2021年12月05日 14:50
オランダ1部PSVアイントホーフェンの日本代表MF堂安律(23)が4日のユトレヒト戦で1ゴール1アシストの大活躍を見せ、今後は名門でレギュラーに定着しそうだ。 堂安はスタメンで出場すると、後半6分に右サイドでパスを受けて素早く一人をかわし左足で強烈なシュートをニアサイドに突き刺した。チーム4点目のアシストもマークし、4―1の勝利に大きく貢献する活躍を見せた。 今季3点目をマークした堂安はシーズン序盤こそ控え扱いだったが徐々に出場機会を高めており、今回の大暴れでロジャー・シュミット監督の信頼をがっちりつかんだようだ。 オランダメディア「VI」は「最初はあまりプレーしていなかった律、FWブルマ、MFマウロ・ジュニオール、MFエリック・グティエレスのようなプレーヤーが、今では非常に良いレベルに達している。最近多くの試合でプレーしており、チームにとって重要だ。シュミット監督は自らの選択に満足している」と指摘。指揮官は現在のチームの中軸として堂安を考えており、レギュラーを確約して後半戦に臨むことになりそうだ。 オランダ屈指の名門で自信を付けた堂安が、森保ジャパンでの活躍にも期待が高まる。
2024年05月02日 19:39
日本サッカー協会(JFA)が5月1日、公式YouTubeチャンネルに大岩剛監督が率いるU-23日本代表に密着した「Team Cam」の最新回を投稿。GK小久保玲央ブライアンへのインタビュー動画を公開した。
【動画】大岩Jのイラク戦に密着したJFAの「Team Cam」
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで、小久保はここまで4試合に出場し、うち3試合で完封。日本の8大会連続となるオリンピック出場に、大きく貢献している。
そんな23歳は、試合でプレーする際の心がけを明かす。
「夜遅くまで(試合を)親や友達が見てくれるんですけど、やっぱり、少しでも次の日の仕事を頑張りたいとか、俺のプレーを見て明日も頑張ろうって思うのが、俺にとってすごくプラスになることです。日本国民の人にも、そう思ってもらえたら嬉しいと思ってプレーしています。だから勝ちたいんですよ、いつも。最高のことですよ。こんな良い仕事は無いですよ」
また、日本のチームワークの良さにも言及。「誰かのミスでも自分のように感じるし、誰かが得点したら自分のように感じる」という。ポジションを争いしているライバルとの関係も良いようで、山田大樹によるサポートや野澤大志ブランドンの人柄を称える。「このキーパーチームでどんどん上がっていきたい」と意気込んだ。
このインタビューのコメント欄には、以下のような声が寄せられた。
「小久保選手めちゃくちゃいいマインド。素敵だ」
「マジでカッコ良すぎるぜ」
「若いのにかっけえ」
「ブライアンは最高やな。こんな気持ちが強い選手が代表の守護神だと心強い!」
「小久保いいこと言うなぁ。年下だけど、ほんと尊敬します」
「ブライアン見て明日も頑張ろうと思いました」
「今大会で本当に好きな選手になった」
「小久保のマインドセットに感動!!」
「すげぇいいこと言うな。かっこよくて熱い男だな頼もしい」
「小久保の話グッときてしまった。日本を代表してプレーすることの意義を感じ」
大岩ジャパンの正守護神による熱い言葉が、ファン・サポーターを感嘆させている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月02日 19:18
U-23日本代表の藤田譲瑠チマが現地5月2日、U-23アジアカップ決勝・ウズベキスタン戦の前日会見に大岩剛監督とともに登壇し、今大会でのコイントスの裏話を明かした。
グループステージを2位で突破した日本は、決勝トーナメント初戦でカタールに4−2で勝利。続く準決勝でイラクを2−0で下し、決勝進出を果たした。
会見で藤田は4大会ぶりの優勝へ向けて、「本当にラスト1試合なので、自分たちは良い準備をして、優勝するために頑張りたい」と意気込みを語った。
【PHOTO】U-23アジアカップ準決勝イラク戦に集結したU-23日本代表サポーター!
また、グループステージ初戦と準決勝のコイントスで、エンド(陣地)を変更した理由を訊かれ、藤田はある“ハプニング”があったと明かした。
「1戦目に関しては、(GK小久保玲央)ブライアンが太陽が眩しい可能性があるから変えたいと言っていたので変えました。前回の試合に関しては、自分は『このままのピッチで』と伝えたつもりだったんですけど、審判が勘違いしていて、勝手に陣地を変えられてしまって、自分もちょっとビックリしました(笑)」
想定外の出来事にも動じず、日本はファイナルへと駒を進めた。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月02日 19:05
元日本代表DFの安田理大氏が、DAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、日本代表アタッカーのドリブルに着目した。
注目したのが、スタッド・ドゥ・ランスに所属する中村敬斗の仕掛けだ。番組内で、左サイドから巧みなフェイントでマーカーをかわして、クロスを上げる映像が流れると、こう表現した。
【動画】安田理大が感嘆した「海外のDFが嫌がる」ドリブル
「海外のディフェンダーが嫌がるドリブラーな感じ。キックフェントとか、ちょっとタメを作ってとか」
オランダでもプレーした元SBは「海外の選手はどちらかというと、自分のリズムで仕掛けてくる」と続けた。
23歳のアタッカーが披露した相手の逆を取る動きを称えている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月02日 19:00
遠藤航と長野風花が所属する名門リヴァプールFCとキットサプライヤーのNikeは2日、2024-25シーズンの新ホームユニフォームを発表した。
2024年05月02日 18:56
U-23日本代表の大岩剛監督が現地5月2日、U-23アジアカップ決勝・ウズベキスタン戦の前日会見に出席した。
2016年以来、4大会ぶりの優勝へ向けて指揮官は会見の冒頭、以下のようにコメントした。
「決勝に進めて非常に嬉しく思います。そして、素晴らしい決勝戦をしたいと思っています。これはこの大会中、ずっと言っていますけど、23人が非常に良いコンディションでいますので、しっかりと勝利にフォーカスしながら、準備をして臨みたい」
また大岩監督は、アジアのレベルにも言及。「アジアのレベルは非常に各国上がっていると思いますし、それは対戦していてものすごく感じるところ」と語った。
【PHOTO】U-23アジアカップ準決勝イラク戦に集結したU-23日本代表サポーター!
そのうえで、「ただ日本が安定して勝ち上がるところに非常に重要だと感じていますし、我々のタスクであるこのアジアでしっかりと勝つというところは、日本サッカーとして引き続き今後もやっていくべきことだと思います。それを継続するために、明日の決勝戦も非常に良いゲームをしたい」と強調した。
決勝は日本時間5月3日の24時30分キックオフ予定だ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月02日 18:30
今年1月、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、今季終了後に同クラブの監督職を退くと発表した。この時、チームを指揮していくためのエネルギーが尽きたことを理由として挙げたクロップ監督は、リヴァプール退団後に最低1年間の休養期間に入ることも明言していた。
では、その1年間の休養期間が終了した後、クロップ監督はどこで何をするのか。
この件については本人も現段階では何も決めていないと語っているが、これまで母国ドイツの代表監督やバイエルン・ミュンヘンなどが復帰先の候補として現地メディアで取り上げられてきた。
そうした中、イギリス紙『The Independent』は、クロップ監督が¨ヘッドオブフットボール¨という役職で2025年夏からボルシア・ドルトムントに復帰する計画があると報じている。このポストの具体的な仕事内容については未定となっているが、ドイツ紙『Bild』は、現スポーツディレクターのセバスティアン・ケール氏の契約も来年夏で満了となることから、そのタイミングでクロップ監督が戻って来ればクラブにとって有意義なものになるだろうと『The Independent』の報道について触れている。
クロップ監督は、2008年7月にドルトムントの監督に就任し、当時まだ20代前半だった香川真司(現セレッソ大阪)やロベルト・レヴァンドフスキ(現バルセロナ)らを育成し、ブンデスリーガ優勝2回(2010-11、2011-12)、DFBポカール優勝1回(2011-12)を達成。さらに、2012-13シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグでドルトムントを決勝進出に導いている。
退団から約9年が経過した今もレジェンドとして崇拝されているクロップ監督が戻って来るとなれば、ドルトムントサポーターが歓喜して迎え入れるのは間違いないが、果たして本当にクロップ監督は古巣復帰を決断するのだろうか。
2024年05月02日 18:30
5月3日に行なわれるU23アジアカップの決勝戦。ここまでなんとか勝ち上がってきた日本代表は、大陸王者の座をかけてウズベキスタンと対戦する予定だ。
すでに出場権を獲得したパリ五輪は2ヶ月後に迫っており、逆に言えばこの決勝戦はメンバー入りに向けた最後のアピールチャンス。18名に絞られる本大会のスカッドに選ばれるためには、ここで活躍しなければいけない。
今回は、この決勝戦でアピールしなければならない日本代表の5名の選手をピックアップしてみた。 木村誠二
クラブ:サガン鳥栖
オリンピック本大会ではオーバーエイジでセンターバックの板倉滉や冨安健洋、伊藤洋輝の招集を希望している…と言われる日本代表。
この大会で急成長を見せた高井幸大が一つ抜け出している状況にあるといえるため、センターバックとして残された枠は多くない。
退場してからしばらく出場できなかった西尾隆矢が決勝で使われる可能性はあまり高くないため、この試合でどれだけ木村誠二が活躍できるのか、それは彼にとって決定的なものになるだろう。
オリンピック本大会でも頼れると大岩剛監督に信頼してもらえるようなディフェンス能力を見せられるか。ウズベキスタン相手に魂を見せて欲しいところだ。小久保玲央ブライアン
クラブ:ベンフィカ
彼の場合はメンバー入りというよりも五輪本大会で出場できるのかどうが問題になるだろう。すでにA代表でプレーしている鈴木彩艶が呼ばれる可能性は高く、そうなれば彼はバックアップに落とされてしまう。
ただ、このU23アジアカップで見せている小久保玲央ブライアンのパフォーマンスは決して目立って劣るものではない。いくつかの厳しい試合を乗り越えられたのは彼の活躍あってこそだ。
本大会でも彼にゴールマウスを任せるかどうか、大岩監督だけでなく日本サッカー協会の誰もが見守っているはずだ。
現在ベンフィカではプレーのチャンスが与えられない状況にあることを考えれば、彼にとっても見本市となる大会。五輪で出場機会が得られれば、大きなステップアップのチャンスになる可能性も。山田楓喜
クラブ:東京ヴェルディ
カタール戦でのスーパーゴールはまさに山田楓喜の才能が発揮されたもの。今季京都サンガFCから東京ヴェルディへとローン移籍して活躍し、そしてU23アジアカップでも主力に滑り込んできた。
その左足のキックや勢いあるプレーについては魅力たっぷりであるが、では五輪本大会に彼が招集されるかどうかという点については難しい見方も。
右サイドというポジションは久保建英と重なる上、他のエリアでも使える藤尾翔太が控えている。山田楓喜が18人の枠に入るには、彼らを上回らなければならない。
セットプレーのキッカーとしては非常に有用な存在であること、そして誰よりも右サイドで輝けることをこのウズベキスタン戦で証明したいところ。佐藤恵允
クラブ:ヴェルダー・ブレーメン
ヴェルダー・ブレーメンでプレーしている佐藤恵允。この年代の日本代表では重用されてきた選手だが、U23アジアカップではあまりうまくいっていない。
情熱的な突破やドリブルに関しては勢いを感じるものの、肝心のシュートやパス、状況判断などにおいて粗さを見せており、結果に結びつく雰囲気がない。
同じ左サイドの平河悠が欠かせないアタッカーになりつつあることを考えれば、18人の枠に入れる可能性はかなり低くなっているように見える。
ただ、アジアの戦いと違って守勢になる試合が多くなることを想定すれば、佐藤恵允は五輪で必要とされる存在かもしれない。そのような場面で決定的な武器になることを証明したいところ。田中聡
クラブ:湘南ベルマーレ
日本代表、U23アジア杯で対決!カタールの「歴代最高のレジェンド選手」6名
藤田譲瑠チマと松木玖生がほぼ当確だと考えられている中盤。他のインサイドハーフの1枚は荒木遼太郎か山本理仁が使われてきた。
田中聡と川崎颯太の二人に関しては五輪本大会に出場できるかどうかはまさにこの決勝でのプレー、そして7月までのJリーグでの活躍にかかっている。
特に田中聡はこのU23アジアカップで韓国戦のみのプレーとなっており、アピールのチャンスはここしかない。
Jリーグでは好調なパフォーマンスを続けてきただけに、このタイミングでオリンピックに出場できないのは田中聡のキャリアにとっても痛い。決勝での奮起に期待したいところだ。
2024年05月02日 18:05
リヴァプールは2日、2024−25シーズンのユニフォームを発表した。
2024年05月02日 18:00
フラムに所属するDFトシン・アダラビオヨ(26)は今夏にステップアップを果たす可能性が高いようだ。
マンチェスター・シティのアカデミー育ちである同選手は2016年にトップチームデビューを果たすも、定位置確保には至らず。トップチームでの公式戦出場は8試合に留まっている。2018-19シーズンはWBAヘ、2019-20シーズンにはブラックバーンへのレンタル移籍を経て、2020年にフラムに完全移籍を果たした。
フラムで着実に出場時間を積み重ね、チームの守備の要として成長したアダラビオヨの現行契約は今シーズンまでとなっており、フラムは契約延長に動いていた。しかし英『Daily Mail』によると、アダラビオヨはフラムが提示した新契約を拒否したという。
そのため今夏にフリーでの退団が濃厚となっている同選手。196cmという長身DFにはマンチェスター・ユナイテッドやリヴァプール、ニューカッスルといったプレミアクラブだけではなく、ACミランも獲得に興味を持っているようだ。さらに英『THE Sun』によると、ニューカッスルはすでに週給10万ポンド(約1900万円)以上の長期契約をオファーしたとのこと。
今シーズンの序盤は怪我に悩まされたものの、復帰後はここまで公式戦25試合に出場し2ゴールを決めているアダラビオヨ。様々なビッグクラブが獲得に興味を示しているようだが、今夏にはステップアップを果たすことが濃厚か。
2024年05月02日 17:49
J2の愛媛FCが5月2日、限定ユニフォームを発表した。今季のクラブスローガンである「己道(おのれどう)」からインスプレーションを得たという。
【動画】「ぶっ刺さりすぎ」など反響! J2愛媛が限定ユニを発表
そのデザインコンセプトを、愛媛は公式サイトで以下のように説明している。
「漆黒で表した社会に在る固定観念の中で、愛媛FCの極める道をオレンジで彩ったオリジナルデザインとなります。GKユニフォームは勝利を表すゴールドカラーを採用。限定カラーにクラシカルな襟付きスタイルを合わせた個性あふれるこの1着を纏い、愛媛FCは『己道』を力強く歩み進んでいきます」
この発表にファン・サポーターからは、以下のような声が上がった。
「控えめに言って、めちゃくちゃかっこいいです」
「珍しく黒で襟付きだ…!」
「シックでソリッドでスタイリッシュな感じでいいね!」
「なんだ、今年の夏も金欠になるのか...」
「どちゃくそカッコええ」
「欲しい」
「購入するしかない!」
「ネイビーかと思いきや、黒!」
「ぶっ刺さりすぎ」
なお、選手が着用するのは、8月18日の第27節・大分トリニータ戦と、9月7日の30節・横浜FC戦の予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月02日 17:40
昨年6月に行なわれたルヴァンカップの横浜F・マリノス戦で、2種登録選手としてプロデビューを果たすと、出場からわずか11分後に得点。FC東京時代の久保建英が持つカップ戦最年少得点記録を更新する16歳7か月10日での初ゴールを打ち立てたのが、鳥栖U-18のFW鈴木大馳(3年)だ。
【動画】16歳7か月10日! 鈴木大馳がプロデビュー戦でいきなりゴール!
元々はボールを引き出す能力に長けたタイプ。田中智宗監督が「宇宙人」と評する通り、掴みどころのない性格をしていたが、プロデビュー以降はピッチでのキャラクターも変化。昨年10月に田中監督はこんなことを口にしている。
「目つきや仲間に対する要求がすごく変わってきている。今までは何を考えているのか分からないタイプだったけど、出せと強い要求を今はする。自分がやらないといけない、自分が点を獲るんだという自覚が出てきた」
高校生活ラストイヤーを迎えた今年は、プレーの凄みが増している。帝京長岡のホームで行なわれた高円宮杯プレミアリーグWESTの第4節では、確かな成長の跡を感じさせるプレーを披露した。
相手のペースで試合が進んだ前半は思い通りにボールに触れなかったが、後半に入ってからは前からボールを奪いに来る帝京長岡の背後を狙って、積極的な飛び出しを披露した。
印象的だったのは空中戦での対応で、以前と比べて滞空時間が長くなっている。今年に入ってから平日はずっとトップチームの練習に参加し、週末はU-18の試合に帯同。「今は鳥栖のトップチームで山粼浩介選手など色んなセンターバックと競り合いの練習をしていて、徐々にコツや強さを掴めてきている」という。
屈強な先輩たちに競り勝つため、参考にしているのは名古屋グランパスのFW山岸祐也。「競り合いは相手の前に入るより、相手の視界から消えて、背後からタイミング良く飛ぶ。そこが山岸祐也選手は上手いので、参考にしています」。
空中戦ではほとんど競り勝ち、足もとにボールが入れば力強く相手ゴール前まで運んでいく。何度もチャンスを作りながら、バウンドしやすいピッチ状態に苦しみ、得点には至らなかったが、相手に与えたインパクトは大きい。
対峙した帝京長岡のDF山本圭晋(3年)が、「名の知れた選手だと知っていたので、どんなもんかなと自分的には楽しみにしていたのですが、凄かった」と感嘆の声を上げるほどだった。
昨年はリーグ7位の9得点をマーク。今年はすでに4得点を奪い、トップに立つが現状に満足していない。目ざすは1試合で1得点以上。年間で20点以上を奪うことが自身に課したノルマ。
そのためには無得点に終わった帝京長岡戦のような試合をなくさなければいけない。「ゴールの形を作れていないので、ミドルシュートやヘディングなどシュートのバリエーションを増やして、この形なら絶対に決められるというものを作っていきたい」。
自らに求める基準も、以前と比べて上がっている。「プロの中で練習していると、全く力が足りないと実感します。ユースに帰ってやれて満足ではなく、ユースでやれるのは当たり前。基準はトップのところに持っていきたいので、練習から意識しています」と向上心を燃やす。
「18歳でプロ1年目ではなく、高校生のうちからデビューしたい。今一番考えているのは、トップチームで試合に出て、活躍すること。そこの基準でしっかりやっていきたい」。意気込み通り、貪欲にゴールと成長を求め続ける鈴木の成長速度はまだまだ緩みそうもない。
取材・文●森田将義
2024年05月02日 17:30
今季前半戦には見せ場もあったのだが、スペイン期待の若手アタッカーは徐々に影が薄くなってしまった。
2024年05月02日 16:55
2016年創部ながら、今年はプリンスリーグ北信越2部に初参戦。4節を終えて、1勝1分2敗と奮闘を続けるのが、新潟県上越市にある私立の上越高校だ。
チームを率いるのは藤川祐司監督。神奈川大学を卒業後、水戸ホーリーホックや大分トリニータ、松本山雅FC、Y.S.C.C.横浜を渡り歩いた元Jリーガーで、創部からチームの歴史を築いてきたという。
神奈川県出身で小学生の頃から横浜F・マリノスのアカデミー一筋だった藤川監督にとって、新潟は縁も所縁も全くない地域。現役最後にプレーしたYS横浜時代のトレーナーが新潟県出身だったこともあって、上越高校が指導者を募集していると耳にした。
すでに横浜のジュニアユースのコーチ就任が決まっていたが、未知の世界への興味は尽きない。「ユース出身だったので、高校サッカーはずっと憧れていた。すぐにプロの畑に行くよりも、教員免許も持っていたので一度、高校サッカーを見てみたかった。ちょうどチームを立ち上げるタイミングだったのも遣り甲斐があった」。
すぐさま就任を決めたものの、高校サッカーは右も左も分からない世界。自身の高校時代も、後に日本代表となったハーフナー・マイクや秋元陽太などとプレーするなど、エリート街道を歩んできた。「県リーグってあるんだ! というところからのスタート。プリンス、プレミアぐらいしか知らなかった。どこからリーグはスタートするんだと思ったら、県4部からと言われて、そんなリーグやっていたんだと思った。1年ごとしか上がれないと言われて、さらに驚いた」。
就任前は同好会があっただけで、選手は5人からのスタート。藤川監督が就任した2016年にサッカー部が立ち上がったが、1年目は初心者を勧誘し、何とか18人集めて戦う状態で、1年目はリーグ戦で全敗。インターハイと選手権も地区大会で負けて、県大会にも出られなかった。
ただ、就任したばかりの頃は20代後半で、まだまだ身体が動く。「外から見えることがあれば、中に入って肌感覚でないと分からないこともある」と、選手に交じってボールを蹴ることで成長を促していく。
今も就任当初と指導スタイルは変わらない。「元Jリーガーの監督のもとでプレーしたかった。それに、地元で良いプレーをして、全国に出たかった」。入学の決め手についてこう話す主将のMF松澤煌成(3年)は「監督は上手い。トラップの置き所、見ている所、ロングボールの回転などを学んでいる」と続ける。
【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新19代目の藤粼ゆみあまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
藤川監督は上越高に就任してから、指導者ライセンスの取得を進め、現在はA級ライセンスを持っている。選手目線で個を伸ばしながらも、全体を見てゲームプランやトレーニングプランを練っているという。
「新参チームはスペクタクルなサッカーをやりたがるけど、うちは真逆。手堅く、一個ずつランキングを上げていく方法」と表現する通り、スタイルはどちらかと言えば堅実。毎年のように実力に合わない“背伸び”したステージを戦いながら着実に勝点を積み上げ、リーグのカテゴリーを上げてきた。
「理想を追いたいから指導者になったけど、ある程度、現実を見ながらチームを作っている。そこが面白さであるし、大変な部分。理想はあるけど、そこばかり言って結果が出ない。勝たせられないというのは、自分の哲学とは違う」
地域に密着したチーム作りを行なってきたのも、自身の考えに基づいている。藤川監督が大分に在籍した2012年は財政危機を乗り越え、プレーオフを経てのJ1昇格を決めた時期。地元の人たちから集まった寄付金、支援金によって、Jリーグから借りていた3億円を返済し、J1ライセンスの交付が決まった。
「大分時代は地域の皆さんに支援して頂いて、J1に上がることができた。元プロだからこそ、サッカーばかりではない、Jリーグでやっていたからこそ、地域との繋がりが大事だと分かっているので、すごく大事にしています」
創部した頃から街の清掃活動を行なうなど、学校がある上越市への地域貢献を行なってきた。アルビレックスがある下越地域、“バスケの街”として知られる長岡市のある中越地域とは違い、上越地域には強いスポーツがこれまでなかった。
上のステージを目ざす上越高を応援する機運は高く、今では地元のおじいちゃん、おばあちゃんが試合の応援に訪れる。サッカー部の試合日程が書かれたポスターを店頭に張るお店も少なくない。
この春にはグラウンド脇に新しいサッカー部の寮が完成したが、100人を超える選手が食べる1年分ものお米も、地元の人たちの寄付によって賄う。「街が一体となって、子どもたちを育ててもらいたい。我々も与えてもらうだけでなく、サッカーを中心に何かを与えていければと思って、様々な活動に取り組んでいる」という。
「力のある選手が増えてきて、少しずつサッカーになってきた。まだ創部して8年。漫画みたいには上手くいかないので、しがみつきながら頑張っている。だいぶ苦しいことも経験してきました」。藤川監督はそう苦笑いするが、苦労すらも楽しんでいるように見える。今の成長速度を続けていけば、上越高の名を全国で目にする日もそう遠くないはずだ。
取材・文●森田将義
2024年05月02日 16:23
湘南ベルマーレは2日、桐蔭横浜大学に所属するFW渡邊啓吾の2025シーズン加入内定を発表した。また、2024JFA・Jリーグ特別指定選手としてJFA(日本サッカー協会)より認定されたことを併せて伝えている。
2002年8月25日生まれの渡邊は現在21歳。コンサドーレ札幌U−15から旭川実業高校を経て、桐蔭横浜大学に進学した同選手のプレースタイルは「サイズを活かしたポストプレーで攻撃の起点となり得点に絡むことのできるストライカー。また攻守において90分間ハードワークを惜しまず、チームのために闘うことができる選手」とクラブ公式サイトが伝えている。
湘南ベルマーレに来シーズンより加入すること及び、今シーズンの特別指定選手として認定されたことが発表された渡邊。背番号が『34』に決まった同選手は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「2025シーズンから湘南ベルマーレに加入することになりました、桐蔭横浜大学の渡邊啓吾です。幼い頃からの夢であるプロサッカー選手のキャリアを湘南ベルマーレという素晴らしいクラブでスタートできることを非常に嬉しく思います。いつも支えてくれた家族やチームメイト、監督、コーチ、スタッフの方々、自分に携わってくれた全ての人に感謝し、結果で恩返しできるように頑張ります。1日でも早くレモンガススタジアムのピッチに立ち、自分の特徴でもあるハードワークで湘南ベルマーレの勝利に貢献できるように全力で戦います。湘南ベルマーレに関わる全ての皆様、よろしくお願いします!!」
2024年05月02日 16:07
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、レンタル移籍加入中のドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの去就に言及した。1日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。
現在28歳のヴェルナーは今年1月にライプツィヒからレンタル移籍でトッテナムに加入。ここまで公式戦14試合出場で2ゴール3アシストを記録するなど、シーズン途中の加入ながら、チームに好影響を与える活躍を見せている。
そんなヴェルナーだが、2日に行われるプレミアリーグ第26節延期分の古巣チェルシー戦を前にハムストリングを負傷したことが明らかになり、ポステコグルー監督は「2週間半ほどしかないので、彼はシーズンの残りを欠場することになるだろう」と今季絶望となったことを語っていた。
しかし、ヴェルナーのレンタル移籍期間は今シーズン終了までとなっていることから、契約に付随している1500万ポンド(約29億円)の買い取りオプションが行使されるかに注目が集まっている。
同選手自身はトッテナムへの完全移籍を希望していることが報じられているなか、買い取りオプション行使の可能性について聞かれたポステコグルー監督は「それは今ここの問題ではなく、全体的な戦略の問題だ」と語りつつ、次のように続けた。
「私が話していることは、今後6カ月で今日よりもいい場所にいて欲しいということだ。ティモとは今シーズン終了までのローン契約を結んだが、彼は私たちが夏に何をする必要があるのか、それができるのか見極める戦略の一部となっている」
「彼は私たちにとって非常に良くしてくれたと思う。ソニー(ソン・フンミン)がいなかった1月の本当に重要だった時期に彼は加入し、その後にリッチー(リチャーリソン)もケガをしてしまった。ワイドの場所は不足していて、彼の加入は私たちに非常に役に立ったし、影響も与えた。それでも、最終的な決断を下すためには私たちがここでまず何を得られるのかをある程度明確にする必要があると思う」