2022年01月17日 23:40
マーカス・ラッシュフォード、メイソン・グリーンウッド、スコット・マクトミネイとアカデミー出身の選手が複数トップチームで活躍しているマンチェスター・ユナイテッドだが、早くも彼らに続く逸材が頭角を現している。19歳のアンソニー・エランガだ。 母国スウェーデンで育ち、2014年にマンUにやってきたエランガ。昨季からトップチームで彼の姿を見ることが多くなっており、直近のプレミア22節アストン・ヴィラ戦では左ウイングとして先発している。 先発したのはCLグループステージでのヤングボーイズ戦以来であり、当時はまだまだトップチームで通用するパフォーマンスではなかったが、ヴィラ戦での働きを見たラルフ・ラングニック新監督は考えを改めるか。 特に良かったのは攻撃時のドリブルだ。チーム内でトップとなった2回のドリブルを成功させるなど、ボールを持った際のクオリティは高く、ヴィラの守備陣を脅かしている。その流れからシュートを4本打つなど積極性も兼ね備えており、あとはフィニッシュのクオリティ改善に期待したい。現代のFWに必須とされる献身的な守備もできており、今後も継続しての起用が見てみたい。 大絶賛というわけではないが、周囲からのエランガへの評価は高い。英『Manchester Evening News』では苦戦気味のマーカス・ラッシュフォードに代わることのできる存在、英『90min』ではグリーンウッド、エディソン・カバーニからなる3トップの中でエランガを最高評価とするなど、ヴィラ戦でのパフォーマンスを讃えている。 2点を先行するも最終的にはヴィラに追い付かれたマンU。それでも、ラッシュフォードが苦戦している左サイドでの若手の台頭はポジティブなニュースであり、次節ブレントフォード戦では勝利を目指したい(データは『WhoScored.com』より)。
2024年05月07日 14:04
現地時間5月7日に開催されるチャンピオンズリーグ準決勝の第2レグで、ドルトムントはパリ・サンジェルマンと敵地で対戦する。
ファイナル進出を懸けた大一番を前に、ドルトムントのマッツ・フンメルスが記者会見に出席。フランスメディア『Foot Mercato』がコメントを紹介している。
ドルトムントは1週間前に行なわれたホームでの第1戦、ファンの大声援を受けて勢いに乗ると、36分にニクラス・フュルクルクのゴールで先制。また、フンメルスを中心とした堅いディフェンスで相手のエースであるキリアン・エムバペらを抑え込み、得点を許さず。1−0で先勝した。
【動画】パリSGを沈める! ドルトムントFWの鮮烈弾
ドルトムントは第2レグを有利な状況で迎えられるが、フンメルスはエムバペへの警戒を一層強めているようだ。世界屈指のアタッカーの対処法を以下のように述べている。
「もちろん、誰と対峙するかによって違いはあるが、特にエムバペはスピードがあり、深くまで走り込んでくる。チームとして彼を抑えるしかない。一人で守るのは不可能だ。また、彼はチームの一部に過ぎず、ほかにも注意すべき選手はたくさんいる。どんなことがあっても、私たちは90分間集中を切らしてはいけない」
運命の第2レグは日本時間で8日の4時キックオフ予定。ドルトムントは11季ぶりの決勝に駒を進められるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 13:15
本田圭佑も所属したことがあるイタリアの名門、ACミラン。
同時期にミランに在籍したアデル・ターラブがカカとの秘話を明かした。悪童として知られたターラブは2014年1月にミランに加入し、半年だけプレーしている(当時の10番は本田)。
そのターラブは『Gazzetta dello Sport』でこんな話をしていたそう。
「3人対2人で攻撃するトレーニングだった。
カカのほうがいいポジションにいたが、俺は超仲良しだったマリオ・バロテッリにパスを出した。すると、カカは俺に向かって怒鳴りはじめた。
俺はカッとなったが、最初は放っておいた。カカはミランで神だったからね。それでもカカは怒鳴り続け、俺を侮辱した。
5分後、俺も応戦しなきゃいけなくなった。彼の首根っこを掴んだ。だが、セードルフ監督から彼をそっとしておけと説得された。当時のカカは調子を落としていて、個人的にネガティブな時期だった。
俺の代理人は彼をよく知っていたので、全てをすっきりさせるために電話した。で、彼は翌日に俺をランチに誘い、謝罪してくれた。キャリアで悪い時期にあるんだとね」
カカは2015年に9年連れ添った妻カロリーネさんと離婚。その後、一旦は復縁したものの、結局は破局した。
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なお、34歳になったターラブは、現在、UAEのアル・ナスルでプレーしている。
2024年05月07日 13:12
日本サッカー協会(JFA)は7日、日本女子代表(なでしこジャパン)が5月からの2連戦でニュージーランド女子代表と、7月にはガーナ女子代表との対戦が決定したことを発表した。
2大会連続6度目のパリオリンピック2024出場を決めたなでしこジャパンは、7月の同大会開幕を前に国際親善試合を予定。5月31日(金)および6月3日(月)(ともに現地時間)に『エスタディオ・ヌエバ・コンドミーナ』(スペイン/ムルシア)で同じく五輪に出場するニュージーランド女子代表との2連戦を行うことが決定した。
また、すでに開催が発表されていた7月13日(土)に行われる「MS&ADカップ2024 〜能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登〜」における対戦国がガーナ女子代表に決定に決定したことも発表。15時20分キックオフ予定となったほか、フジテレビ系列での全国生中継されることも決まった。
3試合の対戦国が決定したことを受け、なでしこジャパンの池田太監督は以下のようにコメントを発表している。
「パリオリンピック2024前、最後の国際Aマッチをガーナ女子代表を相手に、日本の多くのサッカーファミリーのみなさんの前で戦えることを嬉しく思います。能登半島地震復興支援マッチであるこの試合で、我々のプレーが被災地域の方々の希望となるような、力強い姿を届けられるよう全力で戦います。ガーナ女子代表はアフリカ勢のストロングポイントであるスピードや長い手足を生かしたプレーのみならず、ヨーロッパから監督を招へいし組織的な戦い方にも注力しているチームです。オリンピックを前に、多くのことを確認する機会にしたいと思います」
「また併せて、5、6月にはニュージーランド女子代表との対戦も決定しました。昨年のFIFA女子ワールドカップでインパクトのある戦いを見せた相手に、残り限られたチーム強化の場として充実した活動にしたいと思います」
国際親善試合の開催概要は以下の通り。
●5月31日(金) 16:00キックオフ(予定) ※日本時間23:00
対戦相手:ニュージーランド女子代表
会場:エスタディオ・ヌエバ・コンドミーナ(スペイン/ムルシア)
テレビ放送:調整中
●6月3日(月) 16:00キックオフ(予定) ※日本時間23:00
対戦相手:ニュージーランド女子代表
会場:エスタディオ・ヌエバ・コンドミーナ(スペイン/ムルシア)
テレビ放送:調整中
●7月13日(土) 15:20キックオフ(予定)
対戦相手:ガーナ女子代表
会場:金沢ゴーゴーカレースタジアム(石川県)
テレビ放送:フジテレビ系列にて全国生中継
2024年05月07日 13:10
先日、イングランドのノンリーグのクラブが記録的な連勝を見せたという。
2024年05月07日 12:55
南野拓実が所属するモナコはリーグアンで2位につけており、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場を確定させた。
4-1で勝利した4日のクレルモン戦では南野拓実だけでなく、ブリール・エンボロもゴールを決めている。
エンボロは前十字靭帯断裂の重傷で230日ほど離脱していたが先月復帰。彼にとって実に昨年2月以来となる得点だった。
そのエンボロは南野のInstagramに「刺身ありがとう」とコメントしており、南野も笑顔の絵文字を送り返していた。一緒に日本食を食べに行ったのだろうか。
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エンボロはバーゼル時代に柿谷曜一朗と、シャルケ時代には内田篤人とプレーしたことがあるほか、Instagramのプロフィール画像をドラゴンボールの孫悟空にしている選手だ。
2024年05月07日 12:45
日本サッカー協会(JFA)は7日、7月13日(土)に開催する「MS&ADカップ2024 〜能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登〜」における、なでしこジャパン(日本女子代表)の対戦国がガーナに決定したと発表した。
パリ五輪の壮行試合という位置づけとなるこの試合。オープンしたばかりの新スタジアム「金沢ゴーゴーカレースタジアム」で開催されることでも話題の一戦は、五輪本大会でナイジェリアと対戦することもあり、同じアフリカ勢のガーナと対戦することになった。
また、なでしこジャパンが5月31日(金)と6月3日(月)にスペインのムルシアにて、パリ五輪に出場するニュージーランドと国際親善試合を行うことも合わせて発表。こちらも重要な強化試合となりそうだ。
以下はなでしこジャパンを率いる池田太監督のコメント。
「パリオリンピック2024前、最後の国際Aマッチをガーナ女子代表を相手に、日本の多くのサッカーファミリーのみなさんの前で戦えることを嬉しく思います。
能登半島地震復興支援マッチであるこの試合で、我々のプレーが被災地域の方々の希望となるような、力強い姿を届けられるよう全力で戦います。ガーナ女子代表はアフリカ勢のストロングポイントであるスピードや長い手足を生かしたプレーのみならず、ヨーロッパから監督を招聘し組織的な戦い方にも注力しているチームです。オリンピックを前に、多くのことを確認する機会にしたいと思います。
また併せて、5、6月にはニュージーランド女子代表との対戦も決定しました。昨年のFIFA女子ワールドカップでインパクトのある戦いを見せた相手に、残り限られたチーム強化の場として充実した活動にしたいと思います」
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7月13日(土)のガーナ戦はキックオフ時間が15:20に決定。フジテレビ系列で全国生中継されるほか、ニュージーランド戦2試合もテレビ放送に関して調整中だという。
2024年05月07日 12:37
サッカーイングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)は6日、デビッド・モイーズ(David Moyes)監督が今季限りでの契約終了とともに「双方合意の上」で退任すると発表した。
2期目を迎えていたモイーズ監督の退団発表を前に、ハマーズ(Hammers、ウェストハムの愛称)は前日、地元ライバルのチェルシー(Chelsea)に0-5の大敗を喫していた。
報道では、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)やスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)、同国代表チームを率いた経歴を持つフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)氏が、後任として合意したのではないかとも伝えられている。
ウェストハムは現在リーグ9位で、4位とは勝ち点18の大差をつけられている。しかしながら、モイーズ監督は昨季クラブをヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2022-23)制覇に導き、1980年にイングランドFAカップ(FA Cup)を制して以来のタイトルをクラブにもたらした。
モイーズ監督は「ウェストハムで4年半の素晴らしい日々を過ごし、2019年に(指揮官として)復帰したときよりも強い立場にある。2度目に加入したとき、クラブは降格圏寸前だった。そして、3シーズン連続で欧州大会出場達成は素晴らしい旅路だった」と述べ、「この4年半にわたる選手たちのサポート、彼らが達成したあらゆる成功に感謝したい」と続けた。
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2024年05月07日 12:35
パリオリンピックのアジア最終予選も兼ねていたU23アジアカップで優勝を遂げたU-23日本代表。
2024年05月07日 12:25
サッカー界最高レベルの快足を誇るPSGのフランス代表FWキリアン・エムバペ。
100メートル走の世界記録(9.58秒)を持つウサイン・ボルトに匹敵するスピードの持ち主とも言われてきた。
そうしたなか、イベントに登場したエムバペがボルトについて語る様子が話題になっている。📲| Mbappé addressing Usain Bolt’s inspiration and competing against him!
© Brut. (TikTok) pic.twitter.com/QMTlggKCH5
— EDF Update 🇫🇷 (@EDFUpdate) May 5, 2024
最近、ボルトはエムバペから刺激を受けたことを明かしたそうで、その話について聞かれたエムバペはこう答えていた。
「自分が誰かに刺激を与えていると知るのは本当に嬉しいことだよ。
彼もあらゆる人に刺激を与えていると思う。ここにいるみんなも彼のレースを見るために真夜中に起きたことがあるはずさ。お互い様だよ!でも、先に賞賛を始めたのは僕のほうさ。
(ボルトは100メートル走ならエムバペに勝ち目はないと言っていたが)
ノーチャンスだよ、僕もそう思う(笑)お楽しみのためならいいね。いつか僕らに時間があったら何かいいことをしたい。でも、結果はあまり期待していないよ(笑)」
エムバペは100メートル走ではボルトには勝てないとしつつ、何らかの対決することに前向きな姿勢も示していたようだ。
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ボルトは2017年に競技生活を引退しているので、エムバペにもチャンスはありそうだが、果たして。
2024年05月07日 12:15
西村拓真とともにスイス1部のセルヴェットでプレーする常本佳吾。
かつて鹿島アントラーズを指揮したレネ・ヴァイラ―監督のもとで重用されており、リーグ屈指の右サイドバックとして現地で評価されている。
『blue News』によれば、その常本はスイスと日本との違いについてこう話していたそう。
「スイスに来て最初に驚いたのは、国内での言語の違いでした。
サッカーに関しては、日本ではファンが試合で発煙筒を焚くことはあまりないです。ここのファンはとても情熱的だという印象を受けましたね。
日本では、戦術とチームワークが最も重要です。ここでの試合はより個々人と個人的なパフォーマンスに依存しています。1vs1のプレーがより多く、それが試合を変えます」
スイスに4つの公用語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)があることに驚いたようだ。また、試合ではより個人にフォーカスされるとのこと。
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セルヴェットはスイス1部リーグで2位となっており、6月2日にはスイスカップ決勝を戦う。
2024年05月07日 12:15
浦和レッズは5月7日、観客1名への違反行為による無期限の入場禁止処分を発表した。
処分対象は、3日に敵地で行なわれたJ1第11節・川崎フロンターレ戦で発生した物品の投げ込み行為。クラブは公式サイトで「試合終了後、浦和レッズ選手一同が応援エリアへ挨拶に向かった際、応援に用いていた大旗を投げた」と報告した。
処分内容は、国内問わず浦和レッズが出場する全ての試合の無期限入場禁止で、浦和レッズレディース、浦和レッズアカデミーの試合も含む。
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この件について浦和は「改めまして、この度は試合運営管理規定違反行為の発生を未然に防ぐことができず誠に申し訳ございませんでした」と謝罪し、次のようにコメントした。
「多くのファン・サポーターのみなさまや社外関係者のみなさまがクラブと共に、再発防止のために意識を高め、互いに声を掛け合うなどして安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現を浦和レッズ全員で目指そうと行動してくださっている最中にこうした事案が発生してしまったことに対し、悔しさと憤りを感じずにはいられません」
さらに「引き続き矢印を自らに向け、再発防止施策への注力と、違反事案に対する適時適正且つ毅然とした対応を徹底し、安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現に全力を投じてまいります」と伝えている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 12:12
サッカーマレーシア代表の選手(26)が週末にショッピングモールで酸をかけられ2度のやけどを負ったと、同国の首都クアラルンプール近郊スランゴール(Selangor)州のスポーツ担当議員が明らかにした。
2024年05月07日 12:05
パリオリンピックのアジア最終予選も兼ねていたU23アジアカップ。
決勝戦で日本に0-1で敗れたウズベキスタンだが、同国史上初の五輪出場を決めた。
『Championat』によれば、ウズベキスタンを初の五輪に導いた記念すべきボールがオークションに出品されたそう。
現時点で2000万スム(24.2万円)を超える金額になっているそうで、その収益はすべて小児病院に寄付されるとのこと(オークションは10日まで)。
なお、ウズベキスタンの平均月収は、455万スム(5.5万円)ほどとされている。
日本代表を五輪出場に導くゴールを決めた英雄6人
近年、ウズベキスタンはユース世代で強さを発揮しており、今大会でもまざまざと真価を見せつけた。本大会ではグループCでスペイン、エジプト、ドミニカと対戦する。
2024年05月07日 12:04
現地時間5月5日に開催されたエールディビジ第32節で、日本代表のFW上田綺世が所属するフェイエノールトはズウォーレと対戦。5−0で快勝した。
この一戦で、上田は2試合連続の先発出場。33分には、ボックス内で素早いターンから先制点を奪った。さらに2−0で迎えた48分には、ペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。自らキッカーを務めたが、相手GKに阻まれた。
PKは失敗したものの、2戦連発となる今季4点目をマークした上田。しかし、オランダメディア『SoccerNews.nl』によると、かつてフローニンヘンなどでプレーした解説者のケース・クワクマン氏は、日本人FWのパフォーマンスについて厳しい見方をしている。
【動画】素早いターンから先制弾! 上田綺世の今季4点目
「彼は序盤が悪かった。何度か選択を間違え、デュエルで勝てなかったり、技術的なミスもした。身体は使えるが、テクニックはまだ傑出したものではない」
それでも、PKを獲得したプレーには「PKはミスしたが、そういうこともある。ただ、ファウルをもらった場面では力強かった。身体を上手く使っていたし、当然の判定だ」と評価した。
今季のリーグ戦は残り2試合となったが、上田はどこまでゴール数を伸ばせるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 11:55
[J1第12節]福岡 1−1 川崎/5月6日/ベスト電器スタジアム
J1の12節、アウェーで福岡と対戦した川崎は1−1のドローで勝点1を掴んだ。もっとも75分に先制しながら85分に同点に追いつかれた展開を考えれば、悔しさが残ったと言えるだろう。
特に後半はミスから相手のカウンターを受けるシーンが多く、75分にはFW山田新がハーフウェーライン付近から持ち運んで決めたスーパーゴールでリードを手にしたが、苦しい時間が続いた。
そして85分には右からのクロスをGK上福元直人が弾くも、ファーサイドにいた紺野和也にダイレクトで打たれて失点を喫したのだ。
さらに最終盤には前がかりになった裏を、福岡FWシャハブ・ザヘディに突かれ、絶体絶命のピンチ。この1対1を抑えたのが3試合連続で先発したGK上福元だった。
2節前の広島戦の試合直前に守護神チョン・ソンリョンが腰を痛めたことで巡ってきた出番。2−2のドローだった広島戦、3−1で6試合ぶりの勝利を掴んだ浦和戦はともに失点したものの、何度も見せていた彼の代名詞である“神セーブ”は、福岡戦でも健在だった。
ただ、常に自らにベクトルを向ける男は、この3試合を通じての課題も口にする。
「自分らしさみたいなものをしっかり表現していかなくてはいけない時間帯があると思っています。そういった準備の部分では、自分の良さみたいなところが、もっと結果につながってくれば良いと考えながら、今日のようにそれがまだ足りない部分もあります。
90分終わってどうだったか、本当にそこに尽きると思うので、自分の良さが出ても勝てないと、どうしても悔しい部分が自分のなかには残ります。そういった突き詰めなくてはいけない部分、どの時間帯でもゴール前で隙を作らないなど、そういったところがすべてなのかなと思います。そこにしっかりつながるような90分にするというテーマが自分には必要なのかなと感じます」
【動画】福岡×川崎のハイライト
福岡戦の失点シーンもより良い対応ができたのではないかと、自問自答する。
「(右からのクロスを)上げられる前のポジショニングはそこまで悪くなかったのかなと。ただ、軽く映像を見ましたが、ファーから相手が突っ込んできているなかで、自分がトライした部分、触る部分はクリアできたかもしれませんが、どこに弾くのか、本当に細かい部分ですが、最後につながらないといけないと感じました。
(周囲と)協力しながら守らなくてはいけない部分では、もちろんクロスを良い形で上げさせないだとか、そういった部分がチームとしてのテーマかもしれませんが、自分のところで解決できるなら、そこで完結させられるように、こだわり続けてやっていかなくてはいけないのかなと思います。
それが結果につながる部分なので、より自分に厳しくやっていかなくてはいけないとのメッセージだと感じ、細かい足の運びや、予測の部分はやはり自分に足りないところだと考えてやっていくのみだと思います」
この試合でも、もうひとつの持ち味である、足技や正確なフィードも示した上福元。チョン・ソンリョンが復帰したあとの競争も楽しみなところだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)