2021年06月20日 06:00
「この2試合は負けていますけど、よく攻めてくれている」 SC相模原の指揮官に途中就任したのは6月1日。同9日の天皇杯2回戦はギラヴァンツ北九州に1-0の勝利も、その前後のリーグ戦2試合は黒星。V・ファーレン長崎に0-1、水戸ホーリーホックに0-2と敗戦を喫した。 ただ、チームの戦いぶりに高木琢也監督は少なからず好感触を掴んでいる。攻撃だけでなく、守備でもアグレッシブさを求めている。結果を出せず、選手たちには勝敗に対する悔しさがある一方で、「自分たちから守備でも攻撃でも仕掛けるなかで、これができなかったと、そういう悔しさもあると思っています」。積極的にトライすることで得られるもの。それが発奮材料となり、さらなる成長の糧となる。 「今のこのチームの現状を考えた時に、僕はけっこう、思い切ってプレーさせていますけど、選手の力をもっともっと出せると考えています」 思い切り良く、そして主体性を持って戦う。「みんなが同じ絵を描くというか、同じ方向を向けるようなプレーをすること。その意味では、攻守において積極的にプレーするほうが前を向いてくれるはず」。 一足飛びに成長することはない。結果を最優先に考えるのは当たり前だとして、地道な作業で妥協はしない。「植物と一緒で、水を与えていかないと、光を与えていかないと、伸びていかない。僕自身も水や光を選手たちに与えていく。それは1日1日の積み重ねになっていくと思う」 ホームで迎える次節の東京ヴェルディ戦に向けたトレーニングで、ゲーム形式のメニューでは、プレーを止め細部にこだわった指示で“水や光”を与えていく。 芽は出つつある。あとは開花を待つだけ。その日はそう遠くないはずだ。取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)【SC相模原PHOTO】SC相模原が新施設のオープン記念イベントで練習を公開!!
2024年05月08日 21:21
アーセナルに所属するイングランド代表FWブカヨ・サカが、プレミアリーグのタイトルレースについて言及した。7日、イギリス紙『ミラー』がコメントを伝えている。
インビンシブルズが成し遂げた無敗優勝以来、実に20シーズンぶりのプレミアリーグ制覇を目指すアーセナル。ここまで36試合を消化しての戦績は26勝5分5敗・勝ち点「83」となっており、残り2試合となった現段階で暫定首位に立っている。しかし、その背中を追うのは前人未到の4連覇を目指すマンチェスター・シティ。直近のリーグ戦では6連勝中と波に乗っており、1試合消化が少ないながらも、アーセナルとのポイント差は「1」となっている。
アーセナルにとってマンチェスター・シティとの熾烈なタイトルレースは2年連続。昨シーズンは合計248日間も首位の座を守りながらも、4月以降の終盤戦で急失速し、3連覇達成を許した。今シーズンここまでチーム最多の公式戦20ゴールをマークし、アーセナルを力強く牽引しているサカは、百戦錬磨の王者との2年連続のタイトル争いについて次のように語っている。
「2つの見方ができると思う。フラストレーションが溜まるものか、もしくは美しい挑戦だ。マンチェスター・シティが世界最高のチームの一つであることは誰もが理解しているし、5年間に渡ってトップに君臨し、様々なことに挑戦してきた。彼らと競い合うことができるなんで僕たちにとっては良いことだよ。プレッシャーをかけ続けているし、これから何が起こるか見てみよう」
「僕たちは決して苛立ったりはしていない。最後まで戦い抜くための挑戦だと思っているよ。彼ら(マンチェスター・シティ)が基準を作ってくれたので、それを超えられるかどうかは自分たち次第なんだ。昨年の苦悩があったからこそ、僕たちはより一つになることができたし、今年はもちろん将来的にもさらに一歩前進することに飢えているよ」
失意を乗り越え、再びリーグタイトルが狙える好位置でシーズン最終盤を迎えたアーセナル。現在の状況を踏まえると、マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートンと対戦する残り2試合を共に勝利で終え、マンチェスター・シティがフルアム、トッテナム、ウェストハム相手に勝ち点を取りこぼすのを待つ必要がある。そんななか、サカは現在のチーム状態について触れつつ、次のように自信を示した。
「僕たちは若く、ハングリー精神があり、クオリティも持っている。これから何年も一緒に様々な経験を積むことになるだろう。今年は非常に安定しているし、失点も少ない。リーグ戦で負けたのは1度だけなので、それを継続していきたいよ」
2024年05月08日 21:09
浦和レッズのGK西川周作は、5月6日に行なわれたJ1第12節の横浜F・マリノス戦で、J1通算600試合出場を達成した。クラブの公式YouTubeチャンネルは、金字塔を打ち立てた守護神への現役選手やクラブOBのメッセージを公開した。
投稿された動画には、森脇良太(現・愛媛FC)や梅崎司(現・大分トリニータ)など、かつてのチームメイトたちのお祝いの言葉が収められている。
浦和ほか、サンフレッチェ広島や日本代表でも共にプレーした槙野智章氏は、次のように祝福している。
「さすがだと思います。並大抵の努力がないと達成できない。600試合のうち、300試合は一緒にピッチで戦わせていただいています。出会いは昔からですが、いつも僕の後ろで素晴らしい笑顔とセービングに助けられて、僕も一緒に素晴らしいサッカー人生を送らせていただきました。700、800と偉大なる記録に向かって頑張ってください」
【動画】槙野智章、梅崎司、鈴木彩艶など元戦友たちが600試合出場の西川周作へお祝いの言葉を贈る
また500試合達成時に埼玉スタジアム2002で行なわれたセレモニーで、花束贈呈の大役を務めた鈴木彩艶(現・シント=トロイデン)は、「花束をお渡ししたことを、今でも鮮明に覚えています」とコメントし、こう続けた。
「あれから100試合と思うと、本当にあっという間だなと感じています。本当に笑顔が絶えない印象で、常にポジティブだという印象でした。共に高みを目ざして頑張りましょう。改めまして、おめでとうございます」
多くの仲間たちが、その偉業を称えた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月08日 19:58
ミランがライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコに関心を寄せているようだ。7日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
ミランを巡っては、2021年夏にチェルシーから加入し、ここまで公式戦通算129試合の出場で48ゴール20アシストを記録しているフランス代表FWオリヴィエ・ジルーとの現行契約が6月末で満了に。既にメジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルスFCへの加入合意も報じられており、今シーズン限りでの退団が確実となっている。
これを受け、ミランは今夏の移籍市場でのセンターフォワード(CF)の補強を画策。今回の報道によると、ボローニャ所属のオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー、シュトゥットガルト所属のギニア代表FWセール・ギラシ、スポルティング所属のスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュら他の獲得候補と共に、ライプツィヒで得点量産中のシェシュコにも具体的な関心を寄せているという。
現在20歳のシェシュコはオーストリアの名門ザルツブルクで頭角を表し、昨年夏にライプツィヒへ完全移籍で加入。程なくしてCFの定位置を掴むと、ここまで公式戦通算40試合に出場し、16ゴール2アシストをマークしている。2021年6月にデビューを飾ったスロベニア代表では、国際Aマッチ通算21試合の出場で11ゴール6アシストを記録。アーセナル筆頭に複数のメガクラブからの関心が伝えられ、今夏のステップアップが噂されている。
シェシュコはライプツィヒと2028年6月末までの契約を締結しており、契約解除金は5000万ユーロ(約83億円)に設定されている模様。しかし、ライプツィヒがこれを上回る金額を要求することは確実で、今後の活躍次第では移籍金が7500万ユーロ(約125億円)に達するとも報じられている。ミランは金額の交渉に臨むべく準備を進めているものの、実際に獲得するとなれば、クラブ史上最高額の支払いを余儀なくされる可能性が高いようだ。
なお、ミランとしてはCF獲得を今夏の最優先事項としており、補強予算の大半を費やすことも辞さない構えだという。
2024年05月08日 19:40
プレミアリーグの舞台は甘くなかったか。
2024年05月08日 19:35
5月8日、湘南ベルマーレの公開練習が行なわれた。
2日前のJ1第12節・サガン鳥栖戦(2−1)に先発した選手は約1時間、ベンチスタートやメンバー外だった選手は約2時間のメニューを消化して練習場を後にしたなかで、ピッチに残り、ボールを蹴り続けた選手がいた。今季、湘南U-18からトップチームに昇格した石井久継だ。
石井は自らマーカーコーンを置き、ドリブル練習を開始。20分ほど続けたあと、次は身体の様々な部位を使ったリフティング。40〜50分ほど汗を流し、他の選手に遅れてピッチを去った。
高卒1年目ながら、ここまでリーグ戦に7試合出場と存在感を高める77番は、なぜ自主トレーニングをしたのか。練習終了後、石井が理由を明かしてくれた。
「焦りがある。もっとやらないと。自分は(7節の)広島戦で手応えを得てから、変化がない。他のみんなの調子が良いので、このままだとメンバーにも入れなくなってしまうし、勝利に貢献できません。何か変えないといけない、という思いです。鳥栖戦も、勝ったのはすごく嬉しかったけど、個人としては悔しさの方が強かった」
【厳選ショット】湘南が逆転勝利で最下位を脱出し残留圏へ!敗れた鳥栖は19位に後退|J1第12節 湘南 2−1 鳥栖
石井の主戦場は、2トップの一角やサイドボランチ(インサイドハーフ)、サイドハーフだ。ポジションを争う福田翔生は現在、公式戦4試合連続ゴール中と絶好調で、阿部浩之も鳥栖戦で今季初ゴールを記録。離脱していたルキアンや鈴木章斗も、この日の練習に合流し、さらなる競争激化が予想されるなか、「このままではいけない」という思いが強まったのだろう。
石井は、コーンドリブルやリフティングなど、基礎的なトレーニングを行なった理由を次のように語る。
「昔(小学生時代)はもっと上手かったので、練習すれば取り戻せるかなと。点を取りたい想いが強いので、自分の長所をさらに磨きたいんです。コーンドリブルとかリフティングは、プロの世界ではあまり必要とされていないかもしれませんが、自分はそれをやって成長してきたので、改めて原点に立ち返ってやっています」
自主練習の動機が焦燥感だったとしても、このトレーニングで成長し、試合で結果を残せば、徐々に余裕が生まれてくるはずだ。石井が飛躍を果たし、チームを勝利に導く日を心待ちにしたい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月08日 19:26
昨夏にシュツットガルトからリバプールに加入した遠藤は当初、チェルシーに強奪されたモイセス・カイセドとロメオ・ラビアに代わる、いわば「第3の候補」で、イングランドでは無名の30歳とあって。懐疑的な目で見られていた。
だが、昨年12月からは不動のアンカーとして君臨し、十分に貢献を果たしてきた。
英メディア『THE BOOT ROOM』は、攻守に奮闘したトッテナム戦後(4−2)、「エンドウはリバプールで好成績を残し続ける」と称賛した。
「エンドウは昨夏にわずか1620万ポンドで獲得された後、リバプールにとって刺激的な契約であると証明された」
【動画】激しいチャージでソン・フンミンを潰す遠藤航
記事は「エンドウは、クラブがモイセス・カイセドとロメオ・ラビアを取り逃がしたため、その場しのぎの獲得と広く見られていた。しかし、イングランドで素晴らしいデビューシーズンを過ごした後、彼は次期指揮官のアルネ・スロット監督の下で、重要な役割を果たせる可能性がある」と続けている。
新監督就任が濃厚視されているスロット監督(現フェイエノールト)の下でも、重用されるのではないかとの見立てだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月08日 19:18
プレミアリーグ閉幕まで2週間を切った5月8日、三笘薫が所属するブライトンは公式Xで、一足早く今季の最優秀ゴール賞を発表。日本代表アタッカーのゴラッソが選ばれた。
クラブが選出したのは、第2節のウォルバーハンプトン戦(4−1)で生まれた三笘の3人抜きゴールだ。15分、左サイドでドリブルを開始すると、寄せてくる相手を次々とかわしてペナルティエリア内へ侵入し、右足でネットを揺らした。
【動画】ブライトンのシーズン最優秀ゴールを受賞した三笘薫のドリブル弾
ブライトンは、この衝撃のドリブル弾を次のように紹介している。
「ミトマ・マジック! シーズン最優秀ゴール賞は三笘薫で、ウルブズ戦での信じられない独走ゴールです!」
この得点は、リーグの8月の月間ベストゴールにも選出されるなど、現地でも多くの称賛を受けた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月08日 19:00
チェルシーは今夏にFWアルマンド・ブロヤ(22)を完全移籍で売却することを契約しているという。
2024年05月08日 19:00
フランスサッカー連盟(FFF)は1日、サッカーフランス代表チームにおけるスポーツブランド「Nike(ナイキ)」のキットサプライヤー継続を発表した。
今回の契約期間は2026年から2034年まで。契約金額は非公表。男女各年代の代表チームをはじめ、アマチュアチームやレフェリーへの用具提供も契約に含まれるという。
FFFはadidasとの38年間に及ぶ契約が2010年で終了となり、2011年からNikeと新たな歴史をスタートさせている。
この時のサプライヤー変更はユニフォームのデザインにも大きな影響を与えることに。adidas時代のホームユニフォームは爽快なブルーを使うことが多かったが、Nike時代は一転してダークブルーやネイビーなどのダーク系が大半を占めるようになった。
ここでは、これまでのNikeホームユニフォームから最高の3着をご紹介したい。2022 ホーム
フランス代表 2022 Nike ホーム ユニフォーム
選手:キリアン・エムバペ
カタールワールドカップに向けて投入された2022モデル。ダークネイビーを基調とした“Nike×フランス”の定番カラーで、ボタン止めの立ち襟(スタンドカラー)を採用となった。
選手の着用姿では分かりにくいが、シャツ全体にトーン・オブ・トーンで「強さ、連帯、平和」を表すオークの葉とオリーブの枝を描いている。
洗練された雰囲気漂うネイビー×ゴールドのユニフォームを着たフランスは、カタールW杯で決勝に進出。アルゼンチンとの激闘はPK戦に突入するも、残念ながらフランスが敗れた。2018 ホーム
フランス代表 2018 Nike ホーム ユニフォーム
選手:アントワーヌ・グリーズマン
2018年にロシアで開催されたワールドカップに向けたユニフォーム。クロアチアとの決勝戦を4-2で勝利し、5大会ぶり2度目の優勝を成し遂げている。
デザインはネイビーとブルーのコントラストが印象的なカラーリング。この頃に登場した、当時のNikeの最新テクノロジー「ヴェイパーニット」を象徴するギザギザ・デザインも特徴的だった。
背面の首元にはフランス国旗色のトリコロールをテープであしらっている。2011 ホーム
フランス代表 2011 Nike ホーム ユニフォーム
選手:ジェレミ・メネズ
2011年から始まったNikeとのパートナーシップでの最初のユニフォームで、adidas時代の色を完全に消し去るスタイリッシュなデザインが見る者に驚きを与えた。
adidas時代のユニフォームといえば国旗色のトリコロール(青・白・赤)をイメージさせるものが多かったが、この2011モデルのシャツはダークブルー一色ともいえる新鮮なデザイン。盾形のエンブレムも目新しいものだった。
代表チーム、史上最高に美しき「青のユニフォーム」5選
ビフォーアフターのあまりの変化の大きさに戸惑いの声もなかったわけではないが、サポーターやユニフォームファンに概ね好評で、レプリカユニフォームも大人気となる。
2024年05月08日 18:58
2023-24シーズンも最終局面を迎えている。UEFAリーグランキングの上位5カ国のうち、優勝クラブが決定していないのもプレミアリーグのみ。そこでこのページでは、欧州主要リーグの優勝チームを一覧で紹介する。
ブンデスリーガ(ドイツ)
優勝クラブ:レヴァークーゼン
今季、ブンデスリーガの歴史に新たな1ページが刻まれた。就任2年目のシャビ・アロンソ監督が率いるレヴァークーゼンは、ブンデスリーガ第28節終了時点で勝ち点「76」を獲得し、11連覇中のバイエルンに「16」ポイント差を付け首位を快走。4月14日に行われた第29節で早々に優勝を決め、クラブ創設120年で初めてマイスターシャーレを掲げた。
ブンデスリーガの歴史において、シーズン開幕からの29試合を無敗で終えたのは、今回のレヴァークーゼンが初めて。ジョゼップ・グアルディオラ監督に率いられ、第27節で史上最速優勝を決めた2013−14シーズンのバイエルンでさえ、第29節のアウクスブルク戦で敗れており、開幕からの無敗記録は「28」だった。
レヴァークーゼンはリーグだけでなく、カップ戦でも今季負け知らずで、優勝決定後も無敗を継続。5日に行われたブンデスリーガ第32節でもフランクフルトに5−1と快勝し、公式戦無敗記録は「48」に到達。これは59年前にベンフィカが打ち立てた記録に並び、欧州最多タイ記録になった。9日に行われるヨーロッパリーグ(EL)・準決勝セカンドレグのローマ戦に敗れなければ、新記録樹立となる。
セリエA(イタリア)
優勝クラブ:インテル
シモーネ・インザーギ監督体制3年目の今シーズン、序盤から安定した戦いを披露したインテルは、第6節サッスオーロ戦以降、リーグ戦で無敗を維持。第32節終了時点で勝ち点「83」を獲得すると、第33節で“宿敵”ミランとの“ミラノ・ダービー”を制して、3シーズンぶり20度目のリーグ制覇を決めた。
5試合を残して優勝を確定させたインテルは、昨シーズンのナポリや2018−19シーズンのユヴェントスらと並ぶセリエA最速タイ記録を達成。なお、インテルは2006−07シーズンにも5試合を残してスクデットを獲得しており、優勝の最速記録を2度達成したセリエA史上初のクラブになった。
また、チームを率いるインザーギ監督にとっては、記念すべき指揮官キャリア初のセリエA制覇。2021年夏の就任以降6つ目のタイトルとなったが、これはインテルの指揮官としては、エレニオ・エレーラ氏、ロベルト・マンチーニ監督(現:サウジアラビア代表)に次ぐ歴代単独2位の数字とのこと。今回のスクデット獲得により、ジョゼ・モウリーニョ氏のインテルにおける記録を上回ることとなった。
リーグ・アン(フランス)
優勝クラブ:パリ・サンジェルマン(PSG)
ルイス・エンリケ監督就任初年度の今季は、スタートダッシュで苦しんだ。開幕から2試合連続で引き分けスタートとなると、第5節ニース戦では今季初黒星を喫した。しかし、その後は安定して勝ち点を積み上げ、第13節終了時点では首位に浮上。以降は無敗をキープし続け、3試合を残してリーグ・アン3連覇を決めた。
PSGはこれでフランス1部史上最多を更新する通算12度目のリーグ制覇。また、これがクラブ通算50個目となる記念すべきタイトルとなった。
なお、PSGはリーグ・アンで現在26試合無敗を継続しており、13日のトゥールーズ戦で負けなければ、クラブ最長歴代記録に並ぶことになる。そして、今季すでに制覇したリーグ・アン、トロフェ・デ・シャンピオン(フランス・スーパーカップ)に加え、チャンピオンズリーグ(CL/ファーストレグは敗戦)、クープ・ドゥ・フランス(決勝進出)と4冠の可能性を残している。
ラ・リーガ(スペイン)
優勝クラブ:レアル・マドリード
今季のレアル・マドリードは、開幕5連勝と好スタートを切ったあと、第6節アトレティコ・マドリード戦で1−3と敗れたものの、その後は無敗をキープ。第18節以降は首位を堅持し、4試合を残して36度目のラ・リーガ優勝を決めた。
8日の時点で、レアル・マドリードは得点数が「74」でリーグ最多、失点数も「22」でリーグ最少(クリーンシート18試合)、得失点差は「+52」と圧倒的な数字を残している。
なお、今回の優勝により、カルロ・アンチェロッティ監督は同クラブでラ・リーガ、チャンピオンズリーグ(CL)、クラブワールドカップ、UEFAスーパーカップ、コパ・デル・レイ、スーペルコパ・デ・エスパーニャをそれぞれ2回制したことになり、獲得したタイトル数は指揮官としてクラブ歴代2位となる「12」に積み上がった。122年間にも及ぶレアル・マドリードの歴史でアンチェロッティ監督を上回るのは、選手と監督の両方でUEFAチャンピオンズカップ(現CL)を初めて制したことで知られるミゲル・ムニョス・モスン氏のみ。2度にわたって“白い巨人”の指揮官を務めた経験を持つ同氏は、合計15年間で14個のタイトルを獲得しており、アンチェロッティ監督が今季のCLでクラブを優勝に導いた場合は、両者の記録が「1」差に肉薄することとなる。
エールディヴィジ(オランダ)
優勝クラブ:PSV
今季からPSVは、かつてジェフユナイテッド市原(・千葉)でプレーした経験のあるピーター・ボス監督が就任。開幕から破竹の17連勝を達成し、フース・ヒディンク体制下の1987−88シーズンにPSVが記録し、36年間破られることのなかったエールディヴィジの開幕最多連勝記録に肩を並べた。第4節以降は一度も首位の座を譲らず、2試合を残して、6シーズンぶりの優勝を決めた。
第32節終了時点で28勝3分1敗。得点数は「107」、失点数は「19」で得失点差は驚異の「+88」と圧倒的な成績を残している。残り2試合でどこまで差を広げられるか注目が集まる。
プリメイラ・リーガ(ポルトガル)
優勝クラブ:スポルティング
ルベン・アモリム監督が率いるスポルティングは、開幕10試合で9勝1分と安定して勝ち点を積み上げることに成功。第11節でベンフィカとの『オ・デルビー・デ・リジュボア(リスボン・ダービー)』に敗れ、第13節でもヴィトーリアに敗戦したが、その後は19試合で17勝2分無敗と圧倒的な成績を残した。第12節以降は首位を譲ることなく、2試合を残して2020‐21シーズン以来、20度目のリーグ優勝を決めた。
2022年7月からスポルティングでプレーしている守田は、今季ここまでリーグ戦では27試合の出場で2ゴール4アシストを記録し、海外移籍後初のタイトルを獲得した。
なお、スポルティングは26日にタッサ・デ・ポルトガル決勝でポルトと対戦する予定となっており、さらなるタイトル獲得の可能性を残している。
■その他リーグ
その他のリーグも優勝争いが佳境を迎えている。日本人選手が多く在籍するジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー)は、本間至恩所属のクラブ・ブルッヘが首位に立つ。スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド)では、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央らが所属するセルティックが首位。
スイス・スーパーリーグはヤングボーイズが首位で、常本佳吾、西村拓真が所属するセルヴェットが2位で追いかける。デンマーク・スーペルリーガでは鈴木唯人が所属するブレンビー、プルヴァHNL(クロアチア)では金子拓郎、荻原拓也が所属するディナモ・ザグレブが首位に立つ。スュペル・リグ(トルコ)はガラタサライが優勝に近づいており、フェネルバフチェが追走。ウクライナ・プレミアリーグはシャフタール・ドネツクがディナモ・ザグレブに4ポイント差をつけて首位を走っている。
【動画】レヴァークーゼン初優勝の瞬間
2024年05月08日 18:54
いわてグルージャ盛岡は8日、神野卓哉GM(ゼネラルマネージャー)が新監督に就任したことを発表した。また前任の中三川哲治氏は、ヘッドコーチとしてチームに残ることを併せて伝えている。
明治安田J3リーグ第13節終了時点で、2勝3分8敗の最下位に沈んでいるいわてグルージャ盛岡。開幕から2試合を引き分けた後、第3節から第5節にかけて3連敗を喫した他、第11節福島ユナイテッドFC戦では衝撃的な9失点大敗と守備が崩壊。6日のヴァンラーレ八戸戦にも敗れ、シーズン2度目の3連敗となったことを契機に、昨年9月から指揮を取っていた中三川哲治監督の退任が決まった。
今後はヘッドコーチとしてチームに残ることが発表された中三川哲治前監督は、クラブ公式サイトでコメントを残している。
「日頃より、いわてグルージャ盛岡への多大なるご支援ご声援をありがとうございます。2023シーズンの途中から監督に就任し、どんな時も共に戦ってくれた選手・スタッフ、苦しい状況下でも常にサポートをし続けてくださったファン・サポーターの皆様・スポンサー関係者の皆様に感謝申し上げます。昨シーズンの悔しさをバネに今季の飛躍を誓い戦って参りましたが、なかなか結果が伴わず皆様の期待に添えぬ形になってしまったことを申し訳なく思います。今後は、トップチームヘッドコーチとしてチームに残ることとなりました。立場は変わりますが、チームがここから這い上がっていくために尽力いたします。どうか残りのシーズンも変わらぬ応援を何卒よろしくお願い申し上げます」
また新監督は、GM職を務めていた神野卓哉氏に決定。同氏もクラブ公式サイトにて、コメントを残している。
「このたび、トップチームの監督として指揮を取ることになりました。クラブ創立20周年の節目の年に、現状J3リーグ最下位といわてグルージャ盛岡に関わる全ての皆様に悔しい思いをさせてしまい申し訳ございません。この決断は簡単なものではありませんでしたが、この現状を変えるために監督就任の依頼を受けました。この現状を打開し這い上がるために選手、スタッフ、ファン・サポーターの皆様、スポンサー関係者の皆様ともう一度『一岩』となりチームを成長させられるよう全力を尽くして参ります。苦しい状況が続いている中ではありますが、これまで以上に皆様の後押しが必要です。チームの勝利のために、今後とも応援を何卒よろしくお願いいたします」
2024年05月08日 18:54
Jリーグは今季より公式サイトをリニューアルし、様々なプレーデータをランキング形式で紹介している。
2024年05月08日 18:30
今季いまだ公式戦無敗のレヴァークーゼンは、9日(現地時間)にローマとのUEFAヨーロッパリーグ準決勝2ndレグに臨む。
1stレグではフロリアン・ヴィルツとロベルト・アンドリッヒのゴールによって2-0で勝利し、さらに今度は本拠地バイ・アレーナで戦うという有利な状況でレヴァークーゼンは2ndレグを迎えた。ただし、スポーツディレクターのシモン・ロルフェス氏はチームに慢心が生じることを戒めている。
「2-0というスコアは安心できるものではない。我々は決勝進出を望んでいるし、今季の無敗記録も継続したい。ローマでの1stレグ同様にタフな試合になるだろうから、正しい方向にエネルギーを発揮して90分間で全てを出し切る必要がある」(ドイツ紙『Bild』より)
この大一番を前にして、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督の采配にドイツでは注目が集まっている。これまでは[3-4-2-1]を基本システムとして採用し、パトリック・シックやヴィクター・ボニフェイスら大柄なセンターフォワードの下に技巧派の選手2人を配置してきたが、ローマとの1stレグではセンターフォワードを置かない¨ゼロトップ¨を採用。フロリアン・ヴィルツ、ジェレミー・フリンポン、そしてアミン・アドリが流動的にポジションを変えるやり方が効果的に機能していたことは、ローマの守備の要クリス・スモーリングも認めている。
「僕らはレヴァークーゼンがセンターフォワードを置いた布陣で臨んでくると予想していた。ゼロトップに対処するのは簡単ではなかったし、僕らに問題をもたらしていた」
ヨーロッパリーグの前身にあたるUEFAカップで優勝した1987-88シーズン以来となる決勝進出をかけて2ndレグに臨むレヴァークーゼン。果たしてシャビ・アロンソ監督はどのような戦術を用いるのだろうか。
Andrich @bayer04_en || #UEL pic.twitter.com/WvjfCbejvI— UEFA Europa League (@EuropaLeague) May 3, 2024
2024年05月08日 18:25
スコットランドリーグは今週末、いよいよ天王山を迎える。3ポイント差の首位セルティックと2位レンジャーズのダービーマッチは、実質的にタイトルが決まる大一番と言えるだろう。
その大事な頂上決戦で、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は旗手怜央をスタメンから外すべきだとの声がある。前節ハーツ戦でも古橋亨梧の先制点をアシストしたにもかかわらず、だ。
『FootballFanCast』は5月7日、「日本代表はケガで今季じつに37試合も欠場している。これは完全な状態に戻るのに戦ってきたということを意味する」と報じた。
「残念ながら、それは26歳の彼が絶好調でなかったことを意味しており、それはハーツ戦のパフォーマンスにも表れている」
同メディアは、ハーツ戦での旗手のアシストを伝えつつ、「だが、それ以外のパフォーマンスは十分ではなかった」と続けている。
「71分間で25回もポゼッションを失った。フィジカルの観点からはデュエルで100%負けており、ポゼッション時は彼のプレーから多くのボールがハーツに渡った。日本のマエストロのパフォーマンスは鈍かったのだ」
【動画】古橋のヘッド弾をお膳立てした旗手のアシスト
では、旗手を先発出場させないなら、ロジャーズ監督はどうすきなのか。FootballFanCastは「中盤の底にトモキ・イワタをスタメンで戻し、カラム・マグレガーとマット・オライリーを並べるべきだ」と、岩田智輝の先発出場を訴えた。
「(岩田は)今季リーグ戦16試合でデュエルの52%に勝利しており、ポゼッションを失ったのは1試合平均5.1回。ハタテよりはるかに信頼できるということだ。また、イワタは3-3で引き分けた先月のレンジャーズ戦でも、地上戦のデュエル8回中5回に勝利し、ポゼッションを失ったのは9回のみ。同胞(旗手)は6回のバトルで3回敗れ、ボールを12回失っている」
「ロジャーズはコンスタントにボールを失い、中盤でのフィジカルバトルに負けるリスクを冒すのではなく、堅実な土台をチームに与えるために、容赦なくハタテをスタメンから外し、守備的MFを投入しなければならない」
負傷から復帰後、旗手はコンスタントに先発出場を続けている。優勝決定戦とも言えるビッグマッチで、ロジャーズ監督が旗手をベンチスタートにすることはあるのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月08日 18:00
現在プレミアリーグで首位を走るアーセナルでは、ウィリアム・サリバとガブリエウ・マガリャンイスのセンターバックコンビが不動の存在となっている。
彼らを軸とした守備の安定感は抜群で、ここまでリーグ最少の28失点に抑えている。英『Independent』は、この2人について「近年ではマンチェスター・ユナイテッド以来となるクラシックなセンターバックの組み合わせだろうか?」と取り上げている。
同メディアが重ねているのは、2000年代後半のマンUを支えたリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチのコンビだ。現代は3バックを選択するチームも増えているため、昔に比べるとセンターバックコンビに注目が集まる機会が減っているかもしれない。同メディアはサリバ&マガリャンイスについて、少し昔を思わせる武闘派なセンターバックコンビと評価している。ファーディナンドとビディッチもフィジカルバトルに滅法強く、当時のマンUも鉄壁の守備を築いていた。サリバ&マガリャンイスにも近いものを感じるか。
現在マンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラの登場以降、センターバックにも様々な役割が求められるようになった。MF顔負けのパス技術を持つセンターバックもいるが、サリバ&マガリャンイスの強みは何と言っても守備力だ。
「攻撃面でゲームをオープンにするのと同じくらい、今のアーセナルは簡単にゲームをシャットアウトできるようになった。センターバックの2人はこれに不可欠だ」
同メディアはこのように称賛しており、確かに今のアーセナルは守備のミスによる取りこぼしが減っている。またサリバ&マガリャンイスに加え、アーセナルは最終ラインにセンターバックをこなせる選手を並べて4バックを形成する機会が多い。右のベン・ホワイト、左の冨安健洋はセンターバックをこなしてきた選手で、守備対応にはさすがの安定感がある。
サリバ&マガリャンイスのコンビが安定していれば、来季以降も堅実に勝ち点を積み重ねていけるのではないか。それだけコンビとしての完成度が高く、プレミアリーグの歴史に名を残すペアになろうとしている。