2021年09月18日 18:00
「全米オープン」でグランドスラム初優勝を飾った第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領から祝福の言葉が贈られた。米ニュースサイト Washington Postが報じている。年間グランドスラム達成を目前にしていた第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)をストレートで下し、グランドスラムチャンピオンとなったメドベージェフ。このメドベージェフの活躍を「輝かしい勝利」と称賛したプーチン大統領は、以下のような公式メッセージを発表。 「この名誉ある大会の決勝までの道のりで、最高クラスのスキルと忍耐力を発揮して目標を達成した。そして決勝では自信を持って冷静に戦い、強敵相手にチャンスを与えなかった。それこそがチャンピオンにふさわしいプレーだ!」 メドベージェフは、グランドスラムのタイトルを獲得したロシア人としては2014年の「全仏オープン」で優勝したマリア・シャラポワ以来、男子に限ると2005年の「全豪オープン」を制したマラト・サフィン以来の偉業を達成したことになる。テニス強豪国としての地位が一時揺らいでいたロシアにとっては、待ちに待った瞬間だった。 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官もメドベージェフを称賛。「全米オープン」の表彰式で彼が「歴史上最も偉大なテニスプレーヤー」とジョコビッチを褒め称え、温かい言葉をかけたことを自身のFacebookで紹介した。「表彰式でのダニール・メドベージェフのスピーチには感銘を受けました。対戦相手であるノバク・ジョコビッチのスキルと業績に敬意を払い、尊厳を持って彼に対する思いを伝えていました」 当のメドベージェフはロシアの国営テレビに対して、自分の成功がロシアのテニスにさらなる勢いをもたらすこと、そして今後はロシア人同士のグランドスラム決勝が実現することを願っていると述べた。「今回の優勝で母国のスポーツ史に自分の名前を残すことができて嬉しい。ロシアは“デビスカップ”のような国別対抗戦でも勝利できるはずだ。今後もロシアのテニスが盛り上がっていくことを願っているよ」 1996年から2005年にかけてグランドスラムの男子シングルスでは、ロシア人のエフゲニー・カフェルニコフとサフィンがそれぞれ2度、合わせて4度優勝したが、2005年以降はサフィン、ニコライ・ダビデンコ、ミカエル・ユーズニーが準決勝まで進出したものの、2019年の「全米オープン」でメドベージェフが準優勝するまで、ファイナリストはいなかった。ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ジョコビッチのビッグ3が大会を席巻する中、ロシアの男子テニスは静かに衰退していき、2015年には世界ランキングのトップ50に同国の選手が一人もいない事態に一時陥った。 現在トップ5には、2位のメドベージェフと5位のアンドレイ・ルブレフという2人のロシア人がいる。また、世界25位のアスラン・カラツェフは今年の「全豪オープン」でベスト4、世界27位のカレン・ハチャノフは先月の「東京オリンピック」で銀メダルを獲得した。 2018年に現役を引退したユーズニーは、メドベージェフがジョコビッチを抜いて世界1位になる可能性は十分あると発言。「テニスの内容と結果から判断するに、メドベージェフは世界王者となる最有力候補の一人だ」と期待を寄せている。 (テニスデイリー編集部) ※写真は「全米オープン」の優勝トロフィーを抱えるメドベージェフ (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)
2024年05月23日 10:37
全仏オープンテニス(French Open 2024)は22日、男子シングルス予選2回戦が行われ、今季限りでの引退を表明している元世界ランキング3位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は2-6、5-7でオットー・ビルタネン(Otto Virtanen、フィンランド)に敗れた。
全仏オープンでは2018、19年に準優勝しているティエムは、試合後に大会ディレクターを務めるアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏から記念のトロフィーを授与された。
スピーチでは感慨深げに大会とのつながりを振り返りつつ、「このようなすばらしいお別れをありがとう」と感謝し、「ここのコートではたくさんの良い結果や思い出、瞬間があった。それらを忘れることは一生ないだろう」と語った。
手首のけがに苦しんだティエムは、2020年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)で優勝した後はキャリアが暗転し、世界ランクも現在は131位まで落ちている。
全仏オープンは26日に開幕する。
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2024年05月21日 12:27
男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算22勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は20日、全仏オープン(French Open 2024)に向けて会場のローラン・ギャロス(Roland Garros)で練習に臨み、依然として出場は不透明な中で大勢の観客を引きつけた。
全仏オープン本戦開幕を6日後に控える中、通算14度の大会制覇を誇るナダルは、センターコートのコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で、予選初日に詰め掛けた観客約6000人の前で簡単なトレーニングを行った。
セッション開始予定時刻の5分前には、すでに約4分の3が埋まっていたスタンドから「ラファ、ラファ、ラファ」の大合唱が鳴り響いていた。
ナダルが仏パリのクレーコートに足を踏み入れるのは、最後にタイトルを獲得した2022年大会以来。このときは、18歳から患っているミュラーワイス(Mueller-Weiss)症候群の痛みを和らげるために、左足に麻酔を打って2週間を戦い抜いた。
キャリア晩年を迎える中で昨年1月からけがに悩まされているナダルは、全仏オープンでのプレーはこれが最後となる見通しだが、出場するのは準備が整ったと感じた場合だけと述べている。
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2024年05月21日 10:18
女子テニス協会(WTA)は20日、サウジアラビアの政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)と「複数年のパートナーシップ」を締結したと発表した。男子プロテニス協会(ATP)も2月、PIFと同様の契約を結んでいる。
WTAは声明で「女子プロテニスを成長させることや、より多くの世界中の女性や少女たちにこの競技を始めるきっかけを与えることへの野心」をPIFと共有していると述べた。また、PIFが「WTAの世界ランキング命名権を持つ最初のパートナー」になるとも補足した。
PIFで企業ブランド部門の責任者を務めるモハメド・アルサイヤド(Mohamed Alsayyad)氏は、「WTAとのパートナーシップを通じ、PIFは女子スポーツの成長を促進する存在であり続けていく」とし、「この協力関係は、この競技を向上させて女子スポーツ界に前向きな成長をもたらすという、われわれの野心と一致する」と述べた。
これに先立ちWTAとPIFは先月、女子のシーズン最終戦WTAファイナルズ(WTA Finals)のサウジアラビア開催を発表した。シングルスの年間上位8人とダブルスの上位8組が出場する同大会は、今年から3年間にわたり同国の首都リヤドで行われる。
一方、サウジアラビアのテニス界進出については、ゴルフやサッカーと同様に反発の声が上がっている。女子テニスの伝説的選手であるクリス・エバート(Chris Evert)氏とマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏は今年1月、米紙ワシントン・ポストの論説で女性の権利に関するサウジアラビアの歴史を非難した。
世界最大の原油輸出国で保守的な国として知られるサウジアラビアは近年、厳格なイメージを緩和するための大きな試みの一環として、スポーツ大国を目指している。こうしたリブランディングの動きは、石油依存脱却後の豊かな将来に向けた同国の社会・経済改革「ビジョン2030(Vision 2030)」を成功させるための核となっている。
サウジアラビアでは昨年、同国で初のATPツアー大会となるネクストジェネレーション・ATPファイナルズが開催されたほか、男子のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)、女子のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)とオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)らによるエキシビションマッチも行われた。
今年1月には、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がサウジアラビア・テニス連盟(STF)のアンバサダーに就任していた。
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2024年05月20日 11:22
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は19日、男子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-4、7-5で第21シードのニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)を下し、2017年以来2度目の大会制覇を果たした。
2024年05月19日 11:29
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は18日、女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が6-2、6-3で第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)に圧勝し、3度目の大会制覇を果たした。
同一シーズンにマドリード・オープン(Mutua Madrid Open)とイタリア国際を制すのは2013年のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)以来で、シフィオンテクは26日開幕の全仏オープン(French Open 2024)で3年連続4度目の優勝を果たせば、同年のセレーナ以来のマドリード・オープン、イタリア国際、全仏オープンの3大会連続優勝となる。
世界2位のサバレンカを圧倒し、全仏オープンでも優勝を本命視されるが、試合後には「もちろん自信はある。良いテニスができている実感はあるが、謙虚にいたいということに変わりはない」「四大大会(グランドスラム)は別物。コートの内外で違うプレッシャーがある」と気を引き締めていた。
これでクレーでの連勝は12に伸びた。全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)2連覇中のサバレンカとは先日のマドリード・オープン決勝でも対戦し、そのときはフルセットの激闘となっていたが、この日はほとんど何もさせずに勝利し、通算対戦成績も8勝3敗に更新。大会を通じて1セットも落とさないほぼ完璧な内容で優勝を飾った。
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2024年05月18日 09:06
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は17日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が1-6、7-6(7-4)、6-2の逆転で第29シードのアレハンドロ・タビロ(Alejandro Tabilo、チリ)を下し、決勝に進出した。
ズベレフのマスターズ1000(ATP Masters 1000)決勝進出は11回目で、ボリス・ベッカー(Boris Becker)に並んでドイツ人選手最多となった。
今大会のタビロは3回戦で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破るなどの快進撃を見せ、この日も圧巻の内容で第1セットを取って番狂わせを演じるかに思われたが、ズベレフは接戦の末に第2セットを取り返すと、最後は格の違いを見せつけて自身3度目のイタリア国際決勝へ駒を進めた。
イタリア国際では2017年に優勝を経験しているズベレフは、決勝で再びチリ勢のニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry)と対戦する。
ジャリーは自身初のマスターズ準決勝で第14シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)を6-3、6-7(3-7)、6-3で破り、決勝進出を決めた。大会後には自己最高の世界ランク17位まで浮上することも決まった。
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2024年05月17日 10:01
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は16日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第21シードのニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)が3-6、7-5、6-4で第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を破り、マスターズ1000(ATP Masters 1000)で初の4強入りを果たした。
ジャリーはフォアハンドで23本のウイナーを放ち、中には166キロのショットもあった。自身のサービスゲームでは13本中11本のブレークポイントをしのぎ、4度目のマッチポイントで勝利。先日のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)を制したチチパスとの対戦成績を4勝2敗とした。
決勝では第14シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)と対戦する。ポールは第7シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に7-5、3-6、6-3のフルセットで勝利した。
もう一つの準決勝にはジャリーの同胞のアレハンドロ・タビロ(Alejandro Tabilo、チリ)も勝ち残っており、チリ勢の2人が同一のツアー大会の準決勝に進出するのは、2006年に同国ビニャデルマル(Vina del Mar)で行われた大会のフェルナンド・ゴンサレス(Fernando Gonzalez)とニコラス・マシュー(Nicolas Massu)以来となった。
タビロは準決勝で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。
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2024年05月17日 09:28
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は16日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)と第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)がともに勝利し、決勝で対戦することが決まった。
2024年05月16日 10:57
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は15日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は6-2、6-4で第9シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)を一蹴し、準決勝に進出した。
全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)2連覇中のサバレンカは、元全仏オープン(French Open)女王のオスタペンコにレベルの違いを見せつけ、激しい強打で相手に何もさせなかった。これでオスタペンコ戦は3戦全勝。準決勝ではダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)と対戦し、仮に勝てば、前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)決勝で激闘の末に敗れた世界1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)とのリベンジマッチが決勝で実現する可能性がある。
一方、今季限りでの引退を表明している第13シードのコリンズは、第24シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)に6-4、6-3で快勝した。
コリンズはこれでWTA 1000初優勝を果たしたマイアミ・オープン(Miami Open 2024)から直近20戦19勝とし、その間唯一の黒星はマドリード・オープンの4回戦でサバレンカに喫したフルセット負けのみとなっている。
もう一つの準決勝ではシフィオンテクと世界3位のココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)が対戦する。WTA 250以上の大会で世界ランク上位3人が同時に勝ち残るのは、2013年の全仏オープン以来となっている。
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2024年05月16日 10:04
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は15日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-4、6-3で第11シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を下し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)通算18度目の4強入りを果たした。
ズベレフは第1セット第3ゲームに転倒し、2年前の全仏オープン(French Open 2022)で重傷を負ったときのことを思い起こさせる心配な場面があったが、左手首や指を切りながらも試合を続行し、1時間半で勝利を収めた。
この日は「今季クレーでベストの選手の一人」だというフリッツに対して20本のウイナーを放ち、一度もブレークポイントを与えずにストレート勝ち。2022年の全仏オープン準決勝で転倒し、残りのシーズンを棒に振る足首の重傷を負った経験があるズベレフは、アクシデントを乗り越えての勝利は大きいと喜びつつ、転倒の影響については「まだ少し痛みがあるから、あすアドレナリンが落ち着いたら状態を確認する」と語った。
前日にダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が敗退し、勝ち残っている中で最高ランクの選手となっているズベレフは、準決勝で第29シードのアレハンドロ・タビロ(Alejandro Tabilo、チリ)と対戦する。
今大会でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破っているタビロは、張之臻(Zhang Zhizhen、ジャン・ジジェン、中国)に6-3、6-4で勝利し、26歳にして初のマスターズ準決勝進出を決めた。
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2024年05月15日 10:28
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は14日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は6‐1、6‐3で第18シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)を下し、4強入りを決めた。
通算3度目の大会制覇を狙うシフィオンテクは「今日はより良いプレーができたと感じているから、自分を誇りに思う。間違いなく(大会が行われている)ローマで最高の日だった」と振り返った。
準決勝では今大会で最も強敵となるココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)との対戦が決定。ガウフは第7シードの鄭欽文(Zheng Qinwen、中国)に7‐6(7-4)、6‐1で勝利した。
今月末に開幕を控える全仏オープンテニス(French Open 2024)で連覇を狙うシフィオンテクは好調で、いまだに1セットも落としていない。また、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)を制して今季の3度目のWTA 1000大会を制覇した勢いのまま、今大会に臨んでいる。
マドリード・オープンに続いてイタリア国際を制することになれば、2013年のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)以来となる。
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2024年05月15日 09:37
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は14日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は第14シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)に1‐6、4‐6で敗れ、早々に連覇の道を断たれた。
2024年05月14日 11:20
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は13日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は4-6、6-1、7-6(9-7)で第16シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)に勝利した。
両者の対戦は昨年の全仏オープン(French Open 2024)準々決勝以来となったが、試合後には再びスビトリーナがサバレンカとの握手を拒否した。
前回対戦では、スビトリーナがウクライナ侵攻を理由に握手拒否を事前に明言していた中で、勝利したサバレンカがネット前で握手を待ち、スビトリーナがサバレンカは侵攻をめぐる対立をあおっていると非難する騒動があった。
ウクライナ勢は侵攻を理由にロシアとベラルーシの選手との握手を拒否しており、この日もスビトリーナは試合終了後まっすぐにベンチへ向かった。
逆転勝ちを収めたサバレンカは準々決勝で、第10シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)と対戦する。
第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は、7-5、6-3でアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に勝利。今大会では1セットも落としておらず、3度目の大会制覇が本命視されている。
カタール・オープン(Qatar TotalEnergies Open 2024)、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)に続き、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)を制して今季のWTA 1000で3勝目を挙げているシフィオンテクは、準々決勝でマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)との対戦が決まった。
キーズは、環境活動家の妨害で一時中断した試合でソラナ・シルステア(Sorana Cirstea、ルーマニア)を6-2、6-1で退け、勝ち上がりを決めている。
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2024年05月14日 10:34
テニスのイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)で13日、気候変動の抑制を訴える環境保護団体ラスト・ジェネレーション(Last Generation)のメンバーがコートに侵入し、2試合が中断を余儀なくされた。
伊ローマのスタディオ・ニコラ・ピエトランジェリ(Stadio Nicola Pietrangeli)で行われた女子シングルス4回戦では、マディソン・キーズ(Madison Keys、米国)が6-2、3-1でソラナ・シルステア(Sorana Cirstea、ルーマニア)にリードしていた場面で、オレンジのベストを着た環境活動家が乱入してコートに液体や紙吹雪をまき散らし、警備員に連行された。
約30分でコートの清掃が終わった後、キーズは6-2、6-1で勝利を収め、世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)との準々決勝に駒を進めた。
キーズは試合後、報道陣に対して「正直なところ、彼らがフェンスを越えてきたのを見た途端に『タックルしてやるべきかな?』と思った」と冗談を飛ばしつつ、「残念ながら、こういうことが少し日常茶飯事になり始めていたので、あのときは多少試合が遅れることになるだろうと判断し、とにかくコートから出て立て直そうと思った」と振り返った。
一方、男子ダブルスの試合が行われていた隣接のコート12でも、メンバー2人が乱入して液体や紙吹雪をばらまくハプニングがあった。
大会の広報担当者によると、少なくともメンバー1人が連行を遅らせるためにスタンド席の地面に接着剤で足を固定しようとしたため、警察の到着を待つ間、観客は避難させられていたという。その後、男子ダブルスの試合は再開された。
ラスト・ジェネレーションの活動家は3月にも、ローマ・マラソン(Rome Marathon 2024)を一時妨害し、警察に逮捕された。同団体はイタリア政府に対し、「気候変動で被害に遭っている全ての人々」のために、200億ユーロ(約3兆3600億円)の賠償基金を設立するよう求めている。
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2024年05月14日 10:04
テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)は13日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は7-6(7-5)、2-6、7-5でハマド・メジェドビッチ(Hamad Medjedovic、セルビア)との接戦を制し、連覇に向けて4回戦へ駒を進めた。
昨年のネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(2023 Next Gen ATP Finals)を制したメジェドビッチとのビッグサーバー対決を制したメドベージェフは、次戦でトミー・ポール(Tommy Paul、米国)と8強入りを懸けて戦う。
前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)を制した第4シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)は、6-3、3-6、2-6でアレクサンドレ・ミュラー(Alexandre Muller、フランス)にまさかの敗戦を喫した。
第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は6-2、7-6(7-1)でキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)を下し、勝ち上がりを決めている。
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