2021年08月05日 05:02
セ・パ両リーグが東京五輪開催中に行う「2021プロ野球エキシビションマッチ」は4日、6試合が行われ、阪神は京セラドームでオリックスに3−8で敗れた。原口文仁捕手(29)が七回に代打3ラン。今季1号をマークした。◇ガコンという衝撃音がドームに響いた。代打・原口が放った打球は左翼席最前列の看板を直撃する3ラン。一時逆転となる今季1号を放ち、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。 「追い込まれた中で変化球をファウルして、その中でしっかり直球にいい反応ができて、いいスイングができたというのは、すごく今後にいいものが出てくるかな」0―2の七回。無死一、二塁で糸井の代打として登場した。右腕・漆原から粘って8球目。149キロ直球を捉えた。36試合に出場した今季はここまで本塁打はないが、エキシビションマッチで1号が飛び出した。「(試合の)状況の中でいいものが出たので、今後も自分の役割と、いい打撃をできるように準備していきたい」今季前半戦も切り札として起用され、代打で打率・300(30打数9安打)を残す。6月8日の日本ハム戦(札幌ドーム)では決勝の適時二塁打を放ったが、虎の代打陣全体としては打率・205(セ・リーグ3位。1位はヤクルトの・247)。決定力を兼ね備える原口の活躍に今後、頼るところは多い。だからこそ、矢野監督は「ここぞというときは、右、左関係なくいってもらう打者。頑張ってもらわないと」とハッパをかけた。「出る場面で結果を出し続けることが、チームのためになる。そこの準備をしっかりして結果で応えられるようにやっていきたい」と原口が力を込める。16年ぶりのリーグ優勝、そして、日本一に導く。(菊地峻太朗)
2024年05月07日 08:46
自身8度目、ナ・リーグでは初の週間MVPを受賞した
■ドジャース ー マーリンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地で行われるマーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場する。打撃絶好調で4月29日(同30日)から5月5日(同6日)期間の週間MVPを受賞したことがこの日発表されたが、デーブ・ロバーツ監督が要因を明かした。
大谷は同期間で5試合に出場。打率.524(21打数11安打)、3本塁打、7打点、出塁率.583、長打率.952、OPS1.536という活躍だった。週間MVPの受賞はエンゼルス時代の昨年7月30日(同31日)以来、自身8度目。ナ・リーグでは初受賞となった。
これまでと比べてどこが良くなったのか。ロバーツ監督は「先週1週間はストライクゾーンをコントロールできていた。彼に有利な球がかなり来た。彼とは(自分に有利な)球を投げてもらうようにすることについて話した。平行カウントあたりでのゾーン低めやボール球、または内角球をかなり見送っていて、まずまずのカウントに持ち込み、打ちやすい球を得ている。打ちやすい球をもらうという点でいい仕事をしている」と説明した。
4月30日(同5月1日)のダイヤモンドバックス戦では1試合3三振を喫したが「あれは(大谷にしてみたら)例外だったのだと思う。あの日は9連戦の最後に近かった。あれは忘れていいようなものだ」と問題なしを強調した。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 08:20
大谷の今季10号は打球速度110.6マイルを計測した
■ドジャース 5ー1 ブレーブス(日本時間6日・ロサンゼルス)
異次元の打撃に米メディアも唖然としている。ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたブレーブス戦で今季初の1試合2本塁打を放った。5日(同6日)時点で打率.365をはじめ実に“9冠”に君臨。もちろんスタッツの数字も凄まじいが、打球速度でもまた圧倒的な成績を残している。
この日の8回、大谷は今季10号となる一発をセンター左に叩き込んだ。打球速度110.6マイル(約178キロ)、角度26度、飛距離464フィート(約141メートル)は今季最長となった。すると、米国でスポーツデータを提供する「コーディファイ・ベースボール」は、X(旧ツイッター)に今年のドジャースの打球速度ランキングを投稿。110.0マイル以上、トップ18を顔写真付きで紹介した。
何と1位から9位まで並ぶのは、すべて大谷の“顔”。大谷以外の選手が初めて登場するのは、10位のテオスカー・ヘルナンデス外野手からで、トップ18には他にジェームズ・アウトマン外野手(11位、14位)とエンリケ・ヘルナンデス外野手(12位)となっている。
この投稿を見た日米のファンも驚きを隠せない様子。「オオタニはちょっと違う」「ユニコーン」「大谷オセロみたくなってる(泣き笑いの絵文字)」「間違い探しみたいになっとる」と目を丸くしていた。
今季のメジャー最速の打球速度もまた大谷。4月27日(同28日)の敵地・ブルージェイズ戦で菊池雄星投手から放ったシングルヒットが、初速119.2マイル(約191.8キロ)を計測した。打球速度が高いほど打球は守備の間を抜けやすく、さらに角度がつくことで本塁打になりやすいことがデータで判明している。メジャー屈指の打球速度を誇るからこそ、好成績を収めることができる一因とも言えそうだ。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 08:19
米スポーツ局のインタビューにベッツと登場、投球には「恋しさある」
ドジャースの大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地で行われるマーリンズ戦前に、ムーキー・ベッツ内野手とともに米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「MLBトゥナイト」のインタビューに応じた。
「最強の選手は誰か、ベッツやフリーマンと切磋琢磨し合っていますか?」」との質問を受けると「まだ1か月くらいなので、僕個人としてはかなり印象的な活躍を僕自身の励みにしています。ほぼ間違いなくムーキーが出塁している状況が続いているので、比較的自分にポジティブな感じで打席に立てているのが大きいかなと思います」と隣に立つ元ア・リーグMVPに感謝した。
さらに「投球が恋しいか」と聞かれると「恋しさもありながらも、ピッチングの日って緊張するので、緊張感が恋しいのともう少し打者に集中してみたいという気持ちもあります」と笑顔を見せた。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 08:10
どこを見ているのかわからない大谷と、目を瞑ってしまっているグラスノー
■ドジャース 5ー1 ブレーブス(日本時間6日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手とタイラー・グラスノー投手の、ファンは見ることのできない舞台裏に注目が集まっている。
2024年05月07日 08:00
「ウエスタン、広島(降雨中止)阪神」(6日、由宇球場)
広島のドラフト1位・常広羽也斗投手(22)=青学大=が7日のウエスタン・阪神戦(由宇)にスライド登板し、実戦デビューする。先発予定だった6日の同戦は雨天中止。待ちに待ったマウンドへ向け、「相手の打者としっかり勝負することを意識したい」と意気込んだ。
デビュー戦はいきなり難しい条件となったが、動じることはない。スライド登板は大学時代に何度も経験済み。「なんとも思わないので、このまま普通にいきたいです」と涼しい顔だ。
想定外の出来事はシーズンを戦う上で避けては通れない。今後の長いプロ野球人生を見据えて「あまり決まった調整方法を持っていない。臨機応変にというか、環境に左右されない強さも必要」と心強い。
調整のペースが上がらず、春季キャンプ終了後から3軍で調整を続けてきたが、4月17日に初のシート打撃に登板。同26日にはマツダスタジアムで3度目のシート打撃登板に臨み、最速151キロを計測するなど一歩ずつ歩みを進めてきた。
この日は大野練習場でキャッチボールやダッシュなどを行い、汗を流した。プロ入り後初めてファンが見守る中での投球となるが、「そのへんはあまり関係ない。どういう投球をしたいか、どういう課題が見つかるのかに集中したい」と常広。高い適応力を見せ、収穫のあるマウンドにする。
2024年05月07日 07:40
パドレスのスアレス、13試合に登板して1勝0敗10セーブ、防御率0.66の成績
パドレスのロベルト・スアレス投手が、ナ・リーグ最強の守護神と言っても過言ではない成績を残している。ここまで13試合に登板して1勝0敗10セーブ、防御率0.66。セーブ機会の失敗なしで、11セーブでリーグ1位のライアン・ヘルズリー(カージナルス)とは1差。日米でのタイトル獲得も視野に入れる。
メジャー3年目の今季、守護神の地位を実力で掴み取った。オープン戦の時点ではクローザーを固定されていなかったが、松井裕樹投手らとの争いを制した。元々、球種は少なくフォーシームとシンカーの直球とチェンジアップのみ。4月3日から22日(同4日から23日)にかけ、79球連続で“速球”を投じて圧倒した。
マイナーリーグでの経験もなかった苦労人。メキシカンリーグからソフトバンクを経て2020年に阪神に加入すると、守護神として2年連続で最多セーブに輝いた。2021年オフにパドレスに移籍し、2022年オフには5年4600万ドル(約70億4000万円)で契約延長。無名だった右腕が、アメリカンドリームを掴んだ。
メジャーでも無双状態のかつての守護神に日本のファンも反応。SNS上では「レベル違う」「変化球の握り方忘れたのか?」「真っすぐだけでゴリ押すようになったバケモノ」「ストレート縛りしてる大偉人」「ストレートしか投げずにこれやからな、意味不明」「スアちゃんえぐいわ」との声があがっている。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 07:30
◆ 復帰初戦でチームを救う逆転3ラン
筒香嘉智が横浜スタジアムに1673日ぶりに帰ってきた。19年のCS以来の慣れ親しんだグラウンド、そしてかつての定位置だったレフトへ向かう背番号25に、ベイスターズファンの大きな声援が送られた。
出場選手登録されて即、“6番・レフト"でスタメンに名を連ねた筒香は、第1打席となった2回、1アウト2塁からヤクルト先発の石川雅規と対峙し、5球を全て見送りフォアボールで出塁。チャンスを広げることに成功すると、その後京田陽太の犠牲フライで一時逆転のホームを踏んだ。
第2打席も1アウト2塁のチャンスで出番が回ってくると、この日9球目を初めてスイング。いい感じで捉えた打球だったがひと伸び足りず、白球はセンター・西川遥輝のグラブに収まった。
2点差に開いた7回、1アウトランナーなしからこの日3回目の打席に入ると、ヤクルト3番手の星知弥の高めの150キロストレートを左中間フェンスに弾き返し悠々とセカンドへ。スタジアムのボルテージが一気に上がる中、続く伊藤光は三遊間を抜き、さらに代打の大和に期待が集まったが、残念ながらサードゴロで筒香が本塁でアウトとなり、反撃ムードも萎んでしまった。
しかしクライマックスはここからだった。再び2点ビハインド、2アウト1-2塁とホームランで逆転の場面で打席に入った筒香は、エスパーダの投じた初球のストレートを狙いすましたように振り抜くと、打球は右中間スタンドへ吸い込まれていった。千両役者はベンチに向かってひと吠えすると、一塁を回ってもガッツポーズ。痛快な一打で逆転勝ちを収め、ベイファンの熱気は試合後も色濃く残っていた。
試合後筒香は「ファンの皆様の前で、このベイスターズのユニフォームを着てプレーできて、感謝の気持ちでいっぱいです」とまずお礼。決勝の一打には「前の宮崎さんがフォアボールで出塁してくれましたので、まだ点差もありましたし、強い打球を心がけていました」と冷静に振り返った。久しぶりの古巣には「ベンチにも活気があって、みんなが試合に集中してると思いますし、 どんどん、どんどん強くなっていくチームだと思います」と太鼓判を押し「今日は今日で、また明後日に向けていい準備をしたいと思います」と気を引き締めていた。
三浦監督も「やってくれましたね。さすがです。やっぱり独特のオーラというか、打席での雰囲気というかね、もう球場全体の、ファンの方の期待感というものを、しっかりと結果で応えてくれましたね」と絶賛。
久々の一軍ながら「今日の結果ももちろんそうですけども、打席での存在感っていうかね、雰囲気がね、ベンチから25番を見ていると、ほんとにどっしりしてる」と感心し「その中でボールを見ながらね、無理に強引なところもなく、しっかりと打つべきボールを待って。最後の打席なんて、本当に1発で仕留めたっていうところが、さすが筒香だなと思いました」と脱帽していた。
復帰初戦でチームを救ってみせた筒香嘉智。存在感で、そして結果で、愛する横浜を高みに導く。
写真・取材・文 / 萩原孝弘
2024年05月07日 07:20
元阪神のジョンソン…ブレーブスは「日本語を話せる人がいない」
日本を離れてから5年が経っても、一度宿った猛虎魂が消えることはなかった。
2024年05月07日 07:10
藤田宗一氏は1997年ドラフト3位でロッテ入団…エースに浴びた洗礼
元ロッテ、巨人、ソフトバンクでリリーフ一筋600試合に登板したサウスポー、藤田宗一氏は、西濃運輸(岐阜県大垣市)から1997年ドラフト3位でロッテに入団した。京都府出身で少年時代は地元・関西の阪神ファン。進学した島原中央高校は長崎県、社会人も東海地区だったこともあり、千葉を本拠とするロッテについては「ほとんど何も知らなかった」という。
1997年11月21日、ドラフト3位指名を受けた晴れの記者会見の直後。藤田氏は林教雄監督に怒られた。「お前が通用するか、まだわからんだろう」。25歳にしてプロ入りできる喜びが溢れ過ぎて、報道陣に「僕は打たれません。バッターを100%抑える自信があります」と豪語したからだ。まだプロの世界で1球も投げてないにも関わらず、思わず“本音”がこぼれ出た。
藤田氏は苦笑いで懐かしむ。「100%って言っちゃいましたからね。ボロカスにたしなめられました」。ある意味イケイケ、若気の至り。でも確信には根拠があった。当時の社会人は金属バットを使った。加えて五輪などの国際大会ではプロの参加はまだなく、社会人の選手が主役を張った。高いレベルに揉まれつつ、結果を残してきた自負があった。
「金属バットだと、芯を外しても持っていかれる。だからピュッというボールのキレでフライを打ち上げさせたり、ボールをちょっと動かして詰まらせたり。バットの先よりは根っこに投球が行った方が打たれないんです」。精緻な技術を体得したサウスポーにとって、プロが相手でも木製バットならと考えると、怖くなかった。
ところが、ルーキーイヤーのキャンプは“恐怖”を感じるスタートとなった。
第1次キャンプは米アリゾナ州ピオリア。ロッテで顔がわかる選手は2人しかいなかった。まずは「ジョニー」の愛称で呼ばれた黒木知宏投手(現ロッテ投手コーチ)。同じ東海地区の社会人・新王子製紙春日井(現王子)出身で、1つ年下ながら先にプロ入りしていた。「アイツが18歳の時から知ってます。対戦もしていたので、話したこともあった。黒木の方から『藤田さーん』って駆け寄って来てくれました」。
もう1人は、エース小宮山悟投手(現早大監督)。ただし「コミさんは、名前は知ってはいたんですけど……。サングラスをかけたピッチャーやったな、くらいでした」。顔というより、トレードマークの風貌の印象が強かった。
そのエースから大目玉を食らった。投内連係の練習で、シフトのサインを出し間違えた。サインの複雑さに戸惑っていた。「サイン、ちゃんと覚えとんのかー」の怒声が響く。怖い物知らずの藤田氏も、さすがに「ハイーッ、すいません」と縮み上がった。チームも好調も「観客が増えない」…投球練習中に「人が数えられた」
プロの環境に徐々に慣れて迎えた開幕。藤田氏はドラフト会見での宣言通りの活躍を披露した。4月4日の近鉄戦で初の1軍マウンドを踏むと、1週間後の西武戦には初セーブ。5月4日の西武戦では初白星も手にした。「順調な滑り出しでしたね。自信があったんで」。強心臓は少しも揺らいでいなかった。
本拠地・千葉マリン(現呼称はZOZOマリン)特有の強烈な風にも、揺るがなかった。「僕は投げやすく、気にならなかったです。逆にうまいこと利用しました。風に乗せたり、抵抗を使えばいい。ガーッと力んで投げなくても、スピンもかかるし、スッと曲がる。すぐに、わかりましたよ」。“名物”の特徴を早々とつかみ、自らの味方に付けた。
チームも好調な船出だった。4月は11勝5敗と首位通過。そんな中、藤田氏は入団前に抱いていたロッテの印象を思い出していた。
「昔はテレビの『珍プレー好プレー』の番組とかでしか、ロッテを見たことがなかった。当時のロッテのホームは川崎球場だったのですが、人が少ないというイメージしかなかったんです」
実際に入団してみて、本拠地での投球練習中に試した。「観客席を見て1人、2人、3人……と。数えられるんですよ。『あー、これがホンマのロッテなんや。千葉マリンになってもこれなんや』と感じていました。勝ってもお客さんが増えなかったですね」。
現在はCS放送やインターネット配信などを通して、どの球団もファンとチームの距離が接近した。パ・リーグの人気が、セに比べるとまだまだ苦しかった時代があった。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年05月07日 07:00
◆ 「ストレート系を真ん中近辺に投げ込む失投は……」
オリックスは6日、敵地での楽天戦に4−2で快勝。「5番・一塁」でスタメン出場したレアンドロ・セデーニョは先制本塁打を含む4打数1安打3打点の活躍だった。
0−0の同点で迎えた3回、一死から失策と安打などで二死二・三塁とこの試合初めての得点機を創出すると、打席には対楽天戦.385と無類の相性を誇るセデーニョが向かう。
前の打席では併殺に終わっていたセデーニョだったが、ここでは初球の緩いカーブを見送ってから2球目の真ん中高めの148キロ直球を一閃。左翼席に飛び込む6号3点本塁打を放ち、チームに大きな3点の先制点をもたらした。
その後は援護を受けた先発の曽谷龍平が自己最長の7.2回を投げて自責を2点に抑える力投を見せると、9回はマニー・マチャドが締めてオリックスは勝利。4月19日以来となる本塁打を放ったセデーニョについては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも話題になった。
出演した笘篠賢治氏は「ホームラン自体が久しぶりだったんですけどね、得意球団に対する攻撃は良いですよね」と切り出すと、続けて「これからイーグルスは対策を練らないといけませんし、これから暑くなればなるほど外国人選手はグングン上がってきますから。どこまで打ってくれるのか楽しみですよね」と語り、今後ますます状態は上がってくるとの見立てを示した。
また同じく出演した大矢明彦氏は「キャッチャーは真ん中高めに構えているのに……」と相手バッテリーを分析すると、続けて「外国人にストレート系を真ん中近辺に投げ込む失投は絶対にまずい。ボールならボールにする。すごい中途半端で、打たれるとでかいのよね。これはバッテリー反省しないといけない」と捕手仕込みの洞察力を活かしてコメント。悔いの残る場面だったと振り返るとともに、失投を一撃でものにしたセデーニョの打棒を称賛した。
圧倒的な強さでパ・リーグを3連覇したオリックスだが、今季は開幕からここまで4位に沈んでいる。森友哉や西川龍馬などの主力が不振にあえぐ中、打率・本塁打・打点で軒並み好成績を維持するセデーニョの働きは非常に大きい。上位進出へ、今後もセデーニョのバットに注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】曽谷8回途中2失点の力投で楽天戦2勝目!/5月6日:楽天−オリックス戦の試合ハイライト
2024年05月07日 07:00
本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場
■ドジャース ー マーリンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場する。今季初の3戦連発11号に期待がかかる。
前日5日(同6日)の本拠地・ブレーブス戦では初回無死一塁から先制の9号2ランを放ち、第2打席に左前打、第3打席に中前打。さらに8回無死の第4打席では、今季自己最長となる飛距離464フィート(約141.4メートル)の特大弾を放った。今季初の1試合2発と4安打で本塁打はメジャートップに並んだ。
さらに打率も.364でメジャー単独トップに浮上。4月29日(同30日)から5月5日(同6日)の間で21打数11安打で打率.524、3本塁打、7打点、出塁率.583、長打率.952、OPS1.536をマークし、通算8度目、ナ・リーグでは初の週間MVPに輝いた。
マーリンズの先発は24歳のロデリー・ムニョス投手。今季メジャーデビューすると2試合で1勝0敗、防御率2.45をマークしている。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 06:50
◆ らしさ全開の老練な投球を大矢氏が解説
ヤクルトは6日、敵地でのDeNA戦に5−6で敗戦。
2024年05月07日 06:50
田尾安志氏は難病「心アミロイドーシス」と闘いながら評論活動を続ける
中日、西武、阪神で活躍した元外野手で、楽天初代監督も務めた田尾安志氏は現在、国指定の難病「心アミロイドーシス」と闘いながら野球評論家として活動している。加えて自身の公式YouTube「TAO CHANNEL」では古巣の阪神、中日の試合解説動画などを精力的に配信中だ。「心アミロイドーシスには症状を進行させない薬が出ています。早期発見が大事なんです」。病もエネルギーに変えて、野球人生をさらに突き進んでいる。
病気が見つかったのは2022年だったという。「ちょっと左手がしびれるなぁってところから兵庫医大で診てもらった。頸椎とかが悪いのかなと思ってね。検査の結果、頸椎は全然何ともない。それでしびれるのなら心臓関係が多いということで重点的に調べたら心アミロイドーシスではないか、という話になった」。心臓の負担が大きくなっていることを示す数値が異常に高く「今すぐ車椅子でもおかしくないって言われたんです」。
心アミロイドーシスはアミロイドと呼ばれる異常なタンパク質が心臓に沈着する病気。それが重なり、厚くなっていくと、心臓の機能が低下して心不全を引き起こす可能性がある。「以前は、それがわかっても薬がなかったそうです。でも現在は、それ以上、症状を進行させない薬が出ており、早めにわかれば、それで命を落とさずに済む方向になってきた。僕の場合は検査入院の結果、まだ物凄く初期でした」。
2022年5月30日、田尾氏は「TAO CHANNEL」で難病罹患を敢えて公表した。心アミロイドーシスには早期発見が大事であること、以前と違って薬があることなどを広く世の中に知らせるためだった。「このことを知っている人は少ないですよね、周りの人にも伝えた方がいいですよねって先生に話したら『そうしてくれたらありがたい』ということだったのでね、微力ながら、やれることはやらせてもらおうと思ったんです」。
田尾氏は病と闘いながら、評論活動も「TAO CHANNEL」の配信も普通に続けている。毎日、薬を服用することで、数値も悪くなることはなく、ほぼキープされているそうだ。実際、テレビ解説でも、YouTubeでも、病気を患っていることを感じさせないほど元気な姿を見せている。
2020年2月に開設した「TAO CHANNEL」はチャンネル登録者数10万人と大人気だ。「長男が『YouTubeをやったら』って言ってきたのがきっかけです。僕は全くわからなかったんですけど『面白いよ、やり方を教えるから』って言うので始めたんですよ。最初はちょっとしんどいなぁって思っていたんですけど、やっているうちにだんだん面白くなってきました」という。古巣の中日関係者をはじめ、多くの野球仲間に出演してもらっての楽しい番組作りを心掛けている。
試合解説動画も力が入る。「以前より時間ができたので、逆に野球をじっくり見れている。細かく分析したりするので、自分のためにもなっているなと思う。前よりも野球を見るのが楽しくなった。選手の頃はテレビで野球を見ていても、このピッチャー、何か癖がないかなととか、そういう見方をしていたんでね。今は監督目線の見方をすることが多いです」。とにかく、何事にも精力的だ。「勝ったり負けたりするチームの監督をやりたいなあ」
1954年1月8日生まれの70歳。昨年末に1953年(昭和28年)度に出生した元プロ野球選手の親睦団体「プロ野球28会」のイベントが甲子園球場で行われ、田尾氏も参加した。「中畑(清、元巨人)とかメンバーと古稀を祝おうということでやったんですけど、みんな現場復帰する気持ちだけは持っておこうという話になった。なる、ならないは別にして、それくらいの気持ちでないと衰えるよってね」。そして、こう口にした。
「あの楽天での1年間は監督という名前はついているけど、まだ監督までになっていなかった。本当の勝負ができる監督ではなかったのでね。だから、いつも思うのは5割くらい勝ったり負けたりするチームの監督をやりたいなあって。そうすると本当の勝負になる。充実感もあると思う。やり方によってプラスにも働くし、マイナスにもいってしまうから間違わないようにしなきゃいけない。たぶん、そういうふうな気持ちになるのだろうなって思うんですよ」
田尾氏の野球人生には反骨精神が支えになったケースが多い。強豪校から相手にされなかった弱小高校で大阪大会ベスト4に勝ち上がったし、大学では肩を痛めて投手として出場不能になっても、打者ではリーグ戦の首位打者になった。プロでは指揮官に「アンダースロー用の代打要員」と言われて発奮し、新人王に輝いたし、両親と亡き弟に誓う有言実行で3割打者にもなった。さらには球団代表や監督、コーチとも対立しながら結果も出していった……。
現在もまた病気と闘いながら、それをも力に変えている。「今、野球をずっと見ていて、いろんな監督を見ているけど、若い世代の彼らよりも僕の方がやれるんじゃないかなっていうのもありますよ。まぁ、そうやって思っている間は大丈夫でしょうね。この監督はすごいな、ばっかりだったら(評論とかも)やめた方がいいと思う。やっぱり自分だったらこうするな、とか、そういう違う考えがあるから面白いんですよ」。
現役を引退してから33年、楽天監督を終えてから19年の歳月が経過しても、野球人・田尾氏のパワーは底知れない。イチロー氏(マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)が憧れた“円月打法の安打製造機”は、立場を変えても、まだまだ力を蓄えながら、いつも、今も闘っている。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2024年05月07日 06:40
◆ 「本当に横浜劇場というか……」
DeNAは6日、本拠地でのヤクルト戦に6−5で勝利。「6番・左翼」でスタメン出場した筒香嘉智は、逆転本塁打を含む3打数2安打3打点の活躍だった。
1673日ぶりにNPB一軍の舞台に臨んだこの日の筒香。2回に迎えた注目の第1打席では冷静に球を見極めて四球で出塁すると、凡退を挟んで7回の第3打席では一死走者無しから外角高めの直球をはじき返しフェンス直撃の二塁打でチャンスメークに躍動する。
そして迎えた8回裏、佐野恵太の適時打で2点差に迫りなおも二死一・二塁の場面だった。一打逆転の場面で打席に立った筒香は、エスパーダの投じた初球を鋭く振り抜くと打球はグングンと伸びてそのまま右翼席へ。昇格即スタメンで放った1発は、日本に横浜の主砲の帰還を印象付ける逆転3点本塁打となった。
その後は9回を森原康平が締めて逆転勝利を飾ったDeNA。同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は「8回に筒香まで回ったらって始まった時に思ってたんだけど……」と逆転本塁打について切り出すと、「回してくれたんですよね。フォアボールでね。あれがすごく嬉しくて……筒香にとって印象深いホームランですよ」と語り、筒香はもちろん、四球で繋いだ宮粼敏郎の渋い働きも称賛した。
同じく出演した笘篠賢治氏も「本当に横浜劇場というか、何度見ても鳥肌が立つバッティングですよね」と同場面を称えると、続けて「メジャーに挑戦して、どちらかと言うとみんな帰ってくると体に近いポイントで捉える印象なんですけど、(筒香は)前で捉えていますよね」と打撃技術を解説。
帰国後の短い期間で日本仕様のスイングに戻した主砲の技術力を分析し、同場面での一発のすごみを違った角度から指摘した。
筒香の活躍でセ・リーグ同率2位に浮上したDeNAは、7日を挟んで本拠地で首位の阪神との3連戦を控えており、まだまだ気が抜けない試合が続く。強力打線に欠けていた“左の長距離砲”という最後の1ピースを埋めた筒香は、5年ぶりの日本球界でどこまで数字を積み上げていくのか。
大矢氏は最後に「横浜に帰ってきてくれてよかったよね」とかみしめるようにコメントして締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】横浜に輝く大砲の一撃!2位浮上!/5月6日:DeNA‐ヤクルト戦の試合ハイライト
2024年05月07日 06:30
◆ 「良く調整しましたよね」
ロッテは6日、西武戦との試合(ZOZOマリン)に8−1と快勝。種市篤暉が7回を無失点に抑え今季2勝目を挙げた。
種市は初回、先頭の金子侑司に二塁打を浴びるも、後続を打ち取り無失点で切り抜けると、その裏にソトの2ランで援護点をもらう。3回以降もストレート、落差の大きいフォークで西武打線をねじ伏せ、スコアボードに0を並べていく。
種市は7回111球、3安打6奪三振、無失点と見事な投球を見せ2勝目をマーク。また「単純に流れを変えたかった」と、この試合では自主トレを一緒に行ったことのあるメッツ・千賀滉大のグローブを使いマウンドへ上がっていた。
種市の投球について、6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の大矢明彦氏は「相変わらずフォークが良いですね。安定したピッチングでしたし、『2点・3点の援護があれば勝てますよ』くらいの落ち着きが見てとれましたね。この試合では自分の力を充分に発揮できたと思います」と高評価した。
また同番組に出演した笘篠賢治氏は「前回は四球が7個あって内容が悪かったんですよ。そういった中でこの試合ではコントロールが非常に良かったですし、腕も良く振れていました。風の強い中での登板でしたけど、良く調整しましたよね」と前回登板で課題だったコントロール面を評価した。
最後に、他の選手のグローブを使用してプレーすることについて大矢明彦氏は「私は他の人のは使ったことないですね。人それぞれ自分の型がありますからね。でも種市は千賀からもらったグローブをずっと大事にしていて、本人も気に入ってたんでしょうね」とコメントした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』