2021年10月28日 18:05
立ち技格闘技「K―1」のスーパーウエルター級王者・木村フィリップミノル(28)が、突然の卒業を宣言した。 木村は28日、都内のホテルで行われた「K―1 WORLD GP 2021 JAPAN」(12月4日、エディオンアリーナ大阪)の会見に出席。同大会で和島大海を相手に初防衛戦を行うことが発表されたが、マイクを持つと「急な報告になってしまって申し訳ないのですが、今回はK―1のラストマッチにしようと思ってます。なのでK―1の面白さを詰め込んだ試合にできればと思います」と宣言した。 会場がざわつく中、木村はさらに「ここまでK―1でずっと戦ってきて、人生に意味を見いだせたし、メチャクチャファンの支えもあっていい格闘家人生を作れたと思うが、これからは新しいステップもあると思う。ここはバチっと勝って次のステージに進みたいと思います」とK―1卒業を勝利で飾りたいとした。 気になるその後の進路だが、この日は「格闘家としての木村フィリップミノルのキャリアは続くので。次を目指すタイミングが来たのかなって思いました」と話すにとどめる。その上で「最後のK―1らしいロマンあふれる戦いの最後になると思うので、目に焼き付けてほしいと思います」と訴えた。 対する和島はもちろん「K―1のベルトを持ったまま(次に)行かせないので、ここでベルトを取って、これからのK―1は僕が背負っていくっていうのを見せたいと思います」とベルト奪取を誓う。木村の有終の美はなるか、それとも…。
2024年05月05日 16:05
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が5日、都内でファンとのランチパーティーを開催し5・20後楽園ホールでの旗揚げ戦全対戦カードを発表した。
ロッシー小川氏が社長の同団体。所属選手は4月15日の団体設立会見で3月いっぱいで「スターダム」を退団したジュリア、林下詩美、桜井麻衣、MIRAI、ビクトリア弓月の5選手に高橋奈七永、石川奈青の7選手が発表された。
さらに4月30日には「アクトレスガールズ」を退団した青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香の6選手の入団。また「アクトレス」でアドバイザーを務めていた風香氏のアシスタント・プロデューサー(AP)就任が発表となっている。
旗揚げ戦のメインイベントは、4月15日の会見で「ジュリア、X vs Sareee、X」と発表されたが、ジュリアのパートナーの「X」が林下詩美、さらにSareeeと組む「X」はボジラと発表された。
ファンが驚きの歓声をあげた2人のタッグ。壇上に上がった林下は「ジュリアと隣は違和感すぎて」と切り出し「Sareeeさんもきっとジュリアのことしか見てないんじゃないですか?マリーゴールドにこんなすごい人もいることを見せつけたい」と意気込んだ。
林下と並んだにジュリアは「詩美と横に並ぶなんて想像しましたか?何か似たような覚悟だったり大きな決断をして、ここへ来た。何か縁があるのかなと思っているんです」と万感を込め「このメインイベント、ウチらがこけたらマリーゴールド終わりでしょ?」とファンへ語りかけ「一回、2人で飲みにいこうか?」と林下と絆を深めるサシ飲みを提案した。
林下は微妙な反応だったがジュリアは、旗揚げ戦でSareeeとの対戦に「自分でもちょっと想像がつかない。でもきっと何かが始まると思います」と見据え「私たちが女子プロ界を引っかき回し、もっともっと明るい女子プロレス、世界にも世間にも届く団体を目指していくので、その旗揚げ戦かみしめて見に来てください」とメッセージを送った。
◆5・20旗揚げ戦全対戦カード
▼startin over パッション注入2024
高橋奈七永 vs ビクトリア弓月
▼A対Aイデオロギー対決
青野未来 vs 石川奈青
▼The Power Contest
MIRAI vs CHIAKI
▼第4試合
翔月なつみ、松井珠紗 vs 天麗皇希、後藤智香
▼World beauty showdown〜世界美女決戦〜
桜井麻衣、ゼイダ・スティール vs 野崎渚、マイラ・グレース
▼マリーゴールド最強タッグ伝説
ジュリア、林下詩美 vs Sareee、ボジラ
2024年05月05日 15:33
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内のホテルで行われ、王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)、挑戦者の武居由樹(大橋)ともに53・4キロで一発パスした。バンタム級のリミットは118ポンド(53・5キロ)
武居は落ち着いた表情で計量を終え、王者と力強く握手。「一安心。ここからは気を引き締めて明日に向かいたい。(相手は)いい目をしていた。こちらも負けていられない」と闘志を燃やした。
元K−1王者で、21年にプロボクシングに転向し、ここまで全8戦をKO勝ちしている。初の世界戦へ「早いラウンドで倒すのが今回の目標」。デビューから9連続KOでベルトを奪取する。
2024年05月05日 15:23
WWEのPLE「バックラッシュ」が4日(日本時間5日)にフランス・リヨンで開催され、大熱狂の連続となった。
序盤から会場にはサッカーのようなフランス独特のチャントと歌声が鳴り響いた。観衆の異様な盛り上がりの中で、メインの統一WWE王座戦では、王者のアメリカン・ナイトメアコーディ・ローデスがAJスタイルズの挑戦を受けた。時期は重なっていないものの、2人は新日本プロレスでユニット「バレットクラブ」に所属。注目の初対決は期待通り真っ向勝負の大熱闘になり、AJのスタイルズクラッシュを決めさせなかったコーディが必殺のクロスローズで3カウントを奪った。
4月の祭典「レッスルマニア40」で、1316日の長期政権を築いたローマン・レインズからタイトルを奪取。新時代の扉を開いた1か月後に防衛に成功したコーディは、大会後の会見で「実現するかわからないけど、AJとはもう一度試合がしたい」と名勝負の再戦を熱望。さらには「俺はLAナイトが大好きなんだ」と、これまでほとんど接点のなかった人気者との対戦にも興味を示していた。
世界ヘビー級王座戦は闇落ち軍「ザ・ジャッジメント・デイ」の王者ダミアン・プリーストが、ジェイ・ウーソを雪崩式サウスオブヘブン(変型チョークスラム)で下し王座を防衛した。試合中には闇落ち軍のフィン・ベイラーとJDマグダナが介入。マグダナはジェイのウーソスプラッシュをくらってフォール負け寸前の王者の足をロープにかけて、王座陥落から救った。試合後もベイラーとマグダナはジェイに暴行を加えたが、プリーストが2人を突き飛ばして蛮行をやめさせた。ベイラーとマグダナは不満そうな表情で、闇落ち軍に不穏な空気が流れた。
4月の祭典「レッスルマニア40」でイヨ・スカイからWWE女子王座を奪ったベイリーはナオミ、ティファニー・ストラットンとトリプルスレット王座戦。25歳の新星ティファニーが得意の空中殺法を武器に大奮闘したが、ベイリーとナオミが合体式のネックブリーカーを決めて新星を排除。最後は延髄斬りからの丸め込みを狙ったナオミを切り返して、王者が後ろケサ固めで電光石火の押さえ込み。そのまま3カウントを奪って、ベルトを守った。
CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHも試合後の会見で「信じられないような経験だった。大会が始まると、隣に座っている人とお互い叫び合って、その声が聞こえないなんてことは今までなかった」と熱狂的な空間に驚きを隠せない。その上で、今後も世界各地でPLE(プレミアム・ライブ・イベント)を開催していく意向を示した。
2024年05月05日 15:14
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者の井上尚弥(大橋)は55・2キロ、挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)は54・8キロでクリアした。
2024年05月05日 15:10
「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内のホテルで行われ、王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、挑戦者の桑原拓(大橋)ともに50・7キロで一発パスした。フライ級のリミットは112ポンド(50・8キロ)。
2人は2021年に日本フライ級タイトルマッチで対戦。阿久井がTKO勝ちしており、桑原にとって今回はリベンジマッチとなる。
計量後に行われた囲み取材では、阿久井は「問題ない。いつも通り」と何度も繰り返し、落ち着いた表情。「立場、実力差も何も変わっていない」と不敵に笑った。
一方の桑原は「東京ドームで再戦はうれしく思う」と胸を躍らせた。大橋ジムの四大世界戦のトップバッター。JBC公認の日本所属ジム100人目となる世界王者の記録もかかる。「もちろん勝利で3選手につなげていきたい」とし、「このチャンスはない。必ず(ベルトを)つかみ取りたい」と闘志を燃やした。
2024年05月05日 14:12
IBF世界バンタム級タイトルマッチ(4日・エディオンアリーナ大阪)で王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に3−0で判定勝ちし、新王者に輝いた西田凌佑(27)=六島=が5日、大阪市内の所属ジムで一夜明け会見を行った。同ジムの枝川孝会長は、今後王座を返上をして、スーパーバンタム級に階級を上げる可能性も示唆した。
西田は9戦目での世界タイトルに「本当にうれしい。応援してくれた方々、ジム関係者に感謝です」と腫れた目をサングラスで隠し、右ほおもパンパンに腫らしながらも笑顔をみせた。今後については「ロドリゲス選手との試合に勝つことだけしか考えていなかったので、先のことは考えられない」とし、「ボクシングを忘れて少し休んで、新婚旅行にも行きたい。あと、ずっと我慢していた揚げ物やポテトチップスを食べたり、ジュースを飲んだりしたい」と話した。試合後は、この日午前5時まで自宅で妻・沙捺さん(27)とともに話をしながら、3月に生まれた長女の夜泣きに付き合っていたと笑わせた。
枝川会長は「強い選手に勝ってくれたのは本当にうれしい。名城の気の強さを西田も受け継いでくれた」と、同ジム初の世界王者だった名城信男氏に例えて喜んだ。今後について「(那須川)天心くらいいっとくか?」と冗談をまじえながらも「(王座)返上の可能性もある」と明かした。体重の問題を挙げ「今回はカツカツの状態で、体重が直前まで落ちきらずにウエートオーバーも覚悟した。リミットになったが、果たして元気な体で戦えるか怖かった」と説明。「僕としては(現階級で)やってほしいが、来年井上尚弥がフェザー級に階級を上げるかもしれない。今後の動向をみながら」と話した。西田も「今回の減量は一番きつくて限界を感じた」とこの階級で戦う難しさを明かした。
2024年05月05日 13:09
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者・井上尚弥(大橋)に挑戦するルイス・ネリ(メキシコ)は54・8キロでパスした。スーパーバンタム級のリミットは122ポンド(55・34キロ)。
ネリは2018年3月1日に行われた、WBC世界バンタム級王者としての山中慎介(帝拳)との再戦で、1回目の前日計量で55・8キロと2・3キロ超過。最終的に54・8キロと1・3キロ超過で失格となり、王座を剥奪された。試合にはTKO勝ちし、山中は引退を表明した。
WBCはネリに無期限資格停止処分、日本ボクシングコミッション(JBC)は日本でのボクシング活動停止処分を下し、ネリは日本ではすっかり「悪童」のニックネームと悪役のイメージが定着することになった。
今回は体重管理を厳格化。関係者は、常にネリの体重を計測していることを明らかにしている。
2024年05月05日 11:51
WWEのPLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)が行われ、カブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)はWWE女子タッグ王座から痛恨の陥落となった。
2024年05月05日 10:08
WWEのPLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)が行われ、新日本プロレスに3月まで参戦していた元IWGPタッグ王者のタンガ・ロア(40)が衝撃の登場。義兄のタマ・トンガに続き、ユニット「ザ・ブラッドライン」入りを果たした。
プロレス界の名門一族「アノアイ・ファミリー」を中心に結成されたブラッドラインはWWEマットを支配してきたが、4月の祭典「レッスルマニア40」でリーダーのローマン・レインズが長期政権を築いた統一WWE王座から陥落。代わりにソロ・シコアが実兄のジミー・ウーソをユニットから追い出し、元新日本プロレスのタマを新メンバーに引き入れていた。
この日はシコアとタマがタッグを組み、毒蛇ランディ・オートン&KOケビン・オーエンズの強力コンビと激突。これがタマの本格的なWWEデビュー戦となったが、両チームはゴング前から大乱闘を繰り広げたため、試合は急きょ反則OKのノーDQマッチとなった。テーブル、イス、竹刀が投入された大激戦は、タマがオーエンズの変型雪崩式ブレーンバスターでパイプイスに叩きつけられた。
フォール負け必至の大技だったが、黒Tシャツに黒パンツの男がレフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。この黒装束がタンガだったのだ。タッグパートナーで兄の危機を救ったタンガは、鉄階段で場外のオートンを殴りつけると、リング内のオーエンズにも一撃をくらわせた。
シコアはオーエンズに、イスへの裏投げから必殺のサモアンスパイクをぶち込んでKO。3カウントを奪ってブラッドラインが勝利を手にした。電撃登場に驚くワイズマンポール・ヘイマンをにらみつけながらリングに上がったタンガはシコア、兄タマとともに右人さし指で天を指して、ブラッドラインの新メンバーとなったことをアピールした。
キング・ハグ(プリンス・トンガ)の息子として育ったタンガは、2008年にプロレスデビューして、09年にはWWEと育成契約を結んだ。11年12月には「カマーチョ」のリングネームでWWEデビュー。NXTを中心に出場したが、14年6月に退団した。16年から新日本に参戦し、「バレットクラブ」のメンバーとして活躍。兄タマとのコンビでは、IWGPタッグ王座を歴代最多の7度獲得した。
3月31日の新日本・浜松大会では、KOPW保持者だったグレート―O―カーンに挑戦。「地方再生マッチ〜浜松編〜」と銘打たれたタイトル争奪戦では、2ラウンド目に浜松餃子の大食い5分間対決に挑み、敗れたばかりだった。
餃子早食い対決を最後に新日マットから姿を消して、世界最大団体のフランス決戦で古巣復帰。大きなサプライズを起こしたタンガが、WWEマットとブラッドラインの今後に嵐を呼びそうだ。
この日の「バックラッシュ」は「ABEMA」にて生中継された。
2024年05月05日 10:07
新日本プロレスの大岩陵平が5日、自身の「X」を更新し昨年9月からタッグを結成しているプロレスリング・ノアのGHCヘビー級新王者・清宮海斗への戸惑いを明かした。
清宮は4日、両国国技館で行われた「WRESTLE MAGIC」のメインイベントでGHCヘビー級王者・イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.と壮絶な戦いを繰り広げ王座を奪還した。
試合後のバックステージでは、突然、現れた拳王へ「ノアを変えていくにはあなたの力が必要です。俺に力を貸して下さい」と共闘を呼びかけ拳王も受諾し「俺とお前でノアを変えていくぞ!俺とお前でプロレス界のトップに連れて行こうぜ」と固い握手をかわした。
大岩は、昨年秋から新日本を離れノアへ「国内留学」で参戦。清宮とタッグを組み新時代を切り開こうと戦ってきた。しかし、今回の拳王との電撃合体を受け、いわば「三角関係」状態に突入した。「X」では「状況が分かりませんが、海斗さんは俺の事どー思ってる」と困惑の胸中をつづった。
2024年05月05日 10:00
【昭和平成スター列伝】全日本プロレス、春の祭典「チャンピオン・カーニバル」が連日、熱戦を展開中だ。今年は全16選手がA、Bブロックに分かれて優勝決定戦(5月12日、神奈川・横浜BUNTAI)を目指して覇を競い合う。新装なった横浜文化体育館で優勝トロフィーを手中にするのは誰か、注目が集まる。
1973年の第1回から今年で44回目を迎えるカーニバルだが、中断されていた時期があった。83年から90年にかけての8年間である。この時期はリーグ戦は行われずに文字通り、NWA世界ヘビー級王者やAWA世界ヘビー級王者を招聘して毎シリーズ、豪華なタイトルマッチが行われ、各地で大人気を呼んでいた。84年からは長州力率いるジャパン・プロレスと提携したことも大きかった。
91年には8年間の空白を経てカーニバルが再開される。90年に天龍源一郎らがSWS旗揚げのため大量離脱。団体が危機を迎えた御大ジャイアント馬場にとっては、目玉となるシリーズを復活させる必要があったのだ。当時、3冠王に君臨していたのは“最強”ジャンボ鶴田。三沢光晴ら四天王も急台頭を遂げており、馬場はカーニバル復活へゴーサインを出した。
4月16日名古屋の優勝決定戦はAブロック首位のスタン・ハンセンとBブロック首位の鶴田。鶴田は初優勝を決めた80年以来、実に11年ぶりの優勝を決めている。
「3冠王者の意地が爆発した。ハンセンのアゴにヒザが食い込む。威力は十分。力の抜けたハンセンの上に覆いかぶさり3カウントが入った。序盤は前3冠王者のハンセンがプライドを持って後頭部へのヘッドバット、エルボー、鉄柱、イス攻撃。そして不意にハンセンの左腕がうなった。横殴りのラリアート。もう1発。しかし鶴田はこの瞬間を待っていた。低くタイミングのいいジャンプ。ハンセンの左腕が空を切る前に鶴田のヒザがハンセンのアゴを砕いた」(抜粋)
鶴田は公約通り全勝優勝を達成。18日には日本武道館で三沢をバックドロップ3連発でKOして王座防衛に成功し“最強”を満天下に証明した。しかし92年には肝炎を患い、第一線から退く。代わりに三沢、小橋健太(現建太)、川田利明、田上明らが一気に台頭。全日本は再度黄金期を迎える。鶴田は2000年5月に49歳の若さで死去するが、再開されたカーニバル優勝は最後の輝きでもあった。 (敬称略)
2024年05月05日 10:00
【プロレス蔵出し写真館】広大な土地にひときわ大きな建物が建っていた。
2024年05月05日 08:55
プロレスリング・ノアのGHCヘビー級新王者・清宮海斗が4日、拳王のYou Tubeチャンネル「拳王チャンネル」に初の生出演を果たした。
清宮はこの日、両国国技館で行われた「WRESTLE MAGIC」のメインイベントでGHCヘビー級王者・イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.と壮絶な戦いを繰り広げ王座を奪還した。
試合後のバックステージでは、突然、現れた拳王へ「ノアを変えていくにはあなたの力が必要です。俺に力を貸して下さい」と共闘を呼びかけ拳王も受諾し「俺とお前でノアを変えていくぞ!俺とお前でプロレス界のトップに連れて行こうぜ」と固い握手をかわした。
この電撃合体を受けた国技館からの動画生配信で清宮は拳王とそろって出演。「2人でこれからプロレスリング・ノアを変えて行こうと思います」と改めて視聴者に誓った。
拳王とは4・11後楽園での一騎打ちで勝利し絶縁を通告。さらに「面倒くせぇんだよ!」と罵倒し続けてきたが、復縁を受けて「面倒くさいこともこれから受け入れようと」と寛大な心変わりを明かした。
この言葉に拳王は「プロレスリング・ノアをもっと上のステージにするために俺の力が必要ってしっかりとした分析できている」と絶賛。清宮は拳王との共闘する目的をノアを「プロレス業界1位にするため」と掲げ、「これからは拳王さんと2人でノアを変えていくので、このチャンネル見てくださっているみなさんも自分たちに付いてきてください」とメッセージを送った。
拳王も「今後のプロレスリング・ノア、マジで楽しみよ。未来がみえてきた。プロレスリング・ノアをかえていこう」と決意し両者は固い握手をかわしていた。
これまでに「新しい景色」「令和プロレス革命」など、業界1位の新日本プロレスを超える宣言を幾たびも繰り返してきた拳王と清宮。しかし、新日本との対抗戦では、拳王は昨年1・22横浜アリーナで内藤哲也とのシングルマッチに敗れ、清宮は昨年2・21東京ドームでオカダ・カズチカとの一騎打ちで負け、初出場となった昨年のG1クライマックスでは「予選落ち」するなど新日本を超えることは達成できなかった。
プロレスファンは、時代は変われど「強者」にあこがれを抱く。それが観客動員につながっていく。逆に敗者は衰退する。これは歴史が証明してきた過酷な現実だ。
今回の共闘で2人が真っ先にやるべきことは新日本への実力行使だろう。そして新日本を実力、人気ともに超えることができるのか。「業界1位にする」。言葉だけでなくリング上の戦いで「負の歴史」を払拭し「新日本プロレス」を制圧することを信じたい。
(福留 崇広)
2024年05月05日 07:41
◆全日本プロレス「チャンピオンカーニバル2024」(4日、新潟・三条市厚生福祉会館)観衆793
全日本プロレスは4日、新潟・三条市厚生福祉会館で春の本場所「チャンピオンカーニバル(CC) 2024」を開催した。
大会ではBブロック公式戦の最終戦が行われ、これまで勝ち点8で三冠ヘビー級王者・安齊勇馬、諏訪魔、斉藤ジュン、斉藤レイが並ぶ展開で三条を迎えた。
レイが本田竜輝、安齊が鈴木秀樹に敗れ優勝戦進出が断たれ、メインで同じ勝ち点8同士のジュンと諏訪魔が対決。勝った方が5・12横浜BUNTAIでの優勝戦進出が決まる一戦は、ジュンが14分18秒、サイコブレイクで諏訪魔を破り初優勝へ大きく前進した。
ジャイアント馬場さんのふるさとで優勝戦進出を決めたジュンは試合後、マイクを持ち「決勝に進むのはこの俺、斉藤ジュンだ」と胸を張った。一方で5・3仙台大会で弟のレイに敗れ、大会前に「兄弟対決」で敗れたら大好物の「あんこ」禁止令が出ていたため好物が封印された。これにジュンは「チャンピオンカーニバル優勝したら甘い物を食べさせて欲しい」と観客に呼びかけると大きな拍手で同意を得た。
これに気分を良くしたジュンは「優勝したらここに戻ってきてお店の笹団子全部食べてやる」と宣言していた。
Aブロックの最終戦は5・6後楽園で開催。勝者がBUNTAIでジュンと優勝戦を争う。
◆5・4三条大会全成績
▼第1試合 GAORA TVチャンピオンシップ前哨戦8人タッグマッチ 30分1本勝負
芦野祥太郎、大森北斗、〇田村男児、ビッグ・THE・良寛(13分35秒、ラ・マヒストラル)ライジングHAYATO、黒潮TOKYOジャパン、MUSASHI、立花誠吾●
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
〇サイラス(9分24秒、リバーススプラッシュ→片エビ固め)羆嵐●
▼第3試合 ジャイアント馬場没後25年スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
青柳優馬、〇大森隆男、デイビーボーイ・スミスJr.(18分12秒、アックスボンバー→片エビ固め)宮原健斗、綾部蓮、井上雅央●
▼第4試合 チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
〇ハートリー・ジャクソン【2勝5敗=4点】(8分27秒、デスバレーボム→片エビ固め)ロード・クルー●【3勝4敗=6点】
▼第5試合 同公式戦 30分1本勝負
〇本田竜輝【2勝5敗=4点】(13分01秒、ファイナルベント→片エビ固め)斉藤レイ●【4勝3敗=8点】
▼第6試合 同公式戦 30分1本勝負
〇鈴木秀樹【4勝3敗=8点】(10分45秒、逆片エビ固め)安齊勇馬●【4勝3敗=8点】
▼メインイベント 同公式戦 30分1本勝負
〇斉藤ジュン【5勝2敗=10点】(14分18秒、サイコブレイク→片エビ固め)諏訪魔●【4勝3敗=8点】
2024年05月05日 06:45
◆新日本プロレス「レスリングどんたく 2024」(4日、福岡国際センター)観衆 4238(満員)
新日本プロレスは4日、福岡国際センターで「レスリングどんたく 2024」を開催した。
メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権は、王者ジョン・モクスリーが25分18秒、デスライダーで成田蓮を破り2度目の防衛に成功した。
試合は、モクスリーが花道で「H.O.T」の金丸とSHOに襲撃される波乱の幕開け。この無法行為に弟子の海野翔太が救出に駆けつけたが逆に手錠をかけられてしまう。
さらにリング上で成田、SHO、金丸が3人にモクスリーは袋だたきにされゴング。場外戦で苦境に立たされたモクスリーだが逆水平チョップの連打で逆襲した。場外戦で大混乱に陥った展開は、途中で場内が暗転。明かりがつくと、リングにEVILとディック東郷が出現した。
EVILと東郷に袋だたきにされたモクスリーをバックステージでエル・デスペラードによって手錠を外された海野がリングインし救出。モクスリーがDDT、さらに超高角度のデスライダーで成田を沈め、2度目の防衛に成功した。
試合後、5・11米オンタリオで挑戦する海野とモクスリーがにらみ合いを展開した。バックステージで王者は「どんな不利な状況でも俺はやれる。俺のことは誰も止められない」と胸を張り「NOAHのヤツらも気をつけておけよ。相手が2人でも、1人でも、ナイフを持ったヤツでも、そいつから王座を獲ってやる」とプロレスリング・ノアへ戦線を布告した。
オンタリオで挑戦する海野は「邪魔者はもういねえ。モクスリーが俺を指名してくれたんだ。最終試験だ? 正々堂々、正面から、お前を超えてやるよ。俺は次のステップに進むんだ。師匠を超えて、IWGP世界ヘビー級チャンピオンになって、この新日本プロレスを変えてやるよ」と王座初奪取を宣言していた。