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2021年06月20日 23:49
<全米オープン 最終日◇20日◇トリーパインズGCサウスC(米カリフォルニア州)◇7652ヤード・パー71>
海外メジャーの「全米オープン」は最終日のプレーがスタート。注目の松山英樹は出だしの1番をパーとして、コースへと飛び出した。
初日の好スタートから徐々に順位を落としていく苦しい展開。トータル6オーバー・54位タイからどこまで伸ばすか。
3日目を終えてトータル3オーバーの星野陸也はこのあと日本時間午前1時37分にティオフ。上位進出を目指す。
トータル5アンダーの首位タイにルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)、マッケンジー・ヒューズ(カナダ)、ラッセル・ヘンリー(米国)の3人。2打差の4位タイにローリー・マキロイ(北アイルランド)、ブライソン・デシャンボー(米国)が続く。
2024年05月03日 18:10
女子ゴルフの国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパス杯(読売新聞社など後援)は3日、茨城県の茨城GC東(パー72)で第2ラウンドが行われ、首位と4打差の14位から出た菅沼菜々が6バーディー、1ボギーとスコアを五つ伸ばし、通算6アンダーで首位に立った。
1打差の2位は佐久間朱莉とイ・イェウォン、ペ・ソンウ(ともに韓国)。山下美夢有は3アンダーで8位。竹田麗央、桜井心那は2アンダーで10位。古江彩佳は5オーバーで予選落ちした。
2024年05月03日 18:05
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
快晴の下、白熱の予選ラウンドが終了した。ツアー2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が4打差14位で出て、硬い高速グリーンを攻略して6バーディー、1ボギーのベストスコア67をマーク。通算6アンダーで単独首位に浮上した。初日を単独首位発進して初優勝を狙う佐久間朱莉(しゅり)、昨年の韓国ツアー賞金女王のイ・イェウォン(韓国)、通算2勝のペ・ソンウ(韓国)が1打差の2位に並んだ。
メジャー初Vを目指す森田遥、初優勝を狙う金沢志奈が4アンダーの5位。22年大会覇者の山下美夢有(みゆう)、18年大会を制した申ジエ(韓国)、ウー・チャイェン(台湾)が8位。通算4勝の桜井心那、ツアー11人目のメジャー3冠に挑む原英莉花、今季2勝の竹田麗央、ツアー1勝の河本結、通算2勝の川崎春花が2アンダーの10位で続く。
悲願のメジャー制覇に挑む上田桃子、米ツアーから帰国参戦中の勝みなみ、通算20勝の鈴木愛は3オーバーの42位。アン・シネ(韓国)は4オーバーの52位で決勝ラウンドへ進んだ。
一方で、米ツアーが主戦場で世界ランク23位の古江彩佳、永久シード保持者の不動裕理は5オーバーの66位で予選落ち。前週初優勝した天本ハルカ、小祝さくら、横峯さくらは6オーバーの80位。米ツアーから帰国参戦した21年大会覇者の西村優菜は、8オーバーの98位でいずれも決勝ラウンドには進めなかった。
2024年05月03日 17:58
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
2022年大会覇者の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が25位から出て5バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーでホールアウト時点で、首位と3打差の暫定8位に浮上した。
1番でバーディー発進すると4番、5番で連続バーディーを奪い、2つ伸ばして折り返した。後半には14番でバンカーショットを30センチにつけて、流れを切らさなかった。「アンダーパーで回れたのは、明日にもつながると思う」と80点の自己評価をつけた。
2年前のこの大会(西コース)では初日に「64」のビッグスコアをマークして完全優勝。JLPGAツアー選手権リコー杯(22、23年)に続く、22歳277日でメジャー4勝目なら、畑岡奈紗に次ぐ年少2位の記録となる。今季初優勝を目指す残り2日間へ「明日以降も落ち着いてプレーできたら。しっかりマネジメントして、パー5で取れたら」と気を引き締め直していた。
2024年05月03日 17:48
男子ゴルフのメジャー第3戦となる全米オープン選手権(6月13日開幕、ノースカロライナ州)を主催する全米ゴルフ協会は2日、優勝3度のタイガー・ウッズ(米)が4年ぶりに出場すると発表した。
2024年05月03日 17:25
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
21年大会覇者で米ツアーから帰国参戦の西村優菜(スターツ)は37位で出て1バーディー、8ボギーの79をたたき、通算8オーバーの暫定97位で予選落ちが確実となった。また、同じく米ツアーを主戦場とする古江彩佳(富士通)は71位から出て1バーディー、3ボギーの74と巻き返しはならず、5オーバーの暫定66位。予選通過ラインの60位タイの圏外でホールアウトした。
米ツアー参戦2年目の勝みなみ(明治安田)は37位からスタートし、2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの74と落としたが、3オーバーの暫定42位で予選通過が確実となった。
2024年05月03日 17:24
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(2日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
14位で出たツアー通算2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が6バーディー、67をマークし、通算6アンダーで単独首位に浮上した。最終18番で「無心で打った」という8メートルのバーディーパットをねじ込み、大歓声を浴びた。「去年、自分の調子が良くて最終日優勝争いをしているときに、あんな感じでたくさん応援をいただいていた。それを思い出した」。極上のスマイルでファンの声援に応じた。
昨季2勝を挙げて迎えた今季だが、前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷した。オフの2月に右膝を痛めたことが原因だった。ダウンスイングで右膝が回らずに前に出て、体が開いてしまっていた。「けがをしてからスイングがずれていたけど、だんだん自分の思うようなショットができるようになった」と前週から徐々に復調。手応えとともに乗り込んだ茨城で、今季初の60台を記録した。
“自称アイドル”を公言する菅沼の元に、SNSを通じて批判的なコメントが届くことも多い。「テレビに出たりオフにイベントに出たりで、練習をしていないんじゃないか、遊んでいるからだめなんじゃないかって言われた。でも、オフもしっかり練習していた。そう思われるのはいいけど、直接コメントを書かれことは、全く傷つかないというわけではない」。今年4月にSNSのコメント欄を封鎖した。熱心なファンは多い。「応援してくれる人」のために、強い気持ちで頑張ることができる。
コースでは常に見られていることを意識している。この日のポニーテールの毛先は両巻きカール。朝、5分で仕上げたものだ。この日は1万人を越えるギャラリーが詰めかけるなど今季最初のメジャー大会には、週末はより大勢の観客が訪れることが予想される。「たくさんの方に来ていただいた方が燃えるし、楽しい。ゴールデンウィークなので、たくさんの方にいいプレーを届けられるように頑張りたいです」と愛嬌たっぷりに言った。
2024年05月03日 16:58
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(3日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
17位からスタートした25歳の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)が5連続を含む10バーディー、1ボギーの61で回り、通算10アンダーで首位に浮上した。ツアー初優勝を目指し、残り2日間を戦う。
2打差の2位に、河本力(大和証券)、小木曽喬(フロンティアの介護)、ニュージーランドのマイケル・ヘンドリー(アクシネット)が続く。
第1日に2打差の3位と好発進した石川遼(CASIO)は1バーディー、4ボギーの73とスコアを落とし、通算1アンダーで23位に後退した。
生源寺は昨季、下部のABEMAツアーで同ツアー史上最高額の1125万3106円を稼ぎ、賞金王に輝いた。今季はレギュラーツアー開幕戦の東建ホームメートカップで自己最高の2位。好調の25歳は、初出場の今大会でも好プレーを連発した。2番パー5で第3打のアプローチをピンに50センチに寄せてバーディーを奪うと、6番まで5連続バーディー。この日、実測159ヤードの4番パー3では8アイアンでピンそば30センチにつけて、もう少しでホールインワンとなるスーパーショットを披露した。前半を29で折り返し、後半の10番でもバーディーを奪った。
今大会では2010年の最終日で石川が世界主要ツアー最小の58をマークして、大逆転優勝を果たした。生源寺は「58が(頭の中で)チラチラしました」と正直に明かす。10ホールで7バーディーを奪った後、バーディーラッシュはストップ。「11番、12番でバーディーを取れなかったので58は無理かな、と思いました」
14番ではこの日、唯一のボギーをたたいたが、15番、17番、18番でもバーディーを重ね、圧巻の61をマーク。今大会では2010年最終日で石川がマークした58、2014年第1日で松村道央がマークした60に続く大会史上3位タイのビッグスコアで、17位から一気に首位に浮上した。
生源寺は、山口・山陽小野田市出身で、高校は岡山の作陽に進学した。2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子は同じ高校の同学年のチームメートだった。「同じクラスになったことはありませんけど、ゴルフ部では一緒に練習していました。当時から、うまくて、明るかったです」と生源寺は懐かしそうに話す。
2017年に作陽高卒業後、渋野はプロの道へ、生源寺は同大に進学した。渋野が2019年に全英女子オープンを制して、世界中に衝撃を与えた時、生源寺は同大の3年生だった。
「刺激でしかなかった。ちょうど、その頃、僕も大学を卒業したらプロになろう、と決めた時でした。(渋野は)国内でも何度も勝っています(6勝)ので、僕もプロとして早く追いつきたい」と生源寺は爽やかに話す。圧倒的な勢いで全英を制した渋野と同じような勢いで残り2日を戦い、ツアー初優勝を目指す。
2024年05月03日 16:07
日本パブリックゴルフ協会では全日本ミッドアマ(25歳以上)、ミッドシニアアマ(65歳以上)、女子シニアアマ(50歳以上)選手権東日本地区予選の参加者を募集している。
2024年05月03日 14:15
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
8位から出た原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は2バーディー、2ボギーの72で回って通算2アンダー、暫定5位でホールアウトした。
最終18番パー5。第3打を、上の段ギリギリに切られたピンの左2メートルにつけた。しかし、バーディーパットはカップ右をかすめ、天を仰いだ。「耐えるゴルフだった。とりあえず、イーブンに戻せて良かったと思うけど、やっぱり最後のバーディーを決めて終わりたかった」と悔しがった。
前日の第1ラウンドと比べ、第2打でクラブの番手が上がることが多かったという一日。「特に6番アイアンの距離が多かった。一番モヤッとしているクラブの番手が6番で、なかなかチャンスにつけられなかった」と振り返った。
それでも、6番までに2つスコアを落としながら遂げたカムバックは、週末につながる。「昨日(ホールアウトが)遅くて今日(スタートが)早くて、体のコンディショニングっていうのがうまく出来なかった。気になる部分もあるので、そこをしっかりケアして明日を迎えたい」。11人目の国内メジャー3冠達成へ、状態を上げていく。
2024年05月03日 13:55
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
第2ラウンドの午前組が終了。
佐久間朱莉(しゅり)は3バーディー、3ボギーの72で回り通算5アンダーで単独首位を守ってホールアウトした。
14位からスタートした18年大会覇者の申ジエ(韓国)が70と伸ばし、3アンダーで暫定3位へと浮上した。
メジャー3冠がかかる原英莉花は72で回り、73の川崎春花と並んで2アンダーの暫定5位。
午後組では25位から出た22年大会覇者の山下美夢有(みゆう)が、5番までに3つ伸ばして通算3アンダーとし、現在3位。反撃モードに入っている。
2024年05月03日 13:54
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第2日」(3日、茨城GC東C=パー72)
8位から出た原英莉花(25)=NIPPON EXPRESSホールディングス=は2バーディー、2ボギーの72でラウンド。通算2アンダーをキープした。
前半は3、6番でボギーが先行し、一時は通算イーブンパーまでスコアを落としたが、折り返しの10番パー4で1つ取り返すと、初日はバーディーがなかったパー5の15番で2つ目のバーディーを奪取。午前組の上位の選手がスコアを落とす中で踏ん張り、上位を守った。
ただ、ホールアウト後の取材では表情がすっきりしなかった。「きょうは朝から振り切りが悪くて、昨日よりセカンドで一つ上の番手が残ることが多かった」とショットの感触に不満を抱える中でのラウンドだった。特に第2打で、調子の悪い6番アイアンの距離が残ることが多く、狙いどころになかなか打てないこともあって、チャンスも少なかった。我慢の72に「とりあえずイーブンに戻せて良かった」と胸をなで下ろした。
2024年05月03日 13:49
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
大会最終日が「母の日」と重なることが多いシーズン最初のメジャー。
2024年05月03日 13:39
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(3日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
17位からスタートした25歳の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)が1番からスタートし、前半の9ホールを5連続を含む6バーディー、ボギーなしの29で回った。折り返して10番でも連続バーディーを奪い、その時点で通算8アンダーで首位に浮上した。
生源寺は、山口・山陽小野田市出身で、高校は岡山の作陽に進学。2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子は同学年で同じゴルフ部で腕を磨いた。圧倒的な勢いで世界を制した渋野と同じような勢いで、生源寺はプレーを続けている。
今大会は、2010年の最終日では石川遼(CASIO)が世界主要ツアー最小の「58」をマークして、大逆転優勝を果たした。10ホールで圧巻の7バーディーを奪った生源寺が12アンダーの58にどこまで迫れるか、注目される。
ニュージーランドのマイケル・ヘンドリー(アクシネット)は、生源寺と同じ通算8アンダーの首位でホールアウトした。
初日、首位スタートを切った選手会長の谷原秀人(国際スポーツ振興協会)は10番からスタートし、前半は一時、通算10アンダーまでスコアを伸ばしたが、後半に苦戦し、通算6アンダーのままで3位でホールアウトした。
初日に2打差の3位と好発進した石川遼(CASIO)は前半の9ホールを終え、1バーディー、1ボギーの通算4アンダーで首位と4打差の6位でハーフターンした。
2024年05月03日 13:36
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
2打差の単独首位で出た佐久間朱莉(しゅり、大東建託)が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算5アンダーで暫定首位をキープしている。前半は耐えながらも、8番で4メートルをねじ込んでバーディー先行。その後は11番、12番を連続ボギーとしたが踏みとどまり、イーブンパーで第2ラウンドを終えた。「最低1つは赤字(アンダーパー)という目標は立てていたので、17、18番どっちかは決めたかった一日だった」と悔しさも見せたが、ホールアウト時点で後続に2打差をつけ、リードをキープした。
予選2日間はツアー通算28勝の申ジエ(韓国)と同組だった。申は佐久間のプレーを見て「高いフェードを打ってボールが止まっていた。2日間見て、いいイメージをもらった」と高評価した。強い日差しで「グリーンも硬くて、手前が使えないホールも。(弾道高めのフェードを)やらないと、もっと難しいところに行ってしまう。やってうまくいけば、チャンスもあると思った」と佐久間。普段、試合では使わないショットも、練習や第1ラウンドで手応えをつかみ、ものにしている。メジャー仕様の難グリーンに対応するための作戦が奏功し、2日続けて好スコアをマークしている。
初優勝へ向けて好位置で大会を折り返した。「あと2日あるので、一日一日大切に。気持ちを切り替えて、赤字で回れるように頑張りたい」。国内男子ツアー歴代最多94勝の尾崎将司に師事する21歳が、メジャーの大舞台で悲願達成を目指す。
2024年05月03日 12:21
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
今季米女子ツアーでネリー・コルダ(25)=米国=が、ツアー最多に並ぶ出場5戦連続優勝中と歴史的快進撃を演じて、女子ゴルフ界の注目を一身に集めている。身長178センチでトップモデルのような容姿を持ち、異次元の強さを見せて、米女子ツアーの人気も再燃気配だ。2021年東京五輪金メダリストでもある世界ランク1位の衝撃的な強さの秘密を今大会に出場する、パリ五輪日本代表候補4人に聞いた。第2回は西村優菜(23)=スターツ=。
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日本ツアー5勝で昨年から米ツアーを主戦場とする西村は、世界ランク1位に君臨するコルダについて「(同組で)一緒に回ったことはないんですけど、全てが完璧という印象です」と印象を語った。
今夏のパリで五輪連覇を狙うコルダは今年1月下旬から、米ツアー史上最多3人目となる出場5戦連続優勝の偉業を達成した。その強さに西村は「元々、(飛距離が)飛びますし、パターはもちろん、うまい。去年よりセカンド(ショット)がすごくいいんだろうなっていうふうには見ています。もちろん、全部うまくないと5連勝は無理なんですけど」と笑った。
西村も2021年9月には住友生命レディス東海クラシック、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンと日本ツアーで2戦連続優勝を果たしており、勝ち続ける難しさは身をもって理解している。今季のコルダの圧倒的な強さに「今年は特に、セカンドショットの精度がすごくいいっていうので、まとまっているのかなと思って見ています」と分析。その言葉通り、今季のコルダのパーオン率は米ツアー1位の75・85%をマークしている。
西村は今季米ツアー6戦に出場して全試合予選を突破。3月のHSBC女子世界選手権ではツアー自己最高に並ぶ3位に入った。世界ランクは日本勢13番手の77位。6月24日のランクをもとに決まるパリ五輪代表が決まる。「出たい気持ちはゼロではない」とかねてから話しており、今後の大会で優勝争いを繰り返すことが大事になる。
今大会と同じ茨城GC東Cで開催された、21年のワールドレディスサロンパスカップでメジャー初優勝。3打差2位で出た最終日に6バーディー、1ボギーの67をマークして通算14アンダーで逆転Vを飾った。2000年度生まれの「ミレニアム世代」では初の国内メジャー制覇で3年シードを獲得し、米ツアー挑戦への足がかりをつかんだ。同じコースで開催された2015年大会を制し、米メジャー3勝を挙げた田仁智(韓国)も憧れの選手で、西村はその背中を追いかけている。「メジャーで勝ちたいと思ってアメリカに挑んでいるので、その夢はずっと追いかけたい」と世界一への挑戦を続けていく。
◆女子ゴルフのパリ五輪への道 6月24日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。大会は8月7日から4日間、フランス「ル・ゴルフナショナル」で72ホールストロークプレーの個人戦で争う。21年東京五輪は畑岡奈紗と稲見萌寧が出場し、稲見が日本ゴルフ界初の表彰台となる銀メダル、畑岡は9位だった。
◆ネリー・コルダ 1998年7月28日、米フロリダ州生まれ。25歳。16年にプロ転向し、18年のスウィンギングスカート台湾選手権で米ツアー初優勝。21年全米女子プロ選手権などメジャー2勝を含む通算13勝。21年東京五輪は姉とともに米国代表で出場して金メダル。22年に鎖骨下静脈の血栓の手術をし、4か月間戦線離脱した。178センチ。家族は両親と姉。
今年4月のメジャー初戦、シェブロン選手権でコルダは米女子ツアー最多記録に並ぶ出場5連勝を飾った。1月の今季初戦だったヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズは16位。その後、出場した1月のドライブオン選手権(米フロリダ州)、3月の朴セリ選手権(米カリフォルニア州)、フォード選手権(米アリゾナ州)、4月のTモバイル・マッチプレー(米ネバダ州)、シェブロン選手権(米テキサス州)と破竹の5連勝。1978年のナンシー・ロペス(米国)、2005年のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)に並ぶツアー3人目の快挙だ。世界ランク1位を不動のものとし、8月のパリ五輪では五輪競技初となる連覇も射程に入る。
パーオンしたホールの平均パット1・72で同2位。平均スコア69・22でツアートップと各部門別で圧倒的な数字を残している。同じ米女子ツアーを主戦場とする勝は「(今のコルダは)パターがめちゃめちゃ入っているって、聞きました。ショットもマッチプレーで後ろ(の組を)振り返ったら(フェアウェーの)真ん中にしかいなくて、誰だろうと思ったら、ずっとネリーだった。やっぱり調子いいんだなと思って。ゴルフは最終的にはパターが入れば上位にいけるし、優勝もできるんだなと思いました」と、目の当たりにした世界トップに君臨する強さの一端を語った。
実は、勝と同じ1998年7月生まれ。コルダの父・ペトルさんは1998年全豪オープン男子シングルスを制したテニスの名選手。母も88年ソウル五輪に出場したテニス選手、6歳上の姉ジェシカも米ツアー6勝のプロゴルファーと、アスリート一家でもある。異国の「黄金世代」のスーパースターについて勝は「私もっと年上なのかと思ってびっくりしたんですけど、すごい刺激になるので自分も頑張ります」とうなずいた。
現在、日本女子12番手の世界ランク76位。現状、日本勢の出場枠は世界ランク上位2人までで、逆転での五輪代表入りにはポイント配分の大きい今大会、5月30日開幕の全米女子オープン、6月の全米女子プロ選手権での上位進出が鍵となる。勝も今季米ツアーでは直近2試合連続でトップ10入りを果たすなど好調だ。「イメージ通り打てる球が増えたことが成績につながっている。自信はついている」と話す。今大会会場の茨城GCは17年のプロテスト合格後から、オフに練習している慣れ親しんだコース。今オフも3〜4回東Cを回り、大会に備えてきた。「グリーンにアンジュレーションもあったり、色んな技を使って攻めていきたい」。まずは21、22年日本女子オープンに続く国内メジャー3勝目を挙げ、パリ五輪舞台での日米黄金世代対決実現へと歩みを進める。