2021年09月22日 23:06
プロ野球・ヤクルトが22日、DeNAを下した。?切り札?がここぞの場面で大仕事をやってのけた。ヤクルトは1−1で迎えた九回2死一、三塁で代打・中村。DeNA4番手・山崎の150キロ直球を中前に弾き返す適時打で決勝点を奪い取り、113試合目で今季初の首位に立った。「なんとかしたい一心だった」。中村は塁上で右拳を突き上げ、表情を崩した。勝利への執念が相手のミスを呼び込んだ。九回、西浦のバントを相手バッテリーが?お見合い?して1死一、二塁。先発を外れた主将の山田は遊ゴロながら一塁へ激走。併殺の判定はリクエストで覆った。「みんなでつないでくれた」と中村は満足げに語った。 打線がくすぶる間も投手陣は踏ん張った。先発の小川は6四球を出しながら7回を最少失点。ゲームを作り、最後の反撃を待った。「ロースコアの試合になるし、いい所で(山田と中村の)2人を使おうと思っていた。イメージ通りの試合」と、高津監督はしてやったりの表情を浮かべた。2年連続最下位に終わり再起を誓って臨んだ今季。開幕3連敗スタートからじわじわ順位を上げ、直近8試合負けなしで首位に立った。大混戦の優勝争いが続くが、中村は「目の前の1戦を戦い抜く」と力強く語った。(五十嵐一)
2024年05月04日 07:50
プロ野球選手を指導する「走りの専門家」が“走力軽視”に警鐘
ドジャース・大谷翔平投手がメジャーリーグの屈強な選手たちを上回る飛距離を出せる理由は、“スピード”にもあるという。プロ野球選手をサポートしているプロトレーナーの安福一貴さんは、「走る速さは打撃にも直結する」と説明する。パワーを生み出す方程式がある。
打球を遠くに飛ばすには筋力が必要になる。大谷は筋力に加えて足の速さがあるからこそ、メジャーでも屈指のホームラン打者になっている。元巨人の高橋由伸さんや片岡保幸さんらプロ選手をサポートしてきた安福さんが解説する。
「打球を遠くに飛ばす打者に対して、パワーがあると表現します。パワーは筋力とスピードを掛け合わせたものです。大谷選手は筋力とスピードのどちらも持っているので、あれだけの飛距離を出せるわけです。打撃で足を生かすのは、打球を転がして内野安打を増やすだけでなく、足が速くなれば打球も飛ぶようになります」
例えば、広島でプロのキャリアをスタートさせた元ヤンキースのアルフォンソ・ソリアーノや、大谷の同僚でMVPに輝いた経験もあるドジャースのムーキー・ベッツは、メジャーリーガーとしては体の線が細い。ただ、武器とする“スピード”が、長打力にもつながっているという。
足の速さは、打球の飛距離、盗塁をはじめとする走塁、守備範囲と、走攻守いずれにも好影響がある。しかし、少年野球では走り方を選手に教える指導者やチームは、ほとんどない。打ち方や投げ方と比べて軽視されているのが現状だ。
安福さんは「野球は守備位置や打順を問わず全ての選手が走ります。プロ野球では盗塁王のタイトルがあり、守備範囲の指標もあるくらい足は重要です。足が速いチームは相手の脅威となるので、少年野球の段階から走りへの意識が変わっていってほしいと思っています」と語る。日々の練習から工夫…走力アップで打撃や守備に相乗効果
安福さんのように走りを専門にするトレーナーの指導を受けることが理想だが、普段の練習からできる工夫もある。例えば、塁間のダッシュで毎回タイムを計り、どうすれば記録を伸ばせるのか指導者や選手が考える。足の速さが同じくらいの選手で競争したり、タイムが伸びそうな選手をあえて強化してチーム全体の意識を変えたりするやり方も選択肢となる。安福さんは言う。
「投手が球速を上げたり、打者が本塁打を打ったりする技術を短期間では身に付けられないのと同じように、足も簡単には速くなりません。だからこそ、走る練習も大切にして、走攻守全てを同時進行で取り組んでほしいと思います。相乗効果も期待できます」
筋力×スピード=パワー。打球を遠くに飛ばす方程式を体現するには、足の速さも重要な要素となる。(間淳 / Jun Aida)
2024年05月04日 07:49
◆ 「いい結果を残せるように」
「エラーもあって、バッティングもそんなに打てている方ではない。これからどんどん日々成長していって、いい結果を残せるようにやっていけたらいいなと思います」。
ロッテの育成2位・松石信八はファームでここまで打率は.145、6打点、失策も10と課題はあるが、開幕からショートでチーム最多の27試合に出場するなど経験を積んでいる。
打撃面ではイースタンリーグトップの9犠打をマークし、4月6日の西武二軍戦、4月16日のオイシックス戦で1試合に2つの犠打を決めた。打ち取られても打席内で粘ったり、右方向に進塁打を打ったりしている。
「小技を使える選手にならないと生きていけないと思っています。バント、エンドラン、チームプレー、サインプレーはきっちりやっていけるような選手になりたいと思っているので、そこは大事にやっていっています」。
打率こそ1割台ではあるが、4月13日の楽天二軍戦、4月17日のオイシックス戦で2安打し、3日の巨人二軍戦でも適時打を放つなど、徐々にプロの球に対応してきているように見える。
「タイミングの取り方、トップの作り方、打撃フォームを打撃コーチに教えていただいて、少しずつなんですけど、打球が前に飛ぶようになった。そこはいいことかなと思います」。
具体的には、「(プロの)球は速いので、タイミングが今まで遅れていていた。タイミングを早く取る方法だったり、ボールが来るまでの待ち方を教えてもらいました」と、プロの球に対応するための打撃技術を学んだ。
◆ みっちり守備練習
試合が終わってからも、「試合後は守備の練習がメインなので、試合で出た守備の課題だったりそこを復習して、毎日積み重ねてやっているだけです」と守備力向上を図る。
三木亮二軍内野守備兼走塁コーチ、小坂誠守備コーディネーターからどんな指導を受けているのだろうかーー。
「ショートをやったことがなかったので、今は確実に1つアウトを取るところを丁寧に。雑にならないことを重点的にやっています」。
4月3日の巨人二軍戦の試合前練習ではショートのポジションで長い時間、三木コーチが打つノックを受け、小坂守備コーディネーターが松石の後ろで動きをチェック。時折、小坂守備コーディネーターからアドバイスをもらう場面もあった。松石は昨年12月7日に行われた新入団選手発表会で「守備と走塁は小坂誠コーチのようなスピードのある選手になりたい」と憧れの存在でもある。
小坂守備コーディネーターからどんなことを日々吸収しているのだろうかーー。
「体のサイズ感も似たような感じ。動きとかも同じじゃないですけど、似た部分があるので、自分にあった指導をしてくれているので、そこはいいかなと思っています」。
新入団会見の時に“スピードを活かしていきたい”と話していたが、今は松石自身の中でどのくらいできているのだろうかーー。
「守備だったら球際の守備範囲を徐々に広げていけているので、練習でも左右に散ったボールを粘り強くやっていっている。少しずつという感じです」。
高卒1年目からショートという運動量の多いポジションで実戦経験を積む。試合を出場するにあたって、「動けないと何も始まらないので、内野手として。そこの一歩目を速くできるようにダッシュ系だったり、体のキレを出せるように準備していますね」とのことだ。
「チームが勝つことが一番。それに貢献できるように。サインプレー、バント、自分がやる仕事をきっちりできればいいなと。場面、場面で、そこが一番大事かなと思います」。高校を卒業したばかりの18歳。将来、支配下選手となって一軍でプレーするために、自身の武器を磨いていく。
取材・文=岩下雄太
2024年05月04日 07:40
大谷翔平と真美子夫人がブルーカーペットで撮影タイム
ドジャースの大谷翔平投手が2日(日本時間3日)、ドジャースタジアムで行われたチャリティイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」に真美子夫人とともに参加した。ブルーカーペットで見せた大谷夫婦の“神対応”が「素敵ご夫婦」と話題になっている。
上下黒で決めた大谷の左手薬指には指輪がキラリ。寄り添う真美子夫人も袖がシースルーになった黒のジャケットにパンツ姿だった。2人はブルーカーペットに登場すると、写真撮影に応じた。
2ショット撮影は約10秒間。撮り終えたあと、真美子夫人が外れて大谷1人の撮影タイムへと移行するかと思われたが、カメラマンからの要求があったのか、大谷も「もう1回?」といった仕草をみせ、真美子夫人を呼び寄せた。2人は再び寄り添ってにこやかな笑みを浮かべて撮影に応じていた。
快く対応した2人の様子にファンは「大谷さんがリードしてる」「もう1枚、もう1枚に応える素敵ご夫婦」といったコメントを寄せていた。
写真撮影の際には小谷が真美子夫人の腰に左腕を回していた。さりげない気遣いには「余裕を感じます」「腰に手回してるの旦那すぎる」「なんて、素敵な夫婦なの」といった“感動”する声もあがっていた。(Full-Count編集部)
2024年05月04日 07:30
乃木坂46の元メンバー、秋元真夏さんが楽天-ロッテで始球式を行った
■楽天 12ー1 ロッテ(3日・楽天モバイルパーク)
乃木坂46の元メンバー、秋元真夏さんが3日、楽天モバイルパーク宮城で行われたロッテ戦で始球式を行った。
2024年05月04日 07:20
◆ 「チャンス少ない中でよく打った」今季初5番の万波が先制適時打!
首位に3.5ゲーム差の2位に位置する日本ハムは3日、昨季王者・オリックスとの3連戦初戦を3−0と勝利で飾った。オリックス先発の好投手・東晃平に対して打線は初回、二死走者なしから3番の田宮裕涼が四球で出塁。4番マルティネスの安打で一・二塁とチャンスを作ると、5番万波中正が適時二塁打を放ち、先制に成功した。続く6番郡司裕也も適時打でこの回3点獲得。日本ハムはこのリードを守り切り、首位まで2.5ゲーム差に詰め寄った。
今季初の5番に据えた万波が先制適時打を放ち、東対策の采配が的中した日本ハム。打線の組替えに対して3日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも絶賛の声が上がった。
仁志敏久氏は「チャンスもそれほどないだろうという中で、万波が良く打った。東の立ち上がりをよく攻めた」と称賛。「オリックス打線も苦しんでいる中で、いきなりの3点は大きい」と初回の攻撃が勝利を導いたと分析した。
昨季3敗と宿敵の東に対して、今季早くも2勝を挙げた日本ハム。谷繫元信氏も「昨年一度も勝てなかった東に対して2連勝。日本ハムとして、東への対策を練ってやってきたことが出ている」と高評価だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月04日 07:20
救援のみでNPB通算600登板、第1回WBC制覇…藤田宗一氏が語る野球人生
ロッテ、巨人、ソフトバンクで救援ひとすじ通算600試合に登板し、2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の優勝に貢献した藤田宗一氏。身長173センチとプロ野球では小柄ながら、独立リーグを含めて40歳までプレーした。子どもの頃は野球とは異なるスポーツに熱中していたという。
藤田氏は京都府八幡市の出身。少年時代は地元・関西の阪神ファンで、主砲の「掛布(雅之)さんが好きでした」というが、学校の昼休みにキャッチボールをする程度。野球はあくまで友達との遊びの1つという感覚だった。
小学校3年の時のこと。自宅の近くを流れる木津川の河川敷を歩いていると、見たことのない風景に心を奪われた。同じ年頃の子どもたちが競技専門のオートバイに乗り、坂や急カーブなどの難関が築かれたダートコースに挑戦していた。マシンを巧みに操ってジャンプするなど華麗なテクニックを披露している。保護者と思しき大人から「乗ってみるかい」と誘われた。
まずは岩などの障害物に対し、地面に足を付かずにクリアするなどの「トライアル」で基本を習得。そしてスピードを争う「モトクロス」にステップアップする程に虜になった。「最初はやっぱり、たくさんこけました。バイクを制御するには体幹の強さが必要ですし、バランスも上手に取らないといけない。振り返ると、あれで鍛えられていた。野球につながったのかもしれません」。結果的に後にプロ野球で投げまくる鉄腕の基礎となった。野球かモトクロスか決断迫った父…引っ張り出した溶接材
藤田少年に、もう1つの関心が加わったのは小4の終わり。近所の1学年上の友人が軟式野球チームを作った。「人がいないから来ないか」と声を掛けられた。「軽い感じで誘われて、その流れで自分も『じゃあ、行くわ』と」。週末の練習は朝から夕方まで丸一日。メンバーは9〜10人しかいなかった。「ちょうど試合に出られるくらい。僕は外野を守って、たまにピッチャー。みんな知っている人間でワーワーやるのが、ただただ楽しかったですね」。
藤田氏はサウスポー。なのに当初は右投げ用のグラブを着用していた。当然動きは、どこかドタバタする。監督から「何でお前はそんなに下手くそなんだ」と問われ、「僕、実は左投げなんです」。ボールをビューンと投げて証明した。納得した監督は「じゃあ、何で逆のグラブを使っているのか」と再度質問。「いや父が……」と説明を始めた。
父の繁和さんは「怖かった」存在。「あの時代はまだ、左利きは箸とかを使う時には右に矯正させられていた。躾(しつけ)ですね。グラブも『これでやるんやぞ』と右投げ用を渡されました」。監督と父親は知り合い。質問を受けた日に監督が連絡し、その日の内に本来の利き手のグラブを父が買ってくれた。「初めての左投げ用。すっごい嬉しかったのを今でも覚えています」。
モトクロスと野球の両方ともが面白くてたまらない。中学校への入学前、繁和さんは「中途半端になるな。どちらを続けるのか選べ」と“二者択一”を迫った。藤田少年は野球を選んだ。「球拾いとかだけだったら、モトクロスをやるって言ったかも。試合に出させてもらってたから。たまたま野球が楽しい時期だったのかなぁ」と懐かしむ。
息子の決断を確認するや、鳶(とび)職人だった繁和さんは仰天の行動に出た。溶接材を引っ張り出してきて、手慣れた様子でバイクを切断したのだ。「ハンドルの所をパンと……。もともと野球を選ぶなら、処分するという話ではありました。でも、本当にやるとは」と驚いた。野球の道への覚悟が決まった。
あれから40年近い年月が経った。藤田氏は今は亡き父に思いを馳せる。「バイクって、転倒すると危ないじゃないですか。中途半端な気持ちで乗って怪我するよりは、バイクがない方がいい。親父なりに考えていてくれていたんだと感じます」と感謝している。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年05月04日 07:10
MLB機構とナイキが発表
MLB機構とナイキは3日(日本時間4日)、2025年シーズンにユニホームを変更すると発表した。今季から導入された新ユニホームは、パンツが透けるなど選手から不満の声が殺到。わずか1年で変更を余儀なくされた。
MLB機構は、選手や球団、そして彼らの装備品(の扱いに関する)マネージャーとの話し合いの後に調整を行うことを発表。ロブ・マンフレッドコミッショナーも「(選手と球団からの)意見は我々にとって極めて重要なこと。ナイキとともに我々は選手の意見に耳を傾け、その結果彼らの懸念に対処する」とコメントした。
新ユニホームを巡っては、新たに採用された素材で作られたパンツを着用すると、たくしこんだ上のユニホームが透けて見えてしまうことなどが開幕前から問題に。元巨人で現在はカージナルスに所属するマイルズ・マイコラス投手が「僕は好きじゃないね。このことをもっと報道してよ」とコメントするなど、ファンだけでなく選手からも不満の声があがっていた。
来季からはユニホームの背中の文字のサイズを大きくし、全ての選手が個々にパンツをカスタイズすることが可能。汗が原因で起こり得る変色についても対処するという。コミッショナーは「見た目も良く、選手たちが最高のパフォーマンスをするための助けとなるようなユニホームを届けるという目標のもと、調整を行うために我々はナイキとともに取り組みを継続していく」と方針を示した。(Full-Count編集部)
2024年05月04日 07:10
◆ 平松氏「また太田と抱き合うことがあるのでは」と早川の投球を称賛
5月連勝スタートを切りたい楽天は3日、本拠地にロッテを迎えた3連戦の初戦を12−1と大勝した。
2024年05月04日 07:10
オリックスの安達は1日のロッテ戦でパ・ワースト記録の1イニング3失策
どん底だったオリックス・安達了一内野手は、中嶋聡監督の優しさに触れた。3日、日本ハム戦(京セラドーム)の試合前練習では、一塁ベンチ前で指揮官とキャッチボールする見慣れない光景。「監督は優しい。心遣いが嬉しかった。切り替えてやるしかない」と、前を向く“きっかけ”を作ってくれたことに感謝した。
悪夢が起きたのは1日のロッテ戦(ほっと神戸)だった。2点リードの9回。守備固めで二塁に入った安達が、まさかのパ・リーグワースト記録となる1イニング3失策。このエラーが響き、一挙5点を奪われ大逆転負けを喫した。
名手が犯したまさかの3失策。球場はため息に包まれ、チームも連敗を止めることができなかった。「あんな姿をファンの皆さんに見せたくなかった。悔しいし、恥ずかしい」。自責の念に駆られ、気持ちも底に落ちた。普段はSNSを見てリラックスすることもあるが「今は怖くて見たくない」と、スマホを閉じたという。
地獄を見た試合から1日の休養を挟み、ゴールデンウィーク初日の京セラドームには3万6146人の観客が詰めかけた。批判の声も覚悟したが、ファンの反応は想像とは違うものだった。
「アップ中に『頑張れ、応援してるぞ!』とたくさん言葉をもらって。ありがたいですよね。本当に泣きそうなった。でも、その言葉に甘えていたらいけない。ここからの姿をファンの方は見ている。信頼を取り戻さないといけない」
試合直前には再び中嶋監督の計らいがあった。ベンチでの円陣では「安達さん」と指名を受け、輪の中心に入ると「ここ(グラウンド)に立つ以上、自信持ってやりましょう! 俺か!」と絶叫。自らにも言い聞かすように、ナインを鼓舞した。
試合は0-3で敗れ4連敗を喫したが、ベテランの心は燃え上がっている。「自分が流れを変えてしまった。自信を取り戻すためには(練習を)やらなアカンっす。ここからやっていかないといけない。下を向いている暇はないんで」。がむしゃらに白球を追い、名手復活へ。背番号「3」はここから這い上がって見せる。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
2024年05月04日 07:05
真美子夫人の手を握って階段を降りる大谷翔平
ドジャースの大谷翔平投手と真美子夫人は2日(日本時間3日)、本拠地で開催されたチャリティイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」に参加した。共に黒色コーディネートで仲睦まじい姿を披露したが、階段を降りる際の大谷の気遣いにファンは注目。「手を握ってる」「絵になりすぎる」と声をあげている。
大谷はブランドアンバサダーを務める「BOSS」のオーバーサイズのスーツを着用。真美子さんは袖がシースルーになったジャケットとパンツでドレスアップしてブルーカーペットに姿を見せた。
写真撮影などを終えた後、2人はステージに登場してから席に着いたが、階段を降りる際の行動に注目が集まった。大谷が先に降りる形で左手を差し出すと、真美子さんが右手を出し、手を握り合う形で歩を進めた。
大谷のスマートな振る舞いにファンは反応。「最高」「エスコートが素敵すぎます」「スマートですね」「思いやりが滲みます」とコメントが並んだ。美男美女夫妻の所作に、ファンは感銘を受けていた。(Full-Count編集部)
2024年05月04日 07:00
◆ 決勝点を献上する判断…「すぐに二塁に投げるべきだった」
ソフトバンクは3日、西武と対戦し1−0と接戦を落とした。今季ソフトバンクはこの敗戦で西武に初黒星。5月は未だ勝利無しでの連敗となった。
ソフトバンク・大津亮介と西武・武内夏暉の若きエースの投げ合いとなった試合。両者一歩も譲らず0−0で迎えた6回、西武打線は、8番炭谷銀仁朗が安打で出塁。その後9番金子侑司・1番源田壮亮の連続四球で一死満塁とすると、3番中村剛也の三ゴロの間に、三塁走者炭谷が生還し先制。これが決勝点となった。
中村の三ゴロを三塁手・リチャードが三塁を踏んで二死とした後に一塁に投げたため、打者がセーフとなる間に西武が決勝点を挙げた形となった。3日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、この判断が大きく取り上げられた。
仁志敏久氏は「守備隊形は後ろだったため、ベンチの指示は二塁・一塁の併殺体制だった。だから捕球したらすぐに二塁に投げるべきだった」と指摘。「リチャード自身の判断で、三塁を踏んで投げても(併殺が取れる)という考えだったのかもしれないが、一般的に考えれば捕ってすぐに二塁に投げるべきだった。送球が逸れてもしょうがないというプレーだった」と瞬時の判断が連敗の引き金になったと苦言を呈した。
谷繫元信氏が「打球が遅かったので、一瞬少し迷った部分もあったのでは」と擁護するも、平松政次氏は「二塁に投げる動きが全くなかった」と取り付く島もなかった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月04日 07:00
本拠地・ブレーブス戦に「2番・指名打者」で出場
■ドジャース ー ブレーブス(日本時間4日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地・ブレーブス戦に「2番・指名打者」で出場する。
2024年05月04日 06:50
田尾安志氏は現役引退後、キャスターなどで活躍…コーチ要請も断った
現役時代に中日、西武、阪神で活躍した田尾安志氏は2005年シーズン、新球団・楽天の初代監督を務めた。1991年シーズン限りで現役引退した後、野球評論家であるとともに、フジテレビ「プロ野球ニュース」のキャスターを務めるなど、幅広く活動していた中での監督就任だった。楽天からは当初、「誰を監督にしたらいいか」とアドバイスを求められ、候補者について自身の意見を述べていたところ、最後になって「監督をやってみませんか」となったという。
現役引退後の田尾氏はキャスター業にも挑戦し、人気を博した。新たな世界で勉強することばかりだったそうだが、自身のコメントに関しては「球団に対して媚びを売るとか、そういうことは意識せずにやろうと考えていました。“田尾、言っていることがおかしいぞって時にはクビにしてもらっていいですよ”と、そこの割り切りはいつも持ちながらやろうと、そういう気持ちでいたんですよ」と明かす。そういうところも世間に受け入れられた要因だったかもしれない。
ユニホームを脱いでも日々の充実感はあったようだ。「ウチの女房は、結婚してちょっとして『野球選手じゃなかったらよかったのに』って言っていた時期がありましたからね。だから選手をやめた時はよかったって思ったみたいです。『選手の時は預かっているような気持ちだった。選手をやめてやっと自分のところに帰ってきてくれた。できたらもうユニホームは着てほしくない』って、その時は言っていましたからね」。
実際、楽天監督になるまでは、2001年から2002年にIBAFワールドカップ、アジア大会、インターコンチネンタルカップで野球日本代表コーチを務めた以外は、ユニホームを着ていなかった。その間、ダイエー(現ソフトバンク)から打撃コーチのオファーがあったが、断っていた。「(当時ダイエー監督の)王(貞治)さんから何回かお電話をいただいたんですが、子どもにお金がかかる時期でコーチの給料ではやっていけないかなって思って……。いくらでと聞くのは失礼だと思ったので、条件は聞かずにお断りしたんです」。
旧知の球界関係者からは「何で断ったんですか」と言われたという。「あの頃はコーチよりも(キャスター業なども含めて)評論家の方が稼いでいましたからね。でも“田尾さんが言ったらナンボでも出してくれましたよ”という人もいて、じゃあ言えばよかったかなって。条件を聞いていなかったわけですからね」と笑いながら話す。楽天監督にしても、そもそもやるつもりはなかったそうだ。楽天初代指揮官の人選アドバイスのはずが…「監督をやってみないか」
「最初は『誰を監督にしたらいいか』とマーティ・キーナート(GM)から相談されたんです。(球団代表の)米田(純)さんと3人で食事をしながら話し合った。いろいろな候補者の名前が出ていました」。田尾氏は候補者について正直な意見を述べたという。ところが最後になって“流れ”が変わった。「マーティーから『監督をやってみないか』って言われたんです。最初からそういう方向に持っていこうとしていたんでしょうね。やることがまわりくどいんですよね」。
オリックスと近鉄の合併が決まり、再編問題が勃発した2004年のプロ野球界。楽天とライブドアが新球団に名乗りをあげ、田尾氏に楽天からオファーがあった時はまだ新規加入が認められていない段階だった。「僕は断るつもりでした。女房も反対すると思ったんでね。でも『初代監督なんて一人しかいないんだよ』って背中を押してくれたんですよ」。オファーを受けた時に席を外して宏子夫人に電話したところ、そう言われたという。「それで話を聞いてみようかとなったんです」。
後日、条件面をすり合わせて、3年契約で引き受けることにした。新規球団の戦力は乏しくなる。「これはもう100%最下位を食らう。その監督をやるわけですから、田尾は能力がないな、と見られるだろうな。そこは覚悟しないといけない。でも誰かがやる仕事なのでね」。2004年10月13日に田尾氏の監督就任が発表された。11月2日のオーナー会議で楽天の参入が承認され、新球団は正式に動き出した。
「(契約期間の)3年間の中で、プロ野球レベルの最下位のところまでは持っていきたい。僕はそれを4勝5敗ペースの借金16と思っているので、何とかそこまでにして、次の監督にバトンを渡せれば、自分の仕事は達成したかな、と考えようと思った」と田尾氏は振り返った。近鉄のエース・岩隈久志投手が加入したのは大きかったものの、やはり現実は厳しかった。予想通りの険しすぎる戦いが続いた。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2024年05月04日 06:40
◆ 「祐大のおかげです」
DeNAが広島に2-0の完封勝ち。カード初戦をモノにし、連勝を3に伸ばした。
この日は先発の東克樹の好投が勝利に直結した。序盤に内野ゴロと犠牲フライで2点の援護をもらうと、毎回のようにランナーを背負いながらも要所を締めるエースらしいピッチングを披露。8回途中のピンチで後続にバトンを託したが、105球の熱投で今季負け無しの3勝目を手に入れた。
お立ち台に上がった東は「最初に点を取ってもらえたので、余裕を持ってしっかり投げることができました。(山本)祐大のおかげです」とお約束のフレーズで、広島に駆けつけたベイ党を沸かせた。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した平松政次氏は「いいですね。そんなめちゃくちゃにボールは速くはないんですよ。だけど、緩急をうまく使いますもんね。ほんとに低めのコースにボールを落としながらね、 本当に安定したピッチングをしてますよね」と絶賛した。
もう一人解説者・仁志敏久氏は広島打線に対し「チャンスらしいチャンスもやっぱりなかったんですよね。やっぱりそれぞれのバッターが何か意識させられてるボールがあるんですよね。またその意識させられてるボールと、逆のボールでまた打ち取られてるとかですね。術中にはまってるといえばもうそれまでなんですけど」と昨年の4月23日からこの日まで、東に手玉に取られている状況を分析していた。
昨年の最多勝利投手の輝きを今シーズンも継続させている左腕。DeNAのエースとして、この先も頼もしい存在になってくれそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月04日 06:30
◆ 岡田監督のタクトに熱視線
巨人が阪神との伝統の一戦を制した。巨人打線は初回から阪神の先発・門別啓人に襲いかかり4点を先取。1点を返された2回には、主砲の岡本和真が2ランで引き離す展開で、試合を優位に進めた。終盤は阪神も追い上げたが、8回にダメ押しの2点が効果的で8-5で巨人が勝利した。
敗れた阪神だったが、3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した仁志敏久氏は中盤に動いた岡田彰布監督のタクトに熱視線を送った。
6回の阪神の攻撃で、2アウトから中野拓夢が巨人先発の戸郷翔征からソロホームランを打った後、森下翔太、大山悠輔が連続四球を選びチャンスメイクし、岡田監督は代打に糸原健斗を指名した。このケースに「この時点で中野がホームラン打って6対2なんですよね。ツーアウト1、2塁。 糸原って代打でいい場面で出る選手なんですけども、この負けてる状態で岡田監督は糸原を使った」と早仕掛けにも見える場面で動いたと指摘。
そのうえで「この後のゲームの中で、このイニングがゲームを戻すための大事なイニングになるんじゃないかというような勘が働いたのかなと思ってですね。 采配として、もしその勘を活かして使ったのであれば、素晴らしいなと思って見ていました」と歴戦の強者の思考に唸っていた。
結果的に糸原はタイムリーツーベースを放ち、戸郷をマウンドから引きずり降ろすことに成功。ゲームの行方は再び分からなくなったターニングポイントとなった。昨年猛虎を蘇らせた軍師の指揮は、今年も他球団の脅威となっている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』