2021年09月19日 03:54
現地時間9月18日、ベルギー・リーグ第8節が行なわれ、ユニオン・サンジロワーズはホームにズルテ=ワヘレムを迎えた。 今夏に加入した三笘薫は前節に続きベンチスタート。試合は9分にワへレムのシサコが一発レッドで退場となり、ホームチームは数的有利な状況で試合を進めた。 だが、度々敵陣に攻め込むも、ことごとくフィニッシュの精度を欠いて得点を奪うことはできず、前半はスコアレスで折り返した。 先制点が生まれたのは53分。左サイドから崩し、レイネンのクロスをウンダブが流し込んでようやく1点を挙げる。 そして背番号18は72分にヴァンゼイアと交代でピッチインし。2トップの左でプレー。なかなかボールに触れず、77分にカウンターから同点に追いつかれてしまう展開のなか、80分に三笘がエリア手前でボールを収め、鋭いドリブルからの切り返しでDFを振り切ってシュートを放つが、これはGKに弾かれた。 それでも85分、左サイドから切り込んだソリノラのゴールで突き放しに成功する。89分には、三笘が敵のセットプレーのこぼれ球を拾うと、自陣からドリブルで爆走。50メートル近くをドリブルで駆け抜けるそのスピードに観客がどよめくなか、DFを背負いながらもゴール前まで運んで右サイドにはたくが、ソリノアが上げたクロスに左足を伸ばしたテウマのダイレクトシュートは枠外に外れた。 その後も数的有利のユニオンが主導権を握って試合を進め、2-1でホームチームが勝利を収めた。直近3試合負けなしの”昇格組”は勝点を16に伸ばし、8試合を終えて暫定首位に浮上した。三笘は2試合連続で後半から出場し、前節(81分から出場)よりも長い時間プレーした。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち
2024年05月07日 20:34
スイス1部セルベッテに所属する常本佳吾が日本とスイスの違いを語った。
常本は昨年の夏に鹿島アントラーズからセルベッテに移籍。すぐさま定位置を掴むと、チームの欠かせない存在に。今季は不動の右サイドバックとして、ここまで公式戦32試合に出場している。
スイスメディア『blue news』のインタビューで、常本は「スイスに到着して最初に驚いたのは、国内での言語の違いでした」と明かす。スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と4つの公用語が使われている。
【動画】常本佳吾が見事なクロスで先制点をお膳立て!
また、サッカーにおいては、日本との違いを以下のように語っている。
「日本ではサポーターが試合中に発煙弾に火をつけるのは一般的ではありません。スイスのサポーターはとても熱狂的だという印象を受けました。また、日本では戦術とチームワークが重要視されますが、こっちではより、個人のパフォーマンスに大きく依存します。1対1の場面が多く、それがゲームの流れを左右します」
セルベッテはリーグ戦では2位につけており、スイスカップは決勝に進出。常本はチームのタイトル獲得に貢献できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 20:30
スペインの大手紙『MARCA』の公式Xが5月7日、アビスパ福岡に所属するFWシャハブ・ザヘディのスーパーゴールを取り上げた。
同メディアが注目したのが、J1第11節のガンバ大阪戦(1−0)で決めた超豪快な一発だ。22分、自陣でパスを受けたザヘディは敵GKの位置を確認すると、迷わずに左足を振り抜き、超ロングシュートを打ち込んだ。
【動画】「70メートルの素晴らしい一撃」スペイン大手紙が称えた福岡FWザヘディのゴラッソ
『MARCA』は「FIFAが注目すべき」とこのゴールを紹介し、次のように称えている。
「プスカシュ賞の候補となり得る70メートルの素晴らしい一撃。日本のアビスパ福岡のストライカー、シャハブ・ザヘディがガンバ大阪戦で見事なゴールを決めてみせた」
日本で生まれたゴラッソが、海外でも称賛を浴びているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 20:17
5月6日、湘南ベルマーレはJ1第12節でサガン鳥栖とホームで対戦し、2−1で勝利した。
今節は、U-23日本代表の一員として、カタールで行なわれたU-23アジアカップに出場し、優勝という形で今夏のパリ五輪出場に尽力した田中聡の復帰戦だった。
同大会では、グループステージ突破が決まったあとの韓国戦のみの出場に留まった田中。鳥栖戦では後半のスタートから、茨田陽生に代わって3−5−2のアンカーに入ると、代表活動で思うように試合に絡めなかった鬱憤を晴らすかのように、持ち味のボール奪取力で相手の攻撃の起点を次々と潰し、チームの10試合ぶりの勝点3に貢献した。
田中はカタールでの戦いをこう振り返る。
「チームとしては、優勝できたし、すごく良かった。心の底から、良いチームだったと言えます。ただ、個人としては、ここ数年で最も悔しい経験だった。代表に選ばれて、あんなに試合に絡めなかったのは初めてだったので」
【厳選ショット】湘南が逆転勝利で最下位を脱出し残留圏へ!敗れた鳥栖は19位に後退|J1第12節 湘南 2−1 鳥栖
パリ五輪の登録枠は、18人+バックアップメンバーの4人(怪我人が出た場合に初戦が始まるまでに選手の入れ替えができる枠)。同ポジションに藤田譲瑠チマや山本理仁、松木玖生、川粼颯太ら実力あるライバルがひしめくなか、田中が五輪出場を果たすには、湘南でのさらなるアピールが必要と言える。
クラブでの今後の戦いに向け、田中は次のように意気込む。
「アピールの場は湘南しかないので、Jリーグでもっと活躍しないといけません。今日(鳥栖戦)も、もっとやらなければいけなかった。ベンチスタートだったのは、監督が配慮してくれたんだと思いますし、ありがたいことではありますが、相手の木村(誠二)選手をはじめ、カタール帰りですぐにスタメンで出ていた選手もいたので、最初から出たい気持ちもありました。やっぱり点に絡みたいし、守備のところも修正していきたいです」
田中はカタールで味わった悔しさを糧に飛躍を果たし、パリ行きの切符を掴めるか。湘南でより一層の存在感を放てば、U-23日本代表の大岩剛監督へのアピールだけでなく、現在17位と苦しむチームの浮上にもつながるはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 20:13
バルセロナのFWヴィトール・ロッキの去就が、早くも宙に浮いているようだ。
2024年05月07日 19:57
オランダリーグ6位のNECは5月6日、敵地でのエクセルシオール戦を3―0で快勝。先発したMF佐野航大は86分までプレー。ベンチスタートのFW小川航基は72分からピッチに立った。
スコアとは裏腹にNECは16位のチームを相手に苦戦し、これといったチャンスを作れないまま、無得点で60分が過ぎた。ここでゲームの均衡を破ったのが、FWチャロン・チェリーだった。およそ30mの位置から自慢の左足を振り抜くと、ボールは不規則にブレながらゴールネットに突き刺さった。その3分後、エクセルシオールに退場者が出た直後には、チェリーがボレーシュートで追加点を決めてNECは2点差とする。さらに90分、FWロベルト・ゴンザレスのゴールでとどめを刺した。
試合直後、佐野は「(チェリーの)スーパーゴールが凄かった。(エクセルシオールの守備網を)こじ開けることのできない状態が長く続いていたので、やっぱり一発持っているのは凄いと思います」とこの夜の勝利を振り返った。
NECが手こずった原因の一つが中盤の嚙み合わせ。エクセルシオールは降格ゾーンにいるとは言え、個々の選手は曲者揃い。なかでもケンゾー・ハウトマインはシーズン終盤にきて自信をつけたMFだ。そのハウトマインとユリアン・バースが組む22歳のボランチコンビに対して、NECはMFのシステムを合わせて佐野とメース・フーデマーカースがマンツーマンでついた。こうして中盤で実力拮抗のMF陣がお互いの力を消し合いながらにらみ合う展開が長く続いた。
「確かにそこはありましたね。10番の選手(ハウトマイン)は上手かった。そういう(両チームのMFが)噛み合ったところからカウンターでころっと(展開をひっくり返して)チャンスになったシーンもありましたが、そこから自分も崩して得点に持っていきたかった」
今季の後半戦、飛躍的な成長を遂げた佐野に、「エクセルシオール戦はスタジアムで観戦した中で一番苦戦していた試合だったと感じた」と私は正直に感想を伝えた。
「そうですね。常にポジション取りを考えながらプレーして、フリーになろうとしたけどなれませんでした。そこで、いかに一瞬で相手を外すとか、相手を背負いながらもプレーするとか、そういうところで自分の課題が結構出た試合でした」
ほとんどのチームが4−3−3フォーメーションを採用するオランダでは、中盤が相殺し合ってゲームが動かないことがよく起こる。
「確かにそういうのが多い気がしますね。最近、自分のところがそうなるのが多いと感じるので、そこで味方を使いながら外していくかを考えながらやらないと、やっぱり(敵に)食われると感じます」
そこで打開して前にボールを運べたら、他のリーグより大きなスペースが生まれるのがオランダリーグの特徴である。若かりし日の本田圭佑(元VVV)も、タイトなマークを外してからスペースを得るコツを掴んだことで一気に成長を遂げた選手だった。エクセルシオール戦の展開は、今後も佐野がオランダリーグで頻繁に起こりえること。この試合を今後の飛躍に繋がるヒントにしたいところだ。
【動画】首位PSV戦でNEC佐野航大が決めた勝ち越し弾!
NECはKNVBカップ決勝でフェイエノールトに0―1で惜敗した直後のリーグ戦で、AZに0―3で完敗してしまった。
「カップ戦の結果は残念で、本当に悔しかった。でも、リーグでも好位置にいるのは事実なので、チームとしても切り替えてAZ戦でも勝ちたかったんですけど…。だから今日のゲームで勝ち切って、しかも3点を取って無失点で終えたということはでかい。チームとしてここから乗っていけるようなゲームができたと思います」
AZ戦でチームが崩れた一因について佐野は、KNVBカップ決勝戦で負けたショックを引きずらず「切り替えよう、切り替えようと恐らく意識しすぎて(切り替えられなかった)」のだと話す。決勝戦で負けたフェイエノールトとは次節、リーグ戦の舞台で戦う。
「前回の反省も含めて、個人としてももっと成長した姿を見せたい。難しい試合になるのは間違いない。フェイエノールトを相手にゴール、アシストできれば良いと思います」
U-23アジアカップは佐野も見続けていたという。
「やっぱりアジアは難しいと感じました。そのなかで優勝したのはさすがだな、凄いなと思いました」
これまでもパリ五輪への思いを佐野は語っていた。改めてエクセルシオール戦後、そのことを訊いてみた。
「そこはもう自分がコントロールできる次元の話ではないですが、どうにかメンバーに入りたい。やることをやって、チームで結果を残した上で、あとは呼ばれるか、呼ばれないか。 目の前の試合に集中して、練習から集中してやるだけです。ここから18人という狭き門になっていく。でも、自分がそこに入れないと決まったわけでもないので、試合で頑張ってアピールしたい。そのためにも絶対にチームで結果を残さないといけない」
大舞台は選手の品評会でもある。佐野がNECに移籍したきっかけの一つがU-20ワールドカップの活躍だった。佐野に限らず、ステップアップリーグのオランダでプレーする若獅子たちは、18人の椅子をなんとか得ようと目を輝かせている。
取材・文●中田 徹
2024年05月07日 19:45
ドルトムントは現地5月7日、チャンピオンズリーグの準決勝・第2レグでパリ・サンジェルマンと敵地で対戦する。エディン・テルジッチ監督が前日会見で意気込みを語った。
クラブの公式サイトによれば、指揮官は1−0で勝利したホームでの第1レグに関して、「勝利できた要因は、激しさをピッチで表現できたからだ」と振り返る。
続けて、「ここまで来たからには、より良い結果を出したい。(第2レグも)必要であれば、あと20キロは走るよ。偉大なことを成し遂げるのなら、敬意と勇気、回復力を持って喜びをもたらさなければならない」と気合を入れた。
【PHOTO】まさにスタジアムの華! 現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
先勝を許しているパリSGのリベンジを警戒する。
「彼らには優勝という使命がある。セカンドレグでは、彼らは前回以上に上手く戦ってくるだろう。我々も改善しなければいけないことがたくさんある」
フランス王者を退き、11年ぶりのファイナル進出を決められるか。雌雄を決する一戦は、日本時間で8日の4時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 19:27
浦和レッズは7日、同クラブに所属するMF早川隼平がファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍をすることを発表した。移籍期間は5月8日から2025年1月31日まで。早川は5月9日の練習より合流予定で、契約により期限付き移籍期間内に両クラブが対戦する公式戦には出場することができない。
早川は2005年12月5日生まれの現在18歳。埼玉県出身の左利きアタッカーで、これまでジュニアユース、ユースと浦和のアカデミーで育った。2種登録された2022シーズンは公式戦でのベンチ入り機会こそあれど出番は得られなかったものの、昨季のJリーグYBCルヴァンカップの川崎フロンターレ戦でプロデビューを飾る。以降、昨季は明治安田J1リーグで11試合出場、JリーグYBCルヴァンカップで8試合出場1得点、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会で1試合出場を記録。2023−24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のピッチにも立った。また、昨年8月には浦和とプロ契約を締結。JリーグYBCルヴァンカップでは大会史上最年少の17歳10カ月でニューヒーロー賞に輝いた。
華々しいルーキーイヤーを過ごしたが、今季に入ってからは公式戦での出場機会は得られていない。ベンチに入ったのも、2024明治安田J1リーグ第9節のガンバ大阪戦(●0−1)と、JリーグYBCルヴァンカップ2回戦のガイナーレ鳥取戦(○5−2)のみだった。
期限付き移籍に際し、早川は浦和を通してコメントを発表。新天地で飛躍を遂げ、再び浦和のユニフォームに袖を通すことを誓った。
「このたび、ファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍をすることになりました。今シーズンは、みなさんの前でプレーすることができず、非常に悔しいです。最高のスタジアムの、最高のファン・サポーターのみなさんの前でもう一度プレーするために、必ず成長して帰ってきます」
また、岡山を通しては「ファジアーノ岡山のファン・サポーターの皆さん、はじめまして。浦和レッズから育成型期限付き移籍してきました早川隼平です。早くチームに馴染み、掲げているJ1昇格を達成するために全力で戦います。一緒に戦いましょう。よろしくお願いします」と意気込んだ。
現在、浦和は2024明治安田J1リーグ第12節終了時点で、5勝2分5敗で勝ち点「17」を獲得し、暫定9位につけている。
一方、早川の新天地となる岡山は、2024明治安田J2リーグ第14節終了時点で、6勝5分3敗の勝ち点「23」で5位となっている。自動昇格圏内の2位につけるV・ファーレン長崎とは勝ち点が「6」離れている状況だ。
2024年05月07日 19:21
サンフレッチェ広島は6日、明治安田J1リーグ第12節で名古屋グランパスをホームに迎え、2−3で敗戦。
2024年05月07日 19:10
5月6日、サガン鳥栖はJ1第12節で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、1−2で敗れた。
鳥栖は13分に手塚康平の右CKに富樫敬真が頭で合わせて先制。今季のアウェー初勝利に向け、上々の立ち上がりだったが、25分に追いつかれると、後半開始直後の46分に逆転を許した。
黒星を喫したとはいえ、収穫がなかったわけではないはずだ。相手がハイプレスをかけてきた際には、GKの朴一圭もビルドアップに関わり、数的優位の局面を作ってボールを前に運ぶ。セットプレーでも、手塚や河原創の上質なキックを活かして複数の好機を演出し、実際に得点も生まれた。内容面では、一定の成果を出せたと言えるだろう。
実際、川井健太監督も手応えを得られる部分もあったと語る。
「選手たちは厳しい連戦のなかでファイトしてくれたし、次につながるものも見えました。特に今日の前半は、我々が狙いとする部分を出せた。クロスも、意図的に狙いたいスペースを空けて、そこにボールを送るという点が良かったかなと。ただ、後半はクオリティが落ちてしまったので、何が原因かを次節までにしっかりと分析したいと思います」
【PHOTO】17の誇りを胸に選手と共に戦ったサガン鳥栖サポーター
ただ、内容面は悪くないからこそ、指揮官は結果が出ない現状を憂いている。
「今日は典型的な、順位が浮上しないチームの試合。よく皆さんがおっしゃる、中身は良いけど結果が出ないチームの試合でした。僕らがこういったゲームになった原因を突き止めなければいけません。戦っている選手が一番悔しいので、今後、またどういう風に彼らをたぎらせるかというところにフォーカスしてやっていきたいです」
現在19位と低迷する鳥栖。第2節の北海道コンサドーレ札幌戦(4−0)、第9節の鹿島アントラーズ戦(4−2)と、チャンスをモノにできている試合は大量得点での勝利を収めたが、複数のゴールを奪えなかったゲームは、いずれも勝点1以下に留まっている(2分8敗)。ボックス内でのクオリティ不足に悩まされている状況だ。
苦しい現状を、どう打破するのか。川井監督の考えはこうだ。
「現状は間違いなく良くないです。内容は良い部分もあるからこそ、選手たちはストレスを抱えていると思う。でも、こういう時こそやり続けることも大事ですし、逆に変化が必要な部分もある。そのバランスを見極めるのが大切ですし、僕の仕事でもあるので、改善していければ」
5月11日に行なわれる次節のジュビロ磐田戦へ向け、すでに見えている課題の解決を進めつつ、湘南戦で得た手応えをつなげられるか。指揮官の采配が鍵を握るだろう。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 19:00
広島ユース出身で、トップチームでも主力を張る満田誠は、J1リーグ制覇に向けて熱い想いを抱いている。
「自分がユースに入った時(2015年)に広島が優勝しました。それをスタンドから見ていて、凄い盛り上がっているのが分かりました。今、新スタジアムに毎試合満員に近い観客が来てくれて、ユース出身者がたくさん出ている年にやっぱり優勝したいです」
競っているわけではないが、満田が気になるのはあの球団だ。
「どうしても広島は野球、カープのほうが人気があって。それに負けないくらいサンフレッチェにも熱はあるので、ドラマチックな展開で優勝できればサッカーファンを増やせるのかなと思います」
J1制覇に向け、満田は「負けない雰囲気を作ることが大事」と話す。
「観戦していて今日も勝ったなみたいな。そういう雰囲気を作られると、相手も嫌だと思います。それこそ3年前の川崎フロンターレ。まさに、負けない集団でしたよね。どことやってもどうせ勝つんだろうなって。あれが理想です。戦う前から、相手も『川崎かあ』みたいに、『広島かあ』っていうチームになれれば」
2021年シーズン、川崎は勝点92で独走優勝している。当時の川崎になれるポテンシャルが今の広島にはあるのではないか。良いサッカーはしているが、そこまで勝点を伸ばせてない現状を打破できれば、広島はJリーグで突き抜ける存在になれるのではないか。そんな質問をぶつけると、満田は次のように答えた。
「引き分けでどれくらいの選手が満足しているか。そこを勝ちに持っていけるかどうか。スコアレスドローだった神戸戦(4節)も相手のほうがチャンスがあったなか引き分けで満足せず、どれだけの選手、スタッフが勝利にこだわっていたか。そういう熱量が大事です。
3年前の川崎は苦戦した試合もあるけど、途中出場の選手が点を取ったりしていました。ポジション争いも重要で、スタメンを脅かす選手がたくさん出てくれば、良い意味での危機感が生まれるはずで。競争は本当に大事です」
では、負けない雰囲気を作るためにはどうすべきか。満田は即答した。
「失点を減らすことと先制点を取ること」
これを実践できれば広島は良いチームから常勝軍団になれると、満田は信じている。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
2024年05月07日 19:00
ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンとキットサプライヤーのadidasは6日、2024-25シーズンの新ホームユニフォームを発表した。Bayern München 2024-25 adidas Home
バイエルン・ミュンヘン 2024-25 adidas ホーム ユニフォーム
24-25新ホームユニフォームは、これまでのバイエルンのホームとは少し印象の異なるデザインが登場。
ベース部分には濃淡3色のレッドを使い、各部のロゴマークやスリーストライプスにはマルーンを採用(ブラックではない)。今回はホワイトを完全に排除した異色のデザインとなっている。
前面の模様はストライプで、ピッチ上の選手とスタンドのファンを結びつける“鼓動と情熱”を反映している。ギザギザのストライプは鼓動の波形を表現しているのかもしれない。
また、3色の濃淡レッドは 試合での「アイデンティティ、感情、ドラマ」という意味が込められている。
バイエルンは、ブンデスリーガ、DFBポカール、UEFAチャンピオンズリーグの3冠を達成したドイツで唯一のクラブ。今回のデザインは、その歴史へのオマージュでもあるという。
ちなみに3冠を成し遂げたのは、2012-13、2019-20の2シーズン。今回の新ユニフォームでストライプを構成する濃淡のレッドは、この3冠シーズンのユニフォームで使用した2つのレッドに近いかもしれない。
ユニフォームは男女用を同時に発表となり、女子チームの胸スポンサーは引き続き「Allianz」に。
この新ユニフォームは、最初に女子チームが9日に開催されるDFBポカール決勝戦で着用。男子はその3日後の12日に行われる2023-24シーズンのホーム最終戦(第33節ヴォルフスブルク戦)で着用の予定だ。
超ロング!胸スポンサー契約が「20年を超えた」7つのチーム
チームの愛称“Die Roten”(赤)を今まで以上に強く表現したともいえる2024-25新ホームユニフォームは、バイエルンのクラブ公式オンラインストア、各国のadidasオンラインストアで販売中。
2024年05月07日 18:43
[J1第12節]福岡 1−1 川崎/5月6日/ベスト電器スタジアム
J1の12節、アウェーで福岡と対戦した川崎は、1−1のスコアで引き分けた。
2024年05月07日 18:35
バルセロナは4日に行われたラ・リーガ第34節でジローナに2−4で敗れ、3位に転落した。スペインメディア『RELEVO』は、バルセロナが今季のラ・リーガを2位で終えられなかった場合のデメリットを紹介している。
試合は立ち上がりの3分にデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが見事なボレーシュートを叩き込み、バルセロナが先手を取ったものの、直後に右サイドを崩されてウクライナ代表FWアルテム・ドフビクにヘディングシュートを決められる。前半終了間際にはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキのPKで再び勝ち越したものの、後半の半ばから終盤にかけて3失点を喫し、2−4で敗れた。
この結果、2位と3位の直接対決を落としたバルセロナは、ジローナに抜かれる形で3位へ転落。両者の勝ち点差は「1」とわずかなものだが、残る4試合での2位争いにも注目が集まっている。
このような状況のなか、『RELEVO』はバルセロナが受けることとなる2つのデメリットに言及。1つ目は来年開催されるスーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権を失うことだ。2019−20シーズン以降、ラ・リーガの優勝、2位チーム、さらにコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の優勝、準優勝チームの4チームによって争われる形式となったスーペルコパ・デ・エスパーニャは、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮された2020−21シーズンを除いて、サウジアラビアで開催されている。この大会では、全体の参加賞金から、歴代のタイトル獲得数、試合の視聴者数、放映権収入などの要素を踏まえ、4クラブの分配比率を決定する。そのため、これまでバルセロナはレアル・マドリードと並んで多くの“臨時収入”を得られていた。加えて、今季のケースであれば同大会の決勝進出で100万ユーロ(約1億7000万円)、優勝で200万ユーロ(約3億4000万円)のボーナスが獲得可能。出場権を失うことで、当たり前ではあるがこれらの賞金が得られなくなる。
2つ目のデメリットも同じく経済面。現在、ラ・リーガでは均等に配分される金額(昨季の場合は3560万ユーロ/約59億円)に加え、順位に応じてボーナスの放映権料が分配される。例えば、昨季の金額で2位の場合だと、均等配分額の3560万ユーロに加えて、ボーナスで約5300万ユーロ(約88億円)を手にできた。だが、3位の場合はこのボーナス金額が4600万ユーロ(約76億円)に減少。インフレ傾向のあるサッカー界において、差額はわずかな金額といえるかもしれないが、現在の財政状況が芳しくないバルセロナにとっては痛手だ。収入が減ることで、夏の移籍市場における補強計画にも多少は影響を与えるかもしれない。
このようなデメリットを考えると、今季のラ・リーガを2位で終えることは重要な意味を持つ。ここからは日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ、アルメリア、ラージョ・バジェカーノ、セビージャとの試合が続くが、4連勝を飾った上で、ジローナの結果を待ちたいところだ。
なお、バルセロナが2位で終わることで、経済的な打撃を受けるのはクラブだけではないようだ。スーペルコパ・デ・エスパーニャを主催するスペインサッカー連盟(RFEF)も、痛い目にあうという。現在、大会主催者のRFEFは、スーペルコパ・デ・エスパーニャの開催地であるサウジアラビアのサッカー連盟から、4000万ユーロ(約66億円)の収入を得ている。だが、レアル・マドリードまたはバルセロナが大会の出場権を逃した場合、その金額から500万ユーロ(約8億3000万円)が差し引かれる模様。RFEFはクラブのような収入源を持っていないことから、この損失は非常に大きなものだろう。
【ハイライト動画】バルセロナはジローナとの“直接対決”で敗北
2024年05月07日 18:31
鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の行動に称賛の声が寄せられている。
鹿島は5月6日にJ1第12節で柏レイソルと敵地で対戦。FWチャヴリッチのアディショナルタイムのゴールによって鹿島が2−1で劇的勝利を収めた。
この一戦の入場シーンが話題に。SNS上での柏ファンの投稿がきっかけだ。
「試合前の入場時に、レイソルのロゴを踏まないでピッチに入った鈴木優磨選手に、相手ながら拍手を送りたいです。子供達はきょとんとしちゃってますが(笑)」
添えられた動画には、選手が入場する場面で、後方にいた鈴木が一瞬画面から消え、花道を作っていた子供が戸惑うシーンが。その後、レイソルのロゴが入った地面を避けて入場する鈴木の姿が映されていた。
【PHOTO】鈴木優磨がレイソルロゴを避けて入場!
この投稿にファンが反応し、以下のようなコメントが寄せられている。
「ゲーム中と印象が違いますよね」
「優磨の素晴らしい配慮ですね」
「ヤンチャなくせにこういう事やるから彼好きなんすよ」
「同じ千葉県(銚子市)出身だからじゃないですかね?」
「昔の鹿島魂を持ってる男」
「これ凄いなぁ。周りによく思われたいとかじゃなく本当に『踏むのが気分良くないから』なんだってのが伝わってくる」
「試合の勝敗関係なしに取り上げてくれるレイソルサポの方も素敵です」
「試合後のあいさつでも一番丁寧だったりで憎み切れない男です」
鈴木が試合後に一礼してピッチを後にし、再び柏のロゴを踏まずにロッカールームへ引き上げる姿も投稿されるなど、対戦相手に敬意を示した行動が、両チームのファンの心を掴んだようだ。
構成●サッカーダイジェスト編集部
2024年05月07日 18:30
過去2シーズン、サンフレッチェ広島はいずれもJ1リーグで3位だった。優勝に届かない原因は何か。主力のひとり、満田誠は「勝負どころで勝ててない」と独自の見解を示した。
「ヴィッセル戦やF・マリノス戦、落としちゃいけない試合を勝ちきれていない。そこが敗因なのかなと。今年はまず(上位の)町田に勝てましたし、上位対決をモノにできれば次のゲームにも良い影響をもたらすので、勝点1ではなく勝点3にこだわって戦いたいです」
接戦を制すために必要なファクターは何か。満田の答は実にシンプルだった。
「行き着くところは個の力なのかなと。昨季優勝したヴィッセルで言えば大迫(勇也)選手や武藤(嘉紀)選手がここぞという場面で決めていて、F・マリノスなら前線のブラジル人選手(アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、エウベル)がゴールを奪っていました。相手の戦術を破壊する個の力が一番大事ですね。流れが良くなくても『ここにボールを集めればどうにかなる』ってなれば相手も嫌ですから」
だれあろう、満田が戦術を破壊できる選手になれれば、広島のJ1制覇への期待は大きく膨らむはずだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!