2021年06月20日 18:30
「ボクシング・WBAスーパー・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(19日、ラスベガス) 2団体統一王者の井上尚弥(28)=大橋=が挑戦者のIBF同級1位のマイケル・ダスマリナス(28)=フィリピン=から左ボディーブローで3度のダウンを奪い、3回2分45秒KOでWBA王座5度目、IBF王座3度目の防衛に成功した。 米国ラスベガスのヴァージンホテルズ・ラスベガスで行われた試合を元世界2階級王者の亀田和毅(29)=3150=が現地観戦した。和毅は「大勝利おめでとうございます。井上選手はバンタム級で間違いなく最強です。今の自分には発言権がないのですが、いずれ彼が自分の階級にまで侵略の手を伸ばしてきた時に拳を交える立場にいられるように強く意識したいと思います」と所属ジムを通じてコメントした。 和毅は今年2月に兄で元世界3階級王者の亀田興毅氏(34)が大阪市内に設立したジム「3150ファイトクラブ」に移籍。5月22日に1年10カ月ぶりとなる復帰戦を行い、三宅寛典(ビッグアーム)に判定勝ちした。今後はスーパーバンタム級で世界を目指す考えで、1階級下のバンタム級で世界の頂点に君臨する井上のことは当然意識している。 また、興毅会長は日本で試合をテレビ観戦。「井上選手、そして大橋会長おめでとうございます。ジム会長としては1年生の自分にとって、チャンピオンメーカーの大橋会長には尊敬の念をおいています。コロナ対策が進んでいるアメリカで、あれだけのビッグマッチでも観客席がまばらだったことに、これからの日本における興行にますますの危機感を覚えました」とコメントした。 ジム会長に就任し、和毅の復帰戦で初めて興行を手がけた。初興行は緊急事態宣言により、延期、会場変更、無観客試合での開催を強いられ、大幅な赤字を出した。それでも日本ボクシング界でこれまでにない形を模索し、チャレンジしていく。プロモーターとしての視点でこの試合への感想を語った。
2024年05月05日 16:05
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が5日、都内でファンとのランチパーティーを開催し5・20後楽園ホールでの旗揚げ戦全対戦カードを発表した。
ロッシー小川氏が社長の同団体。所属選手は4月15日の団体設立会見で3月いっぱいで「スターダム」を退団したジュリア、林下詩美、桜井麻衣、MIRAI、ビクトリア弓月の5選手に高橋奈七永、石川奈青の7選手が発表された。
さらに4月30日には「アクトレスガールズ」を退団した青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香の6選手の入団。また「アクトレス」でアドバイザーを務めていた風香氏のアシスタント・プロデューサー(AP)就任が発表となっている。
旗揚げ戦のメインイベントは、4月15日の会見で「ジュリア、X vs Sareee、X」と発表されたが、ジュリアのパートナーの「X」が林下詩美、さらにSareeeと組む「X」はボジラと発表された。
ファンが驚きの歓声をあげた2人のタッグ。壇上に上がった林下は「ジュリアと隣は違和感すぎて」と切り出し「Sareeeさんもきっとジュリアのことしか見てないんじゃないですか?マリーゴールドにこんなすごい人もいることを見せつけたい」と意気込んだ。
林下と並んだにジュリアは「詩美と横に並ぶなんて想像しましたか?何か似たような覚悟だったり大きな決断をして、ここへ来た。何か縁があるのかなと思っているんです」と万感を込め「このメインイベント、ウチらがこけたらマリーゴールド終わりでしょ?」とファンへ語りかけ「一回、2人で飲みにいこうか?」と林下と絆を深めるサシ飲みを提案した。
林下は微妙な反応だったがジュリアは、旗揚げ戦でSareeeとの対戦に「自分でもちょっと想像がつかない。でもきっと何かが始まると思います」と見据え「私たちが女子プロ界を引っかき回し、もっともっと明るい女子プロレス、世界にも世間にも届く団体を目指していくので、その旗揚げ戦かみしめて見に来てください」とメッセージを送った。
◆5・20旗揚げ戦全対戦カード
▼startin over パッション注入2024
高橋奈七永 vs ビクトリア弓月
▼A対Aイデオロギー対決
青野未来 vs 石川奈青
▼The Power Contest
MIRAI vs CHIAKI
▼第4試合
翔月なつみ、松井珠紗 vs 天麗皇希、後藤智香
▼World beauty showdown〜世界美女決戦〜
桜井麻衣、ゼイダ・スティール vs 野崎渚、マイラ・グレース
▼マリーゴールド最強タッグ伝説
ジュリア、林下詩美 vs Sareee、ボジラ
2024年05月05日 15:54
「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者の井上拓真(大橋)、挑戦者の石田匠(井岡)ともに53・4キロでクリアした。
メインでは兄の井上尚弥(大橋)がルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受けて4団体統一世界スーパーバンタム級王座の初防衛戦を行う。世界戦での兄弟そろい踏みは2019年以来とあって「約5年ぶりの兄弟の世界戦なんで、最高のバトンを渡すだけですね、後は」と、白星のリレーを目指している。
計量では石田と向き合い、「想定内というか。身長差も想定内でしたし、後はゴング鳴ってからが楽しみですね。まずはジャブの、お互いの距離の確かめ合いを楽しんでやっていきたい」と試合が待ちきれない様子。「明日は何もさせずにしっかりKOで勝ちたい。プロでやってる以上はKOは狙っていきたい」と、前戦に続くKO勝利を宣言した。
バンタム級は前日、西田凌佑(六島)がIBF世界王座をエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)から奪ったばかり。試合を見たという井上は「距離も良かったですし、気持ちも強いなと思いましたし、本当にいい選手だなと思いました」と西田を称賛した。WBC王座は中谷潤人(M・T)が保持し、WBO王座には同じ6日の東京ドームで同門の武居由樹が挑戦する。主要4団体の王座を日本人が独占する可能性もあり、井上は「すごいいい感じに盛り上がってきてるんで、明日は自分もしっかりといい結果を残したい」と、統一戦を見据えていた。
石田は「特に何も感じなかった。体格も想定内」とし、「明日が楽しみ。チャンピオンだけ見てバチバチ行きたい。結果で見せたい。ベルトは持って帰ります」と王座交代を宣言。同じ関西勢である西田の戴冠は歓迎していた。
2024年05月05日 15:33
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内のホテルで行われ、王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)、挑戦者の武居由樹(大橋)ともに53・4キロで一発パスした。バンタム級のリミットは118ポンド(53・5キロ)
武居は落ち着いた表情で計量を終え、王者と力強く握手。「一安心。ここからは気を引き締めて明日に向かいたい。(相手は)いい目をしていた。こちらも負けていられない」と闘志を燃やした。
元K−1王者で、21年にプロボクシングに転向し、ここまで全8戦をKO勝ちしている。初の世界戦へ「早いラウンドで倒すのが今回の目標」。デビューから9連続KOでベルトを奪取する。
2024年05月05日 15:23
WWEのPLE「バックラッシュ」が4日(日本時間5日)にフランス・リヨンで開催され、大熱狂の連続となった。
2024年05月05日 15:14
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者の井上尚弥(大橋)は55・2キロ、挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)は54・8キロでクリアした。
2人はフェイスオフで約20秒間、関係者が引き離すまでごく近い距離でにらみ合い、火花を散らした。
計量後、取材に応じた井上は「いつもながらバッチリです」とコンディションに自信。フェイスオフについて「明日やるだけなんで。ここから駆け引きも始まっているので」と話した。
ネリが500グラムアンダーだったことには「余裕なんじゃないですか。ちゃんと管理して準備すれば」と驚きは見せず。試合が成立したことには「成立はするでしょ」と苦笑し、「さすがに、このビッグイベントの、ネリもたぶん過去最高のファイトマネーもらうだろうし、そこはしっかりやってくるだろうと。そこに関しての心配はなかったですけどね」と驚きは見せなかった。
自身は3戦目のスーパーバンタム級になるが、「調整面ではなんとなくつかんでは来ていますけどね。今回もパーフェクトにいくと思います」と順応に自信満々。意気込みを聞かれると「意気込みなんて、今聞いてどうするんですか?そりゃ、もうやるしかないじゃないですか」と、笑顔を見せていた。
2024年05月05日 15:10
「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内のホテルで行われ、王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、挑戦者の桑原拓(大橋)ともに50・7キロで一発パスした。フライ級のリミットは112ポンド(50・8キロ)。
2人は2021年に日本フライ級タイトルマッチで対戦。阿久井がTKO勝ちしており、桑原にとって今回はリベンジマッチとなる。
計量後に行われた囲み取材では、阿久井は「問題ない。いつも通り」と何度も繰り返し、落ち着いた表情。「立場、実力差も何も変わっていない」と不敵に笑った。
一方の桑原は「東京ドームで再戦はうれしく思う」と胸を躍らせた。大橋ジムの四大世界戦のトップバッター。JBC公認の日本所属ジム100人目となる世界王者の記録もかかる。「もちろん勝利で3選手につなげていきたい」とし、「このチャンスはない。必ず(ベルトを)つかみ取りたい」と闘志を燃やした。
2024年05月05日 14:12
IBF世界バンタム級タイトルマッチ(4日・エディオンアリーナ大阪)で王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に3−0で判定勝ちし、新王者に輝いた西田凌佑(27)=六島=が5日、大阪市内の所属ジムで一夜明け会見を行った。同ジムの枝川孝会長は、今後王座を返上をして、スーパーバンタム級に階級を上げる可能性も示唆した。
西田は9戦目での世界タイトルに「本当にうれしい。応援してくれた方々、ジム関係者に感謝です」と腫れた目をサングラスで隠し、右ほおもパンパンに腫らしながらも笑顔をみせた。今後については「ロドリゲス選手との試合に勝つことだけしか考えていなかったので、先のことは考えられない」とし、「ボクシングを忘れて少し休んで、新婚旅行にも行きたい。あと、ずっと我慢していた揚げ物やポテトチップスを食べたり、ジュースを飲んだりしたい」と話した。試合後は、この日午前5時まで自宅で妻・沙捺さん(27)とともに話をしながら、3月に生まれた長女の夜泣きに付き合っていたと笑わせた。
枝川会長は「強い選手に勝ってくれたのは本当にうれしい。名城の気の強さを西田も受け継いでくれた」と、同ジム初の世界王者だった名城信男氏に例えて喜んだ。今後について「(那須川)天心くらいいっとくか?」と冗談をまじえながらも「(王座)返上の可能性もある」と明かした。体重の問題を挙げ「今回はカツカツの状態で、体重が直前まで落ちきらずにウエートオーバーも覚悟した。リミットになったが、果たして元気な体で戦えるか怖かった」と説明。「僕としては(現階級で)やってほしいが、来年井上尚弥がフェザー級に階級を上げるかもしれない。今後の動向をみながら」と話した。西田も「今回の減量は一番きつくて限界を感じた」とこの階級で戦う難しさを明かした。
2024年05月05日 13:09
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
前日計量が5日、都内で行われ、王者・井上尚弥(大橋)に挑戦するルイス・ネリ(メキシコ)は54・8キロでパスした。
2024年05月05日 11:51
WWEのPLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)が行われ、カブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)はWWE女子タッグ王座から痛恨の陥落となった。
昨年11月に悪のユニット「ダメージCTRL」入りし、今年1月に同王座を奪取。約3年9か月ぶりに王座に返り咲くと、ロウ、スマックダウンに加え、第3ブランドのNXTでも防衛戦を行い、王座を守ってきた。だが4月の祭典「レッスルマニア40」ではダコタ・カイとのトリオで、ビアンカ・ベレア&ナオミ&ジェイド・カーギルに完敗。この日は、因縁のビアンカと元AEWの大物ジェイドとのスーパーチームをフランス決戦で迎え撃った。
サッカーのような独特のチャントが飛び交うリヨンの会場は、異様な雰囲気。アスカ&カイリは筋肉ムッキムキの挑戦者組に防戦一方で、カイリは胴上げ風に空中に放り投げられる破天荒な合体攻撃を浴びた。それでも、アスカがビアンカのプランチャをかわして場外でハイキック一閃。カイリはコーナー上段から舌を出しながら、鮮やかなクロスボディーを放ってペースを引き戻した。
アスカは奇声を発しながらビアンカにエルボー。カイリは前腕打ちを叩き込む。アスカもスライディングキックで追い打ちをかけ、得意の連係攻撃にさえを見せる。ところが、長身のジェイドが入ると、戦況が一変。スワンダイブ式のクロスボディーを2人でくらってしまう。挑戦者組の猛パワーを止めるため、カイリがジェイドに、アスカはビアンカに腕十字を仕掛けるが、2人とも力任せに担ぎ上げられ、マットに叩きつけられた。
フランス語ではなく「This is awesome!(これぞ名勝負!)」の大チャントの中、挑戦者組の猛攻をしのいだカブキ・ウォリアーズは、アスカがビアンカをドラゴンスリーパーで捕獲。そこにカイリが必殺のインセインエルボーを放つ必殺の合体技を見舞った。決まったかに見えたが…ジェイドが入ってカウントを阻止。アスカとカイリもさすがにぼうぜんの表情も、カイリは敢然とコーナーからジェイドに飛びついた。ところが、強引にキャッチされ空中で体勢を入れ替えられる。必殺のジェイデッドで顔面をマットに叩きつけられた。アスカはビアンカのKODで、マットに倒れたカイリに投げつけられてダウン。そのまま3カウントを奪われ、タッグ王座から陥落した。
アスカ&カイリにとっては、ロウ、スマックダウンの両ブランドに出場できる特権のあるWWE女子タッグ王座を失う痛恨の事態。ダメージCTRLはすでに「WWEドラフト」によりスマックダウンからロウへの移籍が決定しており、今後ロウマットで再浮上を狙うことになる。
大会中にはアスカが仲間のイヨ・スカイとともに、「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」の女子トーナメントにエントリーされたことが発表された。次回ロウの1回戦でアスカは元NXT女子王者のライラ・ヴァルキュリア、イヨはナタリアとの対戦が決定。ダメージCTRLは王座陥落から休む間もなく、女王を選ぶ戦いに突入する。
この日の「バックラッシュ」は「ABEMA」にて生中継された。
2024年05月05日 10:08
WWEのPLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)が行われ、新日本プロレスに3月まで参戦していた元IWGPタッグ王者のタンガ・ロア(40)が衝撃の登場。義兄のタマ・トンガに続き、ユニット「ザ・ブラッドライン」入りを果たした。
プロレス界の名門一族「アノアイ・ファミリー」を中心に結成されたブラッドラインはWWEマットを支配してきたが、4月の祭典「レッスルマニア40」でリーダーのローマン・レインズが長期政権を築いた統一WWE王座から陥落。代わりにソロ・シコアが実兄のジミー・ウーソをユニットから追い出し、元新日本プロレスのタマを新メンバーに引き入れていた。
この日はシコアとタマがタッグを組み、毒蛇ランディ・オートン&KOケビン・オーエンズの強力コンビと激突。これがタマの本格的なWWEデビュー戦となったが、両チームはゴング前から大乱闘を繰り広げたため、試合は急きょ反則OKのノーDQマッチとなった。テーブル、イス、竹刀が投入された大激戦は、タマがオーエンズの変型雪崩式ブレーンバスターでパイプイスに叩きつけられた。
フォール負け必至の大技だったが、黒Tシャツに黒パンツの男がレフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。この黒装束がタンガだったのだ。タッグパートナーで兄の危機を救ったタンガは、鉄階段で場外のオートンを殴りつけると、リング内のオーエンズにも一撃をくらわせた。
シコアはオーエンズに、イスへの裏投げから必殺のサモアンスパイクをぶち込んでKO。3カウントを奪ってブラッドラインが勝利を手にした。電撃登場に驚くワイズマンポール・ヘイマンをにらみつけながらリングに上がったタンガはシコア、兄タマとともに右人さし指で天を指して、ブラッドラインの新メンバーとなったことをアピールした。
キング・ハグ(プリンス・トンガ)の息子として育ったタンガは、2008年にプロレスデビューして、09年にはWWEと育成契約を結んだ。11年12月には「カマーチョ」のリングネームでWWEデビュー。NXTを中心に出場したが、14年6月に退団した。16年から新日本に参戦し、「バレットクラブ」のメンバーとして活躍。兄タマとのコンビでは、IWGPタッグ王座を歴代最多の7度獲得した。
3月31日の新日本・浜松大会では、KOPW保持者だったグレート―O―カーンに挑戦。「地方再生マッチ〜浜松編〜」と銘打たれたタイトル争奪戦では、2ラウンド目に浜松餃子の大食い5分間対決に挑み、敗れたばかりだった。
餃子早食い対決を最後に新日マットから姿を消して、世界最大団体のフランス決戦で古巣復帰。大きなサプライズを起こしたタンガが、WWEマットとブラッドラインの今後に嵐を呼びそうだ。
この日の「バックラッシュ」は「ABEMA」にて生中継された。
2024年05月05日 10:07
新日本プロレスの大岩陵平が5日、自身の「X」を更新し昨年9月からタッグを結成しているプロレスリング・ノアのGHCヘビー級新王者・清宮海斗への戸惑いを明かした。
清宮は4日、両国国技館で行われた「WRESTLE MAGIC」のメインイベントでGHCヘビー級王者・イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.と壮絶な戦いを繰り広げ王座を奪還した。
試合後のバックステージでは、突然、現れた拳王へ「ノアを変えていくにはあなたの力が必要です。俺に力を貸して下さい」と共闘を呼びかけ拳王も受諾し「俺とお前でノアを変えていくぞ!俺とお前でプロレス界のトップに連れて行こうぜ」と固い握手をかわした。
大岩は、昨年秋から新日本を離れノアへ「国内留学」で参戦。清宮とタッグを組み新時代を切り開こうと戦ってきた。しかし、今回の拳王との電撃合体を受け、いわば「三角関係」状態に突入した。「X」では「状況が分かりませんが、海斗さんは俺の事どー思ってる」と困惑の胸中をつづった。
2024年05月05日 10:00
【昭和平成スター列伝】全日本プロレス、春の祭典「チャンピオン・カーニバル」が連日、熱戦を展開中だ。
2024年05月05日 10:00
【プロレス蔵出し写真館】広大な土地にひときわ大きな建物が建っていた。イベント会場かと見まがう自慢の豪邸。
「ハイウエー401号線を通るドライバーはみんなウチを見る。特に夜はライトアップされ、ウチだけが目立っているからな」。そう自慢げに語りポーズを取るのはタイガー・ジェット・シンだ(写真)。
今から35年前の1988年(昭和63年)11月16日、川野辺修記者とカナダ・トロントのダウンタウンから約40キロ、オンタリオ州ミルトンのシンの自宅を訪ねた。当時は家の前は道路があるだけだったが、その後、庭やら噴水の装飾が施されたようだ。
案内してくれたのは川野辺記者の大学の先輩、小幡宰さん。川野辺記者は「先輩はトロントの日本領事館に務めている。シンのワーキングビザ取得を手配している」と説明してくれた。
「シンが『オレは日本ではビッグスターだ。スゴイだろ』。そう言って東スポを見せるんだって。で、小幡さんが『その記事を書いてるのは私の後輩だ』って言ったら、シンの態度がコロッと変わっちゃって。それまで、シンから蹴飛ばされたり、サーベルでしばかれたりしてたんだけど、ファミリーみたいな扱いになっちゃって…。今度トロントへ行くんだけどって話したら『じゃ、ぜひウチに来てくれよ』って言われて、じゃあ先輩も一緒に行くからよろしくとシンに伝えてたんだよ」。シンの家に着く前に、そう教えてくれた。
そう、シンは最も恐ろしいレスラーだった。東スポでもテレビ朝日で解説を務めた桜井康夫編集局長をはじめ、現場の記者やカメラマンは必ず一度は殴られるか蹴られた。全日本プロレス参戦時、いきなり外国人控室からものすごい勢いで飛び出してきた記者もいた。顔から血を流し、つんのめって転んでいた。控室でいきなりシンにサーベルで殴られたと、息を弾ませ口を開いた。
まさに脱兎のごとくという言葉がピッタリの光景を今でも思い出す。私は幸いに、一度蹴飛ばされただけだったが、自宅豪邸の写真をプレゼントしてから、控室での撮影もOKになり手を出されることはなかった。
今でこそ慈善の人と言われるシンだが、全盛時はまさにインドの狂える虎だった。
さて、そんなシンが今年4月29日付で発表された外国人叙勲として旭日双光章を受章した。政治や芸術、文化などの分野で功績を残した人に贈られるという叙勲は1年に2回、春と秋にありシンはスポーツを通じた日本とカナダの友好親善・相互理解の促進に寄与したとして春の叙勲に選ばれた。
シンが主宰する慈善団体「タイガー・ジェット・シン財団」は2011年の東日本大震災の被災者支援活動をはじめとする、日本との友好親善への貢献を評価され、21年2月25日には佐々山拓也・駐トロント総領事から在外公館長表彰も授与されている。
シンは「世界は日本のために祈る」と日本語で書かれたリストバンドを製作し、10年秋にミルトンに開校した「タイガー・ジェット・シン学校」を中心に1つ5カナダドル(当時、約420円)で販売し、2か月で1万個以上も売ったという。リストバンドの収益金はすべて義援金として日本に送られた。
03年にはカナダ政府から特別功労賞を贈られ、07年にはミルトンの市政150年を記念して設立された「ウオーク・オブ・フェーム」(市民栄誉賞)を長男(タイガー・アリ・シン)と親子で受賞。同年7月1日にはオープンカーによるパレードも行われた。
今回の叙勲で共同通信社が行ったインタビューでは、「日本は第2の故郷、家族のような存在。(アントニオ)猪木が一番強かった。試合後は打撃の痛みが数週間残った」と語り、「日本のすべてのプロレスファンへ与えられた栄誉だ」と話した。
外国人叙勲で旭日双光章を受章したプロレスラーはザ・デストロイヤー(17年)、ミル・マスカラス(21年)についで3人目の快挙だ
川野辺記者は「インドのマハラジャみたいな家だったよね。地下1階、地上2階。一番自慢していたのは1本の木をくりぬいて作った階段だったね。シンは『家の周辺の土地はすべて自分のモノ。近くの湖だけは買えなかった』って言ってたね。あれは、保護区だから無理だよね」そう言って笑った(敬称略)。
2024年05月05日 08:55
プロレスリング・ノアのGHCヘビー級新王者・清宮海斗が4日、拳王のYou Tubeチャンネル「拳王チャンネル」に初の生出演を果たした。
清宮はこの日、両国国技館で行われた「WRESTLE MAGIC」のメインイベントでGHCヘビー級王者・イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.と壮絶な戦いを繰り広げ王座を奪還した。
試合後のバックステージでは、突然、現れた拳王へ「ノアを変えていくにはあなたの力が必要です。俺に力を貸して下さい」と共闘を呼びかけ拳王も受諾し「俺とお前でノアを変えていくぞ!俺とお前でプロレス界のトップに連れて行こうぜ」と固い握手をかわした。
この電撃合体を受けた国技館からの動画生配信で清宮は拳王とそろって出演。「2人でこれからプロレスリング・ノアを変えて行こうと思います」と改めて視聴者に誓った。
拳王とは4・11後楽園での一騎打ちで勝利し絶縁を通告。さらに「面倒くせぇんだよ!」と罵倒し続けてきたが、復縁を受けて「面倒くさいこともこれから受け入れようと」と寛大な心変わりを明かした。
この言葉に拳王は「プロレスリング・ノアをもっと上のステージにするために俺の力が必要ってしっかりとした分析できている」と絶賛。清宮は拳王との共闘する目的をノアを「プロレス業界1位にするため」と掲げ、「これからは拳王さんと2人でノアを変えていくので、このチャンネル見てくださっているみなさんも自分たちに付いてきてください」とメッセージを送った。
拳王も「今後のプロレスリング・ノア、マジで楽しみよ。未来がみえてきた。プロレスリング・ノアをかえていこう」と決意し両者は固い握手をかわしていた。
これまでに「新しい景色」「令和プロレス革命」など、業界1位の新日本プロレスを超える宣言を幾たびも繰り返してきた拳王と清宮。しかし、新日本との対抗戦では、拳王は昨年1・22横浜アリーナで内藤哲也とのシングルマッチに敗れ、清宮は昨年2・21東京ドームでオカダ・カズチカとの一騎打ちで負け、初出場となった昨年のG1クライマックスでは「予選落ち」するなど新日本を超えることは達成できなかった。
プロレスファンは、時代は変われど「強者」にあこがれを抱く。それが観客動員につながっていく。逆に敗者は衰退する。これは歴史が証明してきた過酷な現実だ。
今回の共闘で2人が真っ先にやるべきことは新日本への実力行使だろう。そして新日本を実力、人気ともに超えることができるのか。「業界1位にする」。言葉だけでなくリング上の戦いで「負の歴史」を払拭し「新日本プロレス」を制圧することを信じたい。
(福留 崇広)
2024年05月05日 07:41
◆全日本プロレス「チャンピオンカーニバル2024」(4日、新潟・三条市厚生福祉会館)観衆793
全日本プロレスは4日、新潟・三条市厚生福祉会館で春の本場所「チャンピオンカーニバル(CC) 2024」を開催した。
大会ではBブロック公式戦の最終戦が行われ、これまで勝ち点8で三冠ヘビー級王者・安齊勇馬、諏訪魔、斉藤ジュン、斉藤レイが並ぶ展開で三条を迎えた。
レイが本田竜輝、安齊が鈴木秀樹に敗れ優勝戦進出が断たれ、メインで同じ勝ち点8同士のジュンと諏訪魔が対決。勝った方が5・12横浜BUNTAIでの優勝戦進出が決まる一戦は、ジュンが14分18秒、サイコブレイクで諏訪魔を破り初優勝へ大きく前進した。
ジャイアント馬場さんのふるさとで優勝戦進出を決めたジュンは試合後、マイクを持ち「決勝に進むのはこの俺、斉藤ジュンだ」と胸を張った。一方で5・3仙台大会で弟のレイに敗れ、大会前に「兄弟対決」で敗れたら大好物の「あんこ」禁止令が出ていたため好物が封印された。これにジュンは「チャンピオンカーニバル優勝したら甘い物を食べさせて欲しい」と観客に呼びかけると大きな拍手で同意を得た。
これに気分を良くしたジュンは「優勝したらここに戻ってきてお店の笹団子全部食べてやる」と宣言していた。
Aブロックの最終戦は5・6後楽園で開催。勝者がBUNTAIでジュンと優勝戦を争う。
◆5・4三条大会全成績
▼第1試合 GAORA TVチャンピオンシップ前哨戦8人タッグマッチ 30分1本勝負
芦野祥太郎、大森北斗、〇田村男児、ビッグ・THE・良寛(13分35秒、ラ・マヒストラル)ライジングHAYATO、黒潮TOKYOジャパン、MUSASHI、立花誠吾●
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
〇サイラス(9分24秒、リバーススプラッシュ→片エビ固め)羆嵐●
▼第3試合 ジャイアント馬場没後25年スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
青柳優馬、〇大森隆男、デイビーボーイ・スミスJr.(18分12秒、アックスボンバー→片エビ固め)宮原健斗、綾部蓮、井上雅央●
▼第4試合 チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
〇ハートリー・ジャクソン【2勝5敗=4点】(8分27秒、デスバレーボム→片エビ固め)ロード・クルー●【3勝4敗=6点】
▼第5試合 同公式戦 30分1本勝負
〇本田竜輝【2勝5敗=4点】(13分01秒、ファイナルベント→片エビ固め)斉藤レイ●【4勝3敗=8点】
▼第6試合 同公式戦 30分1本勝負
〇鈴木秀樹【4勝3敗=8点】(10分45秒、逆片エビ固め)安齊勇馬●【4勝3敗=8点】
▼メインイベント 同公式戦 30分1本勝負
〇斉藤ジュン【5勝2敗=10点】(14分18秒、サイコブレイク→片エビ固め)諏訪魔●【4勝3敗=8点】