2021年09月18日 06:30
阪神の佐藤輝明内野手(22)は17日、ウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)が雨天中止となり、室内練習場でバットを振った。現時点で最短での昇格は、巨人戦の予備日が組み込まれている20日。2軍での残り2試合は、とにかく結果が求められる。 怪物新人は最短昇格の意欲を聞かれると、迷いなく言い切った。「しっかり打って、上にいけるためにやっていきたい」。16日には降格後初のマルチ安打を放つなど、状態は上向いている。 やはり、昇格を決定づけるためには豪快な一発が必要だ。「そこ(本塁打)は自分の持ち味なので。そこを出していければ、上に上がれるんじゃないかなと思います」。佐藤輝も豪快なアーチが、1軍への“近道”だと理解していた。 この日のティー打撃では、インパクト時に軸足である左足を蹴り上げる動作を取り入れるなど、試行錯誤。「一つの遊びです」と笑う余裕も見られ、徐々に理想のフォームに近づいているようだ。 井上ヘッドコーチは現状での最短昇格は「ダメ」とバッサリ。ただ「きっちりいいものを見せてくれて、2軍の監督の推薦があってから考える」と2軍戦の結果次第での、最短昇格の可能性を示唆した。 「(感覚は)良くなってきている。安打も出たし、あとは長打を打てるように調整しながらです」と佐藤輝。1軍昇格の光が見えてきた。そのためにも、まずは名古屋の空にきれいな放物線を描いてみせる。
2024年05月05日 08:00
「巨人2−1阪神」(4日、東京ドーム)
阪神が今季初のサヨナラ負けで巨人に連敗を喫し、7カードぶりの負け越しとなった。先発・西勇は7回無失点好投。打線は四回にノイジーの適時打で先制したが、その後は走塁ミスが相次ぎ得点を奪うことができず、延長十回に島本がサヨナラ打を浴びた。試合後の岡田監督の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−1得点では厳しい。
「西(勇)が投げてる時は、こんなんばっかやもんなあ」
−いい投球を続けている。
「なかなかな、援護点がないから」
−菅野は前回と組み立てを変えてきたか。
「そうでもなかったけどなあ」
−岩崎は責められない。
「うん。まあな、丸の時だけ、あれだけ高めにいったけどな。あとは抑えたし」
−延長十回の近本の遊直で、一走・木浪の帰塁の判断は難しかったか。
「そら難しいよ。ベンチから見ていても分からんかったもん。ショートバウンドのそれは」
−3連敗しないことが大事と言っていた。
「バントのミスも出るし、もっと普通にいけてるところを苦しく、苦しくなるからな。打順の巡り合わせも一人増えてるわけやから。単に0点に抑えた、1点に抑えたじゃないよ。打順が進むんやから、一つのああいうミスによって、フォアボールによって。何にもせんと進んでいくんだから、そういうことを考えなあかんわな」
2024年05月05日 07:40
アンバサダーを務める「BOSS」のゆったりとした黒いジャケットがお似合い
ドジャースの大谷翔平投手が披露した着こなしに、米メディアから意外な指摘を受けている。2日(日本時間3日)、ドジャースタジアムで行われたチャリティイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」に真美子夫人と参加。ブランドアンバサダーを務める「BOSS」のゆったりとした黒いジャケットで登場した。
同イベントには、ドジャースの選手たちが夫妻やカップルで出席。真美子夫人も大谷とお揃いの黒色のジャケットとバッグでコーディネート。2ショットの写真撮影に笑顔で応じたり、プライベート・コンサートを行ったグラミー賞歌手のエド・シーランと交流したり、リラックスした時間を過ごしたようだ。
抜群のスタイルでどんな着こなしでも似合う大谷だが、米メディアからとある指摘が……。ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」は、「このスーツは多くの話題を呼んでいる。しかしながら、だぼだぼでゆったりしたスーツは、日本では特有のスタイルのようである」とX(旧ツイッター)に投稿した。
ゆったりとしたスーツが本当に日本で流行っているのかどうか、米国のファンからは疑問の声も。SNS上では「ゆったりしたスーツって日本のスタイルなの? 詳しい人誰か教えて〜」「韓国シリーズの時に東アジアを旅行した。『だぼだぼ』が東アジアで現在のトレンドだ」「いや、向こう(日本)に彼と同年代の友人がいるけど、こんなスーツを着ていない」との声があがっている。(Full-Count編集部)
2024年05月05日 07:30
西武の羽田慎之介が2軍戦で9回2安打完封、5試合に登板して防御率0.33
西武の高卒3年目、20歳の羽田慎之介投手が2軍で無双投球を続けている。3日にCAR3219フィールドで行われたオイシックス戦に先発登板すると、9回2安打無失点でプロ初完封。5試合に登板して防御率0.33と格の違いを見せている。
初回2死走者なしから四球を与えたが、4回まで無安打投球。5回先頭の陽岱鋼に二塁打を許したものの、後続を打ち取って無失点で切り抜けた。6回も先頭に二塁打、2死から四球を出したが無失点。7回からは走者も許さなかった。
身長191センチの長身から、この日の最速は154キロ。1軍では未登板ながらポテンシャルはメジャー級と言っても過言ではないだろう。27イニングを投げて31三振で奪三振率10.33、被本塁打ゼロ、被打率.096とほぼ打たれていない。
なかなかお目にかかれないレベルの超逸材に、SNS上でもにわかに話題となってきている。ファンからは「メジャークラスのポテンシャル」「羽田だけは普通に次元違う。おかしい」「普通に菊池雄星レベル」との声があがっている。(Full-Count編集部)
2024年05月05日 07:29
試合前に語ったロバーツ監督「素敵な、ちっちゃなポルシェを」
■ドジャース ー ブレーブス(日本時間5日・ロサンゼルス)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が4日(日本時間5日)、本拠地・ブレーブス戦前に取材に応じ、大谷翔平投手から「ポルシェのおもちゃ」をプレゼントされたことを明かした。
2024年05月05日 07:20
ファン再注目…大谷&真美子さんの「雰囲気似てるなぁ」
ドジャースの大谷翔平投手と夫人の真美子さんは2日(日本時間3日)、本拠地で開催された球団チャリティイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」に参加した。公の場に2人で登場するのは3月20日、21日に実施された韓国・ソウルでの開幕シリーズ以来。夫妻を目にしたファンは「それにしても2人似てるな」「本当に雰囲気が似てるなぁ」と声をあげている。
大谷はブランドアンバサダーを務める「BOSS」のオーバーサイズのスーツ姿。真美子さんは袖がシースルーになったジャケットでドレスアップしてブルーカーペットに登場した。2人が一緒に公の場に姿を見せるのは、ソウルでの開幕シリーズ以来となった。
2人して高身長、同じ黒色コーディネートということもあってか、ファンは“お似合いぶり”を再認識したようだ。SNSには「夫婦顔似ている」「顔や雰囲気がよく似ているね」「お互い惹かれあった理由が分かる」とコメントが寄せられた。
イベント内で2人がふと見せた手の組み方も、ともに左手を上にして“シンクロ”していた。以前から2人の顔や雰囲気が似ているとSNSでは話題になっており、久々の“2ショット”でファンは改めて実感したようだ。(Full-Count編集部)
2024年05月05日 07:10
藤田宗一氏は京都から長崎へ野球留学…島原中央に進学した
ロッテ、巨人、ソフトバンクでリリーフ一筋通算600試合に登板、2006年WBCでは日本代表の優勝に貢献したサウスポー、藤田宗一氏は京都府出身ながら、1988年に長崎県の島原中央高校に野球留学した。「何かあったら正座でした」という強烈な上下関係に耐える日々を過ごしたが、一度は故郷に戻ろうと決意したという。
藤田氏は中学に入学すると、学校の軟式野球部ではなく、硬式の「南京都シニア」でプレーした。中日の片岡篤史ヘッドコーチもOB。中3の時に監督から「高校生の練習に行ってこい」と指示された。京都・宇治市内に島原中央が遠征で訪れており、同校にはシニアの先輩たちが進んだ実績があった。
「ただ人が足りないから行けと言われたと思っていたんです。でも行ったのは僕だけ。セレクションだったのでしょう」。高校生に交じって汗を流し、ピッチング。島原中央を1986年夏に初の甲子園に導いた森崎哲哉監督が、すぐ横で視察していた。「うちへ来るか」と誘われ「軽い感じで仰ったので、自分も軽い感じで『はい』と答えました」。
その後に地元・京都を含めた数校の強豪からも打診があったものの、遠く離れた学校を選択した。「まずは一番最初に声を掛けて頂いた高校なので。甲子園に出た時の監督さんですし。それに長崎は関西地区に比べると校数が少ないから、4回くらい勝てば県大会優勝。もしかしたら甲子園に行ける。そんな気持ちでした」。
いざ九州へ。長崎市には中学時代に修学旅行で足を運んでいた。だが、島原市の景色は全く違った。「島原中央に進む関西の他の選手たちといっしょに、飛行機で長崎空港に着きました。ああ、いい所だなと思って車に乗ったのですが、1時間、2時間と走って行く程に何にもなくなっていく。海と山しかない。えーっ、どこに行くんやろなと考えていました」。
旅館を改装した寮は、8畳くらいの1部屋を3年生、2年生、1年生の3人で過ごす。「入学式まではメチャクチャ良かったんですよ。こんな生活、ええなぁと。先輩たちが『今はお客さんやからな』と話してましたが、その時は“意味”がわからなかった……」。「ケツ割るのか」父の言葉に猛反発「あの言葉がなければ今はない」
入学式の夜。藤田氏は“意味”を叩き込まれた。「新入生が食堂に集められました。1時間くらい正座のまま、野球部のたくさんある決まり事を全て教わりました。監督、先輩への『さん』付けや、返事は何秒以内にとか。練習後にボールが1球落ちていたら1時間の正座。食事の当番など寮生活の事もです」。当初1年生は20人いた。
決まり事に抵触するとどうなるのか。「集合が掛かって……。いや、もうエグいです。連帯責任で目をつぶって正座。炊飯器や湯呑み茶碗が飛んできたり。薄目で見ていたりすると、ばれた瞬間にバコーンといかれます。当時はこれが普通と思っていました」。2時間の正座の後、しびれた足で8キロのランニングを命じられたことも。それも夜の8時過ぎに、戻ってくるまでの制限時間を設定された上でだ。
「野球の練習自体は何とも思わなかったんですが……」。入学から2か月、父の繁和さんに連絡を取った。寮の公衆電話は3年生しか使えないので、街に出て探した。状況を説明して「先輩をしばいて帰るわ」と伝えると、「自分で決めて行ったのにケツ割って帰んのか」と怒られた。藤田氏は「うるさい、ボケ」と猛反発し、電話を切った。
「『見とけよ、3年間やったるわ』と。今になって考えると、親父は僕の性格を知っていたので、敢えてああいう対応をしたんでしょうね。あの言葉がなければ今はないですよ」
藤田氏は同学年の武藤幸司投手(現西武球団・査定チーフ)との両輪で奮闘。しかしながら甲子園の土は一度も踏めなかった。2年秋には選抜を懸けた九州大会に進出している。初戦で東筑(福岡)に敗れたのだが、この時の部員数は総勢10人にまで減っていた。
「朝起きると一人、また一人といなくなって……。去っていく子は言ったら止められるから、みんなが寝ている間に離れる。2年の秋は僕らの世代は9人、1年は1人だけ。だから1年生がやる仕事を自分たちは2年間やったんです。みんなで協力し合って結束力がありました」
藤田氏は回想する。「厳しいけど楽しかった。経験した人にしかわからないと思います。あの時の島原中央で、もう一回やれと言われても僕はできますよ」。父と仲間のおかげで高校生活を乗り切った。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年05月05日 07:00
◆ 粘り光った中日打線に田尾氏「勝っても負けても点がよく入っている」
連敗脱出を狙う中日は4日にヤクルトと対戦。延長12回・5時間越えとなった死闘の末、7−7の引き分けに終わった。5−7と2点を追う中日打線は9回、一死走者なしから1番大島洋平が安打で出塁すると、2番村松開人が四球を選び、一・二塁の好機を作る。3番細川成也の適時打で1点差に詰め寄ると、なおも二・三塁で4番中田翔が犠飛を放ち、同点。試合を振り出しに戻した。
9回に見せた中日打線の粘りに、4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも称賛の声が上がった。
田尾安志氏は「今日はヤクルトが勝たなければいけない展開だった。6回には中日に4点差をつけていたが、そこから中継ぎ陣が踏ん張れなかった」とヤクルトへ苦言を呈すと「逆に中日は、中継ぎ陣が7回から6イニング無失点で抑えた。この違いが出た試合だった」と中日の中継ぎ陣を称えた。
打線については「本当によく粘った。出てほしい選手がきっちりと塁に出て、打ってほしい選手がしっかり打った。昨季までは、こういう点の取り方はあまり見られなかった」と役割を果たしながら繋いでいった打線に高評価。「勝っても負けても、よく点が入っている。昨季は1試合平均3点取れなかった。それに比べれば点はとっている」と分析した。
斎藤雅樹氏も同点に追いついた野手陣に対し「昨季までなら、あのまま5−7で終わっていた。本当に9回の粘りが素晴らしかった」と賛辞を送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月05日 07:00
「巨人2−1阪神」(4日、東京ドーム)
阪神が今季初のサヨナラ負けで巨人に連敗を喫し、7カードぶりの負け越しとなった。
2024年05月05日 06:50
◆ 勝敗を左右する重要な場面で「気持ちで何とか打った」
巨人は4日、首位阪神との直接対決2戦目で2x−1とサヨナラ勝ちを収めた。8回に同点に追いついた巨人打線は延長10回、一死走者なしから9番代打・萩尾匡也が四球を選び出塁。1番丸佳浩と2番代打・長野久義の連続安打で満塁の好機を作ると、3番吉川尚輝が値千金のサヨナラ打を放った。
この勝利で首位・阪神まで1ゲーム差と迫った巨人。勝負を決めた吉川の打席に、4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも注目が集まった。
田尾安志氏は、一打サヨナラの場面を迎えた吉川について「こういう打席で、良い時に回ってきたと思えるか、どうしようと思うかで結果は違う。吉川は前者の考えで打てたと思う。そういう強い気持ちをもてるかどうかが大事」と攻めの姿勢を称賛。
斎藤雅樹氏も「初球から振っていて、どんどん打ってやるという気持ちが出ていた。打球は詰まっていて当たりとしては良くなかったが、気持ちで何とか打った感じがした」と最高の結果に繋がった打席内容を語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月05日 06:50
楽天は発足1年目の4月に11連敗…コーチ配転案に田尾安志監督は反発した
楽天初代監督の田尾安志氏(野球評論家)は2005年のわずか1シーズンで解任された。新規参入球団の1年目は38勝97敗1分。戦力的にあまりにも他球団と差がありすぎた。4月と8月に11連敗を喫したが、いずれも球団フロントとゴタゴタした。開幕から約1か月で早くも辞表を手にした4月。休養の可能性があった8月。田尾氏にとっては「納得できないことが多かった」という。
2005年3月26日のロッテ戦(千葉マリン)、新規球団・楽天は記念すべき初戦に3-1で勝利した。エース・岩隈久志投手が5安打1失点で完投した。「でも次からは大変だろうなっていうのは読めていましたからね。(オーナーの)三木谷(浩史)さんはえらい喜んでいましたけど、そんなにうまくいくわけがないんでね」。2戦目(3月27日)は0-26の大敗。打線はロッテ・渡辺俊介投手の前に1安打に封じられた。「これが現実だろうなって思いましたね」。
4月15日の日本ハム戦(東京ドーム)から、4月27日のオリックス戦(山形)まで11連敗。球団フロントが山下大輔ヘッドコーチの2軍監督、駒田徳広1軍打撃コーチの2軍打撃コーチへの配置転換を打ち出した。田尾氏は反発した。「『一生懸命、みんな同じ方向を向いてやっているけど、力がないから負けるんです。それをコーチの責任にするのは困る』と言いました。だけど『何かを変えないといけない』とか言って……」。
ここで田尾氏は腹を括った。「山下さんはお金を稼ぐとかの意識じゃなくて、なんとかいいチームを作っていこうということで来てくれた人だし、ユニホームを脱ぐと言うかもしれないと思った。駒田にしてもそう。もし、そうなったら、僕もやめると決めたんです。山下さんには『僕の力が至らなかったから、こういうことになった。僕の責任でもあるので、1人ではやめさせません』と言って、その場合は僕もやめるという話をしました」。
宏子夫人にも「ここでやめなかったらパパじゃないよ」と言われたという。「その次の日、辞表を持って球場に行きました。そしたら(米田)代表が来て『山下さんが2軍監督を引き受けてくれました』って。山下さんは(この人事が)僕の考えじゃないなって思って、考えてくれたんだと思います。それで何とか続いたんです」。開幕から1か月での辞任がギリギリで回避。いきなり、そんなスタートだった。8月に2度目11連敗…島田球団社長の言葉に「それ、おかしいだろ」
4月に5勝19敗、5月に7勝18敗、6月は8勝14敗と、他球団との力の差がありありの結果が続いた。7月は10勝9敗1分とひとつ勝ち越した。それでも「まぁ、あそこは何とかうまくいったんですけど、ベテランが多いので夏場は無理だろうと思っていましたよ」。悲しいかな予想通り、8月は3勝21敗と大きく負け越した。8月9日のオリックス戦(スカイマーク)から8月23日のオリックス戦(フルスタ宮城)まではシーズン2度目の11連敗を喫した。
この時にもまた一悶着あった。「(球団フロントから)次のゲームも負けたら休養しろと言われた。球団の方針だから『わかりました』と言ったんですけど『じゃあ勝ったらどうするのか』と聞いたら『今まで通りやってほしい』というから『そんな薄っぺらいことしか考えられないのか』って話をしたんです」。納得いかない田尾氏は三木谷オーナーに電話も入れたという。
「オーナーは電話に出られなかったので、留守電に入れて家に帰ったら、島田(亨)球団社長から電話があって『休養の意味を取り違えていませんか。2、3日休養してほしいという意味合いの休養です』って言うから『それ、おかしいだろ』って言ったんですよ。何かそういうその場繕いが多すぎて、僕らの考えとちょっと違った。やっぱり野球人というものを全くわかっていないなって思いましたね」。
8月24日のオリックス戦(フルスタ宮城)に楽天は4-1で勝利。連敗が11でストップし、田尾監督の休養はそれで本当になくなった。だが、その後、球団との溝も深まっていき「そのうちに1年で解雇という形になったんです」という。いろんな経緯があったようで「(元ヤクルト、西武監督の)広岡(達朗)さんをGMに呼んで、そうなれば僕が2年目もやる予定だったんですが、その後、広岡さんの話が根本的になくなって、僕の2年目もご破算になった」とも……。
もともと田尾氏は「僕はオーナーがやれと言っても、違うと思ったら、やりません。それが嫌だったら早くクビにした方がいいですよって話は(球団フロントに)していたんですよ」と言うが、3年契約だから、当然3年計画でチーム作りを考えていた。「1年目は与えられた戦力でやるしかないので、オフにどうなるか。自分の中で計算したものがいろいろあったので、それを実現できずに終わったのはちょっと残念でしたね」と口にした。
「まだシーズン中でしたけど、(ソフトバンク監督の)王さんや(ロッテ監督の)バレンタインに『来季に向けて補強したいんで、この選手を何とかなりませんか』って話もずっとしていました。かなり協力的で、僕が2年目をやっていたら、何人も楽天に来てもらえるだろうって思っていたんですけど、それも全部なくなったんですよね」。3年契約のはずが、まだ土台すらできていない段階の1年で終了。田尾氏にとっては、志半ばで終わった形になった。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2024年05月05日 06:40
◆ 「それを打ち返したのが素晴らしい」投打でDeNAキラーぶりを発揮!
5月初白星を狙う広島は4日、本拠地でDeNAと対戦し4−1で勝利した。広島先発・森下暢仁は、2回に味方の失策も絡み先制を許すも、その後は6回2/3まで無安打投球を続けた。7回を投げ切った直後の攻撃で、9番森下は一死走者なしから安打で出塁。1番秋山翔吾も安打で続き、2番菊池涼介が四球を選び一死満塁と好機を作る。3番野間峻祥の二ゴロの間に三塁走者・森下が生還し同点に追いつくと、4番代打・松山竜平が勝ち越しの3ランを放ち、これが決勝弾となった。
今季3勝目を挙げた森下は、打撃でも自身2度目の猛打賞と投打でチームの勝利に貢献。特にDeNAに対しては、通算成績8勝3敗・打率.342を誇るキラーぶりをこの日も遺憾なく発揮した。森下の大車輪の活躍には、4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも絶賛の声が寄せられた。
斎藤雅樹氏は森下の打席について「0点だったので何とか自分で打つ気満々だった」と分析すると、田尾安志氏は「投手も森下に対して内角を攻めてきている。普通打者が投手だったら外角中心に投げてくるのが礼儀なんだけど、森下には内角で勝負に行っている。それを打ち返した森下は素晴らしい」と野手顔負けの打撃を見せた森下に称賛を送った。
森下の投球についても斎藤氏は「いつも必ず7回1・2失点くらいで投げてくれる。防御率も1.37。先発でこれだけの成績は素晴らしい」と高評価だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月05日 06:30
◆ 13試合連続無失点の鈴木昭汰にも言及
ロッテは4日、ソトが均衡を破る決勝2ランを放ち楽天に2−0で勝利した。
2024年05月05日 06:20
◆ 解説陣からも絶賛の嵐
西武は4日、ソフトバンクとの試合(ベルーナドーム)で、延長10回に外崎修汰がサヨナラ打を放ち劇的勝利。先発の今井達也は7回3失点と粘りの投球を見せ、勝利に貢献した。
帽子から大きくはみ出るロン毛ヘアーから、バッサリと髪を切りニューヘアーでマウンドに上がった今井は初回に内野ゴロの間に先制点を献上すると、4回には三森大貴の適時打、7回には柳田悠岐の犠飛で3点を失った。だがその裏に味方が勝ち越し。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りたが、リリーフ陣が同点を許し3勝目とはならなかった。
勝ち星は逃したものの、今季はここまで防御率1.29と圧巻の投球を見せている今井について4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の斎藤雅樹氏は「髪が長くても短くてもどちらでもいい男ですね。今井は毎登板、安定したピッチングをしてくれますし、なにより長いイニングを投げてくれるので素晴らしいピッチャーですし、チームとしても助かりますよね」とニューヘアーに触れつつ今井の投球を高評価した。
また同番組に出演した解説者の田尾安志氏は「防御率が1.29ですからね。先発でこの数字は凄いことですよ。抑えでも防御率1.29は凄いですけど、先発ピッチャーはだいたい点を取られるまで投げるのが仕事なので、自然と防御率は高くなるんですよ。それでこの数字と言うのは、もう本当に凄いです」とこちらも快投を続ける右腕を大絶賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月05日 06:10
◆ 復調の兆しか
日本ハムは4日、オリックスとの試合(京セラD大阪)に1−3と敗戦。再三ランナーを出しながら決定打を欠いた打線だったが、レイエスが来日初の3安打猛打賞をマークするなど活躍が光った。
「3番・指名打者」でスタメン出場したレイエスは初回の第1打席に左安を放つと、4回の第2打席にも左安、さらに6回の第3打席にはライトへの二塁打を放ち3安打を記録。打率1割台と苦しんでいたレイエスだったが、復調の兆しを見せた。
来日初の猛打賞をマークしたレイエスについて、4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の田尾安志氏は「日本ハムは今季、外国人選手に大きな期待をしていますからね、これくらいやってもらわないと困りますよね。私は今季の日本ハムを上位予想してますので、頑張ってもらいたいですね」とコメント。
また同番組に出演した解説者の斎藤雅樹氏は「1、2打席ともにインサイドへのツーシームを上手くレフト方向に、詰まり気味ではありましたけど上手く打ち返してましたよね。3打席目は外の球を右中間方向に上手く打ってるので、右にも左にも広角に打てているのは非常に良いことだと思いますし、打撃にも幅ができますよね」広角に打ち分けたレイエスの打撃を高評価した。
首位・ソフトバンクを2.5差で追う2位・日本ハム。メジャー通算108本塁打を誇る助っ人の活躍がリーグ制覇へのカギを握っているかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月05日 06:00
「広島4−1DeNA」(4日、マツダスタジアム)
“二刀流”での活躍劇じゃ〜!!広島の森下暢仁投手(26)が7回2安打1失点(自責なし)の快投で、自身初の開幕3連勝を飾った。打っては猛打賞で貧打に苦しむ打線をけん引。七回の安打は逆転劇の口火を切る一打となった。チームの連敗が2で止まり、最下位脱出となった勝利に、満員のマツダスタジアムは大盛り上がりの一日となった。
グラウンドは森下の庭と化した。投げては七回2死まで無安打の快投。打ってはチーム唯一の3安打で、自身2度目の猛打賞を記録した。抜群の野球センスを遺憾なく発揮し、「とにかくチームが勝てばいいなと思ってマウンドに上がっているので、本当に勝てて良かったです」と涼しい顔で汗を拭った。
得点力不足にあえぐ打線に“刺激”を入れ続けた。二回2死の1打席目は粘った末に9球目を捉えて左翼への二塁打とし、四回2死の2打席目では左前打。「3打席目はさすがにちょっと打てないだろうと思っていました(笑)」。そんな予感をよそに、1点を追う七回1死でも左前打を放つと、塁上で右拳を握って気持ちを表に出した。
そこから野間の併殺崩れの間に、チーム全体で21イニングぶりの得点となる同点の生還を果たし、次打者の代打・松山が決勝の勝ち越し3ランを放った。ベンチで大興奮の森下も、値千金の一打を放ったベテランの頭をポンポンとたたいて熱い抱擁。お立ち台では「気付いたらスタンドに入っていた。松山さんをたたける時が来るんだなと思って、ベンチ前でたたかせてもらいました」と笑顔を見せた。
本業の投球では二回に野手の2失策が絡んで先制点を与えるも、最少失点で投げ進めた。直球は最速150キロを記録し、得意のカットボールも切れ味抜群。自らのバットでも好機を演出しながら、自身初の開幕3連勝を飾り「我慢していたら点が入るだろうなと思って、粘り強く投げられた。そこが良かったと思います」と胸を張った。
この活躍劇には新井監督も「いやもう素晴らしいピッチングでしたね。本当によく頑張ったと思います」と絶賛。打撃についても「元々バッティングが良いピッチャーなんですけど、3本打つというのは、こっちも想定外でした」とうれしい誤算を明かした。
右人さし指にマメができた影響での降板となったものの、「大丈夫だと思う。また次に向けて良い準備ができれば」と強調。これでチームは最下位も脱出し、借金完済に再び王手をかけた。“二刀流”の活躍を見せた森下に引っ張られ、コイが5月戦線で上位へと昇っていく。
◆森下が自身2度目の猛打賞 森下の3安打猛打賞は2022年3月26日・DeNA戦以来、2度目。なお、今季打撃成績は9打数4安打で打率.444となった。