFエデル・ミリトンの出場について問われると、「個人について話しているのではない。私の考えでは、バイエルン戦のチームは受け身すぎた。もっと積極的にならないといけない」と述べつつ、「ミリトンは明日、リズムを掴むためにプレーするだろう」とクルトワ同様に起用する意向を告白。加えてトルコ代表FWアルダ・ギュレルについても、「彼は先発メンバーとなるだろう」と口にした。
2024年05月04日 19:00
ブラジル1部コリンチャンスとキットサプライヤーのNikeは3日、2024-25シーズンの新ユニフォームを発表した。
2024年05月04日 18:39
大ピンチを救ったプレーに、日本のレジェンドが賛辞を贈った。
U-23日本代表は現地5月3日、カタールで開催されたU-23アジアカップの決勝で、ウズベキスタンと対戦。後半アディショナルタイム1分に山田楓喜が決めた決勝弾で1−0と勝利し、4大会ぶり2度目のアジア制覇を成し遂げた。
この一戦でビッグプレーが飛び出したのが、1点を先制して迎えた90+8分だ。DF関根大輝のハンドで献上したPKを、GKの小久保玲央ブライアンが横っ跳びでセーブ。見事に阻止してみせた。
【動画】小野伸二が驚嘆した大岩ジャパンの超絶プレー
『DAZN』で大一番の解説を務めていた元日本代表MFの小野伸二氏は、このスーパープレーの直後に「素晴らしいですね。いいシュートだったと思いますよ。しっかりセーブしました」と称賛。さらに試合を進んだ後にも、「凄かったですね。一瞬鳥肌が立ちました」と褒めちぎった。
天才も驚嘆した、超絶プレーだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 18:30
バルセロナは今夏にブラジル代表FWヴィトール・ロッキのレンタル移籍を検討していると考えられている。
今冬に前倒しでバルセロナにやってきた神童ロッキ。冬に調子を落としていたロベルト・レヴァンドフスキへの起爆剤として前倒しで今冬に加入し、リーグ戦2試合連続でゴールを決めるなど早々にインパクトを残した。
しかし、まだプレイ時間は限られているのが現状であり、クラブは同選手が欧州のサッカーに適応するには安定した出場時間が必要であると考え、レンタル移籍を検討する可能性が浮上している。スペイン『MUNDODEPORTIVO』によると、サラリーキャップの関係でロッキをメンバーに登録できない場合、レンタルを考えており、多くのクラブが注目しているようだ。
同じラ・リーガからはベティスとセビージャがロッキに注目していると考えられているが、国外からも熱視線が送られている。ナポリやリヨン、ニース、そしてマンチェスター・ユナイテッドも同選手のレンタル移籍に注目しており、代理人にすでに接触していると、同メディアは伝えている。
ロッキ自身はバルセロナに残ってプレイすることを強く望んでおり、短期的にチームに自分の居場所がないと感じた場合にのみ、レンタル移籍も視野に入れる考えだという。
今冬にバルセロナにやってきたばかりのロッキだが、来シーズンは武者修行のためチームを離れることになるのか、注目だ。
2024年05月04日 18:30
サンフレッチェ広島の満田誠は昨年5月7日のアビスパ福岡戦で負傷。右膝前十字靭帯部分損傷と診断され、長期離脱を余儀なくされた。その大怪我を経て、心境の変化があったという。
「いつ怪我でサッカーができなくなる危機感が当時はあって結果的に復帰できましたが、もしかしたら(今後)戻ってこられない怪我をする可能性はあります。ですので、サッカーができているうちは少しでも楽しみながらやりたいです」
自分にとって「1試合、1試合が大切な時間」という事実を改めて噛み締めている満田は、サッカーへの考え方にも変化があった。
「それまでゴール(を奪うこと)が楽しみで、生き甲斐でしたが、怪我をして考え方が少し変わりました。自分がやりたいことだけやっていたら勝てない。それを負傷中にスタンドから試合を見ていて感じました。チームの勝利のために自分がやりたくないこともやらないといけないという使命感が生まれました」
復帰後、そうした思考があったからこそシャドーからボランチに抜擢された際も対応できたのだろう。セルフィッシュ(自己中心的)な側面を残しつつ、チームのバランスを取る。大怪我を乗り越えた満田は、プレー面だけでなく精神面も間違いなく成長している。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【記事】「スピード、重さに加え、駆け引きも入ってくる」「GKとしては対応が難しい」広島の大迫敬介がそう絶賛した選手は?
2024年05月04日 18:17
ラ・リーガは3日、ベティスに所属するMFイスコが4月度の月間最優秀選手に選出されたことを発表した。
2024年05月04日 18:16
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、将来的な同クラブのリーグタイトル獲得について言及した。3日、イギリス紙『デイリー・メール』が同監督のコメントを伝えている。
今シーズンのプレミアリーグで18勝6分10敗を記録し、勝ち点「60」の5位につけているトッテナム。開幕序盤は首位に立つなど順調な滑り出しを見せた同クラブだったが、直近3試合はいずれも黒星を喫しており、1試合未消化ではあるものの、4位アストン・ヴィラとの勝ち点差が「7」に広がってしまった。
4試合ぶりの勝利を目指して戦うリヴァプール戦を前日に控えたポステコグルー監督は、トッテナムのリーグ制覇の可能性について、「まだまだ先は長い」と現時点での同クラブの立ち位置を示しつつ、「来年挑戦できないという意味ではない」とコメント。「私たちが望んでいるチームという点では、かなり遠いところにあると思うが、私がここにいる間は毎年競争力を持ち、成功に挑戦しなければならないという事実を否定しているわけではない」と強い決意を口にしている。
また、「私は、どの年も単なる構築の年と切り捨てるつもりはない。どの年も、目指すところに到達するための構築の年であり、同時に成功を収めるチャンスでもある。今年がそうであったように、私たちはそれを達成できなかった」と自らの見解を示した。
さらに、「どの仕事にも大変なことはあった。序盤のときもあれば、中盤のときもあるし、終盤のときもある」と述べつつ、「何も驚かないし、それは必要なことなんだ。そうやって成長するんだ」と発言。続けて、「すべてが順調に進むと思っていては成長しない。こういう時期を経験して、自分自身について知る必要があるんだ」と主張している。
2024年05月04日 18:05
最近、アーセナルのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが、クラブ公式によるインタビューで「練習で対戦するのが最も難しいのは誰ですか?」と質問を受け、冨安健洋とガブリエウ・マガリャンイスの名前を挙げたのが話題となった。
これを受けて、英メディア『THE BOOT ROOM』は「アーセナルのトレーニングセッションではボールを扱う時間は一秒たりともない。どのようなものなのか、我々には想像もつかない」と綴っている。
【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!
そして、日本代表DFについて、こう称えている。
「トミヤスが言及されたのは興味深い。日本代表はアーセナルでは縁の下の力持ちのような存在だが、ジェズスが言うように、この(移籍金が)1700万ポンドの男はチーム内で最も強力なディフェンダーの一人であり、どんなストライカーにとっても恐ろしい存在だ」
同僚が苦戦するのも納得できるという評価だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 18:00
バイエルン・ミュンヘンの新監督がなかなか決まらない。有力候補と目されていたドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督に続いてオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督にもオファーを断られた今、同クラブは新たな候補者をリストアップする必要に迫られている。
こうした中、ドイツ紙『Bild』はバイエルンがブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督に関心を示していると報じている。ブライトンとの契約は2026年まで残っているが、バイエルンでスポーツディレクターを務めているマックス・エバール氏が欧州で¨戦術の天才¨と称されるデ・ゼルビ監督の招聘を強く望んでいるようだ。
しかし、実際のところデ・ゼルビ監督をバイエルンに連れて来るのは難しいかもしれない。本人がブライトン残留の意思を固めているからだ。3日(現地時間)にイギリスの衛星放送『SKY』の取材で同監督は自身の去就について以下のように語った。
「私はブライトンに残りたい。この町、クラブ、そしてサポーターのことを愛している。私は、あるイベントの際にサポーター達に『自分が幸せだと感じている限り移籍はしない』と言った。私は自分自身の情熱を保ちたい」
現状では、たとえデ・ゼルビ監督に説得を試みても断られる公算が大きい。そのため、『Bild』はデ・ゼルビ監督の招聘に失敗した場合、バイエルンはマンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハーグ監督、ベンフィカのロジャー・シュミット監督、現在フリーのアントニオ・コンテ氏らにも接触を試みるだろうと予想している。
さらに、今年2月に今季限りでの退団が発表されたトーマス・トゥヘル監督が退団を撤回して引き続き指揮を執る可能性も現地メディアは報じていて、バイエルンの新監督探しには迷走の感がある。
果たして誰が来季バイエルンの指揮を執るのだろうか。
2024年05月04日 18:00
マンチェスター・シティでプレーするリコ・ルイス。
2024年05月04日 17:35
U-23日本代表は現地時間5月3日、U-23アジアカップの決勝で、U-23ウズベキスタン代表と対戦。1−0で接戦をモノにし、4大会ぶり2回目の優勝を成し遂げると同時に、同じ相手に0−2で敗れた前回大会準決勝の雪辱を果たした。
アジア制覇に大きく貢献したのが、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)だ。90+1分に山田楓喜(東京ヴェルディ)がついにゴールを奪った直後、関根大輝(柏レイソル)がハンドでPKを与えるも、頼れる背番号1が渾身のストップ。大ピンチを防ぎ、歓喜と感動をもたらした。
圧巻のパフォーマンスに日本中から賛辞が寄せられるなか、ポルトガル紙『Record』もベンフィカGKの活躍に大注目。「コクボがPKをセーブし、日本のU-23アジアカップ優勝の立役者になった」と銘打った記事で、次のように伝えている。
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
「偉業に最も貢献した人物の1人がレオ・コクボだ。この23歳のベンフィカBチームのキーパーは、90+10分にPKをセーブし、ウズベキスタン相手に1−0での勝利に導いた。誰もが延長戦にもつれ込むだろうと思ったその時、失点を防ぎ、日本の勝利を決定づけたのである」
小久保は柏U-18在籍時、アルカスカップで大会最優秀GKに。その活躍が高く評価され、2019年1月にベンフィカ入りした。いまだトップチームでのプレー機会はないものの、世界最高峰の舞台チャンピオンズリーグでのベンチ入りを経験している。
成長著しい守護神は勢いそのままに、ポルトガルの名門でトップデビューを果たせるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 17:16
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップは、現地5月3日に決勝が行なわれ、大岩剛監督が率いるU-23日本代表がウズベキスタンに1−0で勝利。2016年以来4大会ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
大岩ジャパンがアジア王者としてパリ五輪に乗り込む一方、優勝候補の一角だった韓国は、準々決勝で格下のインドネシアにまさかの敗戦。10大会連続出場を逃している。
この結果を嘆いたのが、韓国メディア『ヘラルド経済』だ。「韓国とは違う。日本がU-23アジアカップで8年ぶりに優勝」と報じている。
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
同メディアは、アジア1位となったため、日本が本選ではパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦する点に触れ、「平穏なグループを勝ち取った」と伝えた。
また、自国の予選敗退については、「人気スポーツのサッカー代表までオリンピックに不参加となり、今回の五輪の興行収入に赤信号が点灯した」と悲嘆している。
国内での盛り上がりに影響があると見ているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 17:00
プレミアリーグで6位に甘んじているマンチェスター・ユナイテッド。昨季は3位で終えたためリーグタイトルの期待もかかっていたが、今季タイトルが期待できるのはFAカップのみ。来季の欧州コンペティションへの出場もどうなるか分からないという苦戦のシーズンとなってしまった。
原因はさまざまなことが考えられる。ウェイン・ルーニーやロビン・ファン・ペルシーのような点取り屋がいないこと、指揮官がすぐ代わってしまい安定しないこと、それが引き起こす戦術の欠如など。『The Athletic』は、もっとも大きな原因のひとつに「6番」の選手が不在であることを挙げている。ゲームを理解し、テンポをコントロールする選手のことだ。
かつてはマイケル・キャリックという名手がいた。しかし2018年に引退を発表して以来、後継者となれるような選手がいない。優れた選手はたくさんいたのだが、いわゆる6番として活躍した選手はあまり思い当たらない。
キャリックがまだ在籍していた頃にはポール・ポグバ、マルアン・フェライニ、アンデル・エレーラらを擁していたが、彼らは純粋な6番タイプではない。2017年にはネマニャ・マティッチが加入しているが、ダブルボランチの形でマティッチと組んだポグバ、フェライニ、エレーラはいずれもビルドアップもしくは守備の面で欠陥を露呈し、中盤を支配するほどの組み合わせとはならなかった。
その後にフレッジ&スコット・マクトミネイの時代がやってくるが、フレッジは運動量豊富な「8番」タイプであり、マクトミネイは守備的MFのポジションが本当に適正なのか、今でも疑問符が付くことがある。この2名もタックルとパスに優れたキャリックのようなタイプの選手のバックアップを受けてこそ輝くタイプだ。
2022年の夏にやってきたカゼミロはようやく待望のワールドクラスの6番かと思われたが、パフォーマンスが長続きしなかった。昨季はさすがのパフォーマンスでチームをリーグ3位とカラバオカップをもたらしたが、今季は衰えが指摘されている。新オーナーのサー・ジム・ラトクリフ氏は、すでに30歳となっていたカゼミロと交わした契約の内容を見て、眉をひそめたと言われる。
マンチェスター・シティのロドリやアーセナルのデクラン・ライスなど、このポジションに絶対的な選手がいるチームは安定感が違う。来季こそ、ユナイテッドはキャリックの後継者を見つけることができるだろうか。